バングル・バングル観光の完全ガイド|行き方、見どころ、ツアー、ベストシーズン

西オーストラリア州北部、キンバリーの奥地に広がるバングル・バングル(Bungle Bungle Range)。オレンジ色と黒色の縞模様をまとった無数の岩山が並ぶ景観は、オーストラリアでもほかに例がありません。
バングル・バングル山脈があるのは、ユネスコ世界自然遺産のパーヌルル国立公園(Purnululu National Park)です。巨大なドーム群だけでなく、カテドラル・ゴージ、エキドナ・キャズム、ミニ・パームズなど、歩いて初めて分かる渓谷の奥行きも大きな魅力です。
ただし、一般的な観光地のようにレンタカーで簡単に立ち寄れる場所ではありません。幹線道路から公園までは53キロの未舗装路で、最低地上高の高い4WD車のみ通行できます。園内にはガソリンスタンド、スーパー、レストランがなく、携帯電話もほとんどつながりません。
日本から訪れる旅行者には、クヌヌラを拠点に遊覧飛行へ参加する方法、飛行機で園内へ着陸して歩く日帰りツアー、4WDツアー、園内で1~2泊する方法があります。限られた日程で全景を見たいのか、岩山の間を歩きたいのかによって、選ぶべきプランが変わります。
また、公園は雨季に閉鎖され、乾季でも道路状況によって開園日が変わります。40℃を超える暑さ、長い移動時間、給水と燃料の準備も欠かせません。
この記事では、日本からバングルバングルを訪れる旅行者に向けて、行き方、観光方法、南部・北部の見どころ、ハイキング、遊覧飛行、キャンプ、ロッジ、費用、ベストシーズン、モデル日程、安全上の注意まで詳しくご紹介します。
バングル・バングルとは?
バングル・バングル山脈は、西オーストラリア州東キンバリー地方のパーヌルル国立公園にある巨大な砂岩山地です。
パーヌルル国立公園はクヌヌラの南西約300キロに位置し、約23万9,700ヘクタールの広さがあります。公園内の移動だけでも長時間かかり、北部と南部の観光エリアは約47キロ、車でおよそ80分離れています。
代表的な景観は、蜂の巣のような形をした円錐形の岩山です。岩肌にはオレンジ色と黒色の横縞が入り、朝夕の光や雨の後には色が大きく変わります。
黒い帯は、水分を保持する砂岩表面に生育するシアノバクテリアによるものです。オレンジ色の部分は乾燥しやすく、鉄分が酸化した砂岩の色が見えています。
砂岩自体は約3億6,000万年前に堆積し、現在のドームや峡谷は、雨、川、風化、侵食によって約2,000万年をかけて形づくられました。
山脈は高さ250メートルを超える場所もあります。上空から見ると、無数の岩峰が迷路のように連なる規模がよく分かり、地上では細い裂け目や巨大な天然の円形劇場へ入り込むことができます。
| 正式な公園名 | パーヌルル国立公園(Purnululu National Park) |
|---|---|
| 主な山地 | バングル・バングル山脈(Bungle Bungle Range) |
| 州 | 西オーストラリア州 |
| 地域 | 東キンバリー |
| 世界遺産登録 | 2003年 |
| 国立公園面積 | 約239,723ヘクタール |
| 主な玄関口 | クヌヌラ、ホールズクリーク |
| 観光シーズン | 乾季の4月・5月頃~11月頃、道路と天候による |
世界自然遺産に登録された理由
パーヌルル国立公園は2003年、ユネスコ世界自然遺産へ登録されました。
評価の中心となったのは、世界でも際立った規模を持つ砂岩の円錐カルスト地形と、岩山、峡谷、サバンナがつくる景観です。
蜂の巣型のドームは、単純に硬い岩だけが残ったものではありません。地質、生物、気候、侵食が複雑に作用して生まれた地形であり、地球科学上の価値も高く評価されています。
公園はGija、Jaruの人々をはじめとする先住民の伝統的なCountryです。数万年にわたる人々と土地の関係は、景観を理解するうえで欠かせません。
旅行者は指定された歩道だけを歩き、岩へ登らず、植物、石、砂を持ち帰らないことが求められます。岩肌は見た目より壊れやすく、一度傷つくと元に戻りません。
「バングルバングル」と「パーヌルル」の違い
バングル・バングルは特徴的な山脈の名称、パーヌルルは山脈と周辺の自然を含む国立公園の名称です。旅行商品では両方の名称が使われます。
日本からバングルバングルへの行き方


日本からクヌヌラへ
日本からバングルバングルへの直行便はありません。まずオーストラリアへ入り、国内線を乗り継いでクヌヌラへ向かいます。
旅程によって、パース、ダーウィン、ブルームなどを経由します。国内線は曜日や季節によって運航が変わるため、国際線と別々に購入する場合は十分な乗り継ぎ時間を取ってください。
クヌヌラは東キンバリー観光の拠点で、ホテル、スーパー、レンタカー、ツアー会社、医療機関があります。ロードトリップをしない旅行者でも滞在しやすい街です。
クヌヌラから遊覧飛行
日本からの旅行者に最も参加しやすいのが、クヌヌラ発の遊覧飛行です。
上空を周回する約2時間のフライト、園内へ着陸してカテドラル・ゴージなどを歩く日帰りツアー、ヘリコプターを追加するプラン、ロッジへ泊まるプランがあります。
固定翼機は山脈全体の規模を見渡しやすく、ヘリコプターは峡谷や岩峰へ近い高度から眺められるのが特徴です。
乗り物酔いが心配な人は、酔い止めを準備し、前夜の飲酒と当日の重い食事を控えてください。
4WDで自走する
自走する場合、グレート・ノーザン・ハイウェイからSpring Creek Trackへ入ります。
分岐はクヌヌラから南西約250キロ、ホールズクリークから北東約100キロです。分岐からビジターセンターまでは53キロですが、未舗装路のため通常2時間半~3時間ほどかかります。
道幅が狭く、急なカーブ、上下勾配、洗い越し、深いコルゲーションがあります。最低地上高の高い4WD車のみ通行可能で、一般的な2WD車や都市型SUVでは入れません。
レンタカー会社によってはSpring Creek Trackの走行を禁止しています。4WD車を予約しただけで安心せず、契約書に通行許可があるか確認してください。
ブルーム・ホールズクリークから
ブルームからは、バングルバングルを含むキンバリー周遊の数日間4WDツアーに参加する方法があります。
ブルームから自走すると長距離になるため、バングルバングルだけが目的なら、クヌヌラへ飛んで遊覧飛行や宿泊ツアーを利用する方が効率的です。
ホールズクリークは公園入口に近く、遊覧飛行や着陸付きツアーが設定されることがあります。ただし、便数とツアー日程が限られるため、旅行前に予約が必要です。
| 方法 | 所要時間の目安 | 向いている旅行者 |
|---|---|---|
| クヌヌラ発遊覧飛行 | 約2時間~ | 短期間で全景を見たい人。 |
| 着陸付き日帰りツアー | 約8~10時間 | 空と地上の両方を楽しみたい人。 |
| 4WD自走 | クヌヌラから片道約5~6時間 | キャンプ、複数泊、運転経験がある人。 |
| 数日間4WDツアー | 商品により異なる | ブルームやキンバリー周遊と組み合わせる人。 |
旅行前に知っておきたいこと
開園期間
パーヌルル国立公園は雨季に閉鎖され、一般的には乾季の4月・5月頃から11月頃まで開園します。
正確な開園日と閉園日は、雨量、川の水位、道路修復、火災などによって毎年変わります。航空ツアーが飛んでいても、地上道路が開いていない場合があります。
4月、11月に旅行する場合は、予約前と出発直前の両方でPark AlertsとMain Roads WAを確認してください。
必要な滞在日数
自走して園内へ入る場合は、最低2泊がおすすめです。
北部と南部は約47キロ離れ、園内道路の移動にも時間がかかります。到着日に南部、翌日に北部を回り、3日目に退出する日程が無理のない基本形です。
ピカニニー・ゴージの長距離トレッキングを行う場合は、別途日数が必要です。
| 滞在方法 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| 上空のみ | ドーム群、峡谷、山脈の規模を把握 | 地上の質感や渓谷内は体験できない。 |
| 日帰り着陸 | 遊覧飛行+南部または北部の散策 | 訪問範囲はツアー内容による。 |
| 1泊 | 主要エリアの一部と夕景・星空 | 北部と南部を急いで回ることになる。 |
| 2泊 | 南部と北部を分けて観光 | 初めての自走旅行に最適。 |
| 3泊以上 | 長めの散策、予備日、ヘリコプター | 暑さを避けてゆっくり行動できる。 |
入園料
2026年7月時点のパーヌルル国立公園の入園料は、12人以下の一般車両が1台17豪ドル、コンセッション車両が10豪ドル、オートバイが10豪ドルです。
有効な西オーストラリア州のPark Passを持っている場合は、その条件に従って利用できます。
ツアー料金に入園料が含まれているかは商品ごとに異なります。予約時に確認してください。
車両とトレーラーの条件
Spring Creek Trackは高い最低地上高を持つ4WD車専用です。
牽引できるのはシングルアクスルのオフロード対応トレーラーのみで、ダブルアクスルのキャラバンは入れません。幹線道路沿いでキャラバンを預け、4WD車だけで入園する方法があります。
タイヤ空気圧は車両とタイヤの条件に合わせて調整し、スペアタイヤ、ジャッキ、工具、コンプレッサーを準備します。
旅行保険
遊覧飛行の欠航、ツアーの変更、4WD車の故障、登山中のけが、遠隔地からの救助・搬送に備え、海外旅行保険へ加入してください。
一般的な保険では、未舗装路、レンタカーのタイヤや車体下部、ヘリコプターによる救助、予定変更費用が対象外の場合があります。
レンタカーを使う場合は、旅行保険とは別に車両の免責額、単独事故、ガラス、タイヤ、ルーフ、下回りの補償も確認します。
開園期間、道路、歩道、ツアー催行は直前に変わります。予約確認書だけで判断せず、出発前日に最新情報を確認してください。
気候とベストシーズン
パーヌルル国立公園周辺は、雨季と乾季がはっきり分かれるサバンナ気候です。
旅行に適した乾季でも日中は30℃を超え、9月以降は40℃近くまで上がります。岩壁からの放射熱により、歩道上の体感温度が50℃を超えることもあります。
一方、6月から7月の早朝は10℃前後まで下がることがあり、キャンプではフリースや薄手のダウンが必要です。
以下は公園入口に近いWarmun観測地点の長期平均です。園内は地形によってさらに暑くなるため、歩行時の水分量は気温表だけで判断しないでください。
| 月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 平均降水量 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 37.1℃ | 24.8℃ | 182.1mm |
| 2月 | 36.1℃ | 24.3℃ | 176.3mm |
| 3月 | 36.0℃ | 23.4℃ | 117.7mm |
| 4月 | 35.3℃ | 20.8℃ | 24.9mm |
| 5月 | 32.2℃ | 17.2℃ | 9.8mm |
| 6月 | 29.6℃ | 13.9℃ | 6.2mm |
| 7月 | 29.6℃ | 12.8℃ | 5.7mm |
| 8月 | 32.4℃ | 14.9℃ | 1.2mm |
| 9月 | 36.2℃ | 19.4℃ | 4.5mm |
| 10月 | 38.7℃ | 23.0℃ | 23.3mm |
| 11月 | 39.3℃ | 25.0℃ | 64.2mm |
| 12月 | 38.3℃ | 25.2℃ | 118.5mm |
データ:オーストラリア政府気象局 Warmun観測地点の長期平均
5月~7月:初めての旅行に適した時期
日中の暑さが比較的落ち着き、雨が少なく、ハイキングとキャンプをしやすい季節です。
朝晩は冷えるため、半袖だけでなく防寒着を用意してください。人気シーズンなので、キャンプ場、ロッジ、遊覧飛行は早めの予約が必要です。
8月:乾燥した晴天が多い
雨がほとんどなく、空からの景色と星空を楽しみやすい時期です。
月後半から気温が上がり始めるため、長いコースは早朝に歩きます。
9月~10月:非常に暑い
日中は40℃近くまで上がります。カテドラル・ゴージやエキドナ・キャズムへ行く場合も、日の出後なるべく早く歩き始めてください。
暑さに慣れていない日本人旅行者が、短い距離だからと水を減らすのは危険です。
11月~4月:雨季と閉鎖
豪雨、冠水、熱帯低気圧により、道路と公園が閉鎖されます。
上空を飛ぶ遊覧飛行が設定される時期でも、地上へ着陸するツアーや園内宿泊は利用できない場合があります。
園内の広さと移動方法
パーヌルル・ビジターセンター
自走旅行では、最初にビジターセンターへ立ち寄り、入園登録と料金支払いを行います。
センターでは道路、歩道、気温、火災、キャンプ場の状況を確認できます。展示では地質、動植物、Traditional Ownersについて学べ、歩行が難しい人向けのVR体験も用意されています。
無料Wi-Fiがありますが、接続速度や利用可能時間は保証されません。必要な地図や予約確認書は出発前に端末へ保存してください。
北部と南部
観光エリアは北部と南部に大きく分かれます。
南部には縞模様のドーム群、カテドラル・ゴージ、ピカニニー・クリークがあります。雑誌やパンフレットで見る「バングルバングルらしい景色」は主に南部です。
北部には高さ200メートルの岩壁に挟まれたエキドナ・キャズム、ヤシが茂るミニ・パームズ、ホームステッド・バレーがあります。
両エリアは約47キロ離れているため、1日にすべてのコースを歩くのは現実的ではありません。
園内道路
園内道路も未舗装です。最高速度は50キロですが、コルゲーション、石、動物、対向車に合わせ、さらに速度を落とします。
キャンプ場内は最高10キロです。夜間は野生動物が道路へ出るため、日没後の長距離移動は避けてください。
地図とナビゲーション
携帯電話の通信を前提にGoogle Mapだけで移動するのは危険です。
DBCAのビジターガイド、SmartrekaまたはAvenza Mapsのオフライン地図を事前に保存し、紙の地図も持参します。
家族や宿泊施設へ、入園日、キャンプ場、退出予定日を伝えてください。長距離コースではPLBまたは衛星通信機器が役立ちます。
| 場所 | ビジターセンターから | 主な見どころ |
|---|---|---|
| 南部・Piccaninny | 約27キロ、約45分 | ドームズ、カテドラル・ゴージ、ピカニニー・クリーク。 |
| 北部・Bloodwoods | 道路状況により変動 | ミニ・パームズ、ホームステッド・バレー。 |
| 北部・Echidna | 道路状況により変動 | エキドナ・キャズム。 |
| クンカラナイ展望台 | 約2.5キロ | 山脈西面と夕景。 |
南部エリアの見どころ
バングル・バングル・ドームズ
南部のThe Domesは、オレンジと黒の縞模様を間近で見られる短い散策コースです。
岩へ近づくと、表面が砂粒の集まりであることが分かります。触れたり登ったりせず、指定歩道から観察してください。
午前中と夕方では色が変わるため、時間に余裕があれば光の違いも楽しめます。
カテドラル・ゴージ
カテドラル・ゴージは、巨大な岩壁に囲まれた天然の円形劇場です。
ドーム群の間を歩き、乾いた川床を進むと、突然広い空間が現れます。音がよく反響しますが、大声や音楽で静けさを壊さないようにしてください。
ドームズと組み合わせた往復は約3キロで、着陸付き日帰りツアーでもよく訪れます。
ピカニニー・クリーク
乾いた川床に沿ってドーム群の奥へ進むコースです。
短時間なら展望ポイントまで歩き、体力と時間があればさらに奥へ進めます。砂地と丸石が多く、距離以上に足を使います。
日陰が少ないため、朝早く出発してください。
ピカニニー・ゴージ
ピカニニー・ゴージの奥まで入るトレッキングは、極めて経験豊富なハイカー向けです。
通常の観光散策とは別物で、複数日の自立した行動、ナビゲーション、水、食料、緊急装備が必要です。
2026年シーズンはオンライン予約が必須です。事前に公式ファクトシートを読み、条件を満たさない場合は参加しないでください。
ウィップスネーク・ゴージ
ドーム群の奥へ入り、岩壁に囲まれた渓谷を目指す長めのコースです。
訪問可能な区間や歩道状況は季節によって変わります。ビジターセンターで最新情報を確認し、十分な水と時間を確保してください。
北部エリアの見どころ
エキドナ・キャズム
エキドナ・キャズムは、最大約200メートルの岩壁に挟まれた細い裂け目です。
往復約2キロで、場所によって幅が1メートルほどしかありません。昼前に太陽光が上から差し込み、壁面が赤やオレンジ色に光る時間帯が人気です。
入口までの石が大きく、足元は平坦ではありません。混雑時は狭い場所で譲り合って通行します。
ミニ・パームズ
ミニ・パームズは、リビストナ・パームが生える岩の円形劇場を展望する往復4.4キロのコースです。
乾いた石の川床、急斜面、狭い縁、大きな岩があり、エキドナ・キャズムより難易度が高くなります。
岩の上や間を通るため、両手を使える小さなバックパックと、滑りにくい靴が必要です。
ホームステッド・バレー
北部の岩壁と谷を比較的穏やかに楽しめるコースです。
ミニ・パームズの岩越えが不安な人でも、当日の気温と歩道状況を確認しながら選びやすい散策先です。
オズモンド・ルックアウト
北部の山並みと周囲のサバンナを見渡せる展望地点です。
短いコースでも日陰が少ないため、夕方の光を狙う場合は日没前にキャンプ場へ戻れるよう時間を計算してください。
クンカラナイ・ルックアウト
ビジターセンターから約2.5キロにある360度の展望台です。
歩道は往復500メートル、所要約30分。バングル・バングル山脈の西面と石灰岩の尾根を眺められ、夕方には赤、オレンジ、紫へ変わる岩山が見られます。
到着日の夕方や、退出前の短い時間にも立ち寄りやすい場所です。
ハイキングコースの選び方
パーヌルル国立公園の歩道は、距離が短くても足場が悪く、暑さによる負担が大きくなります。
日本の舗装された観光遊歩道とは違い、乾いた川床、丸石、砂、大岩、狭い峡谷を歩きます。
| コース | 距離の目安 | 難易度・特徴 |
|---|---|---|
| ドームズ | 短距離 | 初めての人向け。縞模様を間近で観察。 |
| カテドラル・ゴージ | ドームズと合計約3km | 比較的歩きやすいが砂と石がある。 |
| エキドナ・キャズム | 往復2km | 中程度。石の川床と狭い岩壁。 |
| ミニ・パームズ | 往復4.4km | 難しい。急斜面、狭い場所、大岩。 |
| クンカラナイ展望台 | 往復500m | 短時間。夕景に向く。 |
| ピカニニー・ゴージ奥地 | 複数日 | 最上級。予約と完全な自立装備が必要。 |
歩く時間帯
5月から8月でも、午前10時以降は急に暑くなります。長いコースを先に歩き、短い展望台を午後へ回すと負担を減らせます。
水の量
公園は1人あたり歩行1時間につき1リットルを目安に持つよう案内しています。
車に水を置くだけでなく、歩道へ十分な量を持って入ってください。電解質飲料だけに頼らず、水と塩分を適切に補給します。
靴
底が硬く、滑りにくいトレッキングシューズが適しています。新品の靴を現地で初めて履くのは避けてください。
子ども・高齢者
カテドラル・ゴージやドームズは比較的参加しやすいものの、気温と足場を優先します。
ミニ・パームズや長距離コースは、年齢だけでなく普段の運動量と岩場経験で判断してください。
遊覧飛行・現地ツアー
上空から眺める遊覧飛行
クヌヌラ発の固定翼遊覧飛行では、レイク・アーガイル、オード川周辺、旧アーガイル・ダイヤモンド鉱山、バングル・バングル山脈などを上空から眺めます。
飛行時間は商品によって異なりますが、バングルバングルを含む代表的なフライトは約2時間です。
地上へ降りないため、体力に不安がある人や、キンバリー滞在が短い人に向いています。
着陸して歩く日帰りツアー
クヌヌラから固定翼機で園内のBellburn Airstripへ入り、4WD車で南部または北部へ移動し、ガイドと歩くツアーです。
カテドラル・ゴージとドームズを巡る商品、エキドナ・キャズムを歩く商品などがあります。
1日で空と地上の両方を体験でき、日本人旅行者に利用しやすい方法です。英語ガイドが一般的なので、集合時間、歩行距離、持ち物を予約時に確認してください。
ヘリコプター遊覧
園内のBellburn AirstripやWarmun周辺などから、ヘリコプター遊覧が行われます。
固定翼機より低い高度で岩峰や峡谷へ近づき、道路や歩道から見えない場所を観察できます。
ドアを外した機体を利用する場合は、帽子、スカーフ、スマートフォンなどの落下防止ルールに従います。
ガイド付き4WDツアー
クヌヌラ、ホールズクリーク、ブルームなどから、パーヌルル国立公園を含む4WDツアーがあります。
運転、燃料、キャンプ用品を自分で準備する必要がなく、キンバリーの自然と文化をガイドの説明付きで学べます。
長距離移動になるため、車両の座席、参加人数、宿泊形態、トイレ・シャワー設備を確認してください。
日本人旅行者の選び方
| 希望 | 適した方法 |
|---|---|
| 半日だけ使いたい | クヌヌラ発の固定翼遊覧飛行。 |
| 代表的な景色を歩きたい | 着陸付きカテドラル・ゴージ日帰りツアー。 |
| 全景と峡谷を深く見たい | 固定翼+着陸+ヘリコプター。 |
| 英語や運転が不安 | クヌヌラ発のガイド付きパッケージ。 |
| キャンプを楽しみたい | 4WD自走で園内2泊以上。 |
| ブルームから周遊したい | 数日間のキンバリー4WDツアー。 |
初めてなら「飛んで、着陸して、歩く」
道路移動だけで一日を使わず、上空から山脈全体を見た後にドーム群へ入れるため、限られた旅行日数を有効に使えます。
宿泊施設とキャンプ場
園内には公営キャンプ場と、Bellburn Creek沿いの民間ロッジがあります。
クヌヌラから日帰りで自走すると、往復だけで10時間前後になるため、DBCAも日帰りを勧めていません。
ワラルディ・キャンプ場
南部にある中規模のキャンプ場で、ドームズとカテドラル・ゴージへ最も近い公営キャンプ場です。
37区画、すべて電源なし。簡易トイレとピクニック設備があります。発電機は使用できません。
南部の早朝散策を重視する人に向いています。
クラジョン・キャンプ場
北部にある約100区画の大きなキャンプ場です。
エキドナ・キャズムとミニ・パームズへ行きやすく、一部の区画では指定時間内に発電機を使用できます。
夕方にはキャンプ場周辺からバングル・バングル山脈を眺められます。
ベルバーンのロッジ
Bellburn Creek沿いには、民間運営のロッジが2か所あります。
Bungle Bungle Savannah Lodgeは、専用シャワー・トイレ付きのキャビン、夕食と朝食、バー、プールなどを備えています。クヌヌラからの飛行機とガイドツアーを組み合わせた宿泊パッケージもあります。
もう一つのロッジを含め、営業期間、設備、送迎、食事、客室タイプは年によって変わるため、Kununurra Visitor Centreまたは各施設へ確認してください。
キャンプの設備とルール
公営キャンプ場の予約は必須で、通常は到着日の約180日前からPark Stay WAで予約できます。
2026年7月時点のキャンプ料金は、1人1泊あたり大人15豪ドル、コンセッション12.50豪ドル、6~15歳の子ども4.50豪ドルです。5歳以下は無料です。入園料は別に必要です。
キャンプ場にはシャワー、電源、飲料水、売店、ごみ箱がありません。井戸水は未処理なので、飲む場合は必ず処理します。
焚き火は禁止です。ごみはすべて園外へ持ち出し、携帯トイレの汚物をキャンプ場のトイレへ捨てることはできません。
| 宿泊先 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| Walardi Campground | 南部 | ドームズ、カテドラル・ゴージに近い。 |
| Kurrajong Campground | 北部 | エキドナ、ミニ・パームズに便利。 |
| Bellburnのロッジ | 園内中央部付近 | ベッド、食事、専用バスルーム等を利用可能。 |
| 幹線道路沿い | Spring Creek Track入口周辺 | 大型キャラバンを置く場合に利用。 |
食事、水、燃料、買い物
燃料
園内にガソリンスタンドはありません。最低300キロ走行できる燃料を確保するよう公式に案内されています。
最寄りの給油地点はWarmun Roadhouseやホールズクリークですが、営業時間、燃料在庫、支払い方法を確認してください。
Spring Creek Trackと園内道路を合わせると走行距離が増えるため、分岐へ着いた時点で燃料が半分しかない状態は避けます。
飲料水
必要な飲料水は園外から持ち込みます。
キャンプ場の井戸水は未処理で、そのまま飲めません。浄水、煮沸、消毒が必要です。故障や足止めに備え、予定より1~2日分多く用意します。
食料
キャンプ旅行では、滞在日数に加えて予備日分の食料を持参します。
クーラーボックス、氷、ガスコンロ、調理器具を準備し、火気規制とTotal Fire Banに従ってください。
ロッジ宿泊では食事付きプランが中心ですが、昼食、飲料、アレルギー対応を予約時に確認します。
ごみ
園内にごみ収集設備はありません。食べ物の包装、空き缶、生ごみを含め、持ち込んだ物はすべて持ち帰ります。
バングルバングルのモデル日程
クヌヌラ滞在・日帰りプラン
| 時間帯 | 日程 |
|---|---|
| 早朝 | クヌヌラのホテルから空港へ移動。 |
| 午前 | 固定翼機でレイク・アーガイル、バングル・バングルを遊覧。 |
| 昼前 | Bellburn Airstripへ着陸、4WD車で南部へ。 |
| 昼~午後 | ドームズ、カテドラル・ゴージをガイドと散策。 |
| 夕方 | クヌヌラへ帰着。 |
園内2泊・4WD自走プラン
| 日 | 日程 |
|---|---|
| 1日目 | クヌヌラまたはホールズクリークを早朝出発。Spring Creek Track経由で入園。ビジターセンター、南部のドームズ、カテドラル・ゴージ。Walardi泊。 |
| 2日目 | 早朝に北部へ移動。エキドナ・キャズム、体力に応じてミニ・パームズまたはホームステッド・バレー。Kurrajong泊。 |
| 3日目 | クンカラナイ展望台または短い散策後、Spring Creek Trackを通って退出。 |
3泊で余裕を持たせる場合
南部と北部に各1日を使い、3日目をヘリコプター、短い散策、休養、道路状況の予備日にします。
9月以降は昼間の行動時間が短くなるため、泊数を増やす方が安全です。
服装、持ち物、安全上の注意
服装
- 通気性の良い長袖シャツと長ズボン
- つばの広い帽子
- 滑りにくいトレッキングシューズ
- サングラスと強い日焼け止め
- 早朝用のフリースまたは薄手ダウン
- ハエよけネット
必ず持参したい物
- 十分な飲料水と予備水
- 食料と非常食
- 紙地図とオフライン地図
- PLBまたは衛星通信機器
- ファーストエイドキット
- スペアタイヤ、工具、コンプレッサー
- 懐中電灯またはヘッドライト
- 虫よけ、常用薬、旅行保険情報
暑さ
気温が上がる前に歩き始め、正午前後は長いコースを避けます。
頭痛、吐き気、ふらつき、異常な疲労は熱中症の兆候です。日陰で体を冷やし、行動を中止してください。
通信と緊急時
公園へ入る道路と園内の多くで携帯電話はつながりません。ビジターセンターやキャンプ場周辺でOptusが断続的につながる場合があります。
故障時は車から離れず、安全な場所へ寄せ、ボンネットを上げて救援が必要なことを示します。
医療
園内に一般旅行者向けの診療所はありません。重いけがや病気では遠距離搬送が必要です。
日本人旅行者は通常Medicareを利用できないため、治療費、救助、航空搬送を補償する海外旅行保険が重要です。
文化と環境
指定歩道から外れず、岩へ登らず、文化的に重要な場所の表示に従います。
ペットは入園できません。無許可のドローン使用も禁止されています。
ヘリコプターへ手を振る行為は、緊急信号と誤解されるため行わないでください。
「短い散策」でも遠隔地の行動
駐車場から数キロのコースでも、気温、通信、救助までの時間は都市近郊と大きく異なります。水、靴、出発時間を軽く考えないでください。
バングルバングルに関するよくある質問(FAQ)
バングル・バングルは、パーヌルル国立公園内にある山脈の名称です。
パーヌルル国立公園には、バングル・バングル山脈、峡谷、サバンナ、キャンプ場などが含まれます。
旅行商品や一般的な観光案内では、目的地全体を「バングルバングル」と呼ぶこともあります。
クヌヌラへ滞在し、遊覧飛行または着陸付き日帰りツアーへ参加する方法が分かりやすいです。
日本からクヌヌラへの直行便はないため、パース、ダーウィン、ブルームなどで国内線を乗り継ぎます。
地上も観光したい場合は、カテドラル・ゴージやエキドナ・キャズムを歩く着陸付きツアーを選んでください。
入れません。
Spring Creek Trackは、最低地上高の高い4WD車専用です。
一般的な2WD車や都市型SUVは利用できません。また、4WDレンタカーでも契約上この道路を走れない場合があります。
レンタカー会社から書面で走行条件を確認してください。
4WDで自走するなら最低2泊をおすすめします。
南部と北部の観光エリアは約47キロ離れ、園内道路の移動にも時間がかかります。
1泊では歩けるコースが限られ、到着・退出の運転も慌ただしくなります。
遊覧飛行だけなら、クヌヌラから半日程度で参加できます。
初めての旅行には5月から7月が適しています。
雨が少なく、9月以降より日中の気温が低いため、ハイキングとキャンプをしやすい時期です。
8月も晴天が多い一方、後半から暑くなります。
公園は雨季に閉鎖され、開園日と閉園日は道路・天候によって毎年変わります。
車があり、早朝から行動すれば可能ですが、余裕のある日程ではありません。
カテドラル・ゴージは南部、エキドナ・キャズムは北部にあり、両エリア間は約47キロ、車で約80分かかります。
気温と歩行時間を考えると、南部と北部を別の日に分ける方が安全です。
一般旅行者向けのガソリンスタンドやスーパーマーケットはありません。
自走する場合は、燃料、水、食料、調理用品、予備日分の物資を園外から持ち込みます。
ビジターセンターでは軽食や土産を購入できる場合がありますが、食料調達の場所としては考えないでください。
ロッジ宿泊では食事付きプランがあります。
公園へ入る道路と園内の多くでは携帯電話を利用できません。
ビジターセンターやキャンプ場付近でOptusが断続的につながる場合があり、ビジターセンターには無料Wi-Fiがあります。
通信を前提にせず、オフライン地図、紙地図、予約確認書を準備してください。
長距離コースや自走旅行では、PLBまたは衛星通信機器の携行を検討してください。
まとめ
バングル・バングルは、縞模様の岩山を眺めるだけの場所ではありません。上空から山脈全体の規模を捉え、地上ではカテドラル・ゴージやエキドナ・キャズムへ入り込むことで、景観の成り立ちを立体的に感じられます。
日本から短期間で訪れるなら、クヌヌラ発の遊覧飛行または着陸付き日帰りツアーが効率的です。4WDで自走する場合は、Spring Creek Trackの条件を確認し、園内で最低2泊してください。
旅行しやすいのは5月から7月です。8月以降は気温が上がり、9月から10月は厳しい暑さになります。雨季は公園が閉鎖されるため、航空券を購入する前に開園状況を確認します。
燃料、水、食料、通信、安全装備を自分で確保し、指定歩道と文化的なルールを守ることが、パーヌルルを安全に楽しむ基本です。
バングルバングルに関する参考情報
- Explore Parks WA:パーヌルル国立公園
- パーヌルル・ビジターセンター
- ワラルディ・キャンプ場
- クラジョン・キャンプ場
- ユネスコ:パーヌルル国立公園
- Australia’s North West:バングルバングル
- オーストラリア政府気象局:Warmunの気候
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