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    ノーザンテリトリー準州の国立公園おすすめ10選|カカドゥ・ウルル・リッチフィールドまで完全ガイド

    ノーザンテリトリー準州(Northern Territory)は、オーストラリアの国立公園を語るうえで欠かせない地域です。世界遺産のカカドゥ、ウルルとカタ・ジュタ、ダーウィンから日帰りできるリッチフィールド、巨大な峡谷が続くニトミルクとワタルカ、アリス・スプリングス西部のマクドネル山脈など、オーストラリアを象徴する景観が集まっています。

    ただし、ノーザンテリトリー準州の国立公園は、すべて同じ行政機関が管理しているわけではありません。リッチフィールドやニトミルクなどはNT政府の公園・野生生物委員会、カカドゥとウルル=カタ・ジュタはオーストラリア連邦政府のパークス・オーストラリアが管理しています。

    そのため、入園パスも別です。NT外からの旅行者は、NT政府管理の多くの国立公園・保護区を訪れる際にNTパークス・ビジター・パスが必要ですが、カカドゥとウルル=カタ・ジュタではこのパスは使えません。両公園はそれぞれ別の連邦政府パスを購入します。

    NT政府の公園・野生生物委員会が管理する公園・保護区は2025年11月時点で85か所、約505万ヘクタール。そのうち33か所がアボリジナルのトラディショナル・オーナーとの正式な共同管理対象です。国立公園を観光地としてだけでなく、カントリーと文化を守る場所として理解することが大切です。

    この記事では、日本からノーザンテリトリー準州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、管理制度、法律、2026/27年度予算、入園パス、共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    ノーザンテリトリー準州の国立公園とは?

    ノーザンテリトリー準州の国立公園は、熱帯モンスーン林、湿地、サバンナ、砂岩台地、峡谷、砂漠、岩山、永久水場など、北部と中央部で大きく異なる自然環境を保護しています。

    トップ・エンドとレッド・センターで別世界

    ダーウィン、カカドゥ、リッチフィールド周辺は雨季と乾季がはっきりした熱帯気候。一方、アリス・スプリングス、ウルル、ワタルカ周辺は乾燥した砂漠性気候です。

    国立公園そのものがアボリジナル・カントリー

    多くの公園が数万年にわたってトラディショナル・オーナーが暮らしてきた土地で、岩絵、聖地、ドリーミング・ストーリーなどが自然景観と一体になっています。

    道路アクセスが季節で変わる

    乾季は普通車で行ける場所でも、雨季には冠水して閉鎖されることがあります。遠隔地では4WDが必要な公園も少なくありません。

    「泳げる場所」は必ず現地表示を確認

    トップ・エンドではソルトウォーター・クロコダイルの危険があるため、公式に遊泳可能と案内された場所だけで泳いでください。

    国立公園・保護区はいくつある?

    NT政府の公園・野生生物委員会が管理する公園・保護区は、2025年11月時点で85か所です。

    管理面積は約505万ヘクタール

    85か所を合わせた行政上の管理面積は約505万4,698ヘクタールです。

    63か所が法律に基づき正式指定

    85か所のうち63か所がNTの公園・野生生物保全法などに基づく正式な公園・保護区で、残る22か所は別の管理形態となっています。

    33か所が正式な共同管理

    85か所のうち33か所、約283万ヘクタールがトラディショナル・オーナーとの共同管理です。

    カカドゥとウルルはこの85か所とは別

    地理的にはノーザンテリトリー準州内にありますが、カカドゥ国立公園とウルル=カタ・ジュタ国立公園は連邦政府のパークス・オーストラリアが管理するため、NT政府の公園エステートとは別扱いです。

    誰が管理している?NT政府と連邦政府の違い

    ノーザンテリトリー準州の国立公園を理解するには、NT政府管理と連邦政府管理の2系統に分けて考えると分かりやすいでしょう。

    NT政府:公園・野生生物委員会

    NT政府の公園・野生生物委員会(Parks and Wildlife Commission of the Northern Territory)は、2026年現在、観光・ホスピタリティ省の公園・野生生物部門として国立公園、自然公園、保護区などを管理しています。

    連邦政府:パークス・オーストラリア

    カカドゥとウルル=カタ・ジュタは、連邦政府のパークス・オーストラリアとトラディショナル・オーナーによる共同管理です。

    パスも予約システムも別

    NTパークス・ビジター・パスではカカドゥとウルル=カタ・ジュタへ入園できません。両公園はパークス・オーストラリアの専用パスが必要です。

    旅行者は公園ごとの管理者を確認

    閉鎖情報、キャンプ予約、ドローン許可、文化的な立入制限などの問い合わせ先も違うため、公式サイトを確認する際は管理者を間違えないようにしてください。

    国立公園を支える法律と管理制度

    NT政府管理の多くの公園・保護区は、準州公園・野生生物保全法1976(Territory Parks and Wildlife Conservation Act 1976)に基づいて指定・管理されています。

    ニトミルクには専用法がある

    ニトミルク国立公園はニトミルク(キャサリン・ゴージ)国立公園法1989に基づく特別な共同管理制度を持っています。

    コバーグ半島にも専用法

    ガリグ・グナク・バルル国立公園は、コバーグ半島アボリジナル土地・サンクチュアリ・海洋公園法1981に基づく管理制度です。

    カカドゥとウルルは連邦法

    両公園は連邦の環境保護・生物多様性保全法1999(EPBC Act)に基づくコモンウェルス・リザーブとして管理されています。

    公園ごとに管理計画を策定

    自然、生物多様性、文化、観光利用、道路、火災、外来種などをどのように管理するかは、公園ごとの管理計画や共同管理計画に定められています。

    2026/27年度の国立公園関連予算

    2026/27年度のNT政府予算では、公園・野生生物部門の支出は5,955万豪ドルです。前年度改定見込みの5,624万8,000豪ドルから増額されています。

    公園・保護区の施設更新に1,000万豪ドル

    2026年度予算には、北部を中心とした公園・保護区のインフラ更新として新たに1,000万豪ドルが計上されています。

    年間運営費を毎年500万豪ドル追加

    2026/27年度からは、公園・保護区を持続的に維持するため年間500万豪ドルの追加運営資金も投入されます。

    シルクウッド取得地にも投資

    リッチフィールド国立公園に隣接する約3万ヘクタールのシルクウッド取得地には、初期整備として120万豪ドルが投じられます。

    連邦管理2公園の予算は別

    ここでいう5,955万豪ドルはNT政府の公園・野生生物部門の予算です。カカドゥとウルル=カタ・ジュタの管理費は連邦政府の予算から支出されます。



    入園パス・キャンプ料金・ウォーキング料金

    NT外から訪れる旅行者は、NT政府が管理する多くの国立公園・保護区でNTパークス・ビジター・パスが必要です。NT居住者はこのパスが不要ですが、住所確認を求められる場合があります。

    2026年のNTパークス・ビジター・パス

    大人は1日10豪ドル、3日20豪ドル、2週間30豪ドル、1か月45豪ドル、年間60豪ドルです。5~17歳の子ども料金、ファミリー料金、対象となるオーストラリア国内のコンセッション料金も設定されています。

    カカドゥとウルルでは使えない

    カカドゥとウルル=カタ・ジュタは連邦政府管理なので別パスです。2026年7月1日~10月31日のカカドゥ7日券は特別料金で大人25豪ドル。ウルル=カタ・ジュタは大人3日券38豪ドルで、18歳未満は無料です。

    キャンプ料金は別

    NTパークス・ビジター・パスを持っていてもキャンプは別料金です。NT政府管理キャンプ場では、カテゴリーAが大人1泊15豪ドル、カテゴリーBが10豪ドル、カテゴリーDが20豪ドルなど、設備によって料金が変わります。

    長距離トレイルにも別料金

    ララピンタ、ジャトブラ、テーブルトップなどの宿泊を伴う指定トレイルには別のウォーキング料金がかかります。2日1泊25豪ドルから、6日以上は125豪ドルで、キャンプ料金はさらに別途必要です。

    予約は出発前に

    指定キャンプ場と一部の長距離ウォークはオンライン事前予約制です。遠隔地では現地でネット接続できないことも多いため、出発前に予約を完了してください。

    先住民との共同管理

    ノーザンテリトリー準州の国立公園では、トラディショナル・オーナーとの共同管理(Joint management)が制度の中心にあります。

    NT政府管理では33か所

    85か所の公園・保護区のうち33か所が正式な共同管理対象で、土地面積では約283万ヘクタールに及びます。

    ニトミルクはジャウォインのカントリー

    ニトミルク国立公園はジャウォインの人々との共同管理で、観光事業にもトラディショナル・オーナーが深く関わっています。

    カカドゥとウルルもアボリジナル所有地

    カカドゥとウルル=カタ・ジュタはアボリジナルの人々が土地を所有し、国立公園局長へリースしたうえで共同管理されています。両公園の管理委員会ではトラディショナル・オーナーが中心的な役割を担います。

    伝統的知識と科学を組み合わせる

    共同管理では文化的火入れ、野生動物管理、文化遺産保護、観光計画などに伝統的知識と西洋科学の両方を取り入れています。

    文化的理由による閉鎖もある

    Sorry Businessや儀式、聖地保護などのため、公園や一部区域が一時閉鎖されることがあります。旅行者もその意味を理解し、案内に従ってください。

    旅行しやすい季節と地域差

    ノーザンテリトリー準州では、トップ・エンドとレッド・センターで季節の考え方が大きく違います。

    ダーウィン・カカドゥ周辺:5~10月

    乾季は道路が開き、湿度も下がるため旅行しやすい時期です。ただし、乾季の後半は気温が高くなります。

    雨季:11~4月

    滝の水量が増え、緑が濃くなる一方、道路冠水、クロコダイル調査、遊泳禁止、季節閉鎖が多くなります。

    アリス・スプリングス・ウルル周辺:4~9月

    日中が比較的涼しく、ウォーキングに向きます。ただし冬の早朝と夜は0℃近くまで冷えることがあります。

    中央部の夏は早朝行動

    10~3月は40℃を超えることがあり、ワタルカやウルルでは高温時に一部ウォークの開始時刻やアクセスが制限されます。

    国立公園を訪れる際の基本ルール

    公園の開閉状況を当日確認

    サイクロン、洪水、山火事、計画燃焼、道路損傷、クロコダイル調査、文化行事によって突然閉鎖されることがあります。

    クロコダイル・カントリーではCrocwise

    トップ・エンドの川、滝、湿地、海岸ではソルトウォーター・クロコダイルが生息します。「以前泳げた場所」でも当日の遊泳可否を確認してください。

    暑さを軽視しない

    中央部では日陰が少なく、脱水や熱中症が短時間で進みます。十分な水、帽子、日焼け止めを用意し、長いウォークは早朝に行ってください。

    遠隔地は通信圏外が普通

    4WDルートでは携帯電話が通じない場所が多く、燃料、水、食料、スペアタイヤ、リカバリー用品、必要に応じてPLBや衛星通信機器を準備します。

    ドローンは事前許可が基本

    NT政府管理の多くの公園ではドローンに許可が必要です。カカドゥやウルル=カタ・ジュタにも別の厳しい規制があります。




    カカドゥ国立公園

    ダーウィン東部のカカドゥ国立公園(Kakadu National Park)は、オーストラリア最大級の国立公園で、自然と文化の両方が世界遺産に登録されています。

    ウビアとブルンクイの岩絵

    数千年にわたる文化の記録が残る岩絵サイトは、カカドゥ観光の大きな魅力です。

    イエロー・ウォーターの湿地

    クルーズではソルトウォーター・クロコダイル、ワシ、サギ類など多くの野生動物を観察できます。

    2026年7~10月はパスが特別料金

    2026年7月1日~10月31日の7日券は大人25豪ドル、子ども12.50豪ドル、ファミリー65豪ドルです。通常料金より引き下げられています。

    ジム・ジム滝とツイン・フォールズは2026年閉鎖

    サイクロン被害後の道路・施設改修のため、ジム・ジム滝、ツイン・フォールズ・ゴージ、エスカープメント・ウォーク、カーナマー・キャンプ場は2026年シーズンを通して閉鎖され、2027年乾季の再開が予定されています。

    ウルル=カタ・ジュタ国立公園

    オーストラリア中央部のウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park)は、ウルルとカタ・ジュタを中心とする世界遺産の国立公園です。

    ウルル・ベース・ウォーク

    ウルルの周囲約10.6kmを歩くと、遠くから眺めるだけでは分からない岩肌、植物、水場、文化的景観を見ることができます。

    カタ・ジュタのバレー・オブ・ザ・ウインズ

    巨大な岩のドーム群の間を歩く代表的なハイキングで、暑い日は午前11時以降に一部区間が閉鎖されることがあります。

    3日券は大人38豪ドル

    18歳未満は無料です。NTパークス・ビジター・パスは利用できません。

    2026年8月28日朝は一時閉鎖

    2026年8月28日は、シニア・アナング女性の葬儀に伴うSorry Businessのため午前6時~11時まで国立公園全体が閉鎖されます。また、リル・ウォークは2026年4月以降、洪水被害のため期限未定で閉鎖され、代替ルートが設定されています。

    リッチフィールド国立公園

    ダーウィンから日帰りしやすいリッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)は、滝と天然プールで人気の国立公園です。

    フローレンス滝とワンギ滝

    乾季には遊泳できることが多く、展望台や短いウォーキングと組み合わせて楽しめます。

    ブーリー・ロックホール

    段々になった岩の天然プールが続く人気スポットで、ダーウィンからの日帰りツアーでもよく訪れます。

    磁気シロアリ塚

    南北方向に薄く立つ磁気シロアリ塚と巨大なカテドラル・ターマイト・マウンドを観察できます。

    2026年8月は主要観光地が概ねオープン

    フローレンス滝、ワンギ滝、ブーリー・ロックホールなどは開いています。一方、レイノルズ・リバー4WDトラックでは深い渡河地点があり、ループ区間は閉鎖されています。



    ニトミルク国立公園

    キャサリン近郊のニトミルク国立公園(Nitmiluk National Park)は、ジャウォインのカントリーに広がる13の峡谷で知られます。

    ニトミルク・ゴージ

    ボートクルーズ、カヌー、ウォーキング、展望台など、さまざまな方法で巨大な砂岩峡谷を楽しめます。

    レリイン/エディス滝

    公園北部にある人気の滝と天然プールで、キャサリンとダーウィンを結ぶスチュアート・ハイウェイからアクセスできます。

    ジャトブラ・トレイル

    通常6日間かけてニトミルク・ゴージからレリインまで歩く長距離トレイルで、歩行シーズンは基本的に6~9月です。

    2026年8月はほぼ再開

    ゴージ2以降の遊泳やカヌーは再開していますが、ナインス・ゴージのキャンプ場は洪水で砂地が流失したため、2027年7月まで閉鎖予定です。

    ワタルカ国立公園

    レッド・センターのワタルカ国立公園(Watarrka National Park)は、キングス・キャニオンを中心とする壮大な峡谷景観で知られます。

    キングス・キャニオン・リム・ウォーク

    6km、3~4時間、グレード4の人気コースで、100mの断崖上から峡谷を一周します。

    ガーデン・オブ・エデン

    峡谷上部の乾燥した岩地の中に植物が集まる水場があり、周辺の環境の違いを実感できます。

    キャスリーン・スプリングス

    舗装された歩道で永久水場まで行けるため、長いリム・ウォークが難しい人にもおすすめです。

    暑い季節には入山時間制限

    9~3月は高温対策が実施されます。2026年8月現在、主要ウォーキング・トラックは開いていますが、夏の旅行では早朝出発を前提にしてください。

    チョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園

    アリス・スプリングス西部のチョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園(Tjoritja / West MacDonnell National Park)は、東西161kmに延びるマクドネル山脈を保護する国立公園です。

    シンプソンズ・ギャップ

    アリス・スプリングスから約20分。短い散策で岩壁と永久水場を楽しめ、早朝や夕方にはクロアシ・ロックワラビーを見られることがあります。

    オーミストン・ゴージ

    短い展望ウォークから半日サーキット、数日間の本格登山までコースが豊富です。

    ララピンタ・トレイル

    全長230km以上、12セクションからなるオーストラリア屈指の長距離トレイルが公園を横断します。

    2026年8月は主要地点が開園

    シンプソンズ・ギャップ、オーミストン・ゴージ、エラリー・クリーク・ビッグ・ホールなど主要地点は利用可能です。一部4WD地点や施設では個別の注意事項があります。

    フィンケ・ゴージ国立公園

    アリス・スプリングス西部のフィンケ・ゴージ国立公園(Finke Gorge National Park)は、パーム・バレーとフィンケ川の景観で知られます。

    パーム・バレー

    中央オーストラリアの乾燥地帯に、希少なレッド・キャベッジ・パームが約3,000本残る独特の谷です。

    フィンケ川

    世界でも非常に古い河川系のひとつとされ、乾燥地の地形と植物を観察できます。

    最後の16kmは高車高4WD

    ヘルマンズバーグから公園へ入り、最後は砂地のフィンケ川河床を走ります。普通車ではアクセスできません。

    2026年8月現在はオープン

    パーム・バレー、ボギー・ホール、主要ウォーキング・トラックは開いていますが、高車高4WDが必須です。雨後は突然通行不能になるため道路情報を確認してください。



    ジュドバラ/グレゴリー国立公園

    キャサリン西部のジュドバラ/グレゴリー国立公園(Judbarra / Gregory National Park)は、ビクトリア川流域の峡谷、岩山、サバンナ、4WDルートを楽しめる広大な国立公園です。

    ジョー・クリークの岩絵

    短いウォークで砂岩の岩壁とアボリジナルの岩絵を見ることができます。

    4WDトラックが豊富

    ブルリタ・ストック・ルート、ウィッカム・トラックなど、経験者向けの長い4WDルートがあります。

    牧畜と探検の歴史も残る

    ブルリタ・ホームステッドやグレゴリーズ・ツリーなど、自然だけでなくヨーロッパ人入植後の歴史も見ることができます。

    2026年8月は一部キャンプ場が長期閉鎖

    公園自体は開いていますが、ライムストーン・ゴージ・キャンプ場はアクセス不能で閉鎖中。キャメル・ポイント、イースト・ベインズ、エスカープメント・ルックアウトの各キャンプ場も洪水被害のため2027年まで閉鎖予定です。

    ガリグ・グナク・バルル国立公園

    コバーグ半島のガリグ・グナク・バルル国立公園(Garig Gunak Barlu National Park)は、ノーザンテリトリー最北部の遠隔地にある海岸国立公園です。

    陸と海を一体で保護

    コバーグ半島のサバンナ、湿地、マングローブ、海岸に加え、周辺の海洋公園まで一体的に守られています。

    釣りと野生動物

    バラマンディなどの釣り、海鳥、ウミガメ、ジュゴンなどの観察で知られています。

    通常の国立公園旅行より準備が必要

    遠隔地で道路も季節限定です。通常のNTパークス・ビジター・パスだけではなく、専用のアクセス許可と事前手配が必要です。

    2026年8月現在は閉鎖中

    サイクロン・フィナとナレルの直撃で公園内とアクセス道路が大きな被害を受け、復旧工事のため閉鎖されています。再開時期は工事と環境条件次第なので、訪問計画前に最新情報を確認してください。

    エルジー国立公園

    マタランカ周辺のエルジー国立公園(Elsey National Park)は、温泉のように温かい天然プールとローパー川で知られます。

    ビター・スプリングス

    透明度の高い温水の流れに身を任せて泳げる人気スポットで、熱帯植物に囲まれた独特の景観です。

    マタランカ・サーマル・プール

    アクセスしやすい温水プールで、長距離ドライブの途中に立ち寄る旅行者にも人気があります。

    ローパー川で釣り

    指定区域ではバラマンディ釣りやボート利用ができ、自然散策とは違った楽しみがあります。

    2026年8月現在は主要施設が開園

    ビター・スプリングス、マタランカ・サーマル・プール、ジャルムラルク・キャンプ場など主要エリアは利用可能です。トップ・エンドの水辺なので、必ず当日の遊泳表示に従ってください。

    ノーザンテリトリー準州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    ノーザンテリトリー準州には国立公園・保護区がいくつありますか?

    NT政府の公園・野生生物委員会が管理する公園・保護区は85か所です。カカドゥとウルル=カタ・ジュタは連邦政府管理なのでこの数字とは別です。

    日本からの旅行者は入園パスが必要ですか?

    NT政府管理の多くの国立公園ではNTパークス・ビジター・パスが必要です。カカドゥとウルル=カタ・ジュタは別のパークス・オーストラリアのパスが必要です。

    NT居住者もパスが必要ですか?

    NT政府のビジター・パスは不要です。ただし、NT居住者であることを証明できる運転免許証などの提示を求められる場合があります。カカドゥとウルルは別制度です。

    ダーウィンから日帰りならどこがおすすめですか?

    最も行きやすいのはリッチフィールド国立公園です。カカドゥも日帰り可能ですが、公園が非常に広いため1泊以上の方が余裕があります。

    アリス・スプリングスから日帰りならどこがおすすめですか?

    チョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園がおすすめです。シンプソンズ・ギャップ、オーミストン・ゴージ、エラリー・クリークなどを組み合わせられます。

    カカドゥとウルルはNT政府の国立公園ですか?

    いいえ。地理的にはノーザンテリトリー準州内ですが、連邦政府のパークス・オーストラリアとトラディショナル・オーナーによる共同管理です。

    国立公園で泳いでも安全ですか?

    トップ・エンドではクロコダイルの危険があるため、公式に遊泳可能と案内されている場所だけで泳いでください。遊泳可否は季節や調査結果で変わります。

    4WDは必要ですか?

    公園によります。リッチフィールドやワタルカの主要観光地は2WDで行けますが、フィンケ・ゴージやガリグ・グナク・バルル、ジュドバラの奥地などは4WDが必要です。

    2026年8月現在、特に注意する閉鎖はありますか?

    カカドゥのジム・ジム滝・ツイン・フォールズ地域は2026年シーズン中閉鎖、ガリグ・グナク・バルルもサイクロン被害で閉鎖中です。ウルル=カタ・ジュタは8月28日午前6時~11時に一時閉鎖されます。

    訪問当日に何を確認すればよいですか?

    公園の開閉状況、Road Report NT、天気、山火事情報、遊泳可否、必要なパス、キャンプ予約を確認してください。カカドゥとウルルはパークス・オーストラリアの公式情報を確認します。

    ノーザンテリトリー準州の国立公園に関する参考情報

    まとめ:ノーザンテリトリー準州の国立公園は管理制度と季節を理解して巡りたい

    ノーザンテリトリー準州には、カカドゥ、ウルル、リッチフィールド、ニトミルク、ワタルカなど、オーストラリアを代表する国立公園が集まっています。

    ただし、カカドゥとウルル=カタ・ジュタは連邦政府管理で、NT政府管理の公園とはパスも予約制度も別です。短期旅行では、この違いを知らずにパスを重複購入しないよう注意してください。

    トップ・エンドでは乾季と雨季による道路・遊泳条件の変化、レッド・センターでは高温と長距離移動が旅行計画を左右します。特に遠隔地へ行く場合は、4WD、燃料、水、通信手段まで含めて準備が必要です。

    また、NT政府管理の85の公園・保護区のうち33か所が正式な共同管理で、カカドゥとウルルもアボリジナル所有地です。自然景観だけでなく、その土地に今も続く文化とカントリーへの敬意を持って訪れることが、ノーザンテリトリーの国立公園を楽しむうえで大切です。

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  • 西オーストラリア州の国立公園おすすめ10選|パース近郊からニンガルー・カリジニ・バングルバングルまで完全ガイド

    西オーストラリア州の国立公園おすすめ10選|パース近郊からニンガルー・カリジニ・バングルバングルまで完全ガイド

    西オーストラリア州(Western Australia)は、オーストラリア最大の州です。パース近郊のユーカリ林から、ピナクルズの石灰岩砂漠、カルバリの峡谷、ニンガルーのサンゴ礁、ピルバラの赤い岩山、キンバリーのバングル・バングル、南西部の巨大森林、エスペランスの白砂の海岸まで、国立公園の景観は驚くほど変化に富んでいます。

    日本からの旅行者に身近なのは、パースから日帰りできるナンバンやジョン・フォレスト、ロードトリップで人気のカルバリやリューウィン=ナチュラリストでしょう。さらに日数があれば、カリジニ、ケープ・レンジ、プルヌルル、ケープ・ル・グランまで足を延ばすと、西オーストラリア州のスケールの大きさを実感できます。

    州内の国立公園・保護区は、主に生物多様性・保全・観光省(Department of Biodiversity, Conservation and Attractions/DBCA)の公園・野生生物サービス(Parks and Wildlife Service)が管理しています。国立公園だけでも100か所を超え、国立公園、自然保護区、海洋公園などを含む管理地・水域は現在3,100万ヘクタールを超えます。

    西オーストラリア州では、すべての国立公園が有料というわけではありません。人気公園を中心に30か所以上で車両入園料が必要で、2026年8月現在の標準料金は12人以下の普通車1台17豪ドルです。徒歩や自転車で入園する場合、車両入園料はかかりません。

    この記事では、日本から西オーストラリア州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、国立公園の管理制度、保護地域の規模、法律、2026/27年度予算、入園料・パークパス、先住民との共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    西オーストラリア州の国立公園とは?

    西オーストラリア州の国立公園は、熱帯サバンナ、砂漠、峡谷、サンゴ礁沿岸、ユーカリ林、高木林、花崗岩山地、南極海沿岸など、州内の多様な自然と文化的価値を守るために設けられています。

    一つの州とは思えないほど広い

    西オーストラリア州は日本の約6.7倍の面積があり、パースからカリジニやプルヌルルまでは飛行機を使うことも一般的です。国立公園巡りでは距離を甘く見ないことが大切です。

    世界遺産の国立公園もある

    プルヌルルは世界遺産に登録され、ケープ・レンジはニンガルー海岸世界遺産の陸上部分を構成しています。

    ワイルドフラワーの宝庫

    州南西部は世界的な生物多様性ホットスポットで、フィッツジェラルド・リバーやスターリング・レンジ、ナンバンなどでは春に多種多様な花が咲きます。

    国立公園によって必要な装備が大きく違う

    パース近郊なら普通車で訪れられる公園が多い一方、プルヌルルは高車高4WDが必要です。遠隔地では燃料、水、スペアタイヤ、衛星通信機器まで必要になることがあります。

    国立公園・保護区はいくつある?

    西オーストラリア州には100を超える国立公園があります。州議会でも2025年に「100以上」と説明されており、その後も新設・拡張が続いています。

    管理地・水域は3,100万ヘクタール超

    DBCAの公園・野生生物サービスは、国立公園、海洋公園、自然保護区、州有林などを含め、3,100万ヘクタールを超える土地・水域を管理しています。

    国立公園だけでも約850万ヘクタール

    2024年6月30日時点の州保全委員会資料では、国立公園の面積は約848万7,000ヘクタールでした。その後も「プラン・フォー・アワー・パークス」により新しい保護地域が増えています。

    5百万ヘクタール目標を上回る公園拡張

    州政府の「プラン・フォー・アワー・パークス」では、当初5百万ヘクタールの新規国立・海洋公園等を目標としていましたが、2025年末時点で約660万ヘクタールが創設・拡張対象として確保されています。

    国立公園以外にも多くの保護区

    自然保護区、保全公園、地域公園、州有林、海洋公園など複数の区分があります。「National Park」と付かなくても高い自然価値を持つ場所は数多くあります。

    誰が管理している?DBCAの役割

    生物多様性・保全・観光省(Department of Biodiversity, Conservation and Attractions/DBCA)の公園・野生生物サービスが、州内の国立公園・保護区管理の中心です。

    レンジャーによる現場管理

    道路、遊歩道、キャンプ場、展望台、トイレなどの維持に加え、山火事対策、外来種駆除、野生動物保護、文化遺産保全を行っています。

    観光も重要な業務

    DBCAは州最大の自然観光機会の提供者でもあり、国立公園内の施設整備、キャンプ予約、商業ツアーのライセンスなどを担当しています。

    Park Alertsを運用

    山火事、サイクロン、大雨、道路損傷、工事、計画燃焼などによる閉鎖情報は、DBCAのPark Alertsで公表されます。

    パースの公園と遠隔地では事情が違う

    ジョン・フォレストのような都市近郊公園と、キンバリーやピルバラの遠隔地では、道路、通信、救助体制、必要装備がまったく異なります。

    国立公園を支える法律と保護区分

    西オーストラリア州の国立公園制度の中心となる法律が、保全・土地管理法1984(Conservation and Land Management Act 1984/CALM Act)です。

    国立公園・保全公園・自然保護区を規定

    CALM Actは、国立公園、保全公園、自然保護区、州有林、海洋公園などの土地・水域の管理枠組みを定めています。

    共同所有・共同管理の仕組みもある

    法律上、保護地域を州の保全委員会とアボリジナル法人が共同で保有・管理することができます。

    生物多様性保全法2016も重要

    希少動植物、絶滅危惧種、生態系の保護には生物多様性保全法2016が重要な役割を持ちます。

    旅行者にも規則が適用される

    犬などのペット、ドローン、キャンプ、火気、オフロード走行、採取などは公園ごとに規制されています。現地表示と公式サイトに従ってください。

    2026/27年度の国立公園関連予算

    2026/27年度の州予算では、DBCA全体のサービス費用は約6億9,578万豪ドルです。ただし、この金額には国立公園だけでなく、ロットネスト島、パース動物園、キングス・パーク、自然保護、山火事管理なども含まれます。

    国立公園等の来園者サービスは約2億2,471万豪ドル

    「国立公園その他の土地・水域における来園者サービス・公共プログラム」の2026/27年度予算は約2億2,470万6,000豪ドルです。

    自然保全には約1億1,503万豪ドル

    生息地、種、生態系コミュニティーの保全サービスには約1億1,503万4,000豪ドルが計上されています。

    山火事対策も大きな支出

    計画燃焼・火災管理に約6,802万5,000豪ドル、山火事消火に約5,073万6,000豪ドルが計上されています。広大な州では火災管理が国立公園運営の大きな部分を占めます。

    国立公園だけの単一総予算ではない

    来園者施設、自然保全、火災管理、アボリジナル・レンジャー、個別整備事業などが別々の予算項目に分かれるため、一つの数字だけで「国立公園予算」と捉えない方が正確です。



    入園料・パークパス・キャンプ料金

    西オーストラリア州では、30か所以上の人気国立公園・保護区で車両入園料が必要です。

    標準車両は1日17豪ドル

    2026年8月現在、12人以下の普通車は1台17豪ドル、コンセッション10豪ドル、バイク10豪ドルです。同じ日に複数の対象公園へ入る場合、原則として同日の入園料でカバーされます。

    徒歩・自転車なら車両入園料なし

    公園へ歩いて、または自転車で入る場合は車両入園料がかかりません。ただし洞窟ツアーなど個別のアトラクション料金は別です。

    短期旅行者にはホリデー・パス

    5日、14日、4週間有効のホリデー・パスがあり、有料公園を何か所も巡るロードトリップでは便利です。料金は改定されることがあるため購入時に公式サイトで確認してください。

    キャンプ料金は1人1泊10~20豪ドルが基本

    2026年6月改定後は、設備なし10豪ドル、基本設備あり15豪ドル、シャワーなど追加設備あり20豪ドルが一般料金です。6~15歳は多くのキャンプ場で5豪ドルです。

    キャンプ料金と入園料は別

    パークパスは車両入園料をカバーしますが、キャンプ料金は別途必要です。人気キャンプ場はオンライン予約が必須または強く推奨されます。

    先住民との共同管理

    西オーストラリア州では、トラディショナル・オーナーと州政府による共同管理(Joint management)が国立公園政策の大きな柱になっています。

    CALM Actに正式な共同管理制度

    共同管理協定を結び、トラディショナル・オーナーとDBCAが共同管理機関を設け、保護区の意思決定や管理方針を協議する仕組みがあります。

    共同管理機関の議長はトラディショナル・オーナー

    正式な共同管理機関では、伝統的所有者の代表とDBCA幹部が参加し、議長をトラディショナル・オーナーが務める制度が採られています。

    プラン・フォー・アワー・パークス

    新設・拡張される保護地域の多くは共同保有・共同管理を前提としており、21のトラディショナル・オーナー・グループとの先住民土地利用協定が関係しています。

    南西部ではヌンガーとの協力管理

    南西部先住権和解では6つのヌンガー地域法人と協力管理委員会を設け、国立公園・保護区の管理に先住民の知識や文化的価値を反映しています。

    旅行者も文化的なルールを尊重

    立入禁止、ドローン禁止、撮影、岩場への登攀などには文化的理由がある場合があります。特にプルヌルルなどでは指定トラックから外れないことが重要です。

    旅行しやすい季節と地域差

    西オーストラリア州は南北約2,400kmに及ぶため、地域ごとにベストシーズンが大きく異なります。

    キンバリー:4~10月

    乾季が基本です。プルヌルルは通常4~5月から11月頃まで開園し、雨季はアクセス道路が閉鎖されます。

    ピルバラ・ニンガルー:4~9月

    カリジニやケープ・レンジは冬を中心とした涼しい時期が歩きやすく、夏は40℃を超えることがあります。

    カルバリ:5~10月

    峡谷を歩くなら涼しい季節がおすすめです。8~10月頃はワイルドフラワーも見どころです。

    パース・南西部:春と秋

    9~11月はワイルドフラワー、秋は穏やかな気候でウォーキングに向きます。冬は雨が増えますが、滝や沢は水量が豊かになります。

    南海岸:春~夏

    ケープ・ル・グランやフィッツジェラルド・リバーは夏のビーチも魅力ですが、風の強い日が多いため天気予報を確認してください。

    国立公園を訪れる際の基本ルール

    Park Alertsを当日確認

    サイクロン、大雨、洪水、山火事、計画燃焼、道路損傷などで急に閉鎖されることがあります。

    2026年はH5鳥インフルエンザにも注意

    2026年8月現在、西オーストラリア州では高病原性鳥インフルエンザH5が確認されています。病気または死亡した鳥、海洋哺乳類などを見つけても触らず、州の案内に従ってください。

    北部はサイクロンと猛暑

    11~4月頃は熱帯低気圧の季節で、ピルバラやキンバリーでは道路・キャンプ場が長期間閉鎖されることがあります。

    1080毒餌に注意

    外来キツネや野生猫対策として1080毒餌が使用される公園があります。人にも有害で、犬には致命的です。多くの国立公園ではペット自体が禁止されています。

    遠隔地ではPLBや衛星通信を検討

    プルヌルル、カリジニ、フィッツジェラルド・リバーなどでは携帯電話が通じない区域があります。十分な水、燃料、食料、スペアタイヤとともに緊急通信手段も準備してください。




    ナンバン国立公園

    パース北部のナンバン国立公園(Nambung National Park)は、ピナクルズで知られる西オーストラリア州を代表する日帰り観光地です。

    ピナクルズ・デザート

    黄色い砂の中から数千本の石灰岩柱が立ち上がる独特の景観で、4kmほどのドライブルートと徒歩コースがあります。

    パースから約2時間

    普通車でアクセスでき、セルバンテスやジュリアン・ベイと組み合わせた日帰り旅行にも向いています。

    レイク・セティスのストロマトライト

    公園北側では、地球初期の生命を思わせるストロマトライトを短い遊歩道から観察できます。

    8~10月はワイルドフラワー

    沿岸のヒースランドに花が咲き、ピナクルズだけでなく植物観察も楽しめます。車両入園料は標準1台17豪ドルです。

    カルバリ国立公園

    パースから北へ約570kmのカルバリ国立公園(Kalbarri National Park)は、マーチソン川の大峡谷とインド洋の海岸断崖を一つの公園で楽しめます。

    カルバリ・スカイウォーク

    約100mの峡谷上へ張り出す2つの展望台から、マーチソン川の蛇行と赤い岩壁を見下ろせます。

    ネイチャーズ・ウィンドウ

    天然の岩窓越しに峡谷を眺める代表的な撮影スポットです。

    海岸エリアも見逃せない

    ナチュラル・ブリッジ、アイランド・ロック、レッド・ブラフなど、100m近い断崖が続きます。

    夏の峡谷は非常に危険

    峡谷内は町の予報より10℃ほど高くなることがあり、11~3月はループ・トレイルが午前7時以降閉鎖されます。長いウォークは5~10月に計画してください。

    ケープ・レンジ国立公園

    エクスマウス近郊のケープ・レンジ国立公園(Cape Range National Park)は、乾燥した石灰岩山地とニンガルー・リーフが隣り合う世界遺産地域です。

    ターコイズ・ベイ

    岸からすぐシュノーケリングできる透明度の高い海で、ニンガルーを代表するビーチのひとつです。

    ヤーディー・クリーク

    海へ流れ込む峡谷を徒歩やボートツアーで楽しめ、黒足ロックワラビーや鳥類を観察できることがあります。

    海と陸を一日で楽しめる

    朝は峡谷を歩き、午後はサンゴ礁で泳ぐという、西オーストラリア州ならではの過ごし方ができます。

    2026年はサイクロン被害情報を確認

    2026年8月の公式案内では、熱帯低気圧ナレルによるニンガルー海岸一帯の施設被害が引き続き案内されています。隣接するニンギュララ国立公園ではキャンプ場の再開時期未定区域もあるため、旅行前にPark Alertsを確認してください。



    カリジニ国立公園

    ピルバラ地方のカリジニ国立公園(Karijini National Park)は、西オーストラリア州で2番目に大きい国立公園です。

    25億年以上の岩を削った峡谷

    赤い縞模様の岩壁、滝、天然プールが連続し、ウィアノ、ジョフル、デールズ、ハマーズリーなど、それぞれ雰囲気の違う峡谷があります。

    初心者向けからクラス5まで

    展望台だけなら気軽ですが、ハンドレール・プールなどは水に濡れながら進む難しいルートです。現地の難易度表示を必ず守ってください。

    鉄砲水に注意

    周辺で雨が降っている時は峡谷に入らず、歩行中に雨が始まった場合はすぐに離れるよう公式に案内されています。

    4~9月が旅行しやすい

    夏は40℃を超える日が多く、遠隔地なので水、燃料、食料を十分に準備してください。

    プルヌルル国立公園

    キンバリー南東部のプルヌルル国立公園(Purnululu National Park)は、バングル・バングル山脈で知られる世界遺産です。

    縞模様のドーム群

    約3億5,000万年前の砂岩が侵食され、蜂の巣のような黒とオレンジのドームを形成しています。

    カテドラル・ゴージとエキドナ・キャズム

    南側の巨大な天然円形劇場と、北側の非常に狭く高い峡谷は、同じ公園でもまったく違う景観です。

    高車高4WDが必要

    グレート・ノーザン・ハイウェイから53kmのスプリング・クリーク・トラックを走り、ビジターセンターまで1.5~3時間かかります。普通車では入れません。

    雨季は閉鎖

    通常は4~5月から11月頃までの乾季のみ開園します。2026年も道路・天候条件によって開閉するため、出発前に確認してください。

    リューウィン=ナチュラリスト国立公園

    マーガレット・リバー地域のリューウィン=ナチュラリスト国立公園(Leeuwin-Naturaliste National Park)は、西オーストラリア州でも特に訪問者の多い国立公園です。

    海岸と森が95km以上続く

    ケープ・ナチュラリストからケープ・リューウィンまで、海食崖、白砂のビーチ、カリの森、石灰岩洞窟が連続します。

    ケープ・トゥ・ケープ・トラック

    全長約130kmの長距離トレイルで、数時間だけ一部区間を歩くこともできます。

    洞窟巡りも人気

    マンモス・ケーブ、レイク・ケーブ、ジュエル・ケーブ、ンギルギ・ケーブなどがあり、雨の日にも楽しみやすい観光地です。

    国立公園への車両入園料は無料

    公園そのものには車両入園料がありません。ただし洞窟ツアーや灯台、キャンプなどは別料金です。冬から春はケープ・トゥ・ケープ・トラックの河口部に迂回路が設定されることがあります。

    ケープ・ル・グラン国立公園

    エスペランス東部のケープ・ル・グラン国立公園(Cape Le Grand National Park)は、白砂とターコイズブルーの海で知られる海岸国立公園です。

    ラッキー・ベイ

    非常に白い砂浜と透明な海が有名で、運がよければ砂浜付近でカンガルーを見ることがあります。

    フレンチマン・ピーク

    3km往復の急な登山で、標高262mの山頂から海岸、島々、内陸部を見渡せます。

    コースタル・トレイル

    約20kmの海岸トレイルが複数の美しい湾を結び、区間を分けて歩くこともできます。

    キャンプは早めに予約

    ラッキー・ベイとル・グラン・ビーチのキャンプ場は人気が高く、繁忙期は早く満室になります。標準車両入園料は17豪ドルです。



    フィッツジェラルド・リバー国立公園

    州南海岸のフィッツジェラルド・リバー国立公園(Fitzgerald River National Park)は、植物好きならぜひ訪れたい国立公園です。

    世界的な生物多様性の宝庫

    州南西部の植物多様性ホットスポットの中でも特に重要な地域で、固有植物や希少植物が数多く見られます。

    ポイント・アン

    海岸展望台から冬から春にかけてミナミセミクジラを見られることがあり、海と山の両方を楽しめます。

    ハケア・トレイル

    ケーブ・ポイントから海岸沿いを進む23kmの片道トレイルで、長距離ハイカーに人気です。

    遠隔地なので道路情報を確認

    公園は東西に広く、未舗装路や携帯圏外があります。西側と東側を簡単に公園内道路で横断できるわけではないため、ルートを事前に確認してください。

    スターリング・レンジ国立公園

    アルバニー北部のスターリング・レンジ国立公園(Stirling Range National Park)は、西オーストラリア州南部で唯一の大規模な山岳地帯です。

    ブラフ・ノール

    標高1,098mの山頂へ向かう6.8km往復、グレード4のトレイルで、南西部を代表する登山です。

    天気が急変する

    山地では急に気温が下がり、雨、雹、強風になることがあります。夏でも上着を持ち、悪天候時は無理に登らないでください。

    春はワイルドフラワー

    山麓から高地まで多様な植物が見られ、固有種のマウンテン・ベルなども有名です。

    車両入園料は17豪ドル

    登山をしない場合でも42kmのシーニック・ドライブや展望台から山並みを楽しめます。

    ジョン・フォレスト国立公園

    パース東部のジョン・フォレスト国立公園(John Forrest National Park)は、西オーストラリア州で最初かつ最古の国立公園です。

    パース中心部から約30分

    都市から近く、短いブッシュウォーキング、ピクニック、サイクリングに向いています。

    1900年に国立公園として正式指定

    1898年に保全地域として確保され、1900年に国立公園となりました。現在の名称は西オーストラリア州初代首相ジョン・フォレストに由来します。

    スワン・ビュー・トンネル

    旧鉄道のトンネルを歩くことができ、自然だけでなく州の鉄道史も楽しめます。

    冬~春は滝と花

    ホベア滝やナショナル・パーク滝は雨の多い季節に水量が増え、春にはワイルドフラワーが見頃になります。現在も大規模な施設改善事業が進められています。

    西オーストラリア州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    西オーストラリア州には国立公園がいくつありますか?

    100か所を超えます。国立公園以外の自然保護区、海洋公園、州有林などを含めると、DBCAが管理する土地・水域は3,100万ヘクタールを超えます。

    国立公園はすべて有料ですか?

    いいえ。30か所以上の人気公園・保護区で車両入園料が必要ですが、無料の国立公園も多数あります。リューウィン=ナチュラリスト国立公園は入園無料です。

    車両入園料はいくらですか?

    2026年8月現在、一般的な標準料金は12人以下の普通車1台17豪ドルです。公園によって別料金制度の場合があります。

    短期旅行者向けのパスはありますか?

    あります。5日、14日、4週間有効のホリデー・パスがあります。有料公園を複数回るロードトリップでは便利です。

    パースから日帰りでおすすめは?

    ジョン・フォレスト国立公園が最も近く、ピナクルズを見るならナンバン国立公園も日帰り可能です。

    一番おすすめの国立公園は?

    峡谷ならカリジニ、海とサンゴ礁ならケープ・レンジ、世界遺産の奇岩ならプルヌルル、白砂の海岸ならケープ・ル・グランがおすすめです。

    4WDは必要ですか?

    公園によります。プルヌルルは高車高4WDが必要です。ナンバン、カルバリ、ケープ・ル・グランなどの主要観光地点は一般的な2WDで行ける場所があります。

    国立公園へ犬を連れて行けますか?

    多くの国立公園では犬などのペットは禁止されています。また、一部地域では1080毒餌が使用されているため、ペットを連れて行かないでください。

    2026年8月現在、特に注意することは?

    西オーストラリア州ではH5高病原性鳥インフルエンザが確認されています。また、ニンガルー海岸ではサイクロン被害からの復旧が続く区域があります。病気・死亡した野生動物には触れず、Park Alertsを確認してください。

    訪問当日に何を確認すればよいですか?

    DBCAのPark Alerts、Emergency WA、天気、道路状況、火災情報、入園料、キャンプ予約を確認してください。北部や遠隔地では燃料、水、通信手段も確認します。

    西オーストラリア州の国立公園に関する参考情報

    まとめ:西オーストラリア州は国立公園を巡るだけでも大陸規模の旅になる

    西オーストラリア州には100を超える国立公園があり、国立公園、自然保護区、海洋公園などを含むDBCAの管理地・水域は3,100万ヘクタールを超えます。

    初めての旅行なら、パースからナンバン、ジョン・フォレスト、マーガレット・リバー方面のリューウィン=ナチュラリストが訪れやすく、少し長いロードトリップならカルバリやケープ・ル・グランがおすすめです。

    さらに西オーストラリア州ならではの大自然を求めるなら、カリジニ、ケープ・レンジ、プルヌルルへ。南部ではフィッツジェラルド・リバーとスターリング・レンジで、世界有数の植物多様性と山岳景観を楽しめます。

    州が非常に広いため、距離、季節、道路、通信環境を考えた計画が重要です。出発前にはDBCAのPark AlertsとEmergency WAを確認し、トラディショナル・オーナーの文化と自然環境を尊重して訪れてください。

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  • 南オーストラリア州の国立公園おすすめ10選|アデレード近郊・フリンダース山脈・カンガルー島まで完全ガイド

    南オーストラリア州の国立公園おすすめ10選|アデレード近郊・フリンダース山脈・カンガルー島まで完全ガイド

    南オーストラリア州(South Australia)は、アデレード周辺の緑豊かな丘陵から、フリンダース山脈の赤い大地、カンガルー島の荒々しい海岸、ヨーク半島やエア半島の白砂のビーチ、内陸部の乾燥地帯まで、国立公園の景観が大きく変わる州です。

    日本からの旅行者に身近なのは、アデレード近郊のベレアやディープ・クリーク、カンガルー島のフリンダース・チェイスでしょう。さらに日数があれば、イカラ=フリンダース・レンジズ、ディルバ・グーランダ=イネス、リンカーン、ゴーラー・レンジズなどへ足を延ばすと、南オーストラリア州らしい雄大な自然をより深く楽しめます。

    南オーストラリア州の国立公園・保護区は、基本的に南オーストラリア国立公園・野生生物局(National Parks and Wildlife Service South Australia/NPWS SA)が管理しています。NPWS SAは州政府の環境・水省(Department for Environment and Water/DEW)の一部門です。

    2026年3月版の州政府公式保護地域地図では、南オーストラリア州には32の国立公園があり、国立公園以外も含む陸上の公的保護地域は361か所、約2,123万ヘクタール、州土の21.6%を占めます。私有地などの保全地域を加えると、2026年には州土の約29%が保護・保全されています。

    この記事では、日本から南オーストラリア州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、国立公園の管理制度、保護地域の規模、法律、2026/27年度予算、入園料・パークパス、先住民との共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    南オーストラリア州の国立公園とは?

    南オーストラリア州の国立公園は、海岸、半乾燥地、山岳地帯、湿地、洞窟、マリー林、砂丘など、州内の多様な自然環境と文化的価値を守るために設けられています。

    アデレードから日帰りできる公園も多い

    ベレア国立公園は市中心部から約25分、ディープ・クリーク国立公園は約1時間30分。短期旅行でも国立公園を旅程に入れやすいのが特徴です。

    海岸からアウトバックまで景色が大きく変わる

    カンガルー島やヨーク半島の海岸と、フリンダース山脈やゴーラー・レンジズの乾燥した山地では、同じ州とは思えないほど風景が違います。

    世界遺産・ラムサール湿地もある

    ナラコート・ケーブスは世界遺産、クーロンは国際的に重要な湿地の一部です。地質、化石、渡り鳥などを目的に訪れる価値があります。

    先住民文化を知ることも重要

    多くの国立公園はトラディショナル・オーナーのカントリーであり、共同管理、公園名の共同命名、文化的な立入・撮影ルールなどが取り入れられています。

    国立公園・保護区はいくつある?

    2026年3月版の公式「Protected Areas of South Australia」では、南オーストラリア州に32の国立公園があります。

    陸上の公的保護地域は361か所

    国立公園32か所に加え、保全公園272か所、野生生物保護区10か所、レクリエーション公園13か所、地域保護区5か所、ウィルダネス保護地域14か所、保全リザーブ16か所があります。

    面積は約2,123万ヘクタール

    公的保護地域の合計は州土の21.6%。2026年時点では、私有地などの保全区域まで含めると州土の約29%が保護・保全されています。

    2030年までに30%を目標

    州政府は国の「30 by 30」目標に沿い、2030年までに陸域の30%を保護・保全することを目指しています。

    新しい国立公園も増えている

    2025年末にはバーラ近郊にジャキ・イナ=ワールズ・エンド・ゴージ国立公園が新設され、ニルペナ・エディアカラ国立公園も大きく拡張されました。

    誰が管理している?NPWS SAの役割

    南オーストラリア国立公園・野生生物局(National Parks and Wildlife Service South Australia/NPWS SA)は、州政府の環境・水省に属する組織です。

    7つの地域を中心に管理

    アデレード&マウント・ロフティ・レンジズ、エア&ファー・ウエスト、フリンダース&アウトバック、カンガルー島、ライムストーン・コースト、リバーランド&マレーランド、ヨーク&ミッド・ノースの各地域で管理が行われています。

    レンジャーの仕事は幅広い

    道路、遊歩道、キャンプ場、トイレなどの維持管理だけでなく、山火事・洪水対応、外来動植物対策、野生動物保護、文化遺産保全も重要な役割です。

    観光と自然保護を両立

    州内の国立公園は毎年多くの旅行者が訪れるため、自然を守りながら安全に利用できるよう展望台や歩道、ビジター施設の整備も進められています。

    旅行前は公式アラートを確認

    大雨、山火事、害獣管理、道路損傷などにより全域閉鎖となることもあります。出発直前にNPWS SA公式サイトを確認する習慣が重要です。

    国立公園を支える法律と保護区分

    南オーストラリア州の国立公園制度の中心となる法律が、国立公園・野生生物法1972(National Parks and Wildlife Act 1972)です。

    国立公園以外の区分も規定

    同法の下には国立公園、保全公園、野生生物保護区、レクリエーション公園、地域保護区など複数のカテゴリーがあります。

    ウィルダネスは別の法律

    より原生性の高い地域はウィルダネス保護法1992に基づくウィルダネス保護地域として指定されます。

    海洋公園も別制度

    南オーストラリア州には19の海洋公園があり、海洋公園法2007に基づいて管理されています。

    アボリジナル文化遺産も法的に保護

    重要な文化遺産はアボリジナル遺産法1988でも保護されます。国立公園内で文化遺産を見つけても触れたり持ち帰ったりしてはいけません。

    2026/27年度の国立公園関連予算

    南オーストラリア州では、NPWS SAだけを切り出した単純な「国立公園年間総予算」は公表資料上まとめにくく、環境・水省の予算や個別事業に分かれています。

    フレンズ・オブ・パークス&ネイチャーへ300万豪ドル

    2026/27年度予算では、4年間で300万豪ドルをボランティア団体へ支出し、国立公園などで除草、植栽、種子採取、自然再生を進めます。

    自然観光プロジェクトへ120万豪ドル

    2026/27年度には120万豪ドルを投入し、ヘイセン・トレイルの道路迂回解消のための用地取得と、フリンダース・チェイス国立公園のアドミラルズ・アーチ周辺施設を改善します。

    公園拡張にも継続投資

    前年度にはマンドゥー島ステーションなどの取得に750万豪ドルを計上し、マレー河口周辺の湿地保全と国立公園拡張を進めました。

    予算額の単純比較には注意

    レンジャー人件費、火災管理、道路・建物、自然再生、観光施設などが複数の予算項目に分かれるため、特定の事業費だけを「国立公園全体の予算」と考えないようにしてください。



    入園料・パークパス・キャンプ料金

    南オーストラリア州では、350以上ある公園の多くは車で入っても無料です。一方、一部の人気国立公園では車両入園料や1人ごとの入園料が必要です。

    有料公園では車1台14.40豪ドルが多い

    2026年8月現在、ベレア、ディープ・クリーク、ディルバ・グーランダ=イネス、リンカーン、マウント・リマーカブル、ゴーラー・レンジズ、イカラ=フリンダース・レンジズなどでは車両入園料が1台14.40豪ドルです。

    フリンダース・チェイスは1人ごとの料金

    フリンダース・チェイス国立公園は2026年8月現在、1人22.40豪ドルの入園料が表示されています。カンガルー島の観光施設を組み合わせる専用パスもあります。

    複数公園向けの車両パスもある

    2か月または12か月のマルチ・パーク車両パスがあり、ベレア、ディープ・クリーク、イカラ=フリンダース・レンジズ、リンカーンなど10公園が対象です。カンガルー島とデザート・パークは対象外です。

    徒歩・自転車なら車両パスは不要

    車両入園料の制度なので、徒歩や自転車で入る場合はマルチ・パーク車両パスは必要ありません。

    キャンプは原則事前予約

    キャンプ料金は公園と設備によって異なります。多くのキャンプ場ではオンラインで事前予約・支払いが必要で、キャンプ予約に車両入園料が含まれる公園もあります。

    先住民との共同管理

    南オーストラリア州は、国立公園とトラディショナル・オーナーとの共同管理(Co-management)を早くから制度化してきた州です。

    現在9つの共同管理委員会

    2026年現在、州政府の公式一覧には9つの共同管理委員会と4つの共同管理諮問委員会があります。

    イカラ=フリンダース・レンジズ

    アドニャマタンハのトラディショナル・オーナーと州政府が共同管理し、公園名の「イカラ」はウィルピナ・パウンドを指す伝統的名称です。

    ディルバ・グーランダ=イネス

    2020年にナルンガのトラディショナル・オーナーとの共同管理が始まり、公園名も共同命名へ変更されました。

    ゴーラー・レンジズ

    2021年にゴーラー・レンジズ・アボリジナル・コーポレーションとの共同管理委員会が設置され、自然保護と文化的価値の管理を一体的に進めています。

    旅行者も文化的な案内を尊重

    立入制限、撮影、文化的な場所の扱いについて案内がある場合は必ず従ってください。共同管理は観光の制限ではなく、土地の価値を将来へ残すための仕組みです。

    旅行しやすい季節と地域差

    南オーストラリア州は南北に長く、海岸からアウトバックまで気候差が大きいため、国立公園ごとにおすすめ時期が変わります。

    フリンダース山脈:4~10月

    夏は非常に暑くなるため、秋から春がブッシュウォーキングやドライブに適しています。冬から春は野生動物やワイルドフラワーも見どころです。

    カンガルー島:通年

    夏は海岸散策、冬は沢や川の水量が増え、春は花と野生動物が活発になります。

    ヨーク半島・エア半島:春~秋

    海岸国立公園では夏にビーチやキャンプを楽しめますが、ブッシュウォーキングなら春と秋が快適です。

    ゴーラー・レンジズ:秋~春

    夏は高温になるため、涼しい時期がおすすめです。雨の後は未舗装路が閉鎖されやすいため、道路情報も確認してください。

    国立公園を訪れる際の基本ルール

    閉鎖・警報を当日確認

    2026年8月現在も、大雨や山火事の影響で全域または一部閉鎖となっている国立公園があります。出発前にNPWS SAのClosures & alertsを確認してください。

    火災危険度を確認

    カタストロフィックの火災危険度の日は多くの公園が閉鎖され、エクストリームでも閉鎖される場合があります。CFSの火災情報も確認します。

    水は十分に持参

    特にフリンダース山脈やゴーラー・レンジズでは水を現地調達できないことがあります。長時間歩く場合は1人1時間1リットルを一つの目安として余裕を持たせてください。

    携帯電話を過信しない

    遠隔地では通信圏外が珍しくありません。オフライン地図、十分な燃料と水、長距離ではPLBや衛星通信機器を検討してください。

    Leave No Trace

    公園内にはごみ箱がない場所が多く、薪の採取も禁止されています。ごみは持ち帰り、動植物や岩石を持ち出さないでください。




    イカラ=フリンダース・レンジズ国立公園

    州北部のイカラ=フリンダース・レンジズ国立公園(Ikara-Flinders Ranges National Park)は、南オーストラリア州を代表するアウトバックの国立公園です。

    イカラ/ウィルピナ・パウンド

    山々が円形に連なる巨大な天然の盆地は公園を象徴する景観です。展望ウォーク、4WDドライブ、遊覧飛行などさまざまな方法で楽しめます。

    ブラキナ・ゴージとブニェルー・ゴージ

    地層が露出した峡谷を車で走りながら、古い地質とフリンダース山脈らしい赤い景観を観察できます。

    アドニャマタンハとの共同管理

    公園はアドニャマタンハのトラディショナル・オーナーと州政府が共同管理しています。

    2026年8月現在は全域閉鎖中

    2026年8月12日から、洪水と洪水被害のため全公園・全ウォーキングトレイルが期限未定で閉鎖されています。10月の旅行を予定している場合も、再開を前提にせず最新情報を確認してください。

    フリンダース・チェイス国立公園

    カンガルー島西部のフリンダース・チェイス国立公園(Flinders Chase National Park)は、島を代表する自然観光地です。

    リマーカブル・ロックス

    海を見下ろす花崗岩の巨岩群は、長年の風化がつくり出したカンガルー島を代表する景観です。

    アドミラルズ・アーチ

    波と風が削った天然の岩のアーチ周辺にはニュージーランド・オットセイが暮らしています。

    新しいビジターセンターがオープン

    2020年の大規模山火事で失われた施設に代わり、新しいビジターセンターが開業しています。カフェや展示があり、最新情報の確認にも便利です。

    2026年の入園料は1人22.40豪ドル

    一般的な州内有料公園とは料金体系が異なり、1人ごとの入園料です。悪天候時はリマーカブル・ロックスやアドミラルズ・アーチが安全上閉鎖される場合があります。

    ナラコート・ケーブス国立公園

    州南東部のナラコート・ケーブス国立公園(Naracoorte Caves National Park)は、オーストラリアを代表する化石・洞窟の国立公園です。

    世界遺産の化石サイト

    リバースレーとともに「オーストラリアの哺乳類化石地域」として世界遺産に登録され、古代のメガファウナを知る重要な場所です。

    28の洞窟のうち4か所を一般公開

    ビクトリア・フォッシル・ケーブなど、ガイド付き・セルフガイド・アドベンチャー型の洞窟ツアーが用意されています。

    洞窟内は年間約17℃

    天候に左右されにくく、真夏や冬でも楽しみやすい国立公園です。

    2026年8月のパーク・オブ・ザ・マンス

    2026年8月は州の「Park of the Month」に選ばれ、洞窟ツアーやサイエンス関連イベントが実施されています。



    クーロン国立公園

    マレー河口から南東へ延びるクーロン国立公園(Coorong National Park)は、長大なラグーン、砂丘、海岸を守る水辺の国立公園です。

    国際的に重要な湿地

    クーロンは渡り鳥をはじめ多くの水鳥を支えるラムサール条約湿地の一部で、バードウォッチングに向いています。

    カヤック・釣り・キャンプ

    水辺を静かに巡るカヤックや、湖岸でのキャンプ、釣りなどが人気です。

    ングリンジェリ文化

    クーロンはングリンジェリの人々にとって非常に重要なカントリーで、文化と土地のつながりを理解しながら訪れたい地域です。

    オーシャン・ビーチの4WDは慎重に

    2026年8月現在、高波や高潮による浸食と砂丘崩壊で海岸状況が頻繁に変化しています。砂浜走行を計画する場合は最新情報を確認してください。

    ディルバ・グーランダ=イネス国立公園

    ヨーク半島南西端のディルバ・グーランダ=イネス国立公園(Dhilba Guuranda-Innes National Park)は、海岸、サーフィン、歴史、キャンプを一度に楽しめる国立公園です。

    2WDで主要部を巡れる

    道路アクセスが良く、短時間の展望散策から4時間程度のハイクまで選べるため、レンタカー旅行にも向いています。

    歴史あるイネストン

    かつて石膏採掘で栄えた町の建物や遺構が残り、海岸の自然とは違った楽しみがあります。

    ナルンガとの共同管理

    2020年からナルンガのトラディショナル・オーナーとの共同管理が始まり、公園名も共同命名となりました。

    2026年8月の注意

    野生化したハチの活動が通常より多く、ポンダロウィー・ベイのサーファー用展望台は嵐の被害で閉鎖中です。

    ディープ・クリーク国立公園

    フルリオ半島南部のディープ・クリーク国立公園(Deep Creek National Park)は、アデレードから週末旅行で行きやすい海岸国立公園です。

    海岸とブッシュウォーキング

    森林、谷、断崖、海岸を組み合わせたコースがあり、ヘイセン・トレイルの一部も公園内を通ります。

    6~10月はクジラも

    海岸展望地点から回遊するクジラを見られることがあります。

    野生動物も豊富

    カンガルー、ハリモグラ、100種を超える鳥類などが生息しています。

    2026年8月も山火事復旧中

    2026年2月の山火事で4,500ヘクタール以上が焼失し、多くの区域は再開しましたが、ゴーンドゥルー・リッジ、ディープ・クリーク滝への一部ルート、アーロン・クリークなどは引き続き閉鎖されています。

    ベレア国立公園

    アデレード郊外のベレア国立公園(Belair National Park)は、南オーストラリア州で最も古い国立公園です。

    市中心部から約25分

    ブッシュウォーキング、マウンテンバイク、ピクニック、テニスなどを気軽に楽しめ、公共交通でも訪れやすい国立公園です。

    1891年に設置

    州の国立公園制度の歴史を象徴する場所で、園内にはオールド・ガバメント・ハウスなどの歴史建築も残っています。

    犬を連れて歩ける

    南オーストラリア州の国立公園ではペット禁止が一般的ですが、ベレアでは指定ルールの下で犬との散歩が可能です。

    車両入園料は14.40豪ドル

    徒歩や公共交通なら車両料金を気にせず楽しめます。公園の営業時間は季節によって異なります。



    マウント・リマーカブル国立公園

    南フリンダース山脈のマウント・リマーカブル国立公園(Mount Remarkable National Park)は、峡谷と山歩きを楽しみたい人におすすめです。

    アリゲーター・ゴージ

    切り立った岩壁の間を歩く人気エリアで、短い散策から本格的なハイクまで選べます。

    マウント・リマーカブル山頂

    標高960mの山頂からウィロクラ平原方面を望むハイクは、体力に自信のある人に人気です。

    マンブレー・クリークがキャンプ拠点

    設備が比較的整っており、家族キャンプから複数日のハイキングまで拠点として使えます。

    2026年8月も一部閉鎖

    2025年2月のウィルミントン山火事からの復旧が続き、主要エリアの多くは再開しましたが、アリゲーター・ゴージの一部、アリ・ルックアウト、アリゲーター・ロッジなどは引き続き閉鎖されています。

    リンカーン国立公園

    エア半島南端のリンカーン国立公園(Lincoln National Park)は、ポート・リンカーンから短時間でアクセスできる海岸国立公園です。

    ビーチと岬の景色

    ボストン湾を望む穏やかな入り江から、南側の荒々しい外洋海岸まで景色が変化します。

    5~10月はクジラの可能性

    スリーフォード湾周辺ではミナミセミクジラを見られることがあります。

    4WDルートも人気

    スリーフォード=ワナの砂丘ルートなど、4WDで海岸景観を楽しめるエリアがあります。

    2026年8月は西側4WD出口に注意

    スリーフォード=ワナ4WDトラックの西側出入口は移動砂丘で通行不能となっているため、メイン・エントランスを利用する必要があります。

    ゴーラー・レンジズ国立公園

    エア半島北部内陸のゴーラー・レンジズ国立公園(Gawler Ranges National Park)は、古い火山地形と半乾燥地帯の野生動物を楽しめる遠隔地の国立公園です。

    オルガン・パイプス

    約15億年前の火山活動で形成された柱状の岩壁は、公園を象徴する地質景観です。

    野生動物と固有植物

    キアシイワワラビー、ミナミケバナウォンバット、クリムゾン・マリーなどを見る機会があります。

    4WDがおすすめ

    乾燥時は高車高2WDで行ける区域もありますが、公園を十分に楽しむなら4WDが適しています。水、燃料、食料を十分に準備してください。

    2026年8月現在は全域閉鎖中

    長雨による安全上の理由で、2026年8月10日から全トラック・全キャンプ場が期限未定で閉鎖されています。再開情報を確認してから向かってください。

    南オーストラリア州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    南オーストラリア州には国立公園がいくつありますか?

    2026年3月版の州政府公式保護地域地図では32か所です。国立公園以外の保護区も含む陸上の公的保護地域は361か所あります。

    国立公園はすべて有料ですか?

    いいえ。350以上ある州内の公園の多くは無料です。一部の人気公園で車両入園料や1人ごとの入園料が必要です。

    車両入園料はいくらですか?

    2026年8月現在、ベレア、ディープ・クリーク、リンカーン、イカラ=フリンダース・レンジズなど多くの有料公園は1台14.40豪ドルです。公園によって異なるため、公式ページで確認してください。

    アデレードから日帰りでおすすめは?

    最も気軽なのはベレア国立公園です。海岸とブッシュウォーキングならディープ・クリークも日帰り圏内です。

    一番おすすめの国立公園は?

    アウトバックならイカラ=フリンダース・レンジズ、海岸と野生動物ならフリンダース・チェイス、洞窟・化石ならナラコート・ケーブスがおすすめです。

    共同管理されている国立公園はありますか?

    あります。イカラ=フリンダース・レンジズ、ディルバ・グーランダ=イネス、ゴーラー・レンジズなどは、トラディショナル・オーナーと州政府による正式な共同管理が行われています。

    国立公園へ犬を連れて行けますか?

    多くの国立公園ではペットは禁止されています。ただしベレアなど一部の公園では条件付きで犬を連れて歩けます。必ず個別公園のルールを確認してください。

    2026年8月現在、閉鎖中の国立公園はありますか?

    イカラ=フリンダース・レンジズ国立公園は洪水・洪水被害、ゴーラー・レンジズ国立公園は長雨のため全域閉鎖中です。ディープ・クリークとマウント・リマーカブルにも一部閉鎖が残っています。

    キャンプは当日でもできますか?

    多くの国立公園では事前予約・支払いが必要です。携帯電話が通じない場所もあるため、出発前に予約を済ませてください。

    訪問当日に何を確認すればよいですか?

    NPWS SAの公園アラート、天気、CFSの火災危険度、道路状況、入園料・キャンプ予約を確認してください。遠隔地では燃料と水の残量も確認します。

    南オーストラリア州の国立公園に関する参考情報

    まとめ:南オーストラリア州は海岸からアウトバックまで国立公園の幅が広い

    南オーストラリア州には2026年3月時点で32の国立公園があり、国立公園以外を含む陸上の公的保護地域は361か所に及びます。

    初めての旅行なら、アデレード近郊のベレア、カンガルー島のフリンダース・チェイス、フリンダース山脈のイカラ=フリンダース・レンジズが代表的です。洞窟・化石ならナラコート・ケーブス、海岸ならディルバ・グーランダ=イネスやリンカーンもおすすめです。

    より静かな自然を求めるなら、クーロン、マウント・リマーカブル、ゴーラー・レンジズなどへ足を延ばすと、観光都市アデレードとはまったく違う州の姿が見えてきます。

    2026年8月は大雨や過去の山火事の影響で閉鎖が多く発生しています。訪問前にはNPWS SAの最新アラート、CFSの火災情報、道路状況を確認し、トラディショナル・オーナーの文化と自然環境を尊重して楽しんでください。

    アデレードの旅行手配

    トラベルドンキーでは、アデレードのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

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  • タスマニア州の国立公園おすすめ10選|世界遺産・料金・管理制度まで完全ガイド

    タスマニア州の国立公園おすすめ10選|世界遺産・料金・管理制度まで完全ガイド

    タスマニア州(Tasmania)は、オーストラリアの中でも国立公園の存在感が特に大きい地域です。氷河に削られた山と湖、温帯雨林、荒々しい海岸、タスマン海を望む断崖、南西部の原生地域まで、島の各地にまったく異なる自然が残されています。

    日本からの旅行者に最も知られているのは、クレイドル・マウンテン、ワイングラス・ベイのあるフレシネ、ラッセル滝で有名なマウント・フィールドでしょう。さらにタスマン半島、マリア島、西海岸、南西部まで足を延ばすと、タスマニアが「国立公園の島」と呼びたくなるほど自然保護地域に恵まれていることが分かります。

    タスマニア州の国立公園・保護区は、基本的にタスマニア公園・野生生物局(Tasmania Parks and Wildlife Service/PWS)が管理しています。2026年現在、国立公園は19か所。国立公園以外も含めると、PWSが管理主体となる保護区は800か所を超えます。

    タスマニア州の特徴は、19の国立公園すべてで有効なパークパスが必要なことです。短期旅行者には2か月有効のホリデー・パスが使いやすく、クレイドル・マウンテンはシャトルバスを含む専用デイパスも用意されています。

    この記事では、日本からタスマニア州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、国立公園の管理制度、国立公園数、法律、2026/27年度予算、パークパス、先住民文化との関わりを解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    タスマニア州の国立公園とは?

    タスマニア州の国立公園は、アルパイン地域、温帯雨林、海岸、島、湿地、カルスト地形など、この島ならではの自然と文化的価値を守るために設けられています。

    州土の大きな部分が保護地域

    PWSは国立公園だけでなく、自然保護区、州立保護区、地域保護区、海洋保護区などを管理しており、土地と水域を合わせて290万ヘクタールを超えます。

    タスマニア原生地域世界遺産が中心

    クレイドル・マウンテン、フランクリン=ゴードン、サウスウエスト、ハーツ・マウンテンズなどの広い区域は、タスマニア原生地域世界遺産の一部です。

    自然だけでなく人の歴史も深い

    4万年以上にわたるタスマニア先住民の歴史に加え、マリア島のダーリントンのような流刑植民地時代の遺産も国立公園内に残されています。

    歩くことで魅力が分かる公園が多い

    車で展望台を巡るだけでなく、短い滝巡りから数日間の縦走まで、ブッシュウォーキングを通じて自然を体験する国立公園が多いのも特徴です。

    国立公園・保護区はいくつある?

    タスマニア州には19の国立公園があります。

    国立公園の面積は約151万6,000ヘクタール

    PWSの2025年末時点の保護区一覧では、国立公園19か所の合計面積は約151万5,957ヘクタールです。

    PWS管理の保護区は806か所

    自然保護法2002に基づきPWSが管理主体となる保護区は、国立公園を含め806か所、合計約286万2,822ヘクタールです。

    PWS全体では州面積の約49%を管理

    PWSは国立公園・保護区に加え、クラウン・ランドなども含めて州の土地面積の約49%を管理しています。

    「806=国立公園」ではない

    806か所には自然保護区、地域保護区、州立保護区、歴史地区、海洋保護区などが含まれます。国立公園そのものは19か所です。

    誰が管理している?PWSの役割

    タスマニア公園・野生生物局(Tasmania Parks and Wildlife Service/PWS)は、天然資源・環境省(Department of Natural Resources and Environment Tasmania)の一部門です。

    1971年に設立

    PWSはタスマニアの自然景観を保護・管理し、旅行者が安全に楽しめるようにするための現場組織として活動しています。

    19国立公園と3つの世界遺産地域を管理

    タスマニア原生地域、マッコーリー島、オーストラリアの囚人遺跡群の一部であるダーリントン保護観察所など、世界的価値のある場所を管理しています。

    レンジャーの仕事は幅広い

    遊歩道、道路、キャンプ場、ビジターセンターの維持だけでなく、山火事対応、外来種対策、野生動物保護、文化遺産保全も重要な業務です。

    旅行者はPWSのアラートを確認

    タスマニアでは雪、強風、大雨、倒木、山火事、工事などによる閉鎖が頻繁にあります。出発前には公式のアラートを確認してください。

    国立公園を支える法律と保護区分

    タスマニア州の保護地域制度は、主に自然保護法2002(Nature Conservation Act 2002)と国立公園・保護区管理法2002(National Parks and Reserves Management Act 2002)によって支えられています。

    自然保護法で保護区を指定

    国立公園、自然保護区、州立保護区、地域保護区、保全地域など、それぞれ目的の異なる保護区分が定められています。

    管理法で管理目的を定める

    各保護区の自然・文化的価値をどのように守り、観光やレクリエーションをどこまで認めるかを管理計画などに反映します。

    世界遺産地域には別の管理計画も

    タスマニア原生地域世界遺産では、世界遺産としての価値を守るための専用管理計画が設けられています。

    国立公園以外も保護レベルが高い

    旅行者に有名な場所でも「National Park」ではなくState ReserveやConservation Areaの場合があります。名称だけで保護価値を判断しないようにしてください。

    2026/27年度の国立公園予算

    タスマニア州政府は2026/27年度予算で、国立公園・保護地域の管理と保全に1億1,600万豪ドルを投じるとしています。このうち5,290万豪ドルは資本投資プログラムです。

    公園施設の維持・更新

    遊歩道、橋、キャンプ場、道路、ビジター施設など、旅行者が利用するインフラの維持と更新が大きな支出項目です。

    予約システムにも125万豪ドル

    キャンプ、ウォーク、ツアー、パークパスを一つにまとめる新しいオンライン予約システムへ125万豪ドルが投資されます。

    次世代の長距離ウォークへ4,000万豪ドル

    ティンダル山地に整備する新しい31kmの宿泊型ウォーク「ネクスト・アイコニック・ウォーク」には4,000万豪ドル規模の事業が進められています。

    山火事対策も強化

    遠隔地の火災へ迅速に人員を投入するウインチ対応能力など、国立公園の山火事対策にも追加投資が行われています。



    パークパス・入園料・キャンプ料金

    タスマニア州では、19の国立公園すべてに入園する際、有効なパークパスが必要です。

    2026/27年度の1日パス

    クレイドル・マウンテンを除く一般のデイパスは、車1台・最大8人まで49.15豪ドル。徒歩、自転車、バス利用の場合は1人24.55豪ドルです。

    短期旅行ならホリデー・パス

    全19国立公園に最長2か月入れるホリデー・パスは、車1台・最大8人まで98.35豪ドル、個人49.20豪ドルです。複数の国立公園を回るなら使いやすいパスです。

    クレイドル・マウンテンは専用デイパスあり

    大人30.70豪ドル、5~17歳12.30豪ドル、家族73.75豪ドルで、クレイドル・マウンテンのシャトルバスが含まれます。

    通常のパスではシャトル代が別

    ホリデー・パスや年間パスでクレイドル・マウンテンを訪れる場合、18歳以上はシャトルバス料金15.50豪ドルが別途必要です。

    キャンプや長距離トラックは追加料金

    国立公園パスとは別に、キャンプ場、オーバーランド・トラック、スリー・ケープス・トラック、洞窟ツアーなどには個別料金が設定されています。

    タスマニア先住民との関わり

    PWSは、タスマニア先住民をこの土地の伝統的・本来の所有者、現在も続く土地の守り手として位置付け、管理への関与を重視しています。

    「自然」と「文化」を分けない

    タスマニア先住民にとって、土地、動植物、水、火、文化遺産は一体のものです。PWSの保護区管理でも、文化的価値を自然保護と切り離さず扱う考え方が強まっています。

    文化的火入れを制度化

    PWSは、タスマニア先住民がPWS管理地で文化的な火入れを実施できる方針と手続きを整備しています。

    共同管理を目指す取り組み

    すべての国立公園が正式な共同管理制度になっているわけではありませんが、管理計画では先住民の意思決定への参加を増やす取り組みが進められています。

    旅行者も文化遺産を尊重

    貝塚、石器散布地、洞窟、岩陰などは重要な文化遺産です。立入制限や案内がある場所では、触れたり物を持ち帰ったりしないでください。

    旅行しやすい季節と地域差

    タスマニア州は比較的小さな島ですが、海岸と高山では気候が大きく異なります。

    12~3月:国立公園巡りの定番

    日が長く、山岳部も比較的歩きやすい時期です。クレイドル・マウンテン、ハーツ・マウンテンズ、サウスウエストなどの長めのウォークに向いています。

    4月:高地の紅葉

    マウント・フィールドやクレイドル・マウンテンでは、ファガスと呼ばれる落葉性ナンキョクブナが黄色やオレンジに色付きます。

    6~9月:雪の季節

    ベン・ローモンド、クレイドル・マウンテン、マウント・フィールド高原、ハーツ・マウンテンズでは雪や凍結があります。

    東海岸は比較的乾燥

    フレシネやマリア島は西部より雨が少なく、一年を通して比較的訪れやすい地域です。ただし夏の繁忙期は駐車場やフェリーが混みます。

    国立公園を訪れる際の基本ルール

    PWSのアラートを当日確認

    雪、大雨、倒木、洪水、山火事、工事で道路やトラックが閉鎖されることがあります。

    夏でも防寒・防水装備を

    高山では真夏でも雪、みぞれ、強風になることがあります。山へ入る場合はレインジャケットと防寒着を持ってください。

    遠隔地ではPLBを検討

    サウスウエストやフランクリン=ゴードンなど、携帯電話が通じない長距離ルートではPLBや衛星通信機器が重要です。

    夜間運転をできるだけ避ける

    タスマニアでは道路上にワラビー、ウォンバット、タスマニアデビルなどが出てきます。国立公園周辺では特に夕方以降の運転に注意してください。

    火災情報はTFSも確認

    山火事や計画燃焼の情報はタスマニア消防局の情報も確認し、火気禁止や閉鎖の指示に従ってください。




    クレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園

    クレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park)は、タスマニアを代表する山岳国立公園です。

    ダブ・レイクが定番

    氷河湖の周囲を歩くダブ・レイク・サーキットは、クレイドル・マウンテンの景観を気軽に楽しめる代表的なウォークです。

    南側にはオーストラリア最深の湖

    レイク・セント・クレアは氷河によって形成されたオーストラリア最深の湖で、遊歩道や長距離ウォークの終着地として知られます。

    シャトルバス利用が基本

    シャトル運行時間中は一般車両のダブ・レイク・ロードへの乗り入れが制限され、ビジターセンターからシャトルを利用します。

    2026年8月はレイク・セント・クレアのフェリー休止

    2026年8月はレイク・セント・クレアのフェリーが運休しています。また、ウォーターズミート・トラックの一部は8月31日まで工事閉鎖中です。

    フレシネ国立公園

    東海岸のフレシネ国立公園(Freycinet National Park)は、ピンク色の花崗岩の山と白砂の入り江が美しい国立公園です。

    ワイングラス・ベイ

    展望台から見下ろす三日月形の湾は、タスマニアを代表する景色です。時間があればビーチまで下りるウォークも楽しめます。

    ケープ・トゥールビルもおすすめ

    短いボードウォークから海岸とザ・ハザーズを眺められ、長距離ウォークが難しい人にも向いています。

    夏は駐車場が混雑

    ワイングラス・ベイのトレイルヘッドは繁忙期に混雑します。朝早く訪れると比較的歩きやすいでしょう。

    2026年から園内施設改善計画が進行

    2026年7月にビジター・ゲートウェイ計画が見直され、駐車場、道路、案内表示、歩行者ルートなどを改善する事業が始まっています。

    マウント・フィールド国立公園

    ホバートから約1時間のマウント・フィールド国立公園(Mount Field National Park)は、短い滝巡りから高原ウォークまで楽しめる国立公園です。

    ラッセル滝

    ビジターセンターから歩いて行けるラッセル滝は、タスマニアを代表する滝のひとつです。

    スリー・フォールズ・サーキット

    ラッセル滝、ホースシュー滝、レディー・バロン滝と巨大なユーカリ林を組み合わせて歩けます。

    高原部は別世界

    レイク・ドブソン周辺まで上がると、氷河湖、高山植物、冬の雪景色など、麓とはまったく異なる環境になります。

    ホバートから最も使いやすい国立公園のひとつ

    道路アクセスが良く、ビジターセンター、カフェ、キャンプ場もあるため、初めてのタスマニア旅行でも計画しやすい公園です。



    タスマン国立公園

    タスマン半島のタスマン国立公園(Tasman National Park)は、オーストラリアでも屈指の海食崖と海岸ウォーキングで知られます。

    ケープ・ハウイ

    フォーテスキュー・ベイから岬へ歩く人気コースで、海から立ち上がる巨大なドレライトの岩壁を望めます。

    スリー・ケープス・トラック

    48kmを4日3泊で歩く宿泊型トラックで、専用ハットを利用しながらタスマン半島の海岸景観を楽しめます。

    タスマン・アーチとデビルズ・キッチン

    イーグルホーク・ネック周辺には、波と風がつくった壮大な海食地形が点在しています。

    2026年9月29日まで一部閉鎖

    タスマン・アーチとデビルズ・キッチンは再整備工事のため閉鎖中で、2026年9月29日までの予定です。ウォーターフォール・ベイ・トラックも一部アクセスが変わっています。

    マリア島国立公園

    東海岸沖のマリア島国立公園(Maria Island National Park)は、野生動物、海岸景観、流刑植民地時代の歴史を一つの島で楽しめる国立公園です。

    車のない島

    島内には一般の自動車がなく、徒歩または自転車で巡ります。トリアブンナからのフェリー予約が必須です。

    ウォンバットに出会いやすい

    ダーリントン周辺ではウォンバット、カンガルー、ワラビーなどを比較的見つけやすく、野生動物観察に向いています。

    ダーリントンは世界遺産

    旧保護観察所はオーストラリアの囚人遺跡群の一部として世界遺産に登録されています。

    2026年11月までインフラ工事

    水道、排水、電気設備の更新工事が2026年11月まで予定されており、ダーリントン周辺では工事車両や騒音が発生することがあります。

    サウスウエスト国立公園

    サウスウエスト国立公園(Southwest National Park)は、タスマニア最大級の原生地域を守る、島の南西部を代表する国立公園です。

    タスマニア原生地域世界遺産の中心

    山、ボタングラス平原、深い入江、原生林、南極海に面した海岸が連続する、人の手がほとんど入っていない地域です。

    コックル・クリーク

    車で行けるオーストラリア最南端級の場所として知られ、サウス・ケープ・ベイへの日帰りウォークの出発地点です。

    本格派にはサウス・コースト・トラック

    通常6~8日を要する長距離ウォークで、経験、装備、天候判断が必要です。

    2026年も一部施設閉鎖中

    エドガー・ダムのボートランプとキャンプ場は工事のため2026年後半まで閉鎖予定です。奥地の道路・トラックにも長期的なアクセス変更があります。

    フランクリン=ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園

    西部のフランクリン=ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園(Franklin-Gordon Wild Rivers National Park)は、深い峡谷と原生河川を守る国立公園です。

    ライエル・ハイウェイで横断できる

    ホバートからクイーンズタウン、ストラーンへ向かう道路が公園内を通るため、遠隔地の国立公園としては比較的訪れやすい場所です。

    ネルソン滝とフランクリン・ネイチャー・トレイル

    長距離登山をしなくても、道路沿いの短い散策で温帯雨林と野生河川を体験できます。

    ストラーンからゴードン川クルーズ

    西海岸側からはクルーズ船でマッコーリー・ハーバーとゴードン川へ入り、船上から原生地域を楽しめます。

    本格派にはフレンチマンズ・キャップ

    54km、3~5日を要するグレード4の本格ウォークで、十分な経験と装備が必要です。



    ハーツ・マウンテンズ国立公園

    ホバート南西部のハーツ・マウンテンズ国立公園(Hartz Mountains National Park)は、比較的短い時間で本格的な高山景観を楽しめる国立公園です。

    氷河地形の高原

    小さな氷河湖、ドレライトの山、アルパイン植物が広がり、晴天時には南西部の原生地域を遠くまで見渡せます。

    ハーツ・ピーク

    7.4km、3~5時間、グレード4の人気コースで、山頂は標高1,254mです。

    短い散策もある

    ワラタ・ルックアウト、アーブ滝、レイク・オズボーンなど、1時間以内のコースも選べます。

    天候急変に注意

    冬は雪と凍結があり、夏でも強風や低温になることがあります。道路の最後約10.5kmは未舗装です。

    ベン・ローモンド国立公園

    ローンセストン南東部のベン・ローモンド国立公園(Ben Lomond National Park)は、冬の雪と巨大なドレライト台地で知られます。

    タスマニアを代表するスキーエリア

    冬はスキー、スノーボード、そり遊び、クロスカントリースキーを楽しめます。

    ジェイコブス・ラダー

    山頂台地へ上がる急なつづら折り道路は迫力がありますが、狭く急勾配なので慎重な運転が必要です。

    6~9月はスノーチェーン必携

    冬季はすべての車両に適合するスノーチェーンの携行が必要で、積雪・凍結時には道路が予告なく閉鎖されることがあります。

    2026年11月27日まで展望台工事

    ジェイコブス・ラダーを見下ろすウォッチタワー展望台と歩道は、更新工事のため2026年11月27日まで閉鎖予定です。

    ナラウンタプ国立公園

    北海岸のナラウンタプ国立公園(Narawntapu National Park)は、タスマニアの野生動物をじっくり観察したい人におすすめの国立公園です。

    カンガルーとワラビー

    スプリングローン周辺の草地ではフォレスター・カンガルー、ベネット・ワラビー、パデメロンなどを見る機会があります。

    海岸と湿地

    ベーカーズ・ビーチ、海岸ヒース、湿地、ペーパーバーク林など、比較的平坦な環境が多く、家族旅行にも向いています。

    アーチャーズ・ノブ

    海岸、湿地、バス海峡を望む人気ウォークで、鳥類観察にもおすすめです。

    2026年8月31日までウェスト・ヘッド展望台閉鎖

    展望台はメンテナンスのため一時閉鎖中ですが、コースタル・トラバースは利用可能です。

    タスマニア州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    タスマニア州には国立公園がいくつありますか?

    19か所です。国立公園以外の自然保護区などを含めると、PWSが管理主体となる保護区は806か所あります。

    国立公園は無料ですか?

    いいえ。19の国立公園すべてで有効なパークパスが必要です。キャンプ、長距離ウォーク、ツアーなどは追加料金がかかる場合があります。

    短期旅行者におすすめのパスは?

    複数の国立公園を回るなら、最長2か月有効のホリデー・パスが便利です。2026/27年度は車1台・最大8人まで98.35豪ドルです。

    クレイドル・マウンテンのシャトルバスはパスに含まれますか?

    クレイドル・マウンテン専用のアイコン・デイパスには含まれます。ホリデー・パスや年間パスでは大人のシャトル料金が別途必要です。

    ホバートから日帰りでおすすめは?

    マウント・フィールド、タスマン、ハーツ・マウンテンズが代表的です。マリア島も早いフェリーを利用すれば日帰りできます。

    ローンセストンからおすすめは?

    ベン・ローモンドとナラウンタプが行きやすく、クレイドル・マウンテンも日帰り圏内です。

    夏でも防寒着は必要ですか?

    山岳国立公園では必要です。夏でも雪、みぞれ、強風、低温になることがあります。

    2026年8月現在、主な閉鎖情報はありますか?

    タスマン・アーチとデビルズ・キッチン、ベン・ローモンドのウォッチタワー展望台、ナラウンタプのウェスト・ヘッド展望台などで工事閉鎖があります。マリア島でもインフラ工事が続いています。

    国立公園へ犬を連れて行けますか?

    国立公園ではペットの持ち込みは基本的に認められていません。補助犬など例外については各公園の公式情報を確認してください。

    訪問当日に何を確認すればよいですか?

    PWSのアラート、天気、道路状況、山火事情報、パークパス、フェリー・シャトル・キャンプなどの予約状況を確認してください。

    タスマニア州の国立公園に関する参考情報

    まとめ:タスマニア州は国立公園を巡るだけでも島の魅力が分かる

    タスマニア州には19の国立公園があり、その多くが山、湖、温帯雨林、海岸、野生動物、文化遺産といった島の代表的な魅力を守っています。

    初めての旅行なら、クレイドル・マウンテン、フレシネ、マウント・フィールドが訪れやすく、海岸景観を楽しむならタスマンとマリア島がおすすめです。

    さらに深い自然を体験したいなら、サウスウエスト、フランクリン=ゴードン、ハーツ・マウンテンズへ。冬の雪景色ならベン・ローモンド、野生動物ならナラウンタプと、旅行目的に合わせて選べます。

    タスマニアではすべての国立公園にパークパスが必要です。また、山岳地では季節を問わず天候が急変します。出発前にはPWSの最新アラート、天気、道路、フェリーやシャトルの運行状況を確認してください。

    タスマニアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、タスマニアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    タスマニアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    タスマニア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いタスマニア旅行になりますよ。

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  • ビクトリア州の国立公園おすすめ10選|メルボルン近郊・グレート・オーシャン・ロード・雪山まで完全ガイド

    ビクトリア州の国立公園おすすめ10選|メルボルン近郊・グレート・オーシャン・ロード・雪山まで完全ガイド

    ビクトリア州(Victoria)は、オーストラリアの中では面積の小さい州ですが、国立公園の景観は驚くほど変化に富んでいます。メルボルン近郊の深い森、グレート・オーシャン・ロード沿いの断崖と温帯雨林、グランピアンズの岩山、ウィルソンズ・プロモントリーの海岸、北東部のアルパイン地域、北西部の半乾燥地帯まで、州内だけでまったく異なる自然を楽しめます。

    日本からの旅行者に身近なのは、グレート・オトウェイ、ポート・キャンベル、ダンデノン丘陵、ウィルソンズ・プロモントリーなどでしょう。さらに日数があれば、マウント・バッファロー、アルパイン、クロアジンゴロング、マレー・サンセットまで足を延ばすと、ビクトリア州の自然の幅広さがよく分かります。

    ビクトリア州の国立公園・保護区は、基本的にパークス・ビクトリア(Parks Victoria)が管理しています。2026年現在、同機関は45の国立公園を含む4百万ヘクタール以上の公園・水域を管理しています。一方、2026年7月1日からはポート・キャンベル国立公園やグレート・オトウェイ国立公園の一部など、グレート・オーシャン・ロード沿いの一部地域が別機関の管理へ移りました。

    また、ビクトリア州の国立公園は、基本的に日帰りの入園料がありません。料金がかかるのはキャンプ、宿泊施設、一部のツアーや特別施設などが中心です。2026/27年度は、パークス・ビクトリアの対象キャンプ場で半額キャンプ制度も続いています。

    この記事では、日本からビクトリア州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、国立公園の管理制度、国立公園数、法律、2026/27年度の予算、入園料・キャンプ料金、先住民との共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    ビクトリア州の国立公園とは?

    ビクトリア州の国立公園は、海岸、温帯雨林、ユーカリ林、高山帯、湿地、半乾燥地帯など、州内の代表的な自然環境と文化的価値を保護するために設けられています。

    メルボルンから日帰りできる国立公園が多い

    ダンデノン丘陵やヤラ・レンジズは市内から1~2時間圏内。少し足を延ばせばグレート・オトウェイやグランピアンズも週末旅行で訪れられます。

    海から雪山まである

    ウィルソンズ・プロモントリーやポート・キャンベルの海岸、高山植物が広がるアルパインやマウント・バッファローなど、州内で景観が大きく変わります。

    自然だけでなく文化的景観も重要

    ビクトリア州の国立公園は、トラディショナル・オーナーのカントリーであり、自然保護と同じようにアボリジナル文化や土地とのつながりが重視されています。

    山火事・洪水・暴風雨の影響を受けやすい

    近年は大規模山火事や豪雨による被害が増えています。人気観光地でも長期閉鎖が発生するため、出発当日に最新情報を確認することが大切です。

    国立公園・保護区はいくつある?

    パークス・ビクトリアが現在管理する区域には、45の国立公園があります。

    州立公園は26か所

    国立公園のほか、26の州立公園、13の海洋国立公園、11の海洋保護区、3つのウィルダネス・パークなどがあります。

    保全地域まで含めると約3,000か所

    自然保護区、都市公園、貯水池公園、地域公園などまで含めると、パークス・ビクトリアが関わる公園・保護区は約3,000か所に及びます。

    管理面積は400万ヘクタール超

    陸地と水域を合わせて400万ヘクタールを超え、ビクトリア州の陸域のおよそ18%に相当します。

    「国立公園45=保護区全体45」ではない

    国立公園以外にも州立公園、自然保護区、海洋公園など多数のカテゴリーがあります。数字を比較する際は対象範囲に注意してください。

    誰が管理している?パークス・ビクトリアの役割

    パークス・ビクトリア(Parks Victoria)は、ビクトリア州政府の法定機関で、パークス・ビクトリア法2018に基づいて活動しています。

    1,000人以上が100か所以上で勤務

    レンジャーをはじめとする職員が、遊歩道、キャンプ場、道路、展望台、トイレなどの維持管理、野生動物保護、外来種対策、山火事対策を行っています。

    年間1億回を超える利用

    パークス・ビクトリアが管理する公園・水域には年間1億回を超える訪問があり、観光と自然保護の両立が大きな課題になっています。

    2026年7月からグレート・オーシャン・ロードの一部は別管理

    ポート・キャンベル国立公園、グレート・オトウェイ国立公園の一部、ベイ・オブ・アイランズ海岸公園などは、2026年7月1日からグレート・オーシャン・ロード海岸・公園局(Great Ocean Road Coast and Parks Authority/GORCAPA)の管理へ移りました。

    旅行者は管理機関を確認

    同じグレート・オーシャン・ロード沿いでも、キャンプ場や施設によって予約先がパークス・ビクトリアとGORCAPAに分かれるようになっています。

    国立公園を支える法律と管理制度

    ビクトリア州の国立公園制度の中心となる法律が、国立公園法1975(National Parks Act 1975)です。

    国立公園だけでなく複数のカテゴリーを規定

    国立公園、州立公園、ウィルダネス・パーク、海洋国立公園、海洋保護区などが法律のスケジュールに定められています。

    パークス・ビクトリア法2018

    パークス・ビクトリア自体の役割や責任は、パークス・ビクトリア法2018によって定められています。

    公園ごとに管理計画を策定

    自然環境、文化遺産、来園者施設、火災、外来種、レクリエーションなどを考慮した管理計画が公園ごとに作られます。

    犬・火気・ドローンなどにも規制

    国立公園では犬などのペットが原則禁止で、たき火、ドローン、採取、オフロード走行などにも公園ごとの規制があります。

    2026/27年度の国立公園予算

    ビクトリア州の2026/27年度予算資料では、パークス・ビクトリアのアウトプット予算は約1億8,400万豪ドルとされています。

    公園の管理・保全・利用環境を支える予算

    自然・文化資産の保全、来園者の安全、公園施設の管理、外来種対策など、州内の公園を維持する幅広い業務に使われます。

    管理対象面積は約410万ヘクタール

    2026/27年度の管理対象面積目標は約410万ヘクタールで、グレート・オーシャン・ロード沿いの一部管理移管を反映して前年度よりわずかに減っています。

    予算とは別に個別プロジェクトもある

    山火事復旧、遊歩道再整備、観光施設更新などは、州政府の個別事業や災害復旧費として別途予算が付く場合があります。

    単純な前年比較には注意

    GORCAPAへの管理移管やプロジェクト予算の組み替えがあるため、1年分の数字だけで公園管理が増えた・減ったと判断するのは適切ではありません。



    入園料・キャンプ料金・予約

    ビクトリア州の国立公園は、基本的に日帰りの入園料は無料です。ニューサウスウェールズ州のような州共通の車両入園パス制度はありません。

    キャンプは有料・無料の両方がある

    設備の整った予約制キャンプ場は有料が多い一方、マレー・サンセットのように無料・予約不要のキャンプ場もあります。

    2027年7月まで半額キャンプ

    ビクトリア州政府は1,050万豪ドルを投じ、パークス・ビクトリアの対象キャンプ場で半額料金を2027年7月まで継続しています。グランピアンズ・ピークス・トレイルなど一部は対象外です。

    料金はキャンプ場ごとに異なる

    2026/27年度も、一般キャンプ、ハイクイン、グループサイトなどで料金が異なります。予約時に最新料金を確認してください。

    グレート・オーシャン・ロード沿いは予約先に注意

    2026年7月から一部キャンプ場の予約がGORCAPAへ移行しました。以前と同じ予約サイトとは限りません。

    先住民との共同管理

    ビクトリア州では、トラディショナル・オーナーとの共同管理(Joint management)が国立公園管理の重要な柱になっています。

    最新年次報告では42か所が共同管理

    2024/25年度の最新報告では、さまざまな土地カテゴリーを合わせて42の公園・保護区が共同管理、8か所が協力管理となっています。

    国立公園法対象では28か所が共同管理

    国立公園法の対象区域だけを見ると28か所が共同管理されています。ブッジ・ビムとローワー・ゴールバーン国立公園は協力管理です。

    伝統的所有者 settlement の仕組み

    共同管理は、伝統的所有者和解法2010などに基づく合意を通して進められています。

    旅行者もカントリーを尊重する

    地名、立入制限、文化遺産、撮影ルールなどには文化的な意味があります。現地表示やトラディショナル・オーナーによる案内に従ってください。

    旅行しやすい季節と地域差

    ビクトリア州は南北・標高差による気候の違いが大きいため、国立公園ごとにおすすめ時期が変わります。

    海岸部:春~秋

    ウィルソンズ・プロモントリー、ポート・キャンベル、クロアジンゴロングは春から秋が歩きやすいですが、海岸は一年中風が強い日があります。

    森と滝:冬~春

    グレート・オトウェイ、ダンデノン丘陵、ヤラ・レンジズでは冬から春に沢や滝の水量が増えます。

    アルパイン地域:目的で季節が変わる

    夏はハイキング、冬は雪遊びやクロスカントリースキーが中心です。冬季は道路閉鎖やチェーン規制があります。

    北西部マリー:秋~春

    マレー・サンセットは真夏に非常に暑くなります。涼しい季節の方がキャンプや4WD旅行に向いています。

    国立公園を訪れる際の基本ルール

    Change of Conditionsを当日確認

    山火事、豪雨、倒木、洪水、道路工事、害獣管理などで閉鎖されることがあります。

    ビック・エマージェンシーも確認

    山火事シーズンはパークス・ビクトリアだけでなく、ビック・エマージェンシーの警報と火災危険度を確認してください。

    国立公園へ犬を連れて行かない

    補助犬などの例外を除き、国立公園ではペットは禁止されています。

    冬の高山では雪装備を

    マウント・バッファローやアルパインでは雪、凍結、強風があります。道路によってはチェーン携行が必要です。

    遠隔地では通信圏外を前提に

    クロアジンゴロングやマレー・サンセットなどでは携帯電話が通じない場所があります。水、食料、オフライン地図、必要に応じてPLBを準備してください。




    グランピアンズ(ガリワード)国立公園

    ビクトリア州西部のグランピアンズ(ガリワード)国立公園(Grampians (Gariwerd) National Park)は、岩山、滝、展望台、野生動物、アボリジナル文化を一度に楽しめる国立公園です。

    ホールズ・ギャップが観光拠点

    ザ・ピナクル、マッケンジー滝、ボロカ展望台などの主要観光地へアクセスしやすく、宿泊施設も多くあります。

    長距離ならグランピアンズ・ピークス・トレイル

    複数日にわたって山並みを縦走する本格的なトレイルで、区間を分けた短いハイクも可能です。

    野生動物を見つけやすい

    ホールズ・ギャップ周辺ではカンガルー、ワラビー、エミューなどを見ることがあります。

    山火事復旧状況を確認

    2024/25年夏の大規模山火事後、道路、遊歩道、キャンプ場の段階的な復旧・再開が進められています。訪問前に最新の閉鎖情報を確認してください。

    ウィルソンズ・プロモントリー国立公園

    ビクトリア州最南端のウィルソンズ・プロモントリー国立公園(Wilsons Promontory National Park)は、白砂の海岸、花崗岩の山、森林、野生動物が魅力の国立公園です。

    タイダル・リバーが中心

    キャンプ場、ビジター施設、ビーチ、ウォーキングコースが集まり、初めての旅行でも計画しやすい拠点です。

    マウント・オベロンから絶景

    山頂からタイダル・リバー、ノーマン・ビーチ、周囲の海岸線を一望できます。

    ウォンバットやカンガルーも

    夕方にはウォンバット、カンガルー、ワラビーなどを見かけることがあります。

    シーラーズ・コーブのボードウォークは閉鎖中

    大規模な嵐と洪水被害を受け、約2kmのボードウォーク再建が進められています。通常ルートではアクセスできないため、長距離ウォークを計画する場合は最新情報を確認してください。

    グレート・オトウェイ国立公園

    グレート・オーシャン・ロード沿いに広がるグレート・オトウェイ国立公園(Great Otway National Park)は、海岸と温帯雨林を同時に楽しめる国立公園です。

    滝と巨大なシダの森

    アースキン滝、ホープタウン滝、シェオーク滝などが点在し、内陸へ入ると湿った森と巨大なシダに囲まれます。

    グレート・オーシャン・ウォーク

    アポロ・ベイから十二使徒まで約104kmを歩く長距離トレイルで、日帰り区間だけ歩くこともできます。

    2026年7月から一部はGORCAPA管理

    グレート・オーシャン・ロード沿いの一部区域はGORCAPAへ移管されましたが、残る区域は引き続きパークス・ビクトリアが管理しています。

    2026年1月の洪水被害が継続

    1月16日の激しい雷雨と鉄砲水で東部の一部が損傷し、8月現在も復旧作業中です。再開した場所と閉鎖中の場所が混在しています。



    ポート・キャンベル国立公園

    グレート・オーシャン・ロードを代表するポート・キャンベル国立公園(Port Campbell National Park)は、石灰岩の断崖と海食地形で知られます。

    十二使徒

    海からそびえる石灰岩の奇岩群は、ビクトリア州を代表する景観です。

    ロック・アード・ゴージ

    19世紀の難破船に由来する歴史と、切り立った崖に囲まれた入り江を楽しめます。

    ロンドン・ブリッジなども点在

    短い距離の中に複数の展望台があり、レンタカーやツアーで巡りやすい国立公園です。

    2026年7月からGORCAPA管理

    ポート・キャンベル国立公園は2026年7月1日からGORCAPAの管理となりました。一般の立ち入りに変更はありませんが、施設・工事・予約情報は同機関の情報も確認してください。

    ダンデノン丘陵国立公園

    メルボルン東部のダンデノン丘陵国立公園(Dandenong Ranges National Park)は、市内から最も気軽に行ける森林国立公園のひとつです。

    1000ステップス

    急な階段を登る人気ウォークで、週末は運動目的の地元客でも混雑します。

    シャーブルックの森

    マウンテン・アッシュ、シダ、リラバードなど、メルボルン近郊とは思えない深い森を歩けます。

    公共交通でも行ける

    ベルグレーブ線の電車とバス、徒歩を組み合わせて訪問でき、レンタカーを使わない旅行者にも便利です。

    2026年8~11月は夜間閉鎖に注意

    2026年8月16日~11月19日の選定された夜は、シカ管理のため一部区域が16:00~翌7:00に閉鎖されます。夕方のウォーキングでは現地標識を確認してください。

    アルパイン国立公園

    州北東部のアルパイン国立公園(Alpine National Park)は、ビクトリア州最大級の高山国立公園です。

    夏は高山ハイキング

    ボゴン山、フォールズ・クリーク周辺、ディナー・プレインなどから、スノーガムと高山草原の中を歩けます。

    冬は雪の世界

    クロスカントリースキー、スノーシューなどが人気で、隣接するアルパイン・リゾートと組み合わせる旅行もできます。

    オーストラリアン・アルプス・ウォーキング・トラック

    ビクトリア州からニューサウスウェールズ州、ACTまでつながる長距離トレイルの一部が公園内を通ります。

    遠隔地では装備が必要

    標高が高い場所では夏でも天候が急変します。長距離ウォークでは地図、防寒着、雨具、PLBなどを準備してください。

    マウント・バッファロー国立公園

    ビクトリア州北東部のマウント・バッファロー国立公園(Mount Buffalo National Park)は、巨大な花崗岩台地と断崖、滝、高山森林が特徴です。

    ザ・ゴージとザ・ホーン

    展望台から深い谷を見下ろし、標高1,723mのザ・ホーンへ登れば360度の山岳景観を楽しめます。

    冬は雪遊び

    ディンゴ・デルやクレスター・バレーでは、積雪状況に応じてそり遊びやクロスカントリースキーを楽しめます。

    入園料は無料

    国立公園への入園料はありません。ただしキャンプや一部体験は別料金です。

    冬はチェーン携行が必要

    冬季に公園入口より先へ車で入る場合は、車種や目的地にかかわらずスノーチェーンの携行が必要です。

    ヤラ・レンジズ国立公園

    メルボルン東部のヤラ・レンジズ国立公園(Yarra Ranges National Park)は、ヤラ川上流の森林と貴重な水源地を守る国立公園です。

    マウント・ドナ・ブアン

    メルボルンから日帰りできる山で、冬には積雪があれば雪遊びを楽しめます。

    巨大なマウンテン・アッシュ

    森林地帯には世界でも最も高く成長する樹木のひとつ、マウンテン・アッシュが広がります。

    滝と森の散策

    カンバービル周辺などでは、温帯雨林、滝、歴史的な森林遺産を楽しむ短いウォークがあります。

    水源保護区域には入れない場所も

    メルボルンの飲料水を守るため、一般立入禁止となっている集水域があります。道路やトラックの標識に従ってください。



    クロアジンゴロング国立公園

    ビクトリア州最東端のクロアジンゴロング国立公園(Croajingolong National Park)は、長い砂浜、岬、森林、湿地、入り江が連続する広大な海岸国立公園です。

    ユネスコ生物圏保存地域

    東ギップスランドの多様な生態系を守る地域として国際的にも価値が認められています。

    マラコータやターロン周辺が拠点

    キャンプ、カヤック、釣り、ブッシュウォーキングなど、滞在型の自然旅行に向いています。

    ウィルダネス・コースト

    長距離の海岸ウォークでは、無人のビーチや岬を歩く本格的な自然体験ができます。

    シドニー方面との周遊にも

    メルボルンからは遠いですが、東海岸をロードトリップしてニューサウスウェールズ州へ抜ける旅程に組み込みやすい場所です。

    マレー・サンセット国立公園

    ビクトリア州北西部のマレー・サンセット国立公園(Murray-Sunset National Park)は、州の海岸や森林とはまったく違う、マリー地方の半乾燥景観を楽しめる国立公園です。

    ピンク・レイクス

    レイク・クロスビー、レイク・ハーディなどは条件によって湖面がピンク色に見え、写真撮影で人気があります。

    キャンプと星空

    周囲に大きな町が少なく、夜は非常に暗いため星空観察に向いています。

    4WDで奥地へ

    公園奥部は4WD向けの未舗装路が多く、雨後は通行条件が大きく変わります。

    一部キャンプ場は無料・予約不要

    レイク・クロスビーのキャンプ場などは無料で予約不要ですが、水道や通信がないため自給自足の準備が必要です。

    ビクトリア州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    ビクトリア州には国立公園がいくつありますか?

    パークス・ビクトリアの現在の管理一覧では45の国立公園があります。州立公園、海洋国立公園、自然保護区などを含めると、管理対象は約3,000の公園・保護区に及びます。

    国立公園の入園料は必要ですか?

    基本的に日帰り入園は無料です。キャンプ、宿泊、ツアー、一部施設には料金がかかります。

    キャンプ料金はいくらですか?

    キャンプ場ごとに異なります。2027年7月まではパークス・ビクトリアの対象キャンプ場で半額制度が実施されています。無料・予約不要のキャンプ場もあります。

    メルボルンから日帰りでおすすめの国立公園は?

    ダンデノン丘陵、ヤラ・レンジズが特に行きやすく、長い一日ならグレート・オトウェイやウィルソンズ・プロモントリーも候補になります。

    雪を楽しめる国立公園はありますか?

    マウント・バッファロー、アルパイン、ヤラ・レンジズなどがあります。積雪状況は年や日によって大きく変わるため、当日の雪・道路情報を確認してください。

    グレート・オーシャン・ロードの国立公園は誰が管理していますか?

    2026年7月から、ポート・キャンベル国立公園とグレート・オトウェイ国立公園の一部などはGORCAPA管理へ移りました。残る区域はパークス・ビクトリアが管理しています。

    国立公園へ犬を連れて行けますか?

    補助犬などの例外を除き、国立公園ではペットは禁止されています。犬連れの場合は、ペットが認められている州立・地域公園などを選んでください。

    2026年現在、特に注意したい閉鎖情報はありますか?

    グレート・オトウェイでは1月の洪水被害からの復旧が続き、ダンデノン丘陵では8月16日~11月19日の選定された夜にシカ管理による一部閉鎖があります。訪問前に最新情報を確認してください。

    国立公園は誰が管理していますか?

    基本的にはパークス・ビクトリアです。ただし2026年7月からグレート・オーシャン・ロード沿いの一部公園・区域はGORCAPAが管理しています。

    訪問当日に何を確認すればよいですか?

    パークス・ビクトリアまたはGORCAPAの最新情報、天気、ビック・エマージェンシーの火災情報、道路閉鎖、キャンプ予約、日の入り時刻を確認してください。

    ビクトリア州の国立公園に関する参考情報

    まとめ:ビクトリア州は海・森・雪山・半乾燥地帯まで国立公園の変化が大きい

    ビクトリア州には45の国立公園があり、州立公園、海洋国立公園、自然保護区などまで含めると、パークス・ビクトリアが関わる公園・保護区は約3,000か所に及びます。

    初めての旅行なら、グレート・オトウェイ、ポート・キャンベル、ダンデノン丘陵が訪れやすく、自然の中で数日過ごしたいならグランピアンズやウィルソンズ・プロモントリーがおすすめです。

    さらに、雪山を楽しむならアルパインやマウント・バッファロー、遠隔地の海岸ならクロアジンゴロング、半乾燥地帯とピンク・レイクスならマレー・サンセットと、州内だけでもまったく違う自然環境を巡ることができます。

    2026年はグレート・オーシャン・ロード沿いの管理機関変更や、豪雨・山火事からの復旧、害獣管理による一時閉鎖などもあります。訪問当日は必ず最新の公園情報を確認してから出発してください。

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  • ニューサウスウェールズ州の国立公園おすすめ10選|シドニー近郊から世界遺産・制度・料金まで完全ガイド

    ニューサウスウェールズ州の国立公園おすすめ10選|シドニー近郊から世界遺産・制度・料金まで完全ガイド

    ニューサウスウェールズ州(New South Wales)は、オーストラリアでも国立公園の種類が特に豊富な州です。シドニーのすぐ近くにある海岸国立公園から、ブルー・マウンテンズの大峡谷、スノーウィー・マウンテンズの高山帯、北部のゴンドワナ多雨林、西部の乾燥地帯まで、州内だけでオーストラリアの自然環境をひと通り体験できます。

    日本からの旅行者に最も身近なのは、ロイヤル国立公園やブルー・マウンテンズ国立公園、クーリンガイ・チェイス国立公園でしょう。一方、時間に余裕があれば、コジオスコ、マンゴ、ウォランバングル、ドリゴなどへ足を延ばすと、シドニー周辺とはまったく違う風景に出会えます。

    ニューサウスウェールズ州の国立公園・保護区は、基本的にニューサウスウェールズ国立公園・野生生物局(NSW National Parks and Wildlife Service/NPWS)が管理します。2026年現在、NPWSが管理する国立公園・保護区は890か所以上、面積は760万ヘクタールを超え、州土の9.5%以上を占めています。

    また、州内の国立公園はすべて有料というわけではありません。車両入園料が必要なのは890以上ある国立公園・保護区のうち45か所で、徒歩、自転車、公共交通で入る場合は車両入園料が不要です。ただし、キャンプ、宿泊、ツアーなどには別料金がかかります。

    この記事では、日本からニューサウスウェールズ州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、国立公園の管理制度、保護地域の規模、2026年の予算、入園料・パークパス、先住民との共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    ニューサウスウェールズ州の国立公園とは?

    ニューサウスウェールズ州の国立公園は、海岸、熱帯・温帯雨林、砂岩台地、アルパイン地域、半乾燥地帯など、州内の多様な自然と文化的価値を保護するために設けられています。

    世界で2番目に古い国立公園がある

    1879年に設置されたロイヤル国立公園(Royal National Park)は、アメリカのイエローストーンに次ぐ世界で2番目に古い国立公園として知られます。

    シドニー都市圏にも広大な自然

    ロイヤル、クーリンガイ・チェイス、シドニー・ハーバーなど、人口500万人を超える大都市のすぐそばに国立公園が残されています。

    世界遺産も多い

    グレーター・ブルー・マウンテンズ、ゴンドワナ多雨林、ウィランドラ湖群など、複数の世界遺産が州内の国立公園と重なっています。

    観光だけでなく自然・文化保護が中心

    ウォーキングやキャンプを楽しめる一方、希少生物、アボリジナル文化、歴史遺産、森林・水源などを守ることが国立公園管理の中心です。

    国立公園・保護区はいくつある?

    NPWSは2026年現在、890か所以上の国立公園・保護区を管理しています。

    面積は760万ヘクタール超

    国立公園、自然保護区、州立保全地域、アボリジナル・エリアなどを合わせると760万ヘクタールを超え、ニューサウスウェールズ州の陸域面積の9.5%以上を占めます。

    すべてが「National Park」ではない

    890以上という数字には国立公園だけでなく、自然保護区、州立保全地域、地域公園、歴史地区、カルスト保全地域、アボリジナル・エリアなども含まれます。

    2026年も新しい国立公園が追加

    2026年7月24日にはシドニー南西部にグルガー国立公園(Gulguer National Park)が新設されるなど、保護地域は現在も拡大しています。

    訪問者数は過去最多

    2024/25年度にはニューサウスウェールズ州の国立公園・保護区への訪問が6,550万回に達し、過去最高を記録しました。

    誰が管理している?NPWSの役割

    ニューサウスウェールズ国立公園・野生生物局(NSW National Parks and Wildlife Service/NPWS)は、州政府の気候変動・エネルギー・環境・水省(DCCEEW)の環境・遺産部門に属する組織です。

    レンジャーによる現場管理

    ウォーキング・トラック、道路、キャンプ場、展望台、トイレなどの維持管理に加え、山火事対策、外来種駆除、希少種保護、文化遺産保全を行っています。

    火災管理も大きな役割

    ハザード・リダクションと呼ばれる計画燃焼や草刈り、火災時の迅速な消火活動などを通して、国立公園と周辺地域の安全を守ります。

    管理計画を公園ごとに策定

    各国立公園には、その地域の自然・文化的価値、観光利用、火災、害獣などへの対応方針を定めた管理計画があります。

    旅行者向けにはNPWS公式サイトが基本

    道路閉鎖、遊歩道工事、山火事、洪水、計画燃焼などは「Local alerts」に掲載されます。出発前には必ず確認してください。

    国立公園を支える法律と保護区分

    ニューサウスウェールズ州の国立公園・保護区は、主に国立公園・野生生物法1974(National Parks and Wildlife Act 1974)に基づいて設置・管理されています。

    7つの主な保護区分

    法律上、国立公園、自然保護区、州立保全地域、地域公園、アボリジナル・エリア、歴史地区、カルスト保全地域などに区分されます。

    国立公園は自然・文化価値を長期保全

    生態系、地形、景観、文化遺産を保全しながら、自然を損なわない範囲で観光・教育利用を行うことが基本です。

    州立保全地域は資源利用の扱いが異なる

    見た目は国立公園に近くても、州立保全地域は法律上の目的が異なります。名称だけで同じ制度と考えないようにしてください。

    ペット・火気・採取なども法律と規則で管理

    国立公園内でのペット、喫煙、植物・岩石の採取、ドローン、たき火などには制限があります。

    2026年の国立公園予算・投資

    2026年6月、ニューサウスウェールズ州政府は国立公園の安全性・アクセス・施設改善に1億3,000万豪ドルを追加投資すると発表しました。

    老朽化した施設を更新

    ウォーキング・トラック、キャンプ場、ピクニック施設、展望台、道路、ビジターセンターなどの更新に使われます。

    記録的な利用者増への対応

    2024/25年度の訪問回数は6,550万回に達し、国立公園利用の増加に対応するインフラ整備が必要になっています。

    国立公園観光は地域経済にも大きい

    州政府によると、国立公園はニューサウスウェールズ州経済に年間約195億豪ドルの効果を生み、約6万2,000人の雇用を支えています。

    1億3,000万豪ドル=NPWSの年間総予算ではない

    この金額は2026年度予算における施設・アクセス改善への追加投資であり、レンジャー人件費や日常管理を含むNPWS全体の年間総予算とは別です。



    入園料・年間パス・キャンプ料金

    ニューサウスウェールズ州では、車両入園料が必要なのは890以上ある国立公園・保護区のうち45か所です。

    徒歩・自転車・公共交通なら車両入園料は不要

    デイパスは車両に対する料金で、徒歩、自転車、公共交通で入園する場合は基本的に不要です。

    一般的な車両デイパスは4~12豪ドル

    多くの有料公園では1台1日4、8、12豪ドルのいずれかですが、コジオスコ国立公園は別料金体系です。

    2026年の年間パス

    全有料公園とコジオスコを含むオール・パークス・パスは1年190豪ドル、コジオスコを除くマルチ・パークス・パスは1年65豪ドルです。

    年間パスはレンタカーでは使えない

    NPWSの年間パスは指定した自家用車に紐づく制度で、レンタカー、バス、ミニバス、商用車には利用できません。日本からの短期旅行者がレンタカーを使う場合は、現地でデイパスを支払うのが基本です。

    キャンプ料金はキャンプ場ごとに異なる

    一律料金ではなく、設備や立地によって変わります。オンライン予約では基本サイト料金に人数追加料金が加わり、通常2.5%の予約手数料がかかります。無料キャンプ場でも予約手数料だけ必要な場合があります。

    先住民との共同管理

    ニューサウスウェールズ州では、アボリジナルの人々とNPWSによる共同管理(Aboriginal joint management)が多くの国立公園・保護区で行われています。

    国立公園は「カントリー」の一部

    自然保護だけでなく、伝統的所有者が土地を管理し、文化を継承し、重要な場所へアクセスできることも共同管理の目的です。

    2026年には共同管理20周年の公園も

    南海岸のビアマンガ国立公園とグラガ国立公園では、2006年の土地返還・共同管理開始から20周年を迎えました。

    州全体の約31%が共同管理対象

    州政府が公表している共同管理制度の資料では、国立公園エステートの約31%、約233万ヘクタールがアボリジナルの人々との共同管理対象です。

    旅行者も文化的なルールを尊重

    立入制限、撮影、岩絵や文化遺産への接触などに関する案内がある場合は必ず従ってください。

    旅行しやすい季節と地域差

    ニューサウスウェールズ州は沿岸部からアルパイン、アウトバックまで気候差が大きいため、地域ごとに適した季節が違います。

    シドニー・海岸部:通年

    ロイヤル、クーリンガイ・チェイス、トマリーなどは一年中訪れやすく、冬はクジラ観察にも向いています。

    ブルー・マウンテンズ:春・秋

    夏の暑さと冬の冷え込みを避けるなら春と秋が歩きやすいでしょう。冬は高地で氷点下になることもあります。

    コジオスコ:目的で季節が変わる

    12~4月は高山ウォーキング、6~10月はスキー・雪遊びのシーズンです。

    マンゴ・アウトバック:4~10月

    夏は高温になるため、内陸部の国立公園は涼しい季節がおすすめです。雨の後は未舗装道路が通行止めになることがあります。

    国立公園を訪れる際の基本ルール

    Local alertsを当日確認

    山火事、大雨、洪水、積雪、計画燃焼、工事、害獣管理などで急に閉鎖されることがあります。

    ペットは原則禁止

    国立公園では犬などのペットを連れて入れないのが基本です。認定された補助犬など一部例外があります。

    国立公園内は禁煙

    ニューサウスウェールズ州の国立公園は禁煙です。

    山火事シーズンは特に注意

    火災危険度、Total Fire Ban、NPWS閉鎖情報を確認し、閉鎖区域や火気禁止の指示に従ってください。

    遠隔地では携帯電話を過信しない

    マンゴ、ウォレマイ、ウォランバングル、コジオスコの一部では通信圏外があります。オフライン地図、水、食料を用意し、長距離ではPLBも検討してください。




    ロイヤル国立公園

    シドニー南部のロイヤル国立公園(Royal National Park)は、1879年に設置された世界で2番目に古い国立公園です。

    シドニーから約1時間

    市内から日帰りしやすく、海岸、熱帯雨林、ユーカリ林、川、滝など多様な景観を楽しめます。

    コースト・トラックが代表的

    ボンディーナからオトフォードへ続く海岸トレイルのほか、ワタモラ、ガリー・ビーチ、レディー・キャリントン・ドライブなど見どころが豊富です。

    車両入園料は1日12豪ドル

    車で入る場合は1台1日12豪ドル。徒歩や公共交通の場合は車両入園料はかかりません。

    2026年は夜間のシカ管理閉鎖あり

    2026年7月6日~12月18日の月~木曜夜間(学校休暇を除く)は、一部区域が日没から日の出までシカ管理のため閉鎖されます。夕方まで歩く予定なら最新アラートを確認してください。

    ブルー・マウンテンズ国立公園

    ブルー・マウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)は、シドニーから最も訪れやすい世界遺産の国立公園です。

    スリー・シスターズだけではない

    エコー・ポイント、ウェントワース滝、ゴベッツ・リープ、グランド・キャニオンなど、広い範囲に展望台とウォーキング・トラックがあります。

    86本以上のウォーキング・コース

    短い展望台散策から渓谷へ下る本格的なブッシュウォーキングまで、旅行日数と体力に合わせて選べます。

    電車で行ける

    カトゥーンバ、ルーラ、ウェントワース・フォールズ、ブラックヒースまではシドニーから鉄道でアクセス可能です。

    車両入園料はグレンブルック地区のみ

    グレンブルック地区の対象施設では1台1日8豪ドルですが、カトゥーンバやブラックヒース側の多くの観光地では公園車両入園料はかかりません。

    コジオスコ国立公園

    スノーウィー・マウンテンズのコジオスコ国立公園(Kosciuszko National Park)は、オーストラリア本土最高峰のコジオスコ山を含む国内最大級の山岳国立公園です。

    夏はハイキング、冬はスキー

    暖かい季節はコジオスコ山頂や高山湖へのウォーキング、冬はスレドボやペリッシャーを中心にスキー・スノーボードを楽しめます。

    冬季は道路規制に注意

    6月のロングウィークエンドから10月のロングウィークエンドまでは、一部道路が季節閉鎖され、チェーン規制もあります。

    2026年の車両入園料

    冬季ピークは1台24時間29豪ドル、それ以外の時期は17豪ドルです。

    夏でも高山の天気は急変

    強風、霧、低温が急に来るため、山頂を目指す場合は雨具、防寒着、水、地図を用意してください。



    クーリンガイ・チェイス国立公園

    シドニー北部のクーリンガイ・チェイス国立公園(Ku-ring-gai Chase National Park)は、都市圏の中で入り江、マングローブ、ユーカリ林、アボリジナル文化遺産を楽しめる国立公園です。

    オーストラリアで2番目に古い国立公園

    ロイヤル国立公園に次ぐ歴史を持ち、シドニー北部の代表的な自然保護地域です。

    ウェスト・ヘッドとボビン・ヘッド

    ウェスト・ヘッド展望台からピットウォーターとバレンジョイを一望でき、ボビン・ヘッドではピクニック、カヤック、散策を楽しめます。

    アボリジナル文化遺産が多い

    岩刻画や文化的な場所が数多く残り、ガイド付きツアーも実施されています。

    車両入園料は1日12豪ドル

    ザ・ベイスンを日帰り利用する場合は、ボートで到着する人に別途ランディング料金がかかる場合があります。

    ウォレマイ国立公園

    ウォレマイ国立公園(Wollemi National Park)は、グレーター・ブルー・マウンテンズ世界遺産を構成する巨大な原生地域です。

    約50万ヘクタールの大自然

    深い峡谷、砂岩台地、川、森林が広がり、シドニー近郊とは思えないほど遠隔地の雰囲気があります。

    グロー・ワーム・トンネル

    リスゴー側からアクセスできる旧鉄道トンネルは、発光するグロー・ワームを観察できる人気スポットです。

    ウォレマイ・パインの故郷

    1994年に「生きた化石」と呼ばれるウォレマイ・パインが発見された国立公園ですが、野生個体群の場所は保護のため一般公開されていません。

    遠隔地では十分な準備を

    携帯電話が通じない場所や未舗装道路が多いため、奥地へ入る場合は地図、水、食料、緊急通信手段を準備してください。

    マンゴ国立公園

    州西部のマンゴ国立公園(Mungo National Park)は、ウィランドラ湖群世界遺産の中心部にある、自然と人類史の両方で特別な国立公園です。

    4万年以上前の人類史

    マンゴ・レディとマンゴ・マン、約2万年前の人間の足跡など、オーストラリア先住民の非常に長い歴史を示す重要な場所です。

    ウォールズ・オブ・チャイナ

    風雨で削られた砂と粘土の地形が広がり、ガイド付きツアーで文化・地質の背景を学ぶことができます。

    車両入園料は1日8豪ドル

    公園までの道路には未舗装区間が多く、雨後は通行困難または閉鎖になることがあります。

    2026年8月現在は雨のため一時閉鎖

    2026年8月20日時点の公式情報では、最近の降雨と追加の雨予報により8月28日まで公園全体が閉鎖予定です。再開は安全が確認され次第となるため、訪問前に必ず最新情報を確認してください。

    ウォランバングル国立公園

    クーナバラブラン近郊のウォランバングル国立公園(Warrumbungle National Park)は、火山活動がつくった奇岩と星空で知られる国立公園です。

    オーストラリア初のダーク・スカイ・パーク

    光害が少なく、星空観察や天体写真の名所として知られています。

    ブレッドナイフとグランド・ハイ・トップス

    公園を象徴する薄い岩稜ブレッドナイフを間近に見る人気のブッシュウォーキングです。

    キャンプと星空の相性が抜群

    園内キャンプ場に宿泊すれば、夕方から夜、早朝まで空の変化を楽しめます。

    夏は高温、冬は冷え込み

    内陸部のため昼夜の気温差が大きく、季節に合わせた服装と十分な水が必要です。

    ドリゴ国立公園

    コフス・ハーバー内陸部のドリゴ国立公園(Dorrigo National Park)は、ゴンドワナ多雨林世界遺産の熱帯・亜熱帯雨林を気軽に体験できる国立公園です。

    コフス・ハーバーから約1時間

    海岸旅行と組み合わせやすく、道路も舗装されているためレンタカーで訪れやすい場所です。

    スカイウォークと滝

    ドリゴ・レインフォレスト・センターのスカイウォーク、クリスタル・シャワー滝、ウォンガ・ウォークなどが人気です。

    野鳥観察にもおすすめ

    リージェント・バウアーバード、ウォンプー・フルーツ・ダブなど、雨林ならではの鳥を観察できます。

    夏は雨が多い

    夏季は降雨量が多く、滝は迫力を増しますが、遊歩道が滑りやすくなることがあります。

    バリントン・トップス国立公園

    バリントン・トップス国立公園(Barrington Tops National Park)は、ニューサウスウェールズ州北部内陸に広がる高原国立公園で、ゴンドワナ多雨林世界遺産の一部です。

    海抜近くから1,500m超まで

    標高差が大きく、亜熱帯雨林、温帯雨林、高原湿地、ユーカリ林など多様な環境が見られます。

    本土最大級の温帯雨林

    オーストラリア本土でも特に広い温帯雨林が残り、ナンキョクブナの森を歩けます。

    短い散策から泊まりがけまで

    ブルー・ガム・ループのような気軽なコースから、高原を歩く本格的なブッシュウォーキングまで選べます。

    冬は雪・凍結することも

    標高の高い道路では冬に雪や氷があり、道路閉鎖や4WD推奨となる場合があります。



    トマリー国立公園

    ポート・スティーブンスのトマリー国立公園(Tomaree National Park)は、海岸の展望、クジラ観察、歴史、ブッシュウォーキングを一度に楽しめる国立公園です。

    シドニーから週末旅行にちょうどよい

    ネルソン・ベイやショール・ベイを拠点にしやすく、ビーチ旅行に自然散策を組み合わせられます。

    トマリー・ヘッド山頂

    山頂からはポート・スティーブンス湾口、沖合の島々、長く続く砂浜を一望できます。

    27kmのトマリー・コースタル・ウォーク

    海岸沿いの展望台、ヒースランド、ビーチを結ぶ長距離トレイルで、区間を分けて歩くこともできます。

    冬~春はホエールウォッチング

    海岸展望台からザトウクジラを見られる可能性があり、自然観察とウォーキングを組み合わせるのに向いています。

    ニューサウスウェールズ州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    ニューサウスウェールズ州には国立公園がいくつありますか?

    NPWSは国立公園だけでなく自然保護区などを含め、890か所以上の国立公園・保護区を管理しています。面積は760万ヘクタール超です。

    国立公園はすべて有料ですか?

    いいえ。車両入園料が必要なのは45か所です。徒歩、自転車、公共交通で入る場合は車両入園料は基本的に不要です。

    レンタカーでも年間パスを使えますか?

    NPWSの年間パスはレンタカーには利用できません。レンタカー旅行では公園ごとのデイパスを購入してください。

    シドニーから日帰りでおすすめの国立公園は?

    ブルー・マウンテンズ、ロイヤル、クーリンガイ・チェイスが代表的です。ブルー・マウンテンズは電車でも行けます。

    雪を楽しめる国立公園はありますか?

    コジオスコ国立公園が代表的です。6~10月頃はスキー・スノーボードのシーズンです。

    世界遺産の国立公園はどこですか?

    ブルー・マウンテンズ、ウォレマイ、ドリゴ、バリントン・トップス、マンゴなどが世界遺産地域の一部を構成しています。

    国立公園へ犬を連れて行けますか?

    多くの国立公園ではペットは禁止されています。認定補助犬など例外があるため、各公園の公式ページを確認してください。

    現在閉鎖中の有名国立公園はありますか?

    2026年8月20日時点では、マンゴ国立公園が雨と道路状況のため8月28日まで閉鎖予定です。状況は変わるため最新アラートを確認してください。

    国立公園は誰が管理していますか?

    主にニューサウスウェールズ国立公園・野生生物局(NPWS)が管理しています。一部はアボリジナルの人々と共同管理されています。

    訪問当日に何を確認すればよいですか?

    NPWSのLocal alerts、天気、山火事・洪水情報、道路状況、車両入園料、キャンプ・宿泊予約を確認してください。

    ニューサウスウェールズ州の国立公園に関する参考情報

    まとめ:ニューサウスウェールズ州は都市近郊からアウトバックまで国立公園の選択肢が豊富

    ニューサウスウェールズ州では、NPWSが890か所以上、760万ヘクタールを超える国立公園・保護区を管理しています。シドニーのすぐ近くから高山、熱帯雨林、アウトバックまで、州内だけで非常に幅広い自然を楽しめます。

    初めての旅行なら、ブルー・マウンテンズ、ロイヤル、クーリンガイ・チェイスが訪れやすく、自然をしっかり楽しみたいならコジオスコ、ウォレマイ、ウォランバングルがおすすめです。

    北部ではドリゴやバリントン・トップスのゴンドワナ多雨林、西部ではマンゴの古代景観とアボリジナル文化など、シドニーとはまったく違うニューサウスウェールズ州を見ることができます。

    国立公園の多くは無料ですが、有料公園では車両デイパスが必要です。訪問当日はLocal alerts、天気、火災・洪水、道路閉鎖を確認し、自然とアボリジナル文化を尊重して楽しんでください。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    トラベルドンキーにお任せください!

     

  • クイーンズランド州の国立公園おすすめ10選|世界遺産・管理制度・料金まで完全ガイド」

    クイーンズランド州の国立公園おすすめ10選|世界遺産・管理制度・料金まで完全ガイド」

    クイーンズランド州(Queensland)は、オーストラリアの中でも国立公園の種類が特に豊富な地域です。世界最古級の熱帯雨林、ゴンドワナの森、白砂の島、グレート・バリア・リーフに浮かぶ島々、巨大な砂岩峡谷、アウトバックのオアシスまで、同じ州とは思えないほど景観が変わります。

    日本からの旅行者に身近なのは、ケアンズ周辺のデインツリーやウールーヌーラン、ゴールドコースト近郊のラミントンやスプリングブルック、サンシャインコーストのヌーサ、そしてK’gariやウィットサンデー諸島でしょう。一方、内陸へ足を延ばせばカーナーボンやブージャムラのような、まったく違うオーストラリアの風景に出会えます。

    クイーンズランド州の国立公園は、基本的にクイーンズランド公園・野生生物局(Queensland Parks and Wildlife Service/QPWS)が管理します。ただし、先住民の伝統的所有者と共同管理される国立公園も増えており、デインツリーのように「CYPAL」と付く公園はその代表例です。

    また、州内の国立公園は一律有料ではありません。日帰り利用は無料の公園が多い一方、キャンプは原則として事前予約と料金の支払いが必要で、K’gariのように車両アクセス許可証が必要な場所もあります。

    この記事では、日本からクイーンズランド州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、国立公園の管理制度、保護地域の規模、予算、入園料・キャンプ料金、先住民との共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    クイーンズランド州の国立公園とは?

    クイーンズランド州の国立公園は、熱帯雨林、亜熱帯雨林、乾燥した内陸部、海岸砂丘、島、サンゴ礁周辺など、州内の多様な自然と文化的価値を保護するために設けられています。

    州政府が中心となって管理

    オーストラリアでは国立公園の大部分を州・準州政府が管理します。クイーンズランド州ではQPWSが管理の中心です。

    世界遺産の国立公園が多い

    ウェット・トロピックス、ゴンドワナ多雨林、K’gari、グレート・バリア・リーフなど、世界遺産に関係する国立公園が数多くあります。

    「自然を見る場所」だけではない

    ウォーキング、キャンプ、4WD、カヌー、野鳥観察、文化体験など、公園ごとに楽しみ方が異なります。

    都市の近くにも本格的な自然

    ゴールドコーストから1時間ほどでラミントンやスプリングブルックへ、ブリスベンから約1時間でグラス・ハウス・マウンテンズへ行くことができます。

    国立公園・保護地域はいくつある?

    クイーンズランド州政府は、州内に1,000以上の国立公園その他の保護地域があると案内しています。

    国立公園だけでも250以上

    QPWSが公開しているカーナーボン国立公園のレンジャー紹介でも、クイーンズランド州には250以上の国立公園があると説明されています。

    2025年の保護地域は約1,486万ヘクタール

    2025年7月時点で、州内の公的・私的保護地域を合わせた面積は約1,486万ヘクタール、州土の約8.59%でした。

    国立公園系の公有保護区は約964万ヘクタール

    通常の国立公園、国立公園(科学)、国立公園(アボリジナル土地)、ケープヨーク半島アボリジナル土地国立公園を合わせると、国立公園系の面積だけで約964万ヘクタールに達します。

    2026年にも保護地域を拡大

    2026年7月には8万2,000ヘクタール以上が新たに保護地域へ追加され、北部ケバナーズ・ウォンバットの生息地を守る新国立公園も設置されました。

    誰が管理している?QPWSの役割

    クイーンズランド公園・野生生物局(Queensland Parks and Wildlife Service/QPWS)は、国立公園をはじめとする州の保護地域を現場で管理する行政組織です。

    レンジャーによる現場管理

    遊歩道、キャンプ場、道路、トイレなどの維持管理に加え、山火事対策、外来種駆除、野生動物保護、来園者の安全管理を行います。

    公園アラートを運用

    洪水、山火事、サイクロン、道路崩落、計画燃焼などによる閉鎖情報は、QPWSの公式サイトで公園ごとに発表されます。

    観光利用と自然保護の両立

    人気観光地では、展望台や遊歩道を整備しながら、侵食や植生への影響を抑えるための管理も行われています。

    旅行者は公式ページを確認

    Googleマップや旅行サイトの情報だけでは閉鎖状況が反映されていない場合があるため、出発前に必ずQPWS公式ページを確認してください。

    国立公園を支える法律と保護区分

    クイーンズランド州の国立公園や自然保護区は、主に自然保護法1992(Nature Conservation Act 1992)に基づいて指定・管理されます。

    保護レベルの異なる区分

    州有地の保護区には、国立公園(科学)、国立公園、自然保護公園、資源保護区などがあり、法律上の保護レベルが異なります。

    先住民所有地の国立公園

    国立公園(アボリジナル土地)や国立公園(ケープヨーク半島アボリジナル土地)など、土地所有と共同管理を組み合わせた区分もあります。

    自然保護が最優先

    観光利用が認められていても、国立公園では自然・文化的価値の保全が管理上の中心となります。

    公園内の行為には規制がある

    採取、ペット、ドローン、火気、車両走行、商業撮影などは、公園や目的によって禁止または許可制です。

    2026/27年度の保護地域予算

    クイーンズランド州政府は2026/27年度予算で、国立公園・保護地域ネットワークの拡大と管理に1億1,100万豪ドルを投じると発表しています。

    新しい保護地域の取得

    環境上重要な土地を取得し、国立公園やその他の保護地域として守るために使われます。

    既存国立公園の管理にも投入

    害獣・雑草管理、山火事への備え、来園者向け施設の改善など、日常的な国立公園管理にも充てられます。

    「国立公園だけの総予算」ではない

    この1億1,100万豪ドルは、国立公園だけを対象にした単純な年間運営費ではなく、州の保護地域ネットワーク拡大と管理を含む政策投資です。

    州政府管理なので全国予算とは別

    連邦政府のパークス・オーストラリアの予算とは別で、クイーンズランド州独自の支出です。



    入園料・キャンプ料金・車両許可

    クイーンズランド州の国立公園は、日帰り入園自体は無料の場所が多いのが特徴です。ただしキャンプ、4WD乗り入れ、一部レクリエーション・エリアでは料金や許可が必要です。

    キャンプは事前予約必須

    QPWS管理のキャンプ場は、到着前にキャンプ許可を予約・支払いしておく必要があります。

    2026/27年度のキャンプ料金

    2026年7月以降の通常料金は、1人1泊7.75豪ドル、家族1泊31.00豪ドルです。5歳未満は無料です。

    人気キャンプ場は早めに予約

    学校休暇や祝日には混雑しやすいため、公式には人気サイトを6週間以上前から予約することが勧められています。

    K’gariでは車両許可が必要

    K’gariへ車で入る場合は車両アクセス許可証が必要です。2026年現在、1か月以内は61.80豪ドルです。

    全国共通パスはない

    クイーンズランド州内でも、公園ごとの利用条件を確認するのが基本です。

    先住民との共同管理とCYPAL

    クイーンズランド州では、トラディショナル・オーナーとの共同管理が国立公園制度の重要な部分になっています。

    CYPALとは?

    CYPALは「Cape York Peninsula Aboriginal Land」の略で、ケープヨーク半島のアボリジナル土地にある国立公園を表します。

    デインツリーも共同管理

    デインツリー国立公園(CYPAL)は、ジャバルビナ・ヤランジ・アボリジナル・コーポレーションとQPWSが共同管理しています。

    土地との文化的なつながりを尊重

    公園名や地名に伝統的名称が併記されることが増えており、観光客も立入制限、撮影、文化的な案内に従うことが求められます。

    共同管理地域は今後も拡大

    国立公園の自然保護だけでなく、伝統的知識を生かした火入れや土地管理、文化継承も重視されています。

    旅行しやすい季節と地域差

    クイーンズランド州は南北に非常に長いため、「国立公園のベストシーズン」を一つに決めることはできません。

    ケアンズ以北:5~10月

    乾季にあたり、湿度と雨が比較的少なく、デインツリーやウールーヌーランを訪れやすい時期です。

    ブリスベン・ゴールドコースト周辺:通年

    ラミントン、スプリングブルック、ヌーサは一年中訪問可能ですが、夏は高温多湿、冬は山地で冷えることがあります。

    内陸部:4~9月

    カーナーボンやブージャムラなどは、夏の高温を避けた涼しい時期が旅行しやすいでしょう。

    ウィットサンデー:5~10月

    冬から春にかけては比較的乾燥し、5~9月にはザトウクジラを見られる可能性もあります。

    国立公園を訪れる際の基本ルール

    公園アラートを当日確認

    サイクロン、大雨、洪水、山火事、計画燃焼、工事で急に閉鎖されることがあります。

    ペットは原則禁止

    国立公園では犬などのペットを連れて入れない場所が一般的です。

    野生動物に餌を与えない

    ディンゴ、カソワリ、ワラビー、鳥などに人の食べ物を与えないでください。

    北部ではワニとクラゲに注意

    海岸、川、湿地ではクロコダイルや海洋クラゲの警告が出ている場所があります。遊泳可否は必ず現地表示を確認してください。

    遠隔地では通信圏外を前提に

    オフライン地図、水、食料を準備し、長距離・遠隔地ではPLBや衛星通信機器も検討してください。




    デインツリー国立公園

    ケアンズ北部にあるデインツリー国立公園(Daintree National Park (CYPAL))は、世界最古級の熱帯雨林を体験できるクイーンズランド州を代表する国立公園です。

    モスマン・ゴージとケープ・トリビュレーション

    公園は大きく2つのエリアに分かれ、南側にはモスマン・ゴージ、北側にはケープ・トリビュレーションがあります。

    2つの世界遺産が接する場所

    ウェット・トロピックス世界遺産の熱帯雨林が海まで迫り、グレート・バリア・リーフ世界遺産と近接します。

    カソワリの生息地

    道路沿いにカソワリが現れることがあるため、熱帯雨林内では速度を落として運転してください。

    共同管理の国立公園

    東部クク・ヤランジのトラディショナル・オーナーとQPWSが共同で管理しています。

    ウールーヌーラン国立公園

    ケアンズ南部のウールーヌーラン国立公園(Wooroonooran National Park)は、ウェット・トロピックス世界遺産の山岳熱帯雨林を広く保護する国立公園です。

    ジョセフィン滝

    ジョセフィン滝は、クイーンズランド州最高峰バートル・フレアから流れる清流が花崗岩の大岩を流れ落ちる人気スポットです。

    バートル・フレア登山

    経験者なら標高1,611mのバートル・フレア山頂を目指す本格的なブッシュウォーキングもあります。

    急な増水に注意

    熱帯の大雨で水位が急上昇することがあります。ジョセフィン滝では警告標識と遊泳可能区域を必ず守ってください。

    ケアンズから日帰り可能

    レンタカーで南へ向かえば、アサートン高原やミッション・ビーチ方面と組み合わせることもできます。

    K’gari/グレート・サンディ国立公園

    フレーザー・コースト沖にあるK’gari/グレート・サンディ国立公園(K’gari, Great Sandy National Park)は、世界最大の砂の島として知られる世界遺産です。

    砂の島に巨大な森と湖

    ボーランゴーラ/レイク・マッケンジー、セントラル・ステーション、ワングールバ・クリーク、レイク・ワビーなど景観の変化が非常に大きい島です。

    島内走行は本格4WDのみ

    道路は砂地で、高車高のローレンジ付き4WDが基本です。一般的なAWDは推奨されていません。

    車両アクセス許可証が必要

    車で島へ入る前に許可証を購入します。2026年現在、1か月以内61.80豪ドルです。

    ディンゴ対策は必須

    K’gariのディンゴは保護された野生動物です。餌を与えず、子どもを単独行動させないなど「Be Dingo-Safe」のルールを守ってください。



    ヌーサ国立公園

    サンシャインコーストのヌーサ国立公園(Noosa National Park)は、街から徒歩でアクセスできる国立公園として旅行者に非常に人気があります。

    ヌーサ・ヘッズから歩ける

    ヘイスティングス・ストリートやヌーサ・メイン・ビーチ周辺からそのまま海岸ウォークへ入れます。

    海岸トラックが人気

    ティー・ツリー・ベイ、グラナイト・ベイ、ヘルズ・ゲートなどを結ぶ海岸線は、短時間の散策にも半日ウォークにも向いています。

    野生のコアラを探せる

    ユーカリ林ではコアラが見つかることがあります。木の上を静かに探してみてください。

    混雑するので朝がおすすめ

    週末や学校休暇は駐車場が混雑します。徒歩、バス、早朝訪問が便利です。

    グラス・ハウス・マウンテンズ国立公園

    サンシャインコースト南部のグラス・ハウス・マウンテンズ国立公園(Glass House Mountains National Park)は、平野から突然突き出す火山岩の峰々で知られます。

    ティブロガーガン周回

    マウント・ティブロガーガンを一周する4.1kmのサーキットは、山をさまざまな方向から眺められる比較的歩きやすいコースです。

    マウント・ビアバラム

    山頂への3.5km往復コースは非常に急ですが、展望台から周辺の峰々を一望できます。

    山頂ルートには高度な技術が必要なものも

    一部の峰は急な岩登りを伴い、一般の旅行者向けではありません。公式に案内されているウォーキングコースを選んでください。

    ブリスベンから約1時間

    レンタカーならブリスベンとサンシャインコーストの移動途中にも立ち寄れます。

    ラミントン国立公園

    ゴールドコースト内陸部のラミントン国立公園(Lamington National Park)は、ゴンドワナ多雨林世界遺産を代表する国立公園です。

    1915年指定の歴史ある国立公園

    面積は約2万1,176ヘクタール。マクファーソン山脈に広がる亜熱帯雨林と温帯雨林を守っています。

    グリーン・マウンテンズとビナ・ブラ

    公園は大きく2つの観光拠点に分かれ、それぞれ多くのウォーキングコースがあります。

    滝と展望台が豊富

    短い森歩きから一日コースまで選べ、ゴールドコースト平野やニューサウスウェールズ州側を望む展望地点もあります。

    携帯圏外に注意

    公園内では通信が不安定なので、地図は事前にダウンロードしてください。

    スプリングブルック国立公園

    スプリングブルック国立公園(Springbrook National Park)は、ゴールドコーストの西側に広がる山岳国立公園です。

    ナチュラル・ブリッジ

    滝が岩穴を通って流れ落ちる独特の地形で知られ、夜にはグローワームを見ることもできます。

    パーリング・ブルック滝

    高原から深い谷へ落ちる滝は、スプリングブルックを代表する景観です。

    4つの主要セクション

    スプリングブルック・プラトー、マウント・クーガル、ナチュラル・ブリッジ、ナミンバ周辺に分かれ、合計約6,558ヘクタールです。

    2025~28年に施設更新中

    スプリングブルック高原では展望台や遊歩道などの更新事業が進められているため、訪問前に工事情報を確認してください。

    ウィットサンデー諸島国立公園

    グレート・バリア・リーフに浮かぶウィットサンデー諸島国立公園(Whitsunday Islands National Park)は、海と島の国立公園を代表する存在です。

    ホワイトヘブン・ビーチ

    真っ白なシリカ砂で知られるホワイトヘブン・ビーチと、ヒル・インレットの景色はクイーンズランド州を代表する観光地です。

    島内ウォーキングも充実

    ビーチだけでなく展望台や森林トラックがあり、キャンプ場も設けられています。

    5~9月はクジラの季節

    ウィットサンデー周辺はザトウクジラの繁殖・子育て海域としても重要です。

    外来種を島へ持ち込まない

    靴やキャンプ用品に付いた土、種、昆虫を取り除いてから島へ渡るよう求められています。

    カーナーボン国立公園

    中央クイーンズランドのカーナーボン国立公園(Carnarvon National Park)は、白い砂岩の断崖と緑深い峡谷が広がる内陸の名所です。

    カーナーボン・ゴージ

    半乾燥地帯の中に突然現れるオアシスのような峡谷で、シダ、ヤシ、ユーカリ、豊富な野鳥が見られます。

    アボリジナルの岩絵

    砂岩の岩陰にはステンシルや彫刻など、非常に重要な文化遺産が残されています。

    メイン・ゴージ・トラックは19.4km

    最奥まで往復すると約19.4km、8時間、グレード4。体力に合わせて途中のサイド・ゴージまで歩くこともできます。

    公園内キャンプは季節限定

    カーナーボン・ゴージの主要キャンプ場は、クイーンズランド州の学校休暇期間を中心に開設されます。事前予約が必要です。



    ブージャムラ国立公園

    クイーンズランド州北西部のブージャムラ国立公園(Boodjamulla National Park)は、かつてローン・ヒル国立公園と呼ばれていた、アウトバックを代表する国立公園です。

    エメラルド色の渓谷

    乾燥した赤い大地の中を流れるローン・ヒル・クリークは、緑色の水面、ヤシ、赤い砂岩の崖という独特の景色をつくります。

    カヌーで楽しめる国立公園

    水位や状況が良ければ、渓谷をカヌーやカヤックで巡るのが人気です。

    遠隔地なので十分な準備を

    最寄りの町からも長距離を走るため、燃料、水、食料、スペアタイヤなどを準備して訪れる必要があります。

    アボリジナル土地として拡大

    現在は国立公園(アボリジナル土地)の区域が大きく拡大され、伝統的所有者との管理が重要な位置を占めています。

    クイーンズランド州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    クイーンズランド州には国立公園がいくつありますか?

    州内には250以上の国立公園があり、国立公園以外も含めると1,000以上の保護地域があります。

    国立公園の入園料は必要ですか?

    日帰り入園は無料の公園が多いですが、キャンプ、車両乗り入れ、特定のレクリエーション・エリアなどは有料・許可制です。

    キャンプ料金はいくらですか?

    2026年7月以降は通常1人1泊7.75豪ドル、家族1泊31.00豪ドルです。原則として到着前の予約が必要です。

    K’gariへレンタカーで行けますか?

    高車高・ローレンジ付き4WDが必要で、車両アクセス許可証も必要です。レンタカー会社がK’gariでの走行を許可しているか必ず確認してください。

    ケアンズからおすすめの国立公園は?

    デインツリー国立公園とウールーヌーラン国立公園がおすすめです。時間があればバロン・ゴージやフィッツロイ島国立公園も候補になります。

    ゴールドコーストからおすすめは?

    ラミントン国立公園とスプリングブルック国立公園が代表的です。どちらもゴンドワナ多雨林世界遺産に含まれます。

    国立公園へ犬を連れて行けますか?

    多くの国立公園ではペットは禁止されています。例外や隣接する犬同伴可能エリアを利用する場合は公式サイトで確認してください。

    ワニがいる国立公園はありますか?

    州北部の河川、湿地、海岸ではクロコダイルの生息域があります。デインツリーやK’gariなどでも公式警告が出ているため、遊泳は現地表示に従ってください。

    国立公園は誰が管理していますか?

    主にクイーンズランド公園・野生生物局(QPWS)が管理しています。一部はトラディショナル・オーナーと共同管理されています。

    訪問当日に確認することは?

    QPWSの公園アラート、天気、山火事・洪水情報、道路状況、必要な許可証、キャンプ予約を確認してください。

    クイーンズランド州の国立公園に関する参考情報

    まとめ:クイーンズランド州は国立公園の種類が非常に豊富

    クイーンズランド州には250以上の国立公園があり、その他の保護地域を含めれば1,000か所を超えます。熱帯雨林、砂の島、山岳森林、海洋島、砂岩峡谷、アウトバックまで、その自然環境は驚くほど多様です。

    初めての旅行なら、ケアンズからデインツリー、ゴールドコーストからラミントンまたはスプリングブルック、サンシャインコーストではヌーサがおすすめです。時間に余裕があればK’gariやウィットサンデー諸島まで足を延ばすと、さらにクイーンズランドらしい自然を楽しめます。

    国立公園の多くは日帰り入園無料ですが、キャンプや4WD乗り入れには予約・許可・料金が必要なことがあります。また、雨季、サイクロン、洪水、山火事による閉鎖も珍しくありません。

    出発前には必ずQPWS公式サイトで最新の公園アラートを確認し、トラディショナル・オーナーの文化と自然環境を尊重しながら訪れてください。

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  • オーストラリアの国立公園完全ガイド|おすすめ10選・管理制度・日本との違い・予算まで解説

    オーストラリアの国立公園完全ガイド|おすすめ10選・管理制度・日本との違い・予算まで解説

    オーストラリア旅行でぜひ訪れたいのが国立公園です。赤い大地が広がるアウトバック、世界最古級の熱帯雨林、巨大な渓谷、雪をいただく山岳地帯、白砂の海岸まで、国立公園を巡るだけでもこの国の自然の幅広さがよく分かります。

    ただし、オーストラリアの「国立公園」は、日本の制度とかなり仕組みが違います。名前に「National Park」と付いていても、すべてをオーストラリア連邦政府が一括して管理しているわけではありません。大部分の国立公園は州・準州政府が管理し、連邦政府のパークス・オーストラリアが直接管理する国立公園は6か所です。

    また、「オーストラリアには国立公園が何か所あるのか」という質問も少し注意が必要です。国立公園だけなら500以上ありますが、自然保護区、先住民保護地域、私有地の保護区などを含めた陸上保護地域は14,575か所に及びます。名称や管理主体が多様なのがオーストラリアの保護地域制度の特徴です。

    旅行者にとっても、管理制度を知っておくと役に立ちます。入園料やパークパス、キャンプ予約、車両規制、犬の持ち込み、ドローン、火災時の閉鎖などのルールは、国全体で統一されているのではなく、州や公園ごとに異なります。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者と在豪邦人向けに、国立公園の仕組み、管轄する行政機関、日本との違い、予算、入園料、先住民との共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。




    オーストラリアの国立公園とは?

    オーストラリアの国立公園は、自然景観や生態系、野生動物、文化遺産を保護しながら、一般の人が自然を体験できるように管理された区域です。

    「国立」でも連邦政府管理とは限らない

    日本語の「国立公園」から国が直接管理しているイメージを持ちやすいのですが、オーストラリアでは州・準州が国立公園を指定・管理するのが基本です。

    公園ごとにルールが違う

    無料で入れる公園もあれば、車両入園料や1人ごとの入園料が必要な公園もあります。キャンプ、犬、ドローン、たき火、4WD走行などの規則も州や公園ごとに違います。

    自然だけでなく文化も守る

    オーストラリアの国立公園では、動植物や地形の保護に加え、アボリジナルやトレス海峡諸島民の文化、岩絵、聖地、伝統的な土地とのつながりも重要な管理対象です。

    旅行前は必ず公式サイトを確認

    山火事、洪水、サイクロン、道路工事、文化行事、野生動物管理などで、道路やウォーキング・トラックが突然閉鎖されることがあります。

    世界で2番目の国立公園から始まった歴史

    オーストラリアの国立公園の歴史は古く、シドニー南部にある現在のロイヤル国立公園(Royal National Park)が1879年に設置されました。

    世界で2番目に古い国立公園

    世界初の国立公園は1872年のアメリカ・イエローストーン。ロイヤル国立公園はその7年後に誕生し、世界で2番目の国立公園とされています。

    当初は都市住民の保養地という役割

    19世紀後半のシドニーでは人口増加と都市化が進み、自然の中で市民が休養できる場所を確保する考えが国立公園設置の大きな理由でした。

    現在は自然保護が中心

    その後、国立公園の役割は生態系、希少種、原生地域、文化遺産の保護へ大きく広がりました。

    各州へ制度が広がった

    ニューサウスウェールズ州に続き、南オーストラリア州、ビクトリア州、西オーストラリア州、クイーンズランド州、タスマニア州でも国立公園制度が整備されていきました。

    国立公園はいくつある?

    オーストラリアには500以上の国立公園があり、合計約2,800万ヘクタールを占めます。ただし、これは「National Park」という名称・区分の公園を中心とした数字です。

    保護地域全体では14,575か所

    連邦政府のCAPAD 2024では、2024年6月30日時点で陸上保護地域が14,575か所、国土の22.57%を占めています。

    2025年9月には国土の24.92%へ

    その後、新たな先住民保護地域が追加され、2025年9月時点では陸上保護地域が国土の24.92%まで拡大しています。

    「14,575=国立公園」ではない

    この数字には国立公園だけでなく、自然保護区、州立保護区、先住民保護地域、民間保護区などが含まれます。「オーストラリアに国立公園が1万か所以上ある」という意味ではありません。

    海洋保護区も非常に広い

    2026年公表の情報では、オーストラリアの海域の52%が何らかの海洋保護地域に含まれています。

    誰が管轄している?連邦・州・準州の役割

    オーストラリアの国立公園制度を理解するうえで最も重要なのが、連邦制のため、国立公園の大部分を州・準州政府が管理しているという点です。

    連邦政府のパークス・オーストラリア

    パークス・オーストラリア(Parks Australia)は、連邦政府の気候変動・エネルギー・環境・水省の中に置かれ、国立公園局長を支える組織です。

    連邦政府が管理する国立公園は6か所

    カカドゥ、ウルル=カタ・ジュタ、ブーデリー、クリスマス島、プル・キーリング、ノーフォーク島の6国立公園が連邦政府の管轄です。

    州・準州の権限が大きい

    ブルー・マウンテンズ、コジオスコ、グランピアンズ、カリジニ、クレイドル・マウンテンなど、旅行者に有名な多くの国立公園は州政府が管理しています。

    一つの「オーストラリア国立公園庁」が全部を管理しているわけではない

    そのため、入園料、パス、予約サイト、レンジャー組織、キャンプ規則なども州ごとに別です。

    州・準州別の主な国立公園管理機関

    管轄 主な管理機関 代表的な国立公園
    連邦 パークス・オーストラリア カカドゥ、ウルル=カタ・ジュタ
    ニューサウスウェールズ州 NSW国立公園・野生生物局 ブルー・マウンテンズ、コジオスコ
    ビクトリア州 パークス・ビクトリア グランピアンズ、ウィルソンズ・プロモントリー
    クイーンズランド州 クイーンズランド公園・野生生物局 デインツリー、グレート・サンディ
    西オーストラリア州 公園・野生生物サービス/DBCA カリジニ、ナンバン
    南オーストラリア州 南オーストラリア国立公園・野生生物局 フリンダース・チェイス
    タスマニア州 タスマニア公園・野生生物局 フレシネ、クレイドル・マウンテン
    ノーザンテリトリー ノーザンテリトリー公園・野生生物委員会 ワタルカなど
    オーストラリア首都特別地域 ACT公園・保全サービス ナマジ国立公園

    行政再編で所属省庁名が変わることはありますが、旅行者が実際に確認すべきなのは、各州・準州の公式公園サイトです。



    日本の国立公園との違い

    日本にも国立公園がありますが、オーストラリアとは制度の考え方がかなり異なります。

    項目 オーストラリア 日本
    国立公園数 500以上 35か所
    主な管理主体 州・準州政府 国が指定、環境省が制度・管理を担う
    土地所有 公有保護区が多いが、保護地域全体では先住民・民間管理も多い 国有地・公有地・私有地をまたいで指定
    制度の特徴 州ごとの法律・管理制度が強い 地域制自然公園制度
    入園料 州・公園ごとに異なる 一般的な国立公園入園自体は無料が多い

    日本は「土地を国が所有して国立公園にする」制度ではない

    日本の国立公園は土地所有者に関係なく区域を指定する「地域制自然公園制度」で、農地、集落、私有地も公園内に含まれます。

    日本は35か所・国土の約6.5%

    2026年現在、日本の国立公園は35か所で、陸域面積は国土の約6.5%です。

    面積割合を単純比較しない

    オーストラリアの「国土の24.92%」は国立公園だけではなく、各種保護区や先住民保護地域などを含む数字です。日本の国立公園6.5%とそのまま比較することはできません。

    どちらも地域との協働が重要

    日本では国、都道府県、自治体、土地所有者、地域住民などが協力して管理します。オーストラリアでは州政府に加え、トラディショナル・オーナーとの共同管理が大きな特徴です。

    国立公園の予算はどれくらい?

    オーストラリアには「全国すべての国立公園をまとめた単一予算」はありません。ほとんどの国立公園を州・準州が管理しているため、連邦政府と各州政府の予算に分かれています。

    連邦の国立公園局長:2026/27年度の事業費は約1億8,360万豪ドル

    2026/27年度の連邦政府予算資料では、国立公園局長のプログラム支出は約1億8,360万豪ドル、年間予算措置は約1億4,984万豪ドルです。

    この金額は「全国500以上の国立公園の予算」ではない

    国立公園局長の所管には、6つの連邦国立公園だけでなく、オーストラリア国立植物園や60のオーストラリア海洋公園も含まれます。州が管理する国立公園の予算は別です。

    州政府の費用も大きい

    レンジャー人件費、山火事対策、外来種駆除、道路・トイレ・遊歩道整備、ビジターセンター、災害復旧などは州の公園当局や関連部局の予算から支出されます。

    日本の2026年度「自然公園等事業費」は約71.8億円

    環境省の令和8年度予算では、自然公園等事業費が約71億8,095万円。その内訳として国立公園等整備費約28億2,364万円、国立公園等維持管理費23億8,000万円、自然環境整備交付金19億1,000万円などが計上されています。

    日豪の予算額は直接比較できない

    管轄する公園数、土地制度、州政府負担、海洋公園の扱い、整備費をどの勘定に入れるかが異なるため、単純に「どちらが多く使っている」とは判断できません。

    入園料・パークパスの仕組み

    オーストラリアには全国共通の国立公園パスはありません。旅行先に合わせて州・準州、または個別公園のパスを確認します。

    カカドゥとウルルはそれぞれ別のパス

    連邦管理の公園でも一つの全国共通券ではありません。カカドゥ、ウルル=カタ・ジュタ、ブーデリーはそれぞれ公式サイトでパスを購入します。

    2026年のカカドゥは一時的な割引料金

    2026年7月1日~10月31日は7日間パスが雨季料金へ引き下げられ、大人25豪ドル、子ども12.50豪ドル、家族65豪ドルとなっています。

    タスマニアは周遊パスが便利

    タスマニアでは複数国立公園を巡る旅行者向けのパークパス制度があり、クレイドル・マウンテンには別の入園・シャトル条件があります。

    州によって無料の公園も多い

    ビクトリア州の多くの国立公園は日帰り入園が無料ですが、キャンプや一部施設は有料です。ニューサウスウェールズ州や西オーストラリア州では、公園や車両ごとに入園料が設定される場所があります。

    料金より「予約が必要か」も重要

    キャンプ場、人気のロングトレイル、シャトルバスなどは事前予約が必要なことがあります。無料の公園でも予約制の施設はあります。

    先住民との共同管理

    オーストラリアの国立公園を理解するうえで欠かせないのが、トラディショナル・オーナーと政府による共同管理です。

    カカドゥ、ウルル、ブーデリーはアボリジナル所有地

    この3つの連邦国立公園はアボリジナルの人々が土地を所有し、国立公園局長へリースしたうえで共同管理されています。

    管理委員会では先住民側が中心

    連邦の一部国立公園では、管理委員会の多数をトラディショナル・オーナー側の代表が占めます。

    先住民保護地域は保護地域全体の大きな割合

    2024年時点で、先住民保護地域はオーストラリアの陸上保護地域全体の約49%を占め、8,500万ヘクタールを超えています。

    観光客も文化的なルールを守る

    撮影禁止区域、立入禁止区域、儀式に伴う一時閉鎖などは、単なる観光上の制限ではなく文化的な意味があります。現地の案内に従ってください。




    カカドゥ国立公園

    ノーザンテリトリーのカカドゥ国立公園(Kakadu National Park)は、約2万平方キロメートルに及ぶオーストラリア最大級の国立公園で、自然と文化の両方が世界遺産に登録されています。

    岩絵と湿地が見どころ

    ウビア、ブルンクイ、イエロー・ウォーターなど、アボリジナル文化と湿地の野生動物を同時に体験できます。

    ダーウィンから2~3日以上がおすすめ

    公園が非常に広く、ダーウィンからの日帰りだけでは一部しか見られません。できれば公園内またはジャビル周辺に宿泊すると余裕があります。

    乾季でも道路状況を確認

    季節によって冠水や4WD専用道路があり、同じ場所でもアクセス条件が大きく変わります。

    2026年はジム・ジム滝、ツイン・フォールズ方面が閉鎖

    サイクロン被害後の道路・施設工事のため、ジム・ジム滝とツイン・フォールズ一帯は2026年シーズンを通して閉鎖され、2027年乾季の再開が予定されています。

    ウルル=カタ・ジュタ国立公園

    ノーザンテリトリー中央部のウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park)は、オーストラリアを象徴する国立公園です。

    ウルルだけでなくカタ・ジュタも

    ウルル・ベース・ウォークに加え、カタ・ジュタのウォルパ・ゴージやバレー・オブ・ザ・ウインズも見逃せません。

    アナングが所有し共同管理

    この土地はアナングの人々が所有し、パークス・オーストラリアと共同で管理しています。

    夏は高温対策が重要

    10月~3月は非常に暑くなるため、長いウォーキングは早朝に行います。気温によって一部トラックが午前中に閉鎖される場合があります。

    撮影禁止区域を守る

    ウルル周辺には文化的理由から撮影してはいけない場所があります。標識がある場所ではカメラやスマートフォンを向けないでください。

    デインツリー国立公園

    クイーンズランド州北部のデインツリー国立公園(Daintree National Park (CYPAL))は、世界最古級の熱帯雨林を体験できる国立公園です。

    モスマン・ゴージとケープ・トリビュレーション

    南側のモスマン・ゴージと、デインツリー川を渡った北側のケープ・トリビュレーション周辺が旅行者に人気です。

    熱帯雨林とサンゴ礁が接近

    ウェット・トロピックス世界遺産の熱帯雨林が海まで迫り、場所によってはグレート・バリア・リーフとのつながりを感じられます。

    東部クク・ヤランジのカントリー

    現在は東部クク・ヤランジのトラディショナル・オーナーとの共同管理が進められています。

    雨季は道路・川の状況を確認

    12~4月頃は大雨やサイクロンの影響を受けることがあります。レンタカー利用時は道路情報も確認してください。



    ブルー・マウンテンズ国立公園

    シドニーから日帰りしやすいブルー・マウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)は、日本からの旅行者にも最も訪れやすい国立公園のひとつです。

    スリー・シスターズだけではない

    エコー・ポイント、ウェントワース滝、ゴベッツ・リープ、グランド・キャニオンなど、広いエリアに展望台とウォーキング・トラックがあります。

    公園内には140km以上のトラック

    短い展望台散策から数時間の渓谷歩き、泊まりがけのウォークまで選べます。

    シドニーから電車でも行ける

    カトゥーンバ、ルーラ、ブラックヒース、ウェントワース・フォールズまでは鉄道でアクセスできます。

    大雨・山火事後は閉鎖情報を確認

    豪雨で崖や階段が損傷したり、山火事で広範囲が閉鎖されたりすることがあります。接続トラックも含めて公式アラートを確認してください。

    コジオスコ国立公園

    ニューサウスウェールズ州南部のコジオスコ国立公園(Kosciuszko National Park)は、オーストラリア本土最高峰のコジオスコ山を含むアルパイン地域です。

    夏はハイキング、冬は雪

    暖かい季節はコジオスコ山頂へのウォーキング、冬はスキーやスノーボードの拠点になります。

    スレドボから山頂へ

    スレドボのチェアリフトを使えば、比較的短い距離でオーストラリア本土最高地点を目指せます。

    高山植物を守る

    アルパイン環境は非常に壊れやすいため、ボードウォークや指定された道から外れないようにします。

    冬は車両装備の規則あり

    雪の季節はタイヤチェーンや道路規制に注意が必要です。レンタカー会社の規約も確認してください。

    グランピアンズ(ガリワード)国立公園

    ビクトリア州西部のグランピアンズ(ガリワード)国立公園(Grampians (Gariwerd) National Park)は、岩山、展望台、滝、アボリジナルの岩絵で知られます。

    メルボルンから約3時間

    ホールズ・ギャップを拠点に、ピナクル、マッケンジー滝、ボロニア・ピークなどを巡るのが定番です。

    野生動物も見つけやすい

    ホールズ・ギャップ周辺ではカンガルー、ワラビー、エミューなどを見る機会があります。

    文化遺産の価値も高い

    ガリワードはジャードワジャリ、ジャブ・ウルンの人々をはじめとするトラディショナル・オーナーにとって重要な文化的景観です。

    2024/25年山火事の復旧が継続

    大規模山火事で13万5,000ヘクタール以上が影響を受け、多くの場所は再開していますが、2026年も一部施設・トラックの復旧作業が続いています。

    クレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園

    タスマニアを代表するクレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア国立公園(Cradle Mountain-Lake St Clair National Park)は、氷河湖、高山草原、温帯雨林を一度に楽しめる国立公園です。

    初心者ならダブ・レイク

    ダブ・レイク・サーキットは6km、2~3時間程度で、クレイドル・マウンテンらしい景色を無理なく楽しめます。

    本格派にはオーバーランド・トラック

    通常6日ほどかけて歩くオーバーランド・トラックは、オーストラリアを代表する長距離トレイルです。

    公園内はシャトルバス利用が基本

    シャトル運行時間中は一般車両の乗り入れが制限され、ビジターセンターでパークパスを確認してシャトルへ乗ります。

    夏でも雪の可能性

    高地では季節に関係なく低温、強風、雪があり得ます。短いウォークでも雨具と防寒着を用意してください。

    フレシネ国立公園

    タスマニア東海岸のフレシネ国立公園(Freycinet National Park)は、花崗岩の山と白砂の入り江が美しい国立公園です。

    ワイングラス・ベイが代表景観

    展望台までは2.6km往復。階段はありますが、短時間でタスマニアを代表する景色を見られます。

    経験者ならマウント・エイモス

    急な花崗岩のスラブを登るため、雨天時は危険です。距離の短さだけで選ばないようにしてください。

    コールズ・ベイを拠点に

    ホバート、ローンセストンのどちらからも日帰りできますが、コールズ・ベイに1泊すると朝夕の静かな時間を楽しめます。

    パークパスが必要

    タスマニアの国立公園へ入るには有効なパークパスが必要です。複数公園を回る場合は周遊型パスを比較してください。

    カリジニ国立公園

    西オーストラリア州ピルバラ地方のカリジニ国立公園(Karijini National Park)は、赤い岩肌の深い峡谷と天然プールで知られます。

    ジョフル・フォールズやデールズ・ゴージ

    フォーテスキュー滝、ファーン・プール、ハマースリー・ゴージなど、地質のスケールを感じる場所が点在しています。

    パースからは飛行機+レンタカーが現実的

    パースから陸路では非常に遠く、旅行者はパラバードゥーやニューマン方面へ飛び、車で巡る方法が一般的です。

    峡谷は難易度表示を必ず確認

    浅い散策路から、水の中を歩いたり手を使って岩場を進んだりする難しい区間まであります。

    夏の高温・雨季を避ける

    5~9月頃が比較的旅行しやすく、夏は極端な高温やサイクロン、鉄砲水の危険があります。



    フリンダース・チェイス国立公園

    南オーストラリア州カンガルー島(Kangaroo Island)西部のフリンダース・チェイス国立公園(Flinders Chase National Park)は、海岸地形と野生動物を楽しめる代表的な国立公園です。

    リマーカブル・ロックス

    海を見下ろす花崗岩の巨岩群は、カンガルー島を代表する景観です。

    アドミラルズ・アーチ

    波と風で削られた天然の岩のアーチ周辺では、ニュージーランド・オットセイのコロニーを観察できます。

    2026年は新しいビジターセンターも利用可能

    公園入口近くのビジターセンターで、最新の道路、天候、散策路、入園料などを確認できます。

    強風・雨で一部アクセスが変わる

    荒天時にはリマーカブル・ロックスやアドミラルズ・アーチが安全上閉鎖される場合があります。未舗装道路も雨後は閉鎖されることがあります。

    オーストラリアの国立公園に関するよくある質問(FAQ)

    オーストラリアには国立公園がいくつありますか?

    国立公園は500以上あります。一方、国立公園以外も含む陸上保護地域はCAPAD 2024で14,575か所です。両者は別の数字です。

    国立公園はオーストラリア連邦政府が管理しているのですか?

    一部のみです。パークス・オーストラリアが直接管理する連邦国立公園は6か所で、大部分は州・準州政府の公園当局が管理しています。

    日本の国立公園との一番大きな違いは?

    日本は国が35の国立公園を指定する地域制自然公園制度で、私有地や集落も含みます。オーストラリアでは州・準州が管理する国立公園が圧倒的に多い点が大きな違いです。

    オーストラリアの国立公園は有料ですか?

    公園によります。無料の公園も多く、1人ごと、車両ごと、州のパスなど料金体系も異なります。キャンプやシャトルだけ有料の場合もあります。

    全国共通の国立公園パスはありますか?

    ありません。州・準州または個別公園ごとのパスを確認してください。

    国立公園へ犬を連れて行けますか?

    多くの国立公園ではペットの犬は禁止されています。州や公園によって例外があるため、必ず公式ルールを確認してください。

    ドローンは飛ばせますか?

    航空法に加えて公園管理者の規則が適用されます。許可が必要、または原則禁止の公園があるため、持参前に確認してください。

    山火事の日でも国立公園へ入れますか?

    高い火災危険度の日には公園や一部区域が閉鎖されることがあります。出発当日に州の火災情報と公園アラートを確認してください。

    一番おすすめの国立公園はどこですか?

    初めてならシドニーから行きやすいブルー・マウンテンズ、オーストラリアらしい景観ならウルル=カタ・ジュタ、熱帯自然ならカカドゥやデインツリー、山歩きならクレイドル・マウンテンがおすすめです。

    国立公園を訪れる前に何を確認すればよいですか?

    公式サイトで入園料、パークパス、予約、道路・トラック閉鎖、天気、火災危険度、日の入り時刻、キャンプやペットのルールを確認してください。

    オーストラリアの国立公園に関する参考情報

    まとめ:オーストラリアの国立公園は「州ごとの違い」を知ると分かりやすい

    オーストラリアには500以上の国立公園がありますが、そのほとんどは連邦政府ではなく州・準州が管理しています。パークス・オーストラリアが直接管理する国立公園は6か所だけです。

    国立公園以外の自然保護区、先住民保護地域、民間保護区まで含めると、陸上保護地域は14,575か所。2025年9月時点では国土の24.92%が保護地域に含まれています。

    日本の国立公園は35か所で、土地の所有に関係なく区域を指定する地域制自然公園制度です。オーストラリアとは管理主体も土地制度も違うため、面積や予算を単純比較するのではなく、制度の違いを理解することが大切です。

    旅行者にとっては、国立公園ごとの公式サイトを確認するのが基本です。入園料、パークパス、予約、道路・トラックの閉鎖、山火事情報、文化的な立入制限まで確認したうえで、その土地の自然と文化を尊重して楽しんでください。

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