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    オーストラリアのスーパーアニュエーション払い戻し完全ガイド|DASP申請方法・65%の税金・帰国後の手続き

    オーストラリアでワーキングホリデーを終え、日本へ帰国する際に忘れずに確認しておきたいのが、スーパーアニュエーションの払い戻しです。

    オーストラリアで働いていた方は、給料とは別に、雇用主がスーパーアニュエーション(Superannuation)と呼ばれる退職年金を積み立てている場合があります。

    2026年10月現在、雇用主の法定拠出率は原則12%です。

    この退職年金は通常、一定の退職年齢などに達するまで引き出せません。しかし、ワーキングホリデーや学生ビザなどで一時的にオーストラリアに滞在していた外国人には、帰国後に払い戻しを受けられる制度があります。

    それが、DASP(Departing Australia Superannuation Payment)です。

    対象となる方は、オーストラリアを出国し、ビザが失効するなどの条件を満たせば、積み立てた退職年金を一括で受け取ることができます。

    ただし、ここで気になるのが税金です。

    ワーキングホリデー渡航者のDASPには、課税対象となる部分に原則65%という高い税率が適用されます。

    例えば、DASPの支払対象額がA$4,000で、その全額が65%の課税対象であれば、税引後に受け取れるのはA$1,400です。

    積み立てられた金額が、そのまま全額戻ってくるわけではありません。

    また、DASPはオーストラリア滞在中に申請を完了できるものではなく、帰国後もビザが有効な場合には、期限まで待つか、所定のビザ取消手続きを検討する必要があります。

    この記事では、ワーキングホリデーや留学などでオーストラリアに滞在した方を対象に、DASPの申請条件、準備する情報、ATOのオンライン申請方法、65%の税金、銀行口座への受け取り、申請後の確認方法まで詳しく説明します。

    2026年10月時点のオーストラリア税務局の公式情報をもとに、実際に申請する際に役立つ内容をまとめました。

    来月ワーホリを終えて日本へ帰国します。スーパーの残高がA$5,000くらいあるのですが、帰国する前に払い戻しを申請できますか?
    帰国前に申請内容を入力して保存することはできますが、正式な申請の送信は、オーストラリアを出国し、対象となるビザが失効または取り消されてからです。また、ワーホリのDASPには原則65%の税金がかかるので、実際の受取額も確認しておきましょう。




    DASPとは?スーパーアニュエーションの払い戻し制度

    DASPは、デパーティング・オーストラリア・スーパーアニュエーション・ペイメント(Departing Australia Superannuation Payment)の略です。

    オーストラリアで一時滞在ビザを持って働いた人が、一定の条件を満たして出国した後、積み立てられたスーパーアニュエーションを受け取る制度です。

    スーパーアニュエーションの基本的な仕組みについては、前記事「オーストラリアのスーパーアニュエーションとは?ワーホリ・留学生の退職年金12%と残高確認・帰国時の注意点」で詳しく説明しています。

    ここでは、払い戻し手続きに必要な内容を中心に説明します。

    通常は退職するだけでは引き出せない

    オーストラリア人や永住者が仕事を退職しても、それだけでスーパーアニュエーションを自由に引き出せるわけではありません。

    通常は、退職年齢など法律で定められた条件を満たす必要があります。

    一方、一定の一時滞在ビザで働いていた外国人については、オーストラリアを出国してビザが失効するなどの条件を満たせば、DASPを申請できます。

    DASPは年金の全額返金制度ではない

    払い戻されるのは、スーパー基金に残っている資金から所定の税金を差し引いた金額です。

    基金では、雇用主の拠出金に対する税金、管理手数料、保険料、運用損益などが反映されます。

    そのため、雇用主が過去に支払ったスーパー拠出金の合計額と、DASPの申請時の口座残高は一致しない場合があります。

    さらに、DASPの支払時には別途税金が源泉徴収されます。

    DASPの申請は無料でできる

    オーストラリア税務局(Australian Taxation Office/ATO)が提供している公式オンライン申請システムは無料で利用できます。

    民間の申請代行会社へ依頼する必要はありません。

    ただし、書面申請で必要な移民関連の証明書や、スーパー基金が求める本人確認書類の認証などには、別途費用が発生する場合があります。

    DASPを申請できる人・できない人

    DASPは、オーストラリアで働いたすべての外国人が利用できる制度ではありません。

    主に、一定の一時滞在ビザで働き、その後オーストラリアを出国した人を対象としています。

    DASPを申請するための主な条件

    • 対象となるオーストラリアの一時滞在ビザを保有していた
    • オーストラリアを出国している
    • 対象となるビザが失効、または取り消されている
    • 現在、有効なオーストラリアのビザを保有していない
    • オーストラリア国籍や永住権など、対象外となる資格を持っていない
    • DASPの対象となるスーパーアニュエーションが残っている

    ワーキングホリデービザ417、ワーク・アンド・ホリデービザ462の渡航者は、条件を満たせばDASPの対象になります。

    また、学生ビザ500など、対象となる一時滞在ビザで働いていた人も申請できる場合があります。

    滞在・ビザの状況 DASPの一般的な取り扱い
    417ビザで働き、帰国後にビザが失効 条件を満たせば申請可能
    462ビザで働き、帰国後にビザが失効 条件を満たせば申請可能
    学生ビザで働き、帰国後にビザが失効 条件を満たせば申請可能
    帰国したが、ビザがまだ有効 通常、まだ正式申請できない
    まだオーストラリアに滞在中 準備・保存は可能だが正式申請できない
    オーストラリアの永住者 通常DASP対象外
    オーストラリア国籍者 DASP対象外
    ニュージーランド国籍者 原則DASP対象外

    ※現在のビザの有無や、過去に保有したビザの種類などによって個別の判断が必要になります。

    税務上の居住者区分とは別

    日本人ワーホリ渡航者の中には、所得税のタックスリターンで、税務上のオーストラリア居住者に該当する人もいます。

    しかし、所得税における居住者判定と、DASPの申請資格は別の仕組みです。

    所得税で居住者として申告したからといって、それだけでDASPの対象外になるわけではありません。

    DASPは、主に移民法上のビザや出国状況などに基づいて判定されます。

    いつ申請できる?帰国とビザ失効の関係

    DASPで最も間違えやすいのが、申請できるタイミングです。

    重要なのは、オーストラリアから出国していることと、対象ビザがすでに失効または取り消されていることの両方が必要という点です。

    帰国しただけでは申請できない場合がある

    例えば、ワーキングホリデービザが2027年6月30日まで有効で、2027年3月31日に日本へ帰国したとします。

    この場合、日本へ帰国した時点では、まだビザが有効です。

    そのため、通常はDASPを正式に申請できません。

    一方、ビザが2027年6月30日に失効し、その時点でオーストラリア国外にいて、ほかの申請条件も満たしていれば、DASPの正式申請を行えるようになります。

    日付 状況 申請
    2027年3月31日 日本へ帰国。ビザはまだ有効 通常、正式申請不可
    2027年6月30日 ビザの有効期間終了 失効の確認が必要
    ビザ失効が確認された後 オーストラリア国外に滞在 ほかの条件を満たせば申請可能

    帰国前に申請書を作成しておくことはできる

    ATOのDASPオンライン申請システムでは、オーストラリアを出国する前から申請情報を入力し、保存することができます。

    ただし、出国前やビザが有効な間は、正式に申請を送信できません。

    帰国後、申請資格を満たした時点で、保存していた申請を再開して送信します。

    申請に必要な情報を現地にいる間に準備しておけば、帰国後の手続きが楽になるでしょう。

    ビザの有効期間が長く残っている場合

    すでにオーストラリアを出国していて、ビザがまだ有効な場合は、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)へビザの取消しを申し出る方法もあります。

    ただし、ビザを取り消すと、そのビザで再入国することはできなくなります。

    また、セカンド・サードワーホリや、ほかのビザを申請する予定がある方は、取消しが今後の渡航計画に与える影響を確認してください。

    DASPを早く受け取りたいという理由だけで、十分に確認せずビザを取り消すことはおすすめしません。

    公式情報:オーストラリア内務省:ビザの取消手続き

    帰国前に準備しておきたい情報と書類

    DASPは日本に帰国してからでも申請できます。

    ただし、必要な情報が手元になかったり、スーパー基金へログインできなくなったりすると、手続きに時間がかかることがあります。

    帰国前に、次の情報を確認して保存しておきましょう。

    準備するもの 確認内容
    パスポート 氏名、生年月日、パスポート番号
    TFN オーストラリアの税務番号
    ビザ情報 ビザの種類、有効期限など
    スーパー基金名 加入している基金の正式名称
    Member Number スーパー基金の会員番号
    基金のABN スーパー基金の事業者番号
    スーパー残高 現在の口座残高と拠出状況
    給与明細 最終給与、スーパーの拠出記録
    メールアドレス 日本帰国後も受信できるもの
    銀行口座情報 払い戻し金の受取先

    TFNが分からなくても申請できる?

    ATOのDASPオンライン申請では、TFNの入力は任意です。

    ただし、TFNを入力すると、本人のスーパー基金を検索しやすくなるなどのメリットがあります。

    そのため、TFNが分かる場合は準備しておくことをおすすめします。

    パスポートを更新している場合

    ワーキングホリデーで入国した際と、DASP申請時のパスポートが異なる場合は注意してください。

    ATOのオンラインシステムは、内務省の情報を利用して出国状況やビザの履歴を確認します。

    過去のパスポート番号と現在の登録情報が一致しない場合などは、追加確認が必要になることがあります。

    可能であれば、オーストラリア入国時に使用したパスポートの情報も保存しておきましょう。

    日本のメールアドレスを登録しておこう

    オーストラリアの携帯電話番号や、現地で取得したメールアドレスを帰国時に解約する方もいるかもしれません。

    しかし、スーパー基金からの連絡や追加書類の依頼が届かなくなると、手続きが進まなくなる可能性があります。

    帰国後も利用できるメールアドレスと連絡先を登録しておきましょう。



    自分のスーパー基金と残高を確認する方法

    ワーキングホリデー中に複数の職場で働いた場合、スーパー口座が複数作られていることがあります。

    例えば、最初にシドニー(Sydney)のカフェ、次にクイーンズランド州(Queensland)の農場、最後にメルボルン(Melbourne)のホテルで働いた場合です。

    それぞれの雇用主が異なる基金へスーパーを拠出している可能性があります。

    DASPを申請する前に、すべてのスーパー口座を確認しておきましょう。

    myGovから確認する

    オーストラリア政府のマイガブ(myGov)とATOのオンラインサービスを連携している場合、登録されているスーパー口座を確認できます。

    1. myGovへログインする
    2. Australian Taxation Officeを選択する
    3. Superのメニューへ進む
    4. 登録されているスーパー基金の一覧を確認する
    5. 必要に応じて基金名、会員番号、残高などを確認する

    ただし、ATOに表示される情報には更新の時間差があります。

    最新の残高や取引履歴を確認するには、スーパー基金の公式サイトも利用してください。

    DASPオンライン申請システムでも検索できる

    DASPの公式オンライン申請システムでは、TFNを入力すると、ATOに報告されているスーパー基金を検索できます。

    また、基金の名前やABNなどが分かっている場合には、検索結果に表示されていない基金を追加して申請できる場合があります。

    給与明細に書かれている基金名も確認

    スーパー基金のログイン情報が分からない場合は、以前の給与明細を確認してみましょう。

    基金名やスーパーの拠出額が記載されていることがあります。

    必要なら、以前の雇用主へどの基金へ拠出したのか問い合わせる方法もあります。

    複数の基金がある場合

    DASPは、複数のスーパー基金について申請できます。

    ただし、各基金がそれぞれ申請内容を確認し、払い戻し手続きを行います。

    そのため、すべての基金から同じ日に送金されるとは限りません。

    また、基金によって必要な本人確認書類や送金方法が異なる場合があります。

    DASPのオンライン申請方法を順番に解説

    ここからは、ATOの公式オンライン申請システムを利用する方法を説明します。

    政府のオンライン申請システムを利用すれば、申請代行会社へ料金を支払う必要はありません。

    公式申請サイト

    ATO公式:DASP Online Application System

    申請画面は基本的に英語ですが、必要な情報を事前に準備しておけば、自分で申請を進めることも可能です。

    STEP 1.公式申請システムへアクセスする

    ATOのDASPオンライン申請ページを開きます。

    個人で申請する場合は、本人用の申請手続きを選びます。

    登録税理士などの代理人向けとは異なる手続きなので、注意してください。

    STEP 2.個人情報を入力する

    申請システムでは、次のような情報を入力します。

    • 氏名
    • 生年月日
    • パスポートの発行国
    • パスポート番号
    • TFN(分かる場合)
    • メールアドレス

    情報は、パスポートやATOに登録されている内容と一致するように入力してください。

    STEP 3.本人確認と申請資格の確認

    入力した情報は、オーストラリア内務省のデータと照合されます。

    ここで、オーストラリアを出国しているか、ビザが失効しているか、ワーキングホリデービザを保有していたかなどが確認されます。

    申請資格が確認されると、次の手続きへ進めます。

    まだオーストラリア国内にいる場合や、ビザが有効な場合は、申請を保存することはできますが、正式に送信できません。

    STEP 4.再ログイン用の秘密の質問を設定する

    申請システムでは、再びアクセスする際の本人確認のため、秘密の質問と回答を設定します。

    一度申請を保存し、帰国後に再開する予定がある場合は、この回答を忘れないようにしましょう。

    また、再ログインの際には、最初に入力した氏名、生年月日、パスポート番号などを同じ形式で入力する必要があります。

    STEP 5.スーパー基金を検索する

    TFNを入力している場合、ATOに報告されているスーパー基金を検索できます。

    表示された基金名が、自分の加入していた基金と一致するか確認してください。

    検索結果に基金が表示されない場合でも、加入先が分かっていれば、基金のABNなどを使って追加できる場合があります。

    STEP 6.連絡先とスーパー口座情報を入力する

    申請では、日本の住所やメールアドレス、基金の会員番号などを入力します。

    基金から追加の確認が必要になった場合、この連絡先に問い合わせが届くことがあります。

    日本へ帰国後も確実に連絡を受けられる情報を入力してください。

    STEP 7.申請先と受取方法を確認する

    スーパーの資金が、現在どこで管理されているかによって、申請先が異なります。

    • スーパー基金が資金を管理している場合:そのスーパー基金
    • すでにATOへ移管されている場合:ATO

    オンライン申請システムでは、両方の申請に対応しています。

    ただし、受取方法や必要な確認手続きは、基金とATOで異なる場合があります。

    STEP 8.申請内容を確認する

    氏名、パスポート情報、連絡先、スーパー基金、会員番号などに誤りがないか確認します。

    正式に申請を送信した後は、入力内容をオンラインで自由に変更できないため、送信前の確認が重要です。

    STEP 9.申請を送信する

    オーストラリアを出国し、ビザが失効または取り消され、その他の資格を満たしていれば、正式に申請を送信できます。

    送信すると、申請内容を確認するメールが届きます。

    また、該当するスーパー基金やATOにも、申請が通知されます。

    STEP 10.必要な追加書類を提出する

    申請後、基金によっては追加の本人確認書類や、銀行口座の証明などを求める場合があります。

    追加資料が必要な場合は、基金からの案内に従って提出してください。

    公式オンライン申請は無料ですが、こうした証明書類の取得や認証に費用がかかる場合があります。

    申請時間の目安

    ATOの申請システムでは、オンライン申請の所要時間を約30分と案内しています。

    ただし、すべての人が30分以内に手続きを終えられるという意味ではありません。

    基金が複数ある場合や、本人確認に問題がある場合は、さらに時間がかかることがあります。

    オンラインで申請できない場合・書面申請の注意点

    DASPのオンライン申請システムで本人確認ができない場合や、特定のスーパー基金へ直接申請したい場合には、書面による申請方法もあります。

    ただし、オンライン申請と書面申請では、必要になる証明書類が異なります。

    スーパー基金への書面申請

    ATOには、スーパー基金へ提出するDASP申請書が用意されています。

    この申請書には、本人の情報、基金の情報、過去の雇用先、受取方法などを記入します。

    書面申請では、基金へ直接書類を提出します。ATOの書式を使用した場合でも、資金を管理している基金に提出する点に注意してください。

    残高A$5,000以上の場合

    スーパー基金へ書面で申請する場合、払い戻し対象額がA$5,000以上であれば、通常、内務省が発行する移民資格証明(Certification of Immigration Status)が必要です。

    この証明書は、内務省が申請者のビザや出国状況などを確認し、スーパー基金へ情報を提供するものです。

    発行に料金がかかる場合があります。

    一方、オンライン申請システムでは、内務省の情報を電子的に照合する仕組みがあるため、書面申請とは手続きが異なります。

    残高A$5,000未満の場合

    書面申請で払い戻し対象額がA$5,000未満の場合には、所定の認証済み書類などを提出する方法が認められる場合があります。

    ただし、実際に必要な書類は基金によって異なります。

    パスポートの認証コピーや過去のビザ情報などを求められることもあります。

    書面申請は帰国前に提出できる?

    原則として、正式なDASP申請はオーストラリアから出国した後に行います。

    帰国前に書類を準備することはできますが、申請資格を満たす前に送付しても、処理できない場合があります。

    書面による申請を考えている場合は、必ず基金の公式案内を確認してください。

    公式情報:ATO:スーパー基金へ提出するDASP申請書

    DASPの税金はなぜ65%?通常の税率との違い

    ワーキングホリデー渡航者のDASPで、特に気になるのが税率です。

    2017年7月1日以降に行われるDASPでは、ワーキングホリデー渡航者に対し、通常の一時滞在者とは異なる税率が設けられています。

    ワーキングホリデーのDASP税率は、課税対象部分について65%です。

    一般の一時滞在者との比較

    DASPの構成部分 一般の対象一時滞在者 ワーホリ対象者
    非課税部分(Tax-free Component) 0% 0%
    課税対象・課税済み部分(Taxed Element) 35% 65%
    課税対象・未課税部分(Untaxed Element) 45% 65%

    ここでいうTaxed Elementは、スーパー基金内ですでに一定の税務処理を受けている部分などを意味します。

    一般的な雇用主のスーパー拠出金から形成された残高は、通常、この課税対象のTaxed Elementに含まれます。

    一方、本人が税引後の資金から拠出した一定の金額など、法律上の非課税部分がある場合には、DASP税はかかりません。

    ただし、ワーキングホリデーで短期間働いただけの一般的なケースでは、口座残高の大部分が課税対象部分となっていることが多いでしょう。

    65%は所得税の15%と別の税金

    オーストラリアのワーキングホリデーでは、給与所得について最初のA$45,000に15%の基本税率が適用される制度があります。

    しかし、これはスーパーアニュエーションのDASP税率とは別です。

    給与から15%の所得税が引かれていたからといって、DASPの65%が15%に減額されるわけではありません。

    また、日本国籍のワーホリ渡航者が、日豪租税条約によって通常の居住者向け所得税率を適用された場合でも、それだけでDASPの税率が変わるわけではありません。

    税金は誰が支払う?

    DASPの税金は、通常、払い戻しを行うスーパー基金またはATOが源泉徴収します。

    つまり、申請者は、税金を差し引いた後の金額を受け取ります。

    原則として、DASPについて別途65%分の税金を振り込む必要はありません。

    また、払い戻しを行った機関は、所定のDASP支払明細(DASP Payment Summary)を発行します。

    その明細で、支払総額や源泉徴収された税金を確認できます。

    65%という税率は高いものですが、ATOの通常のタックスリターンで払い過ぎた所得税として取り戻せる性質のものではありません。

    実際にいくら戻る?残高別の手取り額を計算

    それでは、DASPで実際にいくら受け取れるのか計算してみましょう。

    ここでは、払い戻し対象額の全額が65%課税の対象であると仮定します。

    DASP支払対象額 65%の税金 税引後受取額
    A$1,000 A$650 A$350
    A$2,000 A$1,300 A$700
    A$3,000 A$1,950 A$1,050
    A$4,000 A$2,600 A$1,400
    A$5,000 A$3,250 A$1,750
    A$8,000 A$5,200 A$2,800
    A$10,000 A$6,500 A$3,500

    ※すべての支払対象額が65%課税部分であるという仮定です。非課税部分がある場合、実際の受取額は異なります。また、送金手数料や為替換算費用などは含めていません。

    最初に雇用主が支払った金額からも税金が引かれている

    ここで、もうひとつ注意したい点があります。

    雇用主がスーパー基金へ拠出する際、通常の課税対象拠出金には基金内で15%の拠出金税がかかります。

    その後、DASPで払い戻しを受ける際には、課税対象の残高へさらに65%のDASP税が適用されます。

    例えば、雇用主がA$1,000を拠出した場合を考えてみましょう。

    項目 金額
    雇用主のスーパー拠出金 A$1,000.00
    拠出金税15% -A$150.00
    基金内に残る金額 A$850.00
    DASP税65% -A$552.50
    最終的な受取額 A$297.50

    これは、運用損益、手数料、保険料などが一切ないと仮定した単純な計算です。

    実際の口座残高は基金の運用によって増減し、別途管理手数料などが差し引かれる場合があります。

    ただ、この例を見ると、最初の雇用主拠出金A$1,000に対して、最終的な受取額がA$297.50になる可能性があることが分かります。

    つまり、通常の課税対象拠出金については、単に最初の拠出金の35%が手元に残るという計算ではありません。

    申請時の残高で判断する

    DASPの受取額を試算するときは、給与明細に書かれた過去のスーパー拠出金の合計ではなく、基金の現在の残高と支払対象部分を確認してください。

    そのうえで、実際に適用されるDASP税率を計算する必要があります。



    払い戻し金は日本の銀行口座で受け取れる?

    ワーキングホリデーを終えて日本へ帰国する場合、DASPの払い戻し金をどの銀行口座で受け取るかも重要です。

    この点は、スーパー基金が資金を管理している場合と、ATOが資金を管理している場合で異なります。

    スーパー基金が資金を管理している場合

    スーパー基金によっては、海外の銀行口座への送金に対応している場合があります。

    ただし、すべての基金が日本の銀行口座への送金に対応しているわけではありません。

    例えば、次のような受取方法が考えられます。

    • 本人名義のオーストラリア国内銀行口座への振込
    • 基金が対応している場合の海外銀行口座への送金
    • 小切手など、基金が提供している受取方法

    実際に利用できる方法は基金の規則によって異なります。

    ATOが資金を管理している場合

    すでにスーパー基金からATOへ資金が移管されている場合、DASPの受取方法に制限があります。

    ATOが管理しているスーパーのDASPでは、基本的に次の方法が案内されています。

    • 本人名義のオーストラリア国内銀行口座への振込
    • 小切手による支払い

    ATOが管理するスーパーでは、日本の銀行口座への直接の電子送金が、通常のDASP受取方法として提供されているわけではありません。

    友人のオーストラリア銀行口座でもよい?

    原則として、自分と無関係な友人の口座を振込先に指定することはできません。

    ATOから銀行振込で受け取る場合は、通常、本人名義のオーストラリア国内銀行口座が必要です。

    そのため、帰国前に銀行口座を閉鎖する予定の方は注意してください。

    日本円への両替にも費用がかかる

    DASPをオーストラリアの銀行口座で受け取った後、日本へ送金する場合には、送金手数料や為替換算コストなどが発生することがあります。

    また、海外送金に対応するサービスによって、最終的に日本円で受け取れる金額は異なります。

    DASPの65%の税金だけでなく、銀行手数料や送金費用についても考えておくとよいでしょう。

    帰国前に銀行口座を解約しない方がよい?

    DASPをオーストラリアの銀行口座で受け取る予定があるなら、払い戻しが完了するまで口座を残しておく方が便利な場合があります。

    ただし、帰国後の口座維持が可能か、海外居住者の取り扱いや月額手数料がどうなるかは銀行によって異なります。

    帰国前に銀行へ確認しておきましょう。

    申請から入金まで何日かかる?進捗の確認方法

    DASPを申請した後、どのくらいで払い戻し金が届くのでしょうか。

    ATOの公式オンライン申請システムでは、一般的に、スーパー基金またはATOが申請処理に必要な情報をすべて受け取ってから28日以内に支払いを受けられると案内しています。

    ただし、これは通常の処理期間の目安です。

    申請から必ず28日以内に入金されるという保証ではありません。

    処理が遅れる主な理由

    • 本人確認書類が不足している
    • パスポートの情報と登録内容が一致しない
    • 内務省のビザ情報が確認できない
    • スーパー基金の会員番号が誤っている
    • 銀行口座情報に問題がある
    • 追加の書類が必要になっている
    • 申請時点ではビザがまだ有効だった

    申請状況はどこで確認できる?

    DASPのオンライン申請システムに再びログインすると、過去に提出した申請情報を確認できます。

    ただし、公式システムの案内では、提出済みの申請が実際に処理完了したかどうかは表示されません。

    進捗状況を確認したい場合は、申請先へ直接問い合わせる必要があります。

    申請先 問い合わせ先
    スーパー基金が管理する資金 該当するスーパー基金
    ATOが管理する資金 ATO

    追加書類の依頼が来ていないか確認する

    申請後は、登録したメールアドレスに基金から連絡が届いていないか確認してください。

    迷惑メールフォルダーに入っている可能性もあります。

    必要な書類が提出されていない場合、処理が進まないことがあります。

    DASP Payment Summaryを保存する

    払い戻しが完了すると、基金またはATOから支払明細が発行されます。

    DASPの支払明細には、支払額や源泉徴収された税金などが記載されます。

    払い戻し金額が正しいか確認するためにも、明細は保存しておきましょう。

    帰国後6か月以上放置するとどうなる?

    ワーキングホリデーを終えて帰国したものの、スーパーアニュエーションの存在を忘れていたという方もいるでしょう。

    あるいは、ビザが失効してから何年も経っている場合もあるかもしれません。

    そのような場合でも、通常、払い戻しの権利がすぐになくなるわけではありません。

    未請求のスーパーはATOへ移管される場合がある

    オーストラリアでは、対象となる一時滞在者が出国し、ビザが失効した後もスーパーを請求しなかった場合、基金がその資金をATOへ移管する仕組みがあります。

    法律上、出国とビザ失効の遅い方から少なくとも6か月が経過し、その他の条件を満たす元一時滞在者のスーパーが対象になります。

    ただし、6か月経ったその日に必ず資金が移管されるという意味ではありません。

    ATOが対象者の情報を確認し、基金への通知や資金移管の手続きが行われます。

    ATOへ移管されるとどうなる?

    スーパー基金ではなく、ATOが未請求のスーパーを管理することになります。

    この場合、DASPの申請先はATOになります。

    また、ATOが管理している資金については、受取方法も基金が直接支払う場合とは異なります。

    何年も経っていても請求できる?

    はい。申請資格を満たしていれば、帰国から長期間が経過していても請求できる場合があります。

    ただし、以前のパスポート、ビザ、スーパー基金などの情報が必要になることがあります。

    また、古い記録の場合、オンラインだけでは情報を確認できず、追加の手続きが必要になることもあります。

    スーパー基金が分からない場合

    ATOのDASPオンライン申請システムでは、TFNなどを使って、スーパー基金やATOが保有する資金を検索できる場合があります。

    基金名や会員番号が分からない場合でも、まず公式システムで確認してみるとよいでしょう。

    ただし、すべての過去の口座を自動的に発見できるとは限りません。

    以前の給与明細や雇用先の情報が残っている場合は、あわせて確認してください。

    学生ビザや別のビザでも働いた場合の65%税率

    DASPの税率について、特に注意が必要なのが、ワーキングホリデー以外のビザでも働いた経験がある方です。

    例えば、次のようなケースです。

    • 最初は学生ビザで働き、その後ワーキングホリデーへ変更した
    • ワーキングホリデーを終えて、別の就労ビザで働いた
    • ワーキングホリデーと学生ビザの両方で働いた
    • 複数のスーパー基金へ拠出されていた

    こうした場合、単に最後に保有していたビザだけで、DASP税率が決まるわけではありません。

    ワーホリ中の拠出金が含まれているかが重要

    ATOの公式案内によると、ワーキングホリデービザ417または462を保有していた場合、DASPの税率は、基金ごとに判断されます。

    そして、DASPの支払額に、ワーキングホリデー期間中のスーパー拠出金に由来する金額が含まれている場合、原則として、その基金からのDASP全体の課税対象部分に65%が適用されます。

    例えば、同じスーパー基金に次のような拠出金が入っていたとします。

    勤務時のビザ スーパー拠出金の例
    ワーキングホリデー417 A$2,000
    その後の別の一時就労ビザ A$4,000
    拠出金合計 A$6,000

    この基金のDASPに、ワーキングホリデー期間中の拠出金に由来する資金が含まれている場合、原則としてDASP全体の課税対象部分に65%の税率が適用されます。

    ワーホリ期間中の拠出分だけ65%、別のビザで働いた期間の分だけ35%というように、同じ基金の支払額を単純に期間で分けるわけではありません。

    ※上記のA$6,000は拠出金の例であり、基金の実際の支払残高ではありません。

    別の基金にワーホリの拠出金がない場合

    一方、ワーキングホリデービザを過去に保有していたとしても、あるスーパー基金のDASPにワーホリ期間中の拠出金に由来する資金が含まれていなければ、その基金については通常のDASP税率が適用される場合があります。

    例えば、ワーホリを経験した後に別のビザへ変更し、その後に新しく加入した基金が、ワーホリ期間中の拠出金を一切含んでいない場合です。

    ただし、過去にほかの基金から資金を移管している場合などは、取り扱いが複雑になることがあります。

    最終的な税率は、それぞれのスーパー基金が保有する情報とATOの規則に基づいて判断します。

    複数のビザやスーパー基金を利用していた方は、DASPの申請前に各基金の加入履歴と拠出金の履歴を確認しておきましょう。

    DASPとタックスリターンは別の手続き

    DASPの申請と混同されやすいのが、オーストラリアのタックスリターンです。

    しかし、この2つは別の手続きです。

    項目 タックスリターン DASP
    目的 所得税の精算 退職年金の払い戻し
    主な対象 給与・事業所得など スーパー基金の資金
    申請時期 原則税務年度終了後 出国後、ビザ失効などの条件を満たしてから
    主な手続き先 ATO スーパー基金またはATO
    税金 所得に応じた所得税率 DASP独自の源泉徴収税率

    DASPは個人所得税の申告書へ記載する?

    通常、DASPとして受け取った金額と、その支払時に源泉徴収されたDASP税は、オーストラリアの個人所得税のタックスリターンには記載しません。

    DASPには独自の源泉徴収税制があり、一般の給与所得などとは別に取り扱われるためです。

    DASPの65%をタックスリターンで取り戻せる?

    通常、取り戻せません。

    ただし、スーパー基金やATOが誤った税率を適用していた場合には、別途、DASPの税金について返還・訂正を求める手続きがあります。

    例えば、本来は通常のDASP税率が適用される基金に対して、誤ってワーホリの65%税率が適用された場合などです。

    その場合は、支払いを行った基金やATOへ確認してください。

    日本での税務申告は別途確認する

    日本へ帰国し、日本の税務上の居住者としてDASPを受け取る場合には、日本側での所得区分や申告義務についても確認が必要です。

    オーストラリアで65%のDASP税が源泉徴収されたからといって、日本で必ず非課税になるという意味ではありません。

    日本側の課税関係は、受け取った資金の性質、受取時の居住者区分などによって判断が必要です。

    金額が大きい場合などは、国際税務に詳しい税理士へ確認しておくと安心です。

    オーストラリアのタックスリターンについては、関連記事「オーストラリアのワーホリ・留学生のタックスリターン|申告時期・方法・税金の還付を解説」を参考にしてください。

    申請時によくあるトラブルと対処方法

    DASPの申請では、本人確認やスーパー基金の情報に関するトラブルが起こることがあります。

    よくある問題と確認方法を整理しました。

    1.申請システムでビザが有効と表示される

    オーストラリアを出国していても、まだビザが有効な場合には、正式申請を送信できません。

    ビザの失効を待つか、今後の渡航予定を確認したうえで、必要に応じて内務省へ相談してください。

    2.パスポート情報が一致しない

    入国時からパスポートを更新している場合や、入力した氏名が登録情報と異なる場合があります。

    パスポート番号、氏名、生年月日などを確認してください。

    内務省の記録に問題がある場合は、必要な登録情報の更新について確認しましょう。

    3.スーパー基金が検索結果に表示されない

    TFNを入力しても、すべての基金が必ず検索結果に表示されるわけではありません。

    以前の給与明細や基金の会員番号を確認し、必要に応じて基金を追加して申請してください。

    4.スーパー基金の会員番号が分からない

    基金から送られたメールや過去の年次報告書、給与明細などを確認しましょう。

    それでも分からない場合は、本人確認を行ったうえで、基金へ問い合わせる方法があります。

    5.最終給与のスーパーがまだ入金されていない

    2026年7月1日からPayday Super制度が導入され、雇用主は原則として給与支払日ごとにスーパーを拠出する必要があります。

    ただし、一般的には給与支払日から7営業日以内に基金へ到達すればよく、新規従業員の最初の拠出などには例外があります。

    給与明細に金額が書かれていても、基金への入金がまだ反映されていない場合があります。

    帰国直前には、最後の給与とスーパーの入金状況を確認しておきましょう。

    6.申請しても28日以内に入金されない

    まず、基金から追加書類の依頼が届いていないか確認します。

    必要な情報をすべて提出しているのに処理が進まない場合は、申請先の基金またはATOへ直接問い合わせてください。

    7.税引後の受取額が予想より少ない

    基金のDASP Payment Summaryを確認してください。

    65%の税金のほか、基金内の手数料、運用損益、銀行送金費用などが関係している場合があります。

    また、以前の給与明細に記載されたスーパーの合計額と、現在の基金残高が一致するとは限りません。

    8.代行業者から高額な手数料を請求された

    ATOの公式オンライン申請システムは無料です。

    代行会社へ依頼する場合でも、その会社が行う業務と手数料を確認してください。

    また、代理申請を行う業者には、登録税理士など所定の資格や登録が必要になる場合があります。

    DASPの申請を代行すると称する業者へ、パスポート情報や銀行口座情報を安易に送らないようにしましょう。

    DASPの申請と税金に関するよくある質問

    DASPとは何ですか?

    DASPはDeparting Australia Superannuation Paymentの略で、一定の一時滞在ビザでオーストラリアに滞在して働いた人が、帰国後にスーパーアニュエーションの払い戻しを申請できる制度です。出国やビザ失効などの条件を満たす必要があります。
    ワーホリのスーパーアニュエーションは帰国前に返金申請できますか?

    帰国前にオンライン申請の情報を入力して保存することはできますが、正式な申請は通常、オーストラリアを出国し、対象となるビザが失効または取り消されてから行います。
    日本へ帰国してもワーホリビザが有効な場合はどうなりますか?

    帰国後もビザが有効な場合、通常はDASPを正式に申請できません。ビザの失効を待つか、今後の渡航計画に問題がないことを確認したうえで、内務省へのビザ取消申請を検討することになります。
    DASPの申請料金はいくらですか?

    ATOの公式オンライン申請システムは無料で利用できます。ただし、書面申請で必要になる移民資格証明や、本人確認書類の認証などには費用が発生する場合があります。民間の申請代行業者を利用する場合は、別途サービス料金がかかることがあります。
    ワーキングホリデーのDASP税率は何%ですか?

    ワーキングホリデー渡航者のDASPは、課税対象部分に原則65%の税率が適用されます。一方、法律上の非課税部分にはDASP税はかかりません。税金は通常、支払う基金またはATOが源泉徴収します。
    スーパーの残高がA$5,000なら、いくら受け取れますか?

    A$5,000の全額が65%のDASP課税対象であれば、税額はA$3,250、税引後の受取額はA$1,750です。ただし、非課税部分の有無や実際の基金残高、送金費用などによって受取額は異なります。
    DASPの65%の税金はタックスリターンで戻ってきますか?

    通常、戻りません。DASPは給与所得などのタックスリターンとは別の源泉徴収税制です。誤った税率でDASP税が源泉徴収された場合には、別途、基金やATOへ訂正・返還を求める手続きがあります。
    DASPは日本の銀行口座へ振り込んでもらえますか?

    スーパー基金が資金を管理している場合は、基金によって海外送金に対応していることがあります。一方、ATOが管理するスーパーの場合は、基本的に本人名義のオーストラリア国内銀行口座への振込か小切手による支払いとなります。
    DASPの払い戻しには何日かかりますか?

    ATOの公式案内では、スーパー基金またはATOが申請処理に必要な情報をすべて受け取ってから、通常28日以内の支払いが目安です。追加の本人確認などが必要な場合には、さらに時間がかかることがあります。
    帰国後6か月以上スーパーを請求しなかった場合はどうなりますか?

    出国とビザ失効から所定の期間が経過し、その他の条件を満たすと、未請求のスーパーが基金からATOへ移管される場合があります。ATOへ移管された後でも、DASPの申請資格を満たせば請求できることがあります。
    学生ビザで働いた期間のスーパーにも65%の税金がかかりますか?

    過去にワーキングホリデービザを持っていた人で、ある基金のDASPにワーホリ期間中の拠出金に由来する資金が含まれていれば、その基金からのDASP全体の課税対象部分に原則65%が適用されます。一方、ワーホリ期間中の拠出金に由来する資金が含まれていない基金では、通常のDASP税率が適用される場合があります。
    DASPの申請にTFNは必須ですか?

    ATOのDASPオンライン申請では、TFNの入力は任意です。ただし、TFNを入力すると、ATOが保有するスーパー基金の情報を検索しやすくなるため、分かる場合は用意しておくことをおすすめします。



    まとめ|DASPは帰国前の準備とビザ失効の確認が重要

    オーストラリアのDASPは、ワーキングホリデーや留学などで働いた人が、帰国後にスーパーアニュエーションの払い戻しを受けるための制度です。

    対象となる方は、オーストラリアを出国し、ビザが失効または取り消されるなどの条件を満たせば申請できます。

    ATOの公式オンライン申請システムを利用すれば、自分で無料で申請を進められます。

    ただし、帰国しただけでは申請できず、ビザがまだ有効な場合には、失効を待つか、必要に応じて内務省の取消手続きを検討することになります。

    また、ワーキングホリデー渡航者のDASPには、課税対象部分に原則65%という税率が適用されます。

    そのため、口座残高がそのまま全額戻るわけではありません。

    さらに、スーパー基金が管理する資金と、ATOへ移管された資金では、申請先や受取方法が異なる場合があります。

    特に、日本の銀行口座への送金を希望する方は、資金がどこで管理されているかを確認してください。

    帰国前には、スーパー基金名、会員番号、TFN、パスポート情報、銀行口座、最終給与に対応するスーパーの入金状況などを整理しておくと安心です。

    申請後は、基金やATOから届く連絡を確認し、追加の書類が必要な場合は速やかに対応しましょう。

    また、DASPの税金は通常のタックスリターンとは別の制度です。給与所得の還付手続きと混同しないようにしてください。

    DASPをスムーズに申請するためには、帰国前にスーパーの口座情報を確認し、出国後のビザの状態と受取方法を把握しておくことが大切です。

    ワーキングホリデーを終えてから何年も経っている場合でも、条件を満たせば請求できることがあります。

    以前オーストラリアで働いていた方も、スーパーアニュエーションが残っていないか、一度確認してみてはいかがでしょうか。

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  • オーストラリアの銀行口座の開設方法|ワーホリ到着後の手続き・必要書類・主要4銀行を比較

    オーストラリアの銀行口座の開設方法|ワーホリ到着後の手続き・必要書類・主要4銀行を比較

    オーストラリアへワーキングホリデーで到着したら、早めに済ませておきたい手続きのひとつが銀行口座の開設です。

    現地で仕事を始めると、給料は通常、銀行口座へ振り込まれます。家賃の支払いや買い物、友人との割り勘などでも、オーストラリアの銀行口座があると便利です。

    ただ、初めて海外で銀行口座を開設するとなると、少し不安に感じるかもしれません。

    「日本のパスポートだけで開設できる?」「オーストラリアの住所がまだ決まっていない場合は?」「どの銀行を選べばいい?」「日本から事前に口座を開設できる?」など、気になることは多いと思います。

    オーストラリアには、コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank of Australia/CommBank)、ウエストパック銀行(Westpac)、ナショナル・オーストラリア銀行(National Australia Bank/NAB)、ANZ銀行(ANZ)などの主要銀行があります。

    いずれもワーキングホリデーや留学などで渡航する人が利用できる口座を提供していますが、申込方法や必要書類、毎月の口座維持手数料は同じではありません。

    例えば、口座維持手数料が最初から無料の銀行もあれば、一定の年齢や入金条件を満たした場合に無料となる銀行もあります。

    また、渡航前にオンラインで申込みを始められる銀行もありますが、日本で申請を済ませただけで、すぐに入金や出金ができるとは限りません。オーストラリア到着後に、支店での本人確認が必要になる場合があります。

    この記事では、日本からワーキングホリデーや留学で渡航する方を対象に、銀行口座の開設方法、主要4銀行の比較、必要書類、デビットカード、給与の受け取り、日本との海外送金まで、2026年10月時点の公式情報をもとに解説します。

    来月からオーストラリアでワーホリを始めます。到着後すぐに仕事を探したいのですが、銀行口座は日本にいる間に作っておいた方がいいですか?
    銀行によっては渡航前から申込みを始められます。ただし、到着後の本人確認が必要な場合があるので、日本で手続きを済ませただけで口座が完全に使えるとは限りません。到着後すぐに銀行へ行けるよう、パスポートやビザ、現地の住所などを準備しておきましょう。




    ワーホリでオーストラリアの銀行口座は必要?

    オーストラリアのワーキングホリデービザを取得するために、現地の銀行口座を事前に開設する必要はありません。

    旅行をするだけなら、日本で発行されたクレジットカードやデビットカードでも支払える場面は多くあります。

    しかし、オーストラリアで仕事をする場合は、現地の銀行口座を開設しておくと便利です。

    現地の雇用主は、通常、給与を従業員の銀行口座へ振り込みます。

    オーストラリア政府のマイガブ(myGov)でも、就職時には雇用主へ銀行口座名義、BSB番号、口座番号を知らせることが一般的と案内しています。

    現地口座があると便利な場面

    • アルバイトや就職先から給与を受け取る
    • シェアハウスの家賃やボンドを振り込む
    • 友人との食事代などを割り勘する
    • スーパーやカフェでデビットカードを使う
    • 現地のATMで現金を引き出す
    • 日本から生活費を送金する
    • 通信料金などを口座引き落としで支払う
    • 給与の一部を貯蓄口座へ移す

    特に、オーストラリアの銀行間送金では、日本の銀行振込とは少し異なる仕組みがあります。

    携帯電話番号やメールアドレスを使って送金できるPayIDなどは、現地生活で役立つ機能のひとつです。

    銀行口座は何日以内に開設すればよい?

    ワーキングホリデー渡航者が、入国後何日以内に銀行口座を開設しなければならないという一律の義務はありません。

    ただし、到着後すぐに仕事が決まる可能性もあります。

    必要な本人確認やカードの準備に時間がかかることも考えると、到着後の最初の数日間で手続きを進めておくと安心です。

    現地の銀行口座とTFNが揃っていれば、就職先への給与関係の情報提出も進めやすくなります。

    普通預金口座と貯蓄口座の違い

    オーストラリアの銀行には、目的の異なる口座があります。

    ワーキングホリデーで最初に必要になるのは、日常の支払いや給与の受け取りに使用するトランザクション・アカウント(Transaction Account)です。

    日本の普通預金口座に近いものと考えると分かりやすいでしょう。

    一方、貯金しておくための口座は、セービングス・アカウント(Savings Account)と呼ばれます。

    項目 Transaction Account Savings Account
    主な用途 給与受取・日常の支払い 貯蓄・利息の受取
    デビットカード 通常利用できる 直接利用できない商品もある
    日常の買い物 便利 商品によって制限あり
    金利 ゼロまたは低い場合が多い 利息が付く商品が多い
    給与の受け取り 一般的 口座の機能による

    例えば、毎日の買い物や家賃の支払いにはトランザクション口座を使用し、すぐに使わないお金を貯蓄口座へ移すという方法があります。

    オーストラリアの銀行では、最初の口座開設時に両方の口座を案内されることもあります。

    最初から貯蓄口座も作った方がよい?

    必須ではありません。

    まずは日常の支払いに使う口座を開設し、現地生活が落ち着いてから貯蓄口座を追加してもよいでしょう。

    貯蓄口座では、毎月一定額を入金することや、残高を増やすことなどが高い金利を受ける条件になっている場合があります。

    ワーキングホリデーでは収入が変動することもあるため、条件を無理なく満たせるか確認することが大切です。

    また、短期滞在の場合は、金利だけでなく、口座を使いやすいか、海外送金や解約手続きが簡単かなども考えておきたいところです。

    主要4銀行を比較|口座維持手数料はいくら?

    オーストラリアには多くの金融機関がありますが、初めて渡航する方にとって選択肢になりやすいのが、大手4銀行です。

    支店やATMが各地にあり、オンラインバンキングやスマートフォンアプリも利用できます。

    ここでは、各銀行の日常取引用口座の代表的な商品を比較します。

    料金は2026年10月時点の各銀行公式サイトで確認できる条件です。

    銀行・口座名 通常の月額料金 主な無料条件
    コモンウェルス銀行
    Everyday Smart Access
    A$4 30歳未満、月A$2,000以上の入金、その他の対象条件
    ウエストパック銀行
    Westpac Choice
    A$5 41歳未満、月A$2,000以上の入金、新規渡航者の最初の12か月など
    ナショナル・オーストラリア銀行
    NAB Classic Banking
    A$0 月額口座維持手数料なし
    ANZ銀行
    ANZ Access Advantage
    A$5 月A$2,000以上の入金、その他の対象条件

    ※表は月額口座維持手数料の比較です。ATM、海外取引、海外送金、残高超過などの手数料は別に発生する場合があります。また、無料条件は各銀行の規定に従います。

    コモンウェルス銀行

    コモンウェルス銀行は、オーストラリアの大手銀行のひとつです。

    日常生活向けのEveryday Smart Access口座では、通常、月A$4の口座維持手数料が設定されています。

    ただし、30歳未満の方や、1か月にA$2,000以上を口座へ入金する方などは、手数料が無料になります。

    さらに、海外からの新規渡航者向けの申込制度では、最初の12か月間、口座維持手数料が免除される案内があります。

    ただし、その制度の対象条件を満たす必要があります。

    デビットカードにはマスターカード(Mastercard)が採用されており、スマートフォンによる非接触決済にも対応しています。

    コモンウェルス銀行:Everyday Smart Access公式ページ

    ウエストパック銀行

    ウエストパック銀行の代表的な日常取引用口座はWestpac Choiceです。

    通常の月額口座維持手数料はA$5ですが、現在の公式案内では41歳未満の方が無料対象に含まれています。

    また、月A$2,000以上の入金や、新規渡航者向けの最初の12か月間の免除なども設けられています。

    過去の情報では無料となる年齢が異なる場合がありますので、最新の料金表を確認してください。

    ウエストパック銀行:Westpac Choice公式ページ

    ナショナル・オーストラリア銀行

    ナショナル・オーストラリア銀行のNAB Classic Bankingは、月額口座維持手数料がA$0です。

    毎月一定額の入金を行う条件もないため、収入が不安定になりやすいワーキングホリデー渡航者にとって分かりやすい料金体系です。

    標準のVisaデビットカードについても、月額カード料金が無料です。

    ただし、海外取引などには別の手数料がかかる場合があります。

    ナショナル・オーストラリア銀行:NAB Classic Banking公式ページ

    ANZ銀行

    ANZ銀行のANZ Access Advantageでは、通常、月A$5の口座維持手数料があります。

    ただし、月A$2,000以上の入金など、所定の条件を満たす場合は免除されます。

    また、ANZにはANZ Plusという、月額口座維持手数料のないデジタルバンキング商品もあります。

    しかし、ANZ Plusのオンライン本人確認では、有効なオーストラリアのパスポートまたは運転免許証などが条件となっているため、日本のパスポートだけで新規申請する方は利用条件に注意が必要です。

    一方、ANZ Access Advantageでは、外国パスポートによる支店での本人確認が案内されています。

    ワーキングホリデー渡航者は、同じANZでも商品によって申込条件が異なることを覚えておきましょう。

    ANZ銀行:ANZ Access Advantage公式ページ

    結局、どの銀行がよい?

    毎月の口座維持手数料をシンプルにしたいなら、条件なしで月額A$0のナショナル・オーストラリア銀行は比較しやすい選択肢です。

    一方、コモンウェルス銀行やウエストパック銀行でも、年齢や新規渡航者向けの条件を満たせば、月額手数料を支払わずに利用できます。

    どの銀行も主要都市に支店がありますが、地方で生活する予定がある場合は、実際に滞在する地域に支店や利用しやすいATMがあるか確認してください。

    手数料だけではなく、本人確認のしやすさ、アプリの使いやすさ、送金手数料、カードの受け取り方法なども含めて比較するとよいでしょう。

    日本から渡航前に開設できる銀行は?

    オーストラリアへ到着してから銀行へ行く時間がない方は、日本にいる間に申込みを進めたいと思うかもしれません。

    実際、主要銀行の中には、渡航前からオンラインで口座開設の手続きを始められるところがあります。

    ただし、日本から申込みを始められることと、日本からすべての銀行機能を利用できることは別です。

    コモンウェルス銀行:到着14日前から

    コモンウェルス銀行の新規渡航者向け制度では、オーストラリアへの到着予定日まで14日以内、または入国から12か月以内の方などが申込みの対象です。

    申込み後は、口座開設から20日以内にオーストラリア国内の支店でパスポートの原本による本人確認を行う必要があります。

    本人確認が完了するまでは、入金や買い物などに口座を利用できません。

    本人確認を行わない場合には、口座が自動的に閉鎖される可能性もあります。

    コモンウェルス銀行:新規渡航者の申込み条件

    ウエストパック銀行:到着14日前から

    ウエストパック銀行も、到着予定日まで14日以内の方に対して、事前申込みの仕組みを提供しています。

    日本にいる間にオンラインバンキングの登録や口座設定の一部を進められます。

    ただし、日本国籍者が日本のパスポートで申し込む場合は、オーストラリア到着後に支店で本人確認を行う案内となっています。

    本人確認が完了してから、口座を有効化する仕組みです。

    ウエストパック銀行:新規渡航者向け口座開設

    ナショナル・オーストラリア銀行:到着30日前から

    ナショナル・オーストラリア銀行の新規渡航者向け手続きでは、到着予定日まで30日以内、または入国から12か月以内などの条件で、オンライン申込みを始められます。

    ただし、申込みだけでは口座開設が完了しません。

    オーストラリアに到着後、申込みを始めてから30日以内に支店を訪れ、本人確認と口座の有効化を行う必要があります。

    その際には、パスポート、ビザ、オーストラリア国内の住所、携帯電話番号などが必要です。

    また、この制度では、原則としてオーストラリアに6か月以上滞在する予定があり、支店を訪れる時点でパスポートとビザが少なくとも6か月有効であることなどが条件となっています。

    ナショナル・オーストラリア銀行:新規渡航者向け銀行口座

    ANZ銀行の場合

    ANZ銀行では、外国パスポートとビザを持つ方向けの本人確認方法が案内されています。

    ただし、通常のオンライン申込みと外国人向けの申込条件は必ずしも同じではありません。

    日本のパスポートで申請する場合は、支店での本人確認に必要な書類を事前に確認するとよいでしょう。

    渡航前に手続きを始めるべき?

    必ずしも必要ではありません。

    到着後に銀行の支店へ行けるのであれば、現地で口座開設を行うこともできます。

    ただし、渡航前の申込みでは、本人確認を行う期限が設けられていることがあります。

    旅行日程が変更になる可能性がある場合は、あまり早く手続きを進めない方がよいケースもあります。

    銀行の公式条件を確認してから申し込みましょう。



    銀行口座開設に必要な書類と情報

    日本のパスポートを使って口座を開設する場合、通常、本人確認書類とオーストラリアでの連絡先などが必要です。

    銀行や申込方法によって異なりますが、次の情報を準備しておくとよいでしょう。

    必要なもの 内容
    パスポート 有効な日本のパスポート原本
    オーストラリアのビザ ワーキングホリデーなどの有効なビザ情報
    オーストラリア国内の住所 滞在先・居住地の住所
    携帯電話番号 本人確認やSMS認証に使用
    メールアドレス 銀行からの連絡やオンラインバンキング用
    税務上の居住地情報 税務上どの国の居住者に当たるか
    外国の納税者番号 該当する国のTINなど
    TFN すでにオーストラリアで取得している場合

    パスポートだけで開設できる?

    銀行によっては、外国パスポートを主な本人確認書類として利用できます。

    ただし、外国パスポートを持っていれば、必ずどの銀行でもオンラインだけで本人確認が完了するわけではありません。

    例えば、ANZ銀行では、外国パスポートを支店で受け付ける本人確認書類のひとつとして案内しています。

    銀行によっては、別の本人確認書類や住所情報の提示を求められる場合もあります。

    ビザの情報は何を見せればよい?

    オーストラリアのビザは、通常、パスポートに電子的に関連付けられています。

    ワーキングホリデービザが許可された際の通知書を保存しておくと便利です。

    必要に応じて、内務省のビザ・エンタイトルメント・ベリフィケーション・オンライン(Visa Entitlement Verification Online/VEVO)を利用して、有効なビザ情報を確認できます。

    オーストラリア内務省:VEVOでのビザ確認

    TFNがないと銀行口座を開設できない?

    通常、TFNをまだ取得していないことだけを理由に、銀行口座の開設ができなくなるわけではありません。

    ただし、銀行から税務上の居住地や外国の納税者番号について情報を求められることがあります。

    TFNと外国の納税者番号は同じものではありません。

    税務情報については後ほど詳しく説明します。

    到着後の銀行口座開設手順

    それでは、日本からワーキングホリデーで到着した場合を想定し、銀行口座を開設する流れを見てみましょう。

    ここでは、支店で本人確認を行う一般的なケースを紹介します。

    STEP 1.開設する銀行と口座を決める

    まずは、各銀行の手数料や口座の機能を比較します。

    ワーキングホリデーの給与受取用であれば、基本的には日常取引用の口座で十分です。

    利用する銀行が決まったら、公式サイトで外国パスポート保有者の申込方法を確認してください。

    STEP 2.携帯電話と住所を準備する

    銀行では、本人確認や不正利用防止のためにSMS認証を行う場合があります。

    オーストラリアの携帯電話番号を取得しておくと、その後の手続きがスムーズです。

    また、居住地住所も登録する必要があります。

    到着後に住所が変わる予定なら、変更方法も確認しておきましょう。

    STEP 3.オンラインで申込む、または支店へ行く

    銀行によっては、事前にオンライン申込みを行い、その後に支店で本人確認をする仕組みです。

    また、到着後に支店で口座開設の手続きを始められる銀行もあります。

    支店へ行く場合、事前予約をした方がスムーズなこともあります。

    特に日本人渡航者が多い都市の中心部では、口座開設の相談が集中する場合もあるでしょう。

    STEP 4.本人確認を行う

    銀行員から、パスポート、ビザ、住所、連絡先などについて確認されます。

    また、税務上の居住地や口座を利用する目的について質問される場合があります。

    仕事を探す予定なら、給与の受け取りに利用することを伝えればよいでしょう。

    STEP 5.口座の情報を受け取る

    口座が開設されると、口座名義、BSB番号、口座番号などを確認できるようになります。

    これらは、雇用主へ給与振込先を知らせる際に必要です。

    銀行のアプリやオンラインバンキングから確認できる場合が多いので、操作方法を聞いておくと便利です。

    STEP 6.アプリとデビットカードを設定する

    銀行の公式アプリをスマートフォンへインストールし、ログインや本人確認の設定を行います。

    また、デビットカードが発行される場合は、利用開始の方法や暗証番号の設定を確認しましょう。

    銀行によっては、プラスチック製のカードが届く前からデジタルカードを使える場合があります。

    STEP 7.少額の入金・支払いで確認する

    口座の利用が始まったら、入金、アプリの残高表示、少額の支払いなどを確認してみましょう。

    その際、自分の口座番号とBSB番号を間違えないようにしてください。

    口座を開設できたら、必要に応じて雇用主へ銀行情報を提出できます。

    英語が苦手でも大丈夫?窓口での会話例

    初めて銀行へ行く方の中には、英語で手続きをすることに不安を感じる方もいると思います。

    ただ、銀行口座の開設では、名前や住所、パスポート情報など、決まった内容を確認することが多くあります。

    基本的な英語表現を覚えておけば、手続きの内容を理解しやすくなるでしょう。

    銀行口座を開設したいと伝える

    I’d like to open a bank account.

    銀行口座を開設したいです。

    I’m here on a working holiday visa.

    ワーキングホリデービザで滞在しています。

    I need an account to receive my salary.

    給料を受け取るための口座が必要です。

    必要な書類を確認する

    Is my Japanese passport enough for identification?

    本人確認には日本のパスポートだけで十分ですか?

    Do I need to provide proof of address?

    住所を証明する書類が必要ですか?

    手数料を確認する

    Is there a monthly account fee?

    毎月の口座維持手数料はありますか?

    Is the fee waived for working holiday visa holders?

    ワーキングホリデー渡航者は手数料が免除されますか?

    カードの受け取りを確認する

    When can I start using my debit card?

    デビットカードはいつから使えますか?

    Can I use a digital card before the physical card arrives?

    カードの現物が届く前に、デジタルカードを使えますか?

    英語が聞き取れない場合

    Could you please speak a little more slowly?

    もう少しゆっくり話していただけますか?

    Could you write that down for me?

    それを書いていただけますか?

    銀行によっては、通訳サービスなどを利用できる場合もあります。

    説明を十分に理解できないまま、不要な有料サービスやクレジット契約などに申し込まないようにしましょう。

    住所が決まっていない場合の開設方法

    ワーキングホリデーで到着したばかりの方は、まだシェアハウスが決まっていないかもしれません。

    最初はホテルやホステルに滞在しながら、部屋や仕事を探す方も多いでしょう。

    この場合、銀行口座の開設に使用する住所について確認が必要です。

    ホテルの住所でもよい?

    銀行によっては、到着直後の一時滞在先住所を申込みの際に使用できる場合があります。

    例えば、ウエストパック銀行の新規渡航者向け案内では、オーストラリア国内の住所について、ホテルや親族宅などの一時的な住所も例として挙げています。

    ただし、すべての銀行が同じ条件とは限りません。

    本人確認に必要な住所情報と、カードを郵送する住所について、銀行へ確認してください。

    デビットカードの郵送先は重要

    銀行によっては、プラスチック製のデビットカードを登録住所へ郵送します。

    ホテルやホステルに短期間しか滞在しない場合は、カードが届く前にチェックアウトしてしまう可能性があります。

    また、すべての宿泊施設が郵便物の受け取りに対応しているわけではありません。

    カードを支店で受け取れるか、デジタルカードを先に使えるか、郵送先を後から変更できるかなどを確認しておくと安心です。

    引っ越したら住所変更をする

    シェアハウスなどの住居が決まったら、銀行に登録している住所を更新してください。

    住所が古いままだと、銀行からの重要な通知やカードの再発行書類などが届かない可能性があります。

    また、住所だけでなく、携帯電話番号やメールアドレスを変更した場合にも、必要な登録情報を更新しましょう。



    デビットカードはいつ届く?クレジットカードとの違い

    オーストラリアの銀行口座を開設すると、通常、日常の支払いに利用できるデビットカードが発行されます。

    デビットカードは、銀行口座の残高を使って支払うカードです。

    日本のクレジットカードのように、翌月以降にまとめて請求される仕組みとは異なります。

    銀行口座の残高から、通常、支払額がその都度引き落とされます。

    項目 デビットカード クレジットカード
    支払い 原則として預金残高から即時引き落とし 後日請求
    利用可能額 通常は口座残高の範囲内 信用枠の範囲内
    信用審査 通常、一般のクレジット審査は不要 信用審査が必要
    ATMでの引き出し 銀行口座からの現金引き出し キャッシングになる場合がある

    オーストラリアのデビットカードは、Visaやマスターカードなどの国際ブランドに対応しているものが一般的です。

    そのため、スーパーやカフェ、オンラインショップなど、多くの場所で利用できます。

    カードが届く前に買い物できる?

    銀行や口座によっては、本人確認とカードの設定が完了した後、デジタルカードを利用できる場合があります。

    スマートフォンのアップルペイ(Apple Pay)やグーグルペイ(Google Pay)などに登録すれば、対応する店舗で支払いができます。

    ただし、本人確認が完了していない口座では、デジタルカードが表示されていても利用できない場合があります。

    また、スマートフォンでの支払いに対応していない店舗や取引もあるため、渡航直後は日本の決済カードや少額の現金も用意しておくと安心です。

    クレジットカードを最初から申し込む必要はある?

    通常ありません。

    ワーキングホリデーで給与を受け取り、日常の買い物をするだけなら、デビットカードで十分対応できることが多いでしょう。

    クレジットカードは、銀行が収入や居住状況などを審査したうえで発行する商品です。

    ワーキングホリデー渡航者の場合、滞在期間や収入などによっては申込条件を満たさない場合もあります。

    ホテルやレンタカーのデポジットにも使える?

    デビットカードでも保証金の仮押さえを受け付ける施設や会社がありますが、すべてではありません。

    ホテルやレンタカー会社によっては、クレジットカードが必要だったり、デビットカードの場合は保証金の取り扱いが異なったりします。

    また、デビットカードで仮押さえが行われると、口座残高の一部が一時的に利用できなくなる場合があります。

    旅行やレンタカーの予約に使うときは、事前に支払い条件を確認しましょう。

    BSB・Account Numberとは?給料の受け取り方

    銀行口座が開設できたら、仕事を始める際に雇用主へ銀行情報を提出します。

    そのときに必要なのが、BSB番号とAccount Numberです。

    BSBとは?

    BSBは、バンク・ステート・ブランチ(Bank State Branch)の略で、オーストラリア国内の銀行や支店などを識別する6桁の番号です。

    通常、3桁ずつ区切って表示されます。

    銀行間でお金を振り込むときには、このBSB番号と口座番号を使用します。

    Account Numberとは?

    Account Numberは銀行口座番号です。

    桁数は銀行によって異なります。

    日本の銀行口座のように、銀行名・支店名・口座番号だけで伝えるのではなく、オーストラリアではBSBと口座番号を組み合わせて利用します。

    雇用主へ提出する銀行情報

    英語 意味
    Account Name 銀行口座名義
    Bank Name 銀行名
    BSB Number 6桁の銀行・支店識別番号
    Account Number 銀行口座番号

    雇用主は、通常、これらの情報を使って給与を振り込みます。

    政府のmyGovでも、就職時に銀行口座名義、BSB番号、口座番号を提出することが一般的と案内しています。

    オーストラリア政府:雇用主へ提出する銀行情報

    口座番号はどこで確認できる?

    通常、銀行のアプリやインターネットバンキングで確認できます。

    ただし、デビットカードの表面に書かれているカード番号と、銀行口座番号は別のものです。

    給与振込先を伝える際に、カード番号を口座番号と間違えないようにしましょう。

    振込先の変更もできる?

    途中で別の銀行へ変更したり、給与振込先を変えたりすることもできます。

    その場合は、雇用主の給与担当者へ新しい銀行情報を提出します。

    変更手続きが給与計算に間に合わない場合もあるため、古い口座を閉鎖する前に、新しい口座への給与振込が確認できているか確かめましょう。

    PayID・Oskoの使い方と送金時の注意点

    オーストラリアで友人にお金を送る際、BSB番号や口座番号を聞かずに送金できる場合があります。

    そのときに利用されるのが、ペイアイディー(PayID)です。

    PayIDは、携帯電話番号やメールアドレスなどを銀行口座に関連付けて、送金に利用する仕組みです。

    例えば、友人との食事代を立て替えてもらった場合、相手がPayIDを登録していれば、銀行アプリからその携帯電話番号などを指定して送金できます。

    PayIDの設定方法

    PayIDに対応している銀行では、通常、銀行の公式アプリやオンラインバンキングから登録できます。

    一般的な流れは次のとおりです。

    1. 銀行のアプリにログインする
    2. PayIDの設定画面を開く
    3. 携帯電話番号またはメールアドレスを選ぶ
    4. 関連付ける銀行口座を選ぶ
    5. 銀行が指定する本人確認を行う
    6. 登録完了後、PayIDで受け取れるようになる

    実際の画面や名称は銀行によって異なります。

    また、同じ携帯電話番号を、複数の銀行口座へ同時にPayIDとして登録できるわけではありません。

    別の銀行へ移す場合には、PayIDの移管手続きが必要になることがあります。

    Oskoとは?

    オスコ(Osko)は、オーストラリアの即時送金サービスのひとつです。

    対応する金融機関の間では、PayIDまたはBSB・口座番号を使って、通常1分以内に送金が完了する場合があります。

    ただし、すべての支払いが必ず即時に処理されるわけではありません。

    不正送金防止のため、銀行が一時的に送金を保留する場合があります。

    送金前に相手の名前を確認する

    PayIDを利用した送金では、送金先に関連付けられた口座名義が表示されます。

    入力した携帯電話番号やメールアドレスが正しいか、表示された相手の名前とともに確認してください。

    特に、初めて家賃やボンドを送金する場合は注意が必要です。

    PayIDを使った詐欺にも注意

    PayIDを装った偽のメールやSMSによる詐欺が報告されています。

    例えば、「支払いを受け取るにはビジネスアカウントへアップグレードする必要がある」「お金を受け取るために先に手数料を払ってほしい」といった連絡です。

    しかし、PayIDそのものが利用者に直接メールを送って、送金やアップグレード料金を要求することはありません。

    こうした連絡が届いた場合は、送信者の説明を信用せず、自分の銀行アプリで入金状況を確認してください。

    オーストラリアン・ペイメンツ・プラス(Australian Payments Plus):PayIDの公式案内



    日本からオーストラリアの銀行口座へ送金する方法

    ワーキングホリデーでは、日本にある貯金の一部を、オーストラリアの銀行口座へ移すこともあるでしょう。

    現地で家賃や生活費を支払う際に、オーストラリアドルを銀行口座へ用意しておくと便利です。

    日本から送金する方法には、銀行の海外送金サービスや、海外送金を取り扱う専門サービスなどがあります。

    銀行から海外送金する場合

    日本の銀行からオーストラリアの銀行へ送金する場合、通常、次のような情報が必要になります。

    • 受取人の正式な氏名
    • 受取銀行名
    • 銀行のSWIFT/BICコード
    • BSB番号
    • 口座番号
    • 受取人の住所など、銀行が求める情報

    必要な情報は、送金元の銀行と受取銀行によって異なります。

    特にSWIFT/BICコードは、国際送金のために銀行を識別するコードです。

    オーストラリア国内のBSB番号とは役割が異なります。

    また、オーストラリアでは、日本やヨーロッパの銀行で使われる口座識別方法とは違う番号体系が使われます。

    送金先の情報を入力する際には、銀行が案内している国際送金用の情報を確認してください。

    送金手数料だけで比較しない

    海外送金の費用は、銀行が表示する送金手数料だけではありません。

    次のような費用や条件も関係します。

    • 送金サービスの取扱手数料
    • 日本円から豪ドルへの換算レート
    • 中継銀行の手数料
    • 受取銀行の手数料
    • 実際に口座へ入金される金額
    • 送金が完了するまでの期間

    例えば、送金手数料が無料でも、為替レートに含まれるコストが大きければ、受取額が少なくなる場合があります。

    比較するときは、同じ日本円を送金した場合、最終的に何豪ドルを受け取れるのか確認すると分かりやすいでしょう。

    海外送金の計算例

    日本から10万円を送る場合を考えてみます。

    ここでは計算を分かりやすくするため、仮に1豪ドル=100円とします。

    項目 例A 例B
    送金額 100,000円 100,000円
    換算レート 1豪ドル=101円 1豪ドル=100円
    別途の手数料 0円 1,000円
    概算受取額 約A$990.10 A$990.00

    この例では、送金手数料が無料のAと、手数料を別に取るBで、最終的な受取額はほぼ同じです。

    これは仕組みを説明するための仮定であり、実際の為替レートや送金サービスの料金ではありません。

    また、中継銀行や受取銀行による追加費用は含めていません。

    海外送金サービスを利用する場合

    銀行以外では、ワイズ(Wise)などの海外送金サービスが選択肢になることもあります。

    ただし、利用条件、本人確認、手数料、対応通貨、送金限度額はサービスによって異なります。

    また、海外送金サービスの残高保管機能は、オーストラリアの銀行預金と同じ預金保護を受けるとは限りません。

    送金手数料だけでなく、資金の保管方法や規制上の取り扱いも確認しておきましょう。

    最初は少額の送金で確認する

    初めて日本から送金する場合は、口座番号や銀行情報に間違いがないか確認するため、少額で送金を試してから本格的に資金を移す方法もあります。

    ただし、送金ごとに固定手数料が発生する場合もあるので、その点には注意してください。

    ATM・海外利用・口座維持手数料で注意すること

    銀行口座を開設するときは、月額口座維持手数料だけでなく、実際の使い方に応じた手数料も確認しましょう。

    ATMの引き出し手数料

    オーストラリアでは、自分の銀行や提携銀行のATMなら、引き出し手数料が無料になる場合があります。

    一方、独立系ATMや一部の設置場所では、ATM運営会社による手数料がかかることがあります。

    引き出し前に画面に手数料が表示される場合は、内容を確認してから操作してください。

    日本でデビットカードを使った場合

    オーストラリアで発行されたデビットカードを、日本への一時帰国中に利用することも考えられます。

    ただし、日本円での買い物や海外ATMでの現金引き出しには、海外取引手数料や為替換算コストがかかる場合があります。

    例えば、ウエストパックのChoice口座では、海外取引に関する所定の手数料が設定されています。

    ナショナル・オーストラリア銀行の標準的なVisaデビットカードにも、海外取引手数料の対象となる利用があります。

    口座維持手数料が無料でも、海外利用まで必ず無料になるわけではありません。

    オンラインの海外サイトで買う場合も注意

    オーストラリア国内でカードを使っていても、海外の事業者が処理するオンライン取引などでは、海外取引手数料がかかる場合があります。

    例えば、海外のホテル予約サイトや外国企業のオンラインサービスなどを利用する場合です。

    決済画面にオーストラリアドルで表示されているからといって、すべて国内取引として扱われるとは限りません。

    残高不足による手数料

    銀行口座の残高が足りない状態で支払いを行った場合、銀行によっては残高超過に関する手数料や利息が発生することがあります。

    例えば、コモンウェルス銀行のSmart Accessでは、一定の条件で残高超過手数料がかかる場合があります。

    銀行によっては、残高を超える取引を許可しない設定もあります。

    ワーキングホリデーで収入が不規則になる場合は、不要な手数料を避けるために設定を確認しておくとよいでしょう。

    TFNと銀行口座の税務情報は同じ?

    銀行口座を開設する際には、税金に関する質問を受けることがあります。

    例えば、オーストラリアのTFNや、ほかの国の納税者番号を持っているかどうかです。

    ここで注意したいのが、TFNと外国のTINを混同しないことです。

    TFNとは?

    TFNは、オーストラリア税務局が発行する個人の税務番号です。

    ワーキングホリデーで働く場合、給与に関する税金の管理に使用します。

    TFNはオーストラリア到着後に申請できます。

    TINとは?

    TINは、タックス・アイデンティフィケーション・ナンバー(Tax Identification Number)の略で、納税者番号を意味する国際的な用語です。

    日本では、個人番号(マイナンバー)が税務上のTINに相当します。

    オーストラリアの銀行が外国のTINを尋ねるのは、海外の税務当局との情報交換制度などに対応するためです。

    日本人なら必ずマイナンバーを提出する?

    必ずしもそうとは限りません。

    銀行が確認するのは、国籍だけではなく、税務上の居住地です。

    日本国籍だからといって、すべての人が税務上の日本居住者に該当するわけではありません。

    反対に、オーストラリアに滞在していても、日本の税務上の居住者に該当する場合があります。

    銀行から外国の税務上の居住地やTINについて尋ねられた場合は、自分の実際の状況に従って回答してください。

    銀行へTFNを登録しないとどうなる?

    オーストラリアの銀行口座から利息を受け取る場合、TFNを登録していないと、税務上の条件によっては、銀行が利息から税金を源泉徴収することがあります。

    ただし、これは給与にかかる税金とは別の問題です。

    TFNを銀行へ登録していないからといって、口座残高そのものに一律の税金がかかるという意味ではありません。

    また、外国居住者に対する利息の源泉徴収には、通常のTFN未提出時とは異なる取り扱いが適用される場合があります。

    詳しくはATOや銀行の公式案内を確認してください。

    TFNが届いたら銀行へ知らせる

    口座開設時にTFNをまだ取得していなかった場合は、番号が発行された後に銀行へ登録できることがあります。

    オンラインバンキングなどで更新できる場合もありますので、銀行の案内を確認しましょう。

    TFNの取得については、関連記事「オーストラリアのTFN申請方法|ワーホリ到着後に無料で取得する手順と注意点」も参考にしてください。

    銀行口座の安全対策と預金保護制度

    オーストラリアで銀行口座を開設したら、カードやオンラインバンキングの安全対策も確認しておきましょう。

    海外生活では、知らない相手との送金や、オンラインでの買い物なども増えるかもしれません。

    スマートフォンのセキュリティー設定

    銀行の公式アプリには、ログイン時の本人確認、支払通知、カードの一時停止などの機能が設けられている場合があります。

    最初にアプリを設定する際には、強固なパスワードや生体認証などを利用しましょう。

    また、SMS認証に使用する携帯電話番号を変更する場合は、銀行に登録された番号も更新してください。

    銀行を装ったSMS・メールに注意

    銀行を装い、「不正な取引がありました」「口座が凍結されます」といったメッセージを送る詐欺があります。

    メッセージ内のリンクからログイン情報やカード番号を入力させようとする場合は注意が必要です。

    不審な連絡が届いたときは、リンクからアクセスするのではなく、銀行の公式アプリや正式な問い合わせ先を利用してください。

    デビットカードを紛失した場合

    銀行によっては、公式アプリからカードを一時的に停止できる場合があります。

    カードを紛失したり、不正利用が疑われたりする場合は、速やかに銀行へ連絡してください。

    また、身に覚えのない取引がないか、定期的に口座の利用履歴を確認しましょう。

    オーストラリアの預金保護制度

    オーストラリアには、金融請求制度(Financial Claims Scheme/FCS)という政府の預金保護制度があります。

    オーストラリア健全性規制庁(Australian Prudential Regulation Authority/APRA)の公式案内では、対象金融機関が経営破綻し、政府が制度を発動した場合、1人につき対象金融機関ごとに最大A$250,000までの預金が保護されます。

    ただし、これは銀行口座ごとにA$250,000という意味ではありません。

    同じ銀行免許のもとで複数の口座を保有している場合は、原則として預金を合算して判断します。

    また、対象となるのは、オーストラリア国内の対象金融機関に預けられた豪ドル建ての対象預金などです。

    海外送金サービスの残高やプリペイドカードなどが、すべて同じ制度で保護されるわけではありません。

    なお、APRAの案内では、国籍や居住者区分だけを理由に、この預金保護制度の対象外になるわけではありません。

    APRA公式:Financial Claims Scheme

    日本へ帰国するとき、銀行口座はどうする?

    ワーキングホリデーを終えて日本へ帰国する際には、オーストラリアの銀行口座をどうするか考える必要があります。

    帰国後すぐに閉鎖した方がよい場合もあれば、しばらく残しておいた方が便利な場合もあります。

    例えば、最後の給与がまだ振り込まれていない場合や、シェアハウスのボンドが返還されていない場合です。

    帰国前に確認したいこと

    • 最後の給与を受け取ったか
    • ボンドや保証金の返金予定がないか
    • 税金の還付を受ける可能性があるか
    • 自動引き落としや定期支払いが残っていないか
    • 貯蓄口座など、別の口座がないか
    • 銀行に登録している住所や電話番号が正しいか
    • 残高を日本へ送金する方法を確認したか

    口座を閉鎖する場合

    銀行口座を閉鎖するには、銀行の所定の手続きが必要です。

    銀行や口座の種類によっては、オンライン、電話、支店などで手続きできる場合があります。

    ただし、海外からの口座閉鎖には別の本人確認方法が必要となる場合があります。

    日本へ帰国してから手続きが難しくならないよう、帰国前に銀行へ確認しておくと安心です。

    口座を残す場合

    セカンドワーホリで再びオーストラリアに戻る予定がある場合などは、口座を残しておきたい方もいるでしょう。

    ただし、月額口座維持手数料がかかる場合や、一定期間利用がないと休眠口座の取り扱いになる場合があります。

    また、オーストラリア国外へ転居した場合、税務上の居住地や連絡先の更新が必要になることもあります。

    口座を残すことが可能か、海外から引き続き利用できるか、銀行の条件を確認してください。

    残高をゼロにすれば口座は閉鎖される?

    いいえ。残高をゼロにしただけでは、通常、口座の正式な閉鎖手続きは完了しません。

    月額口座維持手数料や定期支払いが設定されている場合、口座を放置すると問題が発生する可能性があります。

    利用しない口座は、正式に閉鎖することをおすすめします。

    オーストラリアの銀行口座開設に関するよくある質問

    ワーキングホリデーでもオーストラリアの銀行口座を開設できますか?

    はい。日本のパスポートと有効なワーキングホリデービザを持っている方は、各銀行の申込条件を満たせば銀行口座を開設できます。本人確認に必要な書類や手続きは銀行によって異なります。
    オーストラリアの銀行口座は日本から開設できますか?

    銀行によっては渡航前にオンライン申込みを始められます。コモンウェルス銀行とウエストパック銀行では到着14日前から、ナショナル・オーストラリア銀行では到着30日前からの手続きが案内されています。ただし、オーストラリア到着後の本人確認が必要で、日本から申込みを始めただけでは口座を自由に使えない場合があります。
    ワーホリにおすすめの銀行はどこですか?

    毎月の口座維持手数料を重視するなら、条件なしで月額A$0のNAB Classic Bankingは比較しやすい選択肢です。一方、コモンウェルス銀行、ウエストパック銀行、ANZ銀行でも、年齢や入金などの条件によって口座維持手数料が無料になる場合があります。申込条件や利用する地域の支店・ATMも比較してください。
    日本のパスポートだけで銀行口座を開設できますか?

    外国パスポートを本人確認書類として受け付ける銀行はありますが、通常、ビザ情報、オーストラリアの住所、連絡先、税務上の情報なども確認されます。必要書類は銀行と申込方法によって異なるため、事前に公式サイトで確認してください。
    シェアハウスが決まっていなくても銀行口座を開設できますか?

    銀行によっては、一時滞在先のホテルや親族宅などの住所を利用できる場合があります。ただし、カードなどの郵便物を受け取れる住所が必要になることもあるため、銀行へ確認してください。正式な住居が決まった後は登録住所を更新しましょう。
    銀行口座の開設にTFNは必要ですか?

    通常、オーストラリアのTFNをまだ取得していないことだけで口座を開設できなくなるわけではありません。ただし、税務上の居住地や外国の納税者番号などの情報を求められる場合があります。TFN取得後に銀行へ登録できる場合もあります。
    BSBとAccount Numberは何が違いますか?

    BSBは銀行や支店などを識別する6桁の番号、Account Numberは個別の銀行口座番号です。オーストラリアで給与を受け取る際には、通常、口座名義、BSB番号、口座番号を雇用主へ提出します。
    デビットカードは口座開設後すぐに使えますか?

    銀行によって異なります。本人確認や利用設定が完了した後、プラスチック製カードの到着を待たずに、デジタルカードをスマートフォンで利用できる銀行もあります。カードの郵送先や利用開始方法を確認してください。
    PayIDとは何ですか?

    PayIDは携帯電話番号やメールアドレスなどを銀行口座に関連付け、送金に利用する仕組みです。対応する金融機関間では、Oskoなどを通じて通常1分以内に送金できる場合があります。ただし、不正送金防止のため処理が保留されることもあります。
    日本からオーストラリアの銀行口座へ送金できますか?

    はい。日本の銀行や海外送金サービスを利用して送金できます。一般的には受取人名、受取銀行名、SWIFT/BIC、BSB、口座番号などが必要です。送金手数料だけでなく、為替換算レートや中継銀行・受取銀行の手数料も確認してください。
    日本へ帰国するときは銀行口座を閉鎖する必要がありますか?

    口座を残せるかどうかは銀行や口座の条件によります。帰国後も利用する予定がある場合は、海外居住者の取り扱いや手数料、連絡先の変更方法を確認してください。利用しない場合は、最後の給与や保証金などを受け取った後、正式に口座を閉鎖するとよいでしょう。



    まとめ|銀行口座は到着後早めに開設し、手数料と本人確認の条件を比較しよう

    オーストラリアでワーキングホリデーを始める方にとって、銀行口座は日常生活や仕事で役立つ大切なものです。

    給与の受け取り、家賃の振り込み、買い物、友人との送金など、さまざまな場面で利用します。

    主な銀行には、コモンウェルス銀行、ウエストパック銀行、ナショナル・オーストラリア銀行、ANZ銀行があります。

    それぞれ、月額口座維持手数料や免除条件が異なります。

    ナショナル・オーストラリア銀行のように、毎月の入金条件なしで口座維持手数料が無料の銀行もあれば、年齢や給与入金などによって無料となる銀行もあります。

    また、渡航前にオンラインで申込みを始められる銀行もありますが、オーストラリア到着後に支店で本人確認を行う必要がある場合があります。

    口座を開設する際には、パスポート、ビザ、オーストラリアの住所、携帯電話番号などを準備しておきましょう。

    口座開設後は、BSB番号と口座番号を確認し、仕事が決まったら雇用主へ正しく伝えます。

    デビットカードやPayID、スマートフォンの銀行アプリも設定しておけば、現地での支払いや送金が便利になります。

    また、日本から生活費を送金する場合は、送金手数料だけでなく、為替レートや最終的な受取額を比較することが大切です。

    ワーキングホリデーの銀行選びでは、口座維持手数料、本人確認のしやすさ、給与の受け取り、カードやアプリの使いやすさを総合的に比較しましょう。

    銀行口座を開設できたら、TFNの申請や携帯電話、住居探しなど、到着後に必要な手続きも進めていきましょう。

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