タグ: アンザックデー

  • RSLクラブとは?オーストラリア独特のレストラン・バー・地域施設を解説

    RSLクラブとは?オーストラリア独特のレストラン・バー・地域施設を解説

    オーストラリアの郊外や地方都市を歩いていると、「RSL」と大きく書かれた建物を見かけることがあります。

    入口にはレストランやバーがあり、家族連れが食事をしていたり、スポーツ中継を見ながらビールを飲んでいる人がいたりします。場所によってはコンサート会場、会議室、ゲーム機のある区域なども備えています。

    初めて見る日本人旅行者には、「退役軍人のための施設なら、一般の旅行者は入れないのでは?」と思えるかもしれません。

    しかし、現在のRSLクラブ(RSL Club)の多くは、一般の人も利用できる地域のクラブとして営業しています。会員でなくても、受付で来訪者として登録すればレストランやバーを利用できる施設が数多くあります。

    一方で、ここには少し分かりにくい点があります。

    退役軍人やその家族を支援するRSLの支部と、飲食店や娯楽施設を運営するRSLクラブは、現在では別の法人・組織になっている場合が多いのです。

    そのため、「RSLクラブで食事をすれば、その利益がすべて退役軍人支援に使われる」という理解も正確ではありません。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、RSLとは何か、RSLクラブとRSL支部の違い、一般旅行者の入店方法、レストランの特徴、会員価格、年齢制限、ゲーム機、服装、地域社会での役割まで詳しく紹介します。




    RSLクラブとは?

    RSLクラブは退役軍人のための施設ですか?旅行者がレストランを利用しても大丈夫なのでしょうか?
    一般の人が利用できるRSLクラブはたくさんあります。受付で来訪者として登録し、レストランやバーを利用する形が一般的です。ただし入店条件はクラブや州によって違うので、入口の案内を確認してください。

    RSLクラブは、もともと軍務を終えた人たちが集まり、交流する場所として発展してきたクラブです。

    現在では施設の規模も営業形態もさまざまで、一般の地域住民が利用する、

    • レストラン
    • ビストロ
    • バー
    • カフェ
    • ライブ会場
    • 会議・宴会場
    • スポーツ観戦スペース
    • ゲーム機のある区域

    などを備えた地域施設になっているところもあります。

    ホテルのように宿泊施設を併設するクラブもありますが、すべてのRSLクラブが同じ設備を持っているわけではありません。

    そもそもRSLとは?

    RSLは、リターンド・アンド・サービシズ・リーグ・オブ・オーストラリア(Returned & Services League of Australia)の略です。

    軍務経験者や現在の国防軍関係者、その家族を支援し、戦没者を追悼する活動などを行う組織です。

    各州に州組織があり、その下に地域のサブ・ブランチ(Sub Branch)と呼ばれる支部があります。

    こうした支部では、退役軍人やその家族への福祉支援、相談、交流、アンザック・デーやリメンブランス・デーの追悼行事などが行われています。

    RSLは1916年に始まった

    現在のRSLにつながる全国組織は、第一次世界大戦中の1916年に設立されました。

    当時の名称は「リターンド・セイラーズ・アンド・ソルジャーズ・インペリアル・リーグ・オブ・オーストラリア」でした。

    その後、空軍軍人なども含む形で名称が変わり、1990年に現在のリターンド・アンド・サービシズ・リーグ・オブ・オーストラリアという名称になりました。

    100年以上の歴史があるため、地方都市ではRSLが地域の歴史そのものと深く結び付いていることもあります。

    RSLの支部とは?

    RSLの地域組織がサブ・ブランチです。

    支部の主な目的はレストランやバーの運営ではなく、退役軍人やその家族の支援です。

    例えばクイーンズランド州の支部では、

    • 退役軍人とその家族への相談・支援
    • 福祉・生活面の支援
    • 年金・補償請求に関する支援
    • 社会的なつながりづくり
    • 追悼行事の運営

    などが行われています。

    ボランティアを中心に運営される支部も多く、一般的な飲食施設として営業するRSLクラブとは役割が異なります。

    RSLクラブとRSL支部は同じではない

    ここが最も分かりにくいところです。

    もともと多くのRSLクラブは、退役軍人が集まるRSLの支部やその活動から生まれました。

    しかし、飲食、酒類販売、ゲーム機などを扱うクラブの運営が大規模になるにつれ、RSLの支部とRSLクラブを別の法人として運営する形が広がりました。

    ニュー・サウス・ウェールズ州でも、1970年代の法制度変更を背景に、RSL支部と登録クラブは法的に別の組織として運営される形が一般的になっています。

    クイーンズランド州でも、州のRSL本体は酒類販売やゲーム施設を運営しておらず、多くのRSLクラブは別組織です。

    建物を共有している、行事を一緒に開催している、クラブが支部へ資金提供しているなど、両者の関係は地域によって大きく異なります。

    RSLクラブで食事をすると退役軍人支援になる?

    必ずしもそうとは限りません。

    「RSL」という名前が付いているため、クラブで使ったお金がそのまま退役軍人支援へ回ると思われがちです。

    実際には、RSLクラブとRSL支部が別法人の場合、クラブの売上が自動的にRSLの福祉活動へ渡る仕組みではありません。

    例えばクイーンズランド州のRSLは、2025年の案内で、州内に約230あるRSL支部のうち、RSLクラブと関係を持つ支部は一部であると説明しています。

    もちろん、クラブが地域のRSL支部を支援したり、追悼行事へ協力したり、退役軍人関連団体へ寄付を行ったりする場合もあります。

    つまり、クラブと地域のRSL活動との関係は施設ごとに確認する必要があるということです。



    現在のRSLクラブはどんな場所?

    現在のRSLクラブは、旅行者から見ると「地域密着型の大型パブとレストランを組み合わせた施設」と考えると分かりやすいかもしれません。

    ただし、一般のパブとは少し違い、会員制クラブとして運営されている施設があります。

    そのため入口に受付があり、会員証を提示したり、会員ではない人が来訪者として登録したりする仕組みがあります。

    規模の大きなクラブでは、食事だけを目的に家族で訪れる人も多く、昼食・夕食時には一般のレストランと変わらない雰囲気です。

    レストラン・ビストロ

    旅行者にとって最も利用しやすいのがレストランやビストロです。

    カウンターで先に注文・支払いをする店もあれば、通常のレストランのようにテーブルで注文する店もあります。

    高級レストランというより、家族で利用できる気軽な食事場所として営業しているクラブが多く見られます。

    昼食の特別メニュー、曜日限定料理、シニア向けメニューなどを用意する施設もあります。

    どんな料理が食べられる?

    メニューは施設によって異なりますが、オーストラリアのクラブらしい定番料理を見つけやすいのが特徴です。

    例えば、

    • チキン・シュニッツェル
    • ステーキ
    • フィッシュ・アンド・チップス
    • ハンバーガー
    • ロースト料理
    • シーフード
    • サラダ
    • パスタ
    • アジア料理

    などがあります。

    規模の大きなクラブでは、ビストロ、カフェ、アジア料理店など複数の飲食店を館内に持つ場合もあります。

    観光客向けに特別に作られた料理ではなく、地元の人が普段食べているオーストラリアのクラブ料理を楽しめるのが魅力です。

    バー

    多くのRSLクラブにはバーがあります。

    ビール、ワイン、蒸留酒などを購入でき、スポーツ中継を見ながら飲める場所もあります。

    酒類の販売時間や入店条件はクラブの酒類販売許可や州の法律によって異なります。

    18歳未満の人が同行する場合は、バー周辺に入れる範囲にも注意してください。

    会員価格とは?

    メニューを見ると、

    Member

    Non-member

    のように、2つの価格が書かれていることがあります。

    会員には料理や飲み物を少し安く提供する仕組みです。

    旅行者は通常、非会員価格で利用します。

    数回しか行かない短期旅行者なら、わざわざ会員になる必要はありません。

    一方、長期滞在者や地元に住んで何度も利用する人なら、年会費と割引額を比較して入会することもあります。

    旅行者でも入れる?

    一般客の利用を認めているRSLクラブなら、日本からの旅行者でも利用できます。

    入口に受付がある場合は、

    I’m visiting from Japan.

    「日本から旅行で来ています」と伝えれば分かりやすいでしょう。

    施設によっては、住所、氏名などを登録し、一時的な来訪者として入館します。

    すべてのRSL関連施設が一般公開されているわけではないため、小さな支部などの場合は事前に確認してください。

    受付でのサインイン

    会員制のクラブでは、入口に受付や電子式の登録機があります。

    会員は会員証を提示し、非会員は来訪者としてサインインする仕組みです。

    現在は紙の名簿ではなく、身分証明書を読み取る機械を使うクラブもあります。

    初めてでも受付スタッフが案内してくれるので、難しい手続きではありません。

    身分証明書を持って行く

    RSLクラブへ行く場合は、写真付きの身分証明書を持って行くと安心です。

    来訪者登録で、氏名や住所を確認できる身分証明書の提示を求められる場合があります。

    日本人旅行者なら、有効なパスポートが最も分かりやすいでしょう。

    日本のパスポートには現在の住所が印字されていないため、受付で宿泊先や日本の住所を別に入力するよう求められることもあります。

    ニュー・サウス・ウェールズ州の入店ルール

    シドニーを含むニュー・サウス・ウェールズ州では、登録クラブへ非会員が入る場合、クラブが一時会員の入場を認めていれば、受付で登録して入館できます。

    州政府の案内では、一時的な来訪者は通常、写真付き身分証明書を提示し、サインインします。

    ただし、クラブは独自の規約によって来訪者の入場条件を設定できます。

    したがって、「ニュー・サウス・ウェールズ州のRSLクラブなら必ず同じ方法で入れる」というわけではありません。

    以前あった「5kmルール」

    ニュー・サウス・ウェールズ州のクラブには、以前「5kmルール」と呼ばれる規則がありました。

    クラブから5km以内に住んでいる人は、一時会員として入館することが原則できず、正会員になる必要があるという制度でした。

    旅行者にはあまり関係ありませんでしたが、地元住民には少し分かりにくい仕組みでした。

    この州法上の5kmルールは2024年10月31日に廃止され、現在は近隣住民も法律上は正会員にならず来訪者として利用できるようになっています。

    ただし、クラブ自身の規約で独自に同様の条件を残している場合があります。

    州やクラブによってルールは異なる

    オーストラリアでは酒類やクラブの制度が州・準州ごとに違います。

    また、同じ州でもクラブごとに、

    • 来訪者登録の方法
    • 会員制度
    • 服装規定
    • 子供の入場
    • 営業時間
    • ゲーム区域

    などが異なります。

    旅行者にとっては、細かな法律を覚えるより、入口の受付で「旅行者ですが食事をしたい」と伝えるのが一番簡単です。




    子供連れでも利用できる?

    家族向けのRSLクラブでは、子供連れでレストランを利用できる施設も多くあります。

    子供用メニューや遊び場を用意するクラブもあります。

    ただし、18歳未満の入館条件や利用できる区域は州の法律とクラブの規則によって異なります。

    ニュー・サウス・ウェールズ州では、18歳未満でも条件を満たせばクラブの一般区域へ入れますが、責任ある成人と一緒に行動する必要があります。

    ポーキーズとは?

    規模の大きなRSLクラブには、電子式ゲーム機が設置されていることがあります。

    オーストラリアではこうしたゲーム機を、日常会話で「ポーキーズ(Pokies)」と呼びます。

    日本のパチンコに似た位置付けと説明されることがありますが、仕組みは異なり、金銭を賭けて遊ぶギャンブル機です。

    RSLクラブだから必ずゲーム機があるわけではありません。

    一方、ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州などでは、ゲーム機を備えた大型クラブも多く見られます。

    18歳未満はゲーム機の区域に入れない

    子供を連れている場合は、ゲーム機のある区域へ入らないようにしてください。

    例えばニュー・サウス・ウェールズ州では、18歳未満は登録クラブのゲーム機区域へ入ることができません。

    レストランへ行く途中に近くを通るだけでも、施設内の案内やスタッフの指示に従いましょう。

    ゲーム機の区域とレストラン・カフェは分けられている施設が一般的です。

    お酒を飲む場合

    バーで酒類を購入できるのは18歳以上です。

    若く見える場合は、年齢確認のため身分証明書を求められることがあります。

    また、RSLクラブもほかの酒類提供施設と同じように、明らかに酔っている人への酒類提供を断ることがあります。

    車で訪れる場合は飲酒運転にも注意してください。

    服装に決まりはある?

    ほとんどのRSLクラブは高級レストランのような服装を求める場所ではありません。

    一般的な昼食・夕食なら、清潔な普段着で問題ない施設が多いでしょう。

    ただし、クラブによっては服装規定があります。

    例えば、

    • 裸足
    • 水着だけの服装
    • 著しく汚れた作業着
    • 攻撃的な文字や絵柄のある衣服

    などを禁止している場合があります。

    ビーチ帰りに利用する場合は、上着や履物を用意しておくと安心です。

    食事以外の施設

    大きなRSLクラブでは、レストランとバーだけでなく、さまざまな施設を備えていることがあります。

    例えば、

    • カフェ
    • ライブ音楽・ショー
    • ビンゴ
    • スポーツ中継
    • 子供向け遊び場
    • ジム
    • ボウリング施設
    • 会議室
    • 結婚式・宴会場
    • 宿泊施設

    などです。

    地域によっては、一般のショッピングセンターやホテル以上に充実した施設を持つクラブもあります。

    地域の交流拠点としての役割

    RSLクラブは単なる飲食店ではありません。

    特に郊外や地方都市では、地域の人たちが集まる交流拠点として大きな役割を持っています。

    家族で夕食を食べる人、高齢者のグループ、スポーツ観戦をする人、地域団体の集まりなど、さまざまな目的で利用されています。

    地元の慈善団体や学校、スポーツクラブへの寄付・支援を行うクラブもあります。

    オーストラリアの「クラブ文化」は日本にはあまり同じ形の施設がないため、旅行者には興味深い存在です。

    アンザック・デーとの関係

    毎年4月25日のアンザック・デー(Anzac Day)には、RSLの支部が各地の追悼式典や行進に深く関わります。

    式典の後、地域のRSLクラブへ人が集まり、退役軍人や家族、地域住民が交流することもあります。

    クラブによってはアンザック・デーに特別な営業時間や行事を設定します。

    この日は通常の日曜日や祝日とは雰囲気が大きく異なることもあるため、旅行中に利用する場合は公式サイトで営業情報を確認してください。

    地方旅行で見かけることが多い

    RSLクラブは大都市にもありますが、旅行者がその存在を強く感じるのは郊外や地方都市かもしれません。

    小さな町では、

    • 大きなレストラン
    • 夜まで営業するバー
    • 地域のイベント会場

    としてRSLクラブが重要な存在になっていることがあります。

    ロードトリップ中に夕食を食べる場所を探していて、町の中心にRSLクラブがあれば候補にしてみるとよいでしょう。

    旅行者にRSLクラブがおすすめな理由

    観光客向けのレストランとは違い、RSLクラブは基本的に地元の人を対象にした施設です。

    そのため、

    • オーストラリアの定番料理を食べられる
    • 地元の家族連れが多い
    • 比較的気軽に入れる
    • 大型施設なら料理の選択肢が多い
    • 地方でも夜の食事場所として見つかることがある

    という特徴があります。

    「観光地ではない普通のオーストラリア」を少し体験してみたい人には面白い場所です。

    利用時のマナー

    特別に難しいマナーはありません。

    ただし、RSLの歴史には軍務経験者や戦没者の追悼が深く関わっています。

    館内には戦争記念品、写真、名誉者名簿、追悼スペースなどが展示されている場合があります。

    こうした場所では、一般の観光施設と同じように礼儀を持って見学するようにしましょう。

    また、入口のサインイン、服装、年齢制限など、クラブ独自の規則には従ってください。



    RSLクラブで見る英語

    英語 意味
    RSL Club RSLの名称を持つ会員制クラブ・地域施設
    Sub Branch RSLの地域支部
    Member 会員
    Non-member 非会員
    Visitor 来訪者
    Temporary Member 一時会員
    Sign In 入館登録
    Photo ID 写真付き身分証明書
    Members Price 会員価格
    Visitors Price 非会員・来訪者価格
    Bistro 気軽なレストラン
    Gaming Area ゲーム機のある区域
    Pokies 電子式ゲーム機の口語表現
    Dress Code 服装規定

    旅行者向けのポイント

    • RSLクラブとRSLの支部は別組織の場合が多い
    • クラブの売上がすべて退役軍人支援へ行くわけではない
    • 一般の旅行者でも利用できるクラブは多い
    • 入口で来訪者登録が必要な場合がある
    • パスポートなど写真付き身分証明書を持参する
    • レストランでは会員価格と非会員価格が分かれていることがある
    • 子供連れはゲーム機の区域へ入らない
    • 服装規定がある場合は入口の表示を確認する
    • 地方旅行の夕食場所としても候補になる
    • アンザック・デーなどは通常と営業状況が異なる場合がある

    RSLクラブは、オーストラリアを初めて旅行する人には少し分かりにくい施設です。

    退役軍人の組織という歴史を持ちながら、現在ではレストラン、バー、娯楽施設、地域の集会場所として、多くの一般市民に利用されています。

    一方で、退役軍人を支援するRSLの支部と、商業的な飲食・娯楽施設として営業するRSLクラブを同じものと考えないことも大切です。

    旅行中に見かけたら、入口で利用方法を聞いてみてください。

    チキン・シュニッツェルを食べながら地元の人たちがスポーツを見ているような、ごく普通のオーストラリアの日常に触れられるかもしれません。

    RSLクラブに関するよくある質問(FAQ)

    RSLとは何の略ですか?

    リターンド・アンド・サービシズ・リーグ・オブ・オーストラリア(Returned & Services League of Australia)の略です。退役軍人、現役の国防軍関係者、その家族への支援や追悼活動などを行う組織です。

    RSLクラブは退役軍人しか入れませんか?

    いいえ。一般客を受け入れているRSLクラブは多く、旅行者も来訪者として登録すればレストランやバーを利用できる場合があります。具体的な条件は施設ごとに確認してください。

    RSLクラブとRSL支部は同じ組織ですか?

    同じではない場合が多くあります。RSL支部は退役軍人支援や追悼活動を行う地域組織で、RSLクラブは飲食や娯楽施設を運営する別法人になっている場合があります。

    RSLクラブで食事をすれば退役軍人への寄付になりますか?

    必ずしもそうではありません。RSLクラブと地域のRSL支部との関係は施設によって異なります。クラブが支部や退役軍人関連活動を支援している場合もありますが、売上が自動的にRSLの福祉活動へ渡るわけではありません。

    旅行者は入館時に何が必要ですか?

    施設によっては、入口で来訪者登録と写真付き身分証明書の提示が必要です。日本人旅行者ならパスポートを持って行くと安心です。

    ニュー・サウス・ウェールズ州の5kmルールは現在もありますか?

    州法上の5kmルールは2024年10月31日に廃止されました。ただし、個々のクラブが自らの規約に入場条件を残している場合があるため、クラブの案内を確認してください。

    子供と一緒にRSLクラブへ入れますか?

    家族で利用できるクラブは多くありますが、18歳未満の入館条件は州や施設によって異なります。また、ゲーム機のある区域など、18歳未満が入れない場所があります。

    ポーキーズとは何ですか?

    オーストラリアで電子式ゲーム機を指す口語表現です。金銭を賭けて遊ぶギャンブル機で、18歳未満は利用できません。

    RSLクラブではどんな料理を食べられますか?

    施設によりますが、チキン・シュニッツェル、ステーキ、フィッシュ・アンド・チップス、ハンバーガー、ロースト料理、シーフードなど、オーストラリアのクラブで定番の料理を扱う店が多くあります。



    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • ANZACビスケットとは?歴史・名前の由来・オーストラリアでの食べられ方

    ANZACビスケットとは?歴史・名前の由来・オーストラリアでの食べられ方

    オーストラリアのベーカリーやスーパーマーケットで見かける、オーツ麦とゴールデンシロップを使った素朴な焼き菓子がANZACビスケット(Anzac Biscuit)です。

    表面はこんがりとした黄金色。ロールドオーツの香ばしさ、バターとゴールデンシロップの甘さ、乾燥ココナッツの風味が特徴で、店や家庭のレシピによってカリカリに焼いたタイプと、中央に少し柔らかさを残したタイプがあります。

    オーストラリアでは一年中購入できますが、特に4月25日のANZAC Day(アンザック・デー)が近づくと、スーパー、ベーカリー、学校、地域の行事などで目にする機会が増えます。

    名前の「ANZAC」は、第一次世界大戦中に編成されたAustralian and New Zealand Army Corps(オーストラリア・ニュージーランド軍団)の頭文字です。

    そのためANZACビスケットは、単なるお菓子の商品名ではなく、オーストラリアとニュージーランドの戦争史、追悼行事、家庭の食文化と深く結び付いています。

    一方で、「第一次世界大戦中、兵士の妻や母親が現在と全く同じANZACビスケットを戦地へ送っていた」「ガリポリの兵士が食べていた軍用ビスケットが、そのまま現在のANZACビスケットになった」といった説明は、歴史的には少し単純化されています。

    オーストラリア戦争記念館(Australian War Memorial)によると、兵士へ支給されたAnzac Wafer、Anzac Tileと呼ばれる非常に硬い軍用ビスケットと、現在食べられている甘いANZACビスケットは別の食品です。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、ANZACビスケットとはどんなお菓子なのか、名前の意味、第一次世界大戦との関係、レシピの変化、ANZAC Dayとのつながり、現在の食べられ方まで詳しく紹介します。




    ANZACビスケットとは?

    ANZACビスケットは、戦争中に兵士が食べていた軍用ビスケットですか?
    現在の甘いANZACビスケットと、兵士へ支給されていた非常に硬い軍用ビスケットは別物です。ここを区別すると、ANZACビスケットの歴史が分かりやすくなります。

    現在一般的にANZACビスケットと呼ばれるのは、ロールドオーツ、小麦粉、砂糖、バター、ゴールデンシロップなどを使って焼いた甘いビスケットです。

    現在よく知られているレシピでは、乾燥ココナッツも加えます。

    チョコチップクッキーのように具材をたっぷり入れたお菓子ではなく、オーツ麦とココナッツ、バター、ゴールデンシロップの香ばしさを生かした、比較的素朴な焼き菓子です。

    どんな味?

    ANZACビスケットの味の中心になるのは、

    • オーツ麦の香ばしさ
    • バターのコク
    • ゴールデンシロップの甘さ
    • ココナッツの風味

    です。

    チョコレートやクリームを使った甘いビスケットに比べると素朴ですが、ゴールデンシロップ独特のカラメルを思わせる風味があります。

    コーヒーや紅茶にもよく合います。

    カリカリ派?しっとり派?

    ANZACビスケットは、カリカリに焼くか、中央に少し柔らかさを残すかで好みが分かれます。

    薄く広げて長めに焼くと、全体がカリッとした仕上がりになりやすくなります。

    少し厚めに成形して焼き時間を短めにすると、中央にやや柔らかさの残った食感になります。

    オーストラリア戦争記念館でも、ANZACビスケットについて「カリカリか柔らかめか」という好みが長年語られてきたことを紹介しています。

    基本の材料

    現在の一般的なANZACビスケットには、

    • ロールドオーツ
    • 小麦粉
    • 砂糖
    • 乾燥ココナッツ
    • バター
    • ゴールデンシロップ
    • 重曹
    • 熱湯

    などを使います。

    比較的手に入りやすい材料が中心で、家庭でも作りやすいお菓子です。

    ロールドオーツ

    現在のANZACビスケットを特徴付ける重要な材料がロールドオーツです。

    オーツ麦を蒸して平らに押しつぶしたもので、オートミールやミューズリーにも使われます。

    細かく加工されたクイックオーツより、粒の形がある程度残ったロールドオーツを使うレシピが一般的です。

    ゴールデンシロップ

    ゴールデンシロップ(Golden Syrup)は、オーストラリアやイギリス系の菓子作りでよく使われる、濃い黄金色のシロップです。

    はちみつとは異なり、砂糖の精製過程から作られるシロップで、カラメルに似た濃厚な甘さがあります。

    ANZACビスケットでは味を付けるだけでなく、生地をまとめる役割も果たします。

    オーストラリアのスーパーでは、製菓材料売場などで購入できます。

    乾燥ココナッツ

    現在よく知られているANZACビスケットには細かく乾燥させたココナッツを使います。

    香りと食感を加える大切な材料です。

    ただし、初期のANZACビスケットのレシピすべてにココナッツが使われていたわけではありません。

    オーストラリア戦争記念館が紹介している1926年のレシピにはココナッツが使われておらず、1933年のニュー・サウス・ウェールズ州カントリー・ウィメンズ・アソシエーションのレシピ集には、ココナッツ入りとココナッツなしの両方が掲載されています。

    伝統的なレシピには卵を使わない

    現在の伝統的なANZACビスケットの大きな特徴が、卵を使わないことです。

    バター、ゴールデンシロップ、重曹、熱湯などを合わせて生地をまとめます。

    ただし、歴史上「ANZAC Biscuit」と呼ばれた初期のレシピの中には卵を使ったものもあります。

    つまり、「ANZACビスケットは誕生した時からすべて卵なしだった」というわけではありません。

    ANZACとは?

    ANZACは、

    Australian and New Zealand Army Corps

    の頭文字です。

    日本語では「オーストラリア・ニュージーランド軍団」と訳され、第一次世界大戦中に編成されました。

    現在ではANZACという言葉は、単なる軍団名を超え、オーストラリアとニュージーランドにおける戦争の歴史、従軍、犠牲、追悼と強く結び付いています。

    ANZAC Dayとは?

    ANZAC Dayは毎年4月25日です。

    1915年4月25日にオーストラリアとニュージーランドの部隊が、現在のトルコにあるガリポリ半島(Gallipoli Peninsula)へ上陸した日に由来します。

    現在ではガリポリで戦った兵士だけでなく、その後の戦争、紛争、平和維持活動などに従事した人々を記憶し、追悼する日となっています。

    オーストラリア各地で夜明けの追悼式、行進、記念式典などが行われます。

    ガリポリとの関係

    ANZACという名称とガリポリの戦いには、非常に強い関係があります。

    そのためANZACビスケットについても、「ガリポリの兵士が現在のANZACビスケットを食べていた」と説明されることがあります。

    しかし歴史を正確に理解するには、兵士へ支給された軍用ビスケットと、現在の甘いANZACビスケットを区別する必要があります。

    軍用のAnzac Tileとは別物

    ガリポリなどの兵士へ支給されていたものの一つが、Hardtack(ハードタック)と呼ばれる非常に硬い保存用ビスケットです。

    パンの代わりとして長期間保存できるよう作られたもので、現在のような甘いオーツ麦のビスケットではありません。

    オーストラリア戦争記念館では、こうした軍用ビスケットが、

    • Anzac Wafer
    • Anzac Tile

    とも呼ばれていたと説明しています。

    非常に硬かったため、水に浸したり、細かく砕いて粥のようにして食べたりする兵士もいました。

    現在スーパーやベーカリーで販売されているANZACビスケットとは、材料も目的も異なります。



    兵士へ送られた慰問小包

    第一次世界大戦中、オーストラリアの家庭や慈善団体から、海外にいる兵士へ食料や日用品を入れた慰問小包が送られました。

    オーストラリア退役軍人省のAnzac Portalでは、ロールドオーツ、ゴールデンシロップ、小麦粉などを使った保存性のあるビスケットが、こうした小包に入れられたと説明しています。

    こうした家庭で作られた保存性の高いビスケットが、後に現在のANZACビスケットと結び付いていったと考えられています。

    「兵士のために発明された」は本当?

    ANZACビスケットについては、

    「卵は長距離輸送に向かないため、女性たちが卵を使わないビスケットを考案して兵士へ送った」

    という話がよく紹介されます。

    分かりやすい物語ですが、現在食べられているANZACビスケットの正確な起源は完全には分かっていません。

    オーストラリア戦争記念館も、甘いANZACビスケットの発明や起源には議論があり、現在の形が第一次世界大戦中に全国的に確立していたわけではないとしています。

    似た材料のビスケットが兵士へ送られたことはありましたが、「現在と同じANZACビスケットがガリポリの兵士へ送るために発明された」と断定するのは避けた方がよいでしょう。

    初期のANZACビスケット

    興味深いのは、1910年代から1920年代にかけて「ANZAC Biscuit」という名称が、現在とは異なる複数のレシピに使われていたことです。

    現在ではオーツ麦とゴールデンシロップを使った丸いビスケットを思い浮かべますが、初期にはジャム、卵、香辛料などを使うレシピもありました。

    1916年にもANZAC名のビスケットが存在

    オーストラリア戦争記念館の調査では、1916年6月4日に西オーストラリア州の新聞「Sunday Times」へANZAC Ginger Biscuitというレシピが掲載されています。

    現在のANZACビスケットとは異なりますが、第一次世界大戦中からすでに「ANZAC」という名称を付けたビスケットが存在していたことが分かります。

    1917年のレシピは現在と全く違う

    1917年の料理本「The War Chest Cookery Book」にも「Anzac Biscuits」というレシピがあります。

    しかし材料には、

    • バター
    • 砂糖
    • 卵
    • シナモン
    • 小麦粉
    • 米粉
    • 数種類の香辛料

    などを使い、冷めたビスケットをジャムで合わせ、表面に糖衣までかけるものでした。

    現在のオーツ麦とゴールデンシロップを使うANZACビスケットとは全く違います。

    現在の形が一度に生まれたのではなく、時間をかけて定着していったことが分かります。

    現在型に近いレシピは1920年

    オーストラリア戦争記念館が新聞資料を調査したところ、現在のANZACビスケットに近い初期のレシピとして確認されているものの一つが、1920年9月15日のメルボルン「The Argus」に掲載された「Anzac Biscuit or Crispies」です。

    材料は、

    • オーツ麦
    • 小麦粉
    • 砂糖
    • バター
    • ゴールデンシロップ
    • 重曹
    • 熱湯

    で、現在のANZACビスケットにかなり近い内容です。

    ただし、このレシピにはココナッツは使われていません。

    1926年のレシピ

    オーストラリア戦争記念館が紹介している1926年8月14日の「The Capricornian」に掲載されたレシピも、

    • ロールドオーツ
    • 砂糖
    • 小麦粉
    • バター
    • ゴールデンシロップ
    • 熱湯
    • 重曹

    という、現在に近い内容です。

    こちらにもココナッツは入っていません。

    ココナッツは後から定着

    現在は「ANZACビスケットにはココナッツ」という印象がありますが、初期のレシピでは必須ではありませんでした。

    オーストラリア戦争記念館によると、1933年のニュー・サウス・ウェールズ州カントリー・ウィメンズ・アソシエーションのレシピ集には、ココナッツなしとココナッツ入りの両方のANZACビスケットが掲載されています。

    つまり現在の形は一度に完成したのではなく、1920年代から1930年代にかけて変化しながら定着していったと考えられます。

    なぜ卵なしが定番になった?

    現在の一般的なANZACビスケットでは卵を使わず、ゴールデンシロップ、バター、重曹などで生地をまとめます。

    保存しやすく、材料も比較的単純です。

    ただし、「卵を使わないのは戦地へ送るためだけに考案されたから」と断定できる歴史資料が十分にあるわけではありません。

    現在では卵を使わないこと自体が、伝統的なANZACビスケットの特徴となっています。

    現在の基本レシピ

    オーストラリア退役軍人省のAnzac Portalで紹介されている現在のレシピでは、

    • バターまたはマーガリン
    • ゴールデンシロップ
    • 重曹
    • 熱湯
    • ロールドオーツ
    • 乾燥ココナッツ
    • ブラウンシュガー
    • 小麦粉

    を使用します。

    材料を混ぜて丸く成形し、薄い茶色になるまで焼くという比較的シンプルなお菓子です。

    焼き方で食感が変わる

    ANZACビスケットは、焼き時間や生地の厚さによって仕上がりが大きく変わります。

    薄くしてしっかり焼けばカリカリに。

    少し厚めにして焼き時間を抑えれば、中央に少し柔らかさを残した食感になります。

    焼き上がった直後は柔らかくても、冷ますと硬くなるため、焼き過ぎには注意が必要です。




    現在のオーストラリアでの食べられ方

    現在のANZACビスケットは戦時中の保存食ではなく、家庭で親しまれる伝統的な甘いビスケットです。

    午前や午後のお茶の時間、子供のおやつなどとして食べられます。

    特別な材料を必要としないため、家庭で子供と一緒に作るお菓子としても親しまれています。

    4月になると特に増える

    一年中販売されていますが、ANZAC Dayが近づく4月になると、店頭で特に目立つようになります。

    スーパーのベーカリー売場、袋入りビスケット売場、地元のベーカリー、カフェなどで販売されます。

    学校や地域団体で作る機会も増えます。

    学校・地域活動

    オーストラリア退役軍人省では、ANZACビスケット作りを、子供たちがANZAC Dayや追悼の意味について学ぶ活動の一つとして紹介しています。

    単に昔のお菓子を再現するだけでなく、オーストラリアの歴史について話すきっかけにもなっています。

    募金活動にも使われる

    学校、地域団体、慈善団体などがANZACビスケットを焼いて販売し、募金活動に利用することもあります。

    ただし、「ANZAC」という名称はオーストラリアで法的に保護されているため、商業販売や宣伝などで使用する場合にはルールがあります。

    スーパーで買う

    旅行者が最も簡単にANZACビスケットを試せるのは、

    • ウールワース
    • コールズ
    • IGA

    などのスーパーマーケットです。

    袋入りのビスケット売場だけでなく、店内のベーカリーで焼いたANZACビスケットを販売している場合もあります。

    特に4月は見つけやすくなります。

    ベーカリーで買う

    地元のベーカリーでもANZACビスケットをよく見かけます。

    スーパーの商品より大きく厚いものや、店独自にカリカリ、あるいは少し柔らかめに仕上げたものもあります。

    地方を車で旅行している時に町のベーカリーで見つけたら、ミートパイなどと一緒に一枚買ってみるのもおすすめです。

    コーヒー・紅茶と楽しむ

    ANZACビスケットは、

    • フラットホワイト
    • ロングブラック
    • 紅茶
    • 牛乳

    などとよく合います。

    カリカリに焼かれたものなら、コーヒーや紅茶へ少し浸して食べるのも楽しみ方の一つです。

    「ANZAC」という名前は保護されている

    旅行者にはあまり知られていませんが、「Anzac」という言葉はオーストラリアで法的に保護されています。

    「Protection of Word “Anzac” Regulations」は1921年から存在し、現在は退役軍人省が運用を担当しています。

    商品名、会社名、宣伝などで「Anzac」という言葉を使用する場合、用途によっては許可が必要です。

    商業販売にはルールがある

    オーストラリア退役軍人省の案内では、ANZACビスケットを商業的に販売する場合、「Anzac」という名称を使用するための許可が必要とされています。

    また、商業販売するANZACビスケットについては、一般的に認められているレシピや丸い形から大きく外れないことなども、許可を判断する際の基準になっています。

    旅行者がスーパーで購入したり、自宅で作って食べたりする際に気にする必要はありませんが、ANZACという言葉がオーストラリア社会で特別に扱われていることが分かります。

    Anzac CookieではなくAnzac Biscuit?

    オーストラリア英語では、アメリカ英語のCookieよりBiscuitという言葉が一般的です。

    このお菓子の伝統的な名称もAnzac Biscuitです。

    旅行中に店で探すなら、

    Do you have Anzac biscuits?

    と聞くのが自然です。

    グルテンフリー・ヴィーガン版は?

    現在では食事制限に合わせて、

    • グルテンを含まない小麦粉の代替品
    • 植物性マーガリン
    • 動物性原料を使わない材料

    などで作ったANZACビスケットもあります。

    オーストラリア退役軍人省の指針でも、グルテンフリーやヴィーガンなど特定の食事条件に対応するための材料変更については、商業販売の許可審査で一定の配慮がされています。

    ただし、食物アレルギーやセリアック病がある場合は、商品の表示や製造環境を個別に確認してください。

    日本へのお土産には?

    ANZACビスケットは、日本へのお土産にも比較的向いています。

    理由は、

    • チョコレートのように溶けにくい
    • 生クリームを使わない
    • 比較的日持ちする
    • オーストラリアらしい歴史がある
    • コーヒーや紅茶と合わせやすい

    ためです。

    ただしカリカリに焼かれたビスケットは割れやすいので、スーツケースへ入れる際は箱を衣類などで保護するとよいでしょう。

    お土産として渡す際には、「ガリポリの兵士がそのまま食べていたビスケット」と説明するのではなく、ANZACの歴史と結び付きながら現在の形へ発展した、オーストラリアの伝統的なビスケットと説明する方が正確です。



    ANZACビスケットで使う英語

    英語 意味
    Anzac Biscuit ANZACビスケット
    Rolled Oats ロールドオーツ
    Golden Syrup ゴールデンシロップ
    Desiccated Coconut 細かく乾燥させたココナッツ
    Bicarbonate of Soda 重曹
    Crunchy カリカリした
    Chewy 少し柔らかく、噛み応えのある
    Hardtack 非常に硬い保存用の軍用ビスケット・堅パン
    Care Parcel 兵士などへ送る慰問小包
    Commemoration 追悼・記念
    Do you have Anzac biscuits? ANZACビスケットはありますか?
    Are these crunchy or chewy? これはカリカリですか、それとも柔らかめですか?
    Are these made in-house? これは店内で作っていますか?

    旅行者向けの楽しみ方

    • まずは伝統的なオーツ麦とゴールデンシロップのタイプを試す
    • カリカリと柔らかめを食べ比べる
    • 4月ならスーパーやベーカリーのANZAC Day関連商品を確認する
    • 地方のベーカリーで手作りのANZACビスケットを探す
    • コーヒーや紅茶と一緒に食べる
    • 兵士へ支給された軍用ビスケットとは別物だと覚えておく
    • 現在のレシピがそのままガリポリで食べられていたわけではない
    • 初期には卵やジャムを使った別タイプのレシピも存在した
    • 「ANZAC」という名称が法的に保護されていることも知っておく
    • 日本へのお土産なら割れないように包装する

    ANZACビスケットは、一見すると素朴なオーツ麦のビスケットです。

    しかしその背景を知ると、第一次世界大戦、家庭から兵士へ送られた慰問小包、ANZAC Day、地域社会での追悼行事など、オーストラリアの歴史と文化が深く関係していることが分かります。

    同時に、後世に広まった分かりやすい「誕生物語」と、実際に確認されている歴史資料には違いがあります。

    ガリポリの兵士へ支給された非常に硬い軍用ビスケットと、現在の甘いANZACビスケットは別物です。そして現在に近い、オーツ麦とゴールデンシロップを使ったレシピが確認されるのは1920年代に入ってからです。

    旅行中にANZACビスケットを食べる機会があれば、単なるオーストラリアのお菓子としてだけでなく、100年以上の歴史の中で形を変えながら受け継がれてきた食文化として味わってみてください。




    ANZACビスケットに関するよくある質問(FAQ)

    ANZACビスケットとはどんなお菓子ですか?

    ロールドオーツ、小麦粉、砂糖、バター、ゴールデンシロップなどを使ったオーストラリアの伝統的な甘いビスケットです。現在は乾燥ココナッツを加えるレシピも一般的です。

    ANZACとは何の略ですか?

    Australian and New Zealand Army Corpsの略で、日本語ではオーストラリア・ニュージーランド軍団です。第一次世界大戦中に編成されました。

    ANZACビスケットはガリポリの兵士が食べていたものですか?

    現在の甘いANZACビスケットと、兵士へ支給されていた非常に硬い軍用ビスケットは別物です。軍用のものはAnzac Wafer、Anzac Tileなどとも呼ばれていました。

    現在のANZACビスケットは第一次世界大戦中に作られたのですか?

    ANZACという名称のビスケットは第一次世界大戦中から存在しましたが、現在のオーツ麦、ゴールデンシロップ、卵なしという形に近いレシピが確認されるのは1920年頃からです。正確な起源は確定していません。

    ANZACビスケットには卵が入っていますか?

    現在の伝統的なANZACビスケットでは通常、卵を使いません。ただし1910年代の「Anzac Biscuit」と呼ばれた初期のレシピには、卵を使った全く異なるものもありました。

    ココナッツは必ず入っていますか?

    現在は乾燥ココナッツ入りが一般的ですが、1920年や1926年の初期レシピにはココナッツが入っていないものがあります。後に現在の形へ定着していきました。

    ANZACビスケットはいつよく食べられますか?

    一年中食べられますが、特に4月25日のANZAC Dayが近づくと、スーパー、ベーカリー、学校、地域の行事などで見かける機会が増えます。

    「Anzac」という名前にはルールがありますか?

    はい。「Anzac」という言葉はオーストラリアで法的に保護されています。商品名や宣伝など商業的な用途では、退役軍人省の許可が必要になる場合があります。

    ANZACビスケットは日本へのお土産に向いていますか?

    比較的向いています。生クリームを使わず、チョコレートのように溶けにくく、比較的日持ちします。ただし割れやすいため、スーツケースでは箱を衣類などで保護するとよいでしょう。



    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!