1916年に開設されたオーストラリア最大の動物園。タロンガ動物園の、「タロンガ」とはオーストラリアの先住民アボリジニの言葉で「水景」を意味する。

その名の通り、シドニー湾のすぐ目の前に立つこの動物園からはシドニーのすばらしい景色を眺めることのでき、景勝地の一つとなっている。

園内にはオーストラリアを代表するコアラやカンガルーなどの動物は勿論、世界中のさまざまな動物が飼育されている。一日一回ずつ、バードショー、アザラシショーなどが催され、子供から大人までが楽しめる動物園である。

写真提供:ニューサウスウェールズ州観光局

サーファーズパラダイスの南、ゴールドコースト空港近くに位置するカランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリーはその名の通りオーストラリアの動物達の楽園のような動物園だ。

中でも見逃せないのが、朝08:00と夕方16:00の一日2回行われる野生のロリキート(七色インコ)の餌付け。時間になると、どこからとも無く美しい色をしたインコたちが園内に集まり始め、スタッフから配られるエサの入ったお皿を空に掲げた瞬間、何百、何千というインコたちが一斉に肩、腕、頭の上に群がってくる。その数には圧倒されるが、一心にエサをついばむ姿は微笑ましく、ついついクセになってしまう。

他にもカンガルーの餌付けやワニの餌付け、そしてコアラ抱っこ写真の他にワニの赤ちゃんとの撮影タイムもある。園内には20分間隔でミニチュア列車が走っている他、フリーフライトバードショーやアボリジニダンスショーなども行われるので、まず当日のショースケジュールを入手したい。園内はかなり広いので歩きやすい靴、動きやすい服装で行くことを忘れずに。もちろん園内で朝食、昼食を取ることも出来る。

また、動物園でのお仕事に興味がある方は舞台裏ツアー(ビハインド・ザ・シーン)もオススメ。飼育係の夢のある仕事内容や苦労話を直接、聞くことができる。

写真提供: カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリー

ラミントン国立公園は、ゴールドコーストを代表するユネスコ世界自然遺産のひとつで、標高1185mのグリーンマウンテンの山頂付近一帯がこの国立公園に含まれる。約2200万年前より火山活動の噴火を繰り返し、流れ出た溶岩は約5000平方キロメートルもの土地を覆い、それが長い年月の風化や浸食を重ねて現在の南半球最大級といわれるカルデラを形成した。

世界自然遺産の森は着生シダ類を含む亜熱帯雨林、痩せた土地に分布すると言われる温帯雨林、南極ブナを含む冷帯雨林、そしてオーストラリア全土で600種類を数えると言われるユーカリのユーカリ林から形成されている。

また、この世界自然遺産の森は数多くのオーストラリア特有の動物たちの住処でもあり、特に有袋類、鳥類の種類の多さは国内有数とされる。カンガルーやワラビー、カモノハシなどオーストラリアを代表する動物達を見ることもできる。

ラミントン国立公園内の観光ポイントは2ヶ所で、もっとも有名なのはオライリーズ・レインフォレスト・リトリート&スパというデラックスリゾートとそのツリートップウォークだ。

オライリーズはその名の通り、オライリー家の人々が代々受け継いできたリゾートだが、始まりは1911年にニューサウスウェールズ州のブルーマウンテンから2家族、たった8人でこの山に移住し、森を切り開いたのが始まりとされている。オライリーズは重厚なインテリアのマウンテンロッジと、最上級のサービスを提供するスパにより、山深い中にあってもデラックスクラスのホテルと区分されている。

このオライリーズでは野鳥の餌付けが体験でき、中でも虹色の羽を持つレインボーロリキートがエサをついばむ様子はかわいいと人気だ。ちなみにエサはオライリーズの売店で購入可能。

ツリートップウォークは地上16mの高さに設置された吊り橋だが、世界自然遺産の森を空中散歩するためだけに作られた特別な遊歩道でもある。鳥のような視点で森の中の様々な動植物の様子を観察できるのはこのツリートップウォークをおいて他には無いだろう。ツリートップウォークの他にも長短様々なウォーキングコースが整備されているので、ゆっくり自然を堪能することもできる。

ラミントン国立公園のもうひとつの観光ポイントはビナ・バラ。こちらはサーファーズパラダイスを見下ろせる山麓にあり、グリーンマウンテンの山々と麓の田園風景、そしてサーファーズパラダイスの高層ビル群を一望に楽しめる。トレッキングコースもあるので山歩きが好きな人にはオススメ。

現在は各種オプショナルツアーに参加するか、またはハイヤーなどをチャーターするしかラミントン国立公園を訪ねる交通手段が無いのが残念だ。

ゴールドコーストを旅行するなら誰もが一度は訪れる、と言っても過言ではないこの観光スポットは、オプショナルツアーに参加してでも訪れて頂きたいポイント。

サーキュラーキーの5番桟橋より、フェリーで対岸に渡った所にある、シドニーハーバーの絶景ポイント。

美しいシドニーハーバーを挟んで、対岸のシドニー・シティの高層ビル群と、ハーバーブリッジの素晴らしい眺めを見ることができる。

サーキュラーキーからフェリーで往復してもいいし、ハーバーブリッジを徒歩で渡り、帰りをフェリーを使って、サーキュラーキーに戻るという方法もある。

昼の景色も素晴らしいが、ミルソンズポイントからの、夕景、夜景も捨てがたい。特別治安が悪いという訳ではないが、夜遅くなると人気がなくなるので、夜景を見る場合はあまり遅い時間にならないようにしたい。

シドニーらしい、自然と都会が見事に調和した写真を撮りたければ、是非こちらのミルソンズポイントへ!

シーワールド、ドリームワールドと並んでゴールドコースト3大テーマパークの一つと称される、このムービーワールドはゴールドコーストの「映画村」とも言えるテーマパーク。

但し、絶叫マシーンあり、カースタントショーあり、とスケールはケタ違いにでかい。園内ではバットマンをはじめ、スーパーマンやルーニーチューンなどのお馴染みのキャラクターにも出会える。

人気アトラクションはやはり絶叫マシーンの数々。バットマンスペースショットは4-5Gのフリーフォール体験。スーパーマンエスケープは時速100kmに達するまでわずか2秒という最速コースター。リーサルウェポンは時速85km、4Gの加速が体験できる宙吊りコークスクリュー。そして何と言っても絶叫マシーンの目玉は2017年にオープンした「ハイパーコースター」。最速115km/h、最大高さ61.6m、そして運行距離は1.4kmにも及ぶ、まさにハイパーコースターだ。

また人気のカースタントショーはコミカルな笑いの中に信じられないようなカースタントアクションを見せてくれる。その他、子供人気ナンバー1はルーニーチューン。すばり体感シネマ。飛び出す映像のほかに驚きの体感エフェクト効果が。

各アトラクションに日本のような行列は出来ないが、多少の順番待ちはあるので、まずは園内地図を手に入れ、時間を有効活用できるよう効果的に周りたい。どのアトラクションも見逃せないものばかりなので、一日過ごしてもあっという間に時間が経ってしまうだろう。キャラクターグッズなどのお土産も充実しているので、ショッピングの時間も忘れずに予定に入れておこう。

写真提供: VRTP(ムービーワールド)社

オーストラリアを代表する絶叫マシーン系遊園地テーマパーク。


オーストラリアで絶叫マシーンと言えばこのドリームワールド、と言うほど遊園地として知名度・地位は不動のもの。シーワールド、ムービーワールドと並んでゴールドコースト3大テーマパークと称される。絶叫マシーンの中でも外せないのが「ビック9スリルライド」と呼ばれる9つのアトラクション。

「ザ・クロウ」は、例えて言うなら宙吊りのメリーゴーランドが振り子のようにスイングし、フリーフォール体験できるというもの。どの体勢でフリーフォールが始まるか分からないので身構えることができず刺激倍増。

「ジャイアントドロップ」は巨大フリーフォール。高さ120mからの落下は説明など要らない100%スリル体験。

「タワー・オブ・テラー」は、発射台から打ち出されるロケットさながら時速0kmから一気に時速160kmもの最高スピードに達し、ビルの38階に相当する高さに駆け上がり、その後今度はフリーフォールで地上に落下、という息もつかせぬジェットコースター。

「ワイプアウト」は、巨大な波に乗ったサーファーさながら大きなうねりとフリーフォール状態が体感できる。

その他、最高速度105kmに達するコースター「バズ・ソウ」、高さ40mからの急降下「ホットウィール・サイドウィンダー」、バイクレーサーになった気分を味わえる「モト・コースター」、8mの高さでスウィング「パンダモニアム」、最大22mの高さまで「テイル・スピン」、どれもこれも楽しさ満載!

もちろんこれらの絶叫マシーンの他に、子供向けのメリーゴーランドや巨大ブランコ、プレイグランドなどもあるので、家族連れにもオススメのスポット。

また乗り物の他に動物コーナーもあり、コアラ抱っこ写真撮影、カンガルーやクロコダイルなどオーストラリア特有の動物に出会うことができる。

また最近人気のアトラクションは「フローライダー」。波の出るプールでのサーフィン、ボディボード体験だ。波が安定しているので海ではなかなか成功しないようなトリックが次々に繰り出され、地元のサーファー少年達ギャラリーは、ひとりひとりのライダーに釘付け。少しでも腕に自信のあるサーファー、ボディボーダーはトライしてみて。

また、ドリームワールドのお隣りには2006年12月にオープンした、プールの巨大テーマパーク「ホワイトウォーターワールド」が併設されている。

写真出典元: Dream World

フェザーデール動物園(Featherdale Wild Life Park)は、シドニー市内から西方向へ約1時間、ブルーマウンテンへ行く道の中間地点あたりに位置する動物園。その為、ブルーマウンテンの日帰り1日ツアーに、フェザーデール動物園が組み込まれているツアーもある。

それほど大きな動物園ではないが飼育・展示される動物は、コアラ、カンガルー、ワラビー、タスマニアン・デビル、ウォンバット、エキドナ、エミュー等のオーストラリアの動物に限られているため、コンパクトに効率よく見学することができる。足早に見学すると、1時間程度でも見学可能。

カンガルー、ワラビーのエサを販売しているので、それを購入して餌付け体験をすることができる。コアラ抱っこは、シドニーのあるニューサウスウェールズ州全体で禁止されているためできないが、別途有料の写真パッケージを購入することにより、コアラのすぐ横にたって写真をとり、その際に軽くタッチすることはできる。

写真提供:フェザーデール動物園

 

ラミントン国立公園と並んで、ゴールドコーストを代表するユネスコ世界自然遺産、そしてゴールドコーストのシンボル的存在なのが、このスプリングブルック国立公園。

標高946mのスプリングブルックマウンテンの頂に広がるこの広大な世界自然遺産は着生シダ類を主体とした亜熱帯雨林と、オーストラリア全土で600種類を数えるというユーカリの林から成り立っており、オーストラリア特有の動植物の宝庫となっている。

スプリングブルック国立公園は大きく3つの地域に分けることが出来る。

まずはスプリングブルック地区。ここにはスプリングブルック国立公園全体を見渡せるキャニオン展望台、ベスト・オブ・オール展望台など絶景ポイントと、パーリングブルック滝、ブラックフェローの滝、ツインフォールズの滝など数多くの滝とそれに続く湧き水のせせらぎがあり、そのダイナミックに形成された景観が訪れるものを魅了してくれる。

また、ふたつめのナチュラルブリッジ地区は言わずと知れた土ボタルの棲息する洞窟がある場所。ナチュラルブリッジは流れ落ちる滝の滝つぼが洞窟状になっており、年中適度な湿度を保っているため、土ボタルの生活環境には最適な条件が整っている。その洞窟の天井部分にはまるで天の川のように無数の土ボタルがほのかに青い光を放ち、幻想的な空間を演出している。

土ボタルは実は昆虫の「蛍」とは全くの別種であり、ブヨの仲間の幼虫期の姿である。はじめて発見されたのは1871年。ニュージーランドの北島で坑夫により発見され、それ以降しばらくは「蛍」の仲間として認識されていたが、学術調査が進むにつれ、キノコバエ科のブヨの幼虫であることが分かった。ナチュラルブリッジ地区では土ボタルのほかにもポッサムやパディメロンなどの有袋類、また絞め殺しのイチジクの木など古代植物が数多く生息する。

3つめはマウントクーガル地区。ここはカランビンバレーの上流にあたり、トレッキングコースなどがある。

現在のところ、スプリングブルック国立公園に行く公共の交通機関は無いので、各種オプショナルツアーに参加するか、またはハイヤー、レンタカーで行く形になる。

オーストラリアの祝日で注意しなければいけないのが、州によって日にちが違う祝日があることだ。例えばクイーンズバースデー。西オーストラリア州だけ、9月24日、その他は6月11日というように、まったく違った日になっている(例は2018年の日にち)。また、一部では、「メルボルン市内のみ」「ブリスベン市内のみ」といった祝日もあるので注意が必要だ。

祝日は、何月何日と日付で決まっているものもあるが、多くは6月の第三月曜日など、毎年日にちが変わっていくものが多いので注意。

祝日の中でも12月25日の「クリスマス」、及び3月中旬から4月中旬の「グッドフライデー」(毎年期間異なる)が、最も大きな祝日になり、ほとんどの商店、飲食店も休みとなる。

以前のオーストラリアでは、日曜、祝日にはほとんども店が休業となっていたが、現在はビジネス街を除き多くの商店、飲食店が営業を行っている。

オーストラリアの祝日一覧(2018年)

祝日名 日にち 祝日になる州
New Year's Day 1月1日 オーストラリア全土
Australia Day 1月26日 オーストラリア全土
Labour Day 3月5日 WA
Eight Hours Day 3月12日 TAS
March Public Holiday 3月12日 SA
Canberra Day 3月12日 ACT
Good Friday 3月30日 オーストラリア全土
Easter Monday 4月2日 オーストラリア全土
Easter Tuesday 4月2日 TAS
Anzac Day 4月25日 オーストラリア全土
May Day 5月7日 NT
Labour Day 5月7日 QLD
Reconciliation Day 5月28日 ACT
Western Australia Day 6月4日 WA
Queen's Birthday 6月11日 WA州を除く
Picnic Day 8月6日 NT
Royal Queensland Show Day 8月15日 ブリスベン市中心部のみ
Queen's Birthday 9月24日 WA
Friday before AFL Grand Final 9月28日 VIC
Labour Day 10月1日 NSW/QLD/ACT/SA
Melbourne Cup Day 11月6日 メルボルン市中心部のみ
Christmas Day 12月25日 オーストラリア全土
Boxing Day 12月26日 SA州を除く
Proclamation Day 12月28日 SA

 

短縮表示の州名と主な都市

短縮表示の州名 州名 主な都市
NSW ニューサウスウェールズ州 シドニー
QLD クイーンズランド州 ゴールドコースト、ブリスベン、ケアンズ、ハミルトン島
VIC ビクトリア州 メルボルン
NT ノーザンテリトリー準州 エアーズロック、アリススプリングス、ダーウィン
SA 南オーストラリア州 アデレード
WA 西オーストラリア州 パース
ACT オーストラリア首都特別区 キャンベラ

 

New Year's Day(ニューイヤーズ・デイ)

新年を祝う祝日。祝日となるのは1月1日の1日のみ。普通の祝日と同程度、多くの商店は普通の日曜日と同じくらい営業している。

Australia Day(オーストラリア・デイ)

オーストラリア・デイは、毎年1月26日に固定され、オーストラリア全州同じ日となる。1788年にニューサウスウェールズ州のポートジャクソンにイギリスからの移民第一船が到着した日を記念して、1月26日が祝日と定められている。オーストラリア全土で各種式典が開かれているが、一部の人たちは先住民を侵略した日であるとして、抗議運動も行われる。

※この地域で発生したブッシュファイヤー、大洪水の影響により、ジェノランケーブ鍾乳洞周辺の道路、及びジェノランケーブ鍾乳洞内部、建造物に多大な被害が発生しました。ジェノランケーブ鍾乳洞を管理するニューサウスウェールズ州は、2024年1月をもってジェノランケーブ鍾乳洞の洞内ツアーを休止することを決定しました。工事期間は、約2年間をかかる予定です。ジェノランケーブ鍾乳洞を訪問をお考えの方はご注意ください。

シドニーより西へ約175キロ、時間にして約3時間、ブルーマウンテンを通り過ぎて更に西方向を奥深く入っていったところに、このジェノランケーブはある。ブルーマウンテンの中心地、カトゥーンバより車で約1時間15分。途中オーストラリアらしい、羊が牛が草を食む牧草地帯を抜け、最後の15分は車のすれ違いも大変な道の狭いワインディングロードを抜け、ジェノランケーブに到着する。

ジェノランケーブは、世界で最も古い開放型鍾乳洞としても知られ、鍾乳洞が形成されたのは約3400万年前の太古と推定されている。ジェノランケーブには、全部で11の洞窟があり、それぞれのツアーが設定されて、そのツアーに参加して鍾乳洞内を見学することになる。

鍾乳洞の見学ツアーは、スタンダード・ケーブツアーと、アドベンチャー・ケーブツアーに大きく分かれ、スタンダードは普通のツアーだが、アドベンチャーに分類されるツアーは、より難易度が高い、体力を要するコースとなっている。

チケットオフィスの前に、その日の各ツアーが出発する時間が記載されたボードがあるので、まずそれで希望のツアー、時間を決める。その後チケットオフィスにて、ツアー名・時間を告げ、チケットを購入する。各ケーブツアーの出発地点をあわせて確認し、その集合時間に集合、ガイドが先導して洞窟へ入る。

一番人気が高いのは、スタンダード・ケーブツアーの「ルーカス・ケーブ」。一部屈んで通る部分もあるが、ほとんど背を伸ばして通れる洞窟となっており、高低差もそれほどなく、全行程1時間半ほどのツアーだ。

ジェノランケーブには、「ケーブハウス」という宿泊施設もあり、1泊100ドル程度より宿泊可能。他の人と部屋をシェアするバックパッカーもあり、1人1泊30ドル程度。カフェも併設され、宿泊者以外もコーヒーブレーク、ランチを取ることができる。
なおケーブ内では、タバコは勿論、チューイングガムも禁止となっている。また、鍾乳石に触ることも厳禁。カメラのフラッシュはOK。