西マクドネル山脈

東西マクドネル山脈は、オーストラリア中央部に位置するアリススプリングスをまたいで伸びる山脈で、その規模は西マクドネル山脈の方が大きい。山脈の幅は非常に広いが、標高はさほど高くなく、最高峰は ジール山の標高1,531m。山脈というよりも山地に近い。
山脈の先には、先住民族アボリジニが何千年もの間暮らしてきたシンプソン砂漠やタナミ砂漠がある。
アリススプリングスの伝統的所有者とされるアランタ族は、断崖の裂け目からこの世に現れたイェペレンイェと呼ばれる巨大な芋虫が、マクドネル山脈およびアリススプリングスに姿を変えたと信じている。
西マクドネル山脈には、いくつもの美しい渓谷や峡谷があるが、その中でもシンプソンズ渓谷には、水が枯れることのない池があり、険しい岩山にはロックワラビーが多く生息し、早朝や夕暮れ時に多く見ることができる。
スタンドレー峡谷は、高さ80メートル、幅9メートルほどの壁面の間を歩くことができる。その岩肌は、真昼の太陽の光を受け、燃えるような赤色に染まる。
エルリー・クリークのビッグ・ホールと呼ばれる自然のプールで水遊びをしたり、 オーミストン渓谷やグレンへレン、オーカピットでブッシュウォーキングを楽しむこともできる。