スプリングブルック国立公園

ラミントン国立公園と並んで、ゴールドコーストを代表するユネスコ世界自然遺産、そしてゴールドコーストのシンボル的存在なのが、このスプリングブルック国立公園。

標高946mのスプリングブルックマウンテンの頂に広がるこの広大な世界自然遺産は着生シダ類を主体とした亜熱帯雨林と、オーストラリア全土で600種類を数えるというユーカリの林から成り立っており、オーストラリア特有の動植物の宝庫となっている。

スプリングブルック国立公園は大きく3つの地域に分けることが出来る。

まずはスプリングブルック地区。ここにはスプリングブルック国立公園全体を見渡せるキャニオン展望台、ベスト・オブ・オール展望台など絶景ポイントと、パーリングブルック滝、ブラックフェローの滝、ツインフォールズの滝など数多くの滝とそれに続く湧き水のせせらぎがあり、そのダイナミックに形成された景観が訪れるものを魅了してくれる。

また、ふたつめのナチュラルブリッジ地区は言わずと知れた土ボタルの棲息する洞窟がある場所。ナチュラルブリッジは流れ落ちる滝の滝つぼが洞窟状になっており、年中適度な湿度を保っているため、土ボタルの生活環境には最適な条件が整っている。その洞窟の天井部分にはまるで天の川のように無数の土ボタルがほのかに青い光を放ち、幻想的な空間を演出している。

土ボタルは実は昆虫の「蛍」とは全くの別種であり、ブヨの仲間の幼虫期の姿である。はじめて発見されたのは1871年。ニュージーランドの北島で坑夫により発見され、それ以降しばらくは「蛍」の仲間として認識されていたが、学術調査が進むにつれ、キノコバエ科のブヨの幼虫であることが分かった。ナチュラルブリッジ地区では土ボタルのほかにもポッサムやパディメロンなどの有袋類、また絞め殺しのイチジクの木など古代植物が数多く生息する。

3つめはマウントクーガル地区。ここはカランビンバレーの上流にあたり、トレッキングコースなどがある。

現在のところ、スプリングブルック国立公園に行く公共の交通機関は無いので、各種オプショナルツアーに参加するか、またはハイヤー、レンタカーで行く形になる。

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