パームバレー

パーム・バレーはアリススプリングスから西へ約140km、車で2時間の フィンク・ゴージ国立公園 内にある、名前の通りヤシの木(パーム/Palm)が生えている渓谷である。パーム・バレー手前の16kmは未舗装道路で、かなりの凹凸があり、雨の後はぬかるみも生じるため、4WDでしかアクセスすることができない。

このフィンク・ゴージ国立公園内には、約3000本のヤシの木が生えているが、その種は「レッド・キャベツ・パーム(Red Cabbage Palm)」といい、地球上でこの地にのみ生息している。高さは25mものものもある。

通常のヤシの木は、比較的気候が日中・1年を通して温暖な場所にのみ生息するが、このレッド・キャベツ・パームは、耐寒性を備えており、砂漠気候において、朝晩にはマイナスになることもある冬季の気候にも十分耐え、繁殖することができる木である。

一面赤土の世界のアウトバックの中で、突如として現れるヤシの木の集まりは、まさに砂漠の中のオアシスであり、キャンプ地としても地元オージーにも人気がある。

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