【2026年版】メルボルンで病気・けが・事故にあった時の対処ガイド|救急車・病院・費用・日本語クリニック

メルボルン旅行中に、急な発熱、腹痛、けが、転倒、交通事故、食あたり、アレルギー反応などが起きると、どこへ連絡すればよいのか分からず不安になるものです。

日本とオーストラリアでは、医療機関の使い方、救急車の呼び方、費用の考え方が大きく異なります。特に日本からの短期旅行者は、オーストラリアの公的医療保険であるMedicareの対象外となることが一般的なため、救急車、救急外来、診察、検査、入院、薬代などが高額になる可能性があります。

ただし、命に関わる症状や重大な事故の場合は、費用を心配して受診を遅らせてはいけません。生命の危険がある時、重いけが、強い胸痛、呼吸困難、意識障害、激しい出血、交通事故などの場合は、すぐに000へ電話して救急車を呼ぶことが最優先です。

一方で、風邪、軽い発熱、軽い胃腸炎、軽度のけが、虫刺され、薬の相談など、命に関わらない症状では、日本語対応クリニック、一般開業医(GP)、薬局、Nurse-on-Call、Victorian Virtual Emergency Department、Urgent Care Clinicなどを使う方が適切な場合もあります。

この記事では、日本からメルボルンを訪れる旅行者向けに、けが・病気・事故の時の対処方法、緊急連絡先、救急車の呼び方、救急医療の受け方、費用の目安、日本語の通じるクリニック、旅行保険の使い方を分かりやすく解説します。

旅行前にこの記事を保存しておくと、万が一の時に落ち着いて行動しやすくなります。

本情報の注意事項

本記事は、メルボルン旅行中に病気・けが・事故が発生した場合の一般的な行動手順と連絡先を案内するものであり、医療診断、治療方針、救急要請の要否を個別に判断するものではありません。症状が重い場合、命に関わる可能性がある場合、判断に迷う場合は、直ちに000へ電話するか、医療機関へ相談してください。医療機関、救急車、診察費、病院費用、営業時間、日本語対応、保険請求条件、連絡先、制度は変更される場合があります。利用前には必ずAmbulance Victoria、Victorian Department of Health、Better Health Channel、healthdirect、在メルボルン日本国総領事館、各医療機関、加入している海外旅行保険会社の最新情報をご確認ください。



まず覚えるべき緊急連絡先

メルボルンで病気、けが、事故にあった時に、最初に覚えておきたい番号は000(トリプルゼロ)です。

000は、警察、消防、救急車につながるオーストラリアの緊急通報番号です。命に関わる症状、重大なけが、交通事故、火災、犯罪被害などの場合は、000へ電話します。

緊急ではないが医療相談をしたい場合、ビクトリア州ではNurse-on-Callの1300 60 60 24が便利です。24時間、看護師に電話で相談でき、病院へ行くべきか、GPへ行くべきか、自宅で様子を見るべきかなどの一般的な助言を受けられます。

連絡先 用途
000 警察・消防・救急車。命に関わる病気、重いけが、重大事故、火災、犯罪被害など。
1300 60 60 24 Nurse-on-Call。ビクトリア州の24時間電話医療相談。緊急ではないが、どうすべきか迷う時。
1800 022 222 healthdirect。オーストラリア全土で利用できる24時間医療相談。
13 11 26 Poisons Information Centre。薬、化学物質、毒物、きのこ、誤飲などの中毒相談。
131 450 TIS National。電話通訳サービス。日本語通訳を希望する時。
03 9679 4510 在メルボルン日本国総領事館。事件・事故・パスポート紛失などで相談したい時。
加入している海外旅行保険会社 キャッシュレス診療、病院紹介、医療通訳、支払い保証、保険請求の相談。

緊急時は「救急車・病院・保険」の順番

命に関わる可能性がある場合は、先に000へ電話します。保険会社へ連絡するのは、救急対応が始まった後で構いません。

軽症で時間に余裕がある場合は、先に保険会社へ連絡し、提携クリニックやキャッシュレス診療の可否を確認するとスムーズです。



緊急度別の対処方法

海外旅行中は、どの程度の症状で救急車を呼ぶべきか迷うことがあります。

大切なのは、命に関わる可能性がある症状を軽く見ないことです。反対に、軽い症状で救急外来へ行くと、待ち時間が長く、費用も高額になる場合があります。

状況 行動
生命の危険がある すぐに000へ電話し、救急車を呼ぶ。 意識がない、呼吸困難、強い胸痛、激しい出血、重い交通事故、脳卒中疑い、アナフィラキシー。
重いが会話できる 000、救急外来、保険会社へ相談。 骨折疑い、強い腹痛、高熱とぐったり、脱水、頭部打撲、ひどいやけど。
当日中に診察したい GP、クリニック、Urgent Care Clinic、Nurse-on-Callへ相談。 発熱、胃腸炎、軽いけが、膀胱炎、皮膚トラブル、耳痛、咳が続く。
薬や軽い症状の相談 薬局、Nurse-on-Call、保険会社へ相談。 風邪薬、虫刺され、軽い日焼け、軽い胃もたれ、持参薬の相談。
判断に迷う Nurse-on-Call 1300 60 60 24へ電話。 救急外来へ行くべきか、翌日クリニックでよいか迷う時。

「迷ったら000」は間違いではない

胸痛、呼吸困難、意識障害、脳卒中の疑い、重いアレルギー反応、重大事故などは、迷わず000へ電話してください。

000のオペレーターに症状と場所を伝えれば、救急車が必要かどうかを含めて案内されます。

救急車を呼ぶべき症状と呼び方

メルボルンで救急車を呼ぶ場合は、000へ電話し、オペレーターに「Ambulance」と伝えます。

オペレーターには、現在地、患者の状態、年齢、意識の有無、呼吸の状態、出血の有無、アレルギーや持病、服用中の薬などを聞かれる場合があります。英語が不安な場合でも、落ち着いて短い単語で伝えれば大丈夫です。

救急車を呼ぶべき主な例 具体例
意識・呼吸の異常 意識がない、呼びかけに反応しない、呼吸が苦しい、唇が青い。
胸痛・脳卒中疑い 強い胸の痛み、片側の手足が動かない、ろれつが回らない、顔の片側が下がる。
重大なけが 交通事故、高所からの転落、頭部打撲、骨折疑い、大量出血、深い切り傷。
重いアレルギー 食物・薬・虫刺され後に、息苦しさ、顔や喉の腫れ、全身じんましん、意識低下。
中毒・誤飲 薬の飲み過ぎ、化学物質、毒物、野生きのこ、子供の誤飲など。
重い脱水・熱中症 高熱、ぐったりしている、水分が取れない、意識がぼんやりする。

現在地を英語で伝えられるようにする

000へ電話する時に最も重要なのは場所です。

ホテル名、住所、部屋番号、近くの交差点、観光施設名、公園名、トラム停留所名などを伝えましょう。地図アプリで現在地を開き、周囲の人やホテルスタッフに電話を代わってもらうのも有効です。

救急車の費用

オーストラリアでは、救急車は原則として有料です。日本の感覚で「救急車は無料」と考えていると、後から高額請求に驚くことがあります。

ビクトリア州では、Ambulance Victoriaが救急車・救急医療搬送を担当しています。Ambulance Victoriaのメンバーシップ、コンセッション、民間保険、旅行保険、交通事故補償などのカバーがない場合、患者本人が費用を支払う必要があります。

2025-26年度のビクトリア州救急車料金では、緊急ロード救急車はメルボルン都市圏で$1,437、地方・郊外で$2,121と案内されています。料金は変更されるため、最新の費用はAmbulance VictoriaまたはVictorian Department of Healthで確認してください。

項目 2025-26年度の目安 旅行者向けの注意点
緊急ロード救急車・都市圏 $1,437 メルボルン都市圏で救急車搬送を受けた場合の目安です。
緊急ロード救急車・地方/郊外 $2,121 郊外、地方、グレートオーシャンロード方面などでは高くなる場合があります。
非緊急ロード搬送・都市圏 $388 医療搬送などで使われる場合があります。
非緊急ロード搬送・地方/郊外 $656 場所や搬送内容により異なります。
現場処置のみ $620 搬送されなくても、救急隊が現場で評価・処置・助言を行うと請求される場合があります。
航空搬送 固定費・変動費により高額 ヘリコプターや飛行機搬送は非常に高額になる可能性があります。ロード搬送費は別請求になる場合があります。

費用が心配でも、緊急時は救急車を優先

救急車費用は高額ですが、命に関わる症状で救急車を避けるのは危険です。

重症時は000へ電話し、その後、落ち着いてから保険会社へ連絡しましょう。海外旅行保険に加入していれば、救急車費用や病院費用が補償対象になる可能性があります。




救急外来・病院へ行く場合

メルボルンで重い症状やけががある場合は、病院のEmergency Department(救急外来)へ行くことになります。

救急外来では、到着順ではなく緊急度順に診察されます。重症者が優先されるため、軽症の場合は長時間待つことがあります。命に関わらない症状であれば、GP、Urgent Care Clinic、Victorian Virtual Emergency Department、Nurse-on-Callの方が早い場合もあります。

主な総合・救急病院 所在地・電話 旅行者向けポイント
The Royal Melbourne Hospital Grattan Street, Parkville
03-9342-7000
メルボルン中心部北側の大規模病院。救急外来があります。
The Alfred Hospital Commercial Road, Prahran
03-9276-2000
外傷・救急で知られる大規模病院。St Kilda Road、South Yarra方面からも比較的近いです。
St Vincent’s Hospital Melbourne Fitzroy周辺 CBD北東部・Fitzroy方面。救急外来の有無や受診方法は事前確認しましょう。
The Royal Children’s Hospital 50 Flemington Road, Parkville
03-9345-5522
子供の救急・専門医療で重要な病院です。
Monash Medical Centre 246 Clayton Road, Clayton
03-9594-6666
南東部郊外方面に滞在している場合の主要病院です。

救急外来は「軽症の便利な夜間診療所」ではない

救急外来は、重症患者を優先する場所です。

軽い風邪、軽い胃腸炎、処方薬の相談などでは、待ち時間と費用の面から、翌日のクリニック、Urgent Care Clinic、Nurse-on-Callへの相談が適切な場合もあります。

日本語の通じるクリニック

メルボルンには、日本語で対応可能と案内されている一般開業医(GP)、専門医、医療機関があります。

軽い発熱、風邪、胃腸炎、軽いけが、皮膚トラブル、薬の相談、旅行保険用の診断書など、救急車や救急外来ほど緊急ではない場合には、日本語対応クリニックへ相談すると安心です。

ただし、日本語対応の有無、医師や通訳スタッフの勤務日、診療時間、予約方法、保険会社との提携、キャッシュレス診療の可否は変わることがあります。必ず事前に直接確認してください。

医療機関・医師 連絡先 旅行者向けポイント
パラマウントクリニック 1800-677-177
公式サイト
Telehealth中心に相談しやすい候補です。初診、処方箋、保険対応の可否を事前確認しましょう。
The Village GP Black Rock
ジョーンズ・ジョシュア医師
03-8202-3000
公式サイト
Black Rock方面。初診受付の可否、日本語対応、予約状況を直接確認してください。
Midtown Medical Clinic / Dr Aiko @ Melbourne
富田愛子医師
03-9650-4284
日本語直通:03-8102-5800
admin@doctoraiko.com
公式サイト
メルボルンCBDのCollins Street。日本語で相談しやすい代表的な候補です。診察日、予約、保険対応を確認しましょう。
Number 1 Women’s Health
橋村ひかる医師
03-9132-9644
公式サイト
内分泌・糖尿病などの専門医。一般的な旅行中の軽症ではなく、専門相談向きです。紹介状が必要な場合があります。
Parkside Specialists
橋村ひかる医師
03-9088-6525
公式サイト
専門医診療。急な体調不良ではなく、持病・専門相談向きです。
Valewood Clinic
橋村ひかる医師
03-9560-6655
公式サイト
Mulgrave方面の専門医診療。予約・紹介状・保険対応を確認しましょう。
Women’s Health Hub
高橋さゆり医師
03-8652-5411
reception@womenshealthhub.com.au
Werribee方面。受付の日本語対応はない場合がありますが、医師による日本語診療が可能と案内されています。

受診前に保険会社へ連絡する

緊急でない場合は、クリニックへ行く前に海外旅行保険会社のサポートデスクへ連絡しましょう。

保険会社によっては、提携クリニックの紹介、キャッシュレス診療、医療通訳、診断書の取得方法、保険請求に必要な書類について案内してくれます。

Nurse-on-Call・Virtual ED・Urgent Care Clinic

メルボルンでは、命に関わらないものの当日中に相談したい症状について、救急外来以外の選択肢があります。

Nurse-on-Callは、ビクトリア州で利用できる24時間の電話相談サービスです。看護師が症状を確認し、GP、Urgent Care Clinic、救急外来、自宅療養などの選択肢を案内します。

Victorian Virtual Emergency Department(VVED)は、ビデオ通話で緊急医療の医師・看護師に相談できるサービスです。Urgent Care Clinicは、命に関わらないが当日対応が必要な症状に使える医療機関です。

相談先 使い方
Nurse-on-Call 1300 60 60 24。24時間・年中無休。症状を看護師に相談し、次に取るべき行動を確認できます。
Victorian Virtual Emergency Department ビデオ通話で救急医療スタッフに相談できます。登録や利用条件は公式サイトで確認しましょう。
Urgent Care Clinic 命に関わらないが早めに診てもらいたい症状に向いています。予約不要の施設もありますが、場所と受付時間を事前確認しましょう。
healthdirect 1800 022 222。オーストラリア全土で利用できる24時間医療相談です。
TIS National 131 450。日本語通訳を希望し、Nurse-on-Callや医療機関へつないでもらう時に利用できます。

緊急症状では電話相談より000

Nurse-on-CallやVVEDは便利ですが、強い胸痛、呼吸困難、意識障害、大量出血、重大事故などでは、先に000へ電話してください。

電話相談は、緊急ではないが判断に迷う時の相談先として覚えておくと便利です。




薬局で相談できる症状

メルボルンでは、薬局(Pharmacy / Chemist)で薬剤師に相談できます。

軽い風邪症状、軽い胃もたれ、虫刺され、日焼け、軽いアレルギー、絆創膏や消毒用品、酔い止め、のど飴などは、薬局で相談できる場合があります。

ただし、抗生物質、強い痛み止め、処方薬、持病の薬などは医師の処方箋が必要な場合があります。日本で使っている薬と同じ薬がすぐ手に入るとは限りません。

薬局で相談しやすいもの 注意点
風邪・のどの痛み 市販薬、のど飴、鼻スプレーなどを相談できます。高熱や呼吸困難は医師へ。
胃腸の不調 整腸薬、下痢止め、経口補水液などを相談できます。血便、強い腹痛、脱水は医師へ。
虫刺され・かゆみ かゆみ止め、抗ヒスタミン薬などを相談できます。重いアレルギーは000。
日焼け・軽いやけど 冷却ジェル、保湿剤など。水ぶくれが広い、強い痛みがある場合は医師へ。
持参薬の相談 成分名が分かる薬の説明書や英文の薬剤情報があると相談しやすいです。

薬の名前は「成分名」で伝える

日本の商品名は、オーストラリアでは通じない場合があります。

薬を持参する場合は、成分名、用量、服用目的が分かるメモを用意しておくと、医師や薬剤師に説明しやすくなります。

交通事故・ツアー中の事故

メルボルン旅行中に交通事故、転倒、ツアー中のけが、ホテル内の事故などが起きた場合は、まずけが人の安全確認が最優先です。

重症者がいる場合は000へ電話し、救急車を呼びます。車道上での事故では、二次被害を避けるため、安全な場所へ移動できる場合は移動し、無理にけが人を動かさない方がよい場合もあります。

事故時の行動 内容
1. けが人確認 意識、呼吸、出血、痛みの場所を確認します。重症なら000。
2. 安全確保 車道、トラム線路、階段、濡れた床など、危険な場所から離れます。
3. 記録を残す 日時、場所、相手情報、写真、証人、ツアー会社・ホテル担当者名を記録します。
4. 保険会社へ連絡 医療費、賠償、携行品、キャンセル費用などの補償可否を確認します。
5. 診断書・領収書 受診した場合は、診断書、領収書、処方箋、検査結果などを保管します。

レンタカー事故は警察・レンタカー会社・保険会社へ

レンタカーで事故にあった場合は、けが人対応を最優先し、その後、必要に応じて警察、レンタカー会社、保険会社へ連絡します。

相手の氏名、電話番号、車両番号、保険会社、運転免許情報、事故現場写真を記録しておきましょう。

海外旅行保険の使い方

日本からメルボルンへ旅行する場合、海外旅行保険への加入を強くおすすめします。

オーストラリアの医療費は高額になりやすく、救急車、救急外来、検査、入院、手術、医療搬送が発生すると、短期旅行では想定していない大きな出費になる可能性があります。

保険会社によっては、日本語サポート、医療機関紹介、キャッシュレス診療、医療通訳、家族への連絡支援、帰国便変更、医療搬送などに対応している場合があります。

保険会社に確認すること 内容
緊急連絡先 24時間日本語サポートの電話番号を控えておきます。
キャッシュレス診療 提携クリニックや病院で自己負担なしに受診できるか確認します。
救急車費用 救急車、ヘリ搬送、医療搬送が補償対象か確認します。
既往症・持病 既往症、妊娠、歯科、持病の悪化などの補償条件を確認します。
必要書類 診断書、領収書、処方箋、事故証明、警察レポートなどの要否を確認します。

緊急でなければ先に保険会社へ電話

軽症で時間に余裕がある場合は、受診前に保険会社へ連絡すると、指定医療機関やキャッシュレス診療を案内してもらえることがあります。

一方、救急車が必要な状態では、先に000へ電話してください。保険会社への連絡は救急対応後で構いません。



医療費の考え方と費用の目安

メルボルンで医療機関を利用する場合、費用は症状、診療内容、検査、処置、時間帯、医療機関、保険適用の有無によって大きく異なります。

日本からの旅行者は、Medicareの対象外となることが一般的です。そのため、診察費、検査費、薬代、救急車費用、入院費などを自己負担し、後から海外旅行保険へ請求する形になることがあります。

費用項目 旅行者向けの考え方
GP・クリニック診察 診察料は医療機関により異なります。日本語対応、時間外、書類作成は追加費用になる場合があります。
薬代 処方薬・市販薬は薬局で支払います。日本の健康保険は使えません。
検査費 血液検査、X線、超音波、CTなどは別料金になることがあります。
救急外来 公立病院でも旅行者は費用請求を受ける場合があります。検査・処置・入院で高額になることがあります。
救急車 Ambulance Victoriaの料金が適用される場合があります。メンバーシップや保険がない場合は自己負担になる可能性があります。
入院・手術 数千ドルから、重症では数万ドル以上になる可能性があります。旅行保険が非常に重要です。

「病院へ行けば何とかなる」だけでは不十分

もちろん、重症時は病院へ行くべきです。

ただし、旅行者は費用請求を受ける可能性があるため、旅行保険の有無、保険会社の緊急連絡先、支払い方法、必要書類を事前に確認しておくことが大切です。

保険請求に必要な書類

海外旅行保険で医療費を請求する場合、必要書類がそろっていないと、帰国後の手続きに時間がかかることがあります。

受診時には、領収書、診断書、処方箋、検査結果、事故証明などをできるだけ受け取り、写真やPDFでも保存しておきましょう。

書類 用途
領収書 支払った医療費、薬代、検査費を証明します。
診断書・Medical Certificate 病名、症状、受診日、旅行変更の必要性などを証明します。
処方箋・薬の明細 処方薬の内容、薬代の請求に使います。
検査結果 必要に応じて保険会社に提出します。
事故証明・警察レポート 交通事故、盗難、暴行、重大事故などで必要になる場合があります。
保険会社の受付番号 保険会社へ連絡した時のケース番号を控えます。

帰国後では取り寄せが難しい書類もある

診断書や領収書は、現地で受け取っておくのが最も確実です。

特に帰国便変更、ツアーキャンセル、ホテル延泊などが関係する場合は、医師の診断書が必要になることがあります。

子供連れ・シニア旅行での注意点

子供連れやシニア旅行では、急な発熱、転倒、脱水、持病の悪化などに備えておくことが大切です。

特に小さな子供は症状が急に悪化することがあり、シニア旅行では心疾患、脳卒中、骨折、薬の飲み合わせなどに注意が必要です。

対象 注意点
乳幼児 高熱、脱水、ぐったり、呼吸が苦しい、けいれんがある場合は早めに医療相談。
子供 転倒、頭部打撲、食物アレルギー、虫刺され、熱中症に注意します。
シニア 胸痛、息切れ、片側の麻痺、転倒後の痛み、意識変化はすぐに対応します。
持病がある方 英文の診断書、薬の成分名、服用量、主治医の連絡先を持参すると安心です。
家族旅行 保険証券、緊急連絡先、薬、アレルギー情報を家族全員で共有しましょう。

持病・薬・アレルギー情報は英語で準備

持病や服用薬がある場合は、英語で説明できるメモを用意しておくと、救急時に役立ちます。

薬は商品名だけでなく、成分名、用量、服用回数が分かるようにしておきましょう。

メンタルヘルス・強い不安がある時

海外旅行中は、体調不良、睡眠不足、時差、事故、トラブル、家族との不安などで精神的につらくなることもあります。

自分や同行者が強い不安、パニック、混乱、自傷のおそれ、危険な行動を取る可能性がある場合は、一人で抱え込まず、すぐに助けを求めてください。

相談先 用途
000 自分や他人に危険がある、命に関わる、緊急対応が必要な場合。
Lifeline 13 11 14。危機的な精神状態や強い不安がある時の相談先。
Nurse-on-Call 1300 60 60 24。医療相談が必要な時。
TIS National 131 450。日本語通訳を希望する時。
在メルボルン日本国総領事館 事件・事故・家族連絡などで領事支援が必要な場合。

同行者が普段と違う様子なら早めに相談

強い不安、混乱、眠れない状態が続く、会話がかみ合わない、危険な行動を取りそうな場合は、早めに医療相談をしてください。

緊急時は000、それ以外はNurse-on-Call、Lifeline、保険会社へ相談しましょう。



メルボルン旅行者向け連絡先リスト

万が一に備えて、下記の連絡先をスマートフォンに保存し、紙にも控えておくと安心です。

連絡先 電話番号 用途
警察・消防・救急 000 命に関わる緊急時、重大事故、犯罪被害、火災。
Nurse-on-Call 1300 60 60 24 ビクトリア州の24時間医療相談。緊急でないが判断に迷う時。
healthdirect 1800 022 222 24時間医療相談。オーストラリア全土で利用可能。
Poisons Information Centre 13 11 26 薬・毒物・化学物質・きのこ・誤飲など。
TIS National 131 450 日本語通訳を依頼したい時。
警察非緊急 131 444 緊急ではない警察相談。事件・事故の状況により000を優先。
在メルボルン日本国総領事館 03 9679 4510 事件・事故、パスポート紛失、家族連絡など。
Victorian Virtual ED 03 9485 9070 オンライン登録が難しい場合の問い合わせ先として案内されています。
Lifeline 13 11 14 強い不安、危機的な精神状態。
海外旅行保険会社 保険証券に記載 病院紹介、キャッシュレス診療、医療通訳、保険請求。

緊急連絡先は同行者全員で共有

旅行代表者だけが保険情報や緊急連絡先を持っていると、代表者本人が体調不良になった時に困ります。

同行者全員が、保険会社、緊急連絡先、ホテル名、パスポートコピーの保管場所を分かるようにしておきましょう。

医療機関で使える英語表現

メルボルンの医療機関では、基本的に英語で症状を伝える必要があります。

日本語対応クリニックや通訳サービスを利用する場合でも、最低限の英語表現を知っておくと安心です。

日本語 英語
救急車をお願いします。 I need an ambulance.
日本語通訳をお願いします。 Japanese interpreter, please.
胸が痛いです。 I have chest pain.
息が苦しいです。 I am having trouble breathing.
強い腹痛があります。 I have severe stomach pain.
頭を打ちました。 I hit my head.
食物アレルギーがあります。 I have a food allergy.
この薬を飲んでいます。 I take this medication.
海外旅行保険に加入しています。 I have travel insurance.
診断書をいただけますか? Could I have a medical certificate?

症状は短く具体的に伝える

英語に自信がなくても、症状、いつから、どこが痛いか、持病、アレルギー、服用薬を短く伝えれば大丈夫です。

スマートフォンの翻訳アプリ、薬の写真、保険証券、パスポートをすぐ出せるようにしておきましょう。

出発前チェックリスト

最後に、メルボルン旅行前に準備しておきたい医療・緊急時のチェック項目をまとめます。

確認項目 確認
海外旅行保険に加入した
保険会社の24時間日本語サポート番号を保存した
000、Nurse-on-Call、TIS National、総領事館の番号を保存した
持病、薬、アレルギー情報を英語でメモした
常用薬を十分な量持参し、英文説明や処方情報を用意した
パスポート、保険証券、クレジットカードのコピーを保存した
ホテル名、住所、電話番号をすぐ出せるようにした
日本語対応クリニックの候補を確認した
同行者と緊急連絡先・保険情報を共有した
救急車と病院費用が高額になる可能性を理解した

まとめ:緊急時は迷わず000、軽症はクリニックやNurse-on-Callへ

メルボルン旅行中に病気、けが、事故が起きた場合、最も大切なのは緊急度に応じて適切に行動することです。

命に関わる症状、重大なけが、交通事故、強い胸痛、呼吸困難、意識障害、大量出血、重いアレルギー反応などでは、迷わず000へ電話して救急車を呼んでください。

状況 おすすめの行動
命に関わる緊急時 000へ電話し、Ambulanceと伝えます。
重いが判断に迷う 000、救急外来、Nurse-on-Call、保険会社へ相談します。
軽症・当日診察希望 日本語対応クリニック、GP、Urgent Care Clinic、保険会社へ相談します。
薬や軽い症状 薬局、Nurse-on-Call、保険会社へ相談します。
費用・保険 緊急でなければ受診前に保険会社へ連絡し、書類を必ず保管します。

メルボルンでは、救急車や病院費用が高額になる可能性があります。特に日本からの旅行者はMedicare対象外となることが一般的なため、海外旅行保険への加入、保険会社の緊急連絡先の保存、診断書・領収書の保管が非常に重要です。

また、英語が不安な場合でも、TIS Nationalの通訳サービスや、日本語対応クリニック、保険会社の日本語サポートを利用できる場合があります。緊急時は000、緊急でない医療相談はNurse-on-Call、軽症はクリニック、費用面は保険会社という流れを覚えておくと安心です。

万が一の時に落ち着いて行動できるよう、旅行前に連絡先と保険情報を準備し、メルボルン滞在を安全にお楽しみください。



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