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  • オーストラリアのレストランのサーチャージ|週末・日曜・祝日の追加料金を解説

    オーストラリアのレストランのサーチャージ|週末・日曜・祝日の追加料金を解説

    オーストラリアのレストランやカフェで会計をすると、「メニューに書かれていた金額より少し高い」と感じることがあります。

    その理由の一つが、週末サーチャージ(Weekend Surcharge)や祝日サーチャージ(Public Holiday Surcharge)です。

    土曜日、日曜日、祝日に通常価格へ一定割合が上乗せされる仕組みで、オーストラリアの飲食店では珍しくありません。店によっては土曜日は追加料金なし、日曜日だけ加算、祝日はさらに高い割合を設定するなど、条件が異なります。

    大切なのは、週末・祝日サーチャージには全国共通の「法定○%」という決まりはないことです。飲食店は基本的に自店の価格を設定できますが、消費者が注文する前に、追加料金の有無と割合が分かるように表示する必要があります。

    また、週末・祝日サーチャージと、クレジットカードなどで支払う時のカード手数料は別のものです。条件によっては、両方が会計に関係することもあります。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、週末・祝日サーチャージの仕組み、メニューの見方、カード手数料との違い、祝日の確認方法、会計時に注意したいポイントまで分かりやすく紹介します。




    サーチャージとは?

    メニューは30ドルだったのに、日曜日の会計で33ドルになりました。間違いですか?
    メニューに「10% Sunday Surcharge」などの表示があれば、日曜サーチャージが加算された可能性があります。注文前に追加料金の表示を確認してみましょう。

    サーチャージ(Surcharge)とは、通常の価格に上乗せされる追加料金です。

    オーストラリアの飲食店で旅行者がよく目にするのは、

    • 土曜サーチャージ(Saturday Surcharge)
    • 日曜サーチャージ(Sunday Surcharge)
    • 週末サーチャージ(Weekend Surcharge)
    • 祝日サーチャージ(Public Holiday Surcharge)
    • カード手数料(Card Surcharge)

    などです。

    これらはすべて同じ料金ではありません。「いつ利用したか」によって発生する追加料金と、「どのように支払ったか」によって発生する手数料を分けて考えると分かりやすくなります。

    週末サーチャージとは?

    週末サーチャージは、土曜日や日曜日に飲食した場合に加算される追加料金です。

    店によって、

    • 土曜日・日曜日とも同じ割合
    • 日曜日だけ加算
    • 土曜日と日曜日で異なる割合

    など、設定方法が違います。

    週末に営業している飲食店で必ず発生するわけではありません。週末サーチャージを設定していない店もあります。

    祝日サーチャージとは?

    祝日サーチャージは、オーストラリアの祝日にレストランやカフェを利用した場合に加算される追加料金です。

    クリスマス、ボクシング・デー、元日、オーストラリア・デー、アンザック・デー、イースター期間など、祝日に営業する飲食店で見かけることがあります。

    ただし、オーストラリアの祝日には全国共通のものだけでなく、州・準州ごとに異なるものもあります。

    旅行の日程に祝日が含まれていると、レストランの料金だけでなく、営業時間や交通機関などにも影響することがあるため、事前に確認しておくと安心です。

    何%上乗せされる?

    週末・祝日サーチャージには、全国共通の決められた割合はありません。

    それぞれの店が料金を設定します。

    オーストラリア競争・消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission/ACCC)の価格表示に関する説明では、「日曜日10%」「祝日15%」といった例が使われていますが、これは法定の割合や全国共通の標準料金ではありません。

    実際に何%加算されるかは、その店のメニューや予約条件を確認してください。

    サーチャージは違法ではない?

    週末や祝日に追加料金を設定すること自体は違法ではありません。

    オーストラリアでは、企業は原則として自社の商品やサービスの価格を設定できます。

    ただし、オーストラリア消費者法(Australian Consumer Law)では、消費者を価格について誤解させてはいけません。

    レストランやカフェが週末・祝日サーチャージを設定する場合は、注文する前に消費者が分かる形で表示する必要があります。

    メニューには表示が必要

    ACCCによると、レストランやカフェが特定の日にサーチャージを加算する場合、メニューには、何%の追加料金がどの日に適用されるのかを表示する必要があります。

    例えば、

    A surcharge of 10% applies on Sundays.

    とあれば、「日曜日は10%のサーチャージが適用されます」という意味です。

    祝日なら、

    A 15% surcharge applies on public holidays.

    「祝日は15%のサーチャージが適用されます」などと表示されます。

    小さな注意書きだけではダメ?

    週末・祝日サーチャージの表示には、通常の注意書きよりも厳しい表示ルールがあります。

    ACCCは、サーチャージについての文言をメニュー上で最も目立つ価格表示と、少なくとも同程度に目立つように表示する必要があると案内しています。

    つまり、通常では気付かないほど小さな文字で隠すような表示は適切ではありません。

    紙のメニューに価格が掲載されていない場合なども、ほかの方法で追加料金について目立つように知らせる必要があります。



    実際の計算例

    例えば、メニュー価格がA$40で、日曜サーチャージが10%なら、

    A$40 × 10% = A$4

    なので、追加後の金額は、

    A$44

    となります。

    2人でA$120の食事をして、祝日サーチャージが15%なら、

    A$120 × 15% = A$18

    となり、合計は、

    A$138

    です。

    人数が多い食事や高額なディナーでは、数%の違いでも追加される金額が大きくなります。

    土曜日もかかる?

    店によります。

    土曜サーチャージを設定している店もあれば、土曜日は通常料金で、日曜日と祝日だけ追加料金を設定する店もあります。

    「週末だから必ず土日両方に追加料金がかかる」わけではありません。

    土曜日のディナーを予約する時も、予約画面やメニューの注意書きを確認してみましょう。

    日曜日だけ高くなる店もある

    オーストラリアでは、日曜日だけ日曜サーチャージを設定する飲食店もあります。

    土曜日はメニュー価格のままなのに、翌日の日曜日には追加料金が発生することがあります。

    同じ店へ週末に2日続けて行っても、利用する曜日によって支払額が違う場合があるということです。

    その日が祝日か確認する

    日本人旅行者には、オーストラリアの祝日が分かりにくいことがあります。

    特に、

    • キングス・バースデー(King’s Birthday)
    • レイバー・デー(Labour Day)
    • 州・地域独自の祝日

    などは、州によって日付が異なる場合があります。

    旅行中に「今日は平日のはずなのに祝日サーチャージが付いている」と感じた時は、その州・準州で祝日になっていないか確認してみてください。

    祝日は州によって違う

    オーストラリアには全国共通の祝日だけでなく、州や準州ごとの祝日があります。

    ある州では祝日でも、別の州では通常の平日という日があります。

    シドニーからメルボルン、ケアンズなど複数都市を周遊する旅行では、移動先の州・準州で祝日になっていないか確認しておくと安心です。

    振替休日にも注意

    祝日の日付が土曜日や日曜日と重なった場合、翌月曜日などが振替休日や追加の祝日として扱われる場合があります。

    そのため、実際の祝日当日だけでなく、その翌日にも祝日サーチャージが適用されることがあります。

    年末年始やイースター前後の旅行では、特に注意しましょう。




    カード手数料とは別

    旅行者が混同しやすいのが、週末・祝日サーチャージとカード手数料(Card Surcharge)です。

    種類 発生する理由
    週末サーチャージ 土曜日・日曜日など特定の日に利用
    祝日サーチャージ 祝日に利用
    カード手数料 対象となるカードで支払い
    予約手数料 予約サービスや予約方法など

    カード手数料は、週末・祝日サーチャージとは別の料金です。

    2026年10月からカード手数料の扱いが変わる予定

    2026年9月時点では、オーストラリアの事業者は、ビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)、エフトポス(eftpos)など対象となるカード決済について、実際のカード受入費用を超えない範囲でカード手数料を設定することができます。

    一方、2026年10月1日から、ビザ、マスターカード、アメリカン・エキスプレス(American Express)、エフトポスの各カードネットワークが、対象となるプリペイドカード、デビットカード、クレジットカードについて、上乗せ手数料を認めない「No Surcharge」ルールを導入する予定です。

    これはカード決済についてのルール変更で、週末・祝日サーチャージには影響しません。

    つまり、カード手数料がかからない支払方法でも、日曜サーチャージや祝日サーチャージは別に発生する場合があります。

    週末サーチャージとカード手数料は両方かかる?

    2026年9月30日までのルールでは、条件を満たせば、週末・祝日サーチャージとカード手数料が別々に加算される場合があります。

    例えば日曜日に食事をして、手数料の対象となるカードで決済すれば、日曜サーチャージに加えてカード手数料が表示される場合があります。

    ただし、カード手数料は、事業者が実際に負担するカード受入費用を超えて請求することはできません。

    2026年10月1日以降は、対象となるカードネットワークの「No Surcharge」ルールが始まる予定のため、カード決済に関する扱いが変わります。

    サービス料・予約手数料との違い

    予約サイトや一部のレストランでは、予約手数料(Booking Fee)やサービス料(Service Fee)など、別の追加料金を見ることがあります。

    これらも週末サーチャージとは別の料金です。

    通常、避けることのできない追加料金については、合計価格を表示するルールがあります。ただし、レストランやカフェで特定の日に加算される週末・祝日サーチャージには例外があり、メニューの各料理について毎回サーチャージ加算後の価格を表示する必要はありません。

    その代わり、何%のサーチャージが適用されるかを目立つ形で表示する必要があります。

    大人数の予約に追加料金がかかる場合も

    レストランによっては、大人数の予約に対してサービス料や団体向けの追加料金を設定している場合があります。

    例えば8名以上、10名以上などの場合、通常のアラカルトメニューではなく、団体向けメニューや追加のサービス料が適用されることがあります。

    これも週末・祝日サーチャージとは別なので、大人数で予約する場合は、予約条件を確認してください。

    チップとは別物

    週末・祝日サーチャージはチップではありません。

    サーチャージは店が設定した料金として請求されます。

    一方、チップ(Tip)は、サービスに対して客が任意で追加するものです。

    会計端末でチップの入力画面が表示されても、「すでに祝日サーチャージを払っているから、さらにチップも払わなければならない」ということではありません。

    GSTは表示価格に含まれる

    オーストラリアの一般消費者向け価格は、通常、GSTを含めた価格として表示されます。

    日本の飲食店で見かけることがある「税抜価格+消費税」のような見方をする必要は通常ありません。

    メニューがA$30なら、基本価格はA$30で、その日に週末サーチャージなどが設定されていれば、そこへ追加料金が加算されると考えると分かりやすいでしょう。



    注文前に確認する方法

    入店したら、メニューの最初や最後、ページの下部などを確認してください。

    次のような表示がないか見てみましょう。

    • 10% surcharge applies on Sundays
    • Weekend surcharge applies
    • 15% surcharge applies on public holidays
    • Public holiday surcharge applies

    心配なら注文前に、

    Is there a surcharge today?

    「今日はサーチャージがありますか?」

    と聞けば簡単です。

    QRコード注文でも確認する

    オーストラリアのパブやカフェでは、テーブルのQRコードを読み取り、スマートフォンから注文する店も増えています。

    QRコードから注文する場合、注文途中や会計直前にサーチャージが表示されることがあります。

    メニュー価格だけを見て「合計金額がおかしい」と思ったら、注文内容の確認画面や手数料の項目を確認してください。

    また、QRコードによる注文サービス自体の手数料が加算される店もあるため、何の料金なのかを確認することが大切です。

    会計時のチェック方法

    レシートでは、

    • Sunday Surcharge:日曜サーチャージ
    • Weekend Surcharge:週末サーチャージ
    • Public Holiday Surcharge:祝日サーチャージ
    • Card Surcharge:カード手数料
    • Service Fee:サービス料

    などが別項目で表示されることがあります。

    会計が予想より高ければ、まずレシートを見て、どの追加料金が入っているのか確認しましょう。

    表示がなかった場合は?

    メニューや注文画面にサーチャージの表示を見つけられず、会計時に初めて追加料金を知った場合は、店員へ確認して構いません。

    I didn’t see the surcharge on the menu. Could you show me where it was displayed?

    「メニューでサーチャージを見なかったのですが、どこに表示されていたか教えてもらえますか?」という意味です。

    価格表示が不明瞭、または誤解を招くと考える場合は、ACCCや各州・準州の消費者保護機関へ情報を提供する仕組みもあります。

    旅行予算への影響

    1回のカフェ利用なら数ドルの違いでも、家族旅行やグループ旅行で毎日外食すると、合計金額への影響は大きくなります。

    特に、

    • 土曜日・日曜日を含む旅行
    • イースター
    • クリスマス・年末年始
    • 州・準州独自の祝日

    に滞在する場合は、飲食費を少し多めに見積もっておくと安心です。

    祝日にレストランを予約する場合は、予約時にサーチャージの割合まで確認しておくと、予算を立てやすくなります。

    サーチャージで使える英語

    英語 意味
    Is there a surcharge today? 今日はサーチャージがありますか?
    How much is the Sunday surcharge? 日曜サーチャージは何%ですか?
    Is there a public holiday surcharge? 祝日サーチャージはありますか?
    Does the surcharge apply to the whole bill? サーチャージは会計全体にかかりますか?
    Is this a card surcharge? これはカード手数料ですか?
    Is there a fee for paying by card? カード払いに手数料はありますか?
    Could I see the bill, please? 請求書を見せてもらえますか?
    Could you explain this surcharge? このサーチャージについて説明してもらえますか?

    旅行者向けのコツ

    • 土曜日・日曜日・祝日は、メニューのサーチャージ表示を確認する
    • 追加される割合は店ごとに違うと考える
    • 「日曜日は必ず10%」「祝日は必ず15%」などと決めつけない
    • 旅行前に訪問先の州・準州の祝日を確認する
    • QRコード注文では、支払い前の最終確認画面まで見る
    • 週末・祝日サーチャージとカード手数料を区別する
    • チップはサーチャージとは別で、任意と考える
    • 大人数の予約では団体向け料金やサービス料も確認する
    • 会計が予想より高ければ、レシートの内訳を見る

    オーストラリアの週末・祝日サーチャージは、日本人旅行者には少し馴染みの薄い仕組みですが、難しいものではありません。

    「土日・祝日はメニューの注意書きを見る」という習慣を付けておけば、会計時に驚くことは少なくなります。

    特に祝日のディナーは、予約時にサーチャージまで確認し、料理の価格だけでなく最終的な支払額をイメージしておくと安心です。



    オーストラリアのレストランのサーチャージに関するよくある質問(FAQ)

    オーストラリアのレストランでは日曜日に追加料金がかかりますか?

    店によります。日曜サーチャージを設定する店もありますが、すべての飲食店で発生するわけではありません。

    祝日のサーチャージは何%ですか?

    全国共通の法定割合はありません。各レストラン・カフェが設定するため、メニューや予約条件を確認してください。

    週末・祝日サーチャージは合法ですか?

    はい。飲食店は週末・祝日サーチャージを設定できます。ただし、注文前に割合が分かるよう、メニューなどへ適切に表示する必要があります。

    サーチャージ込みの価格をメニューに1品ずつ表示する必要がありますか?

    レストランやカフェで特定の日に適用される週末・祝日サーチャージには例外があり、各商品の加算後価格を個別に表示する必要はありません。ただし、何%がどの日に適用されるかを目立つ形で表示する必要があります。

    土曜日にもサーチャージがかかりますか?

    店によります。土曜サーチャージを設定する店もあれば、日曜日と祝日だけ追加料金を設定する店もあります。

    週末サーチャージとカード手数料は同じですか?

    違います。週末サーチャージは利用した曜日による追加料金、カード手数料はカード決済による追加料金です。

    2026年10月から週末・祝日サーチャージもなくなりますか?

    いいえ。2026年10月から予定されているカードネットワークの「No Surcharge」ルールは対象となるカード決済に関するもので、飲食店の週末サーチャージや祝日サーチャージには適用されません。

    祝日サーチャージはチップですか?

    いいえ。祝日サーチャージは店が設定した料金です。チップは別のもので、通常は任意です。

    メニューにサーチャージの表示が見当たらない場合は?

    会計時に初めて追加料金を知った場合は、どこに表示されていたか店員へ確認してください。価格についての情報は、注文前に消費者へ分かる形で示す必要があります。



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  • オーストラリアのBYOとは?レストランへワインを持ち込む仕組み・コーケージを解説

    オーストラリアのBYOとは?レストランへワインを持ち込む仕組み・コーケージを解説

    オーストラリアのレストランを探していると、店頭や予約サイトで「BYO」という表示を見かけることがあります。

    BYOはBring Your Ownの略で、レストランでは「自分で購入したお酒を持ち込んで飲めます」という意味で使われます。特に一般的なのがワインの持ち込みです。

    ボトルショップで好きなワインを買い、レストランへ持って行けるため、ワイン好きには便利な仕組みです。ただし、「BYOなら何でも自由に持ち込める」わけではありません。

    店によっては「BYO Wine Only」と表示され、持ち込めるのはワインだけという場合があります。さらに、グラスの用意やボトルの開栓などに対して、コーケージ(Corkage)と呼ばれる持ち込み料・抜栓料がかかることもあります。

    また、オーストラリアの酒類に関する制度は州・準州ごとに異なるため、BYOの扱いも全国一律ではありません。旅行者が細かな法律を覚える必要はありませんが、利用するレストランのルールを確認してから持ち込むことが大切です。

    この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、BYOの意味、コーケージ、持ち込めるお酒、予約時の確認方法、ワインの買い方、州による違い、利用時のマナーまで分かりやすく紹介します。




    BYOとは?

    レストランの入口に「BYO」とあります。ワインを自分で持って行っていいのですか?
    はい。ただし、ワインだけ持ち込み可、持ち込み料あり、曜日限定など、店によって条件が違います。予約時に確認するのが確実です。

    BYOはBring Your Ownの略です。

    日常英語では「自分の物を持参する」という意味ですが、オーストラリアのレストランでBYOと書かれている場合は、通常「自分で購入したお酒を店へ持ち込んで飲める」という意味です。

    特に一般的なのがワインで、店によっては「BYO Wine」や「BYO Wine Only」と明記されています。

    お気に入りのワインを料理と一緒に楽しみたい時だけでなく、レストランのワインリストから注文するより手頃に楽しみたい時にも利用されています。

    「BYO Wine Only」とは?

    BYO Wine Onlyと書かれている場合、基本的に持ち込めるのはワインだけです。

    「BYO」と書かれているからといって、ビール、サイダー、ウイスキー、ジンなどを自由に持って行けるとは限りません。

    店側が、持ち込める酒類をワインだけに限定している場合があります。

    ワイン以外のお酒を持ち込みたい場合は、事前に店へ確認しましょう。

    コーケージとは?

    BYOを利用する時によく出てくる言葉がコーケージ(Corkage)です。

    日本語では「持ち込み料」「抜栓料」と考えると分かりやすいでしょう。

    客がワインを持ち込むと、レストラン側はワイングラスの用意、ボトルの開栓、ワインクーラーの提供、使用後のグラスの洗浄などを行います。こうしたサービスに対して料金を設定している店があります。

    コーケージの計算方法は店によって異なり、

    • ワイン1本につき
    • 1人につき
    • 1テーブルにつき

    などの方法があります。

    金額も店によって大きく違うため、「BYO=無料で持ち込める」とは限りません。

    お酒を販売しているレストランでもBYOできる?

    できます。

    「BYO=店ではお酒を販売していないレストラン」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

    例えばビクトリア州では、レストランやカフェ向けの酒類販売許可など、一定の許可を持つ店でも、店側が希望すればBYOを認めることができます。

    西オーストラリア州でも、お酒を販売している飲食店がBYOを認めるかどうかは店側の判断です。

    そのため、店頭や予約ページで、

    Licensed & BYO

    と表示されているレストランもあります。

    この場合は、店のワインリストから注文することも、自分のワインを持ち込むこともできます。ただし、持ち込みにはコーケージが設定されていることがあります。

    「Fully Licensed – No BYO」とは?

    Fully Licensed – No BYOと書かれていたら、その店ではお酒を販売していますが、外からのお酒は持ち込めません。

    レストランが酒類販売の許可を持っているからといって、客が自分のお酒を自由に持ち込めるわけではありません。

    クイーンズランド州の公式案内でも、店側はBYOを断ることができ、客は店の同意なく酒類を持ち込むべきではないとされています。

    予約ページにBYOについて何も書かれていない場合も、「たぶん大丈夫」と考えて持参するのではなく、事前に確認しておきましょう。



    BYOのルールは州によって違う

    オーストラリアでは、酒類の販売・提供に関する法律や許可制度を州・準州ごとに管理しています。

    そのため、BYOについても全国共通の一つの制度があるわけではありません。

    例えばビクトリア州には、BYO専用の許可制度(BYO Permit)があります。一方、クイーンズランド州では、一般的なレストランのBYOについて、州の酒類当局が直接許可制度の対象としていない場合があります。

    旅行者がこうした制度の違いまで覚える必要はありません。

    実際に利用する時に重要なのは、「そのレストランがBYOを認めているか」です。

    ニュー・サウス・ウェールズ州

    シドニーを含むニュー・サウス・ウェールズ州では、レストランでの酒類販売はリカー&ゲーミングNSW(Liquor & Gaming NSW)が管轄しています。

    レストランが酒類を販売する場合は、通常、店内での酒類提供を認める許可などの対象となります。

    一方、BYOができるかどうかは、店の営業形態や条件によって異なります。

    シドニーにはBYOを利用できるレストランが数多くありますが、すべてのレストランで持ち込みができるわけではありません。

    予約サイトや店の公式ページで「BYO」「BYO Wine Only」「Corkage」などの表示を確認しましょう。

    ビクトリア州

    メルボルンのあるビクトリア州では、BYOの仕組みが比較的分かりやすく制度化されています。

    リカー・コントロール・ビクトリア(Liquor Control Victoria)によると、レストラン・カフェ向け、一般向け、店内提供向けなど一定の酒類販売許可を持つ店は、店側が希望すればBYOを認めることができます。

    一方、店では酒類を販売せず、客が持ち込んだお酒を飲める形で営業する対象レストランやカフェには、BYO専用の許可を取得する仕組みがあります。

    つまりメルボルンには、「店ではお酒を売っていないがBYOできる店」と「店でもお酒を売っていてBYOもできる店」の両方があります。

    クイーンズランド州

    ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズのあるクイーンズランド州では、お酒を販売していないレストランでもBYOを認めることがあります。

    州政府の案内では、一般的なレストランのBYOについて、酒類・賭博規制局(Office of Liquor and Gaming Regulation)が直接規制していない場合があり、店主の同意が重要とされています。

    また、地方自治体によって別の条件が設けられている場合もあります。

    旅行者側から見ると、「店がBYOを認めているか確認する」という基本は他州と変わりません。

    西オーストラリア州

    パースのある西オーストラリア州では、お酒を販売していないレストランでも、一定の条件で客が自分のお酒を持ち込み、食事と一緒に飲むことが認められています。

    州政府の案内では、店側の同意が必要で、持ち込む量も食事中に無理なく飲める範囲とされています。

    酒類販売の許可を持つレストランでも、店側がBYOを認めることができ、コーケージを設定するかどうかも店側の判断です。

    「BYO Wine Only」のように、持ち込めるお酒の種類や量を店側が限定することもあります。

    その他の州・準州

    南オーストラリア州、タスマニア州、オーストラリア首都特別地域、ノーザン・テリトリーにも、それぞれ独自の酒類規制があります。

    レストランの営業形態や酒類販売許可の条件によってBYOの扱いが変わるため、旅行者が州の法律だけを見て「この州なら持ち込める」と判断するのは避けた方がよいでしょう。

    店の公式サイト、予約ページ、または直接の確認を優先してください。




    何を持ち込める?

    一番多いのはワインです。

    特に「BYO Wine Only」と明記されているレストランでは、赤ワイン、白ワイン、ロゼ、スパークリングワインなどが対象になりますが、詳しい条件は店ごとに確認してください。

    ビール、サイダー、ウイスキー、ジンなどについては、持ち込みを認めていない店もあります。

    ワイン以外を持ち込みたい場合は、

    Is BYO wine only?

    「持ち込みはワインだけですか?」と聞けば簡単です。

    何本まで持ち込める?

    「BYOだから人数分何本でも持ち込める」という考え方は避けた方がよいでしょう。

    レストランによっては、1テーブルあたりの本数制限を設けている場合があります。

    また、西オーストラリア州のように、酒類販売許可のないレストランでは、食事中に無理なく飲める量であることを前提としている地域もあります。

    2人で食事をする時にワイン1本を持ち込むような利用は一般的ですが、大人数で何本も持って行く場合は、事前に店へ確認するのが安心です。

    ワインはどこで買う?

    オーストラリアでは、ワインやビールなどのお酒はボトルショップ(Bottle Shop)で購入するのが一般的です。

    大手チェーンには、ダン・マーフィーズ(Dan Murphy’s)、BWS、リカーランド(Liquorland)などがあります。

    独立系のワインショップも多く、その地域で造られたワインを探したいなら、スタッフにおすすめを聞いてみるのもよいでしょう。

    ワイン産地を訪れた日にワイナリーで購入した1本を、その日の夕食へ持って行くという楽しみ方もできます。

    ボトルショップとは?

    ボトルショップは、ワイン、ビール、蒸留酒などを販売する酒屋です。

    オーストラリアでは「Liquor Store」という表現も使われますが、日常会話では「Bottle Shop」、または略して「Bottle-O(ボトル・オー)」と呼ばれることもあります。

    スーパーの近くに酒屋が併設されていることも多いですが、州によってはスーパーの食品売り場そのものでは酒類を販売していません。

    お酒を購入する際、年齢確認のため写真付き身分証明書を求められることがあります。

    予約前に確認すること

    BYOを利用したい場合、予約前に次の3点を確認すれば十分です。

    • BYOが可能か
    • ワインだけか、ほかのお酒も持ち込めるか
    • コーケージはいくらか

    大人数の場合は、1テーブルあたりの持ち込み本数に制限がないかも確認しておきましょう。

    英語なら、

    Do you allow BYO?

    How much is corkage?

    の2つで、基本的な条件はほぼ確認できます。

    予約サイトでの見分け方

    レストランの公式サイトや予約ページでは、次のような表記があります。

    表記 意味
    BYO お酒の持ち込み可。対象となる酒類は要確認
    BYO Wine ワインの持ち込み可
    BYO Wine Only 持ち込めるのはワインのみ
    Corkage applies 持ち込み料あり
    No Corkage 持ち込み料なし
    Licensed & BYO 店でもお酒を販売しており、持ち込みも可
    Fully Licensed 酒類販売あり。BYOの可否は別途確認
    No BYO 持ち込み不可

    「Fully Licensed」とだけ書かれていても、必ずしもBYO不可という意味ではありません。

    ただし、BYOと明記されていなければ、確認してから持って行く方が確実です。



    レストランへ持って行く時

    BYO用のワインは、入店したらバッグの中に隠しておく必要はありません。

    スタッフに、

    We brought a bottle of wine.

    「ワインを1本持ってきました」と伝えて渡せば大丈夫です。

    店側でボトルを開け、グラスを用意してくれるのが一般的です。

    高級レストランではBYOを認めていない店も多いため、特別なワインを持って行きたい時ほど、事前に確認しておきましょう。

    グラスは店が用意してくれる?

    通常は、店側がワイングラスを用意してくれます。

    コーケージには、ボトルの開栓、グラスの用意、使用後の洗浄などが含まれていると考えると分かりやすいでしょう。

    ただし、非常にカジュアルな飲食店では簡単なグラスだけだったり、セルフサービスだったりする場合もあります。

    BYOだからといって、自分で紙コップやワイングラスを持参する必要は通常ありません。

    白ワインを冷やしてもらえる?

    白ワインやスパークリングワインなら、ワインクーラーや氷を用意してくれる店があります。

    冷やしてほしい場合は、

    Could we have an ice bucket for the wine, please?

    「ワインを冷やす氷入りの容器をいただけますか?」と頼めます。

    ただし、小さなカジュアル店ではワインクーラーがない場合もあります。

    白ワインやスパークリングワインは、あらかじめ飲み頃まで冷やして持って行くと安心です。

    飲み切れなかったワインは?

    持ち込んだワインを飲み切れなかった場合の扱いは、州の法律や店のルールによって異なります。

    西オーストラリア州では、一定のレストランで、客が持ち込んだ酒類の飲み残しを持ち帰れる扱いが示されています。

    ほかの州でも持ち帰れる場合はありますが、自分のワインだからと勝手にバッグへ戻さず、スタッフへ確認してください。

    Can we take the rest of the bottle with us?

    「残りのワインを持ち帰ってもいいですか?」と聞けばよいでしょう。

    18歳未満とBYO

    オーストラリアには酒類に関する年齢制限があり、BYOだからといって、18歳未満の人へ自由に酒を飲ませてよいわけではありません。

    例えばクイーンズランド州の公式案内では、一般的なBYOについても、利用する客が18歳以上であることが前提として示されています。

    西オーストラリア州でも、BYOを認める店には、未成年者や酔った人による飲酒を防ぐための管理が求められています。

    「自分で買って持ち込んだ酒だから店のルールは関係ない」わけではありません。

    飲み過ぎには注意

    BYOは好きなワインを持ち込める便利な仕組みですが、店でグラスごとに注文する場合より飲む量が増えやすい面もあります。

    店側はBYOを認めていても、酔いが進んだ客の飲酒を制限したり、退店を求めたりする場合があります。

    オーストラリアでは責任ある酒類提供(Responsible Service of Alcohol/RSA)という考え方が広く定着しています。

    店で購入したお酒か、自分で持ち込んだお酒かに関係なく、飲み過ぎないようにしましょう。




    BYOを利用する時のマナー

    BYOは特別に難しい仕組みではありません。次の点を守れば十分です。

    • 事前にBYOが可能か確認する
    • ワインのみ持ち込み可なら、ほかのお酒を持ち込まない
    • コーケージの金額を確認する
    • 必要以上の本数を持ち込まない
    • 入店したらスタッフへボトルを渡す
    • 自分で勝手に開栓する前に店の案内を確認する
    • 飲み残しを持ち帰る時はスタッフへ確認する
    • 飲み過ぎない

    BYOは「レストランのお酒代を節約する方法」というだけではありません。

    店が認めている範囲で、自分の好きなワインを料理と一緒に楽しめるオーストラリアの飲食文化の一つと考えると分かりやすいでしょう。

    BYOで使える英語

    英語 意味
    Do you allow BYO? BYOはできますか?
    Is BYO wine only? 持ち込みはワインだけですか?
    How much is corkage? 持ち込み料はいくらですか?
    Is corkage per bottle? 持ち込み料は1本ごとですか?
    We brought a bottle of wine. ワインを1本持ってきました。
    Could you open this for us? これを開けてもらえますか?
    Could we have an ice bucket? ワインを冷やす氷入りの容器をいただけますか?
    Can we take the rest with us? 残りを持ち帰れますか?

    特に覚えておきたいのは、Do you allow BYO? と How much is corkage? の2つです。



    オーストラリアのBYOに関するよくある質問(FAQ)

    BYOとは何の略ですか?

    Bring Your Ownの略です。レストランでは、自分で購入したお酒を店へ持ち込んで飲めるという意味で使われます。

    BYOならビールも持ち込めますか?

    店によります。「BYO Wine Only」の場合は、持ち込めるのはワインだけです。ビールなどを持ち込みたい場合は事前に確認してください。

    コーケージとは何ですか?

    ワインなどを持ち込む際に店へ支払う持ち込み料・抜栓料です。1本ごと、1人ごと、テーブルごとなど、計算方法や金額は店によって異なります。

    BYOなら無料でワインを持ち込めますか?

    必ずしも無料ではありません。コーケージを設定しているレストランもあるため、予約時に確認してください。

    お酒を販売しているレストランでもBYOできますか?

    店や州の制度によりますが、お酒を販売している店でもBYOを認めている場合があります。「Licensed & BYO」と表示される店もあります。

    ワインはどこで買えますか?

    ボトルショップで購入するのが一般的です。ダン・マーフィーズ、BWS、リカーランドなどの大手チェーンのほか、独立系のワインショップもあります。

    BYOのワインは自分で開けますか?

    店によりますが、通常はスタッフにボトルを渡し、開栓やグラスの用意をしてもらうとスムーズです。

    飲み残したワインは持ち帰れますか?

    州の法律や店のルールによります。持ち帰る前にスタッフへ確認してください。



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