【2024年版】ケアンズとゴールドコーストの違い、どちらがお勧め?

ケアンズとゴールドコースト、どちらもオーストラリアで最も有名なリゾート地のひとつですが、そこには永遠のテーマがあります。

ケアンズとゴールドコースト、お勧めはどっち!?

「住めば都」と言われるように、そこに住んでいる人は自分の街のほうが良い!と言うに決まっています。

今回は、ケアンズにもゴールドコーストにも住んだことのあるオーストラリア在住歴13年の筆者が偏りなく両都市を比べてみたいと思います。




ケアンズとゴールドコーストの違い

ケアンズとゴールドコーストの違いを順番にご紹介していきますが、まずは、基礎知識として、それぞれの都市の位置や気候、人口といった基礎的なお話をしていきたいと思います。

ケアンズとゴールドコーストの場所と気候

ケアンズとゴールドコーストの違い

ケアンズもゴールドコーストも同じクイーンズランド州に属しています。

日本との時差はプラス1時間です。日本が13時の場合、クイーンズランド州は14時となり、サマータイム制は採用していません

クイーンズランド州はオーストラリアで2番目に大きな州で、日本の国土面積の約5倍の広さがあります。ケアンズからゴールドコーストまでおよそ1,760kmの距離があります。

もし車で移動するとなると、ノンストップで走り続けても20時間、まともに走るなら途中で最低でも1泊必要となります。

ケアンズとゴールドコーストはこれだけ離れているので、気候もガラっと変わってきます

ケアンズは南緯16度55分東経145度にあり、紛れもなく熱帯となります。

ケアンズの季節は、およそ5月から11月までの乾季と、およそ12月から4月までの雨季の2つに分けられます。

常夏というには7月、8月は少し寒い気がしますが、日中は年間を通して半袖で過ごすことができます。




ケアンズの年間天候グラフ
最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm)
1月 31.5 23.7 402.4
2月 31.3 23.8 437.0
3月 30.6 23.1 414.7
4月 29.3 21.7 202.4
5月 27.7 20.0 92.3
6月 26.1 18.0 46.4
7月 25.8 17.2 32.4
8月 26.7 17.4 25.7
9月 28.2 18.8 33.1
10月 29.6 20.7 47.5
11月 30.8 22.3 89.7
12月 31.5 23.4 183.7
年平均 29.1 20.8 166.5

データ:オーストラリア政府気象庁 / 赤字・・年間最高値

一方、ゴールドコーストは南緯28度10分東経153度に位置しており、気候区分は亜熱帯性気候区になります。

実感としては、常春という言葉が相応しい気候かと思います。

オーストラリアの都市の中でももっとも晴天率が高いのがゴールドコーストで、2018年に行われた国内アンケートでは、ゴールドコーストがオーストラリア人にとってもっとも住みたい街ランキングで堂々の1位となりました。

ゴールドコーストの年間天候グラフ
最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(mm)
1月 28.8 21.9 137.8
2月 28.7 21.8 190.8
3月 28.0 20.9 158.6
4月 26.0 18.3 119.6
5月 23.6 15.4 101.3
6月 21.4 13.2 107.3
7月 21.2 12.0 51.2
8月 22.1 12.4 52.4
9月 24.0 14.8 44.1
10月 25.4 17.0 91.1
11月 26.8 18.9 108.5
12月 28.0 20.6 138.3
年平均 25.3 17.3 110.6

データ:オーストラリア政府気象庁 / 赤字・・年間最高値

皆さんは、熱帯と亜熱帯、どちらが好きでしょうか!?




ケアンズとゴールドコーストの人口

ケアンズとゴールドコーストの違い

*出典:国連人口統計より

次に、人口についてご紹介します。

2024年現在、ケアンズの人口は約16万5千人、ゴールドコーストの人口は約74万3千人です。

注意すべき点は、ケアンズの周辺には大きな街がありません。

しかしながら、ゴールドコーストの北80kmにはクイーンズランド州の州都であるブリスベン(人口 約254万人)が、そして更にその北にはサンシャインコースト(人口 約37万人)が続いており、家が途切れることはありません。ゴールドコーストはクイーンズランド州の一大都市圏内に属した都会であることが分かります。




ケアンズとゴールドコーストの違い – 海編: グレート・バリア・リーフ vs サーファーズパラダイス

ケアンズとゴールドコーストの違い

ケアンズとゴールドコーストの違いで、一番最初に比較したいのは何と言っても海の違いではないでしょうか。

結論から申し上げると、ケアンズの海はグレートバリアリーフゴールドコーストの海はサーファーズパラダイスです。

まず、ケアンズの海といえば、言わずと知れた世界遺産グレートバリアリーフです!

グレートバリアリーフ

世界最大のサンゴ礁で、南北2,500kmに渡って連なっています。

ケアンズ港リーフターミナルから1時間から2時間ほどのクルーズで訪れることができます。

グレートバリアリーフの入り口にある美しい砂浜に囲まれたグリーン島に滞在したり、ダイビング船に乗って本格的な水中アクティビティにチャレンジしたりと、様々な遊び方のスタイルがあります。

グレートバリアリーフのツアー詳細につきましてはそれぞれ以下の記事をご覧ください。

ここで気をつけたいのが、上記はすべてケアンズの沖合30kmほどから先の海の話であることです。

ケアンズの街の目の前の海は干潟になってしまい、残念ながら泳ぐことは出来ません。

元々はマングローブの林だった泥地を切り開いて造られた街がケアンズなので、青い海と白砂のビーチと言うものはケアンズの街にはありません。

次に、ゴールドコーストの海といえば、世界中のサーファーの憧れ、青い海と真っ白な砂浜がどこまでも続くサーファーズパラダイスのビーチです。

ケアンズとゴールドコーストの違い

サーファーズパラダイスというのは地名で、ゴールドコーストのダウンタウンだとお考えください。

南北に約52km、広大なビーチがどこまでも続く世界屈指のリゾートで、海は場所によっては比較的遠浅になっています。

ただし、波は高く、海流も速いため、遊泳には充分な注意が必要です。また、年間を通じて水温は思いの外冷たい(12月から3月の半ばで25度前後、6月から9月の冬場は22度前後)ので、ラッシュガードやウェットスーツが役立つかと思います。

遊泳可能エリアには必ずライフガードが配置され、彼らが安全を監視していますので、指定された範囲で泳ぐようにしましょう。

ゴールドコーストのアクティビティにつきましては、以下をご参照ください。

結論

スキューバダイビングやスノーケリングなどのアクティビティに挑戦したり、カラフルな熱帯魚を見たり、リゾート・アイランドでのんびりするならケアンズ

サーフィンやボディボードにチャレンジしたり、ハワイのワイキキビーチのようにホテルからちょっと出掛けてゴージャスなビーチを散策するような過ごし方をしたい方はゴールドコースト

が良いと思います!




ケアンズとゴールドコーストの違い – 山編: 世界最古の熱帯雨林 vs ゴンドワナ亜熱帯多雨林群

ケアンズとゴールドコーストの違い

ケアンズとゴールドコーストの違い、海の次はやっぱりですね。

ケアンズの代名詞にもなっているのが二大世界遺産というフレーズ。ひとつは上述のグレートバリアリーフ、そしてもうひとつが世界最古の熱帯雨林です。1億2千万年前の植生が現代にそのまま残っている恐竜時代のジャングルをご覧いただけます。

ケアンズの山の上にはこの熱帯雨林に佇む、可愛らしい高原の村・キュランダ があります。こちらを訪れるのがケアンズ流の熱帯雨林観光です。

名物はテレビ番組「世界の車窓から」のオープニングのロケに使われたキュランダ高原鉄道と世界で2番目の長さを誇るキュランダ・スカイレールと言うロープウェイです。

キュランダ 観光の詳細は以下の記事をご覧ください。

一方、ゴールドコーストの山の観光といえば、世界自然遺産ゴンドワナ多雨林群の自然保護地域に指定されている亜熱帯林とオーストラリアを代表する植生であるユーカリ林の観光となります。特に、タンボリンマウンテン、ラミントン国立公園、スプリングブルック国立公園の3箇所は、オーストラリアの太古の歴史に触れる美しい景勝地になっています。

各地域にはオーストラリアワインのローカルワイナリーや有名レストランなども点在し、様々なスタイルで観光を楽しむことが可能です。

特にお勧めなのが、ラミントン国立公園です。ツリー・トップ・ウォーク呼ばれる16メートルの高さに造られたボードウォークからは、手付かずのオーストラリアの大自然を満喫していただくことができ、家族連れにも嬉しい観光地になっています。

ゴールドコーストの山の観光地については以下の記事もご覧ください。

結論

列車やロープウェイなどの乗り物に乗って観光を楽しみたいという乗り物好きの方はケアンズ

アクティビティや飲食も楽しみたいという自然満喫派の方はゴールドコースト

以上がお勧めです!




ケアンズとゴールドコーストの違い – オプショナルツアー編: オプショナルツアーの宝庫ケアンズ vs ピンポイント型ゴールドコースト

ケアンズとゴールドコーストの違い

*画像出典: JPT Tours Distributors

ケアンズとゴールドコーストの違い、次は観光の重要な要素になるオプショナルツアー対決です。

ケアンズはオーストラリアの都市の中では最もオプショナルツアーの種類や数が多いまさに観光都市です。

グレートバリアリーフの海のクルーズやアクティビティ、キュランダの山のツアー、その他にも熱気球、ラフティング、乗馬、バギー、スカイダイビング、バンジージャンプ、ディナークルーズ、動物触れ合いツアー、遠方や高原のドライブまで、全てを紹介するのが難しいほどです。

また、日本人のお客様が大変多い場所なので、日本人観光客が求めるサービスについて各社ともに熟知しており、その内容には多くのお客様にご満足いただいています。

ケアンズのオプショナルツアー・アクティビティについては下記リンクをご参照ください。

ゴールドコースト街そのものが観光地なので、街を散策するだけでもショッピングやカフェ・レストラン巡りで楽しんでいただけます。

その分、ケアンズに比べると、アクティビティやオプショナルツアーの数は多くありません。

言い方を変えると、ケアンズでは選択肢があり過ぎて何をしようか迷ってしまうところですが、ゴールドコーストならばピンポイントにオプショナルツアーを選んでいただくことが可能です。

また、ムービーワールド、シーワールドやドリームワールドといったテーマパークは、他都市にはないゴールドコーストならではの遊び方になります!

ゴールドコーストのオプショナルツアー・アクティビティについては下記リンクをご参照ください。

結論

お好みに合わせてオプショナルツアーを満喫したいという方はケアンズ

観光では迷いたくない、街を散策して楽しむスタイルも取り入れたいという方はゴールドコースト

以上がお勧めです!




ケアンズとゴールドコーストの違い – 街編: コンパクトで素朴なリゾート vs 賑やかなアーバンリゾート

ケアンズとゴールドコーストの違い

ケアンズとゴールドコーストの違い、続いては街についてです。

ケアンズのダウンタウンは中心部から半径1kmくらいの圏内に収まります。ゆっくり歩いても2、3時間あれば充分ご覧いただけます。

観光地なので、ギフトショップやレストラン、カフェなどが軒を連ねています。また、ナイトマーケットや水族館なども街中にあり、まさにコンパクトな観光の拠点の街というイメージです。

小さなお子様連れや高齢者の方にも安心の素朴なリゾートです。

一方、ゴールドコーストのダウンタウンとなるサーファーズパラダイスと呼ばれるエリアは南北に5km、東西にも1kmほどの広範囲となっており、さすがは都会のリゾートという感じです。

またサーファーズパラダイスの隣にはサウスポートと呼ばれるエリアが続き、一体どこまでがサーファーズパラダイスのメインエリアなのか判らなくなってしまう賑わいです。

ただし、ゴールドコーストのこれらのダウンタウンにはライトレールと呼ばれる路面電車が走っていますし、市バスも24時間運行しているので、移動に不便を感じることはありません! クイーンズランド州の都市計画の一環であるシティ・リノベーションが完了したゴールドコーストは、オーストラリアの中でも最も近代化されたアーバンシティになっています。

ゴールドコーストの果てしなく続くビーチを見渡せる78階建ての高層マンションQ1や、有名レストラン、カフェなど、把握できないほどのショップやサービスがこのエリアに集まっています。その他にも最新のクラブやバーなど、ナイトライフも充実しているのがゴールドコーストです。

結論

少々地味で静かでもゆったりと街歩きを楽しみたいという方にはケアンズ

ビーチリゾートのアーバンライフを目一杯楽しみたい!最新のトレンドのギフトやハイクオリティのレストランやカフェ、またクラブなどのナイトライフを満喫したいという方はゴールドコースト

以上がお勧めです。




ケアンズとゴールドコーストの違い – レストラン編: 全て徒歩圏内ケアンズ vs 熾烈な競争のゴールドコースト

ケアンズとゴールドコーストの違い

ケアンズとゴールドコーストの違い、次はレストランについてです。

まず、ゴールドコーストはローカルの人口も多く、ハイクラス層の観光客も多いので、レストランの競争は極めて激しく、レベルの高い店でないと生き残れないという事情を抱えています。味だけではなく、サービスの質についても同じことが言えます。

オーストラリア版のミシュランと言われるハット受賞店も数多くあり、熟成肉のステーキで有名なMOO MOOもサーファーズパラダイスにあります。

オーストラリアの他都市に比較しても、カジュアルから高級レストランまで全てにおいて質が高いと言えるのがゴールドコーストのレストランです。サーファーズパラダイスのエリアでは、飛び込みで入って失敗するレストランはまずありません!

一方、ケアンズは人口も少なく、訪れる観光客もファミリー層が多いため、カジュアルなレストランが多いです。競争は乏しく、残念ながらゴールドコーストのレストランの質に達するレストランは、ケアンズではなかなか見つけられないのが実情です。

のんびりとした観光地なので、サービスについてもとてものんびりとした印象があります。

ケアンズではレストラン選びは難航しますので、ぜひ下記の記事もご参照ください。

結論

リーズナブルにその土地の物を食べられれば!と言う方はケアンズ

海外旅行の醍醐味はとにかく食にあり!と言う方はゴールドコースト

以上がお勧めです。




ケアンズとゴールドコーストの違い – ホテル編: リーズナブルなリゾート vs とにかく高層なリゾート

ケアンズとゴールドコーストの違い

ケアンズとゴールドコーストの違い、最後はホテルです。

ケアンズにはコンドミニアムからホテルまで様々なタイプの宿泊施設があります。

ただし、レストランと同様にそのクオリティは他都市のそれに比べると若干カジュアルになります。

シャングリラ・ホテルやヒルトン・ホテルといった有名ホテルチェーンの中級・高級ホテルでも、東京や大阪の同系列ホテルと比較すると、ハード面、ソフト面ともにその差をお感じになることと思います。

また、ケアンズは航空機の飛行経路の都合、あまり高い建物を建てることができません。一番背の高いホテルは、プルマン・ケアンズ・インターナショナル・ホテルですが、それでも16階建てとなります。

しかしながら、他都市に比べると宿泊料金はリーズナブルです。学生旅行の方や小さなお子様連れの家族旅行にはとても嬉しいポイントです。

ケアンズのアコモ選びで失敗しないために、下記の記事ぜひご一読ください。

一方、ゴールドコーストのホテルは、バックパッカーから世界中のハイクラスのお客様をお迎えすべく、カジュアルなホテルから超高級ホテルまで様々なバリエーションに富んでいます。

70階を超える超高層ホテル群からのサーファーズパラダイスの眺めは一生の思い出になること間違いなしです。

ケアンズとゴールドコーストの違い

結論

ホテルでの滞在よりも観光に重きを置いて海外旅行を楽しみたいという方はケアンズ

リゾートホテルでの滞在も旅行の重要なテーマになるという方はゴールドコースト

以上がお勧めです。




ケアンズ・ゴールドコーストの旅行手配

トラベルドンキーでは、ケアンズ・ゴールドコーストのオプショナルツアー(現地発着ツアー)やアクティビティのご紹介やご予約を承っています。

ケアンズ・ゴールドコーストを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフがご対応しておりますので、正確な情報や的確なアドバイスをご提供させていただくとともに、到着フライトの遅延・欠航など緊急時における迅速な対応も可能となっております。

ケアンズ旅行を計画中の方は、是非ともトラベルドンキーのご利用をご検討ください。思い出深い素敵なケアンズ・ゴールドコースト旅行のお手伝いをせていただきます。

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