グレートバリアリーフの珊瑚の産卵レポート

トラベルドンキーケアンズ支店でも販売しておりました、年に一度のグレートバリアリーフの祭典、珊瑚の産卵ナイトダイビングに参加してきましたので、レポートします。
参加したのは11月29日(木)でした、DEEP SEA DIVERS DEN社のボートREEF QUEST号は17:30にケアンズから出港し、90分沖合いのリーフを目指します。出港してからしばらくすると真っ赤な夕日がケアンズの山へ沈む光景が見れて素晴らしく美しく、また心が躍る様なワクワクとして気持ちでポイントを目差します。

当日はあいにくの北風。北風が吹くとボートをリーフの南よりに停泊させなくてはいけない関係もあり、訪れたサイトはHASTINGS REEF WILD SIDEでした。ケアンズはほとんど南風が吹くので運が悪かった。このWILDSIDEはリーフの北側と比較するとあまり珊瑚がありません。ここなのか・・・と少し不安を抱きながらのエントリーでした。

例年、珊瑚の産卵は日没から数時間後に始まるので、日没直後の1本目はリサーチダイビングで、卵をかかえた珊瑚がどこにあるのかめぼしをつけてから、2本目につなく感じですが、予想通りこのサイトWILD SIDEはまず大きな珊瑚があまりない。小さい珊瑚がポツポツとある感じです。一番見たい珊瑚の産卵は大きなノウ珊瑚か、ミドリイシのハードコーラル。珊瑚の産卵を探す前に、まず大きなハードコーラルの珊瑚を探す必要がありますが、残念です。このサイトにはほんと大きな珊瑚がありません。
この日は1本目ですでにいくつかの珊瑚が産卵を始めていました。でも1本目で見たのはソフトコーラルから、ハマ珊瑚の産卵で、ハマ珊瑚は卵というか煙のような産卵なので、正直あまりインパクトはありません。

1本目を終えてから、船上で夕食を食べて2本目に望みます。夕食はラザニア、グリークサラダ、ミネストローネ。温かいスープはありがたく、少し冷えた体を温めてくれます。といっても水温は28℃もあったので、ウェットを着ないでダイバーさんも多くいましたね。

さあ、夕食を食べ終えいよいよメインイベント!2本目のナイトダイビングです。エントリーして右肩周りに水深3-10Mをくまなく水中ライトを当てながらその奇跡の瞬間を探します。しかし、1本目同様、珊瑚を探すのに一苦労。なんとか小さなハードコーラルの珊瑚を目撃しましたが、大きな感動はないまま2本目が終了。うーん。誰も悪くない、ただ風向きが悪かった。そういうことにします。

一部他の運がよかったダイバーはノウ珊瑚の産卵と少し大きめのミドリイシの産卵が見れたようです。この珊瑚の産卵ナイトダイビングは宝探しのようで、真夜中の海中の神秘的な光景を探し当てる、探検的な要素もあり、またそれが楽しく、面白いポイントでもあります。私は今回で珊瑚の産卵ナイトダイビングは6回目でしたが、勝率は2勝4敗といったところです。今年は昨年と連続負け越しましたが、一度でもあの大きなテーブル珊瑚の爆発的な産卵シーンを見たひとは、もう一度みたい。そんな衝動にかられるのでしょう。また来年チャレンジしたい。そんな思いを旨にケアンズまでの帰路につきました。