タグ: オーストラリア

  • オーストラリアのTFN申請方法|ワーホリ到着後に無料で取得する手順と注意点

    オーストラリアのTFN申請方法|ワーホリ到着後に無料で取得する手順と注意点

    オーストラリアへワーキングホリデーで到着したら、仕事探しと並行して早めに済ませておきたい手続きがあります。それが、タックス・ファイル・ナンバー(Tax File Number/TFN)の取得です。

    TFNは、オーストラリアで働いたときの税金を管理するために使われる個人の番号です。

    日本のマイナンバーと似た役割を持つ部分もありますが、オーストラリアでは給与の源泉徴収やタックスリターン(確定申告)、銀行口座、スーパーアニュエーション(退職年金)など、税金に関するさまざまな手続きで利用されます。

    ワーキングホリデーで働く予定がある方は、取得しておきたい番号です。

    「日本から申請できる?」「申請料金はいくら?」「オーストラリアの住所がまだ決まっていない場合は?」「TFNが届く前に仕事を始めても大丈夫?」など、初めての方には分かりにくい点もあるでしょう。

    実は、日本のパスポートと就労可能なワーキングホリデービザを持っている方なら、通常、オーストラリア到着後に政府の公式サイトから無料で申請できます。

    ただし、申請したその場で番号が発行されるわけではありません。TFNの通知書が届くまでには、最長28日程度かかる場合があります。

    この記事では、オーストラリアで初めて働く日本人向けに、TFNの申請条件、必要な情報、オンライン申請の手順、届くまでの期間、住所変更、仕事を始める際の注意点などを詳しく解説します。

    内容は2026年10月時点のオーストラリア税務局の公式情報をもとにしています。実際の申請画面は変更される場合がありますので、画面上の案内に従って手続きを進めてください。

    ワーホリでシドニーに到着しました。まだ仕事も住む場所も決まっていませんが、TFNを申請できますか?
    仕事が決まっていなくても申請できます。ただし、TFNの通知書を受け取れるオーストラリア国内の郵送先住所が必要です。最初の宿泊先などを使う場合は、郵便物を受け取れるか確認してから申請しましょう。




    TFNとは?ワーホリで必要になる理由

    TFNは、オーストラリア税務局(Australian Taxation Office/ATO)が発行する個人の税務番号です。

    通常9桁の数字で構成され、オーストラリアでの納税や退職年金などの手続きに使用されます。

    ワーキングホリデーでレストランやホテル、農場などで働く場合、雇用主は給与から所得税を源泉徴収し、ATOへ納付します。

    その際に、誰の給与に対する税金なのかを特定するために使われるのがTFNです。

    TFNは、主に次のような場面で利用されます。

    • オーストラリアで就職し、雇用主へ税務情報を提出するとき
    • 給与から正しい税額を源泉徴収してもらうとき
    • タックスリターンを行うとき
    • 銀行口座の利息に関する税務情報を登録するとき
    • スーパーアニュエーションの口座管理
    • ATOのオンラインサービスを利用するとき

    TFNがなくても働くこと自体が一律に禁止されるわけではありませんが、雇用主へ番号を提出できないまま所定の期間が経過すると、給与から高い税率で源泉徴収される可能性があります。

    そのため、オーストラリアで働く予定がある方は、到着後できるだけ早くTFNを申請することをおすすめします。

    TFNと日本のマイナンバーは同じ?

    どちらも個人を識別する番号という共通点はありますが、制度の目的や使用範囲は異なります。

    オーストラリアのTFNは、主に税金と退職年金に関する手続きのための番号です。

    運転免許証やパスポート、ビザの代わりになるものではありません。

    また、TFNを取得したからといって、オーストラリアで働く権利が新たに与えられるわけでもありません。就労できるかどうかは、保有するビザの条件によって決まります。

    TFNはいつ申請する?日本から取得できる?

    日本のパスポートを持つワーキングホリデー渡航者は、通常、外国パスポート保有者・一時滞在者向けのオンライン申請制度を利用します。

    この制度は、インディビジュアル・オート・レジストレーション(Individual Auto Registration/IAR)と呼ばれています。

    IARを利用する場合、次の条件を満たす必要があります。

    • オーストラリア国内にいること
    • 有効な外国パスポートなどを持っていること
    • 就労可能なビザなど、対象となる有効なビザを持っていること
    • ビザの情報がパスポートなどの渡航書類に関連付けられていること

    ワーキングホリデービザ417は、対象となる就労可能なビザです。

    日本にいる間に申請できる?

    原則として、ワーキングホリデー渡航者向けのIAR申請は、オーストラリアに入国してから行います。

    日本でワーキングホリデービザの許可を受けていても、それだけではIARを利用してTFNを申請できません。

    また、オーストラリア国外にいる人向けのTFN申請制度も別にありますが、これはオーストラリアで不動産収入などを得ている人など、異なる状況を想定した制度です。

    これから初めてワーキングホリデーに出発する方は、日本でパスポートやビザの情報を確認し、現地到着後に申請するのが一般的です。

    到着したその日に申請できる?

    基本的には入国後から申請できます。

    ただし、入国情報が税務局のシステムに反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。

    2026年3月には、到着直後に申請しようとした人について、ATOが入国情報の更新に時間差が生じることがあると案内しています。

    到着直後に「オーストラリア国内にいない」といったエラーが出た場合は、数日後に再度試すか、ATOへ相談してください。

    また、申請には通知書を受け取るためのオーストラリア国内の住所が必要です。

    住所がまだ決まっていない場合は、郵便物を受け取れる場所を確保してから申請しましょう。

    TFN申請に必要なもの

    TFNを申請する前に、必要な情報を手元に用意しておくと手続きがスムーズです。

    外国パスポート保有者向けのオンライン申請では、オーストラリア内務省が持っているビザ情報などを利用して本人確認が行われます。

    そのため、通常は日本のパスポートやビザ情報を使ってオンラインで手続きできます。

    必要なもの・情報 内容
    日本のパスポート 旅券番号、氏名、生年月日など
    有効なビザ ワーキングホリデー417など、対象となるビザ
    オーストラリア国内の住所 現在の居住地と郵送先住所
    電話番号 連絡可能な電話番号
    メールアドレス 普段確認できるメールアドレス
    過去の税務情報 以前のTFNやABNなどがあればその情報
    その他の個人情報 過去の氏名、配偶者の情報など、該当する場合

    銀行口座は必要?

    TFNを申請するだけであれば、オーストラリアの銀行口座を開設済みである必要はありません。

    したがって、銀行口座の開設前でもTFNを申請できます。

    逆に、銀行口座の開設時にTFNを持っていなくても、後から銀行へ登録できる場合があります。

    雇用主が決まっていない場合は?

    仕事が決まっていなくても申請できます。

    むしろ仕事が見つかってから初めて申請するより、早めに申請しておく方が給与関係の手続きがスムーズになります。

    パスポートのコピーを郵送する必要はある?

    通常のIARオンライン申請では、パスポートの原本やコピーを郵送する必要はありません。

    ただし、オンラインで本人確認ができず、別の申請方法を案内された場合は、その方法に応じた書類が必要になることがあります。

    なお、オーストラリア市民・居住者向けの別のTFN申請方法では、郵便局での本人確認が必要な場合があります。ワーキングホリデー渡航者が利用するIARとは手続きが異なるため、混同しないようにしましょう。

    TFNのオンライン申請方法・手順

    それでは、実際のオンライン申請の流れを見てみましょう。

    申請は、オーストラリア税務局の公式サイトから行います。

    TFNの申請は無料です。政府の公式ページから申し込む場合、申請代行業者などを利用する必要はありません。

    STEP 1.ATOの公式サイトにアクセスする

    まず、次の公式ページへアクセスします。

    ATO公式:外国パスポート保有者・一時滞在者向けTFN申請

    ページ内の「Apply online for a TFN using the IAR」などの案内から申請画面へ進みます。

    申請画面の表示やボタンの名称は変更されることがありますので、現在の画面に従ってください。

    STEP 2.申請画面を開始する

    申請画面で説明を読み、「Start」を選択します。

    続いて、パスポート情報や個人情報を入力する画面へ進みます。

    入力する氏名、生年月日、パスポート番号などは、パスポートの記載と一致させてください。

    STEP 3.パスポート情報を入力する

    パスポート番号、発行国などを入力します。

    例えば、日本のパスポートなら、発行国としてJapanを選択します。

    ビザの情報は、パスポートに関連付けられた記録を通じて照合されます。

    STEP 4.個人情報を入力する

    氏名、生年月日、過去に使用した氏名、配偶者の情報など、画面で求められる項目を入力します。

    該当しない項目については、画面の案内に従って回答してください。

    過去にオーストラリアでTFNを取得したことがある方は、その情報についても正しく申告する必要があります。

    STEP 5.住所を入力する

    現在の居住地と郵送先住所を入力します。

    特に重要なのが、Postal Addressという郵送先住所です。

    TFNの通知書は、この住所へ郵送されます。

    郵便物を確実に受け取れる住所を使用してください。

    STEP 6.連絡先を入力する

    電話番号やメールアドレスなどを入力します。

    申請後にATOから連絡がある場合に備え、確認できる連絡先を使用しましょう。

    STEP 7.内容を確認して送信する

    最後に入力内容を確認します。

    氏名、パスポート番号、生年月日、住所などに誤りがないか、もう一度確認しましょう。

    問題がなければ、申告内容が正しいことを確認する欄にチェックを入れ、「Submit」を選択します。

    STEP 8.ATO Receipt IDを保存する

    申請を送信すると、受付番号であるATO Receipt IDが表示されます。

    この番号は、申請後の問い合わせなどで必要になることがあります。

    画面を閉じる前に、受付番号を記録するか、確認画面を保存しておきましょう。

    この受付番号はTFNそのものではありません。正式なTFNは、申請処理が完了した後に通知されます。

    申請にかかる時間は入力内容にもよりますが、ATOの案内では約20分が目安とされています。

    時間に余裕があるときに、落ち着いて手続きを進めるとよいでしょう。

    申請フォームの英語項目と入力時の注意点

    TFNのオンライン申請は英語なので、初めての方は少し戸惑うかもしれません。

    ただし、パスポートに関する基本情報や住所、連絡先などが中心です。

    よく使われる英語を確認しておきましょう。

    英語 意味
    Passport Number パスポート番号
    Country of Origin パスポートの発行国・国籍に関する項目
    Family Name 姓
    Given Name 名
    Date of Birth 生年月日
    Previous Name 以前使用していた氏名
    Residential Address 現在の居住地住所
    Postal Address 郵便物の送付先住所
    Contact Details 連絡先情報
    Spouse 配偶者・一定のパートナー
    Declaration 申告・確認事項
    Submit 送信する
    Receipt ID 申請受付番号

    これらは申請時によく使用される用語であり、現在の画面に表示されるすべての項目を示したものではありません。

    姓名を逆に入力しない

    日本人の場合、姓と名の順序を間違えないよう注意してください。

    Family Nameが姓、Given Nameが名です。

    パスポートに記載されているローマ字表記を確認し、正確に入力してください。

    また、結婚などによって過去に異なる氏名を使用していた場合は、その項目にも適切に回答します。

    生年月日の表示形式に注意

    オーストラリアの書類では、日付を日・月・年の順番で表示することがあります。

    例えば、1999年4月8日を08/04/1999と表示する形式です。

    日本で使う年月日の順序とは異なる場合があるため、画面上の指定された形式に従って入力してください。

    オーストラリアの住所の書き方

    郵送先住所には、通常、番地、道路名、サバーブ、州、郵便番号などを入力します。

    サバーブ(Suburb)は、都市の中の地区名に相当するものです。

    例えば、シドニー(Sydney)に滞在する場合でも、実際の宿泊先が市内のどのサバーブにあるのかによって、住所の記載が異なります。

    アパートやユニットに住む場合は、部屋番号と建物番号を区別して記載します。

    住所を誤るとTFNの通知書が届かない可能性があるため、宿泊先や賃貸契約書に記載された正式な住所を確認してください。

    住所が決まっていない場合はどうする?

    ワーキングホリデーでは、到着後すぐにシェアハウスが決まるとは限りません。

    最初はホステルやホテルに滞在しながら、仕事や住まいを探す方も多いと思います。

    しかし、TFNのオンライン申請では、通知書を受け取るためのオーストラリア国内の郵送先住所が必要です。

    ホステルやホテルの住所でも申請できる?

    宿泊施設が利用者宛ての郵便物を受け取り、保管してくれる場合は、その住所を郵送先として使用できることがあります。

    ただし、すべての宿泊施設が郵便物の受け取りに対応しているわけではありません。

    申請する前に、フロントなどで確認してください。

    また、TFNが届く前にチェックアウトする場合は、郵便物の保管や転送が可能かも確認する必要があります。

    知人宅の住所を使用してもよい?

    オーストラリアに知人や家族がいて、本人宛ての郵便物を確実に受け取れる場合は、郵送先として使用できることがあります。

    ただし、現在の居住地を入力する欄には、実際の状況を正確に記載する必要があります。

    郵送先住所と居住地住所は、必ずしも同じである必要はありません。

    申請直後に引っ越す予定の場合

    TFNの通知書は、申請時に登録されたオーストラリア国内の郵送先住所へ送られます。

    引っ越しの予定がある場合、通知書を受け取れなくなる可能性があります。

    郵便物を確実に受け取れる住所を使うか、必要に応じてATOへ住所の変更方法を確認してください。

    特に、最初の宿泊先に数日しか滞在しない方は注意が必要です。

    申請を急ぐことも大切ですが、それ以上に、TFNの通知書を確実に受け取れる郵送先を確保することが重要です。



    TFNが届くまで何日?28日を過ぎても来ない場合

    TFNのオンライン申請を行った後は、ATOによる処理を待ちます。

    ATOの公式案内では、TFNの通知書がオーストラリア国内の郵送先住所へ届くまで、最長28日程度かかる場合があるとされています。

    早く届くケースもありますが、必ず数日以内に受け取れるとは限りません。

    特に仕事を探している方は、申請から発行までの時間を見込んでおきましょう。

    TFNはメールで届く?

    外国パスポート保有者向けのIAR申請では、通常、TFNを記載した通知書がオーストラリア国内の郵送先住所へ送られます。

    申請時にメールアドレスを登録したからといって、正式な番号が必ずメールで送られてくるわけではありません。

    また、申請完了時のReceipt IDは、TFNとは別の番号です。

    雇用主へ提出する際には、正式なTFNを使用してください。

    28日を過ぎても通知書が届かない場合

    ATOは、申請から28日経過しても通知書が届かない場合、受付番号を用意して問い合わせるよう案内しています。

    問い合わせの際には、次の情報を手元に用意しておくとよいでしょう。

    • 申請時のATO Receipt ID
    • パスポート番号
    • 氏名・生年月日
    • 申請時に使用した郵送先住所
    • 申請日

    税務局の個人向け問い合わせ窓口は、オーストラリア国内から13 28 61です。

    電話の受付時間は変更されることがあるため、利用前に公式サイトで確認してください。

    通知が遅いので、もう一度申請してもよい?

    これは避けてください。

    ATOは、TFNを待っている間に重複申請をすると、かえって処理が遅れる可能性があると案内しています。

    番号が届かない場合は、同じ申請を繰り返すのではなく、受付番号を使って問い合わせましょう。

    公式情報:ATO:TFNの申請条件と受け取り方法

    TFNが届く前に仕事を始められる?

    オーストラリアへ到着してすぐに仕事が決まった場合、まだTFNの通知書が届いていないこともあるでしょう。

    そんなときに心配になるのが、TFNがなければ仕事を始められないのかという点です。

    結論からいうと、TFNがまだ届いていなくても、適切な就労可能ビザを持っていれば、仕事を始めることは可能です。

    TFNは税務上の番号であり、就労許可そのものではありません。

    ただし、給与の源泉徴収を適切に行うため、雇用主にはTFNの取得状況を知らせる必要があります。

    TFN申請中であることを雇用主に伝える

    仕事を始める際には、雇用主からタックス・ファイル・ナンバー・デクラレーション(Tax file number declaration)という税務申告の手続きを案内されることがあります。

    現在は電子的に手続きする職場もありますが、目的は同じです。

    TFNを申請済みで番号を待っている場合は、その旨を正しく申告します。

    この申告によって、通常、申請中であることを雇用主へ伝えた後、28日間はTFNの提出を待ってもらえる仕組みがあります。

    ただし、雇用主の給与処理や源泉徴収は、申告した内容と適用される税務規則に従って行われます。

    仕事が決まったら何を伝える?

    英語で説明する場合は、次のように伝えることができます。

    I have already applied for a Tax File Number, but I haven’t received it yet.

    「すでにTFNを申請していますが、まだ受け取っていません」という意味です。

    さらに、

    I’ll provide my TFN as soon as I receive it.

    「届き次第、TFNを提出します」と伝えればよいでしょう。

    TFNが届いたら、雇用主へ速やかに提出してください。

    申請前でも仕事を始められる?

    仕事を始めるために、TFNを事前取得することが法律上一律に義務付けられているわけではありません。

    ただし、TFNを申請していない場合と、すでに申請して番号を待っている場合では、税務上の取り扱いが異なります。

    高い源泉徴収税率が適用されることを避けるためにも、到着後早めに申請することをおすすめします。

    TFNがないと税金は高くなる?

    TFNを申請しておきたい理由のひとつが、給与から源泉徴収される税金です。

    オーストラリアのワーキングホリデー渡航者には、通常の居住者とは異なる給与源泉徴収の仕組みがあります。

    ワーキングホリデー渡航者を雇用する事業者としてATOへ登録している雇用主は、一般的に、年間A$45,000までの対象給与から15%の税金を源泉徴収します。

    ただし、この税率は、すべての状況で必ず適用されるという意味ではありません。

    雇用主の登録状況、TFNの申告状況、税務上の居住者判定、租税条約の適用などによって、税務上の取り扱いが異なる場合があります。

    TFNを提出していない場合

    TFNを提出しておらず、申請中であることや提出免除の条件も申告していない場合、雇用主は通常より高い税率で源泉徴収する必要があります。

    ATOの一般的な規則では、外国居住者に該当する従業員がTFNを提出していない場合、45%の源泉徴収が必要になることがあります。

    ただし、TFNをすでに申請し、所定の申告を行っている場合には、通常28日間の猶予があります。

    状況 一般的な取り扱い
    TFNを提出済み 適用される税務条件に従って源泉徴収
    TFN申請中と正しく申告 通常28日間の提出猶予
    TFN未提出・申請中の申告なし 高い税率での源泉徴収対象となる場合がある
    申請中の申告後28日を超えても未提出 高い税率での源泉徴収が必要となる場合がある

    源泉徴収された税金は戻ってくる?

    給与から必要以上に税金が差し引かれていた場合、年度終了後のタックスリターンによって精算されることがあります。

    ただし、必ず全額が返金されるわけではありません。

    年間の所得、源泉徴収額、税務上の居住者区分、租税条約などによって最終的な税額が決まります。

    また、雇用主が適切に源泉徴収していても、追加の税金が発生する場合もあります。

    TFNを取得し、雇用主へ正しく提出しておけば、給与の税務処理を適切に進めやすくなります。

    公式情報:ATO:TFN Declaration

    公式情報:ATO:給与源泉徴収の計算ツール



    TFNを雇用主へ提出する方法

    TFNの通知書が届いたら、次は雇用主へ番号を伝えます。

    通常、仕事を始めるときには、給与の支払いに必要な情報を提出するよう求められます。

    主なものは、次のような情報です。

    • 氏名、住所、生年月日
    • 銀行口座情報
    • TFN
    • 税務上の居住者区分などに関する申告
    • スーパーアニュエーションに関する情報

    TFNは、雇用主から案内された正式な給与・税務書類、または安全なオンラインシステムを通じて提出してください。

    仕事を変えるたびに提出する?

    はい。新しい雇用主に対しても、給与の税務処理に必要な情報を提出します。

    ただし、転職するたびに新しいTFNを取得する必要はありません。

    同じ番号を使用できます。

    また、雇用主からTFN Declarationの提出を求められた場合、前職の情報をそのまま使い回すのではなく、新しい雇用関係に応じて手続きを行ってください。

    雇用主がTFNを登録しているか確認する

    初回の給与が支払われたら、給与明細(Payslip)を確認しましょう。

    給与明細には、通常、税引前の給与、源泉徴収された税金、実際の支払額などが記載されています。

    TFNを提出したのに予想以上の税金が差し引かれている場合は、雇用主の給与担当者へ確認してください。

    なお、税額はTFNの提出だけで決まるものではなく、給与や雇用主の登録状況などによっても変わります。

    TFNとABNの違い

    オーストラリアの仕事探しでは、TFNのほかにABNという番号を求められることがあります。

    この2つは役割が異なります。

    ABNは、オーストラリアン・ビジネス・ナンバー(Australian Business Number)の略で、事業者を識別するための番号です。

    TFNは個人の税務番号、ABNは事業者の識別番号と考えると分かりやすいでしょう。

    項目 TFN ABN
    正式名称 Tax File Number Australian Business Number
    主な目的 個人の税務管理 事業者の識別
    一般的なアルバイト 通常使用する 通常不要
    個人事業主 税務申告などで使用 事業内容により必要
    番号の桁数 通常9桁 11桁

    レストランでアルバイトする場合は?

    レストランやホテルなどに従業員として雇用される場合は、通常、TFNを使用して給与の源泉徴収が行われます。

    このような一般的な雇用で、ABNを取得する必要はありません。

    ABNで働くよう求められた場合

    配達、清掃、建設関連など、一部の仕事では、個人事業主としてABNを使って働くケースがあります。

    ただし、雇用主が「ABNを取れば税金や退職年金を払わなくてよい」と考えて、実際には従業員に当たる人を個人事業主として扱うことは問題になります。

    これは偽装請負(Sham Contracting)と呼ばれる場合があります。

    ABNで働く場合は、給与所得者と異なり、自分で税金を管理する必要が生じることもあります。

    また、事業者としての責任や保険などについても確認が必要です。

    ワーキングホリデーの仕事探しでABNが必要と言われた場合は、本当に独立した事業者として働く契約なのか、事前に確認してください。

    参考:フェアワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman):個人事業主と従業員の違い

    セカンドワーホリや転職でも同じTFNを使える?

    一度取得したTFNは、基本的に生涯使用する個人の税務番号です。

    したがって、オーストラリア国内で転職しても、新しいTFNを取得する必要はありません。

    また、シドニーからメルボルン(Melbourne)へ引っ越した場合も、同じ番号を使用します。

    セカンド・サードワーホリの場合

    初回ワーキングホリデーでTFNを取得し、その後セカンド・サードワーホリへ進む場合も、原則として同じTFNを使用します。

    新しいビザを取得するたびに、TFNを申請し直す必要はありません。

    いったん日本に帰国した場合

    例えば、初回ワーキングホリデーを終えて日本へ帰国し、翌年セカンドワーホリでオーストラリアへ戻る場合も、以前取得したTFNを使用します。

    日本へ帰国したからといって、TFNが自動的に失効するわけではありません。

    パスポートを更新した場合

    TFNは個人に割り当てられる番号なので、パスポートを更新しても新しいTFNが必要になるわけではありません。

    ただし、ATOに登録されている氏名や連絡先などが変わった場合には、必要に応じて登録情報を更新してください。

    ビザの種類が変わった場合

    ワーキングホリデーから学生ビザや別の就労ビザへ変更した場合も、TFNはそのまま使用できます。

    ただし、税務上の居住者区分や給与源泉徴収の取り扱いは、状況によって変わる場合があります。

    ビザの種類が変わったときには、必要に応じて雇用主へ新しい情報を伝えてください。

    TFNを忘れた・紛失した場合の確認方法

    以前オーストラリアで働いたことがある方の中には、TFNを取得したものの、番号を忘れてしまったという方もいるでしょう。

    その場合は、改めて別の番号を申請するのではなく、以前のTFNを確認します。

    過去の書類を確認する

    TFNが記載されている可能性のある書類には、次のようなものがあります。

    • ATOから届いたTFN通知書
    • 以前のタックスリターン関係書類
    • ATOの税務通知書
    • 税理士が作成した申告書類
    • 一部のスーパーアニュエーション関連書類

    給与明細などにはTFNの一部しか表示されていない場合や、番号が記載されていない場合もあります。

    マイガブ(myGov)で確認する

    オーストラリア政府のオンラインサービスであるマイガブに、ATOのサービスを連携している場合は、オンラインでTFNを確認できます。

    ATOのオンラインサービスにログインし、番号を確認する機能を利用してください。

    ATOへ問い合わせる

    オンラインで確認できない場合や、以前の書類が残っていない場合は、ATOへ問い合わせる方法があります。

    本人確認が必要になるため、パスポートなどの身分証明情報を用意しておきましょう。

    また、TFNを紛失した場合に、自分の判断で新しい申請を繰り返すことは避けてください。

    TFNは、転職や帰国、引っ越しによって新しい番号へ変わるものではありません。

    オーストラリア政府:TFNの取得と確認

    TFNの詐欺・個人情報保護に注意

    TFNは、税金に関する重要な個人情報です。

    申請や仕事探しの際には、番号を安易に第三者へ渡さないようにしましょう。

    TFNの取得は無料

    ATOの公式申請では、TFNの取得料金はかかりません。

    インターネット上にはTFNの申請を代行するサービスもありますが、政府の正式な申請料金が必要というわけではありません。

    自分で手続きできる方は、ATOの公式サイトから申請すれば十分です。

    仕事に応募する段階でTFNを要求されたら?

    TFNは、採用後に雇用主が給与の税務処理を行う際など、正当な必要がある場合に提出するものです。

    ATOは、採用される前の求人応募書類にTFNを記載しないよう案内しています。

    求人への応募段階でTFNを求められた場合は、その目的や提出先を確認してください。

    電話やSMSでTFNを聞かれた場合

    ATOや政府機関を名乗る電話、SMS、メールによる詐欺にも注意が必要です。

    例えば、「TFNに問題がある」「すぐに支払わなければ逮捕される」「リンクから個人情報を入力するように」といった連絡は、詐欺の可能性があります。

    不審な連絡を受けた場合は、メッセージ内のリンクや電話番号をそのまま使用せず、ATOの公式サイトから問い合わせ先を確認してください。

    TFNの写真をSNSなどへ公開しない

    TFNの通知書には重要な個人情報が含まれています。

    通知書をSNSへ投稿したり、知人とのグループチャットに画像を共有したりすることは避けましょう。

    また、雇用主へ提出する場合も、必要以上に多くの人が閲覧できる方法は避け、正式な提出方法を利用してください。

    公式情報:ATO:税務情報と個人情報の保護

    オーストラリアのTFN申請に関するよくある質問

    オーストラリアのTFNは日本から申請できますか?

    ワーキングホリデー渡航者が通常利用する外国パスポート保有者向けのIARオンライン申請は、オーストラリア入国後に行います。日本でワーキングホリデービザが許可されていても、入国前にこの方法で申請することはできません。
    TFNの申請料金はいくらですか?

    オーストラリア税務局の公式サイトから申請する場合、TFNの取得は無料です。ワーキングホリデー渡航者は通常、対象となる就労可能ビザを持っていれば、オーストラリア到着後にオンライン申請できます。
    TFNは申請してから何日で届きますか?

    ATOの案内では、オンライン申請後、TFNの通知書がオーストラリア国内の郵送先住所へ届くまで最長28日程度かかる場合があります。28日を過ぎても届かない場合は、ATO Receipt IDを用意して税務局へ問い合わせてください。
    TFNが届いていなくてもアルバイトを始められますか?

    はい。TFNがまだ届いていなくても、就労可能なビザを持っていれば仕事を始めることは可能です。TFNをすでに申請した場合は、雇用主へ申請中であることを正しく申告してください。通常、番号の提出まで28日間の猶予があります。
    TFNがないと給与から45%の税金が引かれますか?

    TFNを提出せず、申請中であることや免除の条件も申告していない場合、外国居住者に該当する従業員では45%の源泉徴収が必要になることがあります。ただし、TFNを申請中で所定の申告を行っている場合には、通常28日間の提出猶予があります。
    オーストラリアの住所が決まっていなくてもTFNを申請できますか?

    申請にはオーストラリア国内の郵送先住所が必要です。ホステルやホテルなどが郵便物を受け取ってくれる場合は、その住所を使用できることがあります。通知書が届くまで確実に受け取れるか、事前に確認してください。
    TFNの申請にはオーストラリアの銀行口座が必要ですか?

    通常、TFNのオンライン申請自体に銀行口座は必要ありません。就労可能なビザ、パスポート情報、オーストラリア国内の住所、連絡先などを準備して申請します。
    セカンドワーホリで再入国するとき、新しいTFNが必要ですか?

    いいえ。TFNは基本的に生涯使用する番号です。セカンド・サードワーホリで再入国する場合や、別の都市へ引っ越す場合、転職する場合も、以前取得した番号を使用できます。
    TFNを忘れてしまった場合はどうすればよいですか?

    以前のTFN通知書やタックスリターン関係書類を確認してください。マイガブにATOのオンラインサービスを連携している場合は、オンラインで確認できます。分からない場合はATOへ問い合わせてください。
    TFNとABNは何が違いますか?

    TFNは個人の税務番号、ABNは事業者を識別するための番号です。レストランやホテルなどに従業員として雇用される場合は通常TFNを使用し、ABNは必要ありません。個人事業主として働く場合は、事業内容に応じてABNが必要になることがあります。



    まとめ|TFNはワーホリ到着後、早めに無料申請しておこう

    オーストラリアでワーキングホリデーを始める方にとって、TFNは仕事や税金の手続きに欠かせない番号です。

    日本国籍者で、就労可能なワーキングホリデービザを持っている場合、通常はオーストラリア到着後にATOの公式サイトから無料で申請できます。

    申請に必要なのは、主にパスポート情報、個人情報、オーストラリア国内の住所、連絡先などです。

    正式なTFNが郵送されるまでには最長28日程度かかる場合があるため、仕事が決まってからではなく、到着後早めに手続きを進めるとよいでしょう。

    ただし、郵送先が決まっていない場合は、通知書を確実に受け取れる住所を確保してから申請してください。

    TFNが届く前に仕事が決まった場合も、就労可能なビザがあれば働くことは可能です。雇用主にはTFNを申請中であることを正しく伝え、番号が届き次第提出しましょう。

    また、TFNは一度取得すれば、転職、引っ越し、セカンド・サードワーホリなどでも引き続き使用できます。

    申請は無料なので、必要のない代行料金を支払う必要はありません。公式サイトを使用し、重要な個人情報であるTFNを安全に管理してください。

    オーストラリアへ到着したら、郵送先の確保、TFNの申請、銀行口座の開設を早めに進めておくと、仕事探しから給与の受け取りまでスムーズに準備できます。

    これからワーキングホリデーを始める方は、仕事が見つかる前の時間を使って、こうした基本的な手続きを済ませておきましょう。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリアのセカンド・サードワーホリ完全ガイド|88日・179日の数え方と対象地域・仕事

    オーストラリアのセカンド・サードワーホリ完全ガイド|88日・179日の数え方と対象地域・仕事

    オーストラリアのワーキングホリデーを経験して、「もう少し長く滞在したい」「今度は別の都市でも暮らしてみたい」と考える方もいるのではないでしょうか。

    そんな方にとって選択肢になるのが、セカンド・ワーキングホリデービザとサード・ワーキングホリデービザです。

    オーストラリアのワーキングホリデーは、一定の条件を満たせば、2回目、3回目のビザを取得できる制度になっています。

    ただし、日本国籍者の場合、単にオーストラリアに長く滞在しただけでは、次のワーキングホリデービザを取得できません。

    政府が指定する地域で、指定された種類の仕事に一定期間従事する必要があります。

    セカンドワーホリでは一般に「88日」、サードワーホリでは「179日」という数字が知られていますが、この日数の数え方を間違えている方も少なくありません。

    例えば、ファームで働き始めてから88日が経過したとしても、週2日しか勤務していなければ、必要な指定労働期間を満たしていない可能性があります。

    また、農場での仕事だけでなく、地域によってはホテル、レストラン、観光業などの仕事も対象になります。ただし、オーストラリアのどこでも対象になるわけではありません。

    この記事では、日本のパスポートで申請するワーキングホリデービザ(Subclass 417)について、セカンド・サードワーホリの取得条件、88日・179日の正しい数え方、対象となる地域と職種、必要書類、申請時の注意点などを詳しく解説します。

    内容は2026年10月時点のオーストラリア内務省(Department of Home Affairs)の公式情報を基本としています。対象地域や条件が変更される可能性もあるため、実際に仕事を始める前には必ず公式情報を確認してください。

    セカンドワーホリを取りたいので、ファームで88日間働こうと思っています。88日間ファームに滞在すれば条件を満たしますか?
    88日というのは、単にファームに滞在した日数ではありません。対象となる仕事を、通常のフルタイム勤務に相当する期間行う必要があります。また、仕事の種類と勤務地の郵便番号も条件を満たしていることが重要です。




    セカンド・サードワーホリとは?

    オーストラリアのワーキングホリデービザは、条件を満たすことで最大3回まで取得できます。

    日本国籍者が対象となるのは、通常、サブクラス417のワーキングホリデービザです。

    初回のビザでは、原則として最長12か月間オーストラリアに滞在できます。

    その期間中に政府が指定する仕事に従事すると、2回目のワーキングホリデービザを申請できる場合があります。

    さらに、2回目のビザで必要な指定労働を行うと、3回目のビザを申請することも可能です。

    ビザ 指定労働の条件 通常の滞在期間
    初回ワーホリ 指定労働不要 12か月
    セカンドワーホリ 初回ビザ中に3か月の指定労働 12か月
    サードワーホリ 2回目のビザ中に6か月の指定労働 12か月

    条件を満たして順番に取得すれば、合計で約3年間のワーキングホリデー滞在が可能になります。

    ただし、ビザの開始日や滞在期限は、どこから申請したか、現在どのビザを持っているかなどによって異なります。

    また、指定労働を終えただけでビザが自動的に延長されるわけではありません。次のビザを正式に申請し、許可を受ける必要があります。

    日本人の年齢制限は30歳まで

    日本国籍者は、セカンド・サードワーホリについても、申請時に18歳以上30歳以下である必要があります。

    30歳のうちに有効な申請を行えば、審査中に31歳になっても許可を受けられる可能性があります。

    一方、31歳になってから新たに申請することは、原則としてできません。

    なお、イギリス国籍者には指定労働を必要としない特例がありますが、日本のパスポートで申請する場合は対象外です。

    詳しい年齢条件や初回ビザの申請方法については、関連記事「オーストラリア・ワーキングホリデービザ完全ガイド|年齢・費用・申請条件」も参考にしてください。

    セカンド88日・サード179日の基本条件

    セカンド・サードワーホリの取得条件として、よく使われるのが88日と179日という数字です。

    オーストラリア内務省は、セカンドワーホリの指定労働期間を3か月、サードワーホリを6か月と定めています。

    この期間を暦日で計算する際、1年で最も短い3か月、6か月に相当する日数として、それぞれ最低88日と179日が使われています。

    ビザ 必要な指定労働 日数の目安
    セカンド 3か月相当 88暦日
    サード 6か月相当 179暦日

    ただし、88日間のうち数日だけ働けばよい、という意味ではありません。

    指定労働として認められるには、対象となる職種・地域で、その業種の通常のフルタイム勤務に相当する日数やシフトを満たす必要があります。

    また、指定労働を88日より短い期間に詰め込んで終わらせることはできません。

    例えば、毎日長時間働いたとしても、1か月半で88日分の指定労働を完了したことにはなりません。

    サードワーホリも同様に、6か月より短い期間で条件を満たすことはできません。

    サードの6か月は、初回と2回目の仕事を合計できる?

    原則としてできません。

    セカンドワーホリに必要な3か月の指定労働は初回ビザ中に、サードワーホリに必要な6か月の指定労働は2回目のビザ中に行います。

    例えば、初回ビザ中にファームで6か月働いた場合、そのうち3か月をセカンド用、残り3か月をサード用として使い回すことはできません。

    なお、特定のブリッジングビザ(Bridging Visa)で働いた期間が例外的に算入される場合があります。通常と異なるビザ歴がある方は、内務省の規定を確認してください。

    88日・179日の正しい数え方

    指定労働の日数は、セカンド・サードワーホリを目指す方が最も間違えやすい部分です。

    特に注意したいのが、実際に働いた日だけを数える場合と、通常の休日を含めて計算できる場合の違いです。

    フルタイムで継続して働く場合

    例えば、対象地域の建設会社で、月曜日から金曜日まで週5日、通常のフルタイム勤務を3か月間継続した場合を考えます。

    この場合、毎週土曜日と日曜日が休みであっても、その休日を含む暦日で指定労働期間を計算できる場合があります。

    実際にオーストラリア内務省が公表している例では、12月1日から2月26日までの88暦日間、週5日のフルタイム勤務を継続した人が、セカンドワーホリの3か月条件を満たしています。

    つまり、88日というのは、必ず88回出勤しなければならないという意味ではありません。

    パートタイムで働く場合

    一方、同じ3か月でも、週2日しか働いていない場合は事情が異なります。

    通常のフルタイム勤務に相当する日数・シフトを満たしていなければ、指定労働期間として計算できる日数は少なくなります。

    そのため、週2日勤務で3か月経過しただけでは、セカンドワーホリの条件を満たさない可能性が高くなります。

    仕事を始める前に、雇用主と勤務時間、勤務日数、雇用形態を確認しておくことが重要です。

    1日に長時間働いた場合

    1日10時間働いたからといって、その日を2日分にすることはできません。

    たとえ複数の雇用主のもとで同じ日に働いた場合でも、1暦日を2日分以上として数えることはできません。

    指定労働の日数は、単純な合計労働時間だけで判断されるものではないのです。

    なお、業種によって標準的な勤務時間やシフトが異なります。一般的な週5日勤務だけでなく、特殊な勤務体系が認められる場合もあります。

    公式情報:オーストラリア内務省:指定労働と日数の計算方法

    週3日・週5日勤務ではどう違う?

    では、実際の勤務日数によって、セカンドワーホリの条件を満たすまでの期間はどのくらい違うのでしょうか。

    次の表は、週5日が標準的なフルタイム勤務の仕事を想定し、パートタイム勤務との違いを説明するための単純な計算例です。

    勤務パターン 3か月相当の仕事量に達する目安 注意点
    週5日 通常約3か月 継続的なフルタイム勤務を想定
    週4日 約3.75か月相当 実際の勤務・休日の扱いで変わる
    週3日 約5か月相当 フルタイム相当まで長く働く必要がある
    週2日 約7.5か月相当 期間不足になりやすい

    これは週5日を基準にした比例計算であり、政府が個別の仕事について認める正式な必要期間を示したものではありません。

    実際には、職種ごとの通常勤務時間、シフト、雇用期間、祝日や休暇の扱いなどによって判断されます。

    また、週3日勤務でも1回のシフトが非常に長く、その業種では週3日が通常のフルタイム勤務に相当する場合などには、異なる判断となることがあります。

    ファームで88日を達成するには、何か月確保すればよい?

    農業の仕事は天候や収穫状況によって勤務日数が変わることがあります。

    雨天で収穫できない日が続いたり、作物の収穫量が減って仕事がなくなったりすることもあります。

    そのため、最初から88日ちょうどでスケジュールを組むのはおすすめできません。

    セカンドワーホリを目指す場合は、勤務条件にもよりますが、3か月より少し長めの期間を確保する方が安心です。

    途中で仕事を変えたり、天候によって働けない日が続いたりする可能性も考えておきましょう。



    指定労働になる仕事の種類

    セカンド・サードワーホリに必要な指定労働は、農場での収穫作業だけではありません。

    オーストラリア内務省では、対象となる業種と地域の組み合わせを定めています。

    2026年10月時点の主な対象分野は、次のとおりです。

    対象分野 主な仕事の例 対象となる地域の区分
    農業・畜産 果物・野菜の収穫、農作物の栽培、家畜の飼育 指定された地方地域
    漁業・真珠養殖 漁獲作業、真珠養殖関連作業 指定された地方地域
    林業 植林、森林の管理、伐採関連作業 指定された地方地域
    鉱業 鉱山作業、一定の鉱業支援業務 指定された地方地域
    建設業 建築、土木、塗装、現場関連作業 指定された地方地域
    観光・ホスピタリティー ホテル、レストラン、ツアー業務など 北部・遠隔地域などの指定地域
    森林火災の復旧 火災被害地域の復旧、修繕、支援 指定された被災地域
    洪水・サイクロン等の復旧 清掃、修繕、被災者支援など 指定された被災地域
    特定の医療関連業務 新型コロナ対応に関係する医療・支援業務 条件を満たす場合、全国

    重要なのは、仕事の名前だけでは対象になるかどうか判断できないということです。

    例えば、レストランの仕事でも、シドニーの市内中心部では通常、指定労働の対象にはなりません。

    一方、ケアンズ(Cairns)などの対象地域では、レストランやホテルの仕事が認められる場合があります。

    また、一般的な庭の手入れと、商業用の果樹園で行う剪定作業は、同じ植物を扱う仕事でも取り扱いが異なります。

    指定労働として認められるには、業種・具体的な仕事内容・実際に働く場所の3つが重要です。

    農業・ファームジョブの対象業務と注意点

    日本人のワーキングホリデー渡航者が、セカンドビザを目指す際によく検討するのがファームジョブです。

    農場での仕事には、果物や野菜の収穫、選別、梱包、剪定、植え付けなど、さまざまな種類があります。

    対象になる主な農業の仕事

    • 果樹園での果物の収穫
    • 野菜の収穫・栽培
    • 農作物の選別や梱包
    • 商業用農作物の植え付けや育成
    • 果樹やブドウの木の商業栽培に直接関係する剪定
    • 牧場での家畜の飼育や管理
    • 酪農関連の対象業務
    • 農畜産物の一定の直接加工業務

    ただし、加工や製造に関する仕事は、どの工程を担当するかによって対象外となる場合があります。

    例えば、ブドウの栽培や収穫は対象となる場合がありますが、ワインの醸造は農業の指定労働として認められません。

    また、農産物を使った食品加工であっても、二次加工や小売などは対象外となる場合があります。

    ファームの近くで働けば対象になる?

    農場の近くにあるカフェやスーパーで働いても、その仕事が自動的に農業の指定労働になるわけではありません。

    一方、内務省は対象産業の運営を直接支援する事務・清掃などの業務について、一定の柔軟な取り扱いを行っています。

    ただし、対象産業の運営に関わることや勤務地の条件などを満たす必要があります。

    仕事の名称だけで判断せず、実際の業務内容を確認しましょう。

    季節によって仕事量が違う

    果物や野菜の収穫は、作物ごとに季節があります。

    繁忙期には週5日以上働けても、収穫が始まる前や終了間際には、十分な勤務時間を確保できないことがあります。

    特に「88日達成可能」と書かれた求人でも、実際に継続して働ける日数が保証されているとは限りません。

    応募する前に、収穫時期、予定勤務日数、最低保証される勤務時間、雨天時の扱いなどを確認しておくと安心です。

    ホテル・レストラン・観光業でも取得できる?

    セカンドワーホリを目指す場合、必ずしも農場で働く必要はありません。

    2021年6月22日以降に対象地域で行われた観光・ホスピタリティー分野の仕事についても、一定の申請条件のもとで指定労働として認められています。

    対象地域は、主にオーストラリア北部と、遠隔・非常に遠隔と指定された地域です。

    例えば、次のような仕事が対象になる場合があります。

    • ホテルやモーテルのフロント業務
    • 宿泊施設のハウスキーピング
    • レストランやカフェの調理・接客
    • パブやバーの業務
    • ツアーガイド
    • ダイビングインストラクター
    • 観光バスの運転手
    • 旅行会社や観光案内所の業務
    • キャンプ場やホリデーパークの業務

    ケアンズやダーウィンでは対象になる?

    ケアンズはクイーンズランド州(Queensland)北部にあり、中心部の郵便番号4870は対象地域の一覧に含まれています。

    したがって、対象となる仕事内容であれば、ケアンズのホテルやレストランなどでの仕事を指定労働に算入できる可能性があります。

    また、ノーザンテリトリー(Northern Territory)は、観光・ホスピタリティー分野について全郵便番号が対象地域に含まれています。

    そのため、ダーウィン(Darwin)などでの対象業務も検討できます。

    シドニーやメルボルンの飲食店は?

    シドニーやメルボルンの一般的な飲食店・ホテルの仕事は、通常、セカンド・サードワーホリの指定労働には該当しません。

    アデレード(Adelaide)やホバート(Hobart)についても、州全域が農業などの指定地域に含まれることと、観光・ホスピタリティーの仕事が対象になることは別です。

    例えば、タスマニア州(Tasmania)では農業などについて州全域が対象地域になっていますが、一般的な観光業務が州内のどこでも指定労働になるわけではありません。

    同じ州内でも、業種ごとに適用される地域区分が異なる点に注意してください。

    対象地域の調べ方|郵便番号が重要

    指定労働として認められるかどうかを判断する際、実際に働く場所の郵便番号(Postcode)が重要になります。

    オーストラリアの郵便番号は通常4桁の数字です。

    内務省では、指定労働の対象地域を、郵便番号や郵便番号の範囲で公表しています。

    主な地域区分は次のとおりです。

    地域区分 主な対象業種
    Regional Australia 農業・畜産、漁業、林業、鉱業、建設業など
    Northern Australia 対象となる観光・ホスピタリティー業務など
    Remote and Very Remote Australia 対象となる観光・ホスピタリティー業務など
    Bushfire declared areas 指定された森林火災復旧業務
    Natural disaster declared areas 指定された自然災害復旧業務

    州全域が対象になる場合もある

    農業・畜産、建設業などに使用されるRegional Australiaの区分では、サウスオーストラリア州(South Australia)、タスマニア州、ノーザンテリトリーなどの全郵便番号が対象地域に含まれています。

    一方、ニューサウスウェールズ州やビクトリア州では、都市部の一部地域が対象外となっています。

    クイーンズランド州や西オーストラリア州(Western Australia)でも、郵便番号による指定があります。

    具体的な郵便番号の例

    地域の例 郵便番号 確認できる対象地域の例
    ケアンズ中心部 4870 Regional・Northernなど
    ダーウィン中心部 0800 ノーザンテリトリー全域の指定
    コフスハーバー 2450 Regional Australia
    ミルデューラ 3500 Regional Australia
    バンダバーグ 4670 Regional Australia

    コフスハーバー(Coffs Harbour)、ミルデューラ(Mildura)、バンダバーグ(Bundaberg)などは、農業関連の仕事を探す際に候補となる地域です。

    ただし、上の表に掲載された郵便番号が、すべての指定労働の業種で対象になるという意味ではありません。

    例えば、Regional Australiaに含まれていても、観光・ホスピタリティーの指定地域には該当しない場合があります。

    求人に応募する前の確認手順

    1. 仕事内容が政府の指定業種に該当するか確認する
    2. 実際に働く農場・ホテル・施設の所在地を調べる
    3. 勤務地の郵便番号を確認する
    4. 内務省の該当する業種別・地域別の一覧と照合する
    5. 必要に応じて雇用主へ業務内容や就労場所を書面で確認する

    特に人材派遣会社を通じて働く場合、派遣会社の事務所所在地と、実際に働く農場の所在地が異なることがあります。

    そのため、派遣会社の郵便番号だけで判断しないようにしてください。

    対象となるかどうかは、実際の勤務地と具体的な仕事の内容を組み合わせて確認することが重要です。

    すべての対象郵便番号は、オーストラリア内務省の公式サイトで確認できます。

    オーストラリア内務省:417ビザの指定労働・対象地域・郵便番号一覧



    雨天・休日・病欠・掛け持ち勤務の扱い

    指定労働を計算する際には、実際の勤務日だけでなく、休日や欠勤の扱いも重要です。

    通常の休日

    フルタイムで継続して勤務し、その仕事における通常の休日として週末を休む場合、その休日を含む暦日で指定労働期間を計算できることがあります。

    ただし、パートタイム勤務や断続的な勤務では、勤務実績に応じて計算する必要があります。

    祝日・病欠

    オーストラリア内務省は、祝日や病気による休暇について、給与が支払われている場合には指定労働期間に含めることができると案内しています。

    反対に、給与が支払われない祝日や病欠日は、その日を指定労働として加算することはできません。

    雨天で仕事がなくなった場合

    ファームでは、雨や強風などの影響で仕事が中止になることがあります。

    このとき、働かなかった日について給与が支払われなければ、原則として指定労働の日数には含められません。

    内務省の公式案内にも、悪天候で予定していた勤務日数が不足し、後日別の職場で追加勤務を行って条件を満たした例が紹介されています。

    雨が多い季節や収穫量が不安定な時期は、余裕を持ったスケジュールを考えましょう。

    複数のファームで働いた場合

    指定労働は、必ず1か所の職場だけで行う必要はありません。

    対象条件を満たしていれば、複数の農場や勤務先で働いた期間を合計することができます。

    ただし、同じ日に2つの職場で働いても、その日を2日分として数えることはできません。

    勤務先ごとに給与明細や労働記録を保管し、後から日数を説明できるようにしておきましょう。

    無給のボランティアは対象になる?

    通常の農場仕事については、オーストラリアの労働法に従った適正な賃金が支払われる必要があります。

    ただし、政府が指定する森林火災や洪水、サイクロンなどの災害復旧業務では、一定の条件を満たした無給のボランティア活動が指定労働として認められる場合があります。

    これは一般的なファームでの無給労働が広く認められるという意味ではありません。

    ボランティア活動を指定労働に含める予定がある場合は、災害の種類、指定地域、活動内容、対象期間などを公式情報で確認してください。

    給与明細・銀行記録など必要な証明書類

    指定労働を終えた後、セカンド・サードワーホリを申請する際には、その仕事を実際に行ったことを証明する資料が必要になります。

    大切なのは、働いたという事実だけでなく、どこで、いつ、どのような仕事を行ったのかを説明できることです。

    内務省が挙げている主な証明資料には、次のようなものがあります。

    • 給与明細(Payslip)
    • 給与が振り込まれた銀行口座の取引明細
    • 雇用契約書
    • 歩合給の場合の書面による合意書
    • 雇用主からの勤務証明や推薦状
    • 所得・税務関連の記録
    • 適法な給与天引きに関する書面

    給与明細は、できれば最初の勤務分からすべて保存しておきましょう。

    特に次の情報を確認しておくと便利です。

    確認する項目 内容
    雇用主名 実際の雇用会社や事業者名
    勤務期間 給与の対象となる日付・期間
    勤務時間 何時間・何日働いたか
    給与 支給額・控除額
    勤務地 実際に働いた場所と郵便番号
    仕事内容 収穫、栽培、接客、清掃などの実務内容

    なお、給与明細だけでは実際の勤務地が分からない場合もあります。

    その場合は、雇用契約書や勤務先の記録、雇用主からの証明などで補えるようにしておきましょう。

    また、人材派遣会社を通じて複数のファームで働く場合は、どの期間にどの農場で働いたか、自分でも記録しておくことをおすすめします。

    現金払いなら証明できない?

    給与が現金で支払われていることだけで、直ちに指定労働が無効になるわけではありません。

    ただし、現金で支払われ、給与明細や勤務記録も残っていなければ、実際に働いた期間や賃金を証明することが難しくなります。

    また、オーストラリアでは、雇用主は通常、給与の支払日から1営業日以内に給与明細を発行する義務があります。

    給与の支払い方法にかかわらず、適切な記録を残してもらうようにしましょう。

    ファームを辞める前に確認しておきたいこと

    仕事を終える際は、未払い給与がないか、最後の給与明細を受け取ったか、雇用主に連絡が取れる状態かなどを確認しておきます。

    あとから書類を集めようとしても、連絡が取れなくなる場合があります。

    給与明細や契約書は、メールやクラウドストレージなどに保存しておくと安心です。

    ファームの時給・歩合給・最低賃金

    ファームでの仕事探しでは、セカンドビザの取得条件だけでなく、給与の仕組みも十分に確認する必要があります。

    オーストラリアでは、ワーキングホリデー渡航者も労働法によって保護されています。

    ワーキングホリデーだからといって、雇用主が自由に低い賃金を設定できるわけではありません。

    農業の最低賃金

    農業のうち、果物や野菜の収穫などで適用されることの多いホーティカルチャー・アワード(Horticulture Award)では、仕事内容や経験に応じて賃金等級が定められています。

    2026年7月1日からの成人レベル1の基本最低時給はA$25.74、対象となるカジュアル雇用の時給はA$32.18です。

    ただし、これは特定の賃金規則と等級の料金であり、オーストラリアのすべての農業関連の仕事に共通する時給ではありません。

    例えば、仕事内容や経験によってレベル2以上の賃金が適用されたり、別の産業別賃金規則が適用されたりする場合があります。

    歩合給(Piece Rate)の場合

    ファームでは、収穫した果物や野菜の量によって給与が決まる歩合給の仕事もあります。

    例えば、収穫したケースの数や、収穫量の重量などに応じて給与が計算される方式です。

    以前は、経験の少ない人が歩合給の仕事で非常に低い収入になってしまうことが問題になっていました。

    現在、ホーティカルチャー・アワードの対象となる歩合給労働者には、最低賃金保証が設けられています。

    これは、一定の条件で、働いた日の労働時間に応じた最低賃金以上の支払いを受けられるという仕組みです。

    例えば、成人のカジュアル・レベル1で時給A$32.18が適用され、7.6時間働いた場合、最低保証額は約A$244.57です。

    歩合による計算でそれ以上の給与を得られる場合は、高い方の金額が支払われます。

    また、歩合給を適用する場合には、仕事を始める前に賃金の計算方法などを記載した書面が必要です。

    ただし、ワイン用ブドウの収穫など、別の賃金規則が適用される仕事では制度が異なる場合もあります。

    自分の仕事にどの賃金規則が適用されるかを確認してください。

    違法な給与天引きにも注意

    農場や地方の仕事では、宿泊施設や送迎がセットになっている場合があります。

    例えば、週A$200の宿泊費や、通勤用の送迎料金が必要になることもあります。

    宿泊や送迎に費用がかかること自体は不自然ではありませんが、給与から天引きする場合には法律上の条件があります。

    雇用主が一方的に高額な費用を差し引いてよいわけではありません。

    契約する前に、家賃、保証金、送迎費用、最低勤務期間、退去時の条件などを確認してください。

    「88日をカウントしてあげる」という言葉だけで、労働条件の悪い仕事を選ばないことが大切です。

    給与や労働条件について不安がある場合は、フェアワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman)の公式サイトで確認できます。

    フェアワーク:農業の最低賃金と歩合給

    フェアワーク:日本語の労働者向け情報



    セカンド・サードワーホリの申請方法と費用

    必要な指定労働を終えたら、セカンドまたはサードワーキングホリデービザを申請できます。

    日本国籍者の場合、申請するのは初回と同じサブクラス417ですが、2回目・3回目の申請として手続きを進めます。

    申請はオーストラリア内務省のオンラインシステム、イミアカウント(ImmiAccount)から行います。

    申請料金はいくら?

    2026年10月時点の政府公式料金は次のとおりです。

    ビザ 申請料金
    セカンドワーキングホリデー A$1,000
    サードワーキングホリデー A$1,000

    これはビザ申請そのものに必要な料金で、健康診断や証明書の取得費用、カード決済手数料などは含みません。

    料金は改定されることがあるため、申請前に公式サイトで確認してください。

    申請の基本手順

    1. 指定労働の期間と対象条件を確認する
    2. 給与明細・銀行記録・雇用証明などを整理する
    3. イミアカウントへログインする
    4. セカンドまたはサードの417ビザ申請を選択する
    5. パスポート・住所・過去のビザなどの情報を入力する
    6. 指定労働の勤務先、仕事内容、期間、勤務地などを入力する
    7. 必要な証明書類をアップロードする
    8. 入力内容を確認して申請料金を支払う
    9. 追加資料の依頼や審査結果を確認する

    指定労働の証明が不十分な場合、内務省から追加資料の提出を求められることがあります。

    また、申請した仕事が本当に対象職種に該当するか、雇用主へ確認が行われる場合もあります。

    仕事をした日数だけでなく、勤務地や仕事内容を正確に記録しておくことが重要です。

    審査期間はどのくらい?

    審査期間は申請者や申請内容によって異なります。

    2026年10月時点では、内務省はワーキングホリデービザの審査期間について、平均約3か月となる見込みを案内しています。

    ただし、すべての申請が3か月かかるわけでも、3か月以内に必ず結果が出るわけでもありません。

    内務省は、ビザが許可される前に航空券や就労・就学の確定的な手配を行わないよう案内しています。

    オーストラリア内務省:417ビザの申請情報

    ビザの開始時期とオーストラリア国外からの申請

    セカンド・サードワーホリは、オーストラリア国内からも国外からも申請することができます。

    ただし、申請する場所によって、ビザの許可時にいるべき場所や、滞在期間の開始時期などが異なります。

    オーストラリア国内で申請する場合

    初回ビザや2回目のビザが有効な間に、次のワーキングホリデービザを申請する方も多いでしょう。

    例えば、初回ワーホリで88日の指定労働を終え、そのままオーストラリアでセカンドワーホリを申請するケースです。

    この場合、現在のワーキングホリデービザから続けて滞在できることがあります。

    ただし、2回目のビザを早く取得したからといって、初回ビザの残り期間が単純に失われるわけではありません。

    初回ビザが有効な間に国内でセカンドビザを取得した場合などは、原則として初回ビザの終了予定日から、さらに最長12か月滞在できる仕組みです。

    サードワーホリでも、一定の条件で同様の取り扱いがあります。

    実際の滞在期限はビザ許可通知書で確認してください。

    日本へ帰国してから申請する場合

    初回ワーホリを終えていったん日本へ帰国し、その後セカンドワーホリを申請することも可能です。

    この場合も、年齢や指定労働などの申請条件を満たしている必要があります。

    オーストラリア国外から申請して許可された場合は、通常、許可日から12か月以内に入国する必要があり、入国日から最長12か月滞在できます。

    ただし、実際の期限は許可通知書で確認してください。

    申請中に出国してもよい?

    国内から申請した場合、原則としてビザの許可時にもオーストラリア国内にいる必要があります。

    国外から申請した場合は、許可時にも国外にいる必要があります。

    国内申請後、審査中に海外へ出国する場合は、再入国に必要な有効なビザの確認が重要です。

    ブリッジングビザの種類によっては、海外への出国により効力が失われる場合もあります。

    そのため、審査中に海外旅行や日本への一時帰国を予定している場合は、事前に適用されるビザ条件を確認してください。

    31歳になる前に申請する

    日本国籍者は、セカンド・サードワーホリとも、原則として30歳までに申請を行う必要があります。

    特に30歳で指定労働を進めている方は、必要な期間を終える前に31歳の誕生日を迎えてしまわないよう注意してください。

    申請期限はオーストラリア東部の時刻が基準になります。

    指定労働を早い時期に終え、必要書類を整理しておくことをおすすめします。

    仕事探しで失敗しないための注意点

    セカンド・サードワーホリを目指す際、仕事探しで最も避けたいのは、長期間働いたにもかかわらず、ビザの指定労働として認められないという状況です。

    仕事を探すときには、給与や勤務条件とともに、次のような項目を確認しましょう。

    1.対象地域・仕事内容を自分で確認する

    求人広告に「セカンドワーホリ対象」「88日カウント可能」と書かれていても、それだけで政府が条件を認めるとは限りません。

    雇用主が対象条件を誤解している可能性もあります。

    勤務地の郵便番号と仕事内容を、内務省の公式一覧で確認してください。

    2.勤務日数を確認する

    週5日程度の勤務が見込めるのか、収穫量によって週2日程度になることもあるのかで、88日を満たすまでの期間は変わります。

    特に農業では、悪天候などによる休業も考えておく必要があります。

    仕事を始める前に、予定されている勤務時間や週の勤務日数を確認しましょう。

    3.給与明細と記録を必ず残す

    給与明細や銀行取引記録は、ビザ申請時に重要な証明資料となります。

    雇用主から必要な書類が提供されない場合は、早い段階で確認してください。

    4.宿泊費・交通費も確認する

    ファームの仕事では、農場の近くに宿泊する必要がある場合があります。

    家賃が高かったり、仕事が少なかったりすると、生活費を賄うのが難しくなることもあります。

    給与だけでなく、住居費、保証金、通勤手段なども合わせて確認しましょう。

    5.パスポートを預けない

    雇用主や仕事の紹介業者から、パスポートを預けるよう求められた場合は注意が必要です。

    本人確認のために提示することと、雇用主がパスポートを保管することは別です。

    また、最低賃金を下回る給与や、違法な天引きなどが疑われる場合は、適切な相談先へ確認しましょう。

    6.残りのビザ期間に余裕を持つ

    初回ワーホリの終了直前になって指定労働を始めると、天候不良や仕事の減少などによって必要期間を満たせない可能性があります。

    内務省も、滞在期間の終わりまで指定労働を先延ばしにしないよう案内しています。

    セカンドやサードの取得を考えている方は、渡航後の早い段階から計画を立てるとよいでしょう。

    求人の探し方

    農業関連の仕事を探す場合は、オーストラリア政府の求人サービスであるワークフォース・オーストラリア(Workforce Australia)なども利用できます。

    また、一般の求人サイト、農場や企業の採用ページなどから直接応募する方法もあります。

    求人に応募する際は、仕事の内容、勤務地、労働条件などを確認し、自分のビザ条件に合っているか判断してください。

    ワークフォース・オーストラリア公式サイト

    セカンド・サードワーホリに関するよくある質問

    セカンドワーホリは88日間ファームに滞在すれば取得できますか?

    いいえ。指定地域で対象となる仕事に従事し、通常のフルタイム勤務に相当する3か月の指定労働を満たす必要があります。単に88日間ファームの近くに滞在しただけでは条件を満たしません。
    セカンドワーホリの88日には土日も含まれますか?

    通常のフルタイム勤務を継続している場合は、週末などの通常の休日を含む暦日で計算できることがあります。ただし、パートタイム勤務や断続的な勤務では、実際の勤務実績に応じた計算が必要です。
    雨でファームの仕事が休みになった日もカウントできますか?

    悪天候などで仕事ができず、給与が支払われなかった勤務予定日は、原則として指定労働の日数に含められません。必要な勤務期間を確保できるよう、余裕を持って計画してください。
    サードワーホリの179日は初回ビザ中の仕事も含められますか?

    原則として含められません。サードワーホリには、2回目のワーキングホリデービザ中に6か月相当の指定労働を行う必要があります。ただし、特定のブリッジングビザでの勤務など、一部例外が設けられています。
    ファーム以外の仕事でもセカンドワーホリを取得できますか?

    はい。対象となる地域や条件を満たせば、ホテル、レストラン、観光業、建設業、鉱業、漁業、災害復旧業務などが指定労働として認められる場合があります。業種によって対象地域が異なるため、公式情報を確認してください。
    ケアンズのホテルで働けばセカンドワーホリの条件を満たしますか?

    ケアンズ中心部の郵便番号4870は、観光・ホスピタリティー指定労働の対象地域に含まれています。ただし、仕事内容と勤務期間など、その他の条件も満たす必要があります。具体的な勤務地の郵便番号を確認してください。
    シドニーのレストランで働いた期間はセカンドワーホリに使えますか?

    通常、シドニー市内中心部の一般的なレストランでの仕事は、観光・ホスピタリティー指定労働の対象地域に含まれません。対象となる業種・地域・仕事内容をすべて確認する必要があります。
    違うファームで働いた期間を合計できますか?

    はい。対象条件を満たす複数の職場で働いた期間を合計できます。ただし、同じ日を2日分以上として計算することはできません。勤務先ごとの給与明細や勤務記録を保存してください。
    ファームの歩合給には最低賃金がないのですか?

    ホーティカルチャー・アワードの対象となる歩合給労働者には、勤務時間に応じた最低賃金保証があります。2026年7月からの成人カジュアル・レベル1では、最低時給A$32.18が適用されます。ただし、仕事の内容や等級、適用される賃金規則によって金額が異なります。
    セカンド・サードワーホリは日本から申請できますか?

    はい。必要な指定労働や年齢などの条件を満たしていれば、オーストラリア国外から申請することができます。国外から申請した場合は、原則としてビザの許可時にも国外にいる必要があります。
    2026年のセカンド・サードワーホリの申請料金はいくらですか?

    2026年10月時点のオーストラリア内務省の公式料金は、セカンド・サードともにA$1,000です。健康診断や書類取得、決済手数料などが別に発生する場合があります。料金は変更される可能性があるため、申請時に公式サイトで確認してください。



    まとめ|88日・179日よりも大切なのは、仕事と地域の条件を満たすこと

    オーストラリアのセカンド・サードワーキングホリデービザは、条件を満たすことで、さらに長くオーストラリアで暮らし、働き、旅行する機会を得られる制度です。

    日本国籍者の場合、セカンドワーホリには初回ビザ中に3か月、サードワーホリには2回目のビザ中に6か月の指定労働が原則として必要です。

    一般的には88日・179日と呼ばれていますが、単純にその日数だけファームに滞在すればよいわけではありません。

    実際の勤務条件と、通常のフルタイム勤務に相当する日数やシフトが重要になります。

    また、農場での仕事だけでなく、地域によってはホテル、レストラン、ツアー関連の仕事も対象になります。

    ただし、対象になる地域は業種によって異なります。必ず勤務地の郵便番号と仕事内容を、政府の公式一覧で確認してください。

    指定労働を終えた後は、給与明細や銀行取引記録など、仕事を行ったことを証明できる資料も必要になります。

    セカンド・サードワーホリを目指す方は、仕事を始める前に対象条件を確認し、勤務中は記録を残し、ビザの期限に余裕を持って申請することが大切です。

    また、ビザ取得のためだけに給与や労働条件を妥協する必要はありません。ワーキングホリデーで働く方にも、オーストラリアの労働法が適用されます。

    せっかくの海外生活ですから、仕事の条件をしっかり確認し、無理のない計画でセカンド・サードワーホリを目指してください。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリアのワーホリにはいくら必要?渡航前費用と現地生活費を徹底比較

    オーストラリアのワーホリにはいくら必要?渡航前費用と現地生活費を徹底比較

    オーストラリアへワーキングホリデーに行くことを決めたら、次に考えなければならないのがお金の問題です。

    「貯金はいくらあればいい?」「現地で働けば生活費は稼げる?」「シドニーとメルボルンでは、どちらの生活費が安い?」など、渡航前に気になることはたくさんあります。

    インターネットで調べると「50万円あれば十分」という話もあれば、「100万円以上用意した方がよい」という意見も見かけます。

    実際のところ、必要な資金はどの都市で暮らすか、どんな住居を選ぶか、渡航してからどのくらいで仕事が見つかるかによって大きく変わります。

    オーストラリアのワーキングホリデービザでは、初期滞在資金として一般的にA$5,000程度が目安とされています。しかし、これはオーストラリアでの生活を始めるために必要な費用のすべてを意味するわけではありません。

    例えば、仕事が見つかるまでの生活費に加えて、シェアハウスの保証金、最初の宿泊費、携帯電話、交通費なども必要です。さらに、ビザ申請料金や航空券、医療保険など、出発前に支払う費用もあります。

    この記事では、日本からオーストラリアへ初めてワーキングホリデーに行く方を対象に、渡航前の準備費用、現地の生活費、都市ごとの違い、アルバイト収入、必要な貯金額まで、具体的な数字を使って解説します。

    料金や賃料は変動するため、政府が公表している実際の料金と、予算を組むために設定した仮定金額を分けて紹介します。旅行計画や資金準備の参考にしてください。

    ワーホリに行くために貯金しています。政府の案内にA$5,000必要とありますが、それだけあれば生活を始められますか?
    A$5,000はビザの資金要件で示されている一般的な目安です。現地では家賃や保証金などの支払いがあり、仕事もすぐに見つかるとは限りません。できれば2~3か月分の生活費と住居の初期費用を計算し、出国するためのお金も別に確保しておきましょう。




    ワーホリの資金はA$5,000あれば十分?

    まず、オーストラリア政府が案内している必要資金について確認しましょう。

    日本国籍者が一般的に申請するワーキングホリデービザは、サブクラス417(Subclass 417)です。

    オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)では、初期滞在費として通常A$5,000程度の資金を持っていることを求めています。

    さらに、オーストラリアを出国するための航空券、またはその航空券を購入できる資金が必要です。

    ここで注意したいのが、次の3つは別のものだという点です。

    項目 意味
    初期滞在資金A$5,000程度 現地生活を始めるための資金要件の目安
    出国用の航空券または購入資金 滞在終了時にオーストラリアを出国するための備え
    ビザ申請料金 政府へ実際に支払う申請手数料

    A$5,000は、政府へ預けたり支払ったりするお金ではありません。自分が生活するための資金です。

    また、A$5,000という数字は、現地で希望する仕事や住居が見つかるまでの生活を保証する金額ではありません。

    例えば、家賃が週A$350の部屋を借りて、食費や交通費などを含めて週A$600使う生活なら、A$5,000は約8週間分の支出に相当します。

    しかも、シェアハウスの保証金や出国用の航空券代を別に考えなければなりません。

    ビザの申請要件を満たすための資金と、安心してワーホリ生活を始められる資金は分けて考える必要があります。

    特に、渡航後に英語学校へ通う予定の方や、しばらく観光を楽しみたい方は、仕事による収入がない期間を長めに見込んでおきましょう。

    公式情報:オーストラリア内務省:ワーキングホリデービザ417

    日本出発前に必要な費用はいくら?

    オーストラリアでの生活費を考える前に、まず日本を出発するまでにどのくらい費用がかかるのか整理しましょう。

    渡航前に発生する主な費用は、ビザ申請料金、航空券、医療保険、渡航準備用品などです。

    ビザ申請料金

    2026年10月時点の初回ワーキングホリデービザ417の申請料金はA$840です。

    この金額はオーストラリア政府が公表している実際の料金です。

    決済方法によっては追加の手数料がかかる場合があります。また、必要に応じて健康診断や書類翻訳などの費用が発生することもあります。

    航空券

    日本からオーストラリアへの航空券は、渡航時期や利用する航空会社、到着都市によって大きく変わります。

    シドニーやメルボルンのような大都市へ向かう場合と、地方都市へ乗り継ぐ場合とでは、必要な費用が異なります。

    また、受託手荷物の料金や、出発日を変更できる航空券かどうかも確認しておきたいところです。

    渡航する時期が決まっていない段階では、予算計算用として片道航空券A$1,000などの仮定を置き、実際の運賃が分かった段階で置き換えるとよいでしょう。

    なお、内務省はワーキングホリデービザの許可前に航空券などを確定手配しないよう案内しています。

    医療・旅行保険

    日本からの一般的なワーキングホリデー滞在者は、通常、オーストラリアの公的医療制度であるメディケア(Medicare)を利用できません。

    そのため、病気やけがによる医療費に備える保険は非常に重要です。

    保険料は、加入期間、補償限度額、免責額、携行品・賠償責任などの付帯補償によって大きく異なります。

    特に仕事をする予定がある場合は、就労中の事故や作業内容による補償制限を確認してください。

    ワーキングホリデーのために保険を比較するときは、短期旅行者向けの保険と混同しないことも大切です。

    渡航準備用品

    そのほか、必要に応じて次のような費用もかかります。

    • スーツケース・バックパック
    • 電源プラグ変換アダプター
    • 常備薬や身の回り品
    • 書類の発行・翻訳
    • 国際運転免許証など、現地での運転に必要な書類
    • 預け荷物の追加料金

    すべてを日本で買いそろえる必要はありません。現地で簡単に購入できる日用品も多いため、持ち物を増やしすぎないようにしましょう。

    出発前費用の試算

    次の表は、一般的な初回ワーキングホリデーを想定した計算例です。

    項目 試算金額
    初回ビザ申請料金(公式) A$840
    片道航空券(仮定) A$1,000
    医療・旅行保険(仮定) A$850
    渡航準備・手荷物等(仮定) A$350
    合計 A$3,040

    この例では、日本を出発するまでにA$3,040が必要になります。

    ただし、A$840のビザ料金以外は予算計算用の仮定額です。航空券や保険の実売価格を示したものではありません。

    また、ここには現地で使う生活資金は含まれていません。

    到着直後に必要となる初期費用

    オーストラリアへ到着すると、住む場所が決まるまでの宿泊費や交通費などがかかります。

    ワーキングホリデーでは、到着した当日からシェアハウスに入居できるとは限りません。

    まず数日間はホステルや短期宿泊施設に泊まり、部屋を見学してから契約する方も多いと思います。

    最初の宿泊費

    到着後の宿泊先としては、ホステル、バックパッカーズ、格安ホテル、短期賃貸などがあります。

    最初の5~7泊程度を仮予約しておくと、住居探しに余裕を持てます。

    例えば、1泊A$75の宿泊施設に6泊するなら、宿泊費はA$450です。

    ただし、これは計算例です。大都市の中心部や混雑期には、この金額より高くなる場合があります。

    空港からの移動

    到着後は、空港から宿泊施設までの移動費用も必要です。

    鉄道やバスを使えば比較的安く移動できる場合がありますが、大きなスーツケースを持っている場合は、タクシーや空港送迎を利用した方が便利なこともあります。

    宿泊先の場所と到着時間を確認し、移動手段を決めておきましょう。

    携帯電話・通信

    現地で住居や仕事を探すには、携帯電話とインターネット接続が欠かせません。

    プリペイドSIMやeSIMを利用できる携帯電話なら、長期契約を結ばずに使い始められます。

    ただし、通信容量、利用期間、オーストラリア国内通話の条件、地方での通信エリアは会社やプランによって異なります。

    仕事探しに使う電話番号を早めに確保しておくと便利です。

    生活用品

    シェアハウスが決まった後も、寝具、調理用品、洗剤、日用品などを購入する必要があるかもしれません。

    家具付きの部屋でも、どこまで備品が含まれているかは物件によって異なります。

    入居時にまとめて購入することになれば、思わぬ出費になることもあります。

    日本からの持ち物と現地で必要なものを整理し、最初の生活用品代も予算に入れておきましょう。

    シェアハウスの家賃・ボンド・前払い家賃

    オーストラリアで生活費の大きな割合を占めるのが家賃です。

    ワーキングホリデーでは、住居費を抑えるためにシェアハウス(Share House)を利用する方が多くいます。

    シェアハウスは、キッチンやリビング、バスルームなどを複数の人で共同利用する住まいです。

    部屋の種類には、1人で使う個室と、複数人で使う相部屋があります。

    相部屋は比較的安くなりますが、プライバシーや生活時間の違いに気を使うこともあります。

    家賃は週単位で表示されることが多い

    オーストラリアの賃貸物件では、家賃が1週間当たりの金額で表示されることが一般的です。

    例えば、週A$300の部屋なら、4週間でA$1,200です。

    ただし、1か月は必ずしも4週間ではありません。

    年間52週間を12か月で割ると、1か月は平均約4.33週間になります。

    そのため、週A$300の家賃なら、1か月平均は約A$1,300と考える方が正確です。

    週の家賃 4週間分 1か月平均
    A$250 A$1,000 約A$1,083
    A$300 A$1,200 約A$1,300
    A$350 A$1,400 約A$1,517
    A$400 A$1,600 約A$1,733

    ボンド(Bond)とは?

    シェアハウスや賃貸住宅では、入居時に保証金の支払いを求められることがあります。

    オーストラリアでは一般的にボンドと呼ばれ、日本の敷金に近いものです。

    ボンドは通常、賃貸契約終了時に未払い家賃や正当な損傷費用などがなければ返還されるものです。

    ただし、保証金の上限、預け先、返還手続きは州や住居の契約形態によって異なります。

    例えば、ニューサウスウェールズ州では、一般的な住宅賃貸契約のボンドは最大4週間分の家賃です。

    また、入居時に求められる前払い家賃は最大2週間分です。

    したがって、週A$350の住宅賃貸契約で、ボンド4週間分と前払い家賃2週間分を支払う場合、次のようになります。

    項目 計算 金額
    ボンド A$350 × 4週間 A$1,400
    前払い家賃 A$350 × 2週間 A$700
    入居時の支払額 A$2,100

    このA$2,100は、契約に基づく一例です。すべてのシェアハウスで同じ金額や支払い条件になるわけではありません。

    また、前払い家賃は将来の家賃に充当されるため、月々の生活費に二重計上しないよう注意してください。

    ビクトリア州(Victoria)では、一般的な住宅賃貸契約のボンドは通常1か月分までとされていますが、家賃や物件の条件によって例外があります。ルーミングハウスなどは別の規則が適用されます。

    シェアハウスの場合は、正式な賃貸契約に名前が入るのか、転貸契約なのか、住み込みの下宿に近い形なのかによって、権利や手続きが異なる場合があります。

    ボンドの振込先は必ず確認

    部屋の見学前に保証金を振り込むよう求められたり、相手の身元がはっきりしないまま海外送金を求められたりする場合には注意してください。

    実在する物件の写真を使った偽の募集広告が掲載されるケースもあります。

    できるだけ実際に部屋を見学し、貸主・転貸人の権限、契約条件、ボンドの扱いを確認してから支払いましょう。

    参考:ニューサウスウェールズ州政府:賃貸契約時の費用

    参考:ビクトリア州消費者行政:ボンドの規則



    食費・交通費・通信費・日用品の予算

    家賃以外の生活費も、ワーキングホリデーの資金計画では重要です。

    特に大都市では、毎日の外食やカフェの利用が続くと、予想以上にお金がかかります。

    一方、シェアハウスのキッチンで自炊をすれば、食費をある程度抑えることもできます。

    食費

    オーストラリアのスーパーマーケットでは、野菜、果物、肉、乳製品、パン、パスタなど、日常生活に必要な食材を購入できます。

    主なスーパーには、ウールワース(Woolworths)、コールス(Coles)、アルディ(ALDI)などがあります。

    価格を比較して購入したり、プライベートブランドの商品を利用したりすると、食費を抑えやすくなります。

    ただし、中心部の小型店舗と郊外の大型店舗では、品ぞろえや価格が異なる場合もあります。

    自炊を中心にするか、外食が多いかによって、1週間の食費にはかなりの差が出ます。

    交通費

    交通費は、住んでいる場所と仕事先までの距離によって変わります。

    市内中心部に住めば徒歩で通勤できる可能性がありますが、家賃が高くなる場合もあります。

    反対に、郊外の安い部屋を借りても、毎日電車やバスに乗る必要があれば交通費が増えます。

    また、夜間や早朝の仕事では公共交通機関の本数が少なく、タクシーや配車サービスを利用しなければならない場合もあります。

    家賃だけで住居を選ばず、通勤にかかる費用と時間も合わせて考えましょう。

    携帯電話・通信費

    オーストラリアでは、プリペイドSIMやeSIMを利用する方法も一般的です。

    主な通信事業者には、テルストラ(Telstra)、オプタス(Optus)、ボーダフォン(Vodafone)などがあります。

    利用料金は通信容量や有効期間などによって異なります。

    特に地方や農場で働く予定がある場合は、料金だけでなく通信エリアも確認してください。

    日用品・娯楽費

    洗剤、シャンプー、洗濯、衣類などの費用も必要です。

    さらに、休日の外食、観光、スポーツ、友人との食事などを楽しむなら、その分の予算も見込んでおきたいところです。

    ワーキングホリデーの魅力は、現地で暮らすことだけではありません。オーストラリア各地を旅行するためのお金も、生活費とは別に確保しておくとよいでしょう。

    都市別の生活費|シドニー・メルボルン・ブリスベンなど

    オーストラリアでの生活費を考える際、最も大きな違いが出やすいのは住居費です。

    同じようなシェアハウスでも、都市や地区、最寄り駅、個室か相部屋かによって家賃が変わります。

    ここでは、シドニー、メルボルン、ブリスベン(Brisbane)、パース(Perth)、アデレード(Adelaide)、ケアンズの6都市について、1人で個室のあるシェアハウスに住む場合の生活費を比較します。

    ただし、以下の数字は2026年10月現在の平均募集家賃ではなく、各都市の予算を比較するために設定した仮定額です。

    実際の賃貸物件、交通費、食品価格などを集計した統計ではありません。

    都市 家賃/週 家賃以外/週 合計/週
    シドニー A$380 A$250 A$630
    メルボルン A$310 A$230 A$540
    ブリスベン A$320 A$240 A$560
    パース A$320 A$240 A$560
    アデレード A$270 A$215 A$485
    ケアンズ A$300 A$230 A$530

    表は、それぞれの都市で生活費がどの程度変わるかを考えるためのモデルです。賃料の高い地区では、表の家賃で個室を見つけることが難しい場合があります。

    シドニー

    シドニーは、飲食店、ホテル、オフィスなどが集まるオーストラリア最大級の都市です。

    仕事の選択肢が多い一方、住居費が高くなりやすいという特徴があります。

    市内中心部やビーチに近い人気エリアでは、個室のシェアハウスでも家賃が高くなる場合があります。

    郊外まで範囲を広げれば選択肢は増えますが、通勤時間や交通費も合わせて考える必要があります。

    メルボルン

    メルボルンはカフェ文化が盛んで、飲食業やホスピタリティー関連の仕事を探す方にも人気があります。

    住む地区によって家賃に大きな差があるため、仕事先と公共交通機関のアクセスを見ながら探すとよいでしょう。

    また、冬は冷え込むため、暖房費や住宅の断熱性能なども確認しておきたいところです。

    ブリスベン・ゴールドコースト

    ブリスベンやゴールドコーストは、比較的温暖な気候を求める方に人気のエリアです。

    観光や飲食、サービス業などの仕事もありますが、人口の増加や住宅需要によって家賃が高くなる地域もあります。

    「クイーンズランド州だから住居費が必ず安い」というわけではありません。

    パース

    西オーストラリア州(Western Australia)の州都パースは、海に近く、自然が豊かな都市です。

    周辺地域には観光業以外の仕事もありますが、住宅事情は地域や時期によって異なります。

    人気地区の家賃や空室状況を確認しながら、住む場所を選びましょう。

    アデレード

    アデレードは、シドニーやメルボルンと比べるとコンパクトな都市です。

    中心部へのアクセスや生活環境のバランスを考えながら、比較的落ち着いた生活を送りたい方にとって選択肢になるでしょう。

    ただし、都市が小さいからといって仕事がすぐに見つかるとは限りません。

    ケアンズ

    ケアンズは、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)などを訪れる旅行者の拠点です。

    観光関連の仕事に興味がある方にとって魅力的ですが、仕事の募集状況は季節によって変わります。

    また、地方都市だから住居費や生活費が必ず安いわけではなく、住居の供給状況や交通手段によって費用が変わることがあります。

    都市ごとの費用を実際に比較する際には、オーストラリア政府のスタディ・オーストラリア(Study Australia)が提供する生活費計算ツールも参考になります。

    オーストラリア政府:生活費計算ツール

    ただし、このツールも統計やモデルに基づく目安であり、現在の個別物件の賃料を保証するものではありません。

    ワーホリの1か月の生活費はいくら?

    もう少し具体的に、メルボルンでシェアハウスの個室に住む場合を例に、1か月の生活費を計算してみましょう。

    家賃は週A$310、食事は基本的に自炊、公共交通機関で通勤するという想定です。

    項目 1週間の予算
    シェアハウス家賃 A$310
    食費 A$110
    交通費 A$45
    通信費 A$15
    日用品・娯楽・予備費 A$60
    合計 A$540

    1週間A$540なら、4週間ではA$2,160です。

    ただし、1か月平均で計算すると次のようになります。

    A$540 × 52週間 ÷ 12か月 = A$2,340

    つまり、この生活モデルでは、1か月平均A$2,340の生活費が必要です。

    年間で考えるとA$28,080になりますが、これは同じ生活水準を1年間継続したと仮定した金額です。

    また、ここには以下のような費用は含めていません。

    • 語学学校の授業料
    • オーストラリア国内旅行
    • 帰国・出国航空券
    • 高額な買い物
    • 予期しない医療費
    • 転居による追加費用

    さらに、家賃に電気・ガス・水道代などが含まれていない場合は、別途生活費を見込む必要があります。

    表の金額は、光熱費などが家賃に含まれる、または日用品・予備費の範囲で対応できると仮定した単純なモデルです。

    実際に部屋を探すときには、家賃だけでなく、光熱費やインターネット料金が含まれているかどうかも確認しましょう。



    アルバイトで生活費を稼げる?最低賃金と手取りの試算

    ワーキングホリデーでは、現地で働きながら生活費を賄うことができます。

    ただし、実際にいくら稼げるのかは、時給だけでなく、週に何時間働けるかによって決まります。

    オーストラリアの全国最低賃金は、2026年7月1日から成人の対象労働者について時給A$26.44です。

    これは、産業別の賃金規則や労働協約が適用されない労働者を対象とした全国最低賃金です。

    カジュアル雇用で全国最低賃金が適用される場合、25%のカジュアル・ローディングを含めた最低時給はA$33.05です。

    実際には、レストラン、カフェ、ホテルなどで、業種別の賃金規則(Award)が適用される場合も多くあります。

    そのため、すべてのワーキングホリデーの仕事が時給A$26.44やA$33.05になるという意味ではありません。

    週20時間・30時間働いた場合

    例えば、時給A$26.44で働く場合を考えてみましょう。

    週の勤務時間 税引前の週給 15%控除した試算額
    20時間 A$528.80 A$449.48
    25時間 A$661.00 A$561.85
    30時間 A$793.20 A$674.22
    38時間 A$1,004.72 A$854.01

    表の税引後金額は、給与から一律15%を控除する単純な計算です。実際の税額や給与明細の金額を保証するものではありません。

    オーストラリアのワーキングホリデーでは、登録された雇用主による一般的な給与源泉徴収として、年間所得A$45,000まで15%の税率が使われます。

    ただし、雇用主の登録状況、税務上の居住者判定、租税条約などにより、実際の源泉徴収や最終税額が異なる場合があります。

    特に日本国籍者については、オーストラリアの税務上の居住者に該当するかどうかが、最終的な税務処理に関係する場合があります。

    また、表は税率を説明するための例であり、残業、休日割増、各種手当などは含んでいません。

    生活費と比較してみる

    先ほどのメルボルンの生活費モデルでは、1週間の支出はA$540でした。

    時給A$26.44で週20時間働き、給与から15%が控除されると仮定すると、手取りはA$449.48です。

    この場合、毎週約A$90.52の赤字になります。

    一方、週30時間働ければ、同じ仮定で手取りはA$674.22となり、毎週約A$134.22が残ります。

    勤務時間 試算手取り 生活費 差額
    週20時間 A$449.48 A$540 -A$90.52
    週25時間 A$561.85 A$540 +A$21.85
    週30時間 A$674.22 A$540 +A$134.22

    この試算からも分かるように、時給が比較的高くても、働ける時間が少なければ生活費を十分に賄えない場合があります。

    また、仕事が見つかっても、最初から希望する時間数のシフトに入れるとは限りません。

    特にカジュアル雇用では、仕事の繁忙状況によって勤務時間が週ごとに変わることがあります。

    月々の家賃や生活費は一定でも、収入は変動する可能性があるため、貯金をすべて使い切らないようにしたいところです。

    参考:フェアワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman):最低賃金

    参考:オーストラリア税務局(Australian Taxation Office):給与源泉徴収の計算

    仕事が2~3か月見つからなかったら?

    ワーキングホリデーの資金計画で、意外と見落としやすいのが仕事探しの期間です。

    渡航後すぐに仕事が見つかる方もいますが、希望する職種や勤務地によっては、就職活動が長引くこともあります。

    英語力、職歴、季節、求人状況などによって条件が異なるため、何週間で仕事が見つかると断定することはできません。

    例えば、先ほどのメルボルンの生活費モデルを使うと、収入がない場合の支出は次のようになります。

    無収入の期間 生活費の試算
    4週間 A$2,160
    8週間 A$4,320
    12週間 A$6,480

    週A$540という生活費を前提にすると、3か月近く収入がない場合には、約A$6,500が必要です。

    しかも、これは通常の生活費だけです。

    家賃のボンド、渡航直後の一時宿泊費、出国用の航空券代などは別に考える必要があります。

    仕事探しの期間を短く見積もりすぎない

    「現地に着いたらすぐ働ける」と考えて、ぎりぎりの資金で渡航すると、仕事が見つからなかったときに生活が苦しくなります。

    家賃を払うために希望しない仕事を急いで選んだり、条件のよくない住居に入居したりする可能性もあります。

    できれば、少なくとも2か月程度、可能なら3か月程度は収入がなくても生活できる資金を確保しておくことをおすすめします。

    これは政府が定める義務ではなく、生活上のリスクに備えるための予算の考え方です。

    仕事が見つかっても、初回の給料がすぐ入るとは限らない

    採用されたとしても、翌日から仕事を始められるとは限りません。

    研修や書類手続きが必要な場合もありますし、給与が週払い・隔週払いなどの周期で支払われる職場もあります。

    そのため、仕事が決まった時点で残高がほとんどない状態にならないよう、余裕を持つことが大切です。

    渡航時に必要な資金の具体的な試算

    ここまで紹介した費用を合計すると、結局いくら準備すればよいのでしょうか。

    メルボルンでシェアハウスの個室を探し、仕事が見つかるまで最初の8週間は無収入というケースで試算してみましょう。

    日本出発前の費用も含め、渡航開始時点で確保しておきたい資金を計算します。

    試算の条件

    • 初回ワーキングホリデービザ
    • メルボルンで生活を始める
    • シェアハウスの個室で家賃A$310/週と仮定
    • 家賃を含む生活費はA$540/週と仮定
    • 最初の8週間は収入がない
    • 入居前の短期宿泊施設に6泊する
    • 住居のボンドは家賃4週間分と仮定
    • 出国用の航空券資金を別に確保する
    項目 計算方法 資金
    ビザ申請 公式料金 A$840
    日本からの航空券 仮定額 A$1,000
    医療保険・渡航準備 仮定額 A$1,200
    現地生活費8週間 A$540 × 8週間 A$4,320
    シェアハウスのボンド A$310 × 4週間 A$1,240
    到着後の一時宿泊 A$75 × 6泊 A$450
    初期生活用品 仮定額 A$200
    出国用の航空券資金 仮定額 A$1,000
    必要資金合計 A$10,250

    このケースでは、出発前の費用と現地の初期資金を合わせてA$10,250となります。

    この数字は、政府が推奨している貯金額でも、一般的なワーホリ渡航者の平均支出でもありません。あくまで今回の条件で計算したモデルです。

    なお、現地生活費8週間分には、その期間の家賃も含めています。

    実際に入居時に前払い家賃を支払っても、その分を生活費にもう一度加算しているわけではありません。

    また、ボンドA$1,240は条件を満たせば退去時に返還される性質のお金ですが、滞在中は自由に使えないため、初期資金には含めています。

    出国用の航空券資金A$1,000は、初期生活費とは別に残しておく想定です。

    3か月間、仕事が見つからなかった場合は?

    同じ生活費で無収入期間を8週間から12週間に延ばすと、さらに4週間分のA$2,160が必要になります。

    したがって、合計はA$12,410になります。

    つまり、今回のモデルでは、出発前の費用から現地で2~3か月間の無収入期間までを考慮すると、A$10,000~12,500程度という予算になります。

    もちろん、安い相部屋を利用したり、保険や航空券を低料金で手配できたりすれば、必要な資金は減らせる可能性があります。

    一方、シドニーの家賃が高い地区に住む場合や、語学学校に通う場合には、さらに多くの資金が必要になるでしょう。

    日本円ではいくら用意すればよい?

    日本円への換算額は、オーストラリアドルとの為替レートによって変わります。

    例えばA$10,000を用意する場合、1豪ドルが100円なら100万円、110円なら110万円です。

    これは為替換算の計算例であり、現在の実際の為替レートを示したものではありません。

    海外送金や現地でのカード利用では、為替レートに加えて送金手数料や通貨換算手数料がかかる場合があります。

    日本円で準備する金額を決める際には、為替レートの変動も考慮しておきましょう。

    語学学校に通う場合は予算がどれくらい増える?

    ワーキングホリデーでは、語学学校に通ってから仕事を探す方もいます。

    語学学校は英語力を高めるだけでなく、オーストラリアの生活に慣れたり、友人を作ったりする機会にもなります。

    ただし、授業料が必要になるため、現地での生活費に加えて別の資金を準備しなければなりません。

    学校によって授業料は異なり、受講するコース、授業時間、申し込み時期などによっても変わります。

    また、入学金や教材費が別に必要な場合もあります。

    例えば、次のような仮定で4週間の授業料を計算してみましょう。

    項目 計算 金額
    授業料 A$350 × 4週間 A$1,400
    入学金・教材費 仮定額 A$200
    合計 A$1,600

    これは語学学校の実売料金ではなく、予算計算のための例です。

    同じ条件で12週間通うなら、授業料A$4,200と入学金・教材費A$200で、合計A$4,400となります。

    この金額は、家賃や生活費とは別です。

    語学学校に通いながら働くことも可能ですが、授業時間や通学時間によって、仕事に使える時間が限られる場合があります。

    学校を卒業してから仕事探しを始める場合には、無収入期間が長くなることも考えておきたいところです。

    また、417ビザでは原則として最長4か月間の就学が認められています。

    長期間の就学を希望する場合には、学生ビザなど別のビザが必要になる可能性があります。

    最初から学校に通う必要があるかどうかも含めて、自分の英語力や目的、予算に合わせて考えるとよいでしょう。



    生活費を抑えるためにできること

    ワーキングホリデーの資金を準備するうえで、節約できる費用と、無理に削らない方がよい費用を分けて考えることも大切です。

    家賃と通勤費をセットで比較する

    住居費を抑えたい場合、中心部から少し離れた地域も選択肢になります。

    ただし、家賃が週A$50安くなっても、交通費が週A$60増えるなら、金銭面では得になりません。

    さらに、通勤に毎日長い時間がかかると、仕事や勉強に使える時間が減ってしまいます。

    家賃だけではなく、交通費と通勤時間を含めて比較しましょう。

    自炊を基本にする

    オーストラリアでは、スーパーで食材を購入し、まとめて調理することで食費を抑えられる場合があります。

    例えば、朝食を自宅で用意し、昼食にサンドイッチや作り置きの料理を持参するだけでも、毎日の外食費を減らせます。

    ただし、必要以上に食費を切り詰めず、栄養面にも気を配りたいところです。

    携帯電話は必要な容量に合わせる

    通信費を抑えるために、最初はプリペイドのプランを利用する方法もあります。

    ただし、オンライン面接や住居探し、仕事探しなどでは通信が必要になるため、安さだけで選ばないようにしましょう。

    中古品やリユース品を利用する

    机、椅子、自転車、生活用品などは、中古品を探せる場合があります。

    滞在期間が限られるワーキングホリデーでは、すべてを新品で買う必要はありません。

    ただし、中古品を個人売買で購入する場合は、商品の状態、支払い方法、受け取り場所などを確認してください。

    無料で楽しめる場所を活用する

    オーストラリアには、ビーチ、公園、ウォーキングコースなど、無料で楽しめる場所がたくさんあります。

    毎週高額なアクティビティを予約する必要はありません。

    休日には近くのビーチや公園へ出かけたり、地域の無料イベントを探したりするのも、オーストラリアらしい過ごし方です。

    医療保険を安さだけで選ばない

    生活費を節約したいからといって、必要な医療補償まで削りすぎるのはおすすめできません。

    病気やけがで多額の医療費が発生すると、貯金を大きく減らす可能性があります。

    保険料だけでなく、補償限度額、免責額、対象となる仕事などを比較してください。

    資金が少ない人が注意したい落とし穴

    ワーキングホリデーでは、できるだけ安く渡航しようと考える方もいるでしょう。

    費用を抑えること自体は悪いことではありませんが、短期間でお金を使い切ってしまうと、せっかくの滞在を十分に楽しめなくなります。

    到着後すぐに仕事が見つかる前提で予算を組む

    仕事の募集状況は、都市、季節、職種によって違います。

    求人に応募しても、面接まで進まない場合もありますし、採用が決まるまで時間がかかることもあります。

    収入が入ることを前提に、最初から貯金を使い切る計画は避けたいところです。

    ボンドを生活費として数える

    ボンドは退去時に返還される場合がありますが、滞在中は原則として自由に使えるお金ではありません。

    例えば、A$1,400のボンドを支払った場合、その金額を毎月の生活費に充てることはできません。

    また、退去後も返還までに時間がかかる場合があります。

    格安のシェアハウスへ見学せずに送金する

    日本からインターネットで部屋を探していると、相場よりかなり安い物件が見つかることもあります。

    しかし、実際には存在しない部屋や、募集する権限のない人物による詐欺の可能性もあります。

    オーストラリアの政府機関スキャムウォッチ(Scamwatch)でも、住居を確認できないまま保証金や前払い家賃を送金する詐欺について注意を呼びかけています。

    物件の所在地、貸主の情報、契約条件、内見方法、保証金の扱いなどを確認し、不明な点がある場合は支払いを急がないようにしましょう。

    スキャムウォッチ:賃貸物件の詐欺に関する注意

    最低賃金を下回る仕事でも仕方ないと思う

    ワーキングホリデーの渡航者も、オーストラリアの労働法によって保護されています。

    最低賃金、休日や時間帯による割増賃金、給与明細などについて、適用される規則に従う権利があります。

    雇用主から「ワーホリだから最低賃金は関係ない」と説明されても、それは正しくありません。

    賃金や雇用条件に不安がある場合には、フェアワークの公式情報を確認してください。

    フェアワーク:日本語の労働者向け案内

    出国用の資金を残しておかない

    仕事が見つからなかった場合や、家庭の事情などで帰国する必要が生じることもあります。

    そのときに航空券を購入できる資金が残っていなければ、困った状況になります。

    政府が求める初期資金と出国費用の条件を満たすだけでなく、実際の生活でも出国用の資金は別に確保しておくことをおすすめします。

    オーストラリアのワーホリ費用に関するよくある質問

    オーストラリアのワーホリには最低いくら必要ですか?

    オーストラリア政府は、初期滞在費として一般的にA$5,000程度と、出国するための航空券またはその購入資金を求めています。ただし、実際の渡航費、保険、住居の保証金、仕事が見つかるまでの生活費などは別途計算する必要があります。
    ワーホリの貯金は100万円あれば十分ですか?

    100万円で十分かどうかは為替レート、航空券、保険、滞在する都市、家賃、仕事が見つかるまでの期間によって異なります。例えば渡航費と8週間の無収入期間を含む試算ではA$10,250となりました。実際の費用を計算したうえで判断してください。
    ワーホリで1か月の生活費はいくらかかりますか?

    生活費は都市、住居、食事、交通手段などによって変わります。例えばシェアハウスの個室に住む生活モデルで週A$540使う場合、1か月平均は約A$2,340になります。この金額は予算計算用の仮定であり、実際の平均支出ではありません。
    オーストラリアのシェアハウスのボンドとは何ですか?

    ボンドは住居の保証金で、日本の敷金に近いものです。ニューサウスウェールズ州の一般的な住宅賃貸契約では最大4週間分の家賃です。ボンドの上限や手続きは州・住居の契約形態によって異なります。
    ワーホリ中のアルバイトだけで生活できますか?

    仕事の時給、勤務時間、住居費などによって異なります。2026年7月からの全国最低賃金は、対象労働者について時給A$26.44です。ただし、週の勤務時間が少ない場合や高い家賃を支払っている場合には、アルバイト収入だけで生活費を賄えないこともあります。
    ワーホリではシドニーとメルボルンのどちらが生活費を抑えられますか?

    住居の地区、部屋の種類、仕事先までの交通費によって異なります。一般に都市中心部の住居は高くなりやすいため、個別の募集物件と通勤費を比較してください。記事中の都市別金額は比較用の予算モデルであり、平均賃料の統計ではありません。
    仕事が見つからなかった場合、何か月分の生活費を用意した方がよいですか?

    仕事が見つかるまでの期間は人によって異なりますが、生活上の備えとして、できれば2~3か月程度は無収入でも生活できる資金を確保しておくと安心です。政府が定める一律の義務ではありません。
    ワーホリの初期費用にシェアハウスのボンドも含めるべきですか?

    はい。ボンドは退去時に返還される場合がありますが、入居時に現金などで用意する必要があります。また、前払い家賃や最初の短期宿泊費なども発生するため、自由に使える生活費とは分けて計算してください。
    語学学校に通う場合は、どれくらい余分に必要ですか?

    学校やコース、受講期間によって異なります。例えば授業料を週A$350、入学金・教材費をA$200と仮定すると、4週間でA$1,600となります。これは計算例であり、実際の学校料金ではありません。生活費は別に必要です。
    ワーホリの生活費を節約するには、何が一番効果的ですか?

    大きな固定費である家賃を見直すことは有効ですが、通勤費との合計で判断する必要があります。ほかにも、自炊、通信プランの見直し、中古品の活用などで生活費を抑えられる場合があります。ただし、医療保険など必要な備えを過度に削ることは避けましょう。



    まとめ|ワーホリ資金は渡航費と2~3か月の生活費を分けて考えよう

    オーストラリアのワーキングホリデーに必要な資金は、渡航する都市や住居、仕事が見つかるまでの期間によって変わります。

    政府が示す初期滞在資金の一般的な目安はA$5,000程度ですが、それだけで渡航前の費用や住居の保証金、現地の生活費まですべて賄えるとは限りません。

    今回の計算例では、メルボルンでシェアハウスの個室に住み、最初の8週間は無収入という条件で、日本出発前の費用も含めてA$10,250となりました。

    無収入期間を12週間に延ばすと、A$12,410という試算です。

    もちろん、これらは今回設定した条件による予算モデルです。実際には安い住居を見つけたり、早い時期に仕事が決まったりすれば、必要な資金を抑えられる可能性があります。

    一方、家賃の高い都市に住む場合や、語学学校に通う場合には、より多くの資金を考えておく必要があります。

    大切なのは、現地で働いて稼ぐことを前提に、ぎりぎりの予算で渡航しないことです。

    余裕のある資金を準備しておけば、仕事や住まいを探す際にも選択肢が広がります。

    まずは自分が暮らしたい都市の家賃を調べ、1週間の生活費を計算してみましょう。そのうえで、日本出発前の費用、住居のボンド、無収入期間の生活費、出国用の資金を合計すれば、必要な貯金額が見えてきます。

    ワーキングホリデーは、仕事だけでなく、オーストラリアで暮らし、旅行し、新しい経験をする機会でもあります。

    お金の不安をできるだけ減らしてから出発することで、滞在中の時間をより充実したものにできるでしょう。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリア・ワーキングホリデービザ完全ガイド|年齢・費用・申請条件

    オーストラリア・ワーキングホリデービザ完全ガイド|年齢・費用・申請条件

    オーストラリアで暮らしながら英語を学び、現地で仕事をして、休日には旅行も楽しむ。そんな生活を実現できるのが、ワーキングホリデー制度です。

    日本人にとってオーストラリアは、ワーキングホリデーの渡航先として長年人気があります。シドニー(Sydney)やメルボルン(Melbourne)といった大都市だけでなく、ケアンズ(Cairns)やゴールドコースト(Gold Coast)など、観光地での仕事を探すこともできます。

    ただ、初めてワーキングホリデーを計画する際に気になるのが、ビザの申請条件ではないでしょうか。

    「何歳まで申請できるの?」「申請料金はいくら?」「英語が話せなくても大丈夫?」「どのくらいの貯金が必要?」「30歳を過ぎたらもう申請できない?」など、疑問を持つ方も多いと思います。

    オーストラリアのワーキングホリデービザ(Working Holiday visa)は、制度そのものは比較的分かりやすいのですが、年齢制限や申請時の滞在場所、資金証明、就労条件など、間違えやすい点があります。

    特にビザの申請料金や審査期間、セカンド・サードビザの条件は変更されることがあるため、古い情報だけを参考にするのは避けたいところです。

    この記事では、日本国籍者向けのワーキングホリデービザ「サブクラス417(Subclass 417)」について、2026年10月時点のオーストラリア政府公式情報をもとに、申請条件、費用、必要書類、申請方法、取得後のルールまで詳しく解説します。

    オーストラリアのワーキングホリデーに行きたいのですが、ビザの申請は自分でもできますか?英語があまり得意ではないので心配です。
    はい。オーストラリア政府の公式サイトから自分で申請できます。申請画面は英語ですが、必要な情報を事前に準備しておけば、それほど複雑な手続きではありません。ただし、入力内容を間違えると審査が遅れることもあるので、落ち着いて進めましょう。




    ワーキングホリデービザとは?何ができる?

    ワーキングホリデーは、一定の年齢条件などを満たす若者が、海外で長期間滞在しながら旅行や仕事、語学学習などを体験できる制度です。

    通常の観光ビザとは異なり、滞在中に就労できることが大きな特徴です。

    オーストラリアの日本国籍者向けワーキングホリデービザは、サブクラス417です。

    似た名称の「ワーク・アンド・ホリデービザ(Work and Holiday visa/Subclass 462)」もありますが、こちらは主に別の対象国のパスポート保有者向けの制度です。

    日本のパスポートで一般的なワーキングホリデーを申請する場合は、417を選びます。

    ワーキングホリデービザでできること

    • 最初の入国日から最長12か月間滞在する
    • オーストラリア国内で仕事をする
    • 最長4か月間、学校などで勉強する
    • ビザが有効な期間中、海外へ出国・再入国する
    • 一定の条件を満たした場合、2回目のワーキングホリデービザを申請する

    滞在中は、必ずしも仕事をする必要はありません。

    例えば、最初の2か月は語学学校に通い、その後半年間働き、残りの期間はオーストラリア各地を旅行するという過ごし方もできます。

    また、語学学校に通わず、最初から仕事を探すことも可能です。

    観光、仕事、勉強のどれに重点を置くか、自分で計画を立てられるのが、この制度の魅力です。

    ただし、ワーキングホリデーはあくまで長期休暇を中心とした制度であり、恒久的な就労や長期間の就学を目的としたビザではありません。

    日本人のワーホリは何歳まで?30歳・31歳の扱い

    オーストラリアのワーキングホリデービザで、最もよく質問されるのが年齢制限です。

    2026年10月現在、日本のパスポートで申請する場合の年齢条件は、申請時に18歳以上30歳以下です。

    つまり、30歳のうちに申請すれば年齢条件を満たします。

    31歳の誕生日を迎えてから初めて申請することはできません。

    申請時の年齢 申請できる?
    17歳 できない
    18歳 できる
    25歳 できる
    30歳 できる
    31歳 できない

    30歳で申請し、31歳になってからビザが許可された場合は?

    これは問題ありません。

    オーストラリア政府の規則では、年齢条件は基本的に申請時点で判断されます。

    30歳のうちに有効な申請を行い、その後31歳になってからビザが許可されても、年齢条件を満たしていれば許可を受けることができます。

    ただし、申請できる最終日は、オーストラリア東部の標準時・夏時間を基準に判断されます。

    日本とオーストラリアには時差があるため、日本時間で誕生日の前日だからといって、必ず申請期限内とは限りません。

    30歳で申請する場合は、31歳の誕生日直前まで待たず、余裕を持って手続きを済ませることをおすすめします。

    35歳まで申請できるという情報は本当?

    オーストラリアでは、一部の国のパスポート保有者について、ワーキングホリデーの年齢上限が35歳に設定されています。

    例えば、カナダやイギリスなどが対象です。

    しかし、日本国籍者は現在も30歳が上限です。

    インターネットで35歳までと書かれている場合は、どの国籍の申請者を対象にした情報なのか確認しましょう。

    ワーキングホリデービザの申請条件

    日本国籍者が初回のワーキングホリデービザを申請する場合、年齢以外にもいくつかの条件があります。

    代表的な条件を整理すると、次のようになります。

    項目 主な条件
    国籍・パスポート 対象国である日本の有効なパスポートを所持
    年齢 申請時18~30歳
    申請場所 初回はオーストラリア国外
    ビザ許可時の場所 初回はオーストラリア国外
    過去のビザ 原則として417・462での入国歴がない
    滞在資金 初期滞在費と出国費用を賄える資金
    健康・人物要件 オーストラリア政府の基準を満たす
    扶養する子供 滞在中に扶養する子供を同伴しない

    初回申請はオーストラリア国外から

    初回のワーキングホリデービザは、オーストラリア国外からオンライン申請する必要があります。

    日本に住んでいる方なら、日本から申請するのが一般的です。

    なお、必ず日本国内から申請しなければならないという意味ではなく、オーストラリア国外にいることが必要です。

    また、初回はビザの許可が下りる時点でも、オーストラリア国外にいなければなりません。

    申請後、審査中に観光ビザなどでオーストラリアへ入国すると、許可手続きに影響する場合があるので注意してください。

    英語力の証明は必要?

    日本のパスポートを使用する初回417ビザでは、通常、IELTSなどの英語試験のスコア提出は申請条件になっていません。

    大学卒業資格や特定の職歴も、通常の初回417ビザの必須条件ではありません。

    ただし、現地で仕事を探したり、生活したりするうえで、基本的な英語力は役立ちます。

    ビザが取得できることと、現地で希望する仕事に就けることは別の問題です。

    健康・人物要件

    申請者は、健康状態と人物要件についてオーストラリア政府の基準を満たす必要があります。

    申請内容や渡航歴などによっては、健康診断、警察証明書などの追加提出を求められることがあります。

    追加書類が必要かどうかは申請者によって異なります。

    申請料金はいくら?最新のビザ費用

    ワーキングホリデービザの申請料金は、オーストラリア政府によって定められています。

    料金は改定されることがあるため、申請する際には必ず最新の公式情報を確認してください。

    2026年10月時点のオーストラリア内務省(Department of Home Affairs)公式サイトに掲載されている417ビザの申請料金は、次のとおりです。

    ビザ 申請料金
    初回ワーキングホリデー A$840
    セカンドワーキングホリデー A$1,000
    サードワーキングホリデー A$1,000

    申請料金は、申請時にオーストラリアドルで支払います。

    クレジットカードなどの支払い方法によっては、決済手数料が加算される場合があります。

    また、必要に応じて健康診断、警察証明書、書類の英語翻訳などの費用が別途発生することもあります。

    申請料金は返金される?

    ビザが不許可になった場合や、申請後に渡航を取りやめた場合でも、申請料金は通常返金されません。

    法律上認められる特定の返金事由もありますが、自己都合で渡航を取りやめたからといって、必ず返金を受けられるわけではありません。

    申請する前に、年齢や過去のビザ取得歴、必要資金などの条件を十分に確認しておきましょう。

    代行会社を利用する必要はある?

    ワーキングホリデービザは、オーストラリア政府の公式サイトを通じて自分で申請できます。

    申請代行会社や留学エージェントの利用は必須ではありません。

    代行を依頼する場合には、政府のビザ申請料金とは別にサービス料金が発生することがあります。

    申請に不安がある場合は、何を代行してもらえるのか、追加料金がいくらかかるのかを事前に確認してください。

    正式な申請料金は、以下の公式ページで確認できます。

    オーストラリア内務省:ワーキングホリデービザ417



    申請に必要な書類と資金証明

    ワーキングホリデービザをオンライン申請する際には、本人確認書類や滞在資金に関する資料などを準備します。

    必要な書類は申請者の状況によって異なりますが、初めて申請する日本人の場合は、次のものを確認しておくとよいでしょう。

    書類・情報 内容
    パスポート 顔写真、氏名、発行日、有効期限などが記載されたページ
    出生情報を証明する資料 出生証明書など。日本の戸籍関係書類を使用する場合は必要な英語訳も確認
    資金証明 銀行口座残高など、滞在資金を確認できる資料
    出国費用の証明 出国航空券、または購入できる資金
    個人情報 住所、連絡先、渡航歴など
    追加書類 健康診断・警察証明書など、求められた場合

    日本語の書類を提出する場合、必要に応じて英語への翻訳を用意します。

    申請画面や内務省の案内で指定された書類の種類、翻訳条件、提出方法を確認してください。

    銀行口座にはいくら必要?

    オーストラリア政府は、ワーキングホリデーの初期滞在費として、一般的にA$5,000程度の資金を目安としています。

    さらに、オーストラリアを出国するための航空券、またはその航空券を購入できるだけの資金が必要です。

    つまり、A$5,000だけあれば、どのような場合でも十分という意味ではありません。

    例えば、帰国用の航空券を購入していない場合には、その費用も賄える資金が必要です。

    また、A$5,000はビザ申請料金とは別のものです。

    申請時に政府へA$5,000を支払うのではなく、渡航後の生活費を賄えることを示すための資金です。

    残高証明は日本の銀行でもよい?

    海外からの申請では、銀行残高を証明する資料を提出することができます。

    日本の銀行口座を利用する場合は、残高、口座名義、金融機関名などを確認できる資料を用意し、必要に応じて英語訳を添付します。

    銀行によっては英語の残高証明書を発行している場合があります。

    ただし、通帳の一部を撮影しただけで、必ず十分な証明になるとは限りません。

    資料を提出しないまま申請すると、内務省から追加提出を求められ、審査が遅れる場合があります。

    最初から必要な資金証明を準備しておく方が安心です。

    ワーキングホリデービザの申請方法

    オーストラリアのワーキングホリデービザは、政府のオンラインシステムから申請します。

    申請に使用するのは、イミアカウント(ImmiAccount)というシステムです。

    基本的な流れを確認しましょう。

    1.イミアカウントを作成する

    最初にオーストラリア内務省のウェブサイトへアクセスし、イミアカウントを作成します。

    メールアドレス、ログイン情報などを登録し、指定された本人確認やセキュリティー設定を行います。

    申請後も同じアカウントを利用するため、ログイン情報は安全に保管してください。

    イミアカウント公式ログインページ

    2.ビザの種類を選択する

    新規申請画面で、初回のWorking Holiday visa(Subclass 417)を選択します。

    ビザの種類を間違えると、申請条件や提出書類が異なるため注意してください。

    日本のパスポートを使用する一般的な初回ワーキングホリデーでは、サブクラス417を選びます。

    3.個人情報を入力する

    パスポートに記載されている氏名、生年月日、性別、国籍、パスポート番号、有効期限などを入力します。

    入力する氏名は、パスポートのローマ字表記と一致させてください。

    特に、姓と名の順序、パスポート番号のアルファベットと数字の入力ミスには注意しましょう。

    住所、連絡先、渡航歴、健康状態、過去の犯罪歴などについても、質問に従って回答します。

    4.必要書類をアップロードする

    パスポートなどの本人確認書類、資金証明などを指定された方法でアップロードします。

    書類は、文字や数字が明確に読める状態で準備してください。

    氏名や日付などの重要な部分が切れている画像や、文字が不鮮明なファイルは避けましょう。

    追加書類が必要かどうかは申請者によって異なります。

    5.申請内容を確認する

    申請料金を支払う前に、入力内容をもう一度確認します。

    特に確認しておきたいのは、以下の項目です。

    • パスポートの氏名と番号
    • 生年月日
    • 国籍
    • 現在滞在している国
    • メールアドレス
    • 過去のビザ取得歴に関する回答
    • 健康状態や人物要件に関する回答

    不正確な情報を入力したり、重要な情報を隠したりすると、審査や今後のビザ申請に影響する可能性があります。

    分からない項目がある場合は、推測で入力するのではなく、公式の説明を確認してください。

    6.申請料金を支払う

    申請内容を確認したら、指定された支払い方法でビザ申請料金を支払います。

    決済手数料などが表示される場合は、その金額も確認してください。

    申請が受理されると、申請の受付に関する通知が届きます。

    7.審査結果を確認する

    申請後は、イミアカウントや登録したメールアドレスで通知を確認します。

    追加書類の提出を求められた場合は、指定された期限までに対応してください。

    ビザが許可されると、許可通知書(Visa Grant Notification)が発行されます。

    許可通知書には、ビザの種類、許可番号、入国期限、適用される条件などが記載されています。

    渡航前に保存し、内容を確認しておきましょう。

    ビザの審査期間と申請するタイミング

    ワーキングホリデービザの審査期間は、申請者やその時点の申請件数によって異なります。

    以前は比較的短期間で許可されるケースもありましたが、最近は審査に時間がかかる場合もあるため、余裕を持った計画が必要です。

    2026年10月時点で、オーストラリア内務省はワーキングホリデービザの審査について、平均的な処理期間が約3か月になる見込みと案内しています。

    これは個々の申請が必ず3か月で審査されるという意味ではありません。

    申請内容や提出書類によっては、より早く結果が出る場合もあれば、長くかかる場合もあります。

    航空券はビザ取得前に購入してもよい?

    内務省は、ワーキングホリデービザが許可されるまで、航空券の購入や仕事・学校の確定的な手配をしないよう案内しています。

    ビザの審査期間には個人差があり、希望する出発日までに許可される保証がないためです。

    航空券を先に購入してしまうと、出発日までにビザが許可されなかった場合、変更手数料やキャンセル料が発生する可能性があります。

    特に、ビザの年齢制限が近い方や、健康診断などの追加確認が必要な方は、早めに申請準備を進めましょう。

    現在の審査期間を確認する方法

    内務省の公式サイトには、ビザの審査期間を調べるツールがあります。

    申請時期によって目安が変わることがあるため、渡航計画を立てる際に確認してください。

    オーストラリア内務省:ビザ審査期間の確認

    ビザ取得後はいつまでに入国する?

    ワーキングホリデービザが許可されたら、次に気になるのが入国期限です。

    初回の417ビザでは、通常、ビザが許可された日から12か月以内にオーストラリアへ入国する必要があります。

    そして、初めて入国した日から、最長12か月間滞在できます。

    例えば、次のようなケースを考えてみましょう。

    項目 例
    ビザ許可日 2026年11月15日
    初回入国期限 原則として2027年11月15日まで
    実際の初回入国日 2027年5月1日
    滞在期間 初回入国日から最長12か月

    このように、ビザが許可された日から直ちに滞在期間の12か月が始まるわけではありません。

    初回の入国によって滞在期間が始まります。

    実際の期限は必ず許可通知書で確認してください。

    途中で日本へ帰国した場合は?

    ワーキングホリデービザが有効な期間中は、オーストラリアから出国し、再入国することができます。

    例えば、数週間日本へ一時帰国することも可能です。

    ただし、オーストラリア国外に滞在した日数分だけ、ビザの期限が延長されるわけではありません。

    初回入国から始まった12か月の期間は、一時帰国中も進みます。

    別の観光ビザを申請する必要はある?

    有効なワーキングホリデービザがある場合、通常、別途観光用のETAなどを取得する必要はありません。

    ほかのビザが新たに許可されることで、ワーキングホリデービザの効力に影響する場合があります。

    すでに417ビザを取得している方は、自己判断で不要な観光ビザを申請しないようにしましょう。

    ワーホリで働ける期間・仕事の種類・語学学校

    ワーキングホリデービザでは、オーストラリア国内でさまざまな仕事をすることができます。

    レストランやカフェ、ホテル、農場などで働く方もいれば、これまで日本で経験してきた職種を生かして仕事を探す方もいます。

    ただし、仕事ができるといっても、就労条件に制限がないわけではありません。

    同じ雇用主のもとで働けるのは原則6か月まで

    ワーキングホリデービザには、ビザ条件8547という就労制限があります。

    通常、同じ雇用主のもとで働ける期間は最大6か月です。

    ただし、2024年1月以降の特例措置により、一定の仕事では事前許可なしで同じ雇用主のもとで6か月を超えて働くことが認められています。

    2026年10月時点では、農業、食品加工、医療、高齢者・障害者介護、保育、観光・ホスピタリティーなどの分野で例外が設けられています。

    また、同じ雇用主でも異なる勤務地で働き、各勤務地での期間が6か月以内である場合などにも例外があります。

    そのほかの仕事についても、一定の条件を満たせば、事前に政府へ許可を申請できる場合があります。

    ただし、例外の範囲や許可条件は変更されることがあります。

    同じ雇用主のもとで長期間働く予定がある方は、事前に公式情報を確認してください。

    オーストラリア内務省:同一雇用主の6か月就労制限

    語学学校には何か月通える?

    417ビザでは、原則として最長4か月間(17週間)勉強することができます。

    例えば、渡航後の最初の3か月間だけ語学学校に通い、その後アルバイトを探すという計画も可能です。

    ただし、4か月を超える長期の就学を主目的とする場合は、学生ビザなど別のビザを検討する必要があります。

    ワーキングホリデーは旅行や文化交流を中心に、仕事や勉強を組み合わせるための制度です。

    学校に通う義務はありませんので、語学学校の費用を節約して、最初から仕事を探すこともできます。

    セカンド・サードワーホリの条件

    オーストラリアのワーキングホリデーでは、条件を満たすことで2回目、3回目のビザを取得できる場合があります。

    一般的に、2回目のビザをセカンドワーホリ、3回目のビザをサードワーホリと呼びます。

    日本国籍者の場合、基本的な年齢制限は初回と同じく申請時18~30歳です。

    申請時に31歳になっている場合、原則として新たな417ビザは申請できません。

    セカンドワーホリの条件

    セカンドワーホリを取得するには、初回のワーキングホリデーで一定期間、政府が指定する仕事に従事する必要があります。

    基本的な条件は、3か月間の指定労働(Specified Work)です。

    この3か月は、制度上、最低88暦日相当として計算されます。

    ただし、88日間にわたって何日か働けば必ず条件を満たすという意味ではありません。

    例えば、フルタイムで継続して働く場合と、週2日だけのパートタイム勤務では、指定労働として計算される期間が異なります。

    基本的には、対象の仕事における通常のフルタイム勤務に相当する日数・シフトを満たす必要があります。

    また、条件を満たすには、少なくとも3か月に相当する期間が必要であり、短期間に勤務を詰め込めばよいわけではありません。

    サードワーホリの条件

    3回目のビザを取得するためには、通常、2回目のワーキングホリデーで6か月間の指定労働が必要です。

    制度上の6か月は最低179暦日相当とされます。

    こちらもパートタイム勤務の場合は、実際の勤務状況に応じて計算されます。

    ビザ 主な指定労働条件 滞在可能期間
    初回 指定労働不要 最長12か月
    セカンド 初回ビザ中に3か月 原則12か月
    サード 2回目ビザ中に6か月 原則12か月

    なお、一部の国籍については特別な制度がありますが、日本国籍者については、通常これらの指定労働条件を満たす必要があります。

    どんな仕事が指定労働になる?

    417ビザでは、次のような業種が指定労働に該当する場合があります。

    • 農業・農作物の栽培や収穫
    • 指定地域での建設業
    • 特定地域での漁業や林業
    • オーストラリア北部の対象地域での観光・ホスピタリティー業
    • 指定地域での災害復旧作業

    ただし、同じ業種ならオーストラリアのどこで働いても対象になるとは限りません。

    例えば、ホテルの仕事であっても、働く地域が指定条件に合致していなければ、セカンドワーホリの対象にならない場合があります。

    農場の仕事についても、勤務内容や地域の条件を確認する必要があります。

    指定労働の対象地域は、郵便番号(Postcode)などで細かく定められています。

    セカンド・サードワーホリを希望する場合は、仕事を始める前に、その勤務先が条件を満たしているか確認しましょう。

    また、給料明細、銀行への給与振込記録、雇用契約書などは、指定労働の証明に必要になることがあります。

    これらの記録は必ず保存してください。

    オーストラリア内務省:417ビザの指定労働と対象地域



    渡航前に準備しておきたい保険・生活費

    ワーキングホリデーの準備では、ビザの申請だけでなく、現地生活のための費用も考えておく必要があります。

    特に、到着してすぐに仕事が見つかるとは限らないため、最初の数か月は収入がなくても生活できる資金を準備しておく方が安心です。

    渡航前に必要となる主な費用

    項目 確認しておきたいこと
    ビザ申請料金 初回A$840(2026年10月時点)
    航空券 渡航都市と出発時期によって異なる
    医療・旅行保険 補償期間、疾病・けがの補償、就労中の事故など
    語学学校 通う場合のみ授業料が必要
    最初の宿泊費 ホテル、ホステル、シェアハウス等
    住居の保証金 シェアハウスなどで必要になる場合あり
    当面の生活費 仕事が見つかるまでの家賃・食費・交通費

    政府が資金証明の目安としているA$5,000は、ワーキングホリデー生活全体に必要な費用を保証するものではありません。

    家賃の高い都市で暮らす場合や、語学学校へ通う場合には、より多くの資金が必要になることがあります。

    医療保険は必要?

    オーストラリア内務省は、ワーキングホリデー渡航者に対して、滞在中の医療費をカバーする保険への加入を強く推奨しています。

    日本人の一般的なワーキングホリデー滞在者は、通常、オーストラリアの公的医療制度であるメディケア(Medicare)を利用できません。

    そのため、病気やけがで医療機関を受診した場合、医療費を自分で負担することになる可能性があります。

    特に入院や手術、救急車の利用などでは高額な費用が発生することもあります。

    保険を選ぶ際は、通常の疾病やけがだけでなく、ワーキングホリデー中の就労に関連する補償条件も確認しておきましょう。

    また、保険によっては、特定の仕事や危険度の高い活動が補償対象外となる場合があります。

    加入前に保険期間、医療費の補償上限、免責額、キャッシュレス診療の条件などを比較することをおすすめします。

    到着後の銀行口座・税金・仕事探し

    オーストラリアへ到着したら、最初に生活の基盤を整えましょう。

    銀行口座、携帯電話、税務番号などを準備しておくと、仕事探しを始めやすくなります。

    銀行口座を開設する

    オーストラリアで給料を受け取る場合、現地の銀行口座が必要になることが一般的です。

    主な銀行には、コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank)、ANZ銀行(ANZ)、ウエストパック銀行(Westpac)、ナショナル・オーストラリア銀行(National Australia Bank)などがあります。

    口座開設に必要な身分証明書や住所情報などは銀行によって異なります。

    また、口座維持手数料や海外送金の条件も確認しておくとよいでしょう。

    タックス・ファイル・ナンバーを取得する

    オーストラリアで働く際には、タックス・ファイル・ナンバー(Tax File Number/TFN)という税務番号が重要になります。

    TFNはオーストラリア税務局(Australian Taxation Office)が発行する番号です。

    有効な就労可能ビザを持つ渡航者は、オーストラリアへ入国した後、条件を満たせば公式サイトから無料で申請できます。

    TFNは通常、郵送で通知されるため、受け取れるオーストラリア国内の住所を用意しておきます。

    一度取得したTFNは、原則としてその後も同じ番号を使用します。

    オーストラリア税務局:TFNについて

    ワーホリの税率は?

    ワーキングホリデーで働いて得た給与には、オーストラリアの所得税がかかります。

    登録されたワーキングホリデー雇用主が源泉徴収する場合、一般的な税率は年収A$45,000まで15%です。

    A$45,000を超える所得には、別の税率が適用されます。

    ただし、税務上の居住者判定などによって最終的な税額が異なる場合があるため、実際の申告ではオーストラリア税務局の案内を確認してください。

    税務年度は通常、7月1日から翌年6月30日までです。

    滞在中に働いた場合は、年度終了後にタックスリターンが必要になることがあります。

    最低賃金にも注意

    オーストラリアには法定最低賃金制度があります。

    2026年7月1日時点の全国最低賃金は、成人の対象労働者について時給A$26.44です。

    ただし、この全国最低賃金は、産業別の労働条件規則や労働協約の対象とならない労働者に適用される基準です。

    カフェ、レストラン、ホテル、農場などで働く場合には、業種や雇用形態に応じた別の最低賃金が適用されることがあります。

    カジュアル雇用(Casual Employment)には、一定の条件でカジュアル・ローディングという上乗せ賃金が付く場合もあります。

    また、週末や祝日、早朝・深夜の勤務に追加賃金が設定されている職種もあります。

    ワーキングホリデーだからといって、雇用主が自由に低い時給を設定してよいわけではありません。

    仕事を始める際には、雇用契約、基本時給、休日の割増賃金、給与明細の発行などを確認してください。

    賃金や労働条件は、フェアワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman)の公式サイトで調べることができます。

    フェアワーク・オンブズマン公式サイト

    仕事探しに役立つ資格

    飲食店やホテルなどの仕事を探す場合、仕事内容によっては、特定の資格や研修修了証が必要になることがあります。

    例えば、アルコールを提供する仕事ではRSA、建設現場ではホワイトカードなどが求められる場合があります。

    ただし、取得条件や有効性は州によって異なります。

    資格の取得を考えている方は、関連記事「オーストラリアで仕事探しに役立つRSA・ホワイトカードなどを解説」も参考にしてください。

    ワーホリビザ申請でよくある間違いと注意点

    ワーキングホリデービザの申請は、自分でできる手続きですが、いくつか間違えやすい点があります。

    1.ビザの種類を間違える

    日本国籍者の一般的なワーキングホリデーでは、サブクラス417を選びます。

    似た名称の462とは対象国や申請条件が異なります。

    申請を始める前に、正しいビザを選択しているか確認しましょう。

    2.31歳の誕生日直前に申請する

    申請期限にはオーストラリア東部の時刻が使用されます。

    時差やシステムトラブルによって申請期限に間に合わなくなる可能性もあるため、誕生日直前の申請は避ける方が安心です。

    3.パスポート情報を間違える

    氏名のスペル、生年月日、パスポート番号などの入力ミスは、審査や渡航手続きに影響する場合があります。

    入力後は必ずパスポートの原本と照合してください。

    4.滞在資金の証明を準備していない

    資金証明を提出しない場合、審査中に追加書類を求められることがあります。

    銀行残高などを確認できる資料は、申請前に準備しておきましょう。

    5.申請中にオーストラリアへ入国する

    初回417ビザは、申請時だけでなく、ビザ許可時にもオーストラリア国外にいることが必要です。

    審査中に別のビザでオーストラリアへ入国すると、許可が下りない状態になる場合があります。

    申請後に渡航予定が変わった場合は、内務省の案内を確認してください。

    6.古い情報や非公式の申請サイトを利用する

    ワーキングホリデービザの条件や料金は変更されることがあります。

    インターネット上には、以前の料金や古い申請条件を掲載している記事も残っています。

    また、政府の公式サイトと似た名称を使用する民間の申請代行サイトもあります。

    申請料金に追加のサービス料が上乗せされる場合もあるため、公式サイトから申請しているか確認しましょう。

    7.ビザが取得できれば必ず仕事が見つかると思っている

    ワーキングホリデービザは、オーストラリアで働くことを認めるビザですが、仕事の紹介や雇用を保証するものではありません。

    英語力、職歴、資格、渡航する都市、仕事を探す時期などによって、就職のしやすさは変わります。

    特に到着直後から収入が得られることを前提に、ぎりぎりの予算で渡航するのは避けた方がよいでしょう。

    十分な生活資金を用意し、仕事が見つからなかった場合にも対応できるよう計画を立てておくことが大切です。

    オーストラリアのワーキングホリデービザに関するよくある質問

    日本人は何歳までオーストラリアのワーキングホリデービザを申請できますか?

    日本国籍者は申請時18歳以上30歳以下が対象です。30歳のうちに有効な申請を行えば、審査中に31歳になっても許可される場合があります。申請期限はオーストラリア東部の時刻で判断されるため、誕生日直前の申請は避けましょう。
    2026年のワーキングホリデービザ申請料金はいくらですか?

    2026年10月時点のオーストラリア内務省公式案内では、初回417ビザはA$840、セカンドとサードはそれぞれA$1,000です。申請料金は改定される場合があるため、支払い前に公式サイトで確認してください。
    英語が話せなくてもワーキングホリデービザを取得できますか?

    日本国籍者が申請する初回417ビザでは、通常、英語試験のスコア提出は必須条件ではありません。ただし、現地で仕事を探したり生活したりするためには、基本的な英語力があると役立ちます。
    ワーホリビザの申請にはいくら貯金が必要ですか?

    オーストラリア政府は、初期滞在費として一般的にA$5,000程度を目安としています。これに加えて、オーストラリアから出国する航空券、または航空券を購入できる資金も必要です。A$5,000は政府へ支払う申請料金ではありません。
    日本にいなくてもワーキングホリデービザを申請できますか?

    初回417ビザは、オーストラリア国外から申請する必要があります。必ずしも日本にいる必要はありませんが、申請時とビザ許可時の両方でオーストラリア国外にいなければなりません。
    ワーキングホリデービザが許可されたら、いつまでに入国する必要がありますか?

    初回417ビザでは、通常、ビザ許可日から12か月以内にオーストラリアへ入国する必要があります。初回入国日から最長12か月間滞在できます。正確な入国期限はビザ許可通知書で確認してください。
    ワーキングホリデーでは同じ会社で何か月働けますか?

  • オーストラリアのキャンピングカー旅行はいくら?レンタル料金・保険・燃料費・キャンプ場代を試算

    オーストラリアのキャンピングカー旅行はいくら?レンタル料金・保険・燃料費・キャンプ場代を試算

    オーストラリアをキャンピングカーで旅してみたい。そんな憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。

    広大な大地をドライブし、海辺や森のキャンプ場に車を停めて一晩過ごす。ホテルのチェックイン時間を気にせず、自分たちのペースで移動できるのは、キャンピングカー旅行ならではの魅力です。

    ただ、実際に計画を始めると気になるのが費用です。

    「キャンピングカーならホテル代がかからないので安いのでは?」と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

    キャンピングカーのレンタル料金に加えて、保険、燃料代、キャンプ場代などが必要です。大型車の場合は燃料消費量も多く、普通のレンタカーとホテルを利用する方が安くなるケースもあります。

    一方、家族4人で旅行する場合や、数週間かけて各地を巡る場合には、キャンピングカーが費用面でも魅力的な選択肢になることがあります。

    この記事では、オーストラリアのキャンピングカーレンタルの料金体系、保険、キャンプ場の費用、燃料代などを整理し、7日間と14日間の旅行では実際にどの程度の予算を考えておけばよいのか、具体的に試算します。

    なお、キャンピングカーのレンタル料金は出発日、都市、車種、予約状況によって大きく変動します。本文で示す旅行費用は、特に断りのない限り、予算を組むための計算例であり、レンタカー会社の実際の見積料金ではありません。

    キャンピングカーならホテルに泊まらなくて済むので、普通のレンタカー旅行より安くなるのでしょうか?
    旅行する人数や車種によって違います。キャンピングカー自体のレンタル料金や保険料は高めですが、宿泊費や外食費を抑えられる場合もあります。車両代だけでなく、旅行全体の費用で比較するのがおすすめです。




    オーストラリアのキャンピングカーにはどんな種類がある?

    オーストラリアでレンタルできるキャンピングカーは、大きさや設備によっていくつかの種類に分かれています。

    同じキャンピングカーという名前でも、普通のワンボックスカーにベッドを備えたものから、シャワー、トイレ、キッチンを備えた大型車までさまざまです。

    コンパクトなキャンパーバン(Campervan)

    一般的なバンをベースに、ベッドや簡単な調理設備を備えたタイプです。

    2人用の車両が多く、夫婦やカップル、友人同士の旅行に向いています。

    大型のモーターホームに比べて運転しやすく、レンタル料金も比較的安く抑えられます。

    ただし、トイレやシャワーを備えていない車両も多いため、設備の整ったキャンプ場を利用することが基本になります。

    ハイルーフタイプのキャンパーバン

    車内で立ち上がれる程度の高さがあり、簡単なキッチンや冷蔵庫、ベッドなどを備えています。

    コンパクトなバンと大型モーターホームの中間のようなタイプです。

    2人での長距離旅行には、使い勝手のよい選択肢といえるでしょう。

    大型モーターホーム(Motorhome)

    シャワー、トイレ、キッチン、ダイニング、ベッドなどを備えた大型車です。

    4人乗りや6人乗りの車両もあり、家族旅行に向いています。

    設備は充実していますが、車体が大きく、燃料代やレンタル料金は高くなる傾向があります。

    また、人数が多くなるほど荷物も増えるため、就寝定員だけでなく、実際に使える収納スペースも確認する必要があります。

    4WDキャンパー

    四輪駆動車をベースにしたキャンピングカーで、オーストラリアの内陸部などを旅行する方向けのタイプです。

    車内ベッドではなく、ルーフトップテントなどを使用する車両もあります。

    通常のキャンパーバンでは通行できない道路へのアクセスが認められている場合もありますが、4WDならどこでも走れるわけではありません。

    レンタカー会社ごとに走行可能な道路や地域が指定されています。

    車両タイプ 主な特徴 向いている旅行者
    コンパクトバン ベッド・簡易キッチン。トイレなしの場合が多い 1~2人の短期・節約旅行
    ハイルーフバン 車内空間が広く、調理設備も充実 2人での長距離旅行
    モーターホーム シャワー・トイレ・キッチンなどを装備 家族・グループ旅行
    4WDキャンパー 四輪駆動。車両によりテント等を装備 内陸部・アウトドア旅行

    レンタル料金だけを見ると、小型のキャンパーバンが魅力的ですが、トイレやシャワーの有無によって利用するキャンプ場も変わってきます。

    車両の設備と宿泊場所は、セットで考えることが大切です。

    キャンピングカーのレンタル料金はいくら?

    キャンピングカーのレンタル料金は、出発する都市、季節、車両の大きさ、レンタル日数、予約時点の空車状況などによって変わります。

    同じ車両でも、旅行時期を少しずらすだけで料金が大きく違うことがあります。

    特にオーストラリアの学校休暇やクリスマス・年末年始、人気観光地のベストシーズンには、料金が高くなる傾向があります。

    一方、旅行者の少ない時期には、長期割引や特別料金が提供されることもあります。

    オーストラリアでキャンピングカーを取り扱う主なレンタルブランドには、ブリッツ(Britz)、アポロ(Apollo)、マウイ(maui)、ジューシー(JUCY)などがあります。

    ブリッツは小型キャンパーバンから4WDまで幅広い車種を取り扱っており、アポロやマウイもキャンピングカー・モーターホームの主要ブランドとして知られています。

    ジューシーは、比較的コンパクトなキャンパーバンを探している方にとって検討しやすいブランドです。

    1日当たりの料金はどの程度を考えればよい?

    レンタル費用を試算する際には、例えば次のような仮定を使うことができます。

    車両タイプ 計算用の仮定日額 7日間の基本料金
    コンパクトバン A$100 A$700
    ハイルーフバン A$160 A$1,120
    4人用モーターホーム A$270 A$1,890
    大型モーターホーム A$350 A$2,450

    上記は車両サイズごとの費用感を比較するための計算例であり、各レンタカー会社の実売価格や最低料金を示したものではありません。

    実際の料金はこれより安い場合も高い場合もあります。

    特に人気のある季節や、設備の充実した新しい車両では、基本料金だけでも大きな金額になることがあります。

    また、レンタル期間によって最低利用日数が設けられている場合があります。

    例えば、最低5日間のレンタル料金が必要な車両を3日間だけ借りた場合、実際に使用するのは3日間でも、最低5日間分の料金が請求されることがあります。

    そのため、短期間の旅行では1日当たりの料金が割高になることもあります。

    詳しい料金や予約条件は、実際の日程を入力して確認してください。

    ブリッツ公式サイト

    基本料金以外にかかる追加費用

    キャンピングカーのレンタルで気を付けたいのは、ウェブサイトに表示された基本料金が、必ずしも最終的な支払額ではないということです。

    一般的な乗用車のレンタカーと同様に、さまざまな追加料金が発生する場合があります。

    乗り捨て料金

    シドニーから借りてメルボルンで返却するなど、貸出場所と返却場所が異なる場合には、乗り捨て料金(One Way Fee)が発生することがあります。

    料金は都市間の距離だけで決まるわけではなく、車両の配置状況や季節、会社の条件によって異なります。

    期間限定で乗り捨て料金が免除されるキャンペーンが実施されることもあります。

    追加運転者料金

    夫婦や友人同士で交代しながら運転する場合、2人目以降の運転者の登録に追加料金が必要になることがあります。

    契約に登録されていない人が運転して事故を起こすと、補償に問題が生じる可能性があります。

    運転する可能性のある方は、必ず正式に登録してください。

    キャンプ用品のレンタル料金

    キッチン用品や寝具が基本料金に含まれていても、屋外用のテーブル、椅子、チャイルドシートなどは別料金になっている場合があります。

    ブリッツでは、一般的な調理器具、食器、寝具などが基本装備として用意されていますが、車両やプランによって追加用品の扱いが異なります。

    ガスボンベ・清掃料金

    キッチンや温水設備を使うためのガスボンベについて、返却時の補充が必要な契約もあります。

    また、トイレや排水タンクを空にする必要がある車両では、返却前に所定の処理を行わなければなりません。

    これらの作業を代行する有料プランを用意しているレンタカー会社もあります。

    走行距離制限

    キャンピングカーのレンタルには、走行距離無制限のプランと、1日当たりの走行距離に制限があるプランがあります。

    特に4WDキャンパーでは、走行距離の制限や追加料金に注意が必要です。

    旅行の総走行距離が長くなる場合は、距離制限も含めて比較してください。

    空港・カード決済・休日料金

    レンタル会社や貸出場所によっては、空港・店舗関連費用、カード決済手数料、祝日料金などが加算されることもあります。

    最終的な見積もりを比較するときは、基本料金だけでなく、すべての追加費用を含めた総額を見るようにしましょう。



    キャンピングカー保険・免責額・保証金の仕組み

    キャンピングカーを借りる際、基本料金と同じくらい重要なのが車両損害に対する補償です。

    オーストラリアのレンタカーでは、事故などが発生したときの利用者負担額をExcess(エクセス)やLiability(ライアビリティ)などと呼びます。

    日本語では、一般的に免責額や損害負担額と説明されます。

    標準契約のまま利用すると、事故時に数千オーストラリアドルという自己負担額が設定されている場合があります。

    キャンピングカーは一般的な乗用車より車体が大きく、修理費用も高くなりやすいため、補償内容は十分に確認しておきたいところです。

    免責額軽減プランはいくら?

    実際の料金例として、ブリッツが公表している2026年4月1日~2027年3月31日適用の2WD車両向け補償プランを見てみましょう。

    プラン HiTop・Voyager Trailblazer
    High Road A$55/日 A$65/日
    Value Pack A$65/日 A$75/日
    Platinum Pack A$80/日 A$90/日

    High Roadは、一定の条件で事故時の負担額をゼロにするプランです。

    Value Packには追加運転者料金や一部のキャンプ用品などが含まれ、Platinum Packには一定のガラス・タイヤ補償、ロードサイドアシスタンスなども含まれます。

    例えばHiTopを7日間借り、High Roadを付けると、補償プランだけでA$385になります。

    14日間ならA$770です。

    つまり、免責額を抑えるための費用だけでも、旅行全体では無視できない金額になります。

    なお、免責額ゼロと書かれていても、飲酒運転、禁止道路での走行、契約違反など、補償対象外となる損害があります。

    4WDキャンパーには別の料金や補償条件が適用されるため、同じプラン名でも内容を確認してください。

    ブリッツの2026~2027年補償プラン公式料金

    保証金(Bond)にも注意

    レンタル時には、損害負担額に応じて保証金の支払い、またはクレジットカードの利用枠確保が求められることがあります。

    保証金は通常、返却時に契約上の問題がなければ返金・解除されるものですが、旅行中はその分のカード利用枠が使えなくなる可能性があります。

    ブリッツのHigh Roadでは、対象車両について損害負担に伴う保証金を不要とする条件が設けられています。

    ただし、予約時に支払う予約金と、車両損害に備える保証金は別のものです。

    旅行費用を計算するときは、実際に消費する費用と、一時的に拘束される保証金を分けて考えてください。

    キャンプ場・キャラバンパークの宿泊料金

    キャンピングカーを借りても、毎晩どこでも無料で泊まれるわけではありません。

    オーストラリアでは、キャンピングカー旅行者向けのキャラバンパーク(Caravan Park)やホリデーパーク(Holiday Park)が各地にあります。

    これらの施設には、車を停めて宿泊する区画のほか、シャワー、トイレ、共同キッチン、ランドリーなどが設けられていることがあります。

    また、国立公園のキャンプ場や、自治体などが指定する無料・低料金のキャンプ場もあります。

    Powered SiteとUnpowered Site

    キャラバンパークでよく見かけるのが、Powered SiteとUnpowered Siteという区分です。

    Powered Siteは、車両に外部電源を接続できる区画です。

    Unpowered Siteは、基本的に外部電源のない区画です。

    キャンピングカーの車内に冷蔵庫や電子レンジ、エアコンなどがあっても、すべての機器を車両のバッテリーだけで使えるとは限りません。

    例えば、電子レンジなどは外部電源への接続が必要な車両もあります。

    設備を重視する場合は、Powered Siteを選ぶ方が便利です。

    ただし、電源がある区画でも、すべての場所に上下水道の接続があるとは限りません。

    キャンプ場代の予算例

    キャンプ場の料金は地域、季節、設備、利用人数によって異なります。

    予算を組む際には、例えば次のような仮定で計算できます。

    宿泊場所 予算計算用の仮定 設備のイメージ
    無料キャンプ場 A$0 設備は場所により異なる
    簡素なキャンプ場 A$20/泊 トイレなど最低限の設備
    一般的なPowered Site A$55/泊 電源・共同シャワーなど
    設備の充実したホリデーパーク A$85/泊 電源・キッチン・ランドリーなど

    上記は実際のキャンプ場の統一料金ではなく、予算を比較するための仮定額です。人気の海岸沿いや学校休暇期間には、これより高くなることもあります。

    国立公園のキャンプ料金

    公的な料金の例として、クイーンズランド州の国立公園等では、2026年7月1日から、一般のキャンプ許可料金が大人1人1泊A$7.75、所定の家族料金が1泊A$31.00となっています。

    大人2人で7泊した場合は、キャンプ許可料金だけならA$108.50です。

    ただし、すべてのキャンプ場がキャンピングカーに対応しているわけではありません。

    テント専用の場所、車両サイズに制限がある場所、四輪駆動車でしかアクセスできない場所などもあります。

    また、国立公園によってはキャンプ場の料金とは別に、車両の入園料などが必要になることがあります。

    クイーンズランド州政府:キャンプ場予約と料金

    ビクトリア州のキャンプ場

    ビクトリア州では、公園管理局が運営する対象キャンプ場について、2027年7月までキャンプ料金を半額にする制度が実施されています。

    ただし、無料で利用できるキャンプ場と、予約・料金が必要なキャンプ場は異なります。

    旅行先の施設ごとに料金と予約条件を確認してください。

    ビクトリア州公園管理局:キャンプ場予約情報

    ニューサウスウェールズ州では、国立公園局のウェブサイトからキャンプ場を探し、車両の種類や宿泊人数などに応じて料金と空き状況を確認できます。

    ニューサウスウェールズ州国立公園局:キャンプ場検索

    キャンピングカーの燃料代はいくら?

    キャンピングカー旅行では、燃料代も大きな出費になります。

    車体が大きく、荷物や設備も積んでいるため、一般的な小型乗用車より燃料消費量が多くなる傾向があります。

    ただし、燃費は車両のエンジン、サイズ、積載量、走行速度などによって大きく異なります。

    また、ガソリン車とディーゼル車では使用する燃料も異なります。

    燃料代を計算する際は、次の式を使用します。

    走行距離 ÷ 100 × 100km当たりの燃料消費量 × 1リットル当たりの燃料価格

    例えば、1,000kmを走り、燃料消費量が100km当たり12リットル、燃料価格が1リットルA$2.00だった場合は、次のようになります。

    1,000km ÷ 100 × 12L × A$2.00 = A$240

    同じ1,000kmでも、燃料消費量が100km当たり15リットルなら、A$300です。

    走行距離 12L/100kmの場合 15L/100kmの場合
    500km A$120 A$150
    1,000km A$240 A$300
    2,000km A$480 A$600
    3,000km A$720 A$900

    上記は燃料価格を一律A$2.00として計算した例であり、特定日の実際の給油価格や特定車種の公表燃費ではありません。

    オーストラリアの燃料価格は地域によって異なり、内陸部や遠隔地では都市部より高くなることがあります。

    長距離旅行では、走行距離だけでなく、給油できる場所と営業時間も調べておきましょう。

    また、車両がディーゼル仕様なのかガソリン仕様なのか、引き渡し時に必ず確認してください。

    間違った燃料を入れると高額な修理費用につながるおそれがあります。



    2人で7日間旅行した場合の費用試算

    それでは、実際に旅行すると、どの程度の費用が必要になるのか計算してみましょう。

    最初は、夫婦やカップルなど2人で7日間キャンピングカーを借りるケースです。

    ハイルーフタイプのキャンパーバンを利用し、キャンプ場に6泊する想定です。

    走行距離は合計900kmとします。

    試算の条件

    • 旅行者:大人2人
    • レンタル期間:7日間
    • キャンプ場宿泊:6泊
    • 車両:2人用ハイルーフキャンパーバン
    • 走行距離:900km
    • 燃料消費量:12L/100kmと仮定
    • 燃料価格:A$2.00/Lと仮定
    • 貸出・返却:同じ店舗
    項目 計算方法 費用
    車両レンタル A$160 × 7日 A$1,120
    免責額軽減プラン A$55 × 7日 A$385
    キャンプ場 A$55 × 6泊 A$330
    燃料費 900km・12L/100km・A$2.00/L A$216
    食費・食材費 A$45 × 7日 A$315
    その他 駐車場・ガス等の予備費 A$80
    合計 A$2,446

    7日間の合計はA$2,446です。

    2人で割ると、1人当たりA$1,223になります。

    このうち免責額軽減プランのA$55/日は、ブリッツの対象車種に公表されている2026~2027年の料金を参考にしています。

    それ以外の車両レンタル、キャンプ場、燃料、食費などは試算用の仮定です。実際にブリッツで予約できる料金を示したものではありません。

    また、この金額には日本からの航空券、観光施設の入場料、アクティビティ代、旅行保険などは含めていません。

    ホテル宿泊の初日や最終日が必要になる場合も、別途費用を考えておく必要があります。

    7日間の旅行でも、想像以上にレンタカーと補償プランの費用が大きな割合を占めていることが分かります。

    家族4人で14日間旅行した場合の費用試算

    次に、家族4人で14日間、オーストラリアをキャンピングカーで巡る場合を考えてみましょう。

    大人2人と子供2人の家族を想定し、4人が就寝できるキャンピングカーを借ります。

    走行距離は2,000km、キャンプ場には13泊する想定です。

    試算の条件

    • 旅行者:大人2人・子供2人
    • レンタル期間:14日間
    • キャンプ場宿泊:13泊
    • 車両:4人用キャンピングカー
    • 走行距離:2,000km
    • 燃料消費量:15L/100kmと仮定
    • 燃料価格:A$2.00/Lと仮定
    • 貸出・返却:同じ店舗
    項目 計算方法 費用
    車両レンタル A$270 × 14日 A$3,780
    免責額軽減プラン A$55 × 14日 A$770
    キャンプ場 A$85 × 13泊 A$1,105
    燃料費 2,000km・15L/100km・A$2.00/L A$600
    食費・食材費 A$95 × 14日 A$1,330
    その他 駐車場・ガス等の予備費 A$200
    合計 A$7,785

    14日間の合計はA$7,785です。

    4人で割ると、1人当たりA$1,946.25になります。

    車両は4人で利用できるタイプを想定し、免責額軽減プランにはブリッツの4人用Voyagerなどに適用されるHigh Roadの公表料金を参考にしています。

    ただし、車両料金、燃料消費量、キャンプ場料金などは仮定であり、特定の車両について取得した見積もりではありません。

    特に大型のモーターホームでは、車両や補償プランの料金がこの試算より高くなる可能性があります。

    また、家族4人といっても、子供の年齢や身長によってチャイルドシートなどの条件が異なるため、就寝定員と乗車定員の両方を確認してください。

    4人用と表示されていても、大人4人で快適に利用できるとは限りません。

    車内のベッド配置や荷物の収納スペースも、予約前に確認しておきましょう。

    普通のレンタカー+ホテルとどちらが安い?

    キャンピングカー旅行を計画するとき、普通のレンタカーとホテルを組み合わせる旅行と比較する方も多いと思います。

    では、実際にはどちらが安いのでしょうか。

    結論からいえば、旅行人数、旅行期間、宿泊施設の料金、車両の種類によって異なります。

    2人旅行の場合

    2人で1週間程度の旅行なら、普通のレンタカーとホテルの組み合わせが、キャンピングカーより安くなることもあります。

    キャンピングカーは車両レンタル料金が高くなりやすく、さらにキャンプ場代も必要になるためです。

    特に都市部での滞在が中心なら、ホテルと小型レンタカーの方が便利で経済的な場合があります。

    また、キャンピングカーで宿泊する場合には、シャワーや洗濯、食事の準備などに時間がかかることもあります。

    単純に宿泊費だけを比較するのではなく、快適さや旅行中の時間の使い方も考慮したいところです。

    家族4人の場合

    家族4人で長期間旅行する場合には、キャンピングカーの方が割安になる可能性があります。

    例えば、ホテルで2部屋必要になる場合や、宿泊費の高い観光地を長期間巡る場合です。

    また、キャンピングカーには調理設備があるため、外食を減らせる点もメリットです。

    ただし、4人であればホテルのファミリールームを利用できる場合もありますし、長期滞在型のアパートメントにはキッチン付きの施設もあります。

    そうした宿泊施設と比較すると、キャンピングカーが必ず安いとは限りません。

    比較項目 キャンピングカー レンタカー+ホテル
    車両料金 高めになりやすい 小型車なら抑えやすい
    宿泊費 キャンプ場代が必要 ホテル代が必要
    食費 自炊しやすい 宿泊施設の設備による
    駐車 大型車用スペースが必要な場合あり 小型車なら比較的容易
    燃料代 高くなりやすい 燃費のよい車を選べる
    宿泊地の自由度 キャンプ可能な施設・区域が必要 ホテルのある場所から選ぶ

    費用の比較では、キャンピングカーの基本料金とホテル代だけを比べず、燃料・保険・キャンプ場・食費まで含めた総額で判断することをおすすめします。

    無料キャンプ場と車中泊の注意点

    オーストラリアでは、無料で利用できるキャンプ場もあります。

    地方の町や森林地域などには、自治体や公的機関が指定したキャンプエリアが設けられていることがあります。

    ただし、キャンピングカーだからといって、道路脇や駐車場で自由に車中泊できるわけではありません。

    車中泊やキャンプについての規則は、州・自治体・土地の管理者によって異なります。

    例えば、ブリスベン市(Brisbane City)では、市の条例によって道路上で車両を使った宿泊キャンプが禁止されています。

    道路の路肩や関連する道路区域も規制の対象です。

    一方、州によっては、指定された森林地域や休憩施設などで条件付きの宿泊・休息が認められることがあります。

    しかし、運転者の休憩を目的としたRest Areaと、キャンプ場は同じものではありません。

    Rest Areaで休憩できるからといって、椅子やテーブルを出したり、調理をしたり、長時間キャンプしたりしてよいとは限りません。

    無料キャンプ場を利用するときの確認事項

    • キャンピングカーでの宿泊が認められているか
    • 予約やキャンプ許可証が必要か
    • 利用できる車両のサイズに制限がないか
    • トイレや飲料水があるか
    • 滞在できる日数や時間の制限がないか
    • 火気の使用が認められているか
    • ゴミや排水の処理方法が指定されているか

    また、キャンピングカーにトイレやシャワーが付いている場合でも、汚水を道路脇やキャンプ場の地面へ流してはいけません。

    排水処理には、所定のダンプポイント(Dump Point)などを利用する必要があります。

    無料キャンプ場を組み合わせれば旅行費用を抑えることはできますが、すべての宿泊を無料で済ませる前提で旅程を組むのはおすすめできません。

    まずは正式に宿泊が認められている場所を調べ、その中から無料・有料のキャンプ場を組み合わせる方が安心です。

    ブリスベン市:道路上のキャンプに関する規則

    運転・車両設備・返却時に注意したいこと

    キャンピングカーは、普通の乗用車とは運転感覚がかなり異なります。

    特に大型モーターホームでは、車体の長さ、高さ、幅、旋回時の内輪差に注意が必要です。

    日本で普通乗用車しか運転したことがない場合は、車両の大きさに慣れる時間を考えておきましょう。

    車高と駐車場の高さ制限

    大型キャンピングカーは、地下駐車場やショッピングセンターの立体駐車場に入れない場合があります。

    駐車場の入口に表示されている高さ制限を必ず確認してください。

    車両の屋根を損傷した場合、補償プランによっては自己負担が発生する可能性があります。

    運転免許証の条件

    オーストラリアでは、日本の運転免許証で運転できる条件が州によって異なります。

    日本の免許証に加えて、国際運転免許証や適切な英語翻訳が必要になる場合があります。

    また、普通免許で運転できるかどうかは、車両の重量やレンタカー会社の条件も関係します。

    大型モーターホームや特殊な車両を利用する場合は、予約前に免許条件を確認してください。

    車内での電気・水・ガスの使い方

    キャンピングカーには、冷蔵庫やキッチン、照明、給水タンクなど、一般的な車にはない設備があります。

    特にトイレやシャワーが付いている車両では、清水タンクへの給水、排水タンクの処理、トイレの汚物処理なども必要になります。

    外部電源へ接続しないと使えない電気製品もあるため、引き渡し時には設備の使用方法を説明してもらいましょう。

    返却時の燃料・ガス・清掃

    普通のレンタカーと同じく、燃料を満タンで返す条件の車両もあります。

    それに加えて、ガスボンベの補充、トイレの処理、排水タンクの排水、車内の清掃などが求められる場合があります。

    返却時の作業を代行する有料サービスがある場合は、旅行の最終日の予定に合わせて検討するとよいでしょう。

    また、キャンピングカーの貸出・返却店舗は、空港ターミナル内にあるとは限りません。

    店舗までの移動手段、営業時間、引き渡しにかかる時間も、旅程を組む際に確認してください。

    キャンピングカー旅行の費用を節約する方法

    キャンピングカー旅行は、計画の立て方によって費用が大きく変わります。

    少しでも費用を抑えたい場合は、次のような点を意識するとよいでしょう。

    1.旅行時期をずらす

    学校休暇や年末年始などの混雑する時期を避ければ、レンタル料金やキャンプ場代を抑えられる場合があります。

    ただし、オーストラリアは地域によって観光のベストシーズンが異なるため、料金だけでなく気候も考慮してください。

    2.早めに予約する

    キャンピングカーは一般的な乗用車より保有台数が限られています。

    特に人気のある車種や家族向けの大型車は、早めに予約しておく方が選択肢が広がります。

    3.必要以上に大きな車を借りない

    2人だけの旅行なら、トイレ・シャワー付きの大型モーターホームでなくても十分な場合があります。

    小型車を選ぶことで、レンタル料金だけでなく燃料代も抑えられる可能性があります。

    4.乗り捨て料金のない旅程を考える

    出発した都市と同じ都市に戻る旅程なら、乗り捨て料金を避けられることがあります。

    ただし、同じ場所へ戻るために走行距離が大幅に増える場合は、燃料代や時間も含めて比較する必要があります。

    5.キャンプ場の設備を使い分ける

    毎晩設備の充実したPowered Siteに泊まる必要がない場合は、低料金のキャンプ場を組み合わせることで費用を抑えられます。

    ただし、車両の電源や給水、トイレ設備の条件に合わせて選んでください。

    6.自炊を取り入れる

    キャンピングカーには調理設備があるため、スーパーで食材を購入して食事を用意できます。

    外食を楽しみながら、朝食や一部の夕食を自炊にするだけでも費用を抑えられる場合があります。

    7.走行距離を詰め込みすぎない

    オーストラリアは国土が広く、地図で見るより移動に時間がかかることがあります。

    毎日長距離を走る計画にすると、燃料代が増えるだけでなく、観光に使える時間も少なくなります。

    時間に余裕のある日程を組み、同じキャンプ場に連泊することも検討するとよいでしょう。

    キャンピングカー旅行では、単に安い車両を選ぶより、車両・補償・燃料・宿泊費を合わせて総額を抑えることが大切です。

    オーストラリアのキャンピングカー旅行に関するよくある質問

    オーストラリアのキャンピングカーは1日いくらで借りられますか?

    レンタル料金は車種、出発都市、季節、日数、空車状況などによって大きく変動します。コンパクトバンと大型モーターホームでは料金差も大きいため、実際の日程を入力して見積もりを取得してください。基本料金以外に補償プランや追加用品などの料金が必要になる場合もあります。
    キャンピングカー旅行はホテル旅行より安いですか?

    必ずしも安いとは限りません。2人での短期旅行なら普通のレンタカーとホテルの方が安くなる場合もあります。一方、家族旅行や長期旅行では、宿泊費や自炊による食費を抑えられる可能性があります。車両、保険、燃料、宿泊、食費を含む総額で比較してください。
    キャンピングカーは普通の運転免許証で運転できますか?

    車両の種類や重量、運転する州の規則によって異なります。日本の運転免許証に加えて、国際運転免許証や英語翻訳などが必要になる場合があります。大型車を含め、予約前にレンタカー会社へ必要な免許条件を確認してください。
    キャンピングカーならどこでも車中泊できますか?

    いいえ。道路脇や一般の駐車場での車中泊は、州や自治体の規則、施設管理者の条件によって禁止されている場合があります。キャンピングカーでの宿泊が認められているキャンプ場や指定区域を利用してください。
    キャンピングカーのトイレやシャワーは自由に使えますか?

    トイレやシャワーを備えた車両では利用できますが、給水、排水、汚物処理などが必要になります。また、温水や電気設備には外部電源やガスが必要な場合があります。車両によって設備が異なるため、引き渡し時に使用方法を確認してください。
    キャンピングカーの保険で免責額をゼロにできますか?

    会社や車種によっては、追加料金を支払うことで事故時の免責額をゼロにできるプランがあります。ただし、すべての損害が補償されるわけではなく、契約違反や対象外の損傷には別途負担が発生する場合があります。
    キャンピングカーの燃料代はどのくらいかかりますか?

    燃料代は走行距離、車両の燃料消費量、燃料価格によって異なります。例えば100km当たり12リットル消費する車で1,000km走行し、燃料価格が1リットルA$2.00なら、燃料代はA$240です。これは計算例であり、実際の燃費や燃料価格を示すものではありません。
    キャンピングカーを別の都市で返却できますか?

    レンタカー会社やルートによっては、出発地と異なる都市で返却する乗り捨てレンタルが可能です。ただし、乗り捨て料金や最低レンタル日数などの条件が設定される場合があります。予約時に確認してください。



    まとめ|キャンピングカー旅行の費用は総額で比較しよう

    オーストラリアのキャンピングカー旅行は、ホテルに泊まる旅行とは違った魅力があります。

    朝起きてすぐ目の前の景色を楽しんだり、気に入った町にもう1泊したりと、自由度の高い旅行ができるのは大きなメリットです。

    ただし、キャンピングカーなら必ず安く旅行できるというわけではありません。

    車両のレンタル料金に加えて、保険、燃料、キャンプ場、食費などを含めて予算を考える必要があります。

    今回の仮定を使った試算では、大人2人で7日間の旅行は合計A$2,446、家族4人で14日間の旅行は合計A$7,785となりました。

    もちろん、実際の旅行費用は出発日、車種、走行距離、宿泊先、補償プランなどによって変わります。

    2人で短期間の旅行なら普通のレンタカーとホテルの組み合わせが経済的な場合もありますし、家族やグループで長期間旅行するなら、キャンピングカーのメリットが大きくなることもあります。

    まずは旅行人数と日程を決め、必要な設備を備えた車両の見積もりを取得してみましょう。

    そのうえで、キャンプ場の料金や移動距離、燃料代まで含めて比較すると、無理のない旅行計画を立てやすくなります。

    費用だけでなく、キャンピングカーならではの旅の楽しさや、運転・宿泊に伴う手間も考えながら、自分たちに合ったオーストラリア旅行を計画してください。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリアのガソリンの種類|91・95・98・E10の違いとレンタカーでの選び方

    オーストラリアのガソリンの種類|91・95・98・E10の違いとレンタカーでの選び方

    オーストラリアでレンタカーを借りて、初めてガソリンスタンドに立ち寄ったとき、給油機に並んでいる「91」「95」「98」「E10」という表示を見て、どれを入れればよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

    日本ではガソリンといえばレギュラーかハイオク、あるいは軽油という区分が一般的ですが、オーストラリアではガソリンのオクタン価が数字で表示されています。さらに、エタノールを混合したE10という燃料も販売されています。

    もちろん、値段が高い燃料を入れればよいというわけではありません。車の指定より低いオクタン価のガソリンを使うとエンジンに悪影響を与える場合があり、ディーゼル車にガソリンを入れるような誤給油は大きな故障につながることもあります。

    この記事では、オーストラリアで販売されているガソリンの種類、日本との違い、レンタカーでの選び方、間違った燃料を入れてしまった場合の対応まで解説します。

    レンタカーにガソリンを入れようと思ったら、91、95、98、E10と種類がたくさんあります。日本のレギュラーガソリンに当たるのはどれですか?
    一般的なレギュラーガソリンに当たるのはUnleaded 91です。ただし、レンタカーによって95や98が指定されている場合もあります。給油する前に、車の指定燃料を必ず確認しましょう。




    オーストラリアのガソリンは主に5種類

    オーストラリアの一般的なガソリンスタンドでは、以下のような燃料が販売されています。

    燃料の種類 特徴 用途
    Unleaded 91 オクタン価91のレギュラーガソリン 91以上を指定する一般的なガソリン車
    Premium 95 オクタン価95のプレミアムガソリン 95以上を指定する車
    Premium 98 オクタン価98の高オクタン価ガソリン 98を指定する車や高性能車
    E10 エタノールを最大10%混合したガソリン E10対応のガソリン車
    Diesel ディーゼルエンジン用の軽油 ディーゼル車専用

    このほか、地域や店舗によってはE85、プレミアムディーゼル、LPGなどが販売されていることもあります。

    ただし、日本からの旅行者が一般的な乗用車のレンタカーを利用する場合、まず覚えておきたいのは91、95、98、E10、Dieselの5つです。

    なお、給油機のノズルの色は燃料の種類を見分ける目安にはなりません。石油会社や給油機によって色が異なるため、必ず文字と数字を確認してください。

    91・95・98の数字とRONの意味

    オーストラリアのガソリンスタンドで表示されている91、95、98は、ガソリンのオクタン価を表しています。

    オクタン価とは、エンジン内部でガソリンが異常燃焼を起こすことに対する強さを示した数値です。

    この異常燃焼はノッキングと呼ばれ、エンジン内部で燃料が本来とは異なるタイミングで燃焼する現象です。ノッキングが激しく発生すると、エンジンの性能低下や損傷につながるおそれがあります。

    オクタン価が高いガソリンほど、ノッキングを起こしにくくなります。

    オーストラリアで使われるRONは、Research Octane Numberの略称です。日本でもガソリンのオクタン価はRONで測定されているため、数値を比較することができます。

    表示 オクタン価 一般的な呼び方
    91 RON 91 Regular Unleaded
    95 RON 95 Premium Unleaded
    98 RON 98 Premium Unleaded 98
    E10 商品によって異なる。一般的にはRON 94前後 Ethanol Blend

    注意したいのは、オクタン価が高いほど、すべての車で燃費が良くなったり、エンジン出力が向上したりするわけではないという点です。

    エンジンが高オクタン価のガソリンを利用するよう設計されていなければ、高価なガソリンを入れても大きな違いは期待できません。

    日本のレギュラー・ハイオクとの違い

    日本ではレギュラーガソリンとハイオクガソリンの2種類が主流ですが、オーストラリアでは91、95、98という3つのグレードが一般的です。

    日本のガソリン規格では、レギュラーガソリンはRON 89以上、ハイオクガソリンはRON 96以上とされています。

    日本 オーストラリア 比較
    レギュラー Unleaded 91 一般的なレギュラー相当
    レギュラーとハイオクの中間に相当するグレード Premium 95 日本では一般的な独立区分がない
    ハイオク Premium 98 一般的なハイオク相当
    軽油 Diesel ディーゼル車用

    日本のハイオク車であっても、オーストラリアで必ず98を入れる必要があるとは限りません。車の取扱説明書に指定されたオクタン価で判断します。

    逆に、日本ではレギュラー仕様だった車種でも、オーストラリア仕様では違う燃料が指定されている場合があります。

    同じ車名であっても、エンジンや販売国によって仕様が違うことがあるため、日本での経験だけで判断しないようにしましょう。



    E10とは?使える車と使えない車

    E10は、ガソリンにエタノールというアルコール系燃料を最大10%混合したものです。

    エタノールはサトウキビや穀物などの植物由来の原料から製造され、石油由来のガソリンと混合して使用されます。

    ニューサウスウェールズ州(New South Wales)をはじめ、オーストラリアの多くの地域で販売されており、通常の91より安く設定されていることもあります。

    ただし、E10はどの車にも入れられるわけではありません。

    E10が使用できる車

    • メーカーがE10対応を認めているガソリン車
    • 必要なオクタン価を満たし、エタノール混合燃料の使用が認められている車
    • E10対応が明記されているレンタカー。ただしレンタカー会社の指示が優先

    E10を避けるべき車

    • メーカーがE10非対応としている車
    • エタノール混合燃料の使用が禁止されている車
    • RON 95以上を必要とする車で、販売されているE10のオクタン価がそれを下回る場合
    • 対応が確認できない古い車やクラシックカー
    • ディーゼル車

    現在の乗用車にはE10を使用できる車が多いものの、製造年が新しいからといって必ず対応しているとは限りません。

    特に古い車では、燃料ホースやゴム製部品などがエタノールに対応していない場合があります。

    ニューサウスウェールズ州政府では、車種と年式からE10への対応状況を調べられるウェブサイトを提供しています。

    ニューサウスウェールズ州政府 E10適合確認

    この検索サービスに掲載されていないことだけで、直ちに非対応と決まるわけではありません。レンタカーの場合は車両の取扱説明書とレンタカー会社の案内を優先してください。

    また、E10は販売店によってオクタン価が異なることがあります。「E10だから必ず94」という理解も正確ではありません。給油機に表示されている数値を確認しましょう。

    レンタカーにはどのガソリンを入れる?

    オーストラリアでレンタカーを借りた場合、燃料の選択で最も重要なのは、車のメーカーが指定する燃料とレンタカー会社の指示です。

    一般的なガソリン車でRON 91以上が指定されているなら、Unleaded 91を使用できます。

    ただし、すべてのレンタカーが91で走れるわけではありません。

    ヨーロッパ車や一部のターボエンジン搭載車などには、RON 95以上のプレミアムガソリンが必要な車もあります。また、SUVや4WDなどにはディーゼルエンジンを搭載した車両もあります。

    車両の指定 基本的に選ぶ燃料
    Unleaded 91 / Min 91 RON 91、95、98。E10は別途適合確認
    Premium 95 / Min 95 RON 95または98
    Premium 98 / Min 98 RON 98
    Diesel Only Diesel
    E10 Compatible E10使用可能。ただし必要RONも確認

    ここで注意したいのが、Minimum(最低)とRecommended(推奨)の違いです。

    例えば「Minimum 95 RON」であれば95以上が必要です。一方、「98 Recommended / 95 Minimum」と記載されている車なら、98が推奨されていても95は使用可能です。

    レンタカーの車種やグレードが予約時点で確定していないことも多いため、予約確認書に車種名が書いてあっても、実際に渡された車の指定燃料を確認してください。

    特に、初めてディーゼル車を運転する方は、給油する際に十分注意しましょう。

    レンタカー会社からガソリンの種類について説明がなかったのですが、91を入れても大丈夫ですか?
    説明がなかったからといって、91を入れてよいとは限りません。まず給油口の裏側や車両の取扱説明書を確認してください。不明な場合は、給油する前にレンタカー会社へ確認するのが確実です。

    95指定車に91、98指定車に95を入れてもよい?

    ガソリンの種類を間違えた場合、単に燃費が悪くなるだけで済むとは限りません。

    95指定の車に91を入れる場合

    RON 95以上を必要とするエンジンに91を使用すると、ノッキングが発生しやすくなります。

    最近のエンジンにはノッキングを検知して点火時期を調整する機能が付いているものもありますが、それを理由に指定外のガソリンを使用してよいわけではありません。

    性能や燃費が低下するだけでなく、条件によってはエンジンを損傷するおそれがあります。

    95以上が最低指定の車に91を入れるのは避けてください。

    98指定の車に95を入れる場合

    こちらは車両によって判断が異なります。

    メーカーが「Minimum 98 RON」としているなら95は指定を満たさないため、使用すべきではありません。

    一方、「98 Recommended / 95 Minimum」など、95の使用が認められている車なら95でも走行できます。ただし、98を使用した場合と比べて、エンジン性能が制限される可能性があります。

    「98を推奨」と「98が最低条件」は意味が異なります。表示を正しく読むことが大切です。



    91指定車に95や98を入れるメリットはある?

    では、反対に91指定の車に95や98を入れるのはどうでしょうか。

    基本的に、91以上が指定されている一般的なガソリン車であれば、95や98を使用しても問題ありません。

    ただし、価格差に見合う効果があるかどうかは別の話です。

    高オクタン価のガソリンを利用することを想定して設計されたエンジンでは、燃費や加速性能が多少改善する場合があります。

    しかし、通常の91を前提として設計された車では、95や98に変更しても、体感できるほどの違いがないことも珍しくありません。

    例えば、1週間のレンタカー旅行で91指定の小型車を借りた場合、わざわざ98を選ぶ必要は通常ありません。

    「高いガソリンの方がエンジンに良い」という理由だけでプレミアムガソリンを選ぶより、指定されたオクタン価を満たす燃料を選ぶことが大切です。

    なお、95や98のプレミアムガソリンには、ブランドによって洗浄性を意識した添加剤などが含まれる商品もあります。ただし、添加剤の有無と、すべての車で得られる燃費改善効果は別の問題です。

    ガソリンの種類による価格差と燃費

    オーストラリアのガソリン価格は、都市、地域、店舗、曜日、原油価格などによって大きく変わります。

    同じ都市であっても、数キロ離れたガソリンスタンドで1リットル当たりの価格が大きく違うことがあります。

    一般的には、E10や91が比較的安く、95、98の順に高くなる傾向があります。ただし、特売や地域事情によって逆転する場合もあります。

    以下は、実際の市場価格ではなく、燃料ごとの価格差がどの程度になるのかを理解するための計算例です。

    燃料 仮の価格(1L) 50L給油時
    E10 A$1.85 A$92.50
    Unleaded 91 A$1.90 A$95.00
    Premium 95 A$2.05 A$102.50
    Premium 98 A$2.15 A$107.50

    この例では、50リットル給油した場合、91と98の差額はA$12.50になります。

    一方、E10は通常のガソリンよりエネルギー密度が低いため、同じ距離を走るのに必要な燃料の量が多少増えることがあります。

    そのため、E10が91より安かったとしても、必ずしも走行距離当たりの燃料代が安くなるとは限りません。

    例えば、91が1リットルA$2.00で、E10を使用すると燃料消費量が仮に3%増える車の場合、E10が約A$1.94以下であれば走行距離当たりの費用で有利になります。

    もちろん、これは計算上の目安であり、実際の燃費差は車両や運転状況によって異なります。

    ニューサウスウェールズ州では、州政府が提供するフューエルチェック(FuelCheck)でガソリンスタンドごとの価格を比較できます。

    ニューサウスウェールズ州 FuelCheck

    長距離ドライブでは、都市部を出る前に燃料を補給し、次に給油できる場所と営業時間も確認しておくと安心です。

    給油口・契約書で指定燃料を確認する方法

    レンタカーで使用する燃料が分からない場合は、次の順番で確認するとよいでしょう。

    1.給油口の内側を確認する

    燃料キャップや給油口のフタの裏に、以下のような表示がある場合があります。

    • UNLEADED FUEL ONLY:無鉛ガソリン専用
    • MIN 91 RON:最低オクタン価91
    • MIN 95 RON:最低オクタン価95
    • 98 RON ONLY:RON 98指定
    • DIESEL ONLY:ディーゼル専用
    • NO E10:E10使用不可

    「Unleaded Fuel Only」とだけ書かれている場合、それだけでは91、95、98のどれを最低条件としているか判断できないことがあります。

    2.レンタカーの契約書・車両案内を確認する

    レンタカー会社によっては、契約書、車両案内カード、キーに付けられたタグなどに指定燃料が記載されています。

    燃料満タン返却の条件だけでなく、Fuel Type(燃料の種類)の欄も確認しておきましょう。

    3.取扱説明書を確認する

    給油口に詳しい表示がない場合は、車両の取扱説明書のFuel RequirementsやRecommended Fuelなどの項目を確認します。

    4.レンタカー会社へ確認する

    それでも分からない場合は、給油前にレンタカー会社へ連絡しましょう。

    スタッフには「What type of fuel does this car take?(この車はどの燃料を使用しますか?)」と聞けば通じます。

    E10を使用したい場合には「Can I use E10 in this car?(この車にE10を入れてもよいですか?)」と確認してください。

    なお、レンタカー会社が指定する燃料や契約上の条件がメーカーの一般的な説明より厳しい場合は、レンタカー会社の指示に従ってください。



    ディーゼルとガソリンの誤給油に注意

    オーストラリアのレンタカー旅行で特に注意したいのが、ディーゼル車とガソリン車の取り違えです。

    日本で普段ガソリン車に乗っている方でも、オーストラリアでSUVや大型車を借りると、ディーゼル車が用意されることがあります。

    英語で軽油はDiesel、ガソリンはPetrolです。

    両者はまったく異なる燃料であり、互換性はありません。

    車の種類 正しい燃料 間違った燃料
    ガソリン車 指定されたPetrol Diesel
    ディーゼル車 指定されたDiesel 91・95・98・E10

    特にディーゼル車にガソリンを入れた場合、燃料ポンプや噴射装置などを損傷するおそれがあります。

    近年のディーゼルエンジンでは燃料噴射装置が精密に作られているため、修理費用が高額になることもあります。

    また、ガソリン車にディーゼルを入れた場合も、エンジンの不調や燃料系統の修理が必要になる可能性があります。

    日本のガソリンスタンドでは、レギュラー、ハイオク、軽油に色分けされたノズルを見慣れている方もいると思います。

    しかし、オーストラリアでは日本の色分けルールを当てにしないでください。

    必ずノズルや給油機に書かれた燃料名を見て、車両の指定と一致しているか確認しましょう。

    間違った燃料を入れた場合の対処法

    万が一、レンタカーに間違った燃料を入れてしまった場合は、慌てずに対応することが大切です。

    最も重要なのは、エンジンを始動しないことです。

    誤給油に気付いた段階でエンジンを始動すると、間違った燃料が燃料配管やエンジン内部へ送られ、故障の範囲が拡大する可能性があります。

    対応の手順は以下のとおりです。

    1. 給油を直ちに中止する
    2. エンジンを始動しない。既に停止している場合は再始動しない
    3. 給油機の番号や入れた燃料の種類、量を控える
    4. 安全を確保したうえでレンタカー会社のロードサイドアシスタンスへ連絡する
    5. レンタカー会社の指示に従い、必要であれば燃料の抜き取りや車両の移送を手配してもらう

    最近の車には、ドアの開閉や電源操作などによって電動燃料ポンプが作動するものもあります。誤給油に気付いたら、できるだけ車両の電源を操作せず、レンタカー会社の指示を仰いでください。

    給油後に走り始めてから異常に気付いた場合は、安全な場所に停車し、エンジンを止めて再始動しないようにします。

    間違った燃料を入れてしまったことを隠して走行を続けるのは禁物です。結果的に修理費用が大きくなる可能性があります。

    また、誤給油による故障は、レンタカーの通常の車両損害補償や免責額軽減プランでは補償されないことがあります。

    契約によっては、燃料の抜き取り費用、レッカー費用、修理費用などが借主負担となるため、給油前の確認が非常に重要です。

    91、95、98などのオクタン価を間違えた場合も、車両の最低指定を満たしていないと気付いたら、自己判断で走行を続けたり別の燃料を追加して解決しようとしたりせず、レンタカー会社に相談してください。

    オーストラリアのガソリンに関するよくある質問

    オーストラリアのレギュラーガソリンは91ですか?

    はい。一般的なレギュラーガソリンはUnleaded 91です。ただし、車によっては95や98のプレミアムガソリンが必要な場合があります。
    91指定の車に98を入れても大丈夫ですか?

    通常は問題ありません。ただし、91を指定する一般的な車で98を使用しても、必ず燃費や性能が向上するわけではありません。価格差に見合う効果がない場合もあります。
    95指定の車に91を入れても走れますか?

    最低RON 95が指定されている車に91を使用してはいけません。ノッキングや性能低下、エンジン損傷につながるおそれがあります。誤給油した場合は走行せず、レンタカー会社へ相談してください。
    98指定の車に95を入れてもよいですか?

    最低98が指定されている車には使用できません。ただし、98が推奨で最低95が認められている車なら使用可能です。取扱説明書のMinimumとRecommendedの表示を確認してください。
    E10は普通のガソリンと混ぜても大丈夫ですか?

    E10対応車で、混合後も車両に必要なオクタン価などの条件を満たす場合、通常のガソリンと混ざること自体は問題ありません。ただし、E10非対応車やプレミアムガソリン指定車に、自己判断でE10を使用しないでください。
    E10は91より安いのでしょうか?

    E10は91より安く販売されていることが多いものの、必ず安いとは限りません。また、エタノールのエネルギー密度が低いため、燃料消費量が多少増えることがあります。実際の価格差と燃費を考慮して判断します。
    レンタカーで燃料の種類を間違えたらどうすればよいですか?

    給油を中止し、エンジンを始動せず、レンタカー会社のロードサイドアシスタンスへ連絡してください。既に走行している場合は安全な場所に停止し、再始動しないでください。自己判断で燃料を追加したり走行を続けたりすることは避けましょう。



    まとめ|オーストラリアで給油するときは車の指定燃料を確認

    オーストラリアのガソリンスタンドでは、日本と異なる燃料表示に戸惑うことがありますが、基本的な仕組みを知っていれば決して難しくありません。

    一般的なレギュラーガソリンはUnleaded 91、プレミアムガソリンは95と98、E10はエタノール混合ガソリン、Dieselは軽油です。

    給油前には、レンタカーの給油口や取扱説明書で必要な燃料を確認しましょう。特に、95や98を最低条件として指定している車には、それより低いオクタン価の燃料を入れないよう注意が必要です。

    また、E10は安価な選択肢になることがありますが、車両の対応状況を確認せずに利用するべきではありません。

    最も避けたいのは、ガソリン車とディーゼル車の誤給油です。給油機のノズルの色ではなく、燃料名を確認する習慣をつけておくと安心です。

    オーストラリアのドライブ旅行では、燃料の選択だけでなく、給油方法、支払い方法、レンタカー返却時の給油条件なども事前に確認しておきましょう。

    ガソリンスタンドの利用手順については、関連記事「オーストラリアのガソリンスタンドの使い方|給油・支払い方法を解説」も参考にしてください。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリアのガソリンスタンドの使い方|給油・支払い方法を解説

    オーストラリアのガソリンスタンドの使い方|給油・支払い方法を解説

    オーストラリアで初めてレンタカーを借りると、意外に緊張するのがガソリンスタンドでの給油です。

    日本のセルフ式ガソリンスタンドと似ていますが、細かい部分が違います。

    「最初にお金を払うの?」

    「給油してから店内へ行けばいい?」

    「91、95、98、E10って何?」

    「レギュラーはどれ?」

    「満タンにしたいとき、どうすればいい?」

    と迷う人も多いでしょう。

    オーストラリアではガソリンスタンドを一般に、サービス・ステーション(Service Station)、略してServoと呼ぶことがあります。

    給油そのものは基本的にセルフサービスです。

    多くの有人店舗では、

    自分で給油

    ↓

    ポンプ番号を確認

    ↓

    店内カウンターで支払い

    という流れです。

    ただし最近は、アプリで支払う方式、ポンプでカード決済する方式、給油前に金額を仮押さえする無人スタンドなどもあります。

    日本のように、最初に店内へ行って「満タン」とお願いするのでしょうか?
    通常の有人スタンドなら、自分で給油してから店内へ入り、「Pump 4, please」のようにポンプ番号を伝えて支払う方式が一般的です。ただし店舗によって支払い方法が違うので、ポンプに表示された案内を確認してください。

    そしてレンタカー利用者が最も注意したいのが、燃料の種類を間違えないことです。

    オーストラリアでは、

    91。

    95。

    98。

    E10。

    Diesel。

    などが同じポンプに並んでいることがあります。

    特にガソリン車へディーゼル、ディーゼル車へガソリンを入れる誤給油は、単なる小さなミスでは済まない場合があります。

    この記事では2026年10月時点の最新情報をもとに、オーストラリアでの給油方法、支払い、燃料の選び方、レンタカー返却前の給油、地方ドライブでの注意点まで、日本人旅行者向けに分かりやすく説明します。

    目次:オーストラリアのガソリンスタンドの使い方(クリックで開閉)




    まず結論|給油はこの順番

    一般的な有人ガソリンスタンドなら、次の順番で考えると分かりやすいでしょう。

    順番 すること
    1 給油口がポンプ側になるよう車を止める
    2 エンジンを停止する
    3 レンタカー指定の燃料を確認
    4 正しいノズルを選ぶ
    5 自分で給油する
    6 ノズルを元へ戻す
    7 ポンプ番号を確認する
    8 店内カウンターへ行く
    9 「Pump 4, please」などと伝える
    10 カードまたは現金等で支払う

    日本のセルフスタンドと一番違って感じるのは、給油後に店内で支払う店舗が多いことでしょう。

    給油が終わったら、そのまま車で出発してはいけません。

    必ず支払いが完了したことを確認してから出発してください。

    ガソリンスタンドは「Servo」

    日本ではガソリンスタンドと呼びますが、オーストラリアでは、

    Service Station。

    Petrol Station。

    という表現が一般的です。

    会話ではService Stationを縮めて、

    Servo

    と呼ぶこともあります。

    「近くにガソリンスタンドはありますか?」なら、

    Is there a servo nearby?

    でも通じます。

    基本はセルフサービス

    オーストラリアでは、スタッフが車まで来て給油してくれるスタンドは一般的ではありません。

    ドライバー自身が、

    車を止める。

    給油口を開ける。

    燃料を選ぶ。

    ノズルを差す。

    給油する。

    という作業をします。

    日本でセルフ式ガソリンスタンドを利用した経験があれば、それほど難しくありません。

    給油前に燃料種類を確認

    レンタカーでは、給油機へ車を入れる前に燃料の種類を確認してください。

    オーストラリアの一般的なガソリンスタンドでは、

    Unleaded 91。

    Premium 95。

    Premium 98。

    E10。

    Diesel。

    など複数の燃料が販売されています。

    値段が安いからといって、どれを入れてもよいわけではありません。

    レンタカーならどこを確認する?

    最初に確認したいのは、

    給油口のふた。

    車の取扱表示。

    レンタル契約書。

    キーに付いたタグ。

    などです。

    例えば、

    UNLEADED PETROL ONLY

    DIESEL ONLY

    MINIMUM RON 95

    などと表示されていることがあります。

    分からなければ車を借りるときに、

    What fuel does this car take?

    と確認してください。

    スマートフォンで表示を写真に撮っておくと、給油時に迷いません。

    PetrolとGasolineの違い

    日本人が覚えておきたい英語です。

    オーストラリアでは、アメリカ英語のGasolineやGasより、

    Petrol

    という言葉を使うのが一般的です。

    「ガソリン車」はPetrol Car。

    「ガソリンスタンド」はPetrol Station。

    となります。

    Gasと言うと、LPGなど別のガス燃料を連想させることもあるので、オーストラリアではPetrolを使うほうが分かりやすいでしょう。

    91・95・98・E10とは?

    細かい違いは次の記事で詳しく紹介しますが、最低限知っておきたいのは次の点です。

    表示 一般的な意味
    91 レギュラー無鉛ガソリン
    95 プレミアム無鉛ガソリン
    98 高オクタンのプレミアム無鉛ガソリン
    E10 エタノールを最大約10%含むガソリン
    Diesel ディーゼル車専用

    ニュー・サウス・ウェールズ州政府によると、オーストラリアの一般的なRegular UnleadedはRON 91です。

    Premium 95、Premium 98は、それぞれオクタン価95、98のガソリンです。

    E10はエタノールを約10%含みます。

    重要なのは、レンタカー会社・自動車メーカーが指定した最低オクタン価以上の燃料を入れることです。

    Dieselは別の燃料

    ディーゼル車には必ずDieselを入れます。

    日本の軽油に相当します。

    オーストラリアではSUV、4WD、商用車などにディーゼル車が多くあります。

    外観だけではガソリン車かディーゼル車か分からないので、レンタカーでは毎回確認してください。

    間違った燃料を入れたら?

    もし誤給油に気付いたら、エンジンを始動しないことが非常に重要です。

    ガソリン車へディーゼル。

    ディーゼル車へガソリン。

    などを入れてしまった場合は、車を動かそうとせず、レンタカー会社またはロードサービスへ連絡してください。

    エンジンを始動すると燃料がエンジン内部へ回り、修理費が大きくなる可能性があります。

    誤給油は通常の事故補償とは別扱いになるレンタカー会社もあります。



    1.給油機の横へ車を止める

    ガソリンスタンドへ入ったら、空いている給油機へ車を寄せます。

    英語では給油機を、

    Fuel Pump

    または単にPumpと呼びます。

    給油口がホース側に来るよう車を止めます。

    給油口は左右どちら?

    借りたばかりのレンタカーでは意外に分かりません。

    多くの車では、燃料計にあるガソリンスタンドのマーク横に小さな三角形が表示されています。

    三角が左なら左側。

    右なら右側。

    という車が多くあります。

    ただし車種によって表示方法が違うため、出発前に一度確認しておくのが確実です。

    2.エンジンを止める

    車を所定の位置へ止めたら、

    ギアをP。

    パーキングブレーキ。

    エンジン停止。

    という状態にします。

    給油中は火気厳禁です。

    喫煙もできません。

    現地の安全表示に従ってください。

    3.正しいノズルを選ぶ

    給油機には複数のノズルがあります。

    ノズルの色だけで判断しないことをおすすめします。

    ブランドによって色分けが違う可能性があるためです。

    91

    95

    98

    E10

    Diesel

    という文字そのものを確認してください。

    レンタカー指定の燃料と一致していることを確認してからノズルを取ります。

    4.ノズルを差して給油する

    給油口のキャップを外し、ノズルを奥まで差し込みます。

    レバーを握ると給油が始まります。

    給油機の画面には通常、

    Litres。

    Dollar Amount。

    などが表示されます。

    例えば、

    32.4 L

    $64.77

    のように、給油量と金額が増えていきます。

    満タンはどうする?

    日本のように「満タンボタン」を押す必要がない給油機が一般的です。

    ノズルを差してレバーを握り続けると、満タンになったところで自動的に給油が止まります。

    そこで終了します。

    自動停止したあと、さらに無理に燃料を追加し続ける必要はありません。

    給油が終わったらノズルを元の場所へ戻し、給油口のキャップを閉めます。

    5.ポンプ番号を確認

    ここは日本人旅行者が忘れやすいポイントです。

    店内で支払う場合、レジのスタッフへ自分が利用したポンプ番号を伝えます。

    給油機に、

    1。

    2。

    3。

    4。

    など大きな番号があります。

    例えば4番なら、

    Pump four, please.

    と伝えます。

    金額を覚える必要はありません。

    スタッフ側の画面にPump 4の給油金額が表示されています。

    6.店内で支払う

    有人スタンドでは、給油を終えたら店内へ入り、レジで支払います。

    ポンプ番号を伝え、カードまたは現金などで精算します。

    スタッフが、

    Anything else?

    と聞いてくることがあります。

    これは、

    「ほかに買うものはありますか?」

    という意味です。

    なければ、

    No, thanks.

    で問題ありません。

    カウンターで何と言う?

    例えば6番ポンプなら、

    Pump six, please.

    これだけで十分です。

    レシートが欲しければ、

    Could I have a receipt, please?

    と言います。

    レンタカー返却前の最後の給油では、レシートをもらっておくのがおすすめです。

    クレジットカードは使える?

    主要なガソリンスタンドでは、ビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)などのカード決済が広く利用されています。

    タッチ決済にも対応している店舗が多くあります。

    ただし日本発行カードではカード会社側の海外利用設定、利用可能額、不正利用検知などで承認されない可能性があります。

    レンタカー旅行なら、カードを複数枚持っておくと安心です。

    現金でも払える?

    スタッフのいる一般的な店舗なら現金を受け付けるところも多くあります。

    ただし店舗によってはキャッシュレス、無人、事前カード承認式などの場合があります。

    地方や深夜のセルフサービス施設ではカードが必要になることもあるため、現金だけでレンタカー旅行をするのはおすすめしません。

    Pay at Pump

    スタンドによっては、店内へ入らず給油機またはアプリで決済できます。

    英語では、

    Pay at Pump

    などと表示されます。

    ただし日本のクレジットカードがすべての機械で必ず使えるとは限りません。

    うまくいかなければ、有人店舗なら店内カウンターで支払えばよいでしょう。

    アプリで支払う方法

    オーストラリアでは大手ガソリンスタンド各社が、スマートフォンで燃料を支払えるサービスを提供しています。

    旅行者が必ず利用する必要はありません。

    数回しか給油しない旅行なら、通常どおり給油後に店内で払う方法が一番簡単です。

    アンポルのFuelPay

    アンポル(Ampol)の対応店舗では、アンポル・アプリのFuelPayを利用できます。

    現在の仕組みでは、アプリを開いて、

    店舗。

    ポンプ番号。

    支払方法。

    を確認してから給油します。

    給油後、ノズルを戻すと支払いが処理されます。

    現在のアンポルの案内では、このFuelPayについて事前の金額仮押さえは行わず、最終的な給油額が決済されます。

    セブン-イレブンのPay & Go

    セブン-イレブン(7-Eleven)では、対応店舗でMy 7-ElevenアプリのPay & Go Fuel Upを利用できます。

    こちらは給油前に、

    店舗。

    ポンプ番号。

    給油上限額。

    を選択します。

    指定した給油上限額がカードへ一時的に仮押さえされ、その後、実際に給油した金額だけが精算されます。

    例えば上限100豪ドルを選び、実際の給油が72豪ドルなら、最終的な購入額は72豪ドルです。

    カードの仮押さえとは?

    無人スタンドやアプリ決済では、給油前にカードへ一定額を仮押さえする方式があります。

    ホテルやレンタカーのデポジットと似た考え方です。

    100豪ドルを仮押さえされたからといって、100豪ドル分すべて給油したことにはなりません。

    実際の給油額が確定した後、不要な仮押さえが解除されます。

    銀行・カード会社によっては利用可能枠へ戻るまで少し時間がかかる場合があります。

    無人スタンドでは支払い方が違う

    地方には24時間利用できる無人式の給油所があります。

    こうした施設では、

    カードを読み込む。

    暗証番号を入力。

    給油金額を選択。

    カード承認。

    給油。

    という順番になることがあります。

    ユナイテッド・ペトロリアム(United Petroleum)が運営する一部のセルフサービス施設でも、給油前に金額を選択し、カードを事前承認してから給油する方式が導入されています。

    画面表示を確認して操作してください。

    価格表示の見方

    道路沿いの大きな看板には、

    91 199.9

    E10 195.9

    95 211.9

    98 219.9

    Diesel 205.9

    などと表示されます。

    この数字は、基本的に1リットルあたりのセント表示です。

    199.9とはいくら?

    例えば、

    199.9 cents per litre

    なら、

    1リットル=1.999豪ドル

    です。

    日本人には「199.9豪ドル」に見えるかもしれませんが、そうではありません。

    50リットル給油すれば、単純計算で約99.95豪ドルです。

    スタンドによって価格差が大きい

    オーストラリアの燃料価格は全国一律ではありません。

    同じ地域でもスタンドごとに価格が違います。

    またシドニー、メルボルン、ブリスベン、アデレード、パースでは、ガソリン価格が徐々に下がったあと短期間で大きく上昇する「価格サイクル」があります。

    数日前に見た価格と大きく違うことも珍しくありません。

    レンタカーを返す直前だからと空港のすぐ隣だけで探さず、少し手前のスタンドも比較すると安い場合があります。

    FuelCheckなどを利用

    オーストラリアでは州政府等がリアルタイムの燃料価格データを提供している地域があります。

    長距離ドライブでは、こうしたサービスを利用すると便利です。

    ニュー・サウス・ウェールズ州・ACT

    ニュー・サウス・ウェールズ州(New South Wales)とオーストラリア首都特別地域(Australian Capital Territory/ACT)では、FuelCheckを利用できます。

    現在地。

    町名。

    郵便番号。

    燃料種類。

    などから、各ガソリンスタンドの価格をリアルタイムで比較できます。

    長距離ルート上の安いスタンドを調べる機能もあります。

    西オーストラリア州

    西オーストラリア州(Western Australia)ではFuelWatchが便利です。

    州内すべての対象燃料小売店が翌日の価格を毎日報告し、その価格は翌朝6時から24時間固定されます。

    パースだけでなく地方の料金比較にも利用できます。

    クイーンズランド州

    クイーンズランド州(Queensland)では、ガソリンスタンドが燃料価格を政府の制度へ報告しています。

    政府はそのデータを利用する複数の燃料価格比較アプリ・ウェブサイトを案内しています。

    ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト周辺でレンタカーを利用するときにも便利です。

    南オーストラリア州

    南オーストラリア州(South Australia)でもリアルタイムの燃料価格情報を利用できます。

    州政府は複数の対応アプリ・ウェブサイトを案内しており、91、95、98、ディーゼル、E10など燃料種類別に比較できます。

    地方ドライブでは早めに給油

    オーストラリアの地方を走るときは、都市部の感覚で、

    「残り少なくなったら次のスタンドで入れればいい」

    と考えないほうが安全です。

    次の町まで100km以上。

    営業時間外。

    特定燃料が売り切れ。

    ということもあります。

    特に、

    アウトバック。

    西オーストラリア州北部。

    ノーザン・テリトリー。

    タスマニア地方部。

    長距離の国立公園周辺。

    などでは、燃料計が半分程度になった段階から次の給油場所を考えるくらいでもよいでしょう。

    夜間・24時間スタンド

    都市部には24時間営業のガソリンスタンドが多数あります。

    一方、地方では夜になると店舗が閉まることがあります。

    24 Hoursと表示されていても、夜間は店内が閉まり、カード式の無人給油だけという施設もあります。

    夕方以降に地方へ向かうなら、日中のうちに給油しておくと安心です。



    給油中の安全

    給油時には、

    エンジンを止める。

    パーキングブレーキをかける。

    喫煙しない。

    火気を近づけない。

    燃料を入れすぎない。

    現地の安全表示に従う。

    という基本を守ってください。

    ガソリンは可燃性の高い液体です。

    給油中に車へ何度も乗り降りすることも、静電気の観点から避けるよう案内されています。

    給油中のスマートフォン

    給油エリアでは、店舗の表示やアプリ側の安全指示に従ってください。

    例えばセブン-イレブンのPay & Goでは、ポンプ番号等をアプリで設定した後、給油中はスマートフォンを使用せず、車内へ戻ってから支払い完了通知を確認するよう案内しています。

    スマートフォンを使う必要がある場合も、給油ノズルを操作しながら使用しないようにしましょう。

    レンタカー返却前の給油

    一般的なレンタカー契約では、車を受け取ったときと同じ燃料量で返す必要があります。

    多くの場合は、

    満タンで受取

    ↓

    満タンで返却

    です。

    例えばハーツは、通常車両を満タンで貸し出し、事前燃料購入を選択していない場合は満タンで返却するよう案内しています。

    エイビスも通常は満タンで貸し出し、満タンで返却しない場合は給油料金がかかります。

    レシートを保管する

    レンタカー返却直前の給油レシートは捨てないでください。

    レンタカー会社から、

    「満タンではなかった」

    として給油料金を請求された場合、返却直前に給油した証明になります。

    エイビスも、満タンで返却したのに給油料金を請求された場合の異議申立てについて、返却日の給油レシートやカード明細を証拠として用意するよう案内しています。

    レシートと一緒に、返却時の燃料計もスマートフォンで撮影しておくとさらに安心です。

    レンタカーの事前燃料購入

    レンタカー会社によっては、車を借りるときに燃料1タンク分を事前購入するプランがあります。

    これを選ぶと、返却直前にガソリンスタンドを探す必要がありません。

    ハーツではFuel Purchase Optionを用意しています。

    便利ですが、使い残した燃料について通常返金されません。

    つまりタンクを半分残して返却すると、残った燃料分を得したことにはなりません。

    満タンで返さなかったら?

    レンタカー会社が給油し、

    燃料代。

    +

    給油サービス料金。

    を請求する場合があります。

    自分で近くのガソリンスタンドへ行って給油するより高くなることがあります。

    特に空港返却では時間がなくなりやすいので、返却営業所の10~20km手前でガソリンスタンドを探しておくと安心です。

    日本人旅行者がやりやすい失敗

    燃料種類を値段だけで選ぶ

    最安のE10がレンタカーに適合するとは限りません。

    Dieselを「高級ガソリン」と勘違いする

    まったく別の燃料です。

    ノズルの色だけで判断する

    文字・数字を確認しましょう。

    給油後、そのまま走り去る

    店内払いのスタンドでは未払いになります。

    ポンプ番号を忘れる

    店内へ行く前に確認。

    199.9を199.9豪ドルと考える

    1リットル199.9セント、つまり1.999豪ドルです。

    地方でギリギリまで給油しない

    次のスタンドが遠いことがあります。

    レンタカー返却時のレシートを捨てる

    少なくとも最終精算が確認できるまで保管しましょう。

    給油チェックリスト

    チェック 確認内容
    □ レンタカーの燃料種類を確認した
    □ 給油口が左右どちらか確認した
    □ エンジンを停止した
    □ ノズルの色ではなく91・95・98・E10・Dieselの文字を確認
    □ 満タンになったら自動停止で終了
    □ 給油後にポンプ番号を確認
    □ 店内払いなら支払い完了前に出発しない
    □ アプリ決済なら支払い完了を確認
    □ 地方では早めに給油
    □ レンタカー返却前のレシートを保管
    □ 返却時の燃料計を写真に残す

    初めてでも一度やれば簡単

    オーストラリアのガソリンスタンドは、日本と少し手順が違います。

    しかし難しくありません。

    一般的な有人スタンドなら、

    正しい燃料を確認。

    ↓

    自分で給油。

    ↓

    ポンプ番号を確認。

    ↓

    店内で支払い。

    これだけです。

    覚えておきたい英語も、

    Pump four, please.

    程度で十分です。

    一方で、最も気を付けたいのは燃料の種類です。

    オーストラリアには91、95、98、E10、Dieselなどがあります。

    レンタカーを受け取ったときに、指定燃料を確認してください。

    分からなければ、

    What fuel does this car take?

    と聞き、答えを写真に残しておけば安心です。

    また地方をレンタカーで旅行するときは、早めの給油を心掛けましょう。

    オーストラリアは日本より町と町の間隔が長く、夜には閉まるガソリンスタンドもあります。

    そしてレンタカー返却前の最後の給油では、

    満タン。

    レシート保存。

    燃料計の写真。

    の3つを行っておくと、後日の給油料金トラブルを防ぎやすくなります。

    「燃料種類」と「ポンプ番号」だけ忘れなければ、オーストラリアでの給油はそれほど難しくありません。

    一度経験すれば、2回目からはほぼ迷わず利用できるでしょう。

    よくある質問

    オーストラリアのガソリンスタンドはセルフですか?

    基本的には自分で給油するセルフサービスです。一般的な有人店舗では、自分で給油した後、店内カウンターでポンプ番号を伝えて支払う方式がよく使われます。

    給油前と給油後、どちらで支払いますか?

    一般的な有人スタンドでは給油後に店内で支払う店舗があります。一方、無人スタンド、アプリ決済、Pay at Pumpでは給油前のカード承認が必要な場合があります。給油機の表示に従ってください。

    オーストラリアでレギュラーガソリンは何番ですか?

    一般的なRegular Unleaded PetrolはRON 91です。ただしレンタカーによって95以上などの指定があるため、必ず車両の指定燃料を確認してください。

    E10は普通のレンタカーに入れても大丈夫ですか?

    E10対応車なら利用できますが、すべての車に適しているとは限りません。レンタカー会社または車両メーカーが指定した燃料を使用してください。

    199.9と表示されていたら、ガソリンはいくらですか?

    1リットル199.9セント、つまり1.999豪ドルです。50リットル給油すると単純計算で約99.95豪ドルになります。

    ガソリンスタンドで何と言えば支払えますか?

    使用した給油機が4番なら「Pump four, please.」だけで通じます。スタッフ側で給油額を確認して精算してくれます。

    間違ってディーゼルを入れてしまったらどうしますか?

    エンジンを始動せず、車を動かさないでください。レンタカー会社またはロードサービスへ連絡し、指示を受けてください。

    レンタカーは満タンで返却する必要がありますか?

    一般的には受取時と同じ燃料量で返却します。満タン貸出なら満タン返却が基本です。事前燃料購入プランを利用している場合などは条件が異なるため、レンタル契約を確認してください。

    返却前のガソリンのレシートは必要ですか?

    必須とは限りませんが、保管することをおすすめします。満タン返却後に給油料金を請求された場合、返却直前に給油した証明として利用できます。

    地方ではガソリンスタンドが少ないですか?

    地域によっては町と町の距離が長く、営業時間も限られます。アウトバックなどの長距離ドライブでは、燃料がかなり少なくなる前に早めに給油してください。



    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリアの有料道路の払い方|レンタカー利用者向けToll完全ガイド

    オーストラリアの有料道路の払い方|レンタカー利用者向けToll完全ガイド

    オーストラリアでレンタカーを借りて走っていると、料金所を通った覚えがないのに、帰国後カードへ数豪ドル、十数豪ドルの請求が入ることがあります。

    請求元を見ると、

    リンクト(Linkt)。

    あるいはレンタカー会社。

    「これは何の料金?」

    と思う人もいるでしょう。

    オーストラリアの有料道路は、日本の高速道路とはかなり仕組みが違います。

    基本的に料金所へ車を止めて、現金やクレジットカードで支払う場所はありません。

    道路上に設置されたカメラや電子設備で車両を読み取り、ナンバープレートや電子タグを使って料金を徴収する完全電子式のToll Roadが中心です。

    しかもレンタカーの場合、自分で料金所を探して払うのではなく、レンタカー会社と有料道路会社が連携し、登録したカードへ自動的に請求されるケースが多くなっています。

    シドニーでレンタカーを借ります。有料道路へ入る前に、何か登録しておく必要がありますか?
    エイビス、バジェット、シクスト、ユーロップカーなどでは、レンタカー会社の予約情報を使ってLinktのレンタル用アカウントが自動的に設定される仕組みがあります。その場合、自分で料金所を探したり、その都度支払ったりする必要はありません。

    ただし、すべてのレンタカー会社が同じ料金体系ではありません。

    例えばエイビス(Avis)、バジェット(Budget)、シクスト(SIXT)などでは、実際の通行料金に加えて、現在は有料道路を利用した日ごとに3.30豪ドルのレンタル・サービス料金が加算されます。

    一方、ハーツ(Hertz)は別の仕組みを採用しており、自社のToll Serviceを利用すると、実際の通行料金に15%の管理手数料が加算されます。

    さらに、シドニー、メルボルン、ブリスベンでは有料道路がかなり多く、カーナビやGoogleマップが時間優先で有料道路へ案内することもあります。

    この記事では2026年10月時点の最新情報をもとに、オーストラリアの有料道路の仕組み、レンタカーでの支払い方、会社別の違い、主要都市のToll Road、料金を節約する方法まで詳しく解説します。

    目次:オーストラリアの有料道路・レンタカーTollガイド(クリックで開閉)
    1. まず結論|レンタカーではどう払う?
    2. Toll Roadとは?
    3. 料金所も現金払いもない
    4. 有料道路が多い都市は?
    5. シドニーの有料道路
    6. シドニーの料金例
    7. シドニー空港から市内も注意
    8. ハーバーブリッジ・トンネル
    9. メルボルンの有料道路
    10. ウェスト・ゲート・トンネルも有料
    11. イーストリンク
    12. ブリスベンの有料道路
    13. ブリスベンの料金例
    14. パース・アデレード・ケアンズでは?
    15. レンタカーはどうやって支払う?
    16. Linkt Rental Accountとは?
    17. 3.30豪ドルは1回ごとではない
    18. エイビス
    19. バジェット
    20. シクスト
    21. ユーロップカー
    22. ハーツは仕組みが違う
    23. ハーツで自分のTagを使う場合
    24. 自分のLinktアカウントを作るべき?
    25. 自分のe-Tagは使える?
    26. 二重請求を避ける
    27. 請求はいつ来る?
    28. 利用履歴を確認できる?
    29. どのカードに請求される?
    30. レンタカー返却後でも請求される
    31. 有料道路を避けることはできる?
    32. Googleマップで有料道路を回避
    33. 有料道路は使わないほうが得?
    34. 空港移動では時間を優先してもよい
    35. 間違って有料道路へ入ったら?
    36. 支払いを放置するとどうなる?
    37. レンタカー会社へ通知が届く場合
    38. Tollを装った詐欺にも注意
    39. キャンピングカーは料金区分に注意
    40. トレーラー・大型車
    41. 旅行予算にどのくらい入れる?
    42. Toll料金を抑えるコツ
    43. レンタカー受取時に確認すること
    44. 営業所で使える英語
    45. 出発前チェックリスト
    46. 料金所を探す必要はない
    47. よくある質問




    まず結論|レンタカーではどう払う?

    オーストラリアの大手レンタカーを利用する日本人旅行者なら、基本的には次のように考えておけば大丈夫です。

    レンタカー会社 主な支払い方法 追加料金
    エイビス Linkt Rental Accountが自動設定 通行料+3.30豪ドル/利用日
    バジェット Linkt Rental Accountが自動設定 通行料+3.30豪ドル/利用日
    シクスト Linkt Rental Accountが自動設定 通行料+3.30豪ドル/利用日
    ユーロップカー Linkt Rental Productを利用可能 通行料+3.30豪ドル/利用日
    ハーツ Hertz Toll Service 通行料+通行料の15%管理料

    エイビス、バジェット、シクストなどを利用する場合、通常は有料道路へ入る前に自分で何か購入する必要はありません。

    有料道路を利用すると、予約情報をもとにレンタカー用のLinktアカウントが自動的に設定されます。

    その後、レンタカー受取時に登録したクレジットカードまたはデビットカードへ料金が請求されます。

    Toll Roadとは?

    英語のTollは「通行料金」という意味です。

    Toll Roadなら有料道路。

    Toll Tunnelなら有料トンネル。

    Toll Bridgeなら有料橋です。

    道路標識やナビでも、

    TOLL。

    TOLL ROAD。

    と表示されることがあります。

    日本の「高速道路=有料」とは少し違い、オーストラリアでは無料の高速道路も多くあります。

    MotorwayやFreewayだから必ず有料というわけではありません。

    料金所も現金払いもない

    オーストラリアの有料道路で、日本人旅行者が最も戸惑いやすい部分です。

    日本の高速道路のように、入口で通行券を取り、出口で料金所へ止まる方式ではありません。

    電子タグやナンバープレート認識カメラで車を読み取ります。

    つまり、

    有料道路へそのまま入る。

    そのまま走る。

    そのまま出口から出る。

    だけです。

    料金所を探す必要はありません。

    逆に「支払う場所がなかったから無料だった」と考えないようにしてください。

    有料道路が多い都市は?

    日本人旅行者が特に注意したいのは、

    シドニー(Sydney)。

    メルボルン(Melbourne)。

    ブリスベン(Brisbane)。

    です。

    バジェットも、オーストラリアの有料道路は東海岸にあり、特にシドニー、メルボルン、ブリスベン都市圏で利用する機会が多いと案内しています。

    旅行中にこの3都市でレンタカーを借りるなら、Tollの仕組みは知っておいたほうがよいでしょう。

    シドニーの有料道路

    シドニーはオーストラリアでも特に有料道路が多い都市です。

    主な道路には、

    シドニー・ハーバーブリッジ(Sydney Harbour Bridge)。

    シドニー・ハーバートンネル(Sydney Harbour Tunnel)。

    イースタン・ディストリビューター(Eastern Distributor)。

    クロス・シティ・トンネル(Cross City Tunnel)。

    ヒルズM2(Hills M2)。

    レーン・コーブ・トンネル(Lane Cove Tunnel)。

    ノースコネックス(NorthConnex)。

    ウェストリンクM7(Westlink M7)。

    M5サウス・ウェスト。

    ウェストコネックス(WestConnex)のM4、M5イースト、M8など。

    があります。

    空港、市内、西部、北部を移動しているだけでも有料道路を利用する可能性があります。

    シドニーの料金例

    2026年10月1日からの普通乗用車料金では、代表例として、

    道路 普通乗用車の料金例
    イースタン・ディストリビューター 10.59豪ドル
    レーン・コーブ・トンネル 4.33豪ドル
    ノースコネックス 10.74豪ドル
    クロス・シティ・トンネル 最大7.46豪ドル
    ウェストリンクM7 最大10.57豪ドル
    M5サウス・ウェスト 6.10豪ドル

    道路によって固定料金、距離制、入口・出口による料金など仕組みが違います。

    料金は定期的に改定されるため、旅行時には最新料金を確認してください。

    シドニー空港から市内も注意

    日本人旅行者が有料道路を使いやすい代表例が、シドニー空港から市内中心部への移動です。

    ナビによってはイースタン・ディストリビューターを利用するルートが表示されます。

    この道路は現在、北向きのみ有料です。

    つまり空港方面からCBDへ北上するルートでは料金が発生することがあります。

    数豪ドルを節約するため一般道を選ぶ方法もありますが、交通状況によってはかなり時間差が出ます。

    ハーバーブリッジ・トンネル

    シドニー北部からCBD方面へ移動するときに利用することがあります。

    2026年現在、シドニー・ハーバーブリッジとハーバートンネルは南向きに通行する場合に料金がかかります。

    将来的には料金制度が変更される計画もあるので、旅行時には最新情報を確認してください。

    メルボルンの有料道路

    ビクトリア州(Victoria)には現在、3つの有料道路があります。

    シティリンク(CityLink)

    イーストリンク(EastLink)

    ウェスト・ゲート・トンネル(West Gate Tunnel)

    です。

    シティリンクはメルボルン空港方面のタラマリン・フリーウェイ、CBD周辺、モナッシュ・フリーウェイ方面などを結んでいます。

    空港から郊外へ移動するレンタカー旅行では利用する可能性があります。

    料金は通過する区間、車種、時間帯などによって変わります。

    ウェスト・ゲート・トンネルも有料

    ウェスト・ゲート・トンネルは2025年12月に開通した、メルボルンの新しい有料道路です。

    CBD西側、ドックランズ周辺、北部方面などへの新たなルートとして利用されています。

    2026年10月現在、シティリンクと同様にリンクトが料金を扱っています。

    古い旅行記事や古いカーナビ情報ではウェスト・ゲート・トンネルが反映されていないこともあるので注意してください。

    イーストリンク

    イーストリンクはメルボルン東部から南東部へ延びる有料道路です。

    イースタン・フリーウェイ。

    モナッシュ・フリーウェイ。

    フランクストン方面。

    モーニントン半島方面。

    へ移動するときに利用することがあります。

    運営会社はコネクトイースト(ConnectEast)ですが、オーストラリア国内の電子タグやアカウントには相互利用性があります。

    レンタカー会社のLinkt Rental Accountを利用している場合も、通常は会社側の仕組みに従って精算されます。

    ブリスベンの有料道路

    クイーンズランド州(Queensland)の有料道路も完全電子式です。

    主な道路は、

    ゲートウェイ・モーターウェイ(Gateway Motorway)。

    ローガン・モーターウェイ(Logan Motorway)。

    クレム7(Clem7)。

    ゴー・ビトウィーン・ブリッジ(Go Between Bridge)。

    レガシー・ウェイ(Legacy Way)。

    エアポートリンクM7(AirportlinkM7)。

    トゥーンバ・バイパス(Toowoomba Bypass)。

    などです。

    特にブリスベン空港、市内、ゴールドコースト方面などをレンタカーで移動する場合は、有料道路を使うことがあります。

    ブリスベンの料金例

    2026年10月現在、普通乗用車の代表的な料金は、

    道路・区間 普通車料金
    クレム7 6.77豪ドル
    ゴー・ビトウィーン・ブリッジ 4.22豪ドル
    レガシー・ウェイ 7.30豪ドル
    ゲートウェイ・モーターウェイ/ムラリー 6.02豪ドル
    エアポートリンクM7/ボーエン・ヒルズ-ケドロン 7.16豪ドル

    ブリスベンも道路や区間によって料金が異なります。

    パース・アデレード・ケアンズでは?

    オーストラリア旅行だからといって、どこでも有料道路があるわけではありません。

    シドニー、メルボルン、ブリスベン周辺に比べると、

    パース。

    アデレード。

    ケアンズ。

    ダーウィン。

    ホバート。

    などで通常の観光ドライブをする際は、Toll Roadを気にする場面はかなり少なくなります。

    その意味でも有料道路への注意が特に必要なのは東海岸の大都市部です。



    レンタカーはどうやって支払う?

    自分の車なら、Linktなどのアカウントや電子タグを利用します。

    しかし日本からの旅行者がレンタカーを借りる場合は、レンタカー会社側で支払いシステムが用意されていることが多くあります。

    その場合、旅行者が自分でToll Passを買う必要は通常ありません。

    Linkt Rental Accountとは?

    レンタカー会社がリンクトと提携している場合、有料道路を初めて利用すると、予約情報を使ってLinkt Rental Accountが自動的に作られます。

    例えばバジェットでは、

    レンタカーでToll Roadを走る。

    ↓

    Linkt Rental Accountが自動作成。

    ↓

    メールまたはSMSでアカウント情報が届く。

    ↓

    登録したカードへ通行料を自動請求。

    という流れです。

    利用者が有料道路へ入る前にLinktへ電話したり、料金所で止まったりする必要はありません。

    3.30豪ドルは1回ごとではない

    エイビス、バジェット、シクスト、ユーロップカーなどのLinkt Rental Accountで重要なのがサービス料金です。

    2026年10月現在、

    有料道路を利用した暦日ごとに3.30豪ドル

    が加算されます。

    例えば同じ日に、

    有料道路A。

    有料道路B。

    有料道路C。

    と3回利用した場合、

    それぞれの通行料金

    +

    3.30豪ドル

    です。

    3.30豪ドル×3回ではありません。

    一方、月曜日と火曜日の2日間に有料道路を利用すれば、サービス料金は、

    3.30豪ドル×2日=6.60豪ドル

    になります。

    エイビス

    エイビスはリンクトと提携しています。

    有料道路を利用すると、自動的にLinkt Rental Accountが作成されます。

    通行料金と、有料道路を利用した日ごとの3.30豪ドルのRental Service Feeが、レンタカー契約時に登録したカードへ請求されます。

    旅行者側で特別な設定をする必要は通常ありません。

    バジェット

    バジェットも同様です。

    リンクトがレンタカー予約情報を使ってアカウントを作成。

    通行料金+3.30豪ドル/利用日。

    登録カードへ自動請求。

    という仕組みです。

    通行履歴はLinkt Rental Accountへログインすれば確認できます。

    シクスト

    シクストもリンクトと提携しています。

    有料道路を利用すると、Linkt Rental Accountが自動作成されます。

    現在の料金は、

    実際のToll。

    +

    3.30豪ドル/有料道路利用日。

    です。

    シクストでは通常、走行後3~5日程度でLinktの取引が処理されます。

    ユーロップカー

    ユーロップカー(Europcar)の車両もリンクトへ登録されています。

    自分の有効なToll Tagを利用することもできますが、独自の手配をしない場合はLinkt Rental Productが使用されます。

    現在は、

    通行料金。

    +

    有料道路を利用した暦日ごとに3.30豪ドル。

    という料金体系です。

    ハーツは仕組みが違う

    ハーツについては、エイビス、バジェット、シクストとは料金方式が違います。

    営業所で、

    「自分のToll PassやE-Tagを使うか」

    を確認されます。

    自分のToll Tagなどを利用しない場合、Hertz Toll Service Productを利用します。

    現在のハーツの案内では、

    実際の通行料金+通行料金の15%のAdministration Charge

    が請求されます。

    例えば通行料合計が40豪ドルなら、

    40豪ドル+6豪ドル

    というイメージです。

    ハーツで自分のTagを使う場合

    自分の有効なToll PassやE-Tagを使うと申告すれば、ハーツのToll Serviceから外すことができます。

    ただし、ここで注意が必要です。

    自分で支払うと申告したにもかかわらず、実際には有効なTagやPassを用意せず有料道路へ入ると、ハーツ側で通行料を処理することになります。

    現在の公式案内では、その場合、通行料金に加え71.50豪ドルの管理手数料がかかります。

    日本からの短期旅行者なら、独自のToll Tagを持っていない人がほとんどでしょう。

    無理に「自分で払う」を選択するより、レンタカー会社のToll Serviceを利用するほうが分かりやすいでしょう。

    自分のLinktアカウントを作るべき?

    短期旅行者なら通常必要ありません。

    エイビス、バジェット、シクストなどではレンタル専用アカウントが自動的に作られます。

    むしろ同じレンタカーのナンバープレートを、自分の個人Linktアカウントへ勝手に登録すると、料金処理が複雑になる可能性があります。

    まずレンタカー会社がどのTollシステムを使っているか確認してください。

    自分のe-Tagは使える?

    オーストラリア在住者などで、自分の電子タグを持っている場合は利用できるレンタカー会社があります。

    オーストラリアで発行された電子タグは、他州の有料道路でも利用できる相互運用性があります。

    例えばニュー・サウス・ウェールズ州発行のTagをビクトリア州やクイーンズランド州で使用することも可能です。

    ただしレンタカー利用時には、その会社の手順に従ってください。

    二重請求を避ける

    レンタカー会社側の自動Tollシステムと自分の電子タグを同時に利用すると、状況によっては料金処理が複雑になる可能性があります。

    自分のTagを使う場合は、レンタカー会社へ伝える。

    レンタカー会社側の自動システムを使うなら、余計なPassを自分で設定しない。

    このどちらかに統一すると分かりやすいでしょう。

    請求はいつ来る?

    有料道路を通過した直後にカードへ請求されるとは限りません。

    シクストやバジェットのLinkt Rental Accountでは、通常、通行後3~5日程度で取引が処理されます。

    一方、ハーツはToll料金の請求が10~15営業日程度後になる場合があります。

    そのため、レンタカーを返却した後や、日本へ帰国した後に請求が入ることがあります。

    利用履歴を確認できる?

    できます。

    Linkt Rental Accountが作成される会社なら、メールやSMSで届いた情報を使ってログインし、

    利用日。

    道路。

    通行料金。

    サービス料金。

    支払い状況。

    などを確認できます。

    ハーツの場合は、レンタル後にマイ・ジャーニー・ポータル(My Journey Portal)からToll関連の請求書を確認できます。

    どのカードに請求される?

    通常はレンタカー契約時に登録したクレジットカードまたはデビットカードです。

    例えばバジェットでは、受取時に提示したカードへリンクトから直接請求されます。

    カード明細にはレンタカー会社名ではなく、Linktと表示されることがあります。

    見覚えがない請求と勘違いしないようにしましょう。

    レンタカー返却後でも請求される

    これは正常です。

    レンタカー返却時にはまだTollデータが処理されていない場合があります。

    したがって、

    車両料金。

    ↓

    レンタカーのデポジット解除。

    ↓

    数日後Toll料金。

    という順番でカードに表示されることがあります。

    「レンタカーの最終明細にTollがなかったから無料」とは限りません。



    有料道路を避けることはできる?

    できます。

    シドニー、メルボルン、ブリスベンとも、無料道路を使って目的地へ行けるケースは多くあります。

    ただし無料ルートは、

    信号が多い。

    渋滞しやすい。

    距離が長くなる。

    住宅街を通る。

    などの違いがあります。

    数豪ドルを節約するため30~40分余計に運転するなら、短期旅行では有料道路のほうが合理的な場合があります。

    Googleマップで有料道路を回避

    Googleマップなどのナビアプリには「有料道路を使わない」というルート設定があります。

    レンタカーを運転する前に、

    通常ルート。

    有料道路回避ルート。

    を比較してみましょう。

    例えば、

    有料道路:35分+8豪ドル。

    無料道路:43分。

    なら無料道路。

    有料道路:35分+8豪ドル。

    無料道路:1時間10分。

    なら有料道路。

    というように判断できます。

    有料道路は使わないほうが得?

    旅行者の場合、必ずしもそうではありません。

    オーストラリア旅行では時間も貴重です。

    有料道路を使うことで、

    渋滞を避けられる。

    信号が少ない。

    空港へ早く着く。

    長距離ドライブへ早く出発できる。

    というメリットがあります。

    特に帰国便へ向かうときは、数豪ドル節約するために渋滞しやすい一般道を選ぶ必要はないでしょう。

    空港移動では時間を優先してもよい

    例えば朝のシドニー。

    ホテルから空港へ向かうとき、無料道路を利用すると10~20分程度余計にかかる場合があります。

    国際線出発へ向かっているなら、Toll料金より時間の余裕を優先したほうが安心です。

    一方、到着日に時間の余裕があり、景色を見ながらゆっくり走るなら無料道路を選ぶこともできます。

    間違って有料道路へ入ったら?

    慌てる必要はありません。

    レンタカー会社に自動Toll決済システムが設定されていれば、そのまま走ってください。

    有料道路の途中で停車したり、出口を探して急な車線変更をしたりするほうが危険です。

    エイビス、バジェット、シクストなどなら、通常は後日自動で処理されます。

    支払いを放置するとどうなる?

    自分の車でTollを支払わなければ、Toll NoticeやDemand Noticeが発行され、元の通行料以外に管理費が加算されます。

    クイーンズランド州では、料金所のない完全電子式で、通常のドライバーは走行後3日以内に支払手続きをする必要があります。

    レンタカーの場合は会社側のTollサービスを利用すれば、この処理を自動化できます。

    レンタカー会社へ通知が届く場合

    適切なToll設定をせず、有料道路料金が未払いになった場合、車両の登録所有者であるレンタカー会社へ通知が届くことがあります。

    その後、

    通行料金。

    Toll会社の管理料金。

    レンタカー会社の事務手数料。

    などが追加される可能性があります。

    最初からレンタカー会社指定のTollシステムを使ったほうが簡単です。

    Tollを装った詐欺にも注意

    オーストラリアでは、LinktやEastLinkなどを装い、

    「未払いTollがあります」

    というSMSやメールを送り、偽サイトへ誘導する詐欺も発生しています。

    レンタカー利用後にToll関連のメッセージが来ても、リンクをすぐにタップせず、レンタカー会社や公式のTollアカウントから確認してください。

    キャンピングカーは料金区分に注意

    普通乗用車より大型のキャンピングカーや商用車では、Tollの車両区分が変わることがあります。

    シドニーでは、車両の高さや長さによってClass AとClass Bに分かれ、一部大型車では普通車の数倍になる道路があります。

    キャンピングカーを借りる場合は、レンタカー会社へToll Classを確認しておきましょう。

    トレーラー・大型車

    車両区分の考え方は州や道路によって違います。

    ニュー・サウス・ウェールズ州では、屋根上の荷物や牽引するトレーラーなども車両寸法判定へ影響する場合があります。

    一方、メルボルンのイーストリンクでは、一般乗用車がキャラバンやトレーラーを牽引してもCar Classとして扱われるルールがあります。

    大きな車両を借りる場合は普通車料金を前提にしないでください。

    旅行予算にどのくらい入れる?

    市内を数日レンタカーで走る程度なら、Toll代として旅行全体で20~50豪ドル程度の予備費を考えておくとよいでしょう。

    ただし使う道路によってかなり変わります。

    例えばシドニーで、

    空港。

    北部。

    西部。

    CBD。

    を何度も移動すると、1日に複数のToll Roadを利用することがあります。

    一方、メルボルンからグレート・オーシャン・ロードへ向かうだけなら、旅程によってはToll利用をかなり少なくできます。

    Toll料金を抑えるコツ

    ナビで有料・無料ルートを比較する

    時間差が小さければ無料ルート。

    市内観光中はレンタカーを使わない

    シドニー、メルボルンでは公共交通を活用。

    同じ日にまとめて移動する

    Linkt Rental Accountではサービス料3.30豪ドルが「有料道路を使った日ごと」なので、同日中の複数利用で毎回3.30豪ドルが付くわけではありません。

    空港へ向かうときは節約しすぎない

    時間優先。

    レンタカー会社のToll方式を確認する

    特にハーツは他社と料金方式が違います。

    レンタカー受取時に確認すること

    車を受け取るとき、次の一言を聞けば十分です。

    How do I pay for toll roads?

    有料道路料金はどうやって払いますか?

    さらに、

    Is the toll account automatically set up?

    Tollアカウントは自動で設定されますか?

    Is there a service fee?

    サービス料金はありますか?

    と確認すれば、その会社の仕組みを確認できます。

    営業所で使える英語

    How do toll roads work with this rental car?

    このレンタカーでは有料道路料金はどのように処理されますか?

    Do I need to set up a toll account?

    自分でTollアカウントを設定する必要がありますか?

    Will the tolls be charged automatically to my card?

    Toll料金はカードへ自動請求されますか?

    How much is the toll service fee?

    Tollのサービス料金はいくらですか?

    Can I use my own toll tag?

    自分のToll Tagを利用できますか?

    出発前チェックリスト

    チェック 確認内容
    □ レンタカー会社のToll支払方式を確認
    □ サービス料金を確認
    □ シドニー・メルボルン・ブリスベンではToll Roadを意識
    □ Googleマップ等で有料道路回避ルートも確認
    □ 時間差が大きい場合は無理にTollを避けない
    □ 自動Linkt Rental Account利用時は余計なPassを設定しない
    □ 自分のTagを使う場合はレンタカー会社へ確認
    □ 帰国後もしばらくカード明細を確認
    □ Linktを装った不審SMSに注意
    □ 大型車・キャンピングカーなら車両クラスを確認

    料金所を探す必要はない

    オーストラリアでレンタカーを運転するとき、有料道路で一番覚えておきたいのは、

    「料金所で支払う」という考え方を捨てることです。

    シドニー、メルボルン、ブリスベンの有料道路は電子式。

    車は止まらず、そのまま走ります。

    エイビス。

    バジェット。

    シクスト。

    ユーロップカー。

    などでは、レンタカー向けLinktサービスが用意されています。

    基本的には、

    有料道路を走る。

    ↓

    ナンバープレートで認識。

    ↓

    Linkt Rental Accountで処理。

    ↓

    登録カードへ後日請求。

    という流れです。

    現在の主要会社では、実際の通行料に加えて3.30豪ドル/利用日のサービス料金が一般的です。

    一方、ハーツは仕組みが違い、通常のToll Serviceでは通行料金に15%の管理手数料が加算されます。

    レンタカーを借りる際には、

    How do I pay for toll roads?

    と一言聞いておけば安心です。

    また、有料道路をすべて避ければよいわけではありません。

    10豪ドル節約するために40分遠回りすれば、短い旅行では時間のほうがもったいないこともあります。

    Googleマップなどで、

    有料ルート。

    無料ルート。

    の所要時間を比較し、その都度判断するのがおすすめです。

    そしてレンタカー返却後にもToll料金がカードへ請求されることがあります。

    これは珍しいことではありません。

    帰国後もしばらくはカード明細を確認してください。

    有料道路を恐れる必要はありません。支払い方法だけ理解しておけば、むしろオーストラリアの大都市を効率よく移動する便利な道路です。

    よくある質問

    オーストラリアの有料道路は現金で払えますか?

    基本的に料金所で現金を支払う方式ではありません。ナンバープレートや電子タグを使った完全電子式です。レンタカーでは会社が用意するToll支払システムを利用するのが一般的です。

    レンタカーで有料道路を走る前にLinktへ登録する必要がありますか?

    エイビス、バジェット、シクストなどでは通常必要ありません。有料道路を利用すると、予約情報をもとにLinkt Rental Accountが自動的に設定されます。

    レンタカーのToll手数料はいくらですか?

    会社によります。2026年10月現在、エイビス、バジェット、シクスト、ユーロップカーのLinkt Rental Productでは、有料道路を利用した暦日ごとに3.30豪ドルのサービス料金が基本です。

    1日に3回有料道路を使うと3.30豪ドル×3回ですか?

    Linkt Rental Accountのサービス料金は、現在は有料道路を利用した暦日ごとです。同じ日に複数回利用してもサービス料金は基本3.30豪ドルですが、それぞれの通行料金は別に必要です。

    ハーツも3.30豪ドルですか?

    違います。現在のハーツ・オーストラリアでは、自分のToll PassやE-Tagを使わない場合のToll Serviceについて、通行料金に15%の管理手数料を加える仕組みです。

    間違って有料道路へ入ってしまいました。どうすればいいですか?

    レンタカー会社の自動Toll決済サービスが設定されていれば、そのまま走行して問題ありません。途中で停車したり急な車線変更をしたりせず、後から料金が自動処理されるのを確認してください。

    シドニーには有料道路が多いですか?

    多くあります。イースタン・ディストリビューター、クロス・シティ・トンネル、M2、M7、ノースコネックス、ウェストコネックス、ハーバーブリッジなどがあり、空港・CBD・郊外をレンタカーで移動すると利用する可能性があります。

    メルボルンにはどの有料道路がありますか?

    2026年現在、シティリンク、イーストリンク、ウェスト・ゲート・トンネルの3つがあります。ウェスト・ゲート・トンネルは2025年12月に開通しました。

    有料道路は避けたほうがいいですか?

    必ずしも避ける必要はありません。無料道路との時間差が小さければ避けてもよいですが、空港移動や混雑時間帯では数豪ドルのTollで大幅に時間を短縮できる場合があります。

    レンタカー返却後にToll料金が請求されました。正常ですか?

    珍しくありません。Toll走行データは後から処理されるため、レンタカー返却後や帰国後に登録カードへ請求される場合があります。Linkt Rental Accountなどで利用履歴を確認できます。



    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリアの駐車標識の見方|1P・2P・Clearway・Loading Zoneとは?レンタカーで注意したい駐車ルール

    オーストラリアの駐車標識の見方|1P・2P・Clearway・Loading Zoneとは?レンタカーで注意したい駐車ルール

    オーストラリアでレンタカーを運転していると、道路脇に「1P」「2P」「Clearway」「Loading Zone」といった標識を見かけます。

    日本で見慣れた駐車禁止の標識とは少し違い、英語と数字、矢印を組み合わせて駐車できる時間や条件が表示されています。

    例えば「2P」という標識。これは有料駐車場を意味するのではなく、基本的には2時間まで駐車できるという意味です。ただし、標識によっては指定された時間帯に駐車料金が必要だったり、住民用の駐車許可証を持つ車だけが対象だったりすることもあります。

    さらに注意したいのが「Clearway」です。普段は駐車できる道路でも、朝夕の混雑時間帯には駐停車禁止に切り替わり、違反すると車をレッカー移動されることがあります。

    せっかくのレンタカー旅行で駐車違反の反則金を支払うことにならないよう、オーストラリアの代表的な駐車標識の意味と読み方、駐車時の注意点を紹介します。

    道路脇に「2P 9AM–5PM」と書かれた標識がありました。2時間までなら無料で駐車できるという意味でしょうか?
    2Pは2時間までという意味ですが、無料とは限りません。料金の表示や他の駐車規制も確認する必要があります。また、標識の下に書かれた曜日や時間、矢印の方向も重要ですよ。




    オーストラリアの主な駐車標識一覧

    オーストラリアの駐車標識は、緑色の文字が使われる駐車可能な場所と、赤色の文字や記号が使われる駐車・停車規制の場所に大きく分けられます。

    まずは、レンタカー旅行でよく見かける標識を確認しましょう。

    標識 意味 注意点
    P 駐車可能 表示条件や他の規制も確認
    1P 最大1時間 1時間を超えると違反
    2P 最大2時間 無料とは限らない
    1/2P 最大30分 短時間駐車用
    P5・P10・P15 最大5分・10分・15分 数字は分単位
    No Parking 駐車禁止 条件付きで短時間の乗降などは可能
    No Stopping 駐停車禁止 原則として一時停止も不可
    Clearway 指定時間帯の駐停車禁止 レッカー移動の可能性
    Loading Zone 荷物の積み下ろし等に使用する区域 利用できる車両に制限
    Permit Zone 許可証保有車両専用 一般のレンタカーは原則不可
    Bus Zone バス専用 一般車は原則停車不可
    Taxi Zone タクシー専用 一般車は原則停車不可

    このうち、旅行者が特に覚えておきたいのは、1P・2P・No Parking・No Stopping・Clearway・Loading Zoneです。

    シドニー(Sydney)やメルボルン(Melbourne)などの市街地では、これらの規制が同じ道路上で組み合わされていることも珍しくありません。

    1P・2P・P10などの数字の読み方

    オーストラリアの駐車標識で最もよく見かけるのが、緑色で表示された「P」です。

    PはParkingの略で、駐車できることを示しています。

    数字が前に付いている場合は、原則として駐車できる最大時間を表します。

    表示 最大駐車時間
    1/4P 15分
    1/2P 30分
    1P 1時間
    2P 2時間
    3P 3時間
    4P 4時間
    P5 5分
    P10 10分
    P15 15分

    少しややこしいのが、数字がPの前にある場合と後ろにある場合です。

    「2P」は2時間ですが、「P10」は10分です。つまり、数字を見ただけで単位が時間だと判断してはいけません。

    街中のカフェでテイクアウェイのコーヒーを買う場合などは、P10やP15の短時間駐車スペースが便利です。

    ただし、駐車時間は買い物を終えて戻ってきた時点ではなく、車を駐車した時点から考える必要があります。注文待ちの時間も含まれるので注意してください。

    また、1Pや2Pの標識があるからといって、その場所が必ず無料という意味ではありません。料金については後ほど説明します。

    曜日・時間・矢印の読み方

    駐車標識には、Pの表示の下に時間帯や曜日が書かれていることがあります。

    例えば、次のような標識です。

    2P 9AM–5PM MON–FRI →

    これは、月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで、矢印の方向にある駐車スペースでは最大2時間まで駐車できる、という意味です。

    曜日の省略表記も覚えておくと便利です。

    表示 日本語
    MON 月曜日
    TUE 火曜日
    WED 水曜日
    THU 木曜日
    FRI 金曜日
    SAT 土曜日
    SUN 日曜日
    MON–FRI 月曜日から金曜日
    MON–SUN 月曜日から日曜日

    そして、もうひとつ大切なのが矢印です。

    右向きの矢印であれば標識から右側、左向きなら左側、左右両方向の矢印なら両側の道路区間が対象です。

    ここでいう左右は、通常、道路脇に立って標識を正面から見たときの方向です。車の進行方向とは限りません。

    同じ道路でも、標識の左側と右側で駐車条件が違うことがあります。

    例えば、標識の右側は2P、左側はNo Stoppingというケースです。この場合、同じ標識の近くでも、車を停める位置によって違反になることがあります。

    駐車する際は、目の前の標識だけでなく、前後の標識も確認してください。特に複数の標識が並んでいる場合は、道路のどの区間にどの規制が適用されているのかを確かめましょう。



    Clearwayは駐車違反でレッカー移動されることも

    オーストラリアでレンタカーを利用するなら、Clearwayという標識は必ず覚えておきたいところです。

    Clearwayは、交通量が多い時間帯などに道路脇への駐停車を禁止し、車がスムーズに走れるようにするための規制です。

    赤色の「C」のマークや「CLEARWAY」の文字とともに、規制が適用される時間帯が表示されています。

    例えば、次のような標識があったとします。

    CLEARWAY 4PM–6PM MON–FRI

    これは月曜日から金曜日の午後4時から午後6時までは、指定された区間で原則として駐停車できないという意味です。

    注意したいのは、それ以外の時間帯には通常の駐車スペースとして利用できる道路があることです。

    例えば、次のような組み合わせもあります。

    時間帯 規制
    平日午前9時~午後4時 2P・最大2時間駐車
    平日午後4時~午後6時 Clearway・駐停車禁止

    午前中に2Pの標識を確認して車を停め、そのまま午後4時を過ぎてしまうと、駐車違反になる可能性があります。

    メルボルンの主要道路にあるClearwayの多くは、規制時間中の違法駐車がレッカー移動の対象になります。

    車を取り戻す際には、違反に対する反則金だけでなく、レッカー移動や保管に関する費用が発生する場合もあります。

    Clearwayの規制開始時刻までに車を移動させることが必要です。

    なお、Clearwayの標識に時間表示がない場合、州によっては終日規制となります。時間が書かれていないから自由に駐車できる、という意味ではありません。

    公式案内:ビクトリア州(Victoria)交通局 Clearway・レッカー移動規制

    No ParkingとNo Stoppingの違い

    No ParkingとNo Stoppingは、どちらも赤色で表示される標識ですが、意味は同じではありません。

    No Parking:駐車禁止

    No Parkingは、基本的に車を駐車してはいけない場所です。

    ただし、乗客の乗り降りや荷物の積み下ろしをするための短時間の停車は、一定の条件で認められています。

    例えば、ニューサウスウェールズ州では、乗客の乗降や荷物の積み下ろしのためであれば、車から3メートル以内にいることなどを条件に、2分未満の停車が認められています。

    買い物のために店内に入ったり、車を置いたまま観光したりすることはできません。

    No Stopping:駐停車禁止

    No Stoppingは、さらに厳しい規制です。

    原則として、乗客を降ろすための短時間の停車も認められません。

    「ほんの30秒だから大丈夫」と考えて車を停めると、駐車違反になる可能性があります。

    行為 No Parking No Stopping
    数分間の買い物 不可 不可
    条件を満たす短時間の乗降 可能 原則不可
    荷物の積み下ろし 条件付きで可能 原則不可
    観光のために駐車 不可 不可

    交差点付近や交通量の多い道路では、No Stoppingの規制が設けられていることが多くあります。

    ホテルにチェックインする際なども、建物の前に車を停められるとは限りません。ホテル指定の車寄せや駐車場を利用するようにしましょう。

    Loading Zoneにはレンタカーを停められる?

    Loading Zoneは、荷物の積み下ろしなどのために設けられた専用スペースです。

    街中の店舗や商業施設の前などで見かけることが多く、配達用のトラックや商用車が利用しています。

    ここで気を付けたいのが、一般的な乗用車のレンタカーが、荷物を積み下ろす目的であっても自由に利用できるわけではないという点です。

    Loading Zoneを利用できる車両は、州によって条件が異なります。

    例えば、ビクトリア州では、原則として貨物運搬用として登録された車両、宅配車両、トラック、一定の旅客運送車両などが対象です。

    一般的なセダンやSUVは、旅行用のスーツケースを積み下ろすだけでは利用資格を満たしません。

    ニューサウスウェールズ州では、貨物運搬用の車両などのほか、一般車による乗客の乗り降りも、実際に乗降している間に限って認められる場合があります。

    クイーンズランド州(Queensland)では、Loading Zoneにおける乗降・積み下ろしの扱いや時間制限が異なるため、現地の規則と標識を確認する必要があります。

    例えば、一般的なレンタカーを利用してホテルへ到着したとき、目の前にLoading Zoneがあっても、必ずしもそこへ停車して荷物を降ろせるわけではありません。

    ホテルのスタッフに車を停められる場所を確認するか、一般車が利用できる駐車スペースを探してください。

    公式案内:ビクトリア州 Loading Zoneの利用条件



    Permit Zone・Bus Zone・その他の駐車規制

    オーストラリアの市街地では、PやClearway以外にもさまざまな駐車規制があります。

    Permit Zone

    Permit Zoneは、指定された駐車許可証を持つ車両のための駐車区域です。

    住宅街などで見かけることが多く、住民用の駐車スペースとして利用されています。

    通常のレンタカー利用者は、該当する許可証を持っていないため、指定された時間帯には駐車できません。

    ただし、例えば「2P Permit Holders Excepted」と書かれている場合は、一般車には2時間の制限が適用され、該当する許可証の保有者はその時間制限が免除されるという意味になります。

    Permitという文字があるだけで、すべての車が駐車禁止になるわけではありません。標識全体を読むことが大切です。

    Bus Zone・Taxi Zone

    Bus Zoneはバス、Taxi Zoneはタクシーのための専用スペースです。

    一般のレンタカーでは、原則として停車できません。

    特に観光地では、バス停付近に空いているスペースを見つけても、安易に停車しないようにしましょう。

    Works Zone

    工事関係車両のための専用区域です。一般車は通常、駐車できません。

    Disabled Parking

    障害者用駐車許可証を持つ車両のための専用スペースです。

    海外で発行された障害者用駐車許可証の扱いは州によって異なるため、日本の許可証がそのまま有効とは考えず、事前に確認してください。

    Electric Vehicle Parking

    電気自動車用の充電スペースでは、EVであればいつでも駐車できるとは限りません。

    「While Charging」などの条件がある場合、充電していない車両は違反となることがあります。EVレンタカーを利用する場合も、標識を確認しましょう。

    2Pなら無料?有料駐車との見分け方

    オーストラリアの駐車標識について、よくある誤解のひとつが「2Pなら2時間無料で停められる」というものです。

    実際には、2Pは駐車時間の上限を示すもので、料金が無料か有料かを表すものではありません。

    「2P METER」や「2P TICKET」と表示されていれば、指定された時間帯に料金を支払う必要がある場合があります。

    表示 意味
    2P 最大2時間。料金の有無は別途確認
    2P METER 最大2時間のメーター式駐車
    2P TICKET 最大2時間のチケット式駐車
    2P PAY BY APP 最大2時間。指定アプリで支払う方式

    最近では、コイン式の駐車メーターだけでなく、クレジットカード決済やスマートフォンのアプリを利用する駐車スペースも増えています。

    支払いをしたからといって、標識の最大駐車時間を超えてよいわけではありません。

    また、有料駐車場の案内は、道路脇の標識だけでなく、駐車区画の近くにある料金表示板や支払機に書かれていることもあります。

    車を停めたら、周囲に駐車メーターや料金案内がないか確認する習慣をつけると安心です。

    駐車時間を延長するときの注意点

    例えば2Pの場所に車を停め、2時間が経過したとします。

    まだ観光を続けたいので、同じ場所の駐車料金を追加で支払えばよいのでしょうか。

    基本的には、そういうわけにはいきません。

    2Pの規制が適用されている時間帯は、最大2時間までという制限があるため、料金を追加で支払っても、それを超える駐車が認められるわけではありません。

    また、駐車時間の上限を過ぎたので、同じ道路の少し前に移動するという方法も注意が必要です。

    自治体によっては、同じ駐車区域内での車両の移動では駐車時間がリセットされない場合があります。

    時間制限を超えて駐車したい場合は、制限時間の長い別の駐車区域や、長時間利用できる駐車場へ移動しましょう。

    長時間の観光には、時間制限付きの路上駐車より、立体駐車場や公共駐車場を利用する方が安心です。

    夜間・日曜日・祝日は駐車できる?

    「2P 9AM–5PM MON–FRI」と表示されている場合、その2時間制限は通常、月曜日から金曜日の午前9時~午後5時に適用されます。

    したがって、それ以外の時間帯には、この2Pの時間制限が適用されないことがあります。

    ただし、それだけで自由に駐車できるとは限りません。

    夜間にはPermit Zoneに切り替わる場所や、時間帯によってClearwayになる道路もあります。

    1枚の標識に複数の規制が書かれている場合は、すべての時間帯を確認する必要があります。

    祝日の扱いにも注意

    ビクトリア州では、曜日が明記されている駐車規制は、原則として祝日に適用されないというルールがあります。ただし、祝日にも適用すると明示された規制などは別です。

    一方、曜日が書かれていない標識は、祝日でも規制が適用される場合があります。

    ほかの州でも関連するルールがありますが、例外や適用条件が異なるため、全国共通で「祝日は駐車規制がない」と考えてはいけません。

    旅行中は、特に祝日や日曜日に駐車するときほど、標識を丁寧に確認しましょう。

    標識がなくても駐車できない場所

    オーストラリアでは、駐車禁止の標識がない場所でも、交通ルールによって駐車できないことがあります。

    例えば、ニューサウスウェールズ州では、原則として次のような場所で駐車が禁止されています。

    • 交差点から一定の距離以内
    • 横断歩道や踏切の近く
    • バス停の近く
    • 歩道や道路脇の芝生部分
    • 他の車の出入りを妨げる場所
    • 交通の流れを妨げる場所
    • 道路の中央分離帯や交通島

    例えば、ニューサウスウェールズ州では、特別な標識などがない場合、信号機のある交差点から20メートル以内、信号機のない交差点から10メートル以内は原則として駐車禁止です。

    ただし、T字路の一部などには例外があります。

    バス停も、原則として停留所の手前20メートル、通過後10メートルの範囲に駐車できません。

    このような距離の規定は州や状況によって確認が必要なので、道路脇に空きスペースがあっても、交差点やバス停の近くには安易に駐車しない方がよいでしょう。

    また、オーストラリアでは道路脇の黄色い実線がNo Stoppingを示している場合があります。

    標識が見当たらなくても、縁石沿いの黄色い線など、道路の表示を確認してください。

    公式案内:ニューサウスウェールズ州政府 駐車ルール



    レンタカーで駐車違反した場合

    オーストラリアで駐車違反をすると、違反の種類や州、自治体などによって反則金が科されます。

    日本とは違い、車のワイパーに違反通知が挟まれている場合もあれば、後日車の登録名義人に通知が送られる場合もあります。

    レンタカーの場合、登録名義人はレンタカー会社なので、違反通知がレンタカー会社に届くことがあります。

    その場合、レンタカー会社から運転者の情報が当局へ提供されたり、契約に基づく事務手数料が請求されたりすることがあります。

    また、Clearwayなどでレッカー移動された場合には、車両の移送費用や保管費用が発生する可能性があります。

    注意したいのは、レンタカー会社の事務手数料と、当局から科される反則金は別のものだという点です。

    レンタカー会社から請求が来たからといって、それだけで違反金の支払いが完了しているとは限りません。

    駐車違反の通知が届いた場合は、通知の発行元、違反日時、支払期限、支払い先を確認してください。

    反則金に納得できない場合、州や自治体によっては異議申立ての制度も設けられています。

    旅行中に駐車した場所の標識をスマートフォンで撮影しておくと、後から状況を確認する際に役立つことがあります。

    なお、違反金の金額は改定されることがあるため、支払う際には必ず通知書や発行元の公式サイトで確認しましょう。

    オーストラリアの駐車標識に関するよくある質問

    オーストラリアの1P、2Pとは何ですか?

    1Pは最大1時間、2Pは最大2時間駐車できることを示しています。ただし、規制が適用される曜日や時間帯、有料・無料の区分は別途確認する必要があります。
    2Pの場所は無料で駐車できますか?

    必ずしも無料ではありません。2Pは最大駐車時間を示すもので、料金の有無は別の条件です。METERやTICKETなどの表示、近くの料金案内を確認してください。
    Clearwayとは何ですか?

    Clearwayは交通の流れを確保するための駐停車規制です。指定時間帯は原則として駐停車できず、違反すると反則金や車両のレッカー移動の対象になる場合があります。
    No ParkingとNo Stoppingの違いは何ですか?

    No Parkingは駐車禁止で、条件を満たした短時間の乗降などは認められる場合があります。No Stoppingは原則として停車自体が禁止されており、乗客を降ろすための短時間の停車もできません。
    レンタカーでLoading Zoneに停車できますか?

    州や車両の種類、利用目的によって異なります。一般的な乗用車のレンタカーが荷物を積み下ろすだけでは利用できない場合があります。州の規則と標識を確認してください。
    2Pの場所で2時間を過ぎたら、追加料金を払えば延長できますか?

    原則として、料金を追加で支払っても標識の最大駐車時間を超えることはできません。長時間駐車する場合は、制限の長い別の駐車区域や駐車場を利用してください。
    オーストラリアでは日曜日や祝日に路上駐車が無料になりますか?

    一律に無料になるわけではありません。標識に記載された曜日や時間帯、州の祝日規則、ほかの駐車規制によって異なります。日曜日や祝日も、現地の標識と料金案内を確認してください。
    レンタカーで駐車違反をするとどうなりますか?

    違反の種類や地域によって反則金が科されます。レンタカー会社を通じて通知された場合には、契約に基づく事務手数料が別途発生することがあります。Clearwayなどではレッカー移動費用も発生する可能性があります。



    まとめ|オーストラリアの駐車標識は時間と矢印まで確認しよう

    オーストラリアでレンタカーを運転する際、駐車標識の意味を知っておくことは、交通ルールを守るうえで欠かせません。

    1Pや2Pは最大駐車時間を示し、料金が無料か有料かは別に確認する必要があります。

    また、No ParkingとNo Stoppingでは、短時間の停車が認められるかどうかに違いがあります。

    特にClearwayは、通常の駐車スペースが混雑時間帯に駐停車禁止へ切り替わる場合があるため、注意しておきたい規制です。

    道路脇に車を停めるときは、標識の文字だけでなく、曜日、時間、矢印、料金、他の規制の有無まで確認してください。

    もし標識の意味がよく分からない場合には、無理に路上駐車せず、時間制限や料金が分かりやすい公共駐車場を利用する方が安心です。

    ちょっとした確認で、思わぬ駐車違反を避けることができます。レンタカーでのドライブ旅行を楽しむためにも、現地の駐車ルールを覚えておきましょう。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!

  • オーストラリアのラウンドアバウト完全ガイド|入り方・ウインカー・優先ルールを解説

    オーストラリアのラウンドアバウト完全ガイド|入り方・ウインカー・優先ルールを解説

    オーストラリアで初めてレンタカーを運転するとき、少し戸惑いやすいのがラウンドアバウト(Roundabout)です。

    日本でも環状交差点を見かけるようになりましたが、オーストラリアでは住宅街から幹線道路まで、さまざまな場所にラウンドアバウトが設けられています。

    特にシドニー(Sydney)やメルボルン(Melbourne)の郊外、ゴールドコースト(Gold Coast)などでレンタカーを運転していると、短い距離にラウンドアバウトがいくつも続く道路に出会うことがあります。

    信号機がないので、一見すると普通の交差点より簡単そうですが、初めて利用すると「どの車を先に行かせるのか」「直進でもウインカーを出すのか」「右折するときはどの車線を走ればよいのか」と迷ってしまうものです。

    日本と同じ左側通行だからといって、交差点の通り方まで同じとは限りません。特にラウンドアバウトでは、進入するときの優先関係と、退出するときのウインカー操作を理解しておくことが大切です。

    この記事では、オーストラリアのラウンドアバウトの基本ルールから、左折・直進・右折・Uターンの方法、複数車線の場合の注意点まで、レンタカー旅行で役立つ情報を紹介します。

    オーストラリアのラウンドアバウトでは、右側から来る車が優先と聞きました。右側だけ確認すれば大丈夫ですか?
    右側の確認は特に大切ですが、正確には、すでにラウンドアバウト内を走っているすべての車に道を譲る必要があります。左側や向かい側から先に進入した車にも注意してください。




    ラウンドアバウトとは?日本の交差点との違い

    ラウンドアバウトは、中央に円形の島があり、その周囲を車が一方向に進んで目的の道路へ抜ける交差点です。

    通常の交差点のように信号機で車の流れを切り替えるのではなく、それぞれの車が周囲の状況を判断して進入します。

    オーストラリアでは車が左側通行なので、ラウンドアバウト内の車は時計回りに走行します。

    ここは、進行方向を理解するうえで特に大切なポイントです。

    ラウンドアバウトでは、中央の島の左側を通り、島を車の右側に見ながら時計回りに進みます。

    向かい側の道路へ直進する場合も、中央の島を横切るのではなく、その左側を回り込んで目的の出口へ向かいます。

    例えば、一般的な4方向のラウンドアバウトに南側から進入する場合、出口は時計回りに、左側、向かい側、右側、元の道路という順番になります。

    日本の環状交差点も時計回りですが、オーストラリアではラウンドアバウトが非常に身近な存在です。

    小さな住宅街では中央に低い島があるだけの簡単なものから、複数車線を備えた大きなものまで、さまざまな形があります。

    ラウンドアバウトには次のような特徴があります。

    • 信号交差点と比べて、交通状況によっては待ち時間が短くなる
    • 中央の島を避けて進むため、進入時に減速する必要がある
    • 車が低速で交差するため、重大な衝突事故の危険を抑えやすい
    • 左折、直進、右折のほか、可能な場所ではUターンもできる

    ただし、信号機がないからといって、いつでも自由に進入できるわけではありません。

    最も重要なのは、すでにラウンドアバウト内を走っている車との優先関係です。

    最も重要なのは進入済みの車が優先というルール

    ラウンドアバウトの交通ルールをひとつだけ覚えるなら、これです。

    ラウンドアバウトへ進入するときは、すでにラウンドアバウト内を走っているすべての車に道を譲ります。

    英語ではGive Wayといい、日本語では「道を譲る」「優先車を先に通す」という意味です。

    オーストラリアでは「右側から来る車が優先」と説明されることがあります。

    確かに、ラウンドアバウトは時計回りなので、進入するときには通常、右側から近づいてくる車と合流することになります。

    しかし、これは正確な優先ルールを完全に表したものではありません。

    例えば、左側の入口から先にラウンドアバウトへ入った車が、中央の島を回って自分の進入位置へ近づいてくることもあります。

    また、向かい側から右折しようとして、すでにラウンドアバウト内を走っている車にも道を譲らなければなりません。

    つまり、右側から来る車だけではなく、すでにラウンドアバウト内にいる車全体の動きを確認することが大切です。

    このルールは、ニューサウスウェールズ州(New South Wales)やクイーンズランド州(Queensland)などの公式交通規則でも明確に示されています。

    ラウンドアバウトでは必ず一旦停止する?

    ラウンドアバウトの入口には、Give Wayの標識や路面表示が設けられていることがあります。

    Give Wayは、必ず一旦停止しなければならないという意味ではありません。

    すでに進入している車の妨げにならず、安全に進める場合は、減速しながらそのまま入ることができます。

    ただし、車が接近している場合や安全を十分に確認できない場合は、停止して待ちます。

    後続車に急かされても、無理に進入する必要はありません。

    また、ラウンドアバウトの入口では、右側の車だけでなく、自転車やバイクなどにも注意してください。

    ラウンドアバウトに入るときの基本手順

    初めて運転する方は、次の手順を覚えておくと安心です。

    1. ラウンドアバウトの標識が見えたら、早めに減速する
    2. 進みたい方向に合わせて、必要な車線を選ぶ
    3. 左折・右折・Uターンの場合は、進入前からウインカーを出す
    4. 右側を中心に、ラウンドアバウト内の車を確認する
    5. 進入済みの車を妨げない安全な間隔がある場合に進入する
    6. 中央の島を右側に見ながら、時計回りに進む
    7. 車線を守りながら目的の出口へ向かう
    8. 退出時は、可能であれば左ウインカーを出す

    進入する際は、車の前方だけを見ず、右側や他の入口からの車の動きも確認してください。

    特に複数車線の場合、外側の車線を走っている車が、そのまま次の出口へ向かうとは限りません。

    自分の車が進入しても相手の車にブレーキや回避操作をさせずに済むかどうか、十分な余裕を持って判断しましょう。

    また、ラウンドアバウトの中で急に停止したり、出口を見つけて突然ハンドルを切ったりすると危険です。

    出口や車線を間違えた場合は、無理な操作をせず、安全に進める方向へ走行することを優先してください。

    安全に運転するためには、進入前に行き先と車線を決めておくことが重要です。



    左折するときのウインカーと走り方

    ラウンドアバウトで左折する場合は、通常の交差点で左折するときと似た操作になります。

    一般的な4方向のラウンドアバウトなら、最初の出口から出ることになります。

    左折するときの基本

    • 進入前から左ウインカーを出す
    • 原則として左車線から進入する
    • すでにラウンドアバウト内にいる車に道を譲る
    • 左車線を維持しながら左側の出口へ進む
    • 左ウインカーを出したまま退出する
    • 退出後はウインカーを戻す

    ただし、道路に描かれた矢印が別の車線からの左折を認めている場合は、その表示に従います。

    小さなラウンドアバウトでは、左折するときに中央の島を大きく回る必要はありません。

    通常の左折に近い感覚で進めますが、ラウンドアバウト内にいる車への優先義務は変わりません。

    注意したいのは、左折するからといって、必ずしもほかの車より先に進めるわけではないことです。

    自分の進入路からすぐ左へ抜ける場合でも、進入済みの車の通行を妨げてはいけません。

    直進するときのウインカーと走り方

    初めて運転する方が迷いやすいのが、ラウンドアバウトを直進する場合です。

    通常、向かい側の出口へ進む場合には、進入するときに左右どちらのウインカーも出す必要はありません。

    そして、目的の出口から退出するときには、可能であれば左ウインカーを出します。

    直進するときの基本

    • 進入時のウインカーは原則不要
    • 車線の矢印に従って進入する
    • 直進できる車線が複数ある場合は、指定された車線を利用する
    • ラウンドアバウト内の車に道を譲って進入する
    • 中央の島の左側を通り、島を右側に見ながら進む
    • 進入した車線に対応する進路を守る
    • 退出時は可能であれば左ウインカーを出す

    ここで注意したいのは、直進といっても、交差点を一直線に横切るわけではないということです。

    ラウンドアバウトの中央には島があるため、その左側を回り込みながら、向かい側の出口へ進みます。

    中央の島が低く作られている場所でも、一般の乗用車が島を横切ってショートカットすることはできません。

    また、狭い住宅街にある小さなラウンドアバウトでは、直進するときに左ウインカーを出す余裕がない場合があります。

    例えば、進入してすぐに出口へ達するような場所です。

    ニューサウスウェールズ州の交通ルールでも、退出時の左ウインカーは実行可能な場合に行うとされています。

    ウインカーを出すことに気を取られて、ハンドル操作や安全確認がおろそかにならないようにしましょう。

    右折するときのウインカーと走り方

    ラウンドアバウトで右折する場合、日本の一般的な右折交差点とは進み方が異なります。

    オーストラリアでは時計回りに進むため、中央の島の左側を回って右方向の出口へ向かいます。

    一般的な4方向のラウンドアバウトなら、通常は3番目の出口を利用します。

    右折するときの基本

    • 進入前から右ウインカーを出す
    • 原則として右車線から進入する
    • すでにラウンドアバウト内にいる車に道を譲る
    • 中央の島を右側に見ながら時計回りに進む
    • 右ウインカーを出したまま、目的の出口へ近づく
    • 退出時は可能であれば左ウインカーに切り替える
    • 退出したらウインカーを戻す

    例えば、4方向のラウンドアバウトで南側から進入し、東側の道路へ向かう場合、まず左側の出口、次に向かい側の出口を通り過ぎ、3番目の出口から退出します。

    このとき、進入前から右ウインカーを出し、目的の出口へ近づいたところで左ウインカーに切り替えます。

    大切なのは、右ウインカーを出し続けたままラウンドアバウトから出ないことです。

    ほかの運転者が、まだ右方向へ回り続けると判断してしまう可能性があります。

    ただし、出口の間隔が非常に短い場合など、左ウインカーへの切り替えが実際には難しいこともあります。

    その場合も、急いで操作することより安全な走行を優先してください。

    Uターンするときのルール

    ラウンドアバウトでは、通常の交差点と違って、中央の島を回ることで元の道路へ戻れる場合があります。

    道を間違えた場合などには便利ですが、どのラウンドアバウトでも自由にUターンできるとは限りません。

    標識や車線の矢印で禁止されていないか確認してください。

    Uターンするときの基本

    • 原則として右車線から進入する
    • 進入前から右ウインカーを出す
    • すでにラウンドアバウト内にいる車に道を譲る
    • 中央の島を右側に見ながら時計回りに進む
    • 元の道路へ戻る出口へ近づいたら、可能であれば左ウインカーを出す
    • 指定された出口車線へ進み、退出後にウインカーを戻す

    特に大型のラウンドアバウトでは、車線ごとに進める方向が制限されている場合があります。

    左車線から無理にUターンしようとすると、ほかの車と接触する危険があります。

    また、中央の島を乗り越えてショートカットすることはできません。

    一部の大型車には、車体の構造上、通行が認められる特別な部分がありますが、一般的なレンタカーの乗用車は指定された通路を走行してください。

    なお、ラウンドアバウトの基本的なウインカー操作をまとめると、次のようになります。

    進行方向 進入時 退出時
    左折 左ウインカー 左ウインカーを継続
    直進 原則不要 可能なら左ウインカー
    右折 右ウインカー 可能なら左ウインカーへ切り替え
    Uターン 右ウインカー 可能なら左ウインカーへ切り替え

    この表は一般的なラウンドアバウトの基本操作です。形状が複雑な交差点では、実際の標識や車線の矢印に従ってください。

    2車線以上のラウンドアバウトの走り方

    1車線のラウンドアバウトに慣れても、2車線以上になると急に難しく感じるかもしれません。

    外側の車線と内側の車線で進める方向が違うことがあり、車線変更にも注意が必要です。

    基本的には、次のように車線を選びます。

    進行方向 一般的な進入車線
    左折 左車線
    直進 左車線または右車線
    右折 右車線
    Uターン 右車線

    ただし、これは基本的な考え方です。実際には、道路に描かれた矢印や車線ごとの案内標識が優先されます。

    例えば、左車線が左折専用になっている場所では、その車線から直進することはできません。

    また、交通量の多い交差点では、右車線から直進と右折ができる場合や、複数の車線から右折できる場合もあります。

    進入した車線を維持することが基本

    複数車線のラウンドアバウトでは、原則として進入した車線を維持し、道路標示に従って対応する出口車線へ進みます。

    例えば、直進が認められている左車線から進入した場合は、通常、そのまま左側の走行車線に沿って向かい側の出口へ進みます。

    右車線から直進する場合も、ほかの車の進路を横切らず、指定された車線を守ります。

    進入してから突然隣の車線を横切ったり、中央の島を乗り越えたりしてはいけません。

    ラウンドアバウト内での車線変更

    ラウンドアバウト内でも、道路標示で認められている場所では車線変更できる場合があります。

    ただし、通常の車線変更と同様に、ウインカーを出し、移動先の車線を走行している車に道を譲らなければなりません。

    また、ニューサウスウェールズ州では、連続した白線を越えて車線変更することはできません。

    進入前に正しい車線を選んでおけば、ラウンドアバウト内で無理な車線変更をする必要がなくなります。

    らせん状の車線があるラウンドアバウト

    クイーンズランド州などには、スパイラル・ラウンドアバウト(Spiral Roundabout)と呼ばれる、特殊な車線構造を持つ交差点もあります。

    このタイプでは、車線の白線がらせん状になっており、進入した車線から出口へ向かうように誘導されています。

    通常のラウンドアバウトとは車線の形が異なるため、進入前の矢印と、路面に描かれた誘導線に従って走行します。

    出口へ向かうために車線変更が必要な場合は、周囲の車を確認して安全に行います。

    複数車線のラウンドアバウトでは、隣の車が自分と同じ出口へ進むとは限りません。

    相手のウインカーだけを信用せず、車の位置と進行方向を確認することが重要です。



    歩行者・自転車・大型車への注意点

    ラウンドアバウトでは乗用車だけでなく、歩行者、自転車、大型車にも注意が必要です。

    歩行者

    ニューサウスウェールズ州では、通常の交差点で左折・右折するときと異なり、ラウンドアバウトで曲がる際に、歩行者に必ず道を譲るという一般的な右左折時の規則は適用されません。

    ただし、横断歩道がある場所では、横断歩道のルールに従わなければなりません。

    また、優先関係にかかわらず、歩行者と衝突しないよう十分注意する必要があります。

    特にラウンドアバウトの出口付近では、歩行者が道路を横断していることがあります。

    歩行者が近くにいる場合は速度を落とし、必要に応じて停止できるようにしておきましょう。

    自転車

    自転車もラウンドアバウトを利用します。

    ニューサウスウェールズ州では、自転車はラウンドアバウト内で車線全体を使って走行できます。

    また、複数車線のラウンドアバウトでは、自転車が左車線から右折することも認められています。

    ただし、この場合には、自転車側がラウンドアバウトから退出する車両に道を譲る必要があります。

    車の運転者は「左車線にいる自転車だから必ず左折する」と考えないようにしましょう。

    大型車

    トラックや大型バスは、ラウンドアバウトを通過する際に内輪差が大きく、複数の車線を使う必要がある場合があります。

    一部の大型車には「Do Not Overtake Turning Vehicle」という表示が付けられています。

    この表示がある大型車が曲がっているときには、一定の条件で複数車線を利用することが認められています。

    大型車のすぐ横に並んで進入したり、内側から追い越したりすることは避け、十分な距離を取って走行しましょう。

    ラウンドアバウトでよくある失敗と事故防止

    慣れないラウンドアバウトで起こりやすい失敗には、いくつか共通点があります。

    1.右側から来る車だけを見て進入する

    ラウンドアバウトでは右側の確認が重要ですが、それだけで十分ではありません。

    すでに進入している車がどこへ向かっているのか、ほかの入口から車が進入していないかも確認してください。

    2.他車のウインカーだけで進入を判断する

    右側から来る車が左ウインカーを出していても、実際に直前の出口から退出するとは限りません。

    ウインカーを出し間違えていたり、消し忘れていたりする可能性もあります。

    車が実際に出口へ向かう動きを確認し、安全な間隔ができてから進入しましょう。

    3.直進なのに右ウインカーを出す

    ラウンドアバウトでは中央の島に沿ってハンドルを操作しますが、向かい側へ直進する場合、進入時に右ウインカーを出す必要はありません。

    ハンドルを切る方向ではなく、交差点全体に対してどこへ向かうのかで判断します。

    4.右折の途中で車線をまたぐ

    複数車線のラウンドアバウトで、内側から外側へ突然車線変更すると危険です。

    道路の矢印と車線の白線に従って走行してください。

    5.出口を間違え、急ハンドルを切る

    目的の出口を通り過ぎた場合、急停止したり、バックしたり、車線を横切って戻ったりしてはいけません。

    道路の規制や車線に従い、安全に進める出口から出て、ナビの案内を設定し直す方が安全です。

    6.前の車が進むと思い込む

    前の車がラウンドアバウトへ進入しかけたところで、急にブレーキを踏むこともあります。

    前の車が進むと思い込んで加速すると、追突する危険があります。

    特に交通量の多いラウンドアバウトでは、前の車との車間距離を十分に確保してください。

    慣れないうちは、ラウンドアバウトが見えた段階から早めに速度を落とし、周囲の車の動きを予測しながら走行しましょう。

    ナビを使う場合の注意点

    オーストラリアのドライブ旅行では、グーグルマップ(Google Maps)などのナビゲーションアプリを利用する方も多いでしょう。

    ナビではラウンドアバウトに近づくと、「2番目の出口へ進む」「3番目の出口を出る」といった案内が流れます。

    基本的には、進入した位置から時計回りに出口を数えます。

    例えば、一般的な4方向のラウンドアバウトなら、次のようになります。

    ナビの案内 一般的な進行方向
    1番目の出口 左折
    2番目の出口 直進
    3番目の出口 右折
    一周して元の道路へ戻る Uターン

    ただし、ラウンドアバウトの出口が4つとは限りません。

    5つ以上の道路が接続していたり、出口が斜め方向に伸びていたりする場所もあります。

    したがって、3番目の出口だから必ず右折になるとは限りません。

    できれば進入前にナビ画面で出口の位置を確認しておきましょう。

    また、出口の番号を確認することに気を取られて、前の車に近づきすぎないよう注意してください。

    ナビの案内と現地の車線矢印や道路標識が異なる場合には、必ず現地の交通規制に従います。

    レンタカーで初めて通る道路では、特に車線変更のタイミングが重要です。

    ラウンドアバウトの直前になって目的の車線に入れないこともあります。

    そのような場合は、急な車線変更をするのではなく、現在の車線で認められている方向へ進み、ナビで新しい経路を探す方が安全です。



    オーストラリアの州によってルールは違う?

    オーストラリアの交通ルールは、全国的に共通する道路交通規則を基本として、各州・準州が法律を定めています。

    ラウンドアバウトについても、進入済みの車に道を譲ることや、右左折時のウインカー操作など、基本的な考え方は共通しています。

    ただし、道路の構造、標識、車線の使い方や一部の適用条件には違いがあります。

    ニューサウスウェールズ州

    シドニーを含むニューサウスウェールズ州では、進入済みの車に道を譲り、進行方向に応じたウインカー操作を行います。

    また、ラウンドアバウトから退出する際には、可能であれば左ウインカーを出す必要があります。

    複数車線のラウンドアバウトでは、道路に描かれた矢印に従い、車線変更が必要な場合には隣の車線を走行している車に道を譲ります。

    詳しくは、ニューサウスウェールズ州政府のラウンドアバウト交通規則を確認してください。

    ビクトリア州

    メルボルンを含むビクトリア州(Victoria)では、ラウンドアバウトへの進入時に、すでに中を走っている車両に道を譲る必要があります。

    さらに注意したいのが、トラム(Tram)との優先関係です。

    ビクトリア州の規則では、ラウンドアバウトへ進入する際、すでに中を走っている車だけでなく、進入中または接近中のトラムにも道を譲る必要があります。

    トラムが通る道路を運転するときは、通常の車との優先関係だけでなく、路面電車の動きにも注意してください。

    詳しくは、ビクトリア州交通局のラウンドアバウト交通規則を確認してください。

    クイーンズランド州

    ゴールドコーストやブリスベン(Brisbane)があるクイーンズランド州でも、基本的な優先関係やウインカーのルールは同様です。

    ただし、複数車線のラウンドアバウトでは、らせん状の車線が設けられている場所もあり、車線選択に注意する必要があります。

    直進する場合でも、左車線からしか進めない場所や、右車線からの直進が指定されている場所などがあります。

    道路に描かれた矢印がある場合には、必ずその表示に従ってください。

    詳しくは、クイーンズランド州政府のラウンドアバウト交通規則を確認してください。

    シドニーからブリスベンへ、あるいはメルボルンからアデレード(Adelaide)へと州をまたいで運転する場合も、基本操作が大きく変わるわけではありません。

    ただし、実際の道路標識や車線構造には地域差があるため、旅行前には訪問する州の公式交通規則を確認しておくと安心です。

    オーストラリアのラウンドアバウトに関するよくある質問

    オーストラリアのラウンドアバウトは時計回りですか?

    はい。オーストラリアは左側通行なので、ラウンドアバウトでは中央の島の左側を通り、島を車の右側に見ながら時計回りに走行します。直進する場合も中央の島を横切ることはできません。
    オーストラリアのラウンドアバウトは右側の車が優先ですか?

    右側から接近する車に注意する必要がありますが、正確には、すでにラウンドアバウト内を走っているすべての車に道を譲るルールです。右側だけでなく、他の方向から進入済みの車にも注意してください。
    ラウンドアバウトでは必ず一時停止しなければなりませんか?

    いいえ。通常のGive Wayでは、安全に進入できる場合に必ず一時停止する必要はありません。ただし、進入済みの車に道を譲る必要があり、安全を確認できない場合は停止して待ちます。
    ラウンドアバウトを直進するときはウインカーが必要ですか?

    通常、直進する場合は進入時のウインカーは不要です。ただし、ラウンドアバウトを出る際には、可能であれば左ウインカーを使用します。
    右折するときは、いつウインカーを切り替えますか?

    進入前から右ウインカーを出し、目的の出口へ向かう際には、可能であれば左ウインカーに切り替えます。退出後はウインカーを戻してください。
    ラウンドアバウトでUターンはできますか?

    標識や道路標示で禁止されていない場合は、Uターンできることがあります。原則として右車線から右ウインカーを出して進入し、中央の島を時計回りに進みます。退出時には可能であれば左ウインカーを使用します。
    ラウンドアバウト内で車線変更してもよいですか?

    道路標示で認められている場所では車線変更できる場合がありますが、ウインカーを出し、移動先の車線の車に道を譲る必要があります。連続した白線を越える車線変更が禁止されている場所ではできません。
    ラウンドアバウトで歩行者に道を譲る必要はありますか?

    ニューサウスウェールズ州では、通常の交差点での右左折と異なり、ラウンドアバウトで曲がる車に一般的な歩行者優先の規則は適用されません。ただし、横断歩道では横断歩道の規則が適用され、どの場合も歩行者との衝突を避ける必要があります。
    ナビが案内した出口を通り過ぎたらどうすればよいですか?

    急停止や急な車線変更をせず、道路の標識や車線に従って安全に走行してください。適切な出口から出て、ナビで新しい経路を確認する方が安全です。



    まとめ|ラウンドアバウトは優先関係とウインカーを覚えれば難しくない

    オーストラリアでレンタカーを運転するなら、ラウンドアバウトは避けて通れない交差点のひとつです。

    初めて利用すると戸惑うかもしれませんが、基本的なルールはそれほど複雑ではありません。

    まず、すでにラウンドアバウト内を走っている車に道を譲ることが最も重要です。

    そして、中央の島を右側に見ながら時計回りに進みます。直進する場合も、中央の島を横切ることはできません。

    左折では左ウインカー、右折やUターンでは右ウインカーを進入前から出し、退出時には可能であれば左ウインカーを出します。

    直進する場合は進入時のウインカーは基本的に不要ですが、退出時には可能であれば左ウインカーを出します。

    複数車線のラウンドアバウトでは、進入する前に正しい車線を選び、道路に描かれた矢印に従って走行してください。

    また、周囲の車のウインカーだけを信用せず、実際の進行方向と車の動きを確認することも重要です。

    慣れないうちは無理に進入せず、十分な間隔ができるまで待ちましょう。運転に余裕が出てくれば、ラウンドアバウトは信号交差点よりもスムーズに通過できる場面が多いことを実感できると思います。

    オーストラリアでのレンタカー旅行を安全に楽しむためにも、出発前にラウンドアバウトの基本操作を確認しておきましょう。

    オーストラリアの旅行手配

    トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。

    オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

    オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

    オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ

    トラベルドンキーにお任せください!