海外に行くと「せっかく海外に来たんだから日本食では無く、現地の料理が食べたい!」と思ってはみるものの、3泊、4泊と長くなればなるほど日本食が恋しくなる、そんな経験されたことはありませんか!?

かつてバブル期には多くの日系企業がゴールドコーストへ進出し、ホテルやゴルフ場開発などを手掛け、ゴールドコースト・サーファーズパラダイスの町中は日本企業の看板ばかりと言われた時代もあった名残からか、ここオーストラリアのゴールドコーストには、多くの日本食レストランがあり、日本人だけでは無く、地元のオーストラリア人たちにも愛されています。

「カラオケ」と「スシ」は、もう世界共通語!

そんなゴールドコーストにある数多くの日本食レストランの中から、ゴールドコースト在住のスタッフがちょっとばかり(?)の主観も交えて、ゴールドコーストで美味しい日本食が味わえる、ゴールドコーストでおすすめの日本食レストランをご紹介します!

ゴールドコーストに来たからには「本場のオージービーフ」や「オーストラリアのシーフード」ももちろん味わって頂きたい!ですが、ゴールドコーストで日本食が恋しくなった時はぜひご参考に。

因みに、今回「ラーメン屋」さんは除外させて頂きました。

「えっ、なぜ?」

答えは簡単!ゴールドコーストには美味しいラーメン屋さんがそれはそれで多いから!ゴールドコーストの美味しいラーメン屋さん特集は別の特集でご紹介します。




いとしん

ゴールドコースト在住の日本人の間で、ゴールドコーストの日本食と言えば真っ先に出て来るのが「Itoshin Japanese Restaurant(いとしん)」。

ただ、場所がゴールドコーストの中心サーファーズパラダイスからは車で約15分、スター・カジノのあるブロードビーチ地区からは車で約5分と、中心部から少し離れているのが観光客の方には難点かも。路面電車(トラム・Glink)の南側の終点「Broadbeach South Station(ブロードビーチ・サウス駅)」からは徒歩で約12分なので、歩くのはちょっと大変ですが、歩けない距離でもない(?)

ゴールドコーストの中心サーファーズパラダイスからタクシーだと片道25ドル前後、Uberだと片道約20ドル前後です。

「いとしん」のおすすめは何と言っても魚!刺身やお寿司の鮮度は申し分無し、もちろん味も絶品です。

ゴールドコースト在住スタッフの我が家も足繁く通う「いとしん」、ゴールドコーストで美味しい刺身やお寿司はどこ?と聞かれたら、自信を持っておすすめ出来るゴールドコーストの日本食レストランです。

店名 いとしん(Itoshin Japanese Restaurant)
住所

Shop 3/2484 Gold Coast Hwy, Mermaid Beach QLD 4218Google Map

営業時間 火-木曜 17:30-21:00 / 金-土曜 17:00-21:00 / 日-月曜 休業
Web https://www.itoshin.com.au/




居酒屋・うまかもん

ゴールドコーストにいながらにして、日本の居酒屋にいるような雰囲気を楽しめるお店が「居酒屋・うまかもん」です。

場所はゴールドコーストの中心、サーファーズパラダイスのど真ん中に位置し、サーファーズパラダイスにご宿泊であれば帰りの心配をせずに思う存分飲んでも心配なし!?です。

ランチはとんかつセット、カレーや丼ものなどが楽しめ、ディナーはまさに居酒屋メニューがまんさい、枝豆、たこわさ、ポテトサラダ、唐揚げにお刺身とお酒のおつまみには最高のメニューが豊富に揃ってます。

中でもおすすめは「モツ鍋」!ゴールドコーストでこんな美味しいモツ鍋が食べられるなんて最早感動です。

もちろん、お酒メニューも充実、ビール、酎ハイ、焼酎に日本酒などなど。

お酒を飲まない方やちょっとお食事だけと言う方は、とんかつセット、ビビンバやうどんなどがご賞味いただけます。

店名 居酒屋・うまかもん(Izakaya Umakamon)
住所 40-42 Hanlan St, Surfers Paradise QLD 4217(Google Map
営業時間 水-金曜: ランチ 12:00-14:00 / 月-土曜: ディナー 17:30-21:00 / 日曜 休業
Web 無し(facebook, Instagramあり)




居酒屋・雄

ゴールドコーストで1、2を争う有名老舗日本食レストランが「居酒屋・雄」です。

「居酒屋・雄」のイチオシは、何と言っても焼き鳥!特に「皮」の焼き鳥は絶品、ビールが止まりません。あと、冬の時期のおすすめは「おでん」

イカ明太やポテサラなどの居酒屋メニューの他、お寿司、うどんやお茶漬けなどのご飯メニューも豊富です。大将と女将さんが大阪ご出身と言うことで、たこ焼き、お好み焼きやどて焼きなんかも。

お酒メニューもビール、焼酎、日本酒やウィスキーなど豊富で、ボトルキープも可能なので、毎晩通ってしまうかも!?

お値段もリーズナブル。

ただ、唯一残念な点は、ビールが日本のビールしか置いてないこと。せっかく来た海外旅行、現地のローカル・ビールを楽しむことが出来ないのは短期滞在の観光客の方には残念かも。

店名 居酒屋・雄(You Japanese Restaurant)
住所 Shop 9/9 Beach Rd, Surfers Paradise QLD 4217(Google Map
営業時間 火-金曜: ランチ 11:30-14:00 / ディナー 17:30-21:00 / 月曜・土曜: 17:30-21:00(ディナーのみ) / 日曜 休業
Web 無し(facebook, Instagramあり)




嵯峨野

ゴールドコーストの中心地、サーファーズパラダイスのシェブロン・ルネッサンスにある日本食レストラン「嵯峨野(さがの)」。

以前はサーファーズパラダイスから離れた郊外でローカル客をメインに営業していましたが、場所をサーファーズパラダイス中心地に移転してからは、ローカル客のみならず、短期滞在の観光客らも多く訪れる人気店に

もちろんお酒の提供があり、居酒屋メニューも充実していますが、「嵯峨野」のおすすめは定食などの食事系

「鯖の塩焼き定食」、「秋刀魚の塩焼き定食」などの焼き魚系に、うどん又はそば+丼もののセットなど、お酒を飲まない方や肉料理などの西洋料理に飽きてちょっと日本食が食べたいな、と言う方にはもってこいです。

お値段もリーズナブルなので、ちょっとしたご夕食におすすめです。

店名

嵯峨野(Sagano Japanese Restaurant)

住所 Skyline North, 23 Ferny Ave, Surfers Paradise QLD 4217(Google Map
営業時間

月-土曜: ランチ 11:30-14:30 / ディナー 17:30-22:00 / 日曜 休業

Web https://www.sagano.com.au/




和牛屋・オン・シェブロン

ゴールドコーストで焼肉と言えばここ!「和牛屋・オン・シェブロン」。

「和牛屋・オン・シェブロン」の鹿児島和牛A5ランクのお肉は絶品の一言!日本の高級焼肉店に勝るとも劣りません。お値段も最高級(笑)。

もちろん、通常のオージービーフ焼肉メニューも豊富で味も抜群なので、ご安心を。

海外で嬉しい焼肉メニュー「ユッケ」も健在。日本では中々食べられない生肉をゴールドコーストでぜひご賞味ください

ローカルに人気のお店だけあって、日本のお酒の種類も豊富。ビール、酎ハイ、焼酎に日本酒。焼酎だけでも麦の「いいちこ」に、芋の「黒霧島」など、全部で8種類以上の品揃え。

「和牛屋・オン・シェブロン」を語る上で欠かせないポイントは、焼肉屋さんなのに、刺身が美味いという(笑)。。。

場所はサーファーズパラダイス中心地から少し離れていますが、サーファーズパラダイス中心部から徒歩で約15分前後なので充分歩ける距離、タクシーでも片道約12ドルほど、Uberだと片道約10ドルほどでアクセス可能。

オーストラリアに来たから肉を食べたい!でも、ステーキはちょっと飽きたかも、と言う方は、オージービーフを日本式焼肉スタイルで楽しめる「和牛屋・オン・シェブロン」は絶対おすすめです。

店名 和牛屋・オン・シェブロン(Wagyu-Ya on Chevron)
住所 42 Thomas Dr, Chevron Island QLD 4217(Google Map
営業時間 月-土曜: ランチ 11:30-13:30 / 月-日曜: ディナー 17:00-20:30
Web 無し(facebook, Instagramあり)




ゴールドコーストのおすすめ日本食レストランに関するよくある質問(FAQ)

ゴールドコーストの日本食レストランは、日本のお酒はおいてますか?

はい、多くの日本食レストランが日本のビール、焼酎、日本酒などを取り揃えております。

ビールはオーストラリアのローカルビールと比較して多少高い程度ですが、焼酎や日本酒などは、同じお酒を日本の居酒屋さんで飲むのと比較すると、やはりそのお値段は約2-3倍になります。

ゴールドコースト・サーファーズパラダイス中心地のホテルに宿泊します。サーファーズパラダイス中心地に日本食レストランはありますか?
サーファーズパラダイス中心地には、多くの日本食レストランがあります。日本食レストランに限らず、ラーメン店や回転寿司もあります。
ゴールドコーストのおすすめ日本食レストランを教えてください。

ゴールドコースト在住スタッフのちょっとばかりの(?)主観を交えたおすすめ日本食レストランは下記です。




ゴールドコーストの旅行手配

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ゴールドコーストを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。

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現地メディアによると、7月2日(金曜日)オーストラリア連邦政府のスコット・モリソン首相より、各州・準州・特別地域の各首相との連絡会議であるナショナル・キャビネットにおいて、オーストラリアにおける新型コロナウイルス禍からの脱却・復興のための「4段階の復興計画」に関して合意を得られたとの発表がありました。

2021年7月末までに詳細を詰め、オーストラリアを正常な状態に戻すための再開・復興計画を4段階分け、実行に移されます。また、ロックダウン措置に関しては、今後「最後の手段」として考慮する事とし、ワクチン接種の浸透に力を注いで行く旨の発表が行われました。

オーストラリアにおける新型コロナウイルスからの復興プラン

オーストラリア連邦政府、及び各州・準州・特別地域との間で合意がなされた「4段階の復興計画」は下記のように発表されております。

オーストラリア連邦政府政府発表の「4段階復興計画」引用元: Prime Minister of Australia)

次フェーズへの移行は、2021年7月末までに詰められる予定の各フェーズの「ワクチン接種者数の基準値」に達した場合に開始される予定となり、次フェーズへの移行はワクチン接種の進行状況に大きく依存するものと思われます。

フェーズ1(第1段階)

「Vaccinate, prepared and pilot(ワクチン接種・準備・案内)」と称される段階です。新型コロナウイルスの抑制を続け、全てのオーストラリア人に出来るだけ早くワクチン接種を提供する。海外からの入国者・帰国者を半減させ、ダーウィンにあるハワード・スプリングスの施設へ誘導する。ワクチン接種済みの帰国者に対し、自宅での自己隔離を含む、強制隔離とは別の隔離方法を試験的に導入する。ロックダウン措置は「最後の手段」として講じることとする。

フェーズ2(第2段階)

次なる段階は、事前に取り決められたワクチン接種の閾値に達した時点で開始されます。このワクチン接種数に関しては、科学的な数値に基づいたものとなります。この段階ではワクチン接種済みの人々に対して、各種規制を緩和します。入国者数の上限制限を撤廃します。また、オーストラリア出国に対して定められている現行のルールを撤廃します。

フェーズ3(第3段階)

「The consolidation phase(統合に向けたフェーズ)」、新型コロナウイルスをその他の感染症と同様に管理します。この段階では新型コロナウイルスによる入院患者率や致死率は、インフルエンザと同じようなものになると想定されます。

フェーズ4(第4段階)

新型コロナウイルス禍以前の正常な状態に完全に戻ります。ワクチン接種完了者は検疫無しで入国が可能となり(人数の上限無し)、ワクチン未接種者に関しては、フライト前及び到着時に新型コロナウイルスの検査を受けた上で入国が許可される予定です。

オーストラリア連邦政府政府発表の「4段階復興計画」引用元: Prime Minister of Australia)



ワクチン接種目標の明確化

現地メディアによると、上記復興プランの発表を受け、2021年7月3日オーストラリア医師会(AMA)会長のオマール・コーシド博士は、オーストラリアが正常な状態に戻るために必要なワクチン接種の「マジック・ナンバー」は、この四段階に渡る復興プランの計画の中で明確になるだろうと述べたとの事です。

また、前述オマール・コーシド博士は、現地メディアWeekend Todayの取材に対し、オーストラリア連邦政府と各州・準州の政府がこの復興計画に基づいて一致団結することは、新型コロナウイルス禍からの脱却するための「道筋を示す」ものであり、非常に心強く、科学的根拠に基づいて復興計画を進める必要があると述べたとの事です。

また、併せてオマール・コーシド博士は、アストラゼネカ製ワクチンはオーストラリアで製造され、ファイザー製ワクチンの供給は「増強」されており、2021年末までに両方のワクチンを希望するすべての人に完全に接種することは非常に現実的であると述べました。

本情報の注意事項

掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの水際対策に関して、日々手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。

提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

オーストラリアのスポーツと言えばラグビー、クリケットにAFL(オーストラリアン・フットボール)!

と、思い浮かべる方が多数派だと思いますが、今オーストラリアの子供たちに人気のスポーツは実はサッカーなんです。オージーのお父さんたちは声を揃えて「昔俺たちが子供の頃は学校でサッカーなんてやってる奴はいなかった」、「友達とやるスポーツと言えばラグビーだった」、「オーストラリア人の基本は冬はラグビー、夏はクリケットだ!」と声高に叫びますが、ASC(Australian Sports Camps)の調査では6歳から13歳の子供の内、48.7%の子供がサッカーをやっていると言う調査結果が出ています。

日本のお父さんは「ラグビー」を「野球」に置き換えてみると「あぁ、なるほど」と納得されるのでは無いでしょうか(笑)。

今回は人気急上昇中のオーストラリアのサッカー事情を、ゴールドコースト在住で自身の息子(11歳)も毎日サッカーに明け暮れ、勉強が疎かで頭を悩ましている一人の父親がご紹介して行きます。




オーストラリアのプロ・サッカー・リーグ「Aリーグ(A-League)」

オーストラリアのサッカーにおいて、最高レベルのトップに位置するリーグが「Aリーグ(A-League)」と呼ばれるプロ・サッカー・リーグです。

この「Aリーグ(A-League)」の誕生は2005年、2021年現在オーストラリア所属の11チームとニュージーランド所属の1チーム、計12チームが毎年その覇権争いを繰り広げております。

「Aリーグ(A-League)」のシーズンは例年10月から5月まで行われ(2020-2021年度は新型コロナウイルスの影響により12月から6月まででした)、20試合以上に渡るレギュラー・シーズンを経て、上位6チームのファイナルシリーズ、最後はファイナルシリーズ勝ち抜いた2チームにより、グランド・ファイナルが行われ、そのシーズンの優勝チームが決まります。

2021年度のシーズンは、グランド・ファイナルで、ビクトリア州メルボルンに本拠地を置く、メルボルン・シティが過去5回優勝経験のあるニューサウスウェールズ州シドニーを本拠地とするシドニーFCを3-1で下し、初優勝を飾りました。

また、オーストラリア・サッカー協会「Football Federation Australia(FFA)」は、2007年よりアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)に参加、Aリーグからもチームが参加しておりましたが、2021年度は新型コロナウイルスの影響により、グループ・ステージ、プレーオフ及び予選リーグからそれぞれ参加予定であった、シドニーFC、メルボルン・シティ及びブリスベン・ロアの3チームは不参加となりました。

過去には、2014年度シーズンに、日本の有名なサッカー選手である小野伸二選手も所属したことのある、「ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ」がアジア・チャンピオンズ・リーグを制した事もありますが、オーストラリア・Aリーグ勢のアジア・チャンピオンズ・リーグ制覇は今のところ、この1回限りとなっています。

このオーストラリアのプロ・サッカー・リーグであるAリーグですが、過去には日本の有名サッカー選手も多数参加しており、有名なところで言うと「三浦知良・カズ選手(シドニーFC)」、「小野伸二選手(ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ)」、「本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)」などが上げられ、2021年度には高校時代に青森山田高校で全国サッカー選手権の優勝経験があり、将来有望視される「檀崎竜孔(ダンザキ・リク)選手」がコンサドーレ札幌からレンタルでクイーンズランド州ブリスベンに本拠地を置く、ブリスベン・ロアに加入、大きなインパクトを残しました。

日本のプロ・サッカー選手以外にも、イタリアの英雄「アレッサンドロ・デル・ピエロ選手(シドニーFC)」など、世界のスター・プレイヤーが加入し、オーストラリアのサッカーを盛り上げて来ています。

そしてオーストラリアにAリーグ(A-League)ありと世界中に広めたある選手のことを忘れてはなりません。その選手、と言うか本来サッカー選手では無いのですが、陸上短距離の生きる伝説「ウサイン・ボルト選手」がプロのサッカー選手になるという幼少期の夢を叶えるべく、2018年8月ニューサウスウェールズ州のセントラル・コースト・マリナーズに練習生として加入、プリ・シーズンの親善試合に出場し、2得点を挙げるなどしたものの、公式戦への出場は叶わず、加入から3ヶ月後の2018年11月に退団に至りました。

ただ、この一連のウサイン・ボルト選手のプロ・サッカー選手への挑戦が、オーストラリアのプロ・サッカー・リーグであるAリーグ(A-League)の存在を世界中に広める結果となった事に疑いの余地はありません。

ここ数年、オーストラリアのサッカー人気の高まりと共に、オーストラリアの若い世代のレベルが上がり、Aリーグからヨーロッパの各国強豪リーグへステップ・アップする選手も増えて来ており、それに伴いオーストラリア代表チームのレベル・アップに繋がり、32年振りの参加となった2006年W杯ドイツ大会から2018年W杯ロシア大会まで、4大会連続でサッカー・ワールドカップ(W杯)に参加しており、アジア地区では日本、韓国と並び、サッカー・ワールドカップ杯(W杯)参加常連国となりつつあります。

気になるAリーグ所属選手の年俸ですが、Aリーグではサラリーキャップ制度(注)が導入されており、チーム全員の合計年俸を210万豪ドル(日本円で約1億8千万円)以下にしないとなりません。1チームあたり18人から20人のプレイヤーが選手登録されるため、単純な一人あたりの平均年棒で言うと約10万豪ドル強(日本円で約850万円強)となり、プロ・スポーツ選手の給与としては低い水準と言わざるを得ません(因みにJリーグ・J1所属の選手は平均年俸は約2,000万円のようです)。

「えっ、この給料で本田圭佑選手とかアレッサンドロ・デル・ピエロ選手とか呼べるの?」と疑問に思われますよね。その通り!この給料では海外のスター選手を呼ぶことは出来ないため、このサラリーキャップ制度の制限を受けずに青天井で年俸を決めることが出来る選手の獲得が認められており、この免除制度はかなり細かく制定されていますが、簡単に言うと現在の規定では「チームの上位2名の高額報酬選手はサラリーキャップ制度から除外」となっており、各チーム2名までは高額年俸で選手の引き抜きや招聘が可能となっています。

(注)サラリーキャップ制度とは、プロ・スポーツにおいてチームの総年俸額を一定の上限金額以下と規定することで、年俸の高騰を抑え、各チーム間の戦力の不均衡を除外することが目的とされる制度

オーストラリアにおける女子サッカーに関しては、最高レベルにあるのが「Wリーグ(W-League)」と呼ばれるセミ・プロ・リーグとなり、全9チームによりそのリーグ覇権を争っています。

オーストラリアの女子代表サッカーチームは、愛称「Matildas(マチルダス)」と呼ばれ、1995年の女子サッカー・ワールドカップ(W杯)スウェーデン大会から2019年フランス大会まで、7大会連続で出場中、強化が進んでいます。

オーストラリア・プロ・サッカー・リーグ「Aリーグ(A-League)」のチーム(2021年現在)

  チーム名 Aリーグ優勝回数
オーストラリア ニューサウスウェールズ州 シドニーFC 5
セントラル・コースト・マリナーズFC 1
ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFC 1
ウエスタン・シドニー・ワンダラーズFC
マッカーサーFC
クイーンズランド州 ブリスベン・ロアFC 3
ビクトリア州 メルボルン・ビクトリーFC 4
メルボルン・シティFC 1
ウエスタン・ユナイテッドFC
南オーストラリア州 アデレード・ユナイテッドFC 1
西オーストラリア州 パース・グローリーFC
ニュージーランド ウエリントン・フェニックスFC




Aリーグ(A-League)のレギュラー・シーズンの試合の様子

2018年12月14日、本田圭佑選手擁するメルボルン・ビクトリーがクイーンズランド州ブリスベンを本拠地とするブリスベン・ロアと戦ったレギュラー・シーズン・マッチの様子をご紹介します。

本田圭佑選手が出場予定だった事もあり、我が家を含めブリスベン近郊在住の多数の日本人が観戦に訪れていました。

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

本田圭佑選手出予定と言う事で、試合開始前から日本人観客の姿が目立ちます。

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

本田圭佑選手ですが、やはりチーム内でも圧倒的な存在感を放っていました。

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

直ぐ目の前でアップをする本田圭佑選手

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

この日の試合は本田圭佑選手のPKによるゴールもあり、メルボルン・ビクトリーが勝利しました。




オーストラリアの2部リーグ「ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)」

Aリーグ(A-League)を日本で言うところの「Jリーグ・J1」に例えるならば、J2に当てはまるのが「ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)」になります。

ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)は、各州のサッカー連盟が運営し、現在は8つの地域に別れ、シーズンを戦っています。

  • オーストラリア首都特別地域(全8チーム)
  • ニューサウスウェールズ州(全12チーム)
  • 北部ニューサウスウェールズ州(全10チーム)
  • クイーンズランド州(全14チーム)
  • 南オーストラリア州(全12チーム)
  • タスマニア州(全8チーム)
  • ビクトリア州(全14チーム)
  • 西オーストラリア州(全12チーム)

オーストラリアのサッカー界では、日本のJ2に該当するナショナル・プレミア・リーグですが、日本のJ2ほどプロ化はしておらず、給与面で言うとサッカーだけで生活していくだけのレベルには無く、ナショナル・プレミア・リーグの選手はセミ・プロと言う位置づけと言えます。

選手の給料は試合毎の報酬制が一般的で、所属する州やチーム、実力や契約内容等により異なりますが、例えばクイーンズランド州のNPLチームでは大体150豪ドルから500豪ドルほどの報酬となっています。よって、ナショナル・プレミア・リーグに所属する選手の大多数がサッカーとは別にメインの仕事があり、仕事をしながらサッカーを続け、活躍することでAリーグのチームへのステップアップを狙っています。

このナショナル・プレミア・リーグ(NPL)でも日本人選手の活躍は見受けられますが、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)では、オーストラリア国籍以外の外国籍の選手は1チームあたり2名しか登録が出来ないため、非常に狭き門となっています。このナショナル・プレミア・リーグで活躍する日本人選手は、日本の高校サッカーや大学サッカーで活躍、日本ではプロ契約は取れなかったが、ワーキングホリデービザや学生ビザなどでオーストラリアへサッカー留学、オーストラリアに点在する地域リーグからナショナル・プレミア・リーグ(NPL)へステップアップ、最終的にはAリーグへの挑戦、と言う目的を持った選手が多いように思います。

毎年10月から12月の中旬頃にかけて行われるトライアルでは、オーストラリア人に混ざって数少ない外国人枠を狙う日本人選手を見掛けます。

クイーンズランド州のナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のチーム(2021年度)

筆者の在住するクイーンズランド州には、全14のチームがナショナル・プレミア・リーグ(NPL)に所属しています。

ホーム&アウェイ方式でレギュラー・シーズンを戦い、リーグ戦上位4チームがファイナル・シリーズに進出、最終的にクイーンズランド州のナショナル・プレミア・リーグのチャンピオン・チームを決定します。

また、これとは別にレギュラー・シーズンの優勝チームは、他7つの地域の優勝チームとナショナル・プレミア・リーグの頂点を決める、ナショナル・プレミア・リーグのファイナル・シリーズへと駒を進めます。残念ながらクイーンズランド州のチームは今のところ全国ナショナル・プレミア・リーグのチャンピオンに輝いた事はなく、ラインズFCの準優勝2回、ブリスベン・ストライカーズの準優勝1回が最高成績となっています。

チーム名 所属地域
ブリスベン・ロア・ユース(Brisbane Roar Youth) モートンベイ
ブリスベン・ストライカーズ(Brisbane Strikers) ブリスベン
カパラバFC(Capalaba FC) レッドランズ
イースタン・サバーブス(Eastern Suburbs) ブリスベン
ゴールドコースト・ナイツ(Gold Coast Knights) ゴールドコースト
ゴールドコースト・ユナイテッド(Gold Coast United) ゴールドコースト
ライオンズFC(Lions FC) ブリスベン
ローガン・ライトニング(Logan Lightning) ローガン
マグパイズ・クルセイダーズ・ユナイテッド(Magpies Crusaders United) マッカイ
モートンベイ・ユナイテッド(Moreton Bay United) モートンベイ
オリンピックFC(Olympic FC) ブリスベン
ペニンシュラ・パワー(Peninsula Power) モートンベイ
レッドランズ・ユナイテッド(Redlands United) レッドランズ
サンシャインコースト・ワンダラーズ(Sunshine Coast Wanderers) サンシャインコースト




オーストラリアの子供(小学生)のサッカー事情

筆者の在住するクイーンズランド州を例にオーストラリアにおける小学生(U9-U12)のサッカー事情を解説します(クイーンズランド州を例にと書きましたが、他州の状況も大きく乖離はしません)。

オーストラリアでは、各州・各地域毎にサッカー団体が存在し、その地域サッカー団体に属する形で、ローカル・チームと呼ばれる各チームが存在します。ゴールドコーストで言うと、Football Gold Coastと言う運営団体があり、その団体下に「Robina City SC」、「Southport Warriors」などなどのチームが所属します。ブリスベンにはFootball Brisbaneなど。

そしてそれらのチームを一般的には「ローカル・チーム」、「ローカル・クラブ」と呼び、U6(6歳以下)から試合が始まります。

U6(6歳以下)から1年齢毎にカテゴリーがあり、U6(6歳以下)からU8(8歳以下)まではレベル分けは無く、お友達同士とか親が仲良い同士でチーム分けが行われます。コーチは基本的にはチーム内のお父さんの誰か、俗に言う「お父さんコーチ」です。このお父さんコーチが曲者で、本格的にサッカーやってました、結構上のレベルのコーチライセンス取ってます、というお父さんコーチもいれば、誰も居ないので仕方無くやってますと言うパターンもあったりします。

ただ、基本的にU8(8歳以下)まではレベル分けも無いので、「皆で楽しくサッカーやろう!」と言う感じで、子供も親もワイワイ楽しくと言う雰囲気ですが、やっぱり親は親、中には試合中に良くない言葉で叫んだり、相手の親と言い争いを始めちゃったりする親御さんもチラホラ。

私も息子がU7(7歳以下)の時には、自チームの親御さん(ちょっと気難しい感じの人でした)と相手チームの親御さんが子供の前で罵り合いに発展!と言う事件(?)もあったり。

そしてU9(9歳以下)になると、オーストラリアの子供サッカーでは大きな別れ道が現れます。

ローカル・クラブと言われる地域チームでは、このU9からグレーディングと言われるレベル別けが始まります。トップレベルをカンガルー(Kangaroos)、2ndレベルをワラビー(Wallabies)、3rdレベルをジョーイ(Joeys)と3つのレベル毎のカテゴリーに別け、試合もレベル毎に行われます。各チームは、シーズン前の大体2月から3月に掛けてこのグレーディングを行い、チームの振り分けを行います。

ローカル・クラブでも強いチームは多くの子供が集まるので、そういったチームは前シーズンが9月に終了したら、その直ぐあと11月にはグレーディングを開始するチームもあったりします。

そしてこの地域チームの上に位置する前項のナショナル・プレミア・リーグのクラブには、SAP(Skill Acquisition Phase)と呼ばれる小学生サッカー育成プログラムがあり、このプログラムに参加するためには各チーム毎の厳しいトライアルが待ち受けます。

Aリーグ(A-League)のブリスベン・ロアには、このSAP(Skill Acquisition Phase)と呼ばれる小学生年代のチーム(U9-U12)は無く、U13のジュニアユースからがスタートになるので、ゴールドコーストやブリスベンの子供たちは、このナショナル・プレミア・リーグ(NPL)チームの下部組織である、SAP(Skill Acquisition Phase)プログラムに入るのが小学生年代の大きな目標になります。

ゴールドコーストには、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のチームが2チームあり(Gold Coast Knights、Gold Coast United)、両クラブ共にU9-U12の年代ごとに2チーム編成(U9は1チーム10人、U10-12は1チーム12人編成)、よってゴールドコーストでは大体各年代50人弱の子がSAPチームに加入出来ると言う事になります。

さて、気になる費用ですが、地域チームのローカル・クラブの場合、シーズン前の練習が2月・3月頃から始まり、シーズン終わりの9月中旬頃までのシーズン合計費用で約300豪ドルから500豪ドルほど、これにはクラブ毎に細かくは異なりますが、大体週2回の練習、週末の試合とユニフォームが含まれます。

そして、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)に属するSAPチームの場合、シーズン前の練習が1月には始まり、シーズン終了が9月末頃、このシーズン合計で約1,500豪ドルから2,500豪ドルほど、その額なんと!日本円で20万円超えです!もちろんこの額にはユニフォーム(ホーム着、ビジター着と練習着)、靴下、チーム移動時のポロシャツ・カバンなどが含まれ、練習はカテゴリー上位のコーチライセンスを保有したコーチによる週3-4回の練習と週末の試合が含まれます。

SAPチームの中でもトップレベルの子は、チーム練習とは別にサッカー・トレーニング・スクールに通ったり、個別にマンツーマン・レッスンを受けたりしてる子が多いので、一体年間サッカーにいくら掛ってるの!?と言う感じです。

英連邦王国に属するオーストラリアは、サッカー発祥の地と言われるイギリスからの移民も多く、イギリスの名門クラブでコーチしてました、イギリスの強豪チームでプレイしてました、と言うコーチが個別のサッカースクールを経営していたりします。

そしてこのSAPチームに入っている場合、その殆どが親御さんもかなり一生懸命!

と言う事は、試合の時の親という名の自称コーチによる声援(指示?)が凄いのでは?と思われるかとは思いますが、クラブもそこはちゃーんと把握しており、入団時には誓約書への同意が必要、そこにはちゃんと必要以上の介入、ライン外からの指示禁止などの条項が含まれております(笑)。

日本の強豪チームも同様かとは思いますが、このSAPチームの場合、毎年シーズン後には翌シーズンの選手選考があり、残れる子、落とされる子、新選手選考のトライアルに再度参加を促される子に別れてきます。親も子も悲喜こもごもですが、子供の立場では残れる子に選ばれるのがハッピーだとは思いますが、親としては落とされる子、トライアル再試験に行く子に振り分けられる事で、努力する重要性や悔しい思いなど、スポーツから色んな事を学んで欲しいと思ったり。。。

ここまでが小学生年代(U9-U12)のオーストラリアにおけるサッカー事情、中学生年代(U13以上)になると、ブリスベン・ロアのようなAリーグの下部組織であるアカデミー・チームやナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のジュニアユース・チームなど、ピラミッドの階層がどんどん増えて来る形になります。




オーストラリアのサッカーに関するよくある質問(FAQ)

オーストラリアにはサッカーのプロリーグはありますか?

Aリーグ(A-League)と呼ばれるプロ・サッカー・リーグがあります。

2021年現在オーストラリア所属の11チームとニュージーランド所属の1チーム、計12チームが毎年その覇権争いを繰り広げております。

オーストラリアでプレイした事のある有名サッカー選手はいますか?
最も有名な選手は、元イタリア代表の「アレッサンドロ・デル・ピエロ選手(シドニーFC)」でしょうか。日本の有名サッカー選手も数多くオーストラリアのサッカー界でプレイしており、「三浦知良・カズ選手(シドニーFC)」、「小野伸二選手(ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ)」、「本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)」などが上げられ、2021年度には高校時代に青森山田高校で全国サッカー選手権の優勝経験があり、将来有望視される「檀崎竜孔(ダンザキ・リク)選手」がコンサドーレ札幌からレンタルでクイーンズランド州ブリスベンに本拠地を置く、ブリスベン・ロアに加入し、大きなインパクトを残しました。
オーストラリアはラグビーが盛んなイメージですが、サッカーも人気がありますか?

ラグビーやAFLと呼ばれるオーストラリアン・フットボールは今も非常に人気スポーツですが、こと子供世代、特に小学生年代ではサッカーが絶大な人気を誇ると言っても過言ではありません。

ASC(Australian Sports Camps)と呼ばれる機関の調査では6歳から13歳の子供の内、48.7%の子供がサッカーをやっていると言う調査結果が出ています。




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オーストラリアと言えば日本の約20倍の面積を持つ国土内に、シドニー、メルボルンなどの主要大都市、ケアンズ、ゴールドコーストなどの観光地、西オーストラリアにはインド洋に面した風光明媚なパースなど、主要都市や有名な観光都市が点在します。

ですが、ふっと「オーストラリアの首都はどこ?」と聞かれると、「あれっ、シドニー?メルボルン?」と答えに窮する人も多いのでは無いでしょうか。

今回は、オーストラリアの首都はどこなのかどこにあるのか、オーストラリアの首都について掘り下げて行きたいと思います。

オーストラリアの首都はどこ?

オーストラリアの首都

マウント・エインスリーの展望台から見たキャンベラ

6つの州と2つの特別地域から成り立つオーストラリアですが、そのオーストラリアの首都は、最大の人口を誇るシドニー?、それとも人口2位を誇るメルボルン?、いずれも違います。

オーストラリアの首都は、オーストラリア首都特別地域にある「キャンベラ」になります。

シドニーのあるニューサウスウェールズ州とメルボルンのあるビクトリア州の州境あたり、地理上ではニューサウスウェールズ州内にある、オーストラリア首都特別地域に位置します。

後述「オーストラリアの首都「キャンベラ」の歴史と成り立ち」で詳細は述べますが、1901年オーストラリア独立に際し、首都を巡る争いから首都機能を持つ計画都市として誕生したのがキャンベラとなります。

人口は約46万人、主要都市での人口順位では8番目、ニューサウスウェールズ州のニューキャッスル(7番目)より約3万人少なく、クイーンズランド州の有名観光地サンシャインコースト(9番目)より約12万人多い人口となり、人口の80%以上が沿岸部に集中するオーストラリアでは、内陸部では最大の人口を誇ります

首都機能を持つキャンベラには、オーストラリア国会議事堂、首相官邸、高等裁判所などの政府機関が集中し、在オーストラリア日本国大使館をはじめ、各国の大使館がキャンベラに位置します。

これらの政府機関以外にも、オーストラリア戦争記念館、オーストラリア国立博物館、オーストラリア国立美術館やオーストラリア国立大学など、多くの社会的・文化的施設があります。

毎年春の時期9月から10月には、キャンベラ最大のイベントであるお花の祭典「フロリアード」が開かれ、日本からも多数の観光客の方が訪れます。

オーストラリアの首都の場所

オーストラリアの首都オーストラリアの首都キャンベラは、人口第1位の都市シドニーがあるニューサウスウェールズ州と人口第2位の都市メルボルンがあるビクトリア州の州境あたり、地理上ではニューサウスウェールズ州内にあるオーストラリア首都特別地域に位置します。

シドニーからは約290kmメルボルンからは約670kmの場所にあります。

シドニーからは車で約3時間と言う事で、陸路で行く場合はシドニーから足を伸ばす方が多いですが、カンタス航空はじめ、ヴァージン・オーストラリア航空やジェット・スター航空など多数の国内線フライトがオーストラリア各地から飛んでいます

残念ながら日本からキャンベラまでの直行便フライトは運行がありませんので、日本からキャンベラを訪れる場合は国内線に乗り継ぎ、またはシドニーから陸路で訪れる必要があります。

計画都市として人工的に造られた都市・キャンベラは、周りをオーストラリアらしい大自然に囲まれています。キャンベラから車で南へ約40分のナマジ国立公園(Namadji National Park)にはカンガルーやワラビーなど多くの野生動物が生息し、またオーストラリア先住民族アボリジニの壁画が残され、国立公園内の森林地帯の大自然と共にオーストラリアの歴史を感じられる場所です。




オーストラリアの首都「キャンベラ」の歴史と成り立ち

オーストラリアの首都はどこ?前項「オーストラリアの首都はどこ?」で述べた通り、首都のための計画都市として誕生したキャンベラですが、なぜそのような経緯に至ったのかと言うと、オーストラリア人口第一位の都市シドニーと人口第二位の都市メルボルンの首都を巡る争いから、その妥協案として新しく首都機能を持つ新都市建設の計画が持ち上がり、誕生したのが計画都市キャンベラになります。

元々オーストラリアは先住民族アボリジニが暮らす土地でしたが、1770年イギリスのジェームス・クック船長がオーストラリア大陸へ上陸、その後流罪植民地としてイギリス人の移民が始まり、1851年ニューサウスウェールズ及びビクトリア州で金が発掘された事により、ゴールドラッシュに湧いたシドニー、メルボルンは人口が爆発的に増加、工業化が進みました。

1901年イギリスの植民地から独立、オーストラリア連邦が設立されるに際し、既にオーストラリア二大都市であったシドニーとメルボルンの間で、首都誘致を巡る争いが勃発、その妥協案として首都機能を持つ計画都市の建設が決まり、1908年キャンベラがオーストラリアの首都建設地として決まりました。

分かりやすく日本で例えるならば、東京と大阪が首都を争い、その中間名古屋の内陸部の山奥に、計画都市を建設した、そのような感じでしょうか。

このようにキャンベラは、オーストラリアの他の都市とは異なり、当初から首都として設計、建設された歴史を持つ、人口都市という成り立ちを持ちます。

人口都市として計画され、建設されたキャンベラですが、その建設に際しては、国際コンペティションが行われ、アメリカ・シカゴの建築家である、ウォルター・バーリー・グリフィンとマリオン・マホーニー・グリフィンによって提示された建築案が採用され、1913年に首都機能を持つ計画都市キャンベラの建設は始まり1927年5月9日キャンベラは正式にオーストラリアの首都として制定され、1901年のオーストラリア独立以降暫定的な首都となっていたメルボルンからキャンベラへ首都機能が移されました。

人口の湖バーリー・グリフィン湖の周りに首都機能が配置され、戦争記念館と国会議事堂が一直線になるよう設計されたその様は、まさに人口都市らしい機能美を誇り、自然の美しさとはまた一味違う雰囲気を感じられます。

オーストラリアの首都はどこ?

戦争記念館側から見た国会議事堂。一直線に繋がっています。




オーストラリアの首都に関するよくある質問(FAQ)

オーストラリアの首都はどこですか?

オーストラリア首都特別地域にある「キャンベラ」になります。

オーストラリアの首都キャンベラは、人口第1位の都市シドニーがあるニューサウスウェールズ州と人口第2位の都市メルボルンがあるビクトリア州の州境あたり、地理上ではニューサウスウェールズ州内にあるオーストラリア首都特別地域に位置します。

シドニーからは約290km、メルボルンからは約670kmの場所にあります。

オーストラリアの首都へ行くには日本からは直行便がありますか?
残念ながら日本からの直行便はありません。但し、カンタス航空、ヴァージン・オーストラリア航空やジェット・スター航空などの航空会社がオーストラリア各地から国内線のフライトを飛ばしていますので、アクセスは容易です。また、陸路で訪れる場合は、シドニーからのアクセスが一般的で約3時間ほどのドライブになります。 
オーストラリアの首都が大都市であるシドニーやメルボルンで無いのはなぜですか?

1901年イギリスの植民地から独立、オーストラリア連邦が設立されるに際し、既にオーストラリア二大都市であったシドニーとメルボルンの間で、首都誘致を巡る争いが勃発、その妥協案として首都機能を持つ計画都市の建設が決まり、1908年キャンベラがオーストラリアの首都建設地として決まったと言う経緯です。

分かりやすく日本で例えるならば、東京と大阪が首都を争い、その中間名古屋の内陸部の山奥に、計画都市を建設した、そのような感じでしょうか。

オーストラリアの首都の見どころトップ5を教えて下さい。
  1. 国会議事堂
  2. オーストラリア戦争記念館
  3. マウント・エインズリー展望台
  4. クエスタコン(国立科学技術センター)
  5. オーストラリア国立博物館
  6. (番外)お花の祭典「フロリアード」(毎年9-10月の春に開催)




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6月16日にシドニー地域にて発生した国際線乗務員の送迎を担当するドライバーの新型コロナウイルス感染、その後シドニー大都市圏での市中感染の感染防止に歯止めがかからず、6月26日18時から7月9日23時59分までシドニー大都市圏(ブルーマウンテン地域、セントラルコースト地域、ウーロンゴン地域とシェルハーバー地域含む)は、ロックダウン措置が取られ、これによりシドニー大都市圏の人口約500万人が生活必需品の購入、医療サービス等々の州政府により定められた例外を除き、外出が禁止される事態となっています。

この市中感染の広がりに際し、シドニー中心部から南西に約50km弱のウエスト・ホクストンで6月19日に開かれた30人規模の誕生日パーティーがクラスター発生箇所となっており、参加者30人以上の内24人が新型コロナウイルスに感染、感染者の内の1人は陽性が判明する前にビクトリア州へ帰宅、勤務先で同僚を感染させるに至っており、他州への広がりも懸念される事態となっております。

ただ、この新型コロナウイルスのクラスターとなった誕生日パーティー事案から、新型コロナウイルスのワクチン接種の有効性が大きく取り上げられる事になりました。

現地メディアによると、この誕生日パーティーに参加した30人以上の内、24人が新型コロナウイルスに感染、この24人全員が新型コロナウイルスのワクチン接種は受けておりませんでしたが、感染しなかった6人は新型コロナウイルスのワクチン接種を2回受けた医療関係者であったとのこと。また、1回のみ接種済みの高齢者介護施設職員1人も感染しなかったとのことです。

ニューサウスウェールズ州のブラッド・ハザード保健相は、このクラスターとなった誕生日パーティーの影響は未だ「現在進行形」にあり、注意が必要との喚起を行っておりますが、「ワクチン接種を受けることは、新型コロナウイルスに感染しない可能性が高くなる」との発表を行うと共に、ワクチン接種を重要では無いと捉えている人、ワクチン接種を受けないための言い訳を考えている人に対し、「ワクチン接種を受けるべき」とのメッセージを発信しております。



オーストラリアのワクチン接種進行状況

所管地 過去24時間ワクチン接種回数 ワクチン合計接種回数
連邦政府 51,036 4,337,756
オーストラリア首都特別区 1,202 82,091
ニューサウスウェールズ州 19,526 809,848
ノーザンテリトリー準州 1,204 58,766
クイーンズランド州 13,776 535,507
南オーストラリア州 4,974 222,353
タスマニア州 1,535 110,278
ビクトリア州 26,858 1,060,242
西オーストラリア州 5,923 283,859
総合計 126,034 7,500,700

2021年6月28日現在: Australian Government Department of Health (Australian Immunisation Register and self reported data)

本情報の注意事項

掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの感染状況や水際対策に関しては、日々その感染人数、手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。

提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

ゴールドコーストのあるクイーンズランド州南東部では、ブリスベン近郊での新型コロナウイルス市中感染の発生に伴い、2021年6月29日(火曜日)午前1時から2021年7月13日(火曜日)午前0時59分までの2週間に渡り、マスクの着用が義務化されました。

マスク着用義務化となった初日2021年6月29日(火曜日)のゴールドコーストの大型ショッピングセンター「パシフィック・フェア・ショッピングセンター」の様子をゴールドコースト在住のスタッフが写真付きでレポートします。

クイーンズランド州南東部のマスク着用規制

【規制対象地域】

  • Noosa
  • Sunshine Coast
  • Ipswich
  • Logan
  • Redlands
  • Moreton Bay
  • Brisbane
  • Gold Coast
  • Scenic Rim
  • Lockyer Valley
  • Somerset

マスク着用に関する規制内容

  • 常時マスクを携帯し、外出時は必ず着用すること
  • 下記の場合においてはマスクを外すことが許可される
    ・運転者1名、又は同乗者が同居人のみの場合の車中
    ・飲食中
    ・他人と社会的距離を保てる通常の職場
    ・危険だと判断されるような場面



マスク着用義務化、ゴールドコースト「パシフィック・フェア・ショッピングセンター」の様子

ゴールドコースト 新型コロナウイルス

マスク未着用者は1人も居らず、大きな混乱などは見受けられませんでした。

マスク着用が義務化された初日となるこの日、平日とは言えスクール・ホリデー(学校休み)時期にしては、パシフィック・フェア・ショッピングセンターの人出は少なかったように思います。

マスク着用が日常化していないゴールドコーストでは、日本ほどお洒落なマスクは流通しておらず、薬局で多く流通している不織布マスクの着用者が多いです。

ゴールドコースト 新型コロナウイルス

お昼時のフードコート。空席も多数見られ、人出は少ないです。

クイーンズランド州の規定により、商店、カフェやレストランなどの入場時にはQRコードをスキャン、登録が必須です。

スーパーマーケットでは、トイレットペーパーの在庫が減っていました。

パシフィック・フェア・ショッピングセンター滞在中に、3日間のロックダウン突入が発表されたので、スーパーマーケットへショッピングへ行ったところ、既に凄い人出でした。

去る2021年6月27日の日曜にケアンズのエスプラネード通りにて「エスプラネード・ダイニングエリア(Dining Precinct)」のオープニングセレモニーが行われました。

エスプラネード通りの再開発はケアンズ中心部の再開発計画の目玉と位置付けられていたプロジェクトで、ケアンズ市がA$2800万ドルの予算を投じた一大プロジェクトでした。

生まれ変わったエスプラネード通りの完成と共に、世界的なコロナ渦にありながら規制のない大規模イベントが開催されたことをケアンズ市民が一様に祝いましたので、今回はその様子をレポートします。

目次:ケアンズ・エスプラネードのダイニングエリア再開発完了(クリックで開閉)




再開発計画

2018年にケアンズ市は5800人にも及ぶ市民に聞き取りを行い、エスプラネード通りの問題点と改善希望を洗い出し、再開発計画を創り上げました。

観光都市ケアンズとしては、魅力的なレストラン街の整備は街の死活問題です。

コロナ渦後、観光都市として再生を果たすには必ず成功させなければいけない再開発とも言えます。

指摘が多かった問題点は、車の騒音、排気ガス、狭い歩道にテラス席のためのスペースが限られていたことでした。

改善希望として声が上がったのは、緑の多い公園、ウォーターフロントの景色、リラックスして楽しめるカジュアルダイニング体験、そして賑やかで活気に満ちた雰囲気、でした。

開放的な空間へ様変わり

予定された工期は2020年6月1日から2021年6月30日の13か月間。

場所はエスプラネード通りの、シールズ通りアプリン通りの区間です。

従来、車通りも多かったこの区間の路上駐車エリアを廃止し、海に面したレストランのテラス席用のスペースを大幅に拡張しました。

この区間には人気観光スポットであるナイトマーケットのフードコートもあります。

また昨年オープンしたばかりのリゾートホテル、クリスタルブルック・フリンのオープンダイニングもあり、おしゃれなレストラン通りへと変貌を遂げています。

クリスタルブルック・フリンの前の様子

エスプラネード・ダイニングエリア(Dining Precinct)プロジェクト

オープニングセレモニー

6月27日、朝10時から夜20時まで10時間に渡って行われたオープニングセレモニーはいろいろな意味で異例のイベントだったと思います。

こちらの投稿の写真。すべてコロナ前の写真ではありません。正真正銘、2021年6月27日のケアンズ、エスプラネード通りの様子です。

従来、すべての屋内・屋外施設で必要とされていた人数制限および入退場のためのチェックインアプリの規制、QRコードの掲示がありませんでした。

加えてサニタイザー(消毒液)・ステーションの設置もありませんでした。

同6月27日にはクイーンズランド州の南東部で2名の市中感染が報告され、一度緩和されていた規制が再強化されることになったにも関わらずです。

このセレモニーの来場者のなかでマスク着用者は皆無。

遊歩道を歩く人々の中にもマスク姿は見受けられません

未だ新型コロナウイルスの市中感染が確認されたことのないケアンズがいかに平和な生活を享受できているか、写真からも見受けられると思います。

エスプラネード沿いの1区画の中に特設ステージが3か所。

歌も踊りもあれば、特設コーナーでは子供向けのジャンピング・キャッスルや水鉄砲バトルなどのアトラクションも。

イベント中終始、歓声や笑い声、人々の笑顔が絶えることはありませんでした。

メインステージ前の賑わい

このイベントを機にケアンズの規制がさらに緩和され、みんなが一日も早く以前の生活を取り戻し、海外からの旅行者の皆さんをお迎えできる日が来るのを待ち望んでいます。

ラグーンプールも活気を取り戻しました

緑の植え込みが増えたエスプラネード

エスプラネード通りは喧騒からくつろぎの空間への変貌

オープニングセレモニーの会場案内図

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日本では5月24日から大規模接種会場における高齢者の接種開始、6月21日から職域接種開始など急速に新型コロナワクチンの接種スピードがここへ来て加速してきた感があります。




日本のワクチン接種状況

6月22日現在、日本国内の累計接種人数は2243万7512回を数え、そのうち2回の接種が完了した方は915万4518人に上ると言います。

都道府県別では東京都が一位で210万回以上、次いで愛知県の139万回、神奈川県の138万回、大阪府の137万回となっています。

一日あたりの日別接種回数は国内全体で45万回を越え、政府も10月から11月にかけて希望者すべてへの接種完了を目標とする旨を公言しました。

では日本のこの接種回数、接種スピードは世界の他の国々と比べてどうなのでしょうか。

人口の違いもありますが、上位3国は突出しています。

累計接種人数

6月22日現在

中国

6億2200万回

インド 2億2454万回
アメリカ 1億7708万回
・・・・     
日本

2243万7512回

データ: NHK 特設サイト 新型コロナウイルス

オーストラリアのワクチン接種状況

それでは対するオーストラリアはどうなのでしょうか。

6月22日現在、オーストラリアの累計接種人数は671万9384回となっており、日本よりさらに遅れをとっていることが分かります。

州別にみても、メルボルンがあるビクトリア州で92万6876回、シドニーがあるニューサウルウェールズ州で69万4125回、ケアンズ、ゴールドコーストがあるクイーンズランド州で44万8225回と日本の都道府県別の接種人数とも大きな開きがあることが分かります。

オーストラリア政府 保健省のサイト

これはオーストラリアの徹底した水際対策、市中感染に対する追跡調査および感染多発地域指定の迅速さ、州境閉鎖など州単位での対策による対応の柔軟さにより、他国に比べ新型コロナウイルスの感染者が極めて少なくワクチン接種の必要性が身近に感じられないことが原因かと思われます。

新型コロナウイルスの累計感染者数を比べると、78万5287人で日本は世界34位。
オーストラリアは3万366人世界125位となっています。

統計サイト ワールドメーターズ

コロナ渦以前とほぼ変わらない生活をしているオーストラリアの人々の中に新型コロナウイルスに対する危機感は薄く、特に市中感染を未だ出していないケアンズではワクチン接種が遅々として進んでいない状況です。

クイーンズランド州の累計感染者数は1673人、うちケアンズ・ヒンターランド地域の累計感染者数はわずか36人に留まっています。

クイーンズランド州累計感染者数

ワクチンの累計接種人数もクイーンズランド州44万8225回のうち、ケアンズ・ヒンターランド地域は3万4591回となっています。

クイーンズランド州累計ワクチン接種人数

ワクチン接種の予約

そんな状況を踏まえた上で、筆者が先日、ケアンズで行ったワクチン接種の模様をお伝えいたします。

まずは予約。

日本と違い接種券のようなものは届かないので、自分でその時点で接種資格があるか否かを確認する必要があります。

オーストラリアは接種の段階を5つのフェーズに分けています。

フェーズ1a (140万回分の接種予定)

医療従事者、高齢者・障害者施設労働者、高齢者施設・障害者施設入居者、検疫・国境任務従事者など

フェーズ1b (148万回の接種予定)

70歳以上の方、ワクチン接種を優先されるべき健康状態にある方、警察官、消防官、救命救急従事者、55歳以上のアボリジニおよびトーレス諸島住民など

フェーズ2a (158万回の接種予定)

50歳以上の方、18歳から54歳までのアボリジニおよびトーレス諸島住民、その他の感染リスクが高い業種の従事者など

フェーズ2b (160万回の接種予定)

その他、18歳以上の大人

フェーズ3 (136万回の接種予定)

18歳未満でワクチン接種が推奨される子供

オーストラリア政府のワクチン戦略

自分に接種資格があるのか定かでない場合には、豪州政府の下記のサイトに年齢、お住いの州、何回目のワクチン接種か、などを回答すると資格の有無が確認できます。

現状ではオーストラリア居住者以外の国外からの旅行者などに接種資格は認められていません

ワクチン接種条件チェックサイト

次に実際の予約作業ですが、下記のクイーンズランド州政府のサイトには動画による説明とクイーンズランド州保健省の接種会場のリストが掲載されています。

また、ワクチン接種希望を登録すると最寄りの接種可能な開業医のリストが表示され、そちらから空き状況および予約方法(オンライン予約の可否または電話予約)が確認できるようになります。

ワクチン予約サイト

ワクチン接種当日

ワクチン接種当日に特に事前準備するものはありません。

予約時間の15分ほど前に接種会場に到着し、アプリによる施設チェックイン、過去の病歴や新型コロナウイルスのものと疑われる症状がないかどうか等の問診票の記入など行います。

接種会場に混雑はなく、待ち時間なしで待ち合いロビーから個室の診察室へ通されました。

診察室には医師がおり、副反応のリスク、2回目のワクチン接種までの期間等について説明がありました。

筆者はアストラゼネカ社製のワクチン接種でしたので、副反応については丁寧な説明がありました。

ワクチン接種

一般によく言われるように注射自体の痛みはほとんどありません。

時間も瞬く間に終わります。

ワクチン接種後

接種後は、万が一の急な体調の変化が無いよう待ち合いロビーで15分ほど待機するよう指示がありました。

この間に受付で2回目のワクチン接種の予約を取りました。

また、ワクチンについての小冊子をもらうことができ、詳細を確認することができます。

アストラゼネカ社製のワクチンは2回目の接種までの間隔が12週間必要とのことでした。

(ファイザー社製のワクチンの間隔は3週間)

接種後の副反応

ワクチン接種後、数時間は何の体調の変化もありませんでした。

しかし数時間後に、ワクチン接種をした上腕に打撲に似た鈍い痛みをわすかに感じ始めました。

また半日後から翌日にかけて、風邪の引きはじめに似た倦怠感のようなものを感じました。

それも翌々日には収まり、普段通りの体調に戻ることが出来ました。

発熱や嘔吐といった副反応は一切出ず、生活に支障をきたすような強い反応はでませんでした。

ワクチン接種証明やワクチンパスポートなど、ワクチン接種が海外渡航の必要条件になる動きが世界中で高まっています。

少しでも早く多くの方がワクチン接種を終え、世界の国々が集団免疫を獲得し、またコロナ渦以前のように自由に往来ができる世の中が一日でも早く訪れるよう願ってやみません。



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徹底的な水際対策により、世界的に見ると新型コロナウイルスの封じ込めに成功し、事実上の新型コロナウイルス・ゼロ戦略を取るオーストラリア、そのオーストラリアにおける現在の新型コロナウイルスの感染状況とワクチン接種の現在地をオーストラリアはゴールドコーストから現地在住者がレポートします。

オーストラリアの現在の感染状況

  市中感染者(過去7日間) 帰国者感染者(過去7日間) 現在感染者 累計感染者
オーストラリア全体 22 63 149 30,366
オーストラリア首都特別区 0 0 0 124
ニューサウスウェールズ州 15 16 55 5,654
ノーザンテリトリー準州 0 1 2 176
クイーンズランド州 0 16 32 1,673
南オーストラリア州 0 10 7 788
タスマニア州 0 0 0 234
ビクトリア州 7 19 51 20,697
西オーストラリア州 0 1 2 1,020

2021年6月22日現在: Department Health, States & Territories Report

2021年6月上旬の段階では、ここオーストラリアでは市中感染の発生は限定的となっており、感染者の殆どは海外からの帰国者となっておりましたが、5月下旬にビクトリア州で発生した市中感染、6月中旬にニューサウスウェールズ州で発生した市中感染、これらの市中感染により、6月23日現在市中感染の広がりに予断を許さない状況となっております。

ビクトリア州で発生した市中感染に関しては、市中感染発生・発覚からロックダウン実施までのスピード感もあり、6月22日発表の感染者レポートではビクトリア州内での過去24時間市中感染者は0名となっており、大きな広がりには至らず、ビクトリア州との州境を閉鎖していた他州も州境の再オープンを順次決定して来ています。

但し、6月中旬に発生したニューサウスウェールズ州の市中感染に関しては、シドニー大都市圏内東部の人気エリアで人が多く集まるボンダイ・ジャンクションが起点となっている事もあり、6月23日現在この市中感染に端を発する感染者数が21名に上り、今後の動向に予断を許さない状況となっております。

ビクトリア州で発生した市中感染は、海外からの帰国者が滞在している隔離ホテルからのウイルス漏洩と判定、ニューサウスウェールズ州で発生した市中感染に関しては、国際線勤務の乗務員を送迎している運転手が感染元とされており、実質的鎖国政策による厳しい水際対策を取るオーストラリアで今までに発生している市中感染の殆どが帰国者隔離ホテルからの漏洩及び海外帰国者に付随する事案からの発生となっている事から、ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州では、海外帰国者専用の隔離施設の新規建設議論が連邦政府との間で盛んに行われています。



オーストラリアのワクチン接種進行状況

所管地 過去24時間ワクチン接種回数 ワクチン合計接種回数
連邦政府 59,553 3,988,286
オーストラリア首都特別区 1,180 73,745
ニューサウスウェールズ州 18,045 694,125
ノーザンテリトリー準州 1,361 52,240
クイーンズランド州 13,944 448,225
南オーストラリア州 8,115 189,565
タスマニア州 1,771 98,552
ビクトリア州 20,031 926,876
西オーストラリア州 4,643 247,770
総合計 128,643 6,719,384

2021年6月21日現在: Australian Government Department of Health (Australian Immunisation Register and self reported data)

ワクチン接種回数は全豪で約670万回弱、全人口約2,500万人の約27%に留まっております。

当初の連邦政府発表の予測と比較するとその接種回数に遅延が発生しており、その要因として欧州からのワクチン到着の遅延アストラゼネカ製ワクチンの血栓問題等の諸要因が上げられますが、特にアストラゼネカ製ワクチンの血栓問題はオーストラリアでは大きな問題となっております。

このアストラゼネカ製ワクチン接種に起因するとされる血栓問題により、オーストラリア連邦政府は2021年4月8日「50歳未満の国民はファイザー製ワクチンの接種を推奨する」との発表を行い、アストラゼネカ製ワクチンは50歳以上に限られておりましたが、その後アストラゼネカ製ワクチン接種による血栓症の発症が50代でも発生し、40代及び50代の女性各1人の死亡事案が発生した事により、2021年6月17日ワクチン接種に関するオーストラリア技術諮問グループであるAustralian Technical Advisory Group on Immunisation(ATAGI)は、アストラゼネカ製ワクチンの接種適用年齢を50歳以上から60歳以上に変更する事を推奨する旨の発表を行っております。

オーストラリア連邦政府はこのATAGIからの勧告を受け入れ、50歳から59歳までの年齢層に該当する人はファイザー製ワクチンの接種が推奨及び適用され、アストラゼネカ製ワクチン接種は60歳以上の方に限定されるに至っております。

但し、50歳から59歳の方で既にアストラゼネカ製ワクチンの1回目接種を受け、血栓症の発症が無い場合は、2回目のワクチンもアストラゼネカ製ワクチンを受けるよう推奨されます。

今回の発表に伴い、オーストラリア連邦政府のグレッグ・ハント保健相からは、「2021年末までにワクチン接種を希望する全員に接種を済ませる予定に変更は無い」旨の発表が行われております。

このようなワクチン接種から発生する要因と共に、ワクチン接種の遅延の一つの要因として、オーストラリア国内での感染者を抑え込んでいる事により、「ワクチン接種をしなくても大丈夫では?」と考えられ、ワクチン接種希望者の減少が発生しているのでは無いかとの危惧もあります。

このような事態を鑑み、オーストラリアのナショナル・フラッグ・キャリアであるカンタス航空では、ワクチン接種者に対し、抽選で1年間無制限の乗り放題チケット1,000ポイントのフライトバウチャー及びクレジットを提供するなどのワクチン接種を奨励するインセンティブを実施するとの発表をしています。

本情報の注意事項

掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの感染状況や水際対策に関しては、日々その感染人数、手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。

提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

日本同様に四方を海に囲まれているオーストラリアでは新型コロナウイルスの感染蔓延に対し、徹底的な水際対策が行われ、2020年3月のパンデミック以降オーストラリアの出入国に関して、非常に厳しい措置が取られて来ました。

オーストラリア出入国を厳しく管理する徹底的な新型コロナウイルス水際対策で、世界的に見ると新型コロナウイルスの封じ込みに成功し、事実上の新型コロナウイルス・ゼロ戦略を実施して来たオーストラリアですが、2021年7月ニューサウスウェールズ州シドニーで発生したデルタ株の市中感染により、その舵取りは「新型コロナウイルスとの共生」へと大きく方向転換、新型コロナウイルスのワクチン接種率を高め、新型コロナウイルス感染陽性者数ではなく、重症化率、死亡率を重視する戦略へと変わりました。

このような状況下のオーストラリアですが、果たしてオーストラリアの国境オープンはいつオーストラリアへの入国・旅行はいつ可能になるのでしょうか、オーストラリア連邦政府、各州政府の発表やオーストラリアのナショナル・フラッグ・キャリアであるカンタス航空の発表から、その見通しをオーストラリア在住者が考察して行きたいと思います。

オーストラリアへの入国・旅行規制(2021年9月時点)

2020年3月20日21時以降、オーストラリアへの渡航者の全ての入国・旅行が禁止となり(オーストラリア市民及び永住者を除く)、帰国するオーストラリア市民及び永住者に対しては、オーストラリア到着日から14日間の各州政府指定の隔離施設での強制隔離が今もなお義務付けられております(トランス・タスマン・バブル制度締結のニュージーランド除く)。

当初この14日間の強制隔離費用は、各州・地域の負担となっておりましたが、その後この強制隔離費用は自己負担となり、現時点で各州・地域毎に負担額は多少異なっておりますが、例えばシドニーのあるニューサウスウェールズ州に到着、入国した場合、大人2人、子供2人の場合、家族4人でA$5,000.00の自己費用負担となっており、決して小さな額ではありません。

  大人1人目 追加の大人1人目以降 18歳以下の子供 3歳以下の幼児
オーストラリア首都特別区 A$3,000.00 A$1,000.00 A$500.00 無料
ニューサウスウェールズ州 A$3,000.00 A$1,000.00 A$500.00 無料
ノーザンテリトリー準州 A$2,500.00 2人以上の場合、一律A$5,000.00(お部屋共有)
クイーンズランド州 1部屋1泊 A$135.00 / 食費大人1日あたり A$65.00 / 食費子供1日あたり A$32.50 – 以上記載額を基に14日分にて算出(3歳以下の幼児無料)
ビクトリア州 A$3,000.00 A$1,000.00 A$500.00 無料
南オーストラリア州 A$3,000.00 A$1,000.00 A$500.00 無料
タスマニア州 A$2,800.00 A$1,000.00 A$500.00 無料

西オーストラリア州

大人1人1泊あたり A$180.00 / 追加1名(6歳以上)1泊あたり A$60.00 – 以上記載額を基に14日分にて算出(6歳以下は無料)

2021年6月現在: 各州・準州の定める強制隔離費用(データ引用元: 各州・準州のホームページ)

また、オーストラリアへの入国に際し、以下提出が求められております。

オーストラリア市民及び永住者以外の入国・旅行を禁止し、また帰国を希望するオーストラリア市民及び永住者には14日間の強制隔離措置を取ることで徹底的な水際対策を実施しているのが、現状のオーストラリアです。

オーストラリアからの出国規制(2021年9月時点)

新型コロナウイルス発生当初より短期滞在者(旅行者、ワーキングホリデー、学生など)には早期の出国、帰国を促していたオーストラリアですが、オーストラリア市民及び永住者に対しては、2020年3月25日より基本的にオーストラリア出国を禁じております

全てのオーストラリア市民及び永住者は、免除が認められない限りはオーストラリアからの出国が禁止され、止むを得ない事情により出国を希望する場合は、事前にオンラインにて国境警備隊へ出国希望の申請を行い、許可を得る必要があり、許可が下りるまでの間、オーストラリアを出国することは出来ません。

この出国申請許可は、厳格に定められた免除基準を満たす必要があり、例えば日本の親族の死去などの報に接した場合においても、英文での死亡診断書などの提出が求められ、オーストラリアからの出国は容易ではありません

カンタス航空・ジェットスター航空「ワクチン・パスポート」の導入を決定(2021年7月30日最新情報)

2021年7月30日のオーストラリア現地メディアの報道によると、カンタス・グループ(カンタス航空及びジェットスター航空)は、国際線の運行が再開された際に、搭乗客が新型コロナウイルスに感染していないことを確認するためのワクチン・パスポートとして、国際航空運送協会(International Air Transport Association – IATA)のデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベル・パス)」を導入することを発表しました。

カンタス航空グループによると、この国際航空運送協会(IATA)の「Travel Pass(トラベルパス)」はワクチン・パスポートとして、カンタス航空及びジェットスター航空の国際線で導入されることになり、搭乗客はこのデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」を利用することで、新型コロナウイルスのワクチン接種状況や新型コロナウイルスの検査結果を、入国審査官、健康管理スタッフや航空会社のスタッフに証明することが可能となります。

また、このアプリ「Travel Pass(トラベルパス)」を導入しワクチン・パスポートとして運用することで、カンタス航空グループは、搭乗者の健康状況・ワクチン接種状況を確認し、渡航先の入国条件を事前に確認することで、搭乗許可を出すことが出来、また搭乗者も事前に搭乗許可を得られるかどうかの確認も可能となり、双方にとって大きなメリットになり得ます。

カンタス航空グループのステファニー・タリー顧客サービス責任者は、ワクチン・パスポートとなるこのデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」の導入が国際線運行再開の鍵を握り、既に世界中の多くの国々で入国の際にワクチン接種証明や新型コロナウイルスのテスト陰性結果を要求しており、このデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」がワクチン・パスポートとして旅行者、新型コロナウイルス・検査施設、各国保険当局、そして航空会社を結びつけ、多くの国との往来再開に繋がるとの認識を表明しております。

カンタス航空グループでは、このデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」を利用しない乗客に関しては、搭乗当日に空港でワクチン接種の証明書や陰性検査結果を書面で提出することは可能としていますが、デジタル・ヘルス・アプリの大きなメリットの一つである事前に搭乗が可能か否かの確認をすることは出来ないとしています。

この国際航空運送協会(IATA)のデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」ですが、現時点でエミレーツ航空、エティハド航空、シンガポール航空やカタール航空など多くの航空会社がワクチン・パスポートとして試験的に導入しています。

各州における国境オープンの状況・予定(2021年11月7日現在)

オーストラリアでは、オーストラリア連邦政府が国境に関する規制やオーストラリア国内における大枠の規制・制限を定め、更に各州政府が各州毎にその詳細を定め、決定、施行していく事となります。

よって、オーストラリア連邦政府の定めた「規制緩和ロードマップ」では、ワクチン接種率80%到達で順次国境をオープンして行く旨が定められていますが、実際はその舵取りは各州政府毎に異なり、国境のオープン時期も各州毎に異なっています。

ニューサウスウェールズ州(シドニーなど)の国境オープン状況・予定

2021年10月15日、オーストラリア連邦政府並びにニューサウスウェールズ州政府は、2021年11月1日よりワクチン接種を完了したオーストラリア人(永住者及びその家族含む)に対し、帰国後の隔離を一切求めない旨の発表を行い、これによりニューサウスウェールズ州の州民は、他州に先駆けて約1年半振りにオーストラリアからの出国、及び入国が隔離無しで可能となります。

隔離無しでの入国が可能となる条件

  • オーストラリア市民、永住者、その家族
  • オーストラリア医薬品行政局「Therapeutic Goods Administration(TGA)」で承認されたワクチン接種の2回接種が完了していること
  • オーストラリアに向けた航空機の搭乗前にPCR検査を受け、陰性証明を提示すること

現在も課されている海外からオーストラリアへの1日あたりの入国者上限人数に関しても、ワクチン接種完了者に関しては適用されず、ワクチン接種完了者に関しては人数制限無しでオーストラリア入国が可能となります。

但し、ワクチン接種が2回完了していない場合は、入国は可能ですが、1日あたりの入国上限人数に加算され、入国後は引き続き自己負担での強制隔離が必要となります。

現時点で、オーストラリア市民、永住者、その家族以外の渡航者の受け入れ開始時期、隔離条件の緩和など、具体的なロードマップは発表されておりませんが、今後ビジネスビザ保有者、学生ビザ保有者に対する入国緩和、その後ワクチン接種率の高い国、感染が比較的抑え込まれている国の短期旅行者の受け入れへと少しずつ前進していく予定となっています。

クイーンズランド州や西オーストラリア州を始め、ほとんどの州がニューサウスウェールズ州との州境を閉鎖しており、ニューサウスウェールズ州民は海外には行けるが、国内移動は出来ないという非常に奇妙な状況下におかれます。

クイーンズランド州(ケアンズ、ゴールドコーストなど)の国境オープン状況・予定

2021年10月18日クイーンズランド州政府は、クイーンズランド州における州境並びに国境オープンへのロードマップを発表致しました。

ワクチン2回接種完了者が州人口比70%到達(2021年11月19日予定)

【オーストラリア国内ホットスポット(感染多発地帯)からクイーンズランド州への入州が許可される要件】

  • 2回のワクチン接種が完了していること
  • 空路で入州すること(陸路は認められない)
  • 到着72時間以内の新型コロナウイルス検査での陰性証明の提示
  • 到着後14日間は自宅隔離を行うこと

【海外からクイーンズランド州への入州が許可される要件】

  • 海外からクイーンズランド州へ直接入州する場合、州政府指定の隔離施設にて14日間の強制隔離が必要(費用自己負担)
  • 海外から他州を経由の上、クイーンズランドへ入州する場合、オーストラリア入国後14日間が経過していない場合は、州政府指定の隔離施設にて強制隔離が必要(費用自己負担)
ワクチン2回接種完了者が州人口比80%到達(2021年12月17日予定)

【オーストラリア国内ホットスポット(感染多発地帯)からクイーンズランド州への入州が許可される要件】

  • 2回のワクチン接種が完了していること
  • 空路及び陸路いずれの手段でも入州が可能
  • 到着72時間以内の新型コロナウイルス検査での陰性証明の提示
  • 隔離は不要

【海外からクイーンズランド州への入州が許可される要件】

  • 海外からクイーンズランド州へ直接入州する場合、2回のワクチン接種を完了していて、且つ到着72時間以内の新型コロナウイルス検査で陰性の場合、自宅での隔離が可能
  • 上記条件を満たさない場合は、州政府指定の隔離施設において強制隔離が必要(費用自己負担)
ワクチン2回接種完了者が州人口比90%到達
  • 2回のワクチン接種が完了している場合、入州規制並びに隔離の必要は無し
  • 2回のワクチン接種が完了していない到着者・入州希望者は、クイーンズランド州への入州許可証の取得、14日間の隔離が必要となり、1日あたりの入州制限者数の規制が課される

ゴールドコーストのコロナウイルス

資料引用元: クイーンズランド州 アナスタシア・パラシェ州知事

西オーストラリア州(パースなど)の国境のオープン状況・予定

2021年11月5日西オーストラリア州のマーク・マクガワン州首相は記者会見において、西オーストラリア州は12歳以上の州民のワクチン接種率が90%に到達した時点で、州境及び国境をオープンする旨の発表を行いました。

西オーストラリア州のワクチン接種率90%到達は、2022年1月後半から2月頭が予測され、州境・国境の閉鎖解除に向けた具体的な日程・内容に関しては、2021年12月に到達が予想されるワクチン接種率80%の段階で決定していく旨が併せて発表されております。

今回の西オーストラリア州政府の発表の中において、州境・国境が開かれる際には、現在は緩和されつつある社会規制を再度施行し、公共交通機関でのマスク着用義務、スタジアムやコンサート会場への入場はワクチン接種証明の提示が義務付けられる予定となっており、西オーストラリア州は州境・国境が開かれた後も引き続き厳格な新型コロナウイルス対策が取られることとなります。

また、ワクチン接種率80%到達を州境オープンに向けた一つの目安とする州・準州がほとんどの中、西オーストラリア州はワクチン接種率90%と定めたことにより、西オーストラリア州の州境並びに国境オープンは他州と比べると、大幅に遅れることとなる見通しとなっております。

本情報の注意事項

掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの水際対策に関して、日々手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。

提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください