【2026年版】メルボルンの世界遺産6選!市内・日帰りで行ける観光スポット

世界遺産は、1972年に成立した世界遺産条約に基づき、ユネスコの世界遺産委員会の審議により決定される「世界文化遺産」と「世界自然遺産」、そして「世界複合遺産」があります。広大で美しい自然や、過去の歴史が詰まった遺跡など、みなさんもこれまでにいくつか国内・国外の世界遺産を目にしたことがあるのではないでしょうか。
2026年現在、オーストラリアには、世界文化遺産、世界自然遺産、世界複合遺産を合わせて21件の世界遺産が登録されています。
オーストラリアの世界遺産と言えば、自然遺産のグレート・バリア・リーフや、複合遺産のウルル・カタ・ジュタ国立公園などが真っ先に頭に浮かんで来ると思いますが、実はメルボルン市内やビクトリア州内にも世界遺産があります。
メルボルン市内では、中心部から徒歩やトラムで行ける王立展示館とカールトン庭園が世界文化遺産に登録されています。また、メルボルンから西へ約300kmのビクトリア州南西部には、オーストラリア先住民グンディッジマラの人々が築いた古代の養殖システムを今に伝えるバッジ・ビム文化的景観があります。
この記事では、メルボルン旅行中に訪れやすい市内の世界遺産と、日帰りまたは1泊旅行で訪れることができるビクトリア州内の世界遺産スポットを、メルボルン観光の現地在住者ならではのアドバイスも交えながらご紹介します。
なお、バッジ・ビム方面はメルボルン市内から距離があるため、日帰りも不可能ではありませんが、移動時間を考えると1泊2日でゆっくり訪れるのがおすすめです。
王立展示館
王立展示館(Royal Exhibition Building)は、メルボルン市内カールトン地区にある、オーストラリアで最初に世界遺産登録された建築物です。
1880年のメルボルン国際博覧会のために建設された建物で、ビザンチン、ロマネスク、ルネサンスなどの建築要素を取り入れた壮麗な外観が特徴です。現在も展示会、イベント、フェスティバルなどに使用されており、歴史的建築でありながら、今も現役で利用されている点も魅力です。
王立展示館とその周囲のカールトン庭園は、19世紀後半の国際博覧会運動を今に伝える貴重な遺産として、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。メルボルン中心部から徒歩圏内にあり、短時間の観光でも訪れやすい世界遺産です。
内部はイベント開催時のみ入れる場合もありますが、時期によってはガイドツアーやドーム・プロムナード・ツアーが催行されることがあります。外観だけでも見応えがありますが、建築や歴史に興味がある方は、公式サイトで館内見学の催行状況を確認してみるとよいでしょう。
周辺にはメルボルン博物館、カールトン庭園、ライゴン・ストリートなどもあり、半日観光にも組み込みやすいエリアです。
| 名称 | 王立展示館(Royal Exhibition Building) |
|---|---|
| 住所 | 9 Nicholson Street, Carlton VIC 3053(Google Map) |
| アクセス | メルボルンCBDから徒歩約15~20分、またはトラムでアクセス可能 |
| 世界遺産登録名 | 王立展示館とカールトン庭園 |
| タイプ | 世界文化遺産 |
| 登録年 | 2004年 |
| 料金 | 外観見学は無料。館内ツアーやイベントは内容により異なる |
| Web | https://museumsvictoria.com.au/reb/ |
カールトン庭園
カールトン庭園(Carlton Gardens)は、王立展示館を囲む美しい庭園で、王立展示館とともに世界文化遺産に登録されています。
メルボルンCBDの北東側に位置し、広々とした芝生、並木道、噴水、花壇、池などが整備された、メルボルン市民の憩いの場です。世界遺産というと建物や遺跡をイメージしがちですが、カールトン庭園は、19世紀の国際博覧会のために計画された庭園景観を今に残す重要な構成要素です。
庭園内から王立展示館を眺めると、建物の壮麗な外観と緑のコントラストが美しく、写真撮影にもおすすめです。朝の散歩、メルボルン博物館の見学前後、カールトン地区のカフェ巡りと組み合わせて訪れるのにも便利です。
園内は無料で散策でき、観光の合間に休憩する場所としても使いやすいです。メルボルン市内で気軽に世界遺産の雰囲気を感じたい方には、王立展示館と合わせてぜひ訪れていただきたいスポットです。
周辺には、メルボルン博物館、IMAX Melbourne、イタリアンレストランが集まるライゴン・ストリートなどがあり、徒歩観光にも向いています。
| 名称 | カールトン庭園(Carlton Gardens) |
|---|---|
| 住所 | 1-111 Carlton Street, Carlton VIC 3053(Google Map) |
| アクセス | メルボルンCBDから徒歩約15~20分、またはトラムでアクセス可能 |
| 世界遺産登録名 | 王立展示館とカールトン庭園 |
| タイプ | 世界文化遺産 |
| 登録年 | 2004年 |
| 料金 | 無料 |
| Web | https://www.melbourne.vic.gov.au/carlton-gardens |
バッジ・ビム国立公園
バッジ・ビム国立公園(Budj Bim National Park)は、ビクトリア州南西部にある、バッジ・ビム文化的景観を構成する重要なエリアです。
バッジ・ビムは、グンディッジマラの人々の伝統的な土地に位置し、火山活動によって形成された溶岩流、湿地、湖、石組みの水路などが広がる地域です。この地では、数千年にわたり、ウナギ(kooyang)を捕獲・貯蔵・管理するための水路、堰、池などが築かれ、世界的にも非常に古く、広範囲に及ぶ養殖システムとして評価されています。
2019年に世界文化遺産に登録されたバッジ・ビム文化的景観は、オーストラリアで初めて、アボリジナルの文化的価値のみを理由として世界遺産登録された場所としても知られています。
バッジ・ビム国立公園では、火山のクレーター湖、溶岩地形、森林、散策路などを楽しむことができます。観光として訪れる場合は、先住民文化や土地の意味を理解するためにも、可能であれば現地ガイドによるツアーに参加するのがおすすめです。
メルボルンからは約300km離れており、車で片道約4時間前後かかります。日帰りも不可能ではありませんが、移動時間が長いため、ポートフェアリー、ウォーナンブール、ハミルトン周辺で1泊する旅程にすると、よりゆっくり楽しめます。
| 名称 | バッジ・ビム国立公園(Budj Bim National Park) |
|---|---|
| 住所 | Budj Bim National Park, Victoria(Google Map) |
| アクセス | メルボルン市内から車で約4時間前後 |
| 世界遺産登録名 | バッジ・ビム文化的景観 |
| タイプ | 世界文化遺産 |
| 登録年 | 2019年 |
| 料金 | 公園散策は基本的に無料。ガイドツアーは内容により異なる |
| Web | https://www.parks.vic.gov.au/places-to-see/parks/budj-bim-national-park |
テ・ラク(コンダ湖)
テ・ラク(Tae Rak / Lake Condah)は、バッジ・ビム文化的景観の中でも、グンディッジマラの人々の養殖文化を理解するうえで重要な場所です。
テ・ラクは、かつてコンダ湖(Lake Condah)として知られていた地域で、バッジ・ビムの溶岩流によって形成された湿地や水路を利用し、ウナギを管理・捕獲するための石組みの構造物が残されています。
この地域では、単に自然の魚介を採集していたのではなく、人々が水の流れを意図的に変え、石の水路や堰、池を作り、ウナギを効率よく捕獲・保存する仕組みを築いていました。これは、オーストラリア先住民が長い年月にわたり土地を深く理解し、環境と共に暮らしてきたことを示す非常に重要な証拠です。
観光客が訪れる場合は、テ・ラク・アクアカルチャー・センターやガイドツアーを利用すると、単なる景色としてではなく、グンディッジマラの文化や歴史を学びながら見学できます。
メルボルンからの日帰りは移動時間が長いため、バッジ・ビム国立公園やポートフェアリー方面と組み合わせて、1泊2日の旅程で訪れるのがおすすめです。
| 名称 | テ・ラク(Tae Rak / Lake Condah) |
|---|---|
| 住所 | Lake Condah, Victoria(Google Map) |
| アクセス | メルボルン市内から車で約4時間前後 |
| 世界遺産登録名 | バッジ・ビム文化的景観 |
| タイプ | 世界文化遺産 |
| 登録年 | 2019年 |
| 料金 | 見学・ツアー内容により異なる |
| Web | https://www.budjbim.com.au/ |
クルトニッチ
クルトニッチ(Kurtonitj)は、バッジ・ビム文化的景観を構成する中央部のエリアです。
ユネスコの登録情報では、バッジ・ビム文化的景観は、北部のバッジ・ビム、中央部のクルトニッチ、南部のティレンダラという複数の構成資産から成る世界遺産として示されています。クルトニッチは、その中でもグンディッジマラの人々によるウナギ養殖の構造物や文化的景観を理解するうえで重要な場所です。
クルトニッチ周辺には、湿地、石組みの水路、堰、池など、ウナギを管理するための伝統的な仕組みが残されています。これらは、グンディッジマラの人々が自然環境を読み取り、季節や水の動きに合わせて資源を持続的に利用していたことを示しています。
一般的な観光地のように自由に歩き回る場所というよりも、文化的に非常に重要な土地であるため、訪問する場合は、公開状況やガイドツアーの有無を事前に確認することをおすすめします。
バッジ・ビム文化的景観をより深く理解したい方は、テ・ラク、バッジ・ビム国立公園、ティレンダラ方面と合わせて訪問計画を立てるとよいでしょう。
| 名称 | クルトニッチ(Kurtonitj) |
|---|---|
| 住所 | Kurtonitj, Victoria(Google Map) |
| アクセス | メルボルン市内から車で約4時間前後 |
| 世界遺産登録名 | バッジ・ビム文化的景観 |
| タイプ | 世界文化遺産 |
| 登録年 | 2019年 |
| 料金 | 公開状況・ツアー内容により異なる |
| Web | https://whc.unesco.org/en/list/1577/ |
ティレンダラ先住民保護区
ティレンダラ先住民保護区(Tyrendarra Indigenous Protected Area)は、バッジ・ビム文化的景観を構成する南部の重要エリアです。
ティレンダラは、バッジ・ビムの溶岩流によって形成された湿地帯に位置し、グンディッジマラの人々がウナギを捕獲・管理するために築いた石組みの水路や堰、池などが残る場所です。こうした構造物は、単なる自然利用ではなく、高度な環境管理と食料生産の知識に基づいた文化的景観として評価されています。
バッジ・ビム文化的景観が世界遺産として高く評価されている理由のひとつは、グンディッジマラの人々と土地との継続的なつながりです。現在も伝統的所有者による文化、知識、ストーリー、土地管理が受け継がれており、世界遺産登録はその価値を国際的に認めたものと言えます。
ティレンダラ方面を訪れる場合は、現地ガイド付きツアーに参加することで、石組みの水路や湿地の意味、ウナギ養殖の仕組み、グンディッジマラの文化的背景をより深く理解できます。
メルボルンから日帰りで訪れる場合はかなり早朝の出発が必要です。ポートフェアリーやウォーナンブールに宿泊し、グレート・オーシャン・ロードやビクトリア州南西部の観光と組み合わせると、より充実した旅程になります。
| 名称 | ティレンダラ先住民保護区(Tyrendarra Indigenous Protected Area) |
|---|---|
| 住所 | Tyrendarra, Victoria(Google Map) |
| アクセス | メルボルン市内から車で約4時間前後 |
| 世界遺産登録名 | バッジ・ビム文化的景観 |
| タイプ | 世界文化遺産 |
| 登録年 | 2019年 |
| 料金 | 見学・ツアー内容により異なる |
| Web | https://www.budjbim.com.au/ |
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