ポート・アーサー観光完全ガイド|料金・行き方・見どころ・おすすめツアー

ホバートから南東へ車で約1時間30分。タスマン半島の入り江に広がるポート・アーサー史跡地区(Port Arthur Historic Site)は、オーストラリアの流刑制度を伝える世界遺産です。
海沿いの美しい庭園と石造りの廃墟が印象的ですが、ここは単なる「昔の刑務所」ではありません。流刑囚、兵士、役人、自由移民、その家族が暮らし、働いた広大な町の跡です。
1830年に木材伐採拠点として始まり、やがて再犯者を収容する重要な流刑地となりました。現在はPenitentiary、Separate Prison、Convict Church、Commandant’s Houseなど30棟を超える建物と遺構が残っています。
入場券は2日間有効で、日本語の音声ガイド、主要地点で行われる短いガイドトーク、約20分のハーバークルーズが含まれます。敷地が広いため、日帰りでも最低4~5時間は見ておきたい場所です。
ホバートからレンタカーで個人訪問できますが、往復運転、途中の観光、入場券をまとめた英語ツアーも便利です。トラベルドンキーでは、ポート・アーサー単独、リッチモンドやタスマン半島、タスマニアン・デビルを組み合わせた複数の商品が案内されています。
日本からの旅行者には、現地の英語ガイドツアーだけでなく、入場料に含まれる日本語音声ガイドを活用する方法がおすすめです。建物を眺めるだけでなく、収容された人々の生活と制度の背景を理解しやすくなります。
この記事では、2026年の入場料金、営業時間、ホバートからの行き方、チケットに含まれる内容、主要な見どころ、追加ツアー、食事、宿泊、周辺観光、モデルコース、安全上の注意まで、日本から訪れる旅行者向けにまとめます。
ポート・アーサーとは?
ポート・アーサー史跡地区は、タスマニア南東部のタスマン半島にある、オーストラリアを代表する流刑地遺跡です。
2010年、オーストラリア各地の11の流刑地遺跡で構成される「Australian Convict Sites」の一つとして、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
敷地には30棟を超える歴史的建造物、廃墟、復元住宅、庭園、遊歩道があり、入り江を囲む景観全体が保存されています。
石造りのPenitentiaryが象徴的ですが、教会、病院、精神的な隔離を行ったSeparate Prison、役人の住宅、工場、造船所、墓地など、流刑地の町全体を学ぶ場所です。
| 正式名称 | Port Arthur Historic Site |
|---|---|
| 所在地 | Arthur Highway, Port Arthur, Tasmania 7182 |
| ホバートから | 約100キロ、車で約1時間30分 |
| 営業時間 | 9:00~17:00、クリスマス休業 |
| 2026年大人料金 | AU$55 |
| チケット有効期間 | 連続する2日間 |
| 所要時間 | 最低4~5時間、理想は1日 |
| 日本語対応 | 日本語セルフガイド音声あり |
短時間で「建物だけ」を見るともったいない
入場券には音声ガイド、ハーバークルーズ、主要地点の短いガイドトークが含まれます。到着後すぐに帰りの時間を決めず、少なくとも半日を確保してください。
先住民文化とポート・アーサーの歴史
ポート・アーサーがあるturrakana/タスマン半島は、ヨーロッパ人の到来以前からPalawa(タスマニア先住民)の人々が暮らし、海岸、森、海と深い関係を築いてきた土地です。
現在の史跡地区は、譲渡されていない先住民の土地の上にあります。流刑地の歴史だけでなく、その前から続く土地の歴史を意識して訪れてください。
ポート・アーサーの流刑地は1830年、小規模な木材伐採拠点として始まりました。
その後、ヴァン・ディーメンズ・ランドやニュー・サウス・ウェールズへ送られた後に再び罪を犯した男性囚人を収容する、重要な二次刑罰施設へ発展します。
1840年代には囚人数が1,100人を超え、造船、靴作り、鍛冶、木材、レンガ、農業などの労働が行われました。
Separate Prisonでは肉体的な罰に代わり、沈黙、隔離、規律によって精神を管理しようとする制度が採用されました。
流刑地は1877年に閉鎖され、その後はCarnavonという町として観光地化されました。1897年の火災などで建物の多くが損傷しましたが、廃墟を含む景観が保存されています。
1996年4月28日に起きた悲劇については、史跡内のMemorial Gardenで静かに追悼されています。訪問時は、写真撮影や会話に配慮し、追悼の場として尊重してください。
「怖い刑務所」の物語だけにしない
ここで語られるのは、犯罪と罰だけではありません。貧困、強制移住、労働、家族、医療、宗教、改革思想、観光化、保存活動まで、さまざまな時代の人々の人生が重なっています。
ホバートからポート・アーサーへの行き方


レンタカー・自家用車
ホバート中心部からTasman Highway(A3)を東へ進み、SorellからArthur Highway(A9)を南下します。
道路はPort Arthurまで舗装され、通常の乗用車で問題なく走れます。
所要時間は約1時間30分ですが、朝の交通、道路工事、霧、雨、途中の立寄りを考え、2時間近く見ておくと安心です。
Eaglehawk NeckのTessellated Pavement、Blowholeなどへ寄る場合は、さらに時間を追加してください。
ホバート発ツアー
英語の1日ツアーでは、ホバート市内からの往復送迎、Port Arthur Historic Siteの入場、ハーバークルーズ、タスマン半島の観光などが組み合わされています。
リッチモンド、Tasmanian Devil Unzoo、Isle of the Deadを追加した商品もあります。
運転、駐車、帰路の疲労を避けられるため、短期滞在や一人旅に使いやすい方法です。
一方、史跡内の自由時間は商品ごとに異なります。じっくり見たい人は「Port Arthur滞在時間」を確認してください。
公共交通・定期送迎
ホバートとタスマン半島を結ぶ定期交通やシャトルはありますが、運行日、時刻、途中停車、予約条件が変わることがあります。
一般の路線交通だけで日帰りすると、史跡内の滞在時間が短くなる場合があります。
予約前に往路と復路を確認し、最終便を逃さない計画を立ててください。
短期旅行者には、往復送迎と入場券が一体になったツアーの方が分かりやすいでしょう。
駐車場
Visitor Centre前に無料駐車場があります。
一般車、キャンピングカー、バス向けの区画が用意されています。
夏休み、週末、クルーズ船寄港日は入口に近い区画が埋まりやすいため、早めに到着してください。
車内にパスポート、現金、カメラなどを見える状態で残さないでください。
給油と運転の注意
最寄りの給油場所は史跡から1キロ以内にありますが、季節により営業時間が変わります。
タスマン半島の多くのガソリンスタンドは夕方早く閉まるため、ホバートまたはSorellで燃料を確認しておきます。
夕暮れ以降はワラビー、パデメロン、ポッサムなどが道路へ出ます。
ゴーストツアー後にホバートへ戻る場合は夜間運転になるため、Port Arthur周辺へ宿泊する方が安全です。
国立公園パスは必要?
Port Arthur Historic Siteは独自の入場券で見学する施設です。史跡だけを訪れる場合、Tasmania Parksの国立公園パスは必要ありません。
同じ日にTasman National ParkのCape Hauy、Cape Raoul、Fortescue Bayなどへ入る場合は、別途有効な国立公園パスが必要です。
史跡入場券と国立公園パスを混同しないようにしてください。
トラベルドンキーのおすすめツアー
ポート・アーサー、リッチモンド&タスマン半島
ポート・アーサー、リッチモンド&タスマン半島は、流刑地跡、タスマン半島の海岸景観、歴史的な町リッチモンドを一日で巡る英語ツアーです。
Port Arthur Historic Siteの入場とハーバークルーズが含まれ、主要ホテル送迎付きプランが案内されています。
2026年7月現在、一般料金AU$175、インターネット料金AU$166から掲載されています。
初めてのタスマニア旅行で、史跡だけでなくリッチモンドも見たい人に向いています。
ポート・アーサー日帰りツアー
ポート・アーサー日帰りツアーは、ホバートからタスマン半島へ向かい、Port Arthur Historic Siteを中心に見学する英語ツアーです。
史跡入場とCarnavon Bayのハーバークルーズを含みます。
2026年7月現在、一般料金AU$180、インターネット料金AU$171から案内されています。
リッチモンドや動物園より、Port Arthurの見学を優先したい人に使いやすいプランです。
ポート・アーサーとタスマニアン・デビル
ポート・アーサーとタスマニアン・デビルは、Port Arthur Historic SiteとTasmanian Devil Unzooを組み合わせた英語の1日ツアーです。
史跡ではハーバークルーズが含まれ、自然保護施設ではタスマニアン・デビルなどを観察します。
2026年7月現在、一般料金AU$199、インターネット料金AU$189から案内されています。
歴史とタスマニア固有動物を一日で体験したい家族旅行にも向いています。
グランド・ポート・アーサー
グランド・ポート・アーサーは、通常の史跡見学に加え、Isle of the Deadのガイドツアーを含むプランです。
港内の小島へ上陸し、囚人、兵士、自由民などが埋葬された墓地を英語ガイドと見学します。
2026年7月現在、一般料金AU$200、インターネット料金AU$190から案内されています。
史跡の歴史をより深く知りたい人、通常のハーバークルーズだけでは物足りない人に向いています。
4つのツアーを比較
| ツアー | ネット料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| リッチモンド&タスマン半島 | AU$166~ | 史跡、海岸景観、リッチモンド。 |
| ポート・アーサー日帰り | AU$171~ | 史跡見学を中心にした定番。 |
| タスマニアン・デビル付き | AU$189~ | 史跡と動物保護施設。 |
| グランド・ポート・アーサー | AU$190~ | Isle of the Dead上陸ツアー付き。 |
料金、催行曜日、ホテル送迎、食事、史跡内の滞在時間は変更される場合があります。予約時にトラベルドンキーの商品ページで最新条件を確認してください。
入場前に知っておきたいこと
2026年の入場料金
2026年7月現在のPort Arthur Historic Site公式入場料金は次のとおりです。
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 大人 | AU$55.00 |
| 子ども | AU$27.50 |
| コンセッション | AU$44.00 |
| ファミリー | AU$165.00 |
日本の学生証やシニア証明が、自動的にオーストラリアのConcession料金へ適用されるとは限りません。
チケットは連続する2日間有効です。
追加のガイドツアーとゴーストツアーは別料金です。
営業時間
史跡地区は毎日9:00~17:00に開館し、クリスマスは休業します。
Visitor Centre、Port Arthur Gallery、敷地内建物の基本時間も9:00~17:00です。
駐車場、カフェ、ギフトショップ、夜間ツアーは異なる営業時間が設定されます。
ゴーストツアー開催日は夜まで駐車場を利用できますが、日中入場の終了時刻とは別に確認してください。
入場券に含まれるもの
- 30棟を超える建物、廃墟、復元住宅、庭園、遊歩道への入場
- Port Arthur Galleryの展示
- 日本語対応のセルフガイド音声体験
- 約20分のハーバークルーズ
- Penitentiary、Separate Prisonなど主要地点の短いガイドトーク
- 連続する2日間の入場
Isle of the Deadへの上陸、Premium Tour、Essentials Tour、Escape Tour、Ghost Tourは含まれません。
必要な見学時間
| 滞在時間 | できること |
|---|---|
| 2~3時間 | Penitentiary、Separate Prison、教会、短いクルーズ。かなり駆け足。 |
| 4~5時間 | 主要施設、音声ガイド、ガイドトーク、クルーズ、昼食。 |
| 1日 | 敷地全体、住宅、庭園、追加ツアーを含めて落ち着いて見学。 |
| 2日 | 入場券の有効期間を使い、史跡と追加ツアーを分けて訪問。 |
ホバート発ツアーでは見学時間が決められています。史跡に強い関心がある人はレンタカーで一泊する方法がおすすめです。
日本語音声ガイド
セルフガイドのPort Arthur Audio Experienceは、日本語、英語、フランス語、中国語に対応しています。
現地のガイドトークと有料ツアーは原則英語です。
スマートフォンを使う方式や貸出方法が変更される場合があるため、到着時にVisitor Centreで確認してください。
イヤホンを持参すると、混雑した場所でも聞き取りやすくなります。
バリアフリー
Visitor Centre、Port Arthur Gallery、カフェ、1830 Restaurant & Barは、スロープまたはエレベーターで車椅子利用が可能です。
敷地は広く、坂道、砂利、芝生、歴史的建物の段差があります。
10:30~15:30には、移動に制限がある人向けの無料シャトル車両が敷地内を運行します。
Essentials Tourと通常のHarbour Cruiseは車椅子対応です。
Isle of the Deadは最大1:8程度の急坂があり、介助が推奨されます。Ghost Tourは車椅子対応ではありません。
気候とベストシーズン
ポート・アーサーは海に近く、ホバートより涼しく、雨と風の影響を受けやすい場所です。
史跡の多くは屋外で、屋根のない廃墟と広い庭園を歩きます。
夏の平均最高気温は19℃前後、冬は11℃前後です。
暖かい日でも海風で冷えるため、薄手の上着と雨具を持参してください。
| 月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 |
|---|---|---|
| 1月 | 18.6℃ | 10.9℃ |
| 2月 | 18.9℃ | 11.2℃ |
| 3月 | 17.5℃ | 10.5℃ |
| 4月 | 15.6℃ | 9.2℃ |
| 5月 | 13.4℃ | 7.8℃ |
| 6月 | 11.4℃ | 6.1℃ |
| 7月 | 11.0℃ | 5.7℃ |
| 8月 | 11.7℃ | 5.7℃ |
| 9月 | 13.1℃ | 6.3℃ |
| 10月 | 14.3℃ | 7.2℃ |
| 11月 | 15.7℃ | 8.4℃ |
| 12月 | 16.9℃ | 9.6℃ |
データ:オーストラリア政府気象局(BOM)Port Arthur(Palmers Lookout)長期平均値。
日照時間が長く歩きやすい12~3月が人気ですが、混雑も増えます。秋は比較的落ち着き、冬は人が少ない一方、日没が早く雨天が増えます。
ポート・アーサーの主な見どころ
Penitentiary
ポート・アーサーを象徴する大きな石造りの廃墟です。
もとは1840年代に製粉所と穀物倉庫として建てられ、その後、囚人を収容するPenitentiaryへ改装されました。
現在は床と屋根の多くが失われていますが、入り江に面した外壁、窓、階層構造から施設の規模を感じられます。
短い無料ガイドトークが行われることがあるため、当日の時刻表を確認してください。
Separate Prison
囚人を個室へ隔離し、沈黙と厳しい規律によって行動を変えようとした施設です。
復元された独房、礼拝堂、中央監視部分を歩くと、身体的な罰から精神的な統制へ移った刑罰思想を学べます。
建物内部は静かで、展示内容も重いため、子ども連れでは説明の仕方を考えてください。
Convict Church
流刑囚の労働によって建てられた大規模な教会跡です。
正式に聖別されなかった教会で、宗教教育を通じた改革を象徴しています。
尖塔、アーチ、石壁が残り、庭園と空を背景にした景観が印象的です。
建物へ登ったり、壁の不安定な部分へ触れたりしないでください。
Commandant’s House
流刑地の責任者と家族が暮らした住宅です。
囚人施設を見下ろす高台にあり、身分と生活環境の差が建物の位置からも分かります。
家具、室内展示、庭から、収容者だけでなく管理側の生活も学べます。
坂を上るため、移動に不安がある人はシャトル車両を利用してください。
Asylum
流刑地末期に精神的な不調を抱えた人々を収容した建物です。
その後は町役場などとして利用され、現在は展示とAsylum Caféがあります。
医療と福祉が当時どのように考えられていたかを知る場所です。
Government Gardens
1840年代に整備された庭園を、歴史資料に基づいて再現しています。
管理された秩序と「文明的な生活」を示す象徴として、囚人の区域とは異なる空間が作られました。
季節の花、芝生、入り江の景色を楽しめ、重い展示の合間に休憩しやすい場所です。
ポート・アーサーのおすすめの楽しみ方
ハーバークルーズ
入場券には、Carnavon Bayを巡る約20分のハーバークルーズが含まれます。
船上からPoint Puer Boys’ Prison、Isle of the Dead、史跡の海岸線を眺めます。
通常のクルーズはIsle of the Deadへ上陸しません。上陸には別料金のガイドツアーが必要です。
便の時刻と空席を到着時に確認してください。
無料ガイドトーク
Penitentiary、Commandant’s House、Convict Church、Separate Prisonなどで、短い英語ガイドトークが行われます。
開催場所と時刻は日ごとに変わります。
音声ガイドだけでは分かりにくい建物の使われ方や人物の話を聞けるため、英語に不安があっても一度参加してみる価値があります。
Isle of the Dead Tour
港内の小島へフェリーで渡り、約40分の英語ガイドと墓地を歩きます。
1833~1877年に、囚人、兵士、役人、自由民、子どもなどが埋葬されました。
2026年7月現在、追加料金は大人AU$30です。Port Arthurの入場券が別途必要です。
坂が急で、雨天時は滑りやすくなります。墓石へ触れたり、歩道を外れたりしないでください。
Ghost Tour
閉館後の敷地をランタンで歩く約90分の英語ツアーです。
2026年7月現在、水~日曜日の18:00と20:00を中心に開催され、大人料金はAU$35です。
日中入場券がなくても、Ghost Tour単独で参加できます。
暗い建物、段差、狭い場所を歩くため、移動制限がある人と車椅子利用者には適していません。
追加の有料ガイドツアー
| ツアー | 所要時間 | 大人料金 |
|---|---|---|
| Essentials Tour | 約45分 | AU$10 |
| Premium Tour | 約90分 | AU$30 |
| Escape from Port Arthur | 約60分 | AU$20 |
| Isle of the Dead | 約60分(船を含む) | AU$30 |
いずれも基本入場券への追加として予約します。開催時間と料金は変更される場合があります。
子どもと見学する
敷地が広いため、小さな子どもにはベビーカーが便利です。Visitor Centreで貸出がある場合もあります。
Port Arthur Galleryには、人物カードや体験型展示があり、建物だけを歩くより理解しやすくなっています。
Separate Prison、墓地、ゴーストツアーなどの内容は、年齢と性格に合わせて選んでください。
池、海岸、段差、石壁の周辺では子どもから目を離さないでください。
ポート・アーサー周辺の見どころ
Remarkable Cave
Port Arthur Historic Siteから南へ車で約10分の海食洞です。
駐車場の展望台からMaingon Bayを眺め、階段を下りると洞窟の入口を正面から見られます。
往復は短いものの階段が急で、雨や海水で滑りやすくなります。
高波と満潮時には洞窟へ近づかず、表示された展望場所から見学してください。
Eaglehawk Neck
タスマン半島と本土側をつなぐ狭い地峡です。
流刑地時代には逃亡を防ぐため、犬を配置したDog Lineが設けられました。
現在はTessellated Pavement、Blowhole、海岸展望地への拠点となっています。
Port Arthurへ向かう途中にありますが、立寄り先を増やしすぎると史跡の見学時間が短くなるため、往路と復路へ分けてください。
Coal Mines Historic Site
Saltwater Riverにある、オーストラリア流刑地史跡群の構成資産です。
地下炭鉱での重労働、囚人施設、将校の住宅跡などが残り、Port Arthurとは異なる流刑制度の一面を学べます。
Port Arthurから車で約30~40分です。
施設や飲食店が少なく、道の一部は狭いため、明るい時間帯に訪れてください。
Tasman Island Cruise
Port Arthur周辺を出発し、Cape Pillar、Tasman Island、海食洞、滝、オットセイの生息地などを約3時間巡る外洋クルーズです。
史跡入場券に含まれる20分のHarbour Cruiseとは、内容、船、料金がまったく異なります。
クルーズと史跡を同日に組み合わせると、どちらも駆け足になりやすいため、一泊して別日に分ける方法がおすすめです。
Tasman National Park
オーストラリア有数の高い海食崖、森林、砂浜、岬を保護する国立公園です。
Cape Hauy、Cape Raoul、Fortescue Bay、Three Capes Trackなどがあります。
国立公園へ車で入る場合は、Port Arthur Historic Siteの入場券とは別にTasmania Parksのパスが必要です。
2026年はTasman ArchとDevils Kitchen周辺で施設工事に伴う閉鎖が案内されています。訪問当日の公式アラートを確認してください。
Point Puer Boys’ Prison
Port Arthurの港を挟んだ半島にあり、1834年から少年囚人を収容した施設です。
現在は通常の自由見学区域ではなく、ハーバークルーズから海岸と遺構を眺めます。
Port Arthur Galleryには、少年囚人の生活を扱う展示があります。
庭園・野生動物・自然
Port Arthur Historic Siteは歴史施設であると同時に、入り江、芝生、森林、庭園が広がる屋外の景観地です。
Government Gardensには季節の花や整えられた植栽があり、流刑地の管理者側が示そうとした秩序と生活文化を伝えています。
敷地ではワラビー、パデメロン、ポッサム、鳥類を見かけることがあります。
港では海鳥が多く、Harbour Cruise中にカツオドリ、ウ、カモメなどを観察できます。
野生動物へ餌を与えず、近づくために遊歩道を外れないでください。
芝生と石造りの建物は美しく見えますが、ここで生活した人々の歴史を背景に持つ文化遺産です。ウェディング写真や演出を伴う撮影は、周囲と場所の意味に配慮してください。
カフェとレストラン
Port Arthur Café
Visitor Centre内にあり、毎日9:00~17:00に営業しています。
コーヒー、サンドイッチ、軽食、温かい料理などを扱い、到着時と見学後に利用しやすい場所です。
昼前後はツアー客で混雑するため、時間をずらすと座席を確保しやすくなります。
Asylum Café
史跡内の旧Asylumにあり、毎日11:30~15:30に営業しています。
Visitor Centreより静かなことが多く、敷地を歩いている途中の休憩に便利です。
営業時間とメニューは季節や催事で変更される場合があります。
1830 Restaurant & Bar
Penitentiary、庭園、入り江を望むレストランです。
毎日11:30~14:30にランチ営業し、タスマニアの季節食材を使った料理、ワイン、ビールなどを提供します。
週末、夏期、特別行事の際は事前予約がおすすめです。
運転者はアルコールを飲まないでください。
Picnic Pack
事前予約制のPicnic Packは、前日までにオンラインで注文し、当日10:00以降に受け取ります。
敷地内の庭園や芝生で、自分のペースで昼食を取りたい人に便利です。
食事制限
グルテンフリー、ベジタリアン、ヴィーガン、ハラールなどの選択肢を相談できます。
重いアレルギーがある場合は、注文時にスタッフへ具体的に伝えてください。
宿泊エリアの選び方
Port Arthur Historic Site周辺
史跡を2日かけて見学する人、Ghost Tourへ参加する人に最も便利です。
徒歩または短い車移動で史跡へ行けるコテージ、モーテル、ホリデーパークがあります。
夕食を提供しない宿もあるため、レストラン、自炊設備、チェックイン時間を確認してください。
Nubeena
スーパー、給油、薬局など日常的な施設を利用しやすい、タスマン半島の中心的な町です。
Port Arthur、White Beach、Cape Raoul方面を回る拠点に向いています。
史跡までは車で約15分前後です。
Eaglehawk Neck
Tessellated Pavement、Blowhole、海岸景観を重視する人に便利です。
Port Arthur Historic Siteまでは車で約20~25分です。
小規模な宿が中心で、夜間は静かです。
Fortescue Bay
Cape HauyやThree Capes Trackなどのハイキングを目的にする人向けです。
キャンプ場の予約、国立公園パス、食料、水、火気規制の確認が必要です。
Port Arthurの史跡観光だけを目的にする場合は、移動が不便です。
ホバートCBD
送迎付き1日ツアーに参加する場合は、ホバート中心部に宿泊する方法が簡単です。
夕食、空港移動、市内観光の選択肢が多く、短期旅行に向いています。
レンタカーで日帰りする場合は、往復約3時間の運転になります。
| 宿泊エリア | 向いている人 |
|---|---|
| Port Arthur周辺 | 2日間入場、Ghost Tour、朝からの見学。 |
| Nubeena | 買い物、給油、半島周遊。 |
| Eaglehawk Neck | 海岸地形、短い散策、静かな滞在。 |
| Fortescue Bay | ハイキング、キャンプ。 |
| ホバートCBD | 送迎ツアー、短期滞在、市内観光。 |
ポート・アーサーのモデルコース
レンタカーで日帰り・定番コース
| 時間帯 | モデルプラン |
|---|---|
| 7:30頃 | ホバート出発。 |
| 9:00頃 | Port Arthur到着、入場、Galleryと音声ガイドの準備。 |
| 午前 | Penitentiary、Convict Church、Separate Prison、無料ガイドトーク。 |
| 昼 | カフェまたはレストランで昼食。 |
| 午後 | Harbour Cruise、Commandant’s House、Government Gardens。 |
| 16:00頃 | 史跡を出発。 |
| 夕方 | 時間と営業状況に応じRemarkable Caveへ寄り、ホバートへ。 |
海岸の立寄り先を往路に多く入れると、Port Arthurの見学時間が不足します。
ホバート発1日ツアー
| 時間帯 | モデルプラン |
|---|---|
| 早朝 | ホバート市内の指定集合場所またはホテルから出発。 |
| 午前 | タスマン半島の景勝地、Port Arthur Historic Siteへ。 |
| 昼前~午後 | 史跡見学とHarbour Cruise。 |
| 午後 | 商品によりRichmond、Unzoo、Isle of the Deadなど。 |
| 夕方 | ホバートへ帰着。 |
各商品の史跡内滞在時間を確認し、見たい建物の優先順位を決めておくと効率的です。
Port Arthur周辺に1泊・2日間入場
| 日程 | モデルプラン |
|---|---|
| 1日目午前 | ホバートから移動し、昼前に史跡入場。 |
| 1日目午後 | Gallery、Penitentiary、Separate Prison、Harbour Cruise。 |
| 1日目夜 | 夕食後、予約済みならGhost Tour。 |
| 2日目午前 | Commandant’s House、庭園、住宅、Isle of the Dead。 |
| 2日目午後 | Remarkable Cave、Eaglehawk Neckを経由してホバートへ。 |
同じ入場券で2日目も入れるため、一つひとつの展示を急がずに見られます。
歴史を深く学ぶ1日
| 時間帯 | モデルプラン |
|---|---|
| 9:00 | 開館と同時に入場、日本語音声ガイドを開始。 |
| 午前 | PremiumまたはEssentials Tour、Penitentiary、Separate Prison。 |
| 昼 | 1830 Restaurant & Bar。 |
| 午後前半 | Isle of the Dead Tour。 |
| 午後後半 | Commandant’s House、Asylum、Government Gardens。 |
| 17:00 | 閉館。周辺宿泊。 |
追加ツアーは時間が重ならないよう、入場券と一緒に事前予約してください。
子ども連れの日帰り
| 時間帯 | モデルプラン |
|---|---|
| 午前 | Galleryの体験型展示、Penitentiary、短いガイドトーク。 |
| 昼 | 早めに昼食。 |
| 午後前半 | Harbour Cruise。 |
| 午後後半 | 庭園、教会、見学したい住宅を数か所。 |
全てを見ようとせず、休憩、トイレ、ベビーカーで移動しやすい経路を優先してください。
タスマン半島2泊3日
| 日程 | モデルプラン |
|---|---|
| 1日目 | ホバートからEaglehawk Neckを経由し、Port Arthur周辺泊。 |
| 2日目 | Port Arthur Historic Siteを終日見学、夜はGhost Tour。 |
| 3日目 | Tasman Island Cruise、Coal Mines Historic Site、または短いウォーキング。 |
天候と海況に合わせてクルーズやウォーキングの日を入れ替えやすい日程です。
天候・運転・見学上の注意
雨と風に備える
見学の多くは屋外です。
傘は海風で使いにくいため、フード付きの防水ジャケット、重ね着、歩きやすい靴を用意してください。
夏でも気温が低くなることがあります。
石畳・砂利・芝生は滑りやすい
歴史的な建物には段差、狭い入口、不均一な床があります。
雨天は石、木製通路、芝生が滑るため、サンダルや底の平らな靴は避けてください。
遺構へ登らない
石壁、窓、廃墟の一部は不安定です。
写真を撮るために柵を越えたり、壁へ座ったり、石を動かしたりしないでください。
敷地から石、植物、遺物を持ち帰らないでください。
Memorial Gardenを尊重する
1996年の犠牲者を追悼する場所です。
大声、演出を伴う写真、無断の商業撮影を避け、静かに訪れてください。
カードを用意する
Port Arthurではクレジットカードまたはデビットカードでの支払いが推奨され、多くの端末がカード専用です。
入場券は事前にオンライン購入し、スマートフォンと印刷した控えの両方を用意すると安心です。
夜間運転を避ける
夕暮れから夜は野生動物が道路へ出ます。
Ghost Tour終了後は暗く、ホバートまで約1時間30分かかります。
運転に慣れていない人は、Port Arthur周辺へ宿泊してください。
燃料を早めに入れる
半島内のガソリンスタンドは都市部より少なく、18時前に閉まる場所があります。
Sorellまたはホバートで残量を確認し、給油を後回しにしないでください。
レンタカーの契約を確認する
Arthur Highwayは舗装されていますが、Coal Mines、Fortescue Bay、脇道には未舗装区間があります。
レンタカー会社の未舗装路、タイヤ、フロントガラス、車体下部の補償条件を確認してください。
ドローンは禁止
Port Arthur Historic Siteでは、一般旅行者によるレクリエーション目的のドローン飛行は認められていません。
国立公園や周辺地域でも別の許可条件があります。
子どもから目を離さない
池、海岸、階段、石壁、坂道があります。
展示に触れないこと、野生動物へ餌を与えないことを事前に説明してください。
緊急時
オーストラリアの警察・消防・救急は000です。
史跡内ではスタッフへ知らせ、夜間や周辺道路では安全な場所へ停車して連絡してください。
Port ArthurとTasman National Parkは別料金
Port Arthur Historic Siteの入場券は史跡用です。Cape Hauy、Cape Raoul、Fortescue BayなどTasman National Parkへ行く場合は、別途国立公園パスを用意してください。
ポート・アーサーに関するよくある質問(FAQ)
2026年7月現在、大人AU$55、子どもAU$27.50、コンセッションAU$44、ファミリーAU$165です。チケットは連続する2日間有効です。
30棟を超える建物と遺構、Port Arthur Gallery、日本語を含む音声ガイド、約20分のハーバークルーズ、主要地点の短いガイドトークが含まれます。
できます。車で片道約1時間30分です。最低4~5時間の見学時間を確保するため、朝早く出発してください。送迎付きの1日ツアーもあります。
セルフガイド音声体験は日本語に対応しています。現地のガイドトークと追加ツアーは原則英語です。
通常の20分クルーズは上陸しません。墓地へ上陸するには、別料金のIsle of the Dead Cemetery Tourを予約してください。
できます。Ghost Tourには日中の入場券は必要ありません。約90分の英語ツアーで、暗い場所と段差を歩きます。
Port Arthur Historic Siteだけなら不要です。Tasman National ParkのCape Hauy、Cape Raoul、Fortescue Bayなどへ入る場合は必要です。
主要施設の一部は車椅子で利用でき、敷地内シャトルと貸出車椅子もあります。ただし、坂、砂利、歴史的建物の段差があり、全区域が完全対応ではありません。事前連絡がおすすめです。
ポート・アーサーに関する参考情報
- Port Arthur Historic Site公式サイト
- Port Arthur Historic Site:入場料金
- Port Arthur Historic Site:見学計画
- Port Arthur Historic Site:追加ツアー
- Port Arthur Historic Site:カフェとレストラン
- Port Arthur Historic Site:日本語案内
- Tasmania Parks:Tasman National Park
- Tasmania Parks:最新アラート
- オーストラリア政府気象局:Port Arthurの気候
- トラベルドンキー:ポート・アーサーのツアー
まとめ:最低半日、できれば1日かけて歩く
ポート・アーサー史跡地区は、オーストラリアの流刑制度を伝える世界遺産であり、30棟を超える建物、廃墟、庭園、港を含む広大な歴史地区です。
2026年7月現在、入場券は大人AU$55で連続する2日間有効。日本語音声ガイド、約20分のハーバークルーズ、主要地点の短いガイドトークが含まれます。
ホバートから車で約1時間30分ですが、見学には最低4~5時間必要です。短期旅行で運転を避けたい人は、入場券と送迎を含むトラベルドンキーの1日ツアーを利用できます。
Penitentiaryだけでなく、Separate Prison、Convict Church、Commandant’s House、Gallery、庭園を歩き、ここで暮らしたさまざまな立場の人々の歴史に触れてください。
雨と風に備え、歩きやすい靴を用意し、時間に余裕があれば周辺へ一泊して、Ghost TourやIsle of the Dead、タスマン半島の海岸景観も組み合わせると充実した旅行になります。
ホバートの旅行手配
トラベルドンキーでは、ホバートのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
ホバートとタスマニアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
ホバート旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いホバート旅行になりますよ。


