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  • RSLクラブとは?オーストラリア独特のレストラン・バー・地域施設を解説

    RSLクラブとは?オーストラリア独特のレストラン・バー・地域施設を解説

    オーストラリアの郊外や地方都市を歩いていると、「RSL」と大きく書かれた建物を見かけることがあります。

    入口にはレストランやバーがあり、家族連れが食事をしていたり、スポーツ中継を見ながらビールを飲んでいる人がいたりします。場所によってはコンサート会場、会議室、ゲーム機のある区域なども備えています。

    初めて見る日本人旅行者には、「退役軍人のための施設なら、一般の旅行者は入れないのでは?」と思えるかもしれません。

    しかし、現在のRSLクラブ(RSL Club)の多くは、一般の人も利用できる地域のクラブとして営業しています。会員でなくても、受付で来訪者として登録すればレストランやバーを利用できる施設が数多くあります。

    一方で、ここには少し分かりにくい点があります。

    退役軍人やその家族を支援するRSLの支部と、飲食店や娯楽施設を運営するRSLクラブは、現在では別の法人・組織になっている場合が多いのです。

    そのため、「RSLクラブで食事をすれば、その利益がすべて退役軍人支援に使われる」という理解も正確ではありません。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、RSLとは何か、RSLクラブとRSL支部の違い、一般旅行者の入店方法、レストランの特徴、会員価格、年齢制限、ゲーム機、服装、地域社会での役割まで詳しく紹介します。




    RSLクラブとは?

    RSLクラブは退役軍人のための施設ですか?旅行者がレストランを利用しても大丈夫なのでしょうか?
    一般の人が利用できるRSLクラブはたくさんあります。受付で来訪者として登録し、レストランやバーを利用する形が一般的です。ただし入店条件はクラブや州によって違うので、入口の案内を確認してください。

    RSLクラブは、もともと軍務を終えた人たちが集まり、交流する場所として発展してきたクラブです。

    現在では施設の規模も営業形態もさまざまで、一般の地域住民が利用する、

    • レストラン
    • ビストロ
    • バー
    • カフェ
    • ライブ会場
    • 会議・宴会場
    • スポーツ観戦スペース
    • ゲーム機のある区域

    などを備えた地域施設になっているところもあります。

    ホテルのように宿泊施設を併設するクラブもありますが、すべてのRSLクラブが同じ設備を持っているわけではありません。

    そもそもRSLとは?

    RSLは、リターンド・アンド・サービシズ・リーグ・オブ・オーストラリア(Returned & Services League of Australia)の略です。

    軍務経験者や現在の国防軍関係者、その家族を支援し、戦没者を追悼する活動などを行う組織です。

    各州に州組織があり、その下に地域のサブ・ブランチ(Sub Branch)と呼ばれる支部があります。

    こうした支部では、退役軍人やその家族への福祉支援、相談、交流、アンザック・デーやリメンブランス・デーの追悼行事などが行われています。

    RSLは1916年に始まった

    現在のRSLにつながる全国組織は、第一次世界大戦中の1916年に設立されました。

    当時の名称は「リターンド・セイラーズ・アンド・ソルジャーズ・インペリアル・リーグ・オブ・オーストラリア」でした。

    その後、空軍軍人なども含む形で名称が変わり、1990年に現在のリターンド・アンド・サービシズ・リーグ・オブ・オーストラリアという名称になりました。

    100年以上の歴史があるため、地方都市ではRSLが地域の歴史そのものと深く結び付いていることもあります。

    RSLの支部とは?

    RSLの地域組織がサブ・ブランチです。

    支部の主な目的はレストランやバーの運営ではなく、退役軍人やその家族の支援です。

    例えばクイーンズランド州の支部では、

    • 退役軍人とその家族への相談・支援
    • 福祉・生活面の支援
    • 年金・補償請求に関する支援
    • 社会的なつながりづくり
    • 追悼行事の運営

    などが行われています。

    ボランティアを中心に運営される支部も多く、一般的な飲食施設として営業するRSLクラブとは役割が異なります。

    RSLクラブとRSL支部は同じではない

    ここが最も分かりにくいところです。

    もともと多くのRSLクラブは、退役軍人が集まるRSLの支部やその活動から生まれました。

    しかし、飲食、酒類販売、ゲーム機などを扱うクラブの運営が大規模になるにつれ、RSLの支部とRSLクラブを別の法人として運営する形が広がりました。

    ニュー・サウス・ウェールズ州でも、1970年代の法制度変更を背景に、RSL支部と登録クラブは法的に別の組織として運営される形が一般的になっています。

    クイーンズランド州でも、州のRSL本体は酒類販売やゲーム施設を運営しておらず、多くのRSLクラブは別組織です。

    建物を共有している、行事を一緒に開催している、クラブが支部へ資金提供しているなど、両者の関係は地域によって大きく異なります。

    RSLクラブで食事をすると退役軍人支援になる?

    必ずしもそうとは限りません。

    「RSL」という名前が付いているため、クラブで使ったお金がそのまま退役軍人支援へ回ると思われがちです。

    実際には、RSLクラブとRSL支部が別法人の場合、クラブの売上が自動的にRSLの福祉活動へ渡る仕組みではありません。

    例えばクイーンズランド州のRSLは、2025年の案内で、州内に約230あるRSL支部のうち、RSLクラブと関係を持つ支部は一部であると説明しています。

    もちろん、クラブが地域のRSL支部を支援したり、追悼行事へ協力したり、退役軍人関連団体へ寄付を行ったりする場合もあります。

    つまり、クラブと地域のRSL活動との関係は施設ごとに確認する必要があるということです。



    現在のRSLクラブはどんな場所?

    現在のRSLクラブは、旅行者から見ると「地域密着型の大型パブとレストランを組み合わせた施設」と考えると分かりやすいかもしれません。

    ただし、一般のパブとは少し違い、会員制クラブとして運営されている施設があります。

    そのため入口に受付があり、会員証を提示したり、会員ではない人が来訪者として登録したりする仕組みがあります。

    規模の大きなクラブでは、食事だけを目的に家族で訪れる人も多く、昼食・夕食時には一般のレストランと変わらない雰囲気です。

    レストラン・ビストロ

    旅行者にとって最も利用しやすいのがレストランやビストロです。

    カウンターで先に注文・支払いをする店もあれば、通常のレストランのようにテーブルで注文する店もあります。

    高級レストランというより、家族で利用できる気軽な食事場所として営業しているクラブが多く見られます。

    昼食の特別メニュー、曜日限定料理、シニア向けメニューなどを用意する施設もあります。

    どんな料理が食べられる?

    メニューは施設によって異なりますが、オーストラリアのクラブらしい定番料理を見つけやすいのが特徴です。

    例えば、

    • チキン・シュニッツェル
    • ステーキ
    • フィッシュ・アンド・チップス
    • ハンバーガー
    • ロースト料理
    • シーフード
    • サラダ
    • パスタ
    • アジア料理

    などがあります。

    規模の大きなクラブでは、ビストロ、カフェ、アジア料理店など複数の飲食店を館内に持つ場合もあります。

    観光客向けに特別に作られた料理ではなく、地元の人が普段食べているオーストラリアのクラブ料理を楽しめるのが魅力です。

    バー

    多くのRSLクラブにはバーがあります。

    ビール、ワイン、蒸留酒などを購入でき、スポーツ中継を見ながら飲める場所もあります。

    酒類の販売時間や入店条件はクラブの酒類販売許可や州の法律によって異なります。

    18歳未満の人が同行する場合は、バー周辺に入れる範囲にも注意してください。

    会員価格とは?

    メニューを見ると、

    Member

    Non-member

    のように、2つの価格が書かれていることがあります。

    会員には料理や飲み物を少し安く提供する仕組みです。

    旅行者は通常、非会員価格で利用します。

    数回しか行かない短期旅行者なら、わざわざ会員になる必要はありません。

    一方、長期滞在者や地元に住んで何度も利用する人なら、年会費と割引額を比較して入会することもあります。

    旅行者でも入れる?

    一般客の利用を認めているRSLクラブなら、日本からの旅行者でも利用できます。

    入口に受付がある場合は、

    I’m visiting from Japan.

    「日本から旅行で来ています」と伝えれば分かりやすいでしょう。

    施設によっては、住所、氏名などを登録し、一時的な来訪者として入館します。

    すべてのRSL関連施設が一般公開されているわけではないため、小さな支部などの場合は事前に確認してください。

    受付でのサインイン

    会員制のクラブでは、入口に受付や電子式の登録機があります。

    会員は会員証を提示し、非会員は来訪者としてサインインする仕組みです。

    現在は紙の名簿ではなく、身分証明書を読み取る機械を使うクラブもあります。

    初めてでも受付スタッフが案内してくれるので、難しい手続きではありません。

    身分証明書を持って行く

    RSLクラブへ行く場合は、写真付きの身分証明書を持って行くと安心です。

    来訪者登録で、氏名や住所を確認できる身分証明書の提示を求められる場合があります。

    日本人旅行者なら、有効なパスポートが最も分かりやすいでしょう。

    日本のパスポートには現在の住所が印字されていないため、受付で宿泊先や日本の住所を別に入力するよう求められることもあります。

    ニュー・サウス・ウェールズ州の入店ルール

    シドニーを含むニュー・サウス・ウェールズ州では、登録クラブへ非会員が入る場合、クラブが一時会員の入場を認めていれば、受付で登録して入館できます。

    州政府の案内では、一時的な来訪者は通常、写真付き身分証明書を提示し、サインインします。

    ただし、クラブは独自の規約によって来訪者の入場条件を設定できます。

    したがって、「ニュー・サウス・ウェールズ州のRSLクラブなら必ず同じ方法で入れる」というわけではありません。

    以前あった「5kmルール」

    ニュー・サウス・ウェールズ州のクラブには、以前「5kmルール」と呼ばれる規則がありました。

    クラブから5km以内に住んでいる人は、一時会員として入館することが原則できず、正会員になる必要があるという制度でした。

    旅行者にはあまり関係ありませんでしたが、地元住民には少し分かりにくい仕組みでした。

    この州法上の5kmルールは2024年10月31日に廃止され、現在は近隣住民も法律上は正会員にならず来訪者として利用できるようになっています。

    ただし、クラブ自身の規約で独自に同様の条件を残している場合があります。

    州やクラブによってルールは異なる

    オーストラリアでは酒類やクラブの制度が州・準州ごとに違います。

    また、同じ州でもクラブごとに、

    • 来訪者登録の方法
    • 会員制度
    • 服装規定
    • 子供の入場
    • 営業時間
    • ゲーム区域

    などが異なります。

    旅行者にとっては、細かな法律を覚えるより、入口の受付で「旅行者ですが食事をしたい」と伝えるのが一番簡単です。




    子供連れでも利用できる?

    家族向けのRSLクラブでは、子供連れでレストランを利用できる施設も多くあります。

    子供用メニューや遊び場を用意するクラブもあります。

    ただし、18歳未満の入館条件や利用できる区域は州の法律とクラブの規則によって異なります。

    ニュー・サウス・ウェールズ州では、18歳未満でも条件を満たせばクラブの一般区域へ入れますが、責任ある成人と一緒に行動する必要があります。

    ポーキーズとは?

    規模の大きなRSLクラブには、電子式ゲーム機が設置されていることがあります。

    オーストラリアではこうしたゲーム機を、日常会話で「ポーキーズ(Pokies)」と呼びます。

    日本のパチンコに似た位置付けと説明されることがありますが、仕組みは異なり、金銭を賭けて遊ぶギャンブル機です。

    RSLクラブだから必ずゲーム機があるわけではありません。

    一方、ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州などでは、ゲーム機を備えた大型クラブも多く見られます。

    18歳未満はゲーム機の区域に入れない

    子供を連れている場合は、ゲーム機のある区域へ入らないようにしてください。

    例えばニュー・サウス・ウェールズ州では、18歳未満は登録クラブのゲーム機区域へ入ることができません。

    レストランへ行く途中に近くを通るだけでも、施設内の案内やスタッフの指示に従いましょう。

    ゲーム機の区域とレストラン・カフェは分けられている施設が一般的です。

    お酒を飲む場合

    バーで酒類を購入できるのは18歳以上です。

    若く見える場合は、年齢確認のため身分証明書を求められることがあります。

    また、RSLクラブもほかの酒類提供施設と同じように、明らかに酔っている人への酒類提供を断ることがあります。

    車で訪れる場合は飲酒運転にも注意してください。

    服装に決まりはある?

    ほとんどのRSLクラブは高級レストランのような服装を求める場所ではありません。

    一般的な昼食・夕食なら、清潔な普段着で問題ない施設が多いでしょう。

    ただし、クラブによっては服装規定があります。

    例えば、

    • 裸足
    • 水着だけの服装
    • 著しく汚れた作業着
    • 攻撃的な文字や絵柄のある衣服

    などを禁止している場合があります。

    ビーチ帰りに利用する場合は、上着や履物を用意しておくと安心です。

    食事以外の施設

    大きなRSLクラブでは、レストランとバーだけでなく、さまざまな施設を備えていることがあります。

    例えば、

    • カフェ
    • ライブ音楽・ショー
    • ビンゴ
    • スポーツ中継
    • 子供向け遊び場
    • ジム
    • ボウリング施設
    • 会議室
    • 結婚式・宴会場
    • 宿泊施設

    などです。

    地域によっては、一般のショッピングセンターやホテル以上に充実した施設を持つクラブもあります。

    地域の交流拠点としての役割

    RSLクラブは単なる飲食店ではありません。

    特に郊外や地方都市では、地域の人たちが集まる交流拠点として大きな役割を持っています。

    家族で夕食を食べる人、高齢者のグループ、スポーツ観戦をする人、地域団体の集まりなど、さまざまな目的で利用されています。

    地元の慈善団体や学校、スポーツクラブへの寄付・支援を行うクラブもあります。

    オーストラリアの「クラブ文化」は日本にはあまり同じ形の施設がないため、旅行者には興味深い存在です。

    アンザック・デーとの関係

    毎年4月25日のアンザック・デー(Anzac Day)には、RSLの支部が各地の追悼式典や行進に深く関わります。

    式典の後、地域のRSLクラブへ人が集まり、退役軍人や家族、地域住民が交流することもあります。

    クラブによってはアンザック・デーに特別な営業時間や行事を設定します。

    この日は通常の日曜日や祝日とは雰囲気が大きく異なることもあるため、旅行中に利用する場合は公式サイトで営業情報を確認してください。

    地方旅行で見かけることが多い

    RSLクラブは大都市にもありますが、旅行者がその存在を強く感じるのは郊外や地方都市かもしれません。

    小さな町では、

    • 大きなレストラン
    • 夜まで営業するバー
    • 地域のイベント会場

    としてRSLクラブが重要な存在になっていることがあります。

    ロードトリップ中に夕食を食べる場所を探していて、町の中心にRSLクラブがあれば候補にしてみるとよいでしょう。

    旅行者にRSLクラブがおすすめな理由

    観光客向けのレストランとは違い、RSLクラブは基本的に地元の人を対象にした施設です。

    そのため、

    • オーストラリアの定番料理を食べられる
    • 地元の家族連れが多い
    • 比較的気軽に入れる
    • 大型施設なら料理の選択肢が多い
    • 地方でも夜の食事場所として見つかることがある

    という特徴があります。

    「観光地ではない普通のオーストラリア」を少し体験してみたい人には面白い場所です。

    利用時のマナー

    特別に難しいマナーはありません。

    ただし、RSLの歴史には軍務経験者や戦没者の追悼が深く関わっています。

    館内には戦争記念品、写真、名誉者名簿、追悼スペースなどが展示されている場合があります。

    こうした場所では、一般の観光施設と同じように礼儀を持って見学するようにしましょう。

    また、入口のサインイン、服装、年齢制限など、クラブ独自の規則には従ってください。



    RSLクラブで見る英語

    英語 意味
    RSL Club RSLの名称を持つ会員制クラブ・地域施設
    Sub Branch RSLの地域支部
    Member 会員
    Non-member 非会員
    Visitor 来訪者
    Temporary Member 一時会員
    Sign In 入館登録
    Photo ID 写真付き身分証明書
    Members Price 会員価格
    Visitors Price 非会員・来訪者価格
    Bistro 気軽なレストラン
    Gaming Area ゲーム機のある区域
    Pokies 電子式ゲーム機の口語表現
    Dress Code 服装規定

    旅行者向けのポイント

    • RSLクラブとRSLの支部は別組織の場合が多い
    • クラブの売上がすべて退役軍人支援へ行くわけではない
    • 一般の旅行者でも利用できるクラブは多い
    • 入口で来訪者登録が必要な場合がある
    • パスポートなど写真付き身分証明書を持参する
    • レストランでは会員価格と非会員価格が分かれていることがある
    • 子供連れはゲーム機の区域へ入らない
    • 服装規定がある場合は入口の表示を確認する
    • 地方旅行の夕食場所としても候補になる
    • アンザック・デーなどは通常と営業状況が異なる場合がある

    RSLクラブは、オーストラリアを初めて旅行する人には少し分かりにくい施設です。

    退役軍人の組織という歴史を持ちながら、現在ではレストラン、バー、娯楽施設、地域の集会場所として、多くの一般市民に利用されています。

    一方で、退役軍人を支援するRSLの支部と、商業的な飲食・娯楽施設として営業するRSLクラブを同じものと考えないことも大切です。

    旅行中に見かけたら、入口で利用方法を聞いてみてください。

    チキン・シュニッツェルを食べながら地元の人たちがスポーツを見ているような、ごく普通のオーストラリアの日常に触れられるかもしれません。

    RSLクラブに関するよくある質問(FAQ)

    RSLとは何の略ですか?

    リターンド・アンド・サービシズ・リーグ・オブ・オーストラリア(Returned & Services League of Australia)の略です。退役軍人、現役の国防軍関係者、その家族への支援や追悼活動などを行う組織です。

    RSLクラブは退役軍人しか入れませんか?

    いいえ。一般客を受け入れているRSLクラブは多く、旅行者も来訪者として登録すればレストランやバーを利用できる場合があります。具体的な条件は施設ごとに確認してください。

    RSLクラブとRSL支部は同じ組織ですか?

    同じではない場合が多くあります。RSL支部は退役軍人支援や追悼活動を行う地域組織で、RSLクラブは飲食や娯楽施設を運営する別法人になっている場合があります。

    RSLクラブで食事をすれば退役軍人への寄付になりますか?

    必ずしもそうではありません。RSLクラブと地域のRSL支部との関係は施設によって異なります。クラブが支部や退役軍人関連活動を支援している場合もありますが、売上が自動的にRSLの福祉活動へ渡るわけではありません。

    旅行者は入館時に何が必要ですか?

    施設によっては、入口で来訪者登録と写真付き身分証明書の提示が必要です。日本人旅行者ならパスポートを持って行くと安心です。

    ニュー・サウス・ウェールズ州の5kmルールは現在もありますか?

    州法上の5kmルールは2024年10月31日に廃止されました。ただし、個々のクラブが自らの規約に入場条件を残している場合があるため、クラブの案内を確認してください。

    子供と一緒にRSLクラブへ入れますか?

    家族で利用できるクラブは多くありますが、18歳未満の入館条件は州や施設によって異なります。また、ゲーム機のある区域など、18歳未満が入れない場所があります。

    ポーキーズとは何ですか?

    オーストラリアで電子式ゲーム機を指す口語表現です。金銭を賭けて遊ぶギャンブル機で、18歳未満は利用できません。

    RSLクラブではどんな料理を食べられますか?

    施設によりますが、チキン・シュニッツェル、ステーキ、フィッシュ・アンド・チップス、ハンバーガー、ロースト料理、シーフードなど、オーストラリアのクラブで定番の料理を扱う店が多くあります。



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  • オーストラリアのレストランのサーチャージ|週末・日曜・祝日の追加料金を解説

    オーストラリアのレストランのサーチャージ|週末・日曜・祝日の追加料金を解説

    オーストラリアのレストランやカフェで会計をすると、「メニューに書かれていた金額より少し高い」と感じることがあります。

    その理由の一つが、週末サーチャージ(Weekend Surcharge)や祝日サーチャージ(Public Holiday Surcharge)です。

    土曜日、日曜日、祝日に通常価格へ一定割合が上乗せされる仕組みで、オーストラリアの飲食店では珍しくありません。店によっては土曜日は追加料金なし、日曜日だけ加算、祝日はさらに高い割合を設定するなど、条件が異なります。

    大切なのは、週末・祝日サーチャージには全国共通の「法定○%」という決まりはないことです。飲食店は基本的に自店の価格を設定できますが、消費者が注文する前に、追加料金の有無と割合が分かるように表示する必要があります。

    また、週末・祝日サーチャージと、クレジットカードなどで支払う時のカード手数料は別のものです。条件によっては、両方が会計に関係することもあります。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、週末・祝日サーチャージの仕組み、メニューの見方、カード手数料との違い、祝日の確認方法、会計時に注意したいポイントまで分かりやすく紹介します。




    サーチャージとは?

    メニューは30ドルだったのに、日曜日の会計で33ドルになりました。間違いですか?
    メニューに「10% Sunday Surcharge」などの表示があれば、日曜サーチャージが加算された可能性があります。注文前に追加料金の表示を確認してみましょう。

    サーチャージ(Surcharge)とは、通常の価格に上乗せされる追加料金です。

    オーストラリアの飲食店で旅行者がよく目にするのは、

    • 土曜サーチャージ(Saturday Surcharge)
    • 日曜サーチャージ(Sunday Surcharge)
    • 週末サーチャージ(Weekend Surcharge)
    • 祝日サーチャージ(Public Holiday Surcharge)
    • カード手数料(Card Surcharge)

    などです。

    これらはすべて同じ料金ではありません。「いつ利用したか」によって発生する追加料金と、「どのように支払ったか」によって発生する手数料を分けて考えると分かりやすくなります。

    週末サーチャージとは?

    週末サーチャージは、土曜日や日曜日に飲食した場合に加算される追加料金です。

    店によって、

    • 土曜日・日曜日とも同じ割合
    • 日曜日だけ加算
    • 土曜日と日曜日で異なる割合

    など、設定方法が違います。

    週末に営業している飲食店で必ず発生するわけではありません。週末サーチャージを設定していない店もあります。

    祝日サーチャージとは?

    祝日サーチャージは、オーストラリアの祝日にレストランやカフェを利用した場合に加算される追加料金です。

    クリスマス、ボクシング・デー、元日、オーストラリア・デー、アンザック・デー、イースター期間など、祝日に営業する飲食店で見かけることがあります。

    ただし、オーストラリアの祝日には全国共通のものだけでなく、州・準州ごとに異なるものもあります。

    旅行の日程に祝日が含まれていると、レストランの料金だけでなく、営業時間や交通機関などにも影響することがあるため、事前に確認しておくと安心です。

    何%上乗せされる?

    週末・祝日サーチャージには、全国共通の決められた割合はありません。

    それぞれの店が料金を設定します。

    オーストラリア競争・消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission/ACCC)の価格表示に関する説明では、「日曜日10%」「祝日15%」といった例が使われていますが、これは法定の割合や全国共通の標準料金ではありません。

    実際に何%加算されるかは、その店のメニューや予約条件を確認してください。

    サーチャージは違法ではない?

    週末や祝日に追加料金を設定すること自体は違法ではありません。

    オーストラリアでは、企業は原則として自社の商品やサービスの価格を設定できます。

    ただし、オーストラリア消費者法(Australian Consumer Law)では、消費者を価格について誤解させてはいけません。

    レストランやカフェが週末・祝日サーチャージを設定する場合は、注文する前に消費者が分かる形で表示する必要があります。

    メニューには表示が必要

    ACCCによると、レストランやカフェが特定の日にサーチャージを加算する場合、メニューには、何%の追加料金がどの日に適用されるのかを表示する必要があります。

    例えば、

    A surcharge of 10% applies on Sundays.

    とあれば、「日曜日は10%のサーチャージが適用されます」という意味です。

    祝日なら、

    A 15% surcharge applies on public holidays.

    「祝日は15%のサーチャージが適用されます」などと表示されます。

    小さな注意書きだけではダメ?

    週末・祝日サーチャージの表示には、通常の注意書きよりも厳しい表示ルールがあります。

    ACCCは、サーチャージについての文言をメニュー上で最も目立つ価格表示と、少なくとも同程度に目立つように表示する必要があると案内しています。

    つまり、通常では気付かないほど小さな文字で隠すような表示は適切ではありません。

    紙のメニューに価格が掲載されていない場合なども、ほかの方法で追加料金について目立つように知らせる必要があります。



    実際の計算例

    例えば、メニュー価格がA$40で、日曜サーチャージが10%なら、

    A$40 × 10% = A$4

    なので、追加後の金額は、

    A$44

    となります。

    2人でA$120の食事をして、祝日サーチャージが15%なら、

    A$120 × 15% = A$18

    となり、合計は、

    A$138

    です。

    人数が多い食事や高額なディナーでは、数%の違いでも追加される金額が大きくなります。

    土曜日もかかる?

    店によります。

    土曜サーチャージを設定している店もあれば、土曜日は通常料金で、日曜日と祝日だけ追加料金を設定する店もあります。

    「週末だから必ず土日両方に追加料金がかかる」わけではありません。

    土曜日のディナーを予約する時も、予約画面やメニューの注意書きを確認してみましょう。

    日曜日だけ高くなる店もある

    オーストラリアでは、日曜日だけ日曜サーチャージを設定する飲食店もあります。

    土曜日はメニュー価格のままなのに、翌日の日曜日には追加料金が発生することがあります。

    同じ店へ週末に2日続けて行っても、利用する曜日によって支払額が違う場合があるということです。

    その日が祝日か確認する

    日本人旅行者には、オーストラリアの祝日が分かりにくいことがあります。

    特に、

    • キングス・バースデー(King’s Birthday)
    • レイバー・デー(Labour Day)
    • 州・地域独自の祝日

    などは、州によって日付が異なる場合があります。

    旅行中に「今日は平日のはずなのに祝日サーチャージが付いている」と感じた時は、その州・準州で祝日になっていないか確認してみてください。

    祝日は州によって違う

    オーストラリアには全国共通の祝日だけでなく、州や準州ごとの祝日があります。

    ある州では祝日でも、別の州では通常の平日という日があります。

    シドニーからメルボルン、ケアンズなど複数都市を周遊する旅行では、移動先の州・準州で祝日になっていないか確認しておくと安心です。

    振替休日にも注意

    祝日の日付が土曜日や日曜日と重なった場合、翌月曜日などが振替休日や追加の祝日として扱われる場合があります。

    そのため、実際の祝日当日だけでなく、その翌日にも祝日サーチャージが適用されることがあります。

    年末年始やイースター前後の旅行では、特に注意しましょう。




    カード手数料とは別

    旅行者が混同しやすいのが、週末・祝日サーチャージとカード手数料(Card Surcharge)です。

    種類 発生する理由
    週末サーチャージ 土曜日・日曜日など特定の日に利用
    祝日サーチャージ 祝日に利用
    カード手数料 対象となるカードで支払い
    予約手数料 予約サービスや予約方法など

    カード手数料は、週末・祝日サーチャージとは別の料金です。

    2026年10月からカード手数料の扱いが変わる予定

    2026年9月時点では、オーストラリアの事業者は、ビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)、エフトポス(eftpos)など対象となるカード決済について、実際のカード受入費用を超えない範囲でカード手数料を設定することができます。

    一方、2026年10月1日から、ビザ、マスターカード、アメリカン・エキスプレス(American Express)、エフトポスの各カードネットワークが、対象となるプリペイドカード、デビットカード、クレジットカードについて、上乗せ手数料を認めない「No Surcharge」ルールを導入する予定です。

    これはカード決済についてのルール変更で、週末・祝日サーチャージには影響しません。

    つまり、カード手数料がかからない支払方法でも、日曜サーチャージや祝日サーチャージは別に発生する場合があります。

    週末サーチャージとカード手数料は両方かかる?

    2026年9月30日までのルールでは、条件を満たせば、週末・祝日サーチャージとカード手数料が別々に加算される場合があります。

    例えば日曜日に食事をして、手数料の対象となるカードで決済すれば、日曜サーチャージに加えてカード手数料が表示される場合があります。

    ただし、カード手数料は、事業者が実際に負担するカード受入費用を超えて請求することはできません。

    2026年10月1日以降は、対象となるカードネットワークの「No Surcharge」ルールが始まる予定のため、カード決済に関する扱いが変わります。

    サービス料・予約手数料との違い

    予約サイトや一部のレストランでは、予約手数料(Booking Fee)やサービス料(Service Fee)など、別の追加料金を見ることがあります。

    これらも週末サーチャージとは別の料金です。

    通常、避けることのできない追加料金については、合計価格を表示するルールがあります。ただし、レストランやカフェで特定の日に加算される週末・祝日サーチャージには例外があり、メニューの各料理について毎回サーチャージ加算後の価格を表示する必要はありません。

    その代わり、何%のサーチャージが適用されるかを目立つ形で表示する必要があります。

    大人数の予約に追加料金がかかる場合も

    レストランによっては、大人数の予約に対してサービス料や団体向けの追加料金を設定している場合があります。

    例えば8名以上、10名以上などの場合、通常のアラカルトメニューではなく、団体向けメニューや追加のサービス料が適用されることがあります。

    これも週末・祝日サーチャージとは別なので、大人数で予約する場合は、予約条件を確認してください。

    チップとは別物

    週末・祝日サーチャージはチップではありません。

    サーチャージは店が設定した料金として請求されます。

    一方、チップ(Tip)は、サービスに対して客が任意で追加するものです。

    会計端末でチップの入力画面が表示されても、「すでに祝日サーチャージを払っているから、さらにチップも払わなければならない」ということではありません。

    GSTは表示価格に含まれる

    オーストラリアの一般消費者向け価格は、通常、GSTを含めた価格として表示されます。

    日本の飲食店で見かけることがある「税抜価格+消費税」のような見方をする必要は通常ありません。

    メニューがA$30なら、基本価格はA$30で、その日に週末サーチャージなどが設定されていれば、そこへ追加料金が加算されると考えると分かりやすいでしょう。



    注文前に確認する方法

    入店したら、メニューの最初や最後、ページの下部などを確認してください。

    次のような表示がないか見てみましょう。

    • 10% surcharge applies on Sundays
    • Weekend surcharge applies
    • 15% surcharge applies on public holidays
    • Public holiday surcharge applies

    心配なら注文前に、

    Is there a surcharge today?

    「今日はサーチャージがありますか?」

    と聞けば簡単です。

    QRコード注文でも確認する

    オーストラリアのパブやカフェでは、テーブルのQRコードを読み取り、スマートフォンから注文する店も増えています。

    QRコードから注文する場合、注文途中や会計直前にサーチャージが表示されることがあります。

    メニュー価格だけを見て「合計金額がおかしい」と思ったら、注文内容の確認画面や手数料の項目を確認してください。

    また、QRコードによる注文サービス自体の手数料が加算される店もあるため、何の料金なのかを確認することが大切です。

    会計時のチェック方法

    レシートでは、

    • Sunday Surcharge:日曜サーチャージ
    • Weekend Surcharge:週末サーチャージ
    • Public Holiday Surcharge:祝日サーチャージ
    • Card Surcharge:カード手数料
    • Service Fee:サービス料

    などが別項目で表示されることがあります。

    会計が予想より高ければ、まずレシートを見て、どの追加料金が入っているのか確認しましょう。

    表示がなかった場合は?

    メニューや注文画面にサーチャージの表示を見つけられず、会計時に初めて追加料金を知った場合は、店員へ確認して構いません。

    I didn’t see the surcharge on the menu. Could you show me where it was displayed?

    「メニューでサーチャージを見なかったのですが、どこに表示されていたか教えてもらえますか?」という意味です。

    価格表示が不明瞭、または誤解を招くと考える場合は、ACCCや各州・準州の消費者保護機関へ情報を提供する仕組みもあります。

    旅行予算への影響

    1回のカフェ利用なら数ドルの違いでも、家族旅行やグループ旅行で毎日外食すると、合計金額への影響は大きくなります。

    特に、

    • 土曜日・日曜日を含む旅行
    • イースター
    • クリスマス・年末年始
    • 州・準州独自の祝日

    に滞在する場合は、飲食費を少し多めに見積もっておくと安心です。

    祝日にレストランを予約する場合は、予約時にサーチャージの割合まで確認しておくと、予算を立てやすくなります。

    サーチャージで使える英語

    英語 意味
    Is there a surcharge today? 今日はサーチャージがありますか?
    How much is the Sunday surcharge? 日曜サーチャージは何%ですか?
    Is there a public holiday surcharge? 祝日サーチャージはありますか?
    Does the surcharge apply to the whole bill? サーチャージは会計全体にかかりますか?
    Is this a card surcharge? これはカード手数料ですか?
    Is there a fee for paying by card? カード払いに手数料はありますか?
    Could I see the bill, please? 請求書を見せてもらえますか?
    Could you explain this surcharge? このサーチャージについて説明してもらえますか?

    旅行者向けのコツ

    • 土曜日・日曜日・祝日は、メニューのサーチャージ表示を確認する
    • 追加される割合は店ごとに違うと考える
    • 「日曜日は必ず10%」「祝日は必ず15%」などと決めつけない
    • 旅行前に訪問先の州・準州の祝日を確認する
    • QRコード注文では、支払い前の最終確認画面まで見る
    • 週末・祝日サーチャージとカード手数料を区別する
    • チップはサーチャージとは別で、任意と考える
    • 大人数の予約では団体向け料金やサービス料も確認する
    • 会計が予想より高ければ、レシートの内訳を見る

    オーストラリアの週末・祝日サーチャージは、日本人旅行者には少し馴染みの薄い仕組みですが、難しいものではありません。

    「土日・祝日はメニューの注意書きを見る」という習慣を付けておけば、会計時に驚くことは少なくなります。

    特に祝日のディナーは、予約時にサーチャージまで確認し、料理の価格だけでなく最終的な支払額をイメージしておくと安心です。



    オーストラリアのレストランのサーチャージに関するよくある質問(FAQ)

    オーストラリアのレストランでは日曜日に追加料金がかかりますか?

    店によります。日曜サーチャージを設定する店もありますが、すべての飲食店で発生するわけではありません。

    祝日のサーチャージは何%ですか?

    全国共通の法定割合はありません。各レストラン・カフェが設定するため、メニューや予約条件を確認してください。

    週末・祝日サーチャージは合法ですか?

    はい。飲食店は週末・祝日サーチャージを設定できます。ただし、注文前に割合が分かるよう、メニューなどへ適切に表示する必要があります。

    サーチャージ込みの価格をメニューに1品ずつ表示する必要がありますか?

    レストランやカフェで特定の日に適用される週末・祝日サーチャージには例外があり、各商品の加算後価格を個別に表示する必要はありません。ただし、何%がどの日に適用されるかを目立つ形で表示する必要があります。

    土曜日にもサーチャージがかかりますか?

    店によります。土曜サーチャージを設定する店もあれば、日曜日と祝日だけ追加料金を設定する店もあります。

    週末サーチャージとカード手数料は同じですか?

    違います。週末サーチャージは利用した曜日による追加料金、カード手数料はカード決済による追加料金です。

    2026年10月から週末・祝日サーチャージもなくなりますか?

    いいえ。2026年10月から予定されているカードネットワークの「No Surcharge」ルールは対象となるカード決済に関するもので、飲食店の週末サーチャージや祝日サーチャージには適用されません。

    祝日サーチャージはチップですか?

    いいえ。祝日サーチャージは店が設定した料金です。チップは別のもので、通常は任意です。

    メニューにサーチャージの表示が見当たらない場合は?

    会計時に初めて追加料金を知った場合は、どこに表示されていたか店員へ確認してください。価格についての情報は、注文前に消費者へ分かる形で示す必要があります。



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  • オーストラリアのBYOとは?レストランへワインを持ち込む仕組み・コーケージを解説

    オーストラリアのBYOとは?レストランへワインを持ち込む仕組み・コーケージを解説

    オーストラリアのレストランを探していると、店頭や予約サイトで「BYO」という表示を見かけることがあります。

    BYOはBring Your Ownの略で、レストランでは「自分で購入したお酒を持ち込んで飲めます」という意味で使われます。特に一般的なのがワインの持ち込みです。

    ボトルショップで好きなワインを買い、レストランへ持って行けるため、ワイン好きには便利な仕組みです。ただし、「BYOなら何でも自由に持ち込める」わけではありません。

    店によっては「BYO Wine Only」と表示され、持ち込めるのはワインだけという場合があります。さらに、グラスの用意やボトルの開栓などに対して、コーケージ(Corkage)と呼ばれる持ち込み料・抜栓料がかかることもあります。

    また、オーストラリアの酒類に関する制度は州・準州ごとに異なるため、BYOの扱いも全国一律ではありません。旅行者が細かな法律を覚える必要はありませんが、利用するレストランのルールを確認してから持ち込むことが大切です。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、BYOの意味、コーケージ、持ち込めるお酒、予約時の確認方法、ワインの買い方、州による違い、利用時のマナーまで分かりやすく紹介します。




    BYOとは?

    レストランの入口に「BYO」とあります。ワインを自分で持って行っていいのですか?
    はい。ただし、ワインだけ持ち込み可、持ち込み料あり、曜日限定など、店によって条件が違います。予約時に確認するのが確実です。

    BYOはBring Your Ownの略です。

    日常英語では「自分の物を持参する」という意味ですが、オーストラリアのレストランでBYOと書かれている場合は、通常「自分で購入したお酒を店へ持ち込んで飲める」という意味です。

    特に一般的なのがワインで、店によっては「BYO Wine」や「BYO Wine Only」と明記されています。

    お気に入りのワインを料理と一緒に楽しみたい時だけでなく、レストランのワインリストから注文するより手頃に楽しみたい時にも利用されています。

    「BYO Wine Only」とは?

    BYO Wine Onlyと書かれている場合、基本的に持ち込めるのはワインだけです。

    「BYO」と書かれているからといって、ビール、サイダー、ウイスキー、ジンなどを自由に持って行けるとは限りません。

    店側が、持ち込める酒類をワインだけに限定している場合があります。

    ワイン以外のお酒を持ち込みたい場合は、事前に店へ確認しましょう。

    コーケージとは?

    BYOを利用する時によく出てくる言葉がコーケージ(Corkage)です。

    日本語では「持ち込み料」「抜栓料」と考えると分かりやすいでしょう。

    客がワインを持ち込むと、レストラン側はワイングラスの用意、ボトルの開栓、ワインクーラーの提供、使用後のグラスの洗浄などを行います。こうしたサービスに対して料金を設定している店があります。

    コーケージの計算方法は店によって異なり、

    • ワイン1本につき
    • 1人につき
    • 1テーブルにつき

    などの方法があります。

    金額も店によって大きく違うため、「BYO=無料で持ち込める」とは限りません。

    お酒を販売しているレストランでもBYOできる?

    できます。

    「BYO=店ではお酒を販売していないレストラン」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

    例えばビクトリア州では、レストランやカフェ向けの酒類販売許可など、一定の許可を持つ店でも、店側が希望すればBYOを認めることができます。

    西オーストラリア州でも、お酒を販売している飲食店がBYOを認めるかどうかは店側の判断です。

    そのため、店頭や予約ページで、

    Licensed & BYO

    と表示されているレストランもあります。

    この場合は、店のワインリストから注文することも、自分のワインを持ち込むこともできます。ただし、持ち込みにはコーケージが設定されていることがあります。

    「Fully Licensed – No BYO」とは?

    Fully Licensed – No BYOと書かれていたら、その店ではお酒を販売していますが、外からのお酒は持ち込めません。

    レストランが酒類販売の許可を持っているからといって、客が自分のお酒を自由に持ち込めるわけではありません。

    クイーンズランド州の公式案内でも、店側はBYOを断ることができ、客は店の同意なく酒類を持ち込むべきではないとされています。

    予約ページにBYOについて何も書かれていない場合も、「たぶん大丈夫」と考えて持参するのではなく、事前に確認しておきましょう。



    BYOのルールは州によって違う

    オーストラリアでは、酒類の販売・提供に関する法律や許可制度を州・準州ごとに管理しています。

    そのため、BYOについても全国共通の一つの制度があるわけではありません。

    例えばビクトリア州には、BYO専用の許可制度(BYO Permit)があります。一方、クイーンズランド州では、一般的なレストランのBYOについて、州の酒類当局が直接許可制度の対象としていない場合があります。

    旅行者がこうした制度の違いまで覚える必要はありません。

    実際に利用する時に重要なのは、「そのレストランがBYOを認めているか」です。

    ニュー・サウス・ウェールズ州

    シドニーを含むニュー・サウス・ウェールズ州では、レストランでの酒類販売はリカー&ゲーミングNSW(Liquor & Gaming NSW)が管轄しています。

    レストランが酒類を販売する場合は、通常、店内での酒類提供を認める許可などの対象となります。

    一方、BYOができるかどうかは、店の営業形態や条件によって異なります。

    シドニーにはBYOを利用できるレストランが数多くありますが、すべてのレストランで持ち込みができるわけではありません。

    予約サイトや店の公式ページで「BYO」「BYO Wine Only」「Corkage」などの表示を確認しましょう。

    ビクトリア州

    メルボルンのあるビクトリア州では、BYOの仕組みが比較的分かりやすく制度化されています。

    リカー・コントロール・ビクトリア(Liquor Control Victoria)によると、レストラン・カフェ向け、一般向け、店内提供向けなど一定の酒類販売許可を持つ店は、店側が希望すればBYOを認めることができます。

    一方、店では酒類を販売せず、客が持ち込んだお酒を飲める形で営業する対象レストランやカフェには、BYO専用の許可を取得する仕組みがあります。

    つまりメルボルンには、「店ではお酒を売っていないがBYOできる店」と「店でもお酒を売っていてBYOもできる店」の両方があります。

    クイーンズランド州

    ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズのあるクイーンズランド州では、お酒を販売していないレストランでもBYOを認めることがあります。

    州政府の案内では、一般的なレストランのBYOについて、酒類・賭博規制局(Office of Liquor and Gaming Regulation)が直接規制していない場合があり、店主の同意が重要とされています。

    また、地方自治体によって別の条件が設けられている場合もあります。

    旅行者側から見ると、「店がBYOを認めているか確認する」という基本は他州と変わりません。

    西オーストラリア州

    パースのある西オーストラリア州では、お酒を販売していないレストランでも、一定の条件で客が自分のお酒を持ち込み、食事と一緒に飲むことが認められています。

    州政府の案内では、店側の同意が必要で、持ち込む量も食事中に無理なく飲める範囲とされています。

    酒類販売の許可を持つレストランでも、店側がBYOを認めることができ、コーケージを設定するかどうかも店側の判断です。

    「BYO Wine Only」のように、持ち込めるお酒の種類や量を店側が限定することもあります。

    その他の州・準州

    南オーストラリア州、タスマニア州、オーストラリア首都特別地域、ノーザン・テリトリーにも、それぞれ独自の酒類規制があります。

    レストランの営業形態や酒類販売許可の条件によってBYOの扱いが変わるため、旅行者が州の法律だけを見て「この州なら持ち込める」と判断するのは避けた方がよいでしょう。

    店の公式サイト、予約ページ、または直接の確認を優先してください。




    何を持ち込める?

    一番多いのはワインです。

    特に「BYO Wine Only」と明記されているレストランでは、赤ワイン、白ワイン、ロゼ、スパークリングワインなどが対象になりますが、詳しい条件は店ごとに確認してください。

    ビール、サイダー、ウイスキー、ジンなどについては、持ち込みを認めていない店もあります。

    ワイン以外を持ち込みたい場合は、

    Is BYO wine only?

    「持ち込みはワインだけですか?」と聞けば簡単です。

    何本まで持ち込める?

    「BYOだから人数分何本でも持ち込める」という考え方は避けた方がよいでしょう。

    レストランによっては、1テーブルあたりの本数制限を設けている場合があります。

    また、西オーストラリア州のように、酒類販売許可のないレストランでは、食事中に無理なく飲める量であることを前提としている地域もあります。

    2人で食事をする時にワイン1本を持ち込むような利用は一般的ですが、大人数で何本も持って行く場合は、事前に店へ確認するのが安心です。

    ワインはどこで買う?

    オーストラリアでは、ワインやビールなどのお酒はボトルショップ(Bottle Shop)で購入するのが一般的です。

    大手チェーンには、ダン・マーフィーズ(Dan Murphy’s)、BWS、リカーランド(Liquorland)などがあります。

    独立系のワインショップも多く、その地域で造られたワインを探したいなら、スタッフにおすすめを聞いてみるのもよいでしょう。

    ワイン産地を訪れた日にワイナリーで購入した1本を、その日の夕食へ持って行くという楽しみ方もできます。

    ボトルショップとは?

    ボトルショップは、ワイン、ビール、蒸留酒などを販売する酒屋です。

    オーストラリアでは「Liquor Store」という表現も使われますが、日常会話では「Bottle Shop」、または略して「Bottle-O(ボトル・オー)」と呼ばれることもあります。

    スーパーの近くに酒屋が併設されていることも多いですが、州によってはスーパーの食品売り場そのものでは酒類を販売していません。

    お酒を購入する際、年齢確認のため写真付き身分証明書を求められることがあります。

    予約前に確認すること

    BYOを利用したい場合、予約前に次の3点を確認すれば十分です。

    • BYOが可能か
    • ワインだけか、ほかのお酒も持ち込めるか
    • コーケージはいくらか

    大人数の場合は、1テーブルあたりの持ち込み本数に制限がないかも確認しておきましょう。

    英語なら、

    Do you allow BYO?

    How much is corkage?

    の2つで、基本的な条件はほぼ確認できます。

    予約サイトでの見分け方

    レストランの公式サイトや予約ページでは、次のような表記があります。

    表記 意味
    BYO お酒の持ち込み可。対象となる酒類は要確認
    BYO Wine ワインの持ち込み可
    BYO Wine Only 持ち込めるのはワインのみ
    Corkage applies 持ち込み料あり
    No Corkage 持ち込み料なし
    Licensed & BYO 店でもお酒を販売しており、持ち込みも可
    Fully Licensed 酒類販売あり。BYOの可否は別途確認
    No BYO 持ち込み不可

    「Fully Licensed」とだけ書かれていても、必ずしもBYO不可という意味ではありません。

    ただし、BYOと明記されていなければ、確認してから持って行く方が確実です。



    レストランへ持って行く時

    BYO用のワインは、入店したらバッグの中に隠しておく必要はありません。

    スタッフに、

    We brought a bottle of wine.

    「ワインを1本持ってきました」と伝えて渡せば大丈夫です。

    店側でボトルを開け、グラスを用意してくれるのが一般的です。

    高級レストランではBYOを認めていない店も多いため、特別なワインを持って行きたい時ほど、事前に確認しておきましょう。

    グラスは店が用意してくれる?

    通常は、店側がワイングラスを用意してくれます。

    コーケージには、ボトルの開栓、グラスの用意、使用後の洗浄などが含まれていると考えると分かりやすいでしょう。

    ただし、非常にカジュアルな飲食店では簡単なグラスだけだったり、セルフサービスだったりする場合もあります。

    BYOだからといって、自分で紙コップやワイングラスを持参する必要は通常ありません。

    白ワインを冷やしてもらえる?

    白ワインやスパークリングワインなら、ワインクーラーや氷を用意してくれる店があります。

    冷やしてほしい場合は、

    Could we have an ice bucket for the wine, please?

    「ワインを冷やす氷入りの容器をいただけますか?」と頼めます。

    ただし、小さなカジュアル店ではワインクーラーがない場合もあります。

    白ワインやスパークリングワインは、あらかじめ飲み頃まで冷やして持って行くと安心です。

    飲み切れなかったワインは?

    持ち込んだワインを飲み切れなかった場合の扱いは、州の法律や店のルールによって異なります。

    西オーストラリア州では、一定のレストランで、客が持ち込んだ酒類の飲み残しを持ち帰れる扱いが示されています。

    ほかの州でも持ち帰れる場合はありますが、自分のワインだからと勝手にバッグへ戻さず、スタッフへ確認してください。

    Can we take the rest of the bottle with us?

    「残りのワインを持ち帰ってもいいですか?」と聞けばよいでしょう。

    18歳未満とBYO

    オーストラリアには酒類に関する年齢制限があり、BYOだからといって、18歳未満の人へ自由に酒を飲ませてよいわけではありません。

    例えばクイーンズランド州の公式案内では、一般的なBYOについても、利用する客が18歳以上であることが前提として示されています。

    西オーストラリア州でも、BYOを認める店には、未成年者や酔った人による飲酒を防ぐための管理が求められています。

    「自分で買って持ち込んだ酒だから店のルールは関係ない」わけではありません。

    飲み過ぎには注意

    BYOは好きなワインを持ち込める便利な仕組みですが、店でグラスごとに注文する場合より飲む量が増えやすい面もあります。

    店側はBYOを認めていても、酔いが進んだ客の飲酒を制限したり、退店を求めたりする場合があります。

    オーストラリアでは責任ある酒類提供(Responsible Service of Alcohol/RSA)という考え方が広く定着しています。

    店で購入したお酒か、自分で持ち込んだお酒かに関係なく、飲み過ぎないようにしましょう。




    BYOを利用する時のマナー

    BYOは特別に難しい仕組みではありません。次の点を守れば十分です。

    • 事前にBYOが可能か確認する
    • ワインのみ持ち込み可なら、ほかのお酒を持ち込まない
    • コーケージの金額を確認する
    • 必要以上の本数を持ち込まない
    • 入店したらスタッフへボトルを渡す
    • 自分で勝手に開栓する前に店の案内を確認する
    • 飲み残しを持ち帰る時はスタッフへ確認する
    • 飲み過ぎない

    BYOは「レストランのお酒代を節約する方法」というだけではありません。

    店が認めている範囲で、自分の好きなワインを料理と一緒に楽しめるオーストラリアの飲食文化の一つと考えると分かりやすいでしょう。

    BYOで使える英語

    英語 意味
    Do you allow BYO? BYOはできますか?
    Is BYO wine only? 持ち込みはワインだけですか?
    How much is corkage? 持ち込み料はいくらですか?
    Is corkage per bottle? 持ち込み料は1本ごとですか?
    We brought a bottle of wine. ワインを1本持ってきました。
    Could you open this for us? これを開けてもらえますか?
    Could we have an ice bucket? ワインを冷やす氷入りの容器をいただけますか?
    Can we take the rest with us? 残りを持ち帰れますか?

    特に覚えておきたいのは、Do you allow BYO? と How much is corkage? の2つです。



    オーストラリアのBYOに関するよくある質問(FAQ)

    BYOとは何の略ですか?

    Bring Your Ownの略です。レストランでは、自分で購入したお酒を店へ持ち込んで飲めるという意味で使われます。

    BYOならビールも持ち込めますか?

    店によります。「BYO Wine Only」の場合は、持ち込めるのはワインだけです。ビールなどを持ち込みたい場合は事前に確認してください。

    コーケージとは何ですか?

    ワインなどを持ち込む際に店へ支払う持ち込み料・抜栓料です。1本ごと、1人ごと、テーブルごとなど、計算方法や金額は店によって異なります。

    BYOなら無料でワインを持ち込めますか?

    必ずしも無料ではありません。コーケージを設定しているレストランもあるため、予約時に確認してください。

    お酒を販売しているレストランでもBYOできますか?

    店や州の制度によりますが、お酒を販売している店でもBYOを認めている場合があります。「Licensed & BYO」と表示される店もあります。

    ワインはどこで買えますか?

    ボトルショップで購入するのが一般的です。ダン・マーフィーズ、BWS、リカーランドなどの大手チェーンのほか、独立系のワインショップもあります。

    BYOのワインは自分で開けますか?

    店によりますが、通常はスタッフにボトルを渡し、開栓やグラスの用意をしてもらうとスムーズです。

    飲み残したワインは持ち帰れますか?

    州の法律や店のルールによります。持ち帰る前にスタッフへ確認してください。



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  • オーストラリアではチップは必要?レストラン・ホテル・タクシー別に徹底解説

    オーストラリアではチップは必要?レストラン・ホテル・タクシー別に徹底解説

    オーストラリア旅行で意外と迷いやすいのが、レストランやホテルでのチップ(tip/gratuity)です。アメリカ旅行の経験があると、「食事代とは別に15~20%くらい必要なのでは?」と心配になるかもしれません。

    結論から言えば、オーストラリアではチップは基本的に必要ありません。レストラン、カフェ、ホテル、タクシー、ツアーなど、通常のサービスを利用するだけなら、表示・請求された料金を支払えば問題ありません。

    一方で、特に満足したサービスに対して、自分の意思でチップを渡すことはあります。高級レストランで良いサービスを受けた場合に10%程度を加えたり、会計をきりの良い金額に丸めたりするケースもありますが、義務ではありません。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、レストラン、カフェ、バー、ホテル、タクシー、ウーバー、ツアー、フードデリバリーなど、場面ごとのチップ事情を紹介します。チップと混同しやすい週末・祝日サーチャージやカード手数料についてもあわせて説明します。




    結論:オーストラリアではチップは基本的に不要

    レストランで食事をしたら、必ずチップを置いた方がいいですか?
    いいえ。オーストラリアではチップは基本的に任意です。普通のサービスであれば、請求された金額だけを支払って問題ありません。

    オーストラリア政府観光局(Tourism Australia)も、ホテルやレストランでのチップは利用者の選択であり、一般的には期待されていないと案内しています。

    日本の感覚に近く、サービスを受けるたびにチップの金額を計算する必要はありません。

    ただし「チップを渡してはいけない」という意味ではありません。非常に丁寧な接客を受けた、特別なお願いに対応してもらったなど、感謝を形にしたいときに任意で渡すことはあります。

    なぜチップを払わなくてもよい?

    オーストラリアでは、従業員には最低賃金や業種別のアワード(Award)などの賃金制度が適用されます。

    2026年7月1日以降、アワードや企業協定の対象でない成人従業員に適用される全国最低賃金は時給A$26.44です。実際のレストランやホテル従業員には、ホスピタリティ業界などのアワードに基づく賃金、時間帯や曜日によるペナルティーレート等が適用される場合があります。

    そのため、少なくともアメリカの一部で見られるような「チップを受け取ることを前提に、通常の最低賃金とは異なる低い現金賃金が設定される」という仕組みとは異なります。

    旅行者としては、チップはサービス料金の不足分を補うものではなく、良いサービスへの任意のお礼と考えると分かりやすいでしょう。

    レストランのチップ

    一般的なレストランでは、チップを支払わなくても問題ありません。

    例えば2人で食事をして会計がA$86だった場合、A$86をそのまま支払えば十分です。アメリカのように、会計後に自動的に15%や20%を計算して追加する必要はありません。

    サービスが特に良かった場合には、A$86をA$90にしたり、数ドルを残したりする人もいます。

    カード払いが中心のオーストラリアでは、現金をテーブルに置くより、会計時にチップを加えるか、カード端末に表示される任意のチップ機能を利用するケースもあります。

    高級レストランでは?

    高級レストランやファインダイニングでは、一般的なカジュアルレストランよりチップを渡す人が多くなります。

    Tourism Australiaでは、上質なレストランで良いサービスを受けた場合、会計の10%程度をチップとして渡すことが一般的と案内しています。

    ただし、ここでも「10%を必ず払わなければならない」というルールではありません。料理やサービスに満足した場合のお礼という位置付けです。

    A$200の会計なら、特に良いサービスだった場合にA$20程度を追加する、といった考え方になります。



    カフェ・バー・パブ

    カフェでコーヒーを買う、バーでビールを注文する、パブで食事をするといった場面でも、通常はチップ不要です。

    カウンターにTip Jarと書かれた容器が置かれていることがあります。小銭を入れたい人が自由に入れるもので、何も入れなくても失礼にはなりません。

    注文のたびにバーテンダーへ1ドルずつ渡すといったアメリカ式の習慣も、オーストラリアでは一般的ではありません。

    ホテル

    ホテルでも、通常のサービスにチップは必要ありません。

    場面 チップ
    チェックイン・フロント 不要
    ポーターに荷物を運んでもらう 通常は不要
    客室清掃 通常は不要
    コンシェルジュ 通常は不要
    ルームサービス 基本的に不要。請求内容を確認

    例えばスーツケースを部屋まで運んでもらっただけで、A$1やA$2を必ず渡す必要はありません。

    一方、コンシェルジュに入手困難なレストランを探してもらった、通常以上の手間をかけてもらった、といった場合に任意でお礼を渡すことはできます。

    タクシー

    タクシーでもチップは基本的に不要です。メーター料金や確定した運賃を支払えば問題ありません。

    以前は現金払いの際に、例えばA$28.60をA$30として「お釣りは結構です」とすることもありました。現在はカード決済が多いため、必ずしも端数を切り上げる必要はありません。

    大きな荷物をたくさん運んでもらった、予定外の対応をしてもらったなど、特に感謝したい場合に数ドルを追加する程度で十分です。

    ウーバーなどの配車サービス

    ウーバー(Uber)では、乗車後にアプリ上でチップを追加できる機能があります。

    しかし、ウーバー自身もチップについて「期待されておらず、必要でもない」と案内しています。

    アプリにチップの選択画面が表示されても、必ず選択する必要はありません。良いサービスだったと感じたときだけ利用すれば十分です。

    運転手が荷物を積み下ろしてくれた、長距離移動で非常に丁寧に対応してくれた、といった場合にお礼として利用することができます。




    ツアーガイド・ドライバー

    オーストラリアの現地ツアーでも、原則としてガイドやドライバーへのチップは必須ではありません。

    日帰り観光、ワイナリーツアー、空港送迎、貸切車などでは、予約時に提示されたツアー代金を支払えば通常はそれで完了です。

    ガイドが非常に丁寧だった、旅行中のトラブルに特別に対応してもらったなど、強く感謝したい場合には任意で渡して構いません。

    海外クルーズや海外資本のツアーなどでは、オーストラリア国内の一般的な慣習とは異なるチップ制度を採用している場合があります。その場合は予約条件や旅行書類に記載された案内を確認してください。

    フードデリバリー

    ウーバー・イーツ(Uber Eats)などのフードデリバリーでも、チップは必須ではありません。

    アプリ上でチップを追加できる場合がありますが、これは任意です。ウーバー・イーツも「チップは必要ではない」と案内しています。

    雨天や悪天候、大量注文、階段しかない建物への配達などで特に感謝したい場合に追加する、と考えればよいでしょう。

    美容院・マッサージ・スパ

    美容院、ネイルサロン、マッサージ、スパなどでも、料金とは別にチップを支払う習慣は基本的にありません。

    表示された料金を支払えば問題なく、施術料金の15~20%を別途計算する必要はありません。

    もちろん、特別に満足したサービスに対して任意でチップを渡すことはできます。

    チップを渡すならいくら?

    オーストラリアでは固定されたチップ率がないため、「このサービスなら必ず○%」という決まりはありません。

    場面 一般的な考え方
    一般的なレストラン 不要。良いサービスなら端数を丸める、数ドルなど任意
    高級レストラン 特に良いサービスなら10%程度を目安にすることがある
    カフェ・バー 不要。Tip Jarへ小銭を入れる程度でも可
    ホテル 通常不要
    タクシー 不要。端数を切り上げる程度でも可
    ウーバー 不要。アプリから任意で追加可能
    ツアー 通常不要。特別に満足した場合のみ任意
    フードデリバリー 不要。アプリから任意で追加可能

    迷ったときは「チップなし」で問題ありません。良いサービスを受けて自分からお礼をしたいと感じたときだけ追加すれば十分です。

    カード端末に「Tip」が表示されたら?

    近年はレストランやカフェのカード端末で、支払い時に「Tip」「Add tip」などが表示されることがあります。

    画面に「5%」「10%」「15%」「Custom」などの選択肢が出ても、チップを選ばなければならないわけではありません。「No tip」「Skip」などを選んで通常料金だけを支払って構いません。

    海外から導入されたPOSシステムが標準でチップ画面を表示している場合もあるため、「画面が出た=オーストラリアでもチップが必須になった」と考える必要はありません。

    チップの渡し方

    チップを渡したい場合には、いくつか方法があります。

    • 会計時に現金を追加する
    • レストランのTip Jarへ現金を入れる
    • カード端末で任意の金額を追加する
    • ウーバーやデリバリーアプリから追加する
    • 現金払いで端数のお釣りを受け取らない

    日本の「心付け」のように封筒へ入れる必要はなく、特別な渡し方の作法もありません。



    サービス料とチップの違い

    旅行中は「Tip」と「Service Charge」を区別して考えましょう。

    チップは利用者が任意で追加するお礼です。一方、予約条件やメニューなどに明記されたサービス料・手数料は、店側が設定した料金の一部です。

    特に大人数のグループ予約や特別なイベントでは、通常とは異なる料金条件が設定されることがあります。予約時に「service charge」「booking fee」「surcharge」などの記載があれば、チップとは別のものとして確認してください。

    週末・祝日・カードのサーチャージはチップではない

    オーストラリアのレストランやカフェで旅行者が戸惑いやすいのがサーチャージ(surcharge)です。

    週末や祝日に「Sunday surcharge 10%」「Public holiday surcharge 15%」などが設定されることがあります。これは店側が設定する追加料金で、スタッフへのチップではありません。

    また、2026年9月時点ではカード決済にカード・サーチャージを加える店もあります。ただしオーストラリアではカード・サーチャージのルールが変更され、Visa、Mastercard、American Express、eftposについては2026年10月1日から各カードネットワークの「no surcharge」ルールが導入されます。

    この変更はカード決済のサーチャージに関するもので、レストランなどの週末・祝日サーチャージには適用されません。

    いずれの場合も、サーチャージを払ったからチップを払った、あるいはサーチャージとは別に必ずチップを払うという関係ではありません。

    チップを渡さなくても失礼ではない?

    チップを渡さなかったことで、「サービスが悪かったという意思表示になるのでは」と心配する必要もありません。

    オーストラリアでは、チップなしが普通の支払いとして受け取られます。

    良いサービスだったことを伝えたい場合は、チップだけでなく、スタッフへ直接「Thank you」「That was great」と伝えたり、Googleなどで良いレビューを残したりする方法もあります。

    アメリカとの違い

    項目 オーストラリア アメリカ
    レストラン 基本的に任意 チップが強く期待される場面が多い
    カフェ 通常不要 店舗・サービス形態によりチップを求められることが多い
    ホテル 通常不要 ポーター、ハウスキーピング等で渡すことが多い
    タクシー 通常不要 チップを加えることが一般的
    カード端末のTip画面 表示されても任意 チップを選択する場面が多い

    日本からオーストラリアへ旅行する場合には、「アメリカ式のチップ文化を持ち込んで考えなくてよい」という点を覚えておけば、会計時に慌てずに済みます。




    旅行中の場面別・支払い例

    カフェでA$6のコーヒー

    A$6をそのまま支払えば問題ありません。Tip Jarがあっても入れる必要はありません。

    カジュアルレストランでA$78

    A$78をそのまま支払えば問題ありません。とても良いサービスだったのでA$80にしたい、という場合にはもちろん構いません。

    高級レストランでA$300

    サービスに特に満足した場合は、10%程度を目安にA$30前後を追加するという選択肢があります。ただし必須ではありません。

    タクシー料金A$47.60

    A$47.60を支払えば問題ありません。現金でA$50を渡し、お釣りを受け取らない方法もありますが、あくまで任意です。

    ウーバー乗車後にTip画面が出た

    チップなしで終了して構いません。特に良かった場合だけ、アプリから希望額を追加します。

    ホテルでスーツケースを部屋まで運んでもらった

    通常はチップ不要です。何も渡さなくてもマナー違反にはなりません。

    オーストラリアのチップに関するよくある質問(FAQ)

    オーストラリアではチップは必要ですか?

    基本的に必要ありません。レストラン、ホテル、タクシーなどでも、通常は請求された金額を支払えば問題ありません。

    レストランでは何%払えばいいですか?

    一般的なレストランではチップ不要です。高級レストランで特に良いサービスを受けた場合は、10%程度を目安に任意で渡すことがあります。

    ホテルの清掃スタッフに枕元へ現金を置く必要がありますか?

    必要ありません。オーストラリアではホテルの客室清掃に毎日チップを置く習慣は一般的ではありません。

    タクシーやウーバーにチップは必要ですか?

    必要ありません。ウーバーではアプリにチップ機能がありますが任意です。

    ツアーガイドにはチップを渡しますか?

    通常は必要ありません。特別に良いサービスを受けた場合に、お礼として任意で渡すことはできます。

    カード端末に10%や15%のTipが表示されたら払う必要がありますか?

    必要ありません。「No tip」「Skip」などを選択して、通常の会計金額だけを支払って問題ありません。

    週末サーチャージはチップですか?

    いいえ。週末や祝日のサーチャージは店が設定する追加料金で、スタッフへのチップとは別のものです。

    チップを払わないと失礼ですか?

    失礼ではありません。オーストラリアではチップなしが一般的な支払いです。



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  • ハワイ 「’Olili Waikiki」グランド・リオープン!!

    ハワイ 「’Olili Waikiki」グランド・リオープン!!

    2026年8月27日(木曜日)
    8月25日(火曜日)に、「ワイキキ・マーケット」と共に、隣接の「オリリ・ワイキキ」もグランド・リオープンしました。
    「’Olili Waikiki」は、ハワイの伝統に根ざした現代的な料理を提供するレストランで、「ワイキキマーケット」内に位置しています。

    「オリリ・ワイキキ」の入口は、「ワイキキ・マーケット」のすぐお隣になります。

    店内
    天井が高くてゆったり明るい雰囲気

    新メニューも色々登場!

    デザートも充実!

    詳しくは、こちらでどうぞ!!

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  • ハワイ 「UPSTAIRS BECHWALK HAWAII」

    ハワイ 「UPSTAIRS BECHWALK HAWAII」

    2022年10月3日(月曜日)

    入口を入ったら、この階段
    2階がダイニングエリアになります。

    2階のダイニングエリアは、天井が高くて広々としています。

    アップステアーズ・バーガー $20-

    明太子スパゲッティ $23-

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  • ハワイ 「ワイキキ・レイア」レストラン

    ハワイ 「ワイキキ・レイア」レストラン

    2022年5月18日(水曜日)

    ここは、コロナ禍前までは、結婚式場として使われていた場所ですが、コロナ禍で、結婚式のお客様が激減、それで、レストランとして営業を始めた場所です。

    店内は、とても豪華です。

    ランチのパスタセット クリーム・ソース

    デザートのモンブランとフルーツパフェ

    詳しくは、こちらでどうぞ!!

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  • 当分お預けの外食

    当分お預けの外食

    2020年3月20日、朝8時30分からレストランやバーは店内で食事を提供してはいけなくなりました。

    なので、最後のランチに行って来ました。

    このセットで$15-(カマアイナ=ローカル料金は、$9.95-)

    いつもは、行列ができている「TIM HO WAN」も、行列無し!

    15日間とのことなので、3月20日から4月4日までは、テイクアウトオンリーになります!!

    2階のフードコートでもテーブルやイスが消えて、そこでは食べることができません。
    要注意です。

    詳しくは、こちらでどうぞ!!

  • カピスパ

    カピスパ

    久し振りに女3人、ランチに行くことになりました。

    で、どこにする!?ということで、他の2人がまだ行ったことがないという「カピスパ」に集合!!

    「カピスパ」=カピオラ二・スパゲッティ・ハウス

    今や、人気のレストランですが、

    ランチ時間をちょっと過ぎると空いていました。

    メニューは、写真入りで判り易い!!

    スパゲッティかドリアを頼むとサラダバーが$3-

    スープ&サラダバーが$3-というのが嬉しいです。

    「たらことイカのスパゲッティ」$15-
    「醤油ペペロンチーノ」$9-

    続きは、こちらから。

    https://hawaiitoo.wordpress.com/2020/02/18/kapispa-2/

  • イーティング・ハウス 1849 ワイキキ

    イーティング・ハウス 1849 ワイキキ

    「イーティング・ハウス 1849 ワイキキ」

    インターナショナル・マーケット・プレイスの屋上、グランド・ラナイにあります。

    ハワイの有名シェフ「ロイ・ヤマグチ」氏のレストランです。

    屋内とテラス席があります。

    テラス席では、ライブ演奏も楽しめます。

    このレストランでは、ロイ・ヤマグチ氏の美味しい料理がリーズナブルな値段で食べることができます。

    詳しくは、こちらから。

    https://hawaiitoo.wordpress.com/2020/02/11/eating-house-1849-by-roy-yamaguchi-2/