ロックアードゴージは、グレートオーシャンロードの景勝地の1つで、展望台、遊歩道などが整備されており、階段を下りることにより渓谷のビーチまで降りることが可能。

グレートオーシャンロードの最も有名な観光スポットである12使徒の岩から、西に約3キロの位置する。

1878年にこの近くで沈没し2人の生存者しか助からなかった、船の名前「ロックアード」より取られている。

写真提供:オーストラリア政府観光局

12使徒の岩(The Twelve Apostles)は、グレートオーシャンロードのハイライトの1つで、その中でも最も有名な景勝地である。グレートオーシャンロードを紹介する記事の多くで、この12使徒の岩の写真が使われており、グレートオーシャンロードのアイコン的存在と言える。

「12使徒」と名前がついているが、岩の柱が12本があるわけでない。元々は9本の岩であったが、1920年代に観光開発目的で現在の「12使徒の岩」と命名された。その後2005年に海水と波による浸食によりそのうちの1本が崩落、現在残っているは8本のみとなっており、今後も浸食により景観が変化する可能性が高い。

この12使徒の岩に関する記事で使用している写真が、その2005年に1本崩落した後の写真だが、一番手前側の低く残っている岩がその崩落した岩の柱の残骸である。

12使徒の岩には、展望台、駐車場、観光案内所が完備しており、駐車場隣には遊覧ヘリコプターの事務所があり、12使徒の岩周辺のグレートオーシャンロードの景観を上空から楽しむこともできる。

雨季真っ只中のケアンズ。今年の雨季は特に雨が多く、先日は豪雨で災害にみまわれましたが、やっと太陽が戻ってきました!今日のケアンズ最高気温は33℃で真っ青な空が広がっていて汗ばむ陽気です。これからしばらくは雨の予報がないので、お越し頂く皆様はきっと楽しい時間を過ごせることでしょう!しかしながら、ケアンズの天気は予測が難しいので、ころころと天気予報が変わります。天気予報はこまめにチェックしましょう!

ラグーンプールは大勢の人で賑わっていました

 

 

 

 

キュランダは、ケアンズ北西約20キロ、車で約30~40分の場所の、世界自然に認定された世界最古の熱帯雨林地帯にある、人口約700人の小さな村である。かつては切り出した木材運ぶ拠点として栄えていたが、1960年頃から徐々にヒッピーや芸術家達が集まり、生計を立てるために自分たちの作品を売り始め、徐々に有名になり現在の観光名所キュランダ村にまで成長した。

キュランダの名前の由来は、先住民アボリジニの言葉で『静かな森のある村』という意味。現在でもその名の通り、昼間は観光客でにぎわっているが、夜になると全く別の村かと思うほどに静かな村になる。ケアンズからキュランダへ訪れる観光客は、日帰りでこのキュランダへ訪れるだけだが、日程に余裕があり、静かな森の中で夜を体験したければ、このキュランダに1泊するのも良いアイデアだ。

キュランダへのアクセス

キュランダへの行き方として、早い交通手段はやはりバス等の車だが、キュランダ観光といえば、そこまで行く交通機関自体が、重要なキュランダ観光名所となっている。レンタカーなどでキュランダを訪れても良いが、できることなら後述するスカイレール、キュランダ高原鉄道を片道ずつ利用してキュランダを訪れてもらいたい。

まずは、全長7.5キロメートルのスカイレール。1995年開通以来絶大な人気を誇る。約45分の空の旅では、360度のパノラマでどこまでも広がる熱帯雨林を眺めながらキュランダへ行く事が出来る。途中にある二つの駅(レッドピーク駅、バロンフォールズ駅)にはそれぞれ10分程度の短い散策コースがある。ケアンズから一番近い駅がスミスフィールド駅(ケアンズより車で約20分)になり、そこまでバス等の交通機関を利用する必要がある。

世界遺産の熱帯雨林を眺めながらキュランダへ向かうスカイレール

もうひとつは、110年以上の歴史を持つレトロな雰囲気のキュランダ高原鉄道。1日往復2本のみの観光列車で、車窓から山間に広がる景色を眺めながら、片道約2時間をかけてケアンズ郊外、ストーニー渓谷、バロン渓谷を通り、キュランダまで運行する。運行中は見どころに差し掛かると、車内に英語の音声ガイドが流れる。一般車両のヘリテージクラスとゆったりとしたシートで、飲み物や食べ物がサービスされるゴールドクラスがある。

世界の車窓からにも登場したキュランダ高原鉄道

上記のスカイレール、キュランダ列車を片道ずつ乗って行くのが一般的であるが、特に行き帰りどちらに乗る方が良いという事はなく、それぞれの車窓から異なる風景を楽しむことができる。一番手っ取り早く現在一番多くの方が利用されるのが、上記二つの交通機関を利用した各ツアー会社が主催しているキュランダ1日観光があり、1日でくまなく熱帯雨林を満喫するには大変便利なツアーである。

キュランダの見どころ

キュランダは、端から端まで15分程度、ざっくりとであれば1時間で周れる小さな村ではあるが、村内には見所が沢山ある。まず、キュランダ村内にある「キュランダヘリテージマーケット」「オリジナルヴィレッジマーケット」二つのマーケットには足を運んでいただきたい。特に全てのお店が開いている水、木、金、日はお勧め。=オリジナルの手作りのものやケアンズでは手に入らないものが見つかったり、見て回るだけでも楽しめる。また、村の至る所にあるオブジェにも注目していただきたい。ベンチや標識やゴミ箱などもかわいらしい凝った作りになっており一見の価値あり。それとともに道路脇にはいくつかの巨大な樹が立ち並んでおり、幻想的な雰囲気をかもし出している。オリジナルマーケット手前にある、名物おじさんが経営する赤い屋根の手作りアイスクリーム屋さんの、その季節ごとに変わるメニューは地元のガイドにも人気。中でもラムレーズン、マンゴーは人気が高い。一味違ったアイスの味が楽しめる。

気さくに記念撮影に応じてくれるアイスクリーム屋の名物おじさん

キュランダのテーマパーク

バタフライサンクチュアリーは、キュランダ村の中心にある南半球最大の蝶園で、2000匹を超える蝶が飼育されている。園内にはレインフォレストのガーデンが広がり、様々な種類の蝶が飛び交う。1日に3回見ると幸せになれると言われているキュランダに生息する青い蝶「ユリシス」を見ることが出来る。

バードワールドは、キュランダ村のヘリテージマーケット内にある、オーストラリア国内外から集められた65種類、約500羽の鳥達が自由に飛びまわる鳥園で、園内はミニ熱帯雨林さながらに緑の植物が生い茂り、入園者は園内に設置されたボードウォークを自由に散策できる。レセプションでは餌を販売しており、フレンドリーにあちこちから飛んでくるカラフルな鳥達にふれあい、餌付けもできる。

コアラガーデンは、キュランダ村のヘリテージマーケット内にある動物園で、コアラ、カンガルー、ワラビー、クォッカワラビー、ビルビー、アリゲーター、ウォンバット、エリマキトカゲ、などオーストラリアの動物たちを観察できる。コアラ抱っこ写真を撮ることができ、その他カンガルーやワラビーには餌付けもできる。園内には爬虫類館や、夜行性動物館などもある。

レインフォレステーションはキュランダ村から車で5分ほど離れた場所にある、自然体験ができるネイチャーパークである。40ヘクタールに及ぶ広大な敷地内では、様々なアトラクションを楽しむことができる。アーミーダックは、第二次世界大戦で活躍した水陸両用車で森林から湖までを探検するユニークなツアー。同乗する気さくなリーダー「ダックキャプテン」が珍しい動植物を紹介しながら運行される。「コアラ&ワイルドライフパーク」には、コアラやカンガルーはもちろん、ウォンバット、ディンゴ、イリエワニ、などオーストラリアに住む動物を見る事ができる。無料のガイドサービスが利用できる他、観客によるバラマンディ(ケアンズ周辺に生息する古代魚)の餌付けも人気がある。全長5メートルの巨大なイリエワニが餌をむさぼるシーンは迫力満点。「コアラ体験」コーナーでは、コアラを間近で見ることができ、コアラの飼育法が紹介され、コアラを抱っこ写真も撮ることができる。「パマギリ・アボリジナル・エクスペリエンス」は先住民族アボリジニの一種族パマギリ族が奏でるディジリドゥとクラップスティックの演奏が楽しめる。パマギリ族の文化や慣習を独特のダンスで表現したり、伝統的なフェイスペインティング、動物の足跡を描くアニマルトラック、アボリジニによる槍投げの実演やブーメランの投げ体験など、アボリジニ文化を体験する事もできる。

レインフォレステーション名物の水陸両車アーミーダック

メルボルンの南西にあるトーキーからウォーナンブールに至る全長約250KMにおよぶ海一帯がグレートオーシャンロードと呼ばれている。

トーキーはサーフィンのメッカで若者に人気の町。また、途中で世界サーフィンカップが開催されるベルズビーチという有名ビーチも通る。グレートオーシャンロード最終地点のアデレードの手前まで行くにはさらに数時間車を走らせる必要がある。

グレートオーシャンロードのハイライトは、ポートキャンベル近郊にある12人の使途の寄岩。海中から岩が突き出ていて、その景観の迫力には圧倒される。

さらに東に進むと、ロックアード渓谷がある。ここは、オーストラリア最後の移民船ロックアード号が難破した場所。ロンドンアーチは波の浸食でできたアーチ状の岩。以前はロンドンブリッジと呼ばれて陸続きになっていたが、海水の浸食により一部が崩落し、陸続きではなくなった。それに伴い、名称がロンドンブリッジからロンドンアーチに変更された。

今なお激しい波に浸食され続けており、12使徒の岩、ロンドンアーチ等で、岩の崩落が近年でも発生しており、徐々にその景観の変えている。

グレートオーシャンロード地図

グレートオーシャンロード地図

グリーン島は約6000年かかってグレートバリアリーフ海洋公園に誕生した、ケアンズ沖合27kmに位置する島世界自然遺産に登録される島で、大きさは約12ヘクタール(東京ドーム約2.5個分)あり、島はサンゴ礁と熱帯雨林があるとても特徴的な環境にある。 グリーン島の周りのサンゴ礁の大きさは約120ヘクタールに及び、島の面積の約80倍のサンゴ礁が広がっている。グレートバリアリーフに浮かぶ300以上のサンゴが堆積されて出来た島の中で、グリーン島だけが唯一熱帯雨林が生い茂る特別な島となる。

グリーン島の生物

グリーン島には55種類以上の様々な鳥類も確認されおり、15種類以上の鳥達が島に巣を作り生活している。また、島には120種類以上の植物が確認されている。グリーン島では海がめの産卵も確認されており、島の周りにはたくさんの海がめが生息している。グリーン島や周りのサンゴ礁は、周辺の様々な海洋生物の生活を支えている。

2つの重要な生息地

①浅場に広がる芝生のような海草は、たくさんの幼魚の隠れ家になっていたり、ウミガメやジュゴンの食料となっている。

②グリーン島周辺は遠浅で約190種類以上のハードコーラル(硬い珊瑚)、100種類以上のソフトコーラル(ゆらゆら揺れる柔らかい珊瑚)が生息している。

グリーン島の施設

グリーン島にはグリーンアイランドリゾートという5つ星の全室スイートルームのホテルが完備されており、スイミングプール、レストラン、バー、インフォメーションデスク、アイスクリームショップ、リゾートウエアショップ、ダイビングショップ、マッサージショップなどの施設がある。島の北側には海水浴場があり、ビーチパラソルやビーチチェアをレンタルする事ができる。それぞれの施設には日本語を話すスタッフもいるので、言葉の問題で困ることはまずないだろう。

マリンランドミラネシアは、グリーン島内にあるオーストラリア人家族が運営しているワニ園で、世界大級の数を誇るミクロネシア/ミラネシア諸島の先住民族美術品が館内あちらこちらに展示されていたり、水族館ではグリーン島周辺に生息する海洋生物たちを見る事ができる。このワニ園の最大の魅力は、カウシスと名付けられた全長5.48メートルもあるイリエワニで、2012年にギネス世界記録に「捕獲された中で最も大きなクロコダイル」として認定された。毎日10:30と13:30にはワニの餌付けショーが開催され、最後には子ワニの抱っこ体験もできる。

島内にはボードウォーク(遊歩道)が設置されており、緑生い茂る島内を安全に散策する事ができる。また約1時間ほどかけて、ビーチをぐるりと一周歩いて周る事もできるので、キレイなビーチと青い海をバックに記念撮影も楽しむ事ができる。

グリーン島の歴史

グリーン島の名前は、「緑の島」から名付けられたわけではなく、ジェームスクック氏が船長を務めるイギリス海軍のエンデバー号がオーストラリアとニュージーランドを探検航海中にグリーン島沖にさしかかった時、ジェームス・クック船長は日誌に「1770年6月10日、日曜日、緑の灌木に覆われた低い島が見えた。」と記し、この「緑の低い島」をエンデバー号乗組員であり天文学者のチャールズ・グリーン氏の名前を取り、グリーン島という名前がつけられた。 グリーン島は原住民アボリジニの言葉で“ウンヤミ”と呼ばれており、“グルーグル・グンガンジー族”の聖地の島でもある。 グリーン島には、「世界初」が2つある。1937年に世界で初めてグラスボトムボートが開発され、ツアーが催行された。そして1954年には、桟橋の先端に世界で初めての水中固定式の水中観測室が設置された。残念ながら、世界初の水中観測室は、老朽化のために現在立ち入りすることができなくなっている。 グリーン島は約900あるグレートバリアリーフの島々でただ一つ、サンゴの砂の積もってできた島の上に熱帯雨林植物の生える島であり、世界初であるグラスボトムボートと水中観測室があるグレートバリアリーフの中でも特別な場所である。

ロンドンアーチはグレートオーシャンロードのポートキャンベル付近にある、12使徒の岩とともに人気の景勝地である。

以前は「ロンドンブリッジ」と呼ばれていたが、1990年に浸食により一部が崩落し、陸続きでなくなった現在の形になってから、ロンドンアーチと名称が変更となった。

マラ散策路はエアーズロック(ウルル)の登山口を起点とする、往復約1時間の約2キロの散策路。平坦な散策路なので、車いすでのアクセスも可能。

カンジュ渓谷への散策路の途中、アボリジニの聖地とされる所、壁画の残る洞窟などを、エアーズロックの絶壁の風景とともに楽しむことができる。雨天時には、雨水が滝のようにエアーズロックの表面を流れ落ちる。

マラ散策路では、毎日ウルル・カタジュタ国立公園のレンジャーによる無料のウォーキングツアーが行われている。10月-4月は午前8時、5月-9月は午前10時より、マラ散策路の駐車場より出発。

クニヤ散策路はエアーズロック(ウルル)の南側にある、往復約1キロ、時間にして約45分の散策路。別名ムティジュル散策路とも呼ばれる。

散策路はエアーズロックのふもとにある、常に水をたたえるムティジュルの水場(ムティジュルの泉)に続いており、雨天の時は雨水が滝のようにエアーズロックの岩場から激しく流れ落ちる様は圧巻。

クニヤ散策路では、岩面に残されたアボリジニの壁画も見ることができる。

平坦な散策路として整備されており、車いすでのアクセスも可能。

アボリジニの壁画
アボリジニの壁画

フィールドオブライトとは、国際的にその名を知られる「インスタレーション芸術家」ブルース・ムンロによる、5万以上にも及ぶ球状のガラスに光を灯すイルミネーションのディスプレイ。

2016年4月より1年間の限定イベントとして開始されたが、その評判と人気により1年間の延長が繰り返され、現在は2020年12月までの延長が決定されている。

透明な5万以上のガラス球に光ファイバーを、フットボール場7面分に及ぶ広大なアウトバックの大地に設置し、夕闇が迫りエアーズロック(ウルル)が徐々にシルエットになっていくと、徐々にフィールドオブライトは浮かび上がる。

そのさまは、荒涼としたアウトバックの大地に、突然光のお花畑が出現したように見え、エアーズロックの訪問をより思い出深いもにすることは間違いない。

フィールドオブライトの見学は、エアーズロックの宿泊施設を運営するエアーズロック・リゾートのツアーに参加するか、または、AAT Kings社のツアーに参加する必要がある。

エアーズロック・リゾートの主催するツアーは2種類あり、往復のバスと入場料のみ含まれた「フィールドオブライト・パス」、それにフィールドオブライト会場横にある小高い丘へのアクセスとスパークリングワイン等の飲み物が付いた「フィールドオブライト・スターパス」、ディナーの付く「フィールドオブライト・ディナー」の4種がある。

「フィールドオブライト・パス」は毎日、日の入り30分後、1時間15分後、2時間後に出発のバス3便がある。

「フィールドオブライト・スターパス」には、ホテル・会場間を往復バスで移動するものと、行きは約45分間かけてラクダに乗って会場を訪れる「ラクダで行くフィールドオブライト・スターパス」の2種類がある。

空席があれば現地エアーズロックでもホテルにて申込可能だが、何れも人気が高いため、事前の予約を強くお勧めする。特にディナー付きの「フィールドオブライト・ディナー」の予約は困難だ。

AAT Kings社のツアーは早朝にフィールドオブライトを訪れる。朝日が昇る前に会場を訪れフィールドオブライトを見学、徐々にアウトバックの大地より陽が昇り始め、エアーズロックのサンライズもあわせて楽しむことができる。英語ツアーのみのツアー催行となり、フィールドオブライトを含む日本語のツアーはない。

写真提供:Voyages (Mark Pickthall)

エアーズロックとフィールドオブライト
エアーズロックとフィールドオブライト
フィールドオブライト遠景
フィールドオブライト遠景
フィールドオブライト・ディナー
フィールドオブライト・ディナー
幻想的なフィールドオブライト
幻想的なフィールドオブライト