アデレードから車で20分、まるでドイツのバイエルン地方に来たかのような錯覚に陥る町、ハーンドルフ。ここは、オーストラリアに現存する最も古いドイツ系移民の入植地である。

1839年、ルター派教会の信者達が宗教的迫害から逃れるため、プロシアからこの地に入植したことがこの町の始まりだ。当時の入植者が海を渡ってきた船の船長の名前ハーン(Hahn)、そしてドルフ(dorf)はドイツ語で「村」の意味からハーンドルフという名前が名付けられた。

町はこじんまりとしながらも、博物館やギャラリーでハーンドルフの歴史や移民の暮らしを学んだり、可愛らしいアンティークやアクセサリー・ショップを覗いたり、おしゃれなカフェやレストランでドイツのプリッツェル、フランクフルト・ソーセージにサワークラウト、アップル・シュトゥルーデル、そしてもちろんドイツ・ビールに舌鼓を打つなど、様々な楽しみ方をすることができる。

写真提供:南オーストラリア観光局

フリンダース山脈国立公園’は、アデレードから北約470kmに位置し、南北方向に約300kmにわたって山脈が続いている。先カンブリア時代から古生代の地層が連続的に露出しており、山脈を東西に横切る渓谷ではこれらの地層が容易に観察できる。

この国立公園のハイライトは、何といっても山のてっぺんが侵食され巨大な円形劇場の形をしたウィルピナ・パウンドである。

写真提供:南オーストラリア政府観光局

カンガルー島は南オーストラリア州 の州都アデレードから南西へ112 kmの場所に位置する、オーストラリア国内で3番目に大きい島である。 面積は4405km2なので、東京都の約2倍の大きさだ。

カンガルー島へのアクセス方法は、アデレードから2時間かけてケープ・ジャービスの港まで行き、そこから45分間のフェリーに乗り換える方法と、アデレードの空港から30分、直接飛行機に乗っていく方法がある。

カンガルー島は野生動物の楽園と言われているように、 島の名前にもあるカンガルーをはじめ、オーストラリア・アシカ、ニュージーランド・オットセイ、コアラ、ワラビー、ポッサム、ハリモグラ、フェアリーペンギン、エミュ、タツノオトシゴ、その他様々な野鳥を観察することができる。

カンガルー島の3分の1が国立公園に指定されているカンガルー島のメインの見どころは、以下の3つ。

シール・ベイ自然保護区

カンガルー島には、約1000頭ものオーストラリア・アシカが生息している。自然保護区なので、個人で勝手に歩き回ることはできず、レンジャーの指示に元、ツアーに参加して海辺で寝そべって日向ぼっこをしているアシカに近付くことができる。

1800年代前半、イギリスの植民地だったオーストラリアでは、中国やイギリスへの輸出品としてアシカの皮や脂が高値で売買されていたため、1850年代までアシカは大量捕獲され、絶滅の危機に瀕していた。

しかし、このシール・ベイはオーストラリア本土から離れており、人を寄せ付けない隔絶された場所だったため、ここのオーストラリア・アシカは生き延びることができたそうだ。

シールズベイ

シールズベイ

リマーカブル・ロック

カンガルー島にあるフリンダースチェイス国立公園内のリマーカブル・ロックは、約5億年もの間、南極からの風や波による風化で作られた花崗岩の奇岩である。

波が叩きつける崖っぷちには、いくつものこの自然の造形美を見ることができる。周りにはティーツリーやユーカリの原生林が広がっている。

リマーカブルロック

リマーカブルロック

アドミラルズ・アーチ

同じくカンガルー島のフリンダース・チェイス国立公園内にあり、南極から吹き付ける風や海の波によって風化を受けた奇岩アドミラルズ・アーチ。

その形は、ギザギザしたアーチ状の空洞で、天井からは無数の鍾乳石が垂れさがっている。付近には約4000頭ものニュージーランド・オットセイが生息している。

アドミラルアーチ

アドミラルアーチ

また、ハンソン・ベイ野生動物保護区では、野生のコアラを観察することができる。コアラ自体は、もともとカンガルー島に生息している動物ではなかったが、1920年代、当時オーストラリア・アシカ同様、コアラの毛皮も高値で取引されていたため、大量捕獲により一時絶滅の危機に瀕していた。

その危機から逃れるため、最初18頭のコアラが保護のため本土から連れてこられた。その後、天敵もなく、食料のユーカリも豊富にあったため、コアラの数は3万頭以上に増えてしまい、今度は本来のカンガルー島の生態系に影響を及ぼすという皮肉な結果になってしまった。

カンガルー島に生息する野生動物と言えば、世界で一番小さいペンギン、フェアリー・ペンギンもかんるー島で観察することができる。

ハンソン・ベイ野生動物保護区
ハンソン・ベイ野生動物保護区
ハンソン・ベイ野生動物保護区公園内では野生のコアラも多く生息している。

カンガルー島は、地元で作られている蜂蜜も有名で、 世界最古のミツバチ保護区がある1881年リグリアイタリア)から リグリア蜂が輸入され、現在では世界中でカンガルー島にのみ純種がいる。 カンガルー島を訪れた際は、ぜひローカルの蜂蜜をお土産に買ってみるといいだろう。

バロッサバレーは、南オーストラリア州の州都であるアデレードから約70km、車で1時間の場所にある。1842年からヨーロッパからの移民が開拓したことから始まる、オーストラリア最古のワイン産地であり、またオーストラリア産ワインの約25%もを産出しているワインのメッカだ。

ここで栽培されているブドウは多様性に富んでおり、特に長い日照時間、少ない降雨量、また低湿度で、暖かい低地で造られたバロッサバレーのシラーズは、この地方の代表品種であり、最高級クラスのワインが作られている。

バロッサバレーには、樹齢100年以上のブドウの木があり、大小合わせて50以上のワイナリーがある。それらのワイナリーでは、テイスティングやワイン貯蔵庫見学ツアーを楽しむことができるので、アデレード訪問の際には、ぜひバロッサバレーで足を延ばし、ワイナリー巡りをしてみよう。

 

ユネスコの世界複合遺産に登録されているタスマニア原生地域の一部である、クレイドル・マウンテン=セント・クレア湖国立公園のハイライトともいえるクレイドル・マウンテンは、タスマニア島を訪れる観光客にとって最も人気の目的地である。

タスマニア島の北西に位置するクレイドル・マウンテンは、デボンポートからは車で約1時間半、ロンセストンからは約2時間のアクセスとなる。

国立公園内には、1545メートルのクレイドル・マウンテン、1614メートルのタスマニア最高峰のマウント・オッサや湖の自然をはじめ、ユーカリの森や、色鮮やかな低木の花々などの色彩豊かな植物、ワラビー、ポッサム、カモノハシ、ハリモグラ、ウォンバットなどの野生動物など、大自然の宝庫である。

ウォーキングコースは、所要時間20分程度で、お子様も参加できる初級コースのものから、80㎞もの距離があり、約6日ほどかけて歩くオーバーランド・トラックという難関コースまで、様々なコースが用意されおり、ファミリーから本格的なトレッキングを求める方まで、みながこのクレイドル・マウンテンの大自然を満喫することができる。

天候の変化が激しいクレイドル・マウンテンだが、晴れた日には青空を背景に、ダブ湖に映るクレイドル・マウンテンが息を飲むほど美しいので、ぜひシャッター・チャンスを狙ってみよう。

ケアンズ市内でどこかお金をかけずに楽しめる場所はありませんか?
店ツアーデスクでお客様の対応をしているとよくこのご質問をいただきます。
ケアンズ市内にはラグーンプールやエスプラネードなどゆっくり過ごせる場所はありますが、市内から近くして熱帯雨林の雰囲気を楽しみたい方には、市内バスターミナルからバスに乗車して15分ほどでアクセスできるボタニックガーデンをお勧めしています。

椰子や様々な熱帯植物に囲まれるボタニックガーデン

ボタニックガーデンは入場無料で、様々な植物が生い茂る散策道を散歩することができます。
絶対に訪れるべきスポットは園内にある温室植物ガーデン(CONSERVATORY)です。ここは天井を含め全てネットで困れており、様々な種類の蝶が優雅に舞う中、広くはないですが落ち着いた温かい雰囲気の中を散策できます。中心には池があり、オーストラリア古来の淡水熱帯魚が元気に泳いでいます。


温室植物園をでるとすぐ目の前にカフェもあり、ここでも生い茂る植物を眺めながらランチやコーヒー・紅茶や、ビールなどお酒を召し上がることもできます。

アクセス
市内LAKE STREETとAPLIN STREETの角にあるバスターミナルよりバス番号130、130番に乗車。15分ほどのCAIRNS BOTANIC GARDENで下車すると目の前
バス代は片道$2.80ほど

カジノで有名なザ・スターや巨大ショッピングモール・パシフィックフェアショッピングセンター、そしてコンベンションセンターがあるのがこのブロードビーチ地区。

ゴールドコーストで今ブロードビーチほど急速に発展している街はないだろう、と言うくらい、日々新しいレストラン、カフェが出来ているトレンドスポット。

しかも、そのレストランやカフェがどれも上品でお洒落。
週末には思い思いのお洒落をして、ブランチに出掛ける人々で賑わう人気スポットでもある。

南はオアシス・ショッピングセンターから北はクイーンズランド・アベニュー、東はモールストリートのビーチ沿いまで、と繁華街の区域は決して広くはないが、色とりどりの飲食店が所狭しと立ち並んでいる。

繁華街に面して建つウェーブス・ブロードビーチは、2006年度の世界建築賞で「もっとも美しい高層ビル」のひとつとして銀賞を受賞している。

モールストリートは歩行者天国になっており、お子様連れでも安心して食事やショッピングを楽しめる。

ベイ・ オブ・ ファイヤーは、タスマニアの北東端、ウィリアム国立公園の先端にあり、 その名は、かつてアボリジニがこの地で焚き火をしていたことから付けられたという。

この国立公園南端から南のビナロング・ベイを結ぶ全長約35キロの海岸線がベイ・オブ・ファイヤーと呼ばれており、良く晴れた日には、真っ青な空、純白の砂浜、そしてオレンジ色の岩という、3色の美しいコントラストを見ることができる。その美しさは、オーストラリアのベスト・ビーチにも毎年ベスト10入りしているほどだ。

ベイ・オブ・ファイヤーで見られる、この随所にあるオレンジ色の岩は花崗岩だが、風化して丸くなった岩塊の表面をオレンジ色の地衣類という、コケよりも原始的な植物が覆っている。ベイ・オブ・ファイヤーと名付けられた本当の理由が、この岩の色から来ているという説もある。

 

 

ホバートからわずか1時間のドライブで行くことができるマウントフィールド国立公園は、「タスマニア原生地域」という世界遺産の一部だ。3つの滝からなるラッセル・フォールズは簡単な散策コースを通って行ける。

散策の道中は、2億年以上前のゴンドワナ時代から生き延びていると言われる深い緑のマンファーン(巨大な木性シダ)や、世界でも最も背の高いユーカリの一種の木スワンプ・ガムの森を鑑賞することができ、まるで古代の森レインフォレストにタイムスリップしたかのようだ。また、川の水が濃い茶色なことに驚くかもしれないが、これは決して汚染されているわけではなく、ボタングラスという植物の根から染み出たタンニンの色に染まったためである。

ラッセル・フォールズの水量はオーストラリアの冬の時期(7-8月)に増えるため、迫力のある滝を、また、秋になる4月から5月の時期は、オーストラリア唯一の落葉樹ファガス(ブナの一種)の赤や黄色、オレンジの美しい紅葉を楽しむことができる。

 

 

フレシネ国立公園は、タスマニア州東部にあり、フレシネ半島の大部分を占める。その国立公園内にあるワイングラス・ベイは、世界の10大ビーチのひとつに数えられ、ピンクとグレーの花崗岩の丘陵地帯を背景に、三日月の形をした純白の砂浜、ターコイズカラーの海が広がり、オーストラリアで最も美しい自然景観の一つとなっている。

その名の通り、きれいに曲線を描いたビーチがワイングラスの底のように見えることから、この名前がつけられた。 国立公園内には野生動物も多種生息しており、ベネットワラビー、ポッサム、ハリモグラなどにハイキング中に遭遇する確率も高い。

この自然の景観を楽しむことができるハイキングコースは、初級から上級まで揃っている。初心者にもお勧めのコースは、往復4km、1時間半で行ける「ワイングラスベイ展望台コース」。展望台から見下ろすワイングラスベイは、まさに息をのむほど美しい。そこからさらに余力があれば、ワイングラス・ベイのビーチに降りて純白の砂浜を散策するのもいいだろう。体力に自信がある方は、往復3時間のアモス山の山頂を目指すコースもある。