オーストラリアを短期の観光、商用で訪問する場合、ETA(Electric Travel Authority)と呼ばれる、電子ビザの取得が必要となります。

この記事では、オーストラリア観光に必要となるETAの申請方法、その具多的な手順を、ステップバイステップで解説します。

オーストラリアのETA概要

オーストラリアの訪問には、渡航前に何かしらのビザ(査証)の取得が必要です。

観光、または商用でオーストラリアンを訪れる日本人には、ETA(Electrinic travel Authority)と呼ばれる、電子渡航許可を取得するのが一般的です。

日本語名 ETA(イーティーエー)
正式名称 Subclass 601 Electronic Travel Authority
ETA対象国 日本、韓国 など (ETAを取得できるパスポート一覧
渡航目的 観光、親族訪問、商用
最大滞在日数 1回の渡航につき3カ月間
有効期間 ETA取得日より12カ月間。期間内は何度でも入国可能。
パスポート残存期間 規定なし(パスポート失効と同時にETAも失効)
申請料金 20オーストラリアドル(約1950円)
申請方法 スマートフォンのアプリから申請
必要期間 申請後即時~72時間(通常即時)
発給方法 EメールにETA登録通知書がPDFファイルで添付されて送られる。
その他条件
  • 申請時にオーストラリア国外にいること
  • 健康であり犯罪歴がないこと
  • その他の有効なオーストラリアのビザを所持していないこと




ETA 申請方法と具体的な手順

ETAの申請は、オーストラリア内務省が提供する、スマートフォンアプリより行います。

結構な量の入力、質問量、またパスポートからのICチップを介した情報の取り込み、本人画像の撮影で手間取る事が多いため、ETA申請完了まで約30分程度の時間は見た方が良く、十分な時間が取れる時に申請手続きを行った方が良いと思います。

入力途中で停止した場合、日をまたぐとそこまで入力した情報もリセットされて、消去されてしまうようです。

スマートフォンの用意

NFC対応のスマートフォンが必要となります。

NFCとは「Near Field Communication」の略で、日本語では「近距離無線通信」とも呼ばれます。NFCは、スマートフォンやその他のデバイスが数センチの範囲でデータをやり取りできる無線通信技術です。

オーストラリアのETA申請では、アプリ上からパスポートのチップから、パスポート情報を取得するのに、このNFCが使用されています。

古い機種でなければ、NFC対応となっていると思います。NFC対応となっているか、NFCがオンになっているかは、以下の手順で確認ください。

iPhoneの場合

iPhoneのNFC機能を有効にする方法は機種によって異なります。iPhone 6、iPhone 7、iPhone 8シリーズのモデルでは、次の手順でTouch IDを有効にする必要があります。

  1. 「設定」→「Touch IDとパスコード」と進む
  2. 指示に従って指紋認証を行う

iPhone X以降のモデルでは、以下の手順でFace IDを有効にする必要があります。

  1. 「設定」→「Face IDとパスコード」と進む
  2. 指示に従って顔認証を行う

NFC機能を無効にするには、各機種でTouch IDまたはFace IDを無効にするだけで大丈夫です。

Androidの場合

Android端末でNFC機能を有効にする手順は以下のとおりです。

  1. 「設定」内の検索バーで「NFC」と入力して検索するか、アプリ一覧から「NFC/おサイフケータイ設定」を見つけてタップ
  2. 表示された画面で「利用する」を選択(オン・オフの切り替えが可能な場合はオンにする)、さらに「Reader/Writer,P2P」の設定画面が表示されたら有効にする

タブレット端末は、ほぼその全てがNFC機能がついていないと思います。

申請は、必ずしも本人所有のスマートフォンである必要はありません。申請人本人以外のスマートフォンにダウンロード、そこから申請しても問題ありません。

アプリのダウンロード

アップルストア(iPhone)、またはGoogle Play(Android)より、ETAを申請するためのアプリ、「AustraliaETA」をダウンロードしてください。下のリンクをクリックするか、または「AustraliaETA」で検索してください。

利用条件確認とパスコード

ETAの申請を始める前に、利用規約の確認、パスコードの設定など、事前準備から始めます。

  1. ETAを取得できる国籍(パスポート)の一覧です。「Japan」がこのリストにあるので、「Next」ボタン押します。その後「What is an Electorinic Travel Authority」、ETAの説明がありますので、「Next」ボタンで進みます。
  2. 「Terms and Conditions」、ETAアプリの利用規約です。ごく一般的な内容となっています。画面をスクロールして一番下までいくと「Agree」(同意する)ボタンを押すことができます。
  3. 「Set your passode」、パスコードを、数字6桁で設定します。このコードは今後ETAアプリを開く際に必要となりますので、メモしておきましょう。任意の6桁の数字を入れると「Re-enter your passcode to confirm」、再確認を求められます。先ほど入れた6桁の数字を入れて再確認を行います。最初に入れた数字、再入力した数字が一致すると、次の画面に進めます。
  4. 指紋認証に対応している端末を使用している場合、「Log in with a biometoric」という画面になります。これは指紋認証をこのアプリにかけるかどうかの選択になります。指紋認証によるロックを希望する場合は、「Enable biometric」、希望しない場合は「Not now」を押します。
  5. 「Are you a travel agent ?」、旅行会社スタッフによる代理申請かどうか聞かれていますので、「No」を選択、「Next」ボタンを押します。

ETAの申請手続き開始

申請事前手続きが完了後、ETA申請のホーム画面に遷移します。

  1. 「Applicant Profiles」、申請者情報の登録が始めます。真ん中の「New ETA」のボタンを押してください。
  2. 「Australian ETA App application cencent agreement」、ETA及びETAアプリの使用同意書になります。一番下までスクロールして、「Agree」(同意する)ボタンを押してください。
  3. 「Before applying」では、申請の手続きの大まかな流れを説明しています。大きく分けて「パスポートからデータの読み取り」、「申請者の写真撮影」、「質問への回答」の3つになります。「Start」のボタンを押して、申請を’開始します。

パスポートの写真ページの取り込み

パスポートの写真のあるページを、カメラ機能を使って撮影、アプリ内に画像データとして取り込みます。

スマートフォンの向きは縦、または横向き、どちらでも構いません。

  1. 「Scan the Passport」、パスポートよりデータをETAアプリに取り込みます。「Scan passport」のボタンを押してください。
  2. アプリからスマートフォンのカメラ機能を利用することへの許可を求められます。「アプリ使用時のみ」を押して許可してください。
  3. 赤い枠の中にパスポートの写真があるページを入れてください。パスポートが適切に枠内に収まると、枠の色が緑色になり、自動的にシャッターが押されて、アプリに画像が取り込まれます。
画像撮影のコツ
  • パスポートを平らな台におき、しっかりと写真のページを開く
  • パスポートとスマートフォンを平行に構える
  • 明るい所で行う。光が反射、影が入り込まないようにする

英語の動画になりますが、手順とガイダンスを動画で確認することもできます。



パスポートのチップからデータ読み取り

パスポートには、ICチップが埋め込まれており、そのチップにパスポート番号などデータが記憶されています。

前述したスマートフォンのNFC通信機能を利用し、パスポートのICチップより、パスポートデータをアプリに取り込みます。

  1. 「Read passport chip」、パスポートに内蔵されているICチップからパスポートデータをアプリに取り込みます。上の図のように、スマートフォンの背面にパスポートを重ね、「Read passport chip」のボタンを押してください。スマートフォンとパスポートと隙間がないように、重ね合わせてください。
    チップは、パスポートによって場所が異なるため、アプリがパスポートのICチップを見つけて認識するまでパスポートの表面随所(上部、中部、下部)にゆっくりとスマートフォンを動かしてください。
  2. ICチップが見つかると、「Hold still」、「読み取り中」のメッセージが表示されます。読取り完了するまで数秒かかりますので、そのまま完了するまで待ってください。
  3. ICチップが読み取れない場合、「Unable to read chip」のエラーメッセージが出ます。「RETRY」を押して、再度読取りを行ってください。
  4. iPhoneの場合は、この画面のような「Unable to read chip」のエラーメッセージになります。

英語の動画になりますが、手順とガイダンスを動画で確認することもできます。

申請者情報の確認

パスポートのチップからアプリに取り込まれた、申請者のパスポート情報の確認を行います。

  1. 「Confirm inforation」、パスポートのICチップからアプリに取り込まれた、ETA申請者のパスポート情報の確認を行います。念のため、パスポートと照らし合わせて、問題ないか確認してください。「Confirm」のボタンを押して進んでください。
  2. 日本のパスポートの場合は表示されませんが、一部の国のパスポートの場合、国民識別番号(ID番号)の入力を求められる場合があります。その場合は赤字で「Please enter the applcant's national ID number below」とメッセージが表示されます。
  3. 「National ID number」の項目に、手入力で国民識別番号(ID番号)を入力してください。(日本パスポートの場合は不要)
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申請者の写真撮影

ETAアプリから申請者の写真を撮影、パスポートから取り込んだ写真と一致しているかの確認を行います。

なかなかこの申請者の写真撮影がうまくできず、このETAアプリを利用したETA申請で、一番難しいステップになります。

  1. 「Applicant photo」、申請者の写真をアプリから撮影します。「Take photo」のボタンを押してください。
  2. 赤い枠が表示されますので、その枠に中に自分の顔入れてください。写真撮影ができる状態になっていない場合、枠の上部に何を修正すれば良いのか、メッセージが表示されます。
    Face too far: 顔が遠すぎます。
    Face too close: 顔が近すぎます。
    Position device vertically: スマートフォンを垂直にしてください。
    Right / Left eye closed: 右目または左目が閉じています。
  3. 正しく枠の中に入ると、枠の色が緑色になります。シャッターは自動で押され、写真が撮影されます。写真が撮影されると「Loading」と表示され、次の画面へ移ります。

髪の毛は枠の外、顔だけで枠がいっぱいになるまで、顔をを近づけるとうまくいきます。

画像撮影の注意
  • スマートフォンを垂直にする
  • 明るい所で撮影し、目を開けて正面を見る
  • 他の人物が入り込まないようにする
  • 無背景にして、背景に影が入り込まないようにする
  • 顔が反射したり、顔に影が入らないようにする

英語の動画になりますが、手順とガイダンスを動画で確認することもできます。

別のパスポート追加、ビザの確認

申請者が二重国籍で別のパスポートを所持している場合、そのパスポート情報の追加、及びオーストラリアの他の有効なビザを所持しているかの確認を行います。

  1. 「Passports」に、先ほどアプリ内に取り込んだETA申請者パスポートの情報が表示されています。1つの国のパスポートしか持っていない人は「Next」のボタンを押してください。他の国のパスポートを所持している場合は、「Add another passport」のリンクより、パスポート情報の追加に進んでください。
  2. 「Check for existing visa」へ移り、ETA申請者がオーストラリアの他のビザを所持していないか確認を行います。明確に他のビザを持っていない場合は、「Next」のボタンを押して次の画面に進み、明確でない場合は、「Check for existing visa」のリンクより、他のビザを所持していないか、確認を行ってください。
    ETA申請時に有効なビザ(含む過去に取得した期限満了になっていないETA)を所持している場合、そのビザが失効するまで、今回のETA申請は保留となり、新規のETAは発行されません。

個人情報の入力

ETA申請者の連絡先情報などを、アプリに入力します。

  1. 「Personal information」、ETA申請者の連絡先など、個人情報を入力します。
    Country of birth: 出生国。日本の場合は「Japan」を選択。
    Alias: 通称名。あれば「Yes」を選択して通称名を入力。無い場合は「No」を選択。
    入力後「Save」のボタンを押して次のページへ進みます。
  2. 「Applicant's home inforation」、ETA申請者の住所と携帯電話番号を入力します。
    Address: 自宅の住所を、英語で入力します。一部を入力するとデータベースに登録されている世界の住所データから、自動的に住所データが表示される仕様になっていますが、日本の住所の場合は表示されないことが多いはずです。この場合手入力で入力することになります。(26の項目参照)
    Mobile number: 携帯電話番号を入力してください。最初の入力リストで国番号、日本の場合は「+81」を選択、次の入力項目で電話番号を入れてください。電話番号の最初の0は省かなくて大丈夫です。
    自宅住所、携帯電話番号の入力を終えたら、「Save」ボタンを押して、次のページへ進んでください。
  3. 住所がデータベースにない場合は、「Enter address manually」のリンクを押して、住所の手入力画面へ進んでください。
    Street address: 部屋番号、番地、町名(#1501 1-1-1 Otemachiなど)
    City/Town: 市町村名(Setagayaなど)
    State: 都道府県名(Tokyoなど)
    ZIP/Postcode: 郵便番号。ハイフン入れずに7桁の郵便番号を入力。
    Country: 国名。日本の場合は「Japan」を選択。



Eメールアドレスの入力

ETA申請者のEメールアドレスの入力、及び認証を行います。

  1. 「Applicant's email address」、ETA申請者のEメールアドレスを入力してください。入力されたEメールアドレスにメールが送られ、そこに記載されている認証傭番号の入力を求められるので、直ぐに確認できるアドレスを入力して下さい。入力後「Verify email」のボタンを押してください。
  2. 入力したEメールアドレスへ、認証用のメール「Australian Electronic Travel Authority email verification」が数秒で配信されます。
    メールの文中に6桁の数字が書かれており、それが認証用のコードになります。その認証コードをアプリに入力、「Done」のボタンを押してください。
    メールが受信できない場合、画面に表示されている前の画面で入力したEメールアドレスに間違いがないか確認の上、「Request a new code」のリンクを押して、メールを再送してください。
  3. Eメールアドレスの認証が成功すると、緑色のチェックマークと「The email has been verified」のメッセージが表示されます。

プロフィールの確認

アプリに入力した、ETA申請者のパスポート情報、個人情報の確認を行います。

  1. 「Confirm profile」、アプリに入力したETA申請者情報の確認を行います。修正が必要な場合は「Edit」から修正、問題なければ「Confirm and save profile」のボタンを押します。

ETA申請者に対する質問

ETAを申請するにあたり、申請者本人に関する質問に答え、回答が正しいことを申請者本人が宣誓する必要があります。

  1. 「ETA type and location」、今回申請を行うETAの種類と、現在申請をしている場所(国)を回答します。
    Select an ETA type: 商用であれば「Business」、観光であれば「Tourist」を選択。
    Are you the applicant? : ETA申請者本人が今申請手続きを行っている場合は「Yes」、代理で行っている場合は「No」を選択。
    I declare that ~: ETAの申請者は現在オーストラリア国外にいることを確認し、現在申請者がいる国をリストから選択します。日本にいる場合は「Japan」を選択。
    青の「Next」ボタンを押して進んでください。
  2. 宣誓を行います。チェックボックスにチェックを入れる事により、ETA申請者本人が宣誓したとみなされます。宣誓する内容の大意は以下の通りです。
    「私は以下を理解しています:
    申請者として、私のビザが無効になった場合、私は1958年移民法のもとで違法な非市民となります。
    オーストラリアを出国することを求められ、1958年移民法に基づき退去の対象となります。
    その時点以降、オーストラリアに滞在するための別のビザは所持していません。」
    青の「Next」ボタンを押して進んでください。
  3. 「Criminal convictions」、犯罪歴に関する質問です。ETA申請者に犯罪歴が無い場合は「No」、ある場合は「Yes」を選択してください。「Yes」の場合、このETAアプリからのETA申請は行うことができません。申請方法などオーストラリア領事館へお問合せください。
    犯罪歴は、国籍、居住国だけでなく、全世界のあらゆる国が対象となります。
    犯罪歴が無い場合は「No」を選択して、「Next」ボタンを押してください。
    注意書きの大意は以下の通りです。
    「 もし申請者がどの国でも罪を犯して有罪判決を受けたことがある場合(公式記録から削除された有罪判決を含む)、それは申請者に犯罪歴があることを意味します。これには、申請者がどのような犯罪であれ有罪とされた場合が含まれ、懲役刑を受けたかどうか、または有罪判決が記録されたかどうかにかかわらず適用されます。」
    「Domestic Vaiolence」、家庭内暴力に関する質問です。
    「最初の質問:申請者はこれまでに家庭内暴力または家族暴力に関する犯罪、もしくは類似の関連する犯罪で起訴されたり有罪判決を受けたりしたことがありますか?」
    「2番目の質問:申請者はこれまでに、他者の保護を目的とした裁判所またはその他の同様の機関による家庭内暴力や家族暴力に関する命令、もしくはその他の命令の対象となったことがありますか?」
    「No」、または「Yes」の回答を入れて、青色の「Next」のボタンを押してください。

  1. 「Intended address」、オーストラリア入国後の、オーストラリアでの滞在先、連絡先を入力します。
    住所がわかる場合は、「I know the adress」を選択してその住所を入力、わからない、またはは未定の場合は「I don't know the address」を選択、ただしこの場合その理由を入力する必要があります。
    滞在先が複数になる場合は、最初の滞在先(ホテル、知人宅など)を入力すれば大丈夫です。
    Phone number: オーストラリアで繋がる番号を入力してください。携帯電話をオーストラリアでもつながるように国際ローミングする場合は、携帯電話番号を、またはホテルや知人宅、知人の携帯電話番号でも良いと思います。
    Contact/business name: 上記が知人の電話番号であれば、その知人の名前、会社であれば会社名を入力、「Next」ボタンで次へ進んでください。
  2. ETA申請アプリが、スマートフォンの位置情報にアクセスすることの許可を求める画面になります。申請者がオーストラリア国外にいることを確認する為です。「Appの使用中は許可」を押してください。
  3. ETA申請者に対する質問、宣誓の確認画面になります。確認後「Next」ボタンを押して、支払へ進んでください。




支払い

ETAアプリケーション・サービス料金の支払を行います。支払いは現在申請を行っている1名のみ、または同じスマートフォンから申請する家族など複数人をまとめて行うこともできます。

  1. 1名だけの支払を行う場合は。「Next」のボタンを押してください。複数人をまとめて行う場合は、「Add another applicant」のリンクを押して、申請者の追加を行ってください。
  2. 「Payment」で支払情報を入力します。ETAアプリケーション・サービス料金は、1人あたり20オーストラリアドルになります。支払はAndoid端末であれば「Google Pay」、Apple端末であれば「Apple pay」、または、クレジットカードで支払うことができます。
    クレジットカードは、VISA、MASTER、AMEXが使え、JCBを使うことはできません。
    クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードの他、クレジットカード会社に届けている住所の郵便番号が必要になります。
  3. 支払が完了すると「Application(s) received」の画面が表示され、ETAの申請が完了しました。
    「Australian ETAhあ通知を送信します。よろしいですか?」というメッセージが表示されますので、「許可」を押して通知の許可をアプリに与えてください。
    12時間以内に、ETA申請に対する通知があります。「Done」ボタンを押してください。
    先ほど登録したEメールアドレスに「ETA Application for Australia」というメールが配信され。ETAの申請を受理、申請結果は72時間以内にEメールする旨記載されています。

ETAの発行通知

ETAが発行され次第、EメールにPDF添付ファイルとして送られてきます。そのPDFに「Granted」と記載されていれば、無事ETAが発行されたという意味になります。

オーストラリアETA発給通知書を拡大

ETAの確認

発行されたETAの確認を、アプリからすることもできます。アプリ下のメニューの中に「Application」、「Visa Status」で「Granted」と確認することができます。

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日本政府は、オーストラリアから日本への入国者に対し、オーストラリアを出発、日本へ帰国する帰国便の搭乗72時間前以内のPCR検査の受診、そしてその検査証明書の提示を求めています。

これは、オーストラリア人等の外国籍者のみに限らず、日本人の日本帰国の際にも求められる、日本の新型コロナウイルス水際対策となっています。

また、そのPCR検査の検査証明書は何でもOKと言う訳ではなく、日本政府の求める所定のフォーマットがあり、「検査証明書に記載すべき内容」が決められており、記載内容に不備がある場合は、日本への入国ができない場合もあるため、注意が必要です。

今回はオーストラリアで受けるPCR検査の申し込み、PCR検査受診、検査証明書の受け取りまでを、オーストラリア在住のスタッフが実際に日本帰国に向け、受信したPCR検査の情報をもとに、解説致します。

【本情報の注意事項】

掲載されている情報は執筆時のものです(2022年4月受診)(2022年8月追記)。特に新型コロナウィルスの水際対策に関して、日々手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。

提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください




日本政府の求めるPCR検査、検査証明書の所定のフォーマット

厚生労働省は、オーストラリアから日本への入国者に対し、オーストラリアを出発、日本へ帰国する帰国便の搭乗72時間前以内のPCR検査の受診、そしてその検査証明書の提示を求めています。

これは、オーストラリア人等の外国籍者のみに限らず、日本人の日本帰国の際にも求められる、日本の新型コロナウイルス水際対策となっており、検査証明書を保有してしない場合、日本の検疫法に基づき日本帰国便の航空機への搭乗が拒否され、日本への帰国が認められません。

また、PCR検査方法、および検体採取方法も詳しく定められており、注意が必要です。

有効な検査方法

「拡散増幅検査」

  • real time RT-PCR法
  • LAMP法
  • TMA法
  • TRC法
  • Smart Amp法
  • NEAR法

「その他」

  • 次世代シーケンス法
  • 抗原定量検査(*抗原定性検査ではない)
有効な検体採取方法
  • 鼻咽頭ぬぐい液
  • 鼻孔ぬぐい液(拡散増幅検査のみ有効)
  • 唾液
  • 鼻咽頭ぬぐい液・咽頭ぬぐい液の混合

厚生労働省の定める、PCR検査の検査方法、検体採取方法、検査証明書に記載すべき内容の詳細(厚生労働省ホームページより)

そして、そのPCR検査の検査証明書は、厚生労働省指定の所定のフォーマットを使用することが求められています。

厚生労働省の定める所定のフォーマット(厚生労働省ホームページより)

但し、滞在国の諸事情により、所定のフォーマットを使用することが難しい場合は、任意のフォーマットでの提示も可能となっていますが、「検査証明書に記載すべき内容」が決められており、やはり所定のフォーマットで検査証明書を発行してくれる医療機関や検査機関で受診するのが安心です。

新型コロナウイルス・PCR検査の検査証明書に関するQ&A(厚生労働省ホームページより)




オーストラリアでPCR検査を受けられる医療機関・検査機関(日本向け検査証明書発行可能機関)

オーストラリアでは、在オーストラリア日本国大使館の情報提供により、オーストラリア全国において日本入国に必要な検査証明書を発行してくれる医療機関、検査機関が発表されています。

医療機関・検査機関名、連絡先、受診方法、英語対応または日本語対応などの詳細が記載されているので、ご自身の滞在都市内で対応可能な検査機関を選択が可能、ここまでの詳細を懇切丁寧に情報提供してくれる在オーストラリア日本国大使館、並びに各主要都市の日本国総領事館の方々には頭が下がる思いです。

これら検査機関の中で、実際どこが良いのか、どこがお勧めなのか、オーストラリア在住の方であればご自身の友人・知人の体験談だったり、ご自身で医療機関・検査機関に電話、英語で更なる詳細の確認なども可能でしょうが、日本から短期滞在(留学、旅行、ビジネスなど)で来られる方にとっては、難しい問題です。

クイーンズランド州ゴールドコースト在住の執筆者は今回2022年4月の日本帰国に際し、上記一覧表内1枚目の5段目、NSW州、VIC州、QLD州向け「4Cyte Pathology」を選択しました。

その理由はいくつかあり、

  1. 友人・知人のお勧め(問題なく日本入国ができたとの体験談)
  2. 申し込みが簡易(WEBサイトで必要事項の記入(日本語案内もあり)、クレジットカードで支払い)
  3. 検査場がゴールドコーストだけでも数カ所あり便利

でした。

因みに、同じクイーンズランド州ゴールドコースト在住の友人だけでは無く、ニューサウスウェールズ州シドニー在住の友人もこの検査機関のシドニーで受診、問題なく日本入国できたとの話も聞き及んでいました。

では、実際にこの「4Cyte Pahology」での検査申し込み、受診、検査証明書発行までの手順をご紹介して行きます。




PCR検査の申し込み方法

「4Cyte Pathology」でのPCR検査の申し込み方法を解説します。

申し込みはいたって簡単!WEBサイトから必要事項の記入、クレジットカードでの支払い、これだけです。

申し込み、支払いが完了すると、申し込み時に指定したメールアドレスに検査を受けるための書類が添付で送られてきますので、そちらを印刷、あとは予約なしでお近くの4Cyte Pathologyの検査場へ出向くだけです。

検査費用および検査証明書の発行は全部で、120オーストラリア・ドルになります。

https://www.4cyte.com.au/

ホームページを開いたら、画面トップにある赤背景白抜き文字の「For Travel Covid-19 Testing Click here」をクリックします。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

このページが開いたら日本語をクリック

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

日本語をクリックすると、すべての説明、案内が日本語で表示されます。




 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

画面を下にスクロールして行くと、申し込み登録画面が出てきますので、ご自身の詳細を記入していきます。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

日本語の説明、案内にも記載がありますが、必ず旅行先は「Japan」(日本)を選択します。こうすることで日本の厚生労働省所定のフォーマットで検査証明書が発行されます。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

支払いはクレジットカードとなります。申し込み、支払いまですべてWEBサイトで完結します。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

申し込み、支払いまで完結すると、直ぐに申し込み時に指定したメールアドレスにこちらの検査受診票が添付ファイルで送られてきます。

申し込み時に指定したメールアドレスに上記の検査受診票が送られてきたら、そちらを印刷の上、お近くの検査場へ出向きます。

検査は予約は必要無し、下記の検査場リストの中から近隣の検査場へ出向きます。




検査上でPCR検査の受診

オーストラリア・ゴールドコースト在住のスタッフが実際に受診したPCR検査の様子、所要時間等を投稿させて頂きます。

ゴールドコースト近郊の自宅近隣の「4Cyte Pathology」のPCR検査場である、ネラング(Nerang)へ出向きました。

PCR検査の予約は必要なく、前述の検査受診票を印刷、またパスポートを持参します。また、付随して飛行機のe-ticketの控えを持参することをお勧めします。PCR検査場のスタッフより、オーストラリアを出発するフライトの詳細を確認されますが、控えが手元にあればスタッフにそれを見せるだけで済みます。PCR検査場のスタッフは、検査受診者のオーストラリア出発のフライト日、フライト出発時間をシステムに入力していました。恐らく極稀に72時間以上前に誤って受診に来られる方がいるのでは無いかと推察され、72時間以内か否かを正確に確認しているものと思います。

PCR検査場に到着し、検査受診票とパスポートを提示、PCR検査場のスタッフがパスポート番号を確認し、検査受診票の記載内容に誤りが無いか、渡航先が日本で間違いないかどうかなどの質問を受けます。

その後、申し込み時に指定してあった携帯電話番号の方にSMS(ショートメッセージ)が配信され、そこに記載のリンクをクリックすると、自分自身の詳細が記載されており、その内容をスタッフと共に再度確認、問題無ければOKボタンをクリックし、事前の書類関係は終了です。

検査自体は細長い綿棒で、喉奥をグリグリ、左右の鼻の中をグリグリ、以上で終了となります。

PCR検査場到着から検査終了まで約10分弱の所要時間でした。




オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

検査受診票とパスポートの持参が必要です。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

今回PCR検査を受診した、4Cyte Pathologyのネラング(Nerang)検査場。完全ドライブスルーとなっており、検査中は車外に出ないよう注意する看板があります。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

建物裏がPCR検査場になっており、ドライブスルーで抜けていきます。この日は2名のスタッフが待機、対応しておりました。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

車外に出ないよう注意喚起の看板




 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

書類の確認作業等でスタッフがオフィス小屋と車を往復します。

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

検査に赴いたのは午前10時前でしたが、後ろの車と2台だけでした。

 

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

携帯電話番号に送られてきたSMS(ショートメッセージ)のリンクで自身の詳細を確認、OKボタンをクリックすると上記の画面となり、Validation Code(認証コード)が表示され、スタッフが最終の確認を行います。




PCR検査の検査証明書の受け取り

PCR検査の結果、検査証明書の受け取りはeメールとなります。

PCR検査申し込み時に指定したメールアドレスに、メール添付と言う形で検査結果が送られて来て、その結果がそのまま検査証明書(陰性証明書)となります。

オーストラリア在住のスタッフである筆者がPCR検査を受診したのが4月5日午前10:01(検体採取日時)、検査時にPCR検査場スタッフより結果の連絡メールは検査から大体24時間前後との事でしたが、eメールを受信したのは翌4月7日早朝4時ちょうどでしたので、約18時間後には検査結果の通知が来たことになります。

eメール添付で送られてくる検査結果(検査証明書)は、パスワードでロックされており、ご自身の生年月日を「YYYYMMDD(西暦・月・日)」で開けるようになっています。

検査結果を受け取ったら、氏名、パスポート番号、生年月日などの記載内容に誤りが無いかどうか、必ず確認をしましょう。もちろん、陰性か陽性かの確認を真っ先に!!

氏名、パスポート番号、生年月日などは自身のことなので、中々見落とすことは無いかもしれませんが、検体採取日の日時は要注意です。ここで誤記載があり、フライト出発72時間前以内になっていない!なんてことが後で分かり、慌てることがないよう、注意が必要です。

オーストラリアで受診、日本入国のためのPCR検査の詳細情報 ~ 申し込みと検査受診方法

eメール添付で送られてくる検査証明書。氏名、パスポート番号、生年月日など、また検体採取日時等に誤りが無いか確認しましょう!




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2022年7月6日よりデジタル乗客宣言(DPD)は廃止に

2022年7月6日より、ワクチン接種を完了していない人もオーストラリアへの入国が可能になり、それにあわせてデジタル乗客宣言(DPD)も廃止されました。

2022年7月6日以降にオーストラリアに到着する旅行者は、デジタル乗客宣言(DPD)の提出は不要です。

このページは、オーストラリアにおける過去のコロナ対応の記録として残してあります。以下の記事は、過去の記事となりますので予めご了承ください。

オーストラリア国外からオーストラリアに入国をしようとする旅行者は、「デジタル乗客宣言」(DPD、Digital Passenger Declaration)の提出が義務付けられました。

これまで「オーストラリア渡航申告書」(Australia Travel Declaration)の提出義務がありましたが、2022年2月よりこの「デジタル乗客宣言」に置き換えられました。

このデジタル乗客宣言を、オーストラリアに向けて出発する遅くとも72時間前までに、オンラインでオーストラリア政府に対して提出する必要があります。

オーストラリアに入国しようとする海外からの旅行者に対し、新しく義務付けられたデジタル乗客宣言の目的、申告方法などを解説いたします。

なお、2022年中ごろにオーストラリア入国時に提出している紙の入国カードを廃止、入国者の情報の提出、税関などの申告はこのデジタル乗客宣言に全面的に置き換えられる予定となっています。




デジタル乗客宣言とは?

「デジタル乗客宣言」(Digital Passenger Declaration)は、新型コロナウイルスの感染対策として、オーストラリアに入国を希望する旅行者に対し、オーストラリア政府により提出が義務付けられた宣言書です。

デジタル乗客宣言の英語名である「Digital Passenger Declaration」の頭文字をとって、「DPD」と略して呼ばれてることもあります。

以前は「オーストラリア渡航申告書」(Australia Travel Declaration)の提出義務がありましたが、2022年2月よりこの「デジタル乗客宣言」に置き換えられました。

デジタル乗客宣言の主な内容は、以下の通りです。

  • オーストラリア国内の連絡先電話番号
  • ワクチン接種の状況について宣言
  • 過去14日間の旅行履歴について宣言
  • オーストラリアに来て、着陸する州または準州に適用される検疫とテストの要件、および違反に対する罰則を認識していることを宣言

デジタル乗客宣言の提出が必要な人

オーストラリアに国外から入国を希望する全ての人が、デジタル乗客宣言の提出が必要になります。

オーストラリアに帰国するオーストラリア市民、永住者もデジタル乗客宣言の提出が必要です。

大人だけでなく子供もデジタル乗客宣言の提出が必要です。

16歳以下の子供はその両親が子供に代わってデジタル乗客宣言を提出してください。17歳以上の人は自身で申告してください。

デジタル乗客宣言を提出するタイミング

デジタル乗客宣言は、オーストラリアに出発する7日前より開始することができ、出発の72時間前を過ぎてから提出することができます。

72時間前を過ぎてからしか提出できないのは、健康情報および宣言書(ワクチン接種状況、COVID-19検査結果)を提出する必要があるためです。

この申告書を事前に提出を行っていない場合、オーストラリアに向かう飛行機に搭乗できない、または、オーストラリア入国審査が長時間かかる等の不利益が生じる可能性があります。



デジタル乗客宣言を提出する方法と費用

デジタル乗客宣言の提出は、オーストラリア内務省のWEBサイトからオンラインで提出を行い、費用はかかりません。

以下のリンクよりデジタル乗客宣言の提出を行ってください。

デジタル乗客宣言を提出した後

デジタル乗客宣言をオンラインで送信した後、オーストラリア行きの航空機に搭乗する前とオーストラリアに到着した時に提示する必要のある、宣言の結果画面が表示されます。

これを紙の印刷、またはPDFなどでデジタル形式で保存して、要求された時に提示できるようにしてください。

デジタル乗客宣言の最終画面では、以下のような審査結果が表示されます。

  • Complete(完了):
    宣言に記入された情報は、搭乗に必要な新型コロナウィルスの健康条件を満たしていることを示しています。チェックイン時に必要な書類を提示する必要があります。航空会社が最終的に搭乗を許可するかどうかを決定します。
  • Incomplete(未完了):
    必要とされる健康情報が提出されていない状態です。搭乗前に重要な情報を記入したことを証明する必要があります。
  • Confirmation required at check-in(チェックイン時に確認が必要です):
    オーストラリアへの旅行の要件を満たしていない可能性があることを意味し、チェックイン時に確認する必要があります。あなたが旅行できるかどうかはあなたの航空会社が決定します。航空会社がオーストラリアへの旅行を許可している場合は、到着時に検疫が必要になる場合があります。

デジタル乗客宣言に虚偽があった場合の罰則

オーストラリアの法律である2015年バイオセキュリティ法のセクション46により、航空機に搭乗する前に、デジタル乗客宣言を通じて重要な健康情報の提出を完了したという証拠を提供できなければなりません。

要件に従わなかった人は、30ペナルティユニット(現在$ 6,660 AUD)の民事罰(罰金)の対象となる可能性があります。

また、オーストラリア政府に虚偽または誤解を招く情報を提供することは重大な犯罪となり、有罪判決を受けた場合、最大の罰則は12か月の懲役です。

2022年の1月にメルボルンで行われた、プロテニスの4大大会の1つである、オーストラリア・オープンに出場する予定であった、ノバク・ジョコビッチ選手が提出したこのオーストラリア渡航書申告書の過去の渡航履歴に虚偽があったとされ、オーストラリア政府によって入国を拒否されました。




デジタル乗客宣言の入力方法

オーストラリア内務省のWEBサイトから、デジタル乗客宣言の入力、送信方法を説明します。

以下の点に注意しながら、入力を進めていってください。

  • 英文字・数字は、半角で入力すること
  • オーストラリアの日にちのフォーマットは、「DD/MM/YYYY」(日/月/年)

アカウントの作成

初めてこのデジタル乗客宣言を行う場合、まずアカウントの作成を行う必要があります。

宣言の提出にあたっての注意事項が書かれています。内容は本記事で説明されていることが書かれています。

16歳以下の子供はその両親が子供に代わってデジタル乗客宣言を提出してください。

  1. 最下部にある青色のボタン、「Create account with browser」のボタンをクリックしてください。

規約と条件への承認

デジタル乗客宣言を行うにあたり、個人情報の提出規約と条件への同意を求められます。

  1. テキストをスクロールして下方向に読み進めると、「I agree」(同意する)のチェックボックスにチェックを入れられるようになります。
  2. 「I agree」にチェックを入れて同意したことを確認してください。
  3. 青色のボタン「Get started」を押して次の画面へ進んでください。
  4. 左上の左矢印ボタンを押すと、1つ前の画面に戻ることができます。



アカウントの設定

ログイン丈夫、名前、連絡先の先などの、アカウント基本設定を行います。

  1. Email adress:Emailアドレスを入力。
  2. Usre name:希望する任意のユーザー名を入力。このユーザー名を使って、デジタル乗客宣言のサイトにログインします。日本語は使えませんので、半角英数字で設定。既に誰かが使用しているユーザー名は重複して使えないので、なるべくユニークなもの、名前等では数字を加えたもの等を選択した方が良いです。
  3. Pasword:パスワードの設定条件は以下の通りです。目のアイコンをクリックするとマスクが外れて入力した値を確認することができます。
    1. 少なくとも全体で10文字以上
    2. 少なくとも数字1桁を含むこと
    3. 少なくとも記号1つを含むこと(&、$、@等)
    4. 少なくとも大文字1文字を含むこと
    5. 少なくとも小文字1文字を含むこと
  4. First Name:下の名前(Taro、Hanako等)
  5. Surname:名字(Yamada、Suzuki等)
  6. Phone number:電話番号。日本の電話番号を入力する場合、国旗の所をクリックするとリストが表示されるので、「Japan」を選択。国番号が日本の国番号である「+81」に変わります。以降電話番号の最初の0を除いた番号を入力(080-1234-5678の場合は、+81 80-1234-5678)
  7. Contact method:希望する連絡方法。Phone(電話)またはEmailを選択。
  8. 入力を終えたら、右下の青いボタン「Continue」を押して、次の画面に移ります。
  9. User Nameの所に「Username is already taken」と赤字で警告が表示されて次の画面に進めない場合、その希望ユーザー名は既に使用されているということになります。他のユーザー名を指定して、再度「Contiunue」のボタンを押してください。

Emailアドレスの確認

前の画面で入力されたメールアドレスが有効なアドレスか、確認を行います。

「Department of Home Affairs Email Verification」という題名で、オーストラリア内務省より前画面で入力したメールアドレスへ、数字8桁の確認コードが送られてきます。

  1. 送られた数字8桁の確認コード入力してください。
  2. 青いボタン「Continue」を押して、次の画面に移ってください。

連絡先の入力

渡航者の連絡先の入力を行います。

Intended address in Australia
  1. Address:オーストラリアの滞在住所を入力します。オーストラリア内で移動する場合は、最初の滞在先で良いと思います。テキストボックスに入力していくと、住所のデータベースからサジェスト機能が働いて候補が提示されます。そこに見当たらない場合は、「Enter address manually」のリンクをクリックして、手動で入力してください。
Contact detais in Australia
  1. Phone:オーストラリア入国後の電話番号を入力してください。日本の携帯電話を国際ローミングで繋がるようにする場合は、日本の携帯電話でも良いと思います。日本の電話番号を入力する場合、国旗の所をクリックするとリストが表示されるので、「Japan」を選択。国番号が日本の国番号である「+81」に変わります。以降電話番号の最初の0を除いた番号を入力(080-1234-5678の場合は、+81 80-1234-5678)
  2. Email address:オーストラリア入国後でも受信確認できる、メールアドレスを入力してください。
  3. Preferred contact method:「電話」または「Email」、希望する連絡方法を入力してください。
Emergency contact details
  1. Given names:緊急時の連絡先を入力します。オーストラリアにいる人、国外にいる人どちらでも構いません。緊急時に連絡できる人の、下の名前(Taro、Hanako等)を入力してください。
  2. Family name / surname:緊急時の連絡先になる人の名字を入力。(Yamada、Suzuki等)
  3. Phone:緊急時の連絡先の人の電話番号を入力。
  4. Address:緊急時の連絡先の人の住所を入力。オーストラリア内の住所であれば、滞在先住所と同様にサジェスチョンが出ますが、出ない場合、オーストラリア国外の住所を入力する場合は、「Enter address manually」のリンクをクリックして、手動で入力してください。

入力後、青いボタン「Confirm and continue」を押して、次画面へ移ってください。

デジタル乗客宣言の作成開始

アカウントの作成が完了し、次にデジタル乗客宣言の作成を開始します。

  1. 画面右上の青色のボタン「+ New DPD」を押して次の画面に移ります。

パスポート情報提出の注意事項

この次にパスポート情報を提出しますが、それにあたっての注意事項です。

  • パスポート、ワクチン証明書、検査証明書があり、それらはアップロードする為に画像ファイル(JPG、JPEG、PNG、PDF)であるか、確認してください。
  • パスポートは、オーストラリア旅行に使用するものであるか確認してください。
  • オーストラリアとの2重国籍者はオーストラリアのパスポートを使用し、その他の旅客はビザにリンクしたパスポートを使用してください。
  1. 確認後、青色のボタン「Continue」をクリックして、次の画面に移ってください。




フライト情報の入力

オーストラリアへの出発便の情報を入力します。

  1. Flight number:オーストラリアに向けて搭乗するフライト情報を入力。2桁の航空便コードとフライト番号を入力してください。(例:NH879等。ANA=NH、JAL=JL、QANTAS=QF、JETSTAR=JQ)
  2. Flight Departure Date:その便の出発日を「dd/mm/yyyy(日/月/年)」で入力。(例:2022年10月31日=31/10/2022)
  3. 右端の虫眼鏡アイコンの検索ボタンを押して、データベースより該当する航空便を検索してください。

フライト情報検索結果

入力されたフライト便名、出発日情報より、運航便のデータベースに問い合わせが行われ、該当データがある場合は「Found 1 result」のメッセージとともに、入力した便名が表示されます。

  1. 表示された検索結果、入力した便名と出発日で間違いないか確認、問題なければその行をクリックして次画面へ移ってください。

検索結果が見つからない場合は、「No results found」のメッセージが出ます。入力した航空会社コード、便名、出発日に間違いないか再度確認、問題ない場合は「Can't find your flight ? Click here to manually enter details」のリンクをクリックして、手入力の画面へ移ってください。

フライト便情報の再確認

オーストラリアに向けて出発するフライト情報が間違いないか、再度確認してください。

日にち、時間は、出発、到着ともに現地時間になります。

  1. 確認後青色のボタン「Confirm」を押して、次画面に移ってください。

情報収集への同意

デジタル乗客宣言を作成にあたり、パスワード情報等の収集を行い、それらを入国審査などに使用することへの同意、ワクチン接種状況の宣誓等を求められます。

  1. テキストボックスをスクロールして確認、青色のボタン「I agree」をクリックして、次の画面に移ってください。



パスワード情報の入力方法選択

デジタル乗客宣言を行う宣言者(渡航者)のパスポート情報の入力する方法の選択を行います。

  1. 入力の手間を省くため、画像ファイルをアップロードして、OCR(画像から文字認識)で入力情報を読み取りたい場合は、青色の「Upload Photo」のボタンを押してください。
  2. 1項目ずつ手入力を行いたい場合は、白色のボタン「Enter passport details manually」のボタンを押してください。

パスポート情報の入力

パスポート情報の手入力、白いボタンの「Enter passport details manually」を選択した場合の、入力方法の説明を行います。

生年月日など、日にちの入力項目では、オーストラリアで使用されている「dd/mm/yyyy」の日付フォーマット、日/月/年の順番でで入力を行ってください。(例:1999年12月25日生まれの場合は、25/12/1999)

  1. Family name / surname:名字(Yamada、Suzukiなど)
  2. Giveb names:下の名前(Taro、Hanakoなど)
  3. Travel document number:パスポート番号
  4. Nationality:国籍。日本人の場合「Japan」
  5. Date of birth (dd/mm/yyyy):生年月日。
  6. Gender:性別。男性=Male、女性=Female、X=その他
  7. Date of Issue:パスポート発行日。
  8. Date of expiration:パスポート有効期限日。
  9. Country of issue:発行国名。日本人の場合は「JPN – Japan」を選択。
  10. 青いボタン「Confirm and continue」を押して次画面へ。

入力したパスポート情報の再確認

前の画面で入力したパスワード情報の確認画面が表示されます。

ここでも日付は全てオーストラリア式の「dd/mm/yyyy(日/月/年)」で表示されます。

  1. Passport number:パスポート番号。
  2. Full name:フルネーム、「姓 名」の順番で表示されます。(例:Yamada Taroなど)
  3. Date of birth:生年月日。
  4. Gender:性別。
  5. Counrty:国籍。日本の場合は「JPN」と3桁のコードで表示。
  6. Date of issue:パスポート発行日。
  7. Date of expiration:パスポート有効期限日。
  8. 間違いがない場合は、青いボタン「Confirm and continue」で次画面へ。訂正がある場合は、白色のボタン「Go back」を押して、前の画面に戻ってください。

旅行履歴の追加

オーストラリア入国前の旅行履歴の有無を、デジタル乗客宣言に追加します。以下の質問に回答を入力してください。

  1. Have you been, or will be, in any other countries in the 14 days prior to your flight to Australia ?
    オーストラリアに到着する前の14日間に、他の国に滞在したことがありますか、または滞在する予定ですか?
  2. 質問に回答の選択を行った後、青いボタン「Continue」を押して次の画面へ移ってください。




計画している移動

今回のオーストラリア旅行で計画している、オーストラリア到着後の国内での移動について、及び旅行目的等が質問されます。

Transit in Australia
  1. Are you transiting through Australia to another country ?
    あなたはオーストラリアで他の国に乗り継ぎますか?
Interstate travel
  1. Within 14 days after arriving in Australia, oe within 14 days if leaving quarantibe, do you intend to travel to another state and/or territory ?
    オーストラリア到着後14日以内、または検疫終了後14日以内に、他の州や準州に旅行する予定がありますか?
Travel intent
  1. Do you intend to live in Australia fo the next 12 months ?
    あなたはオーストラリアに12か月以上住む予定がありますか?
  2. Are you
    あなたはどれにあたりますか?
    回答選択肢:Migrating permanently to Australia / オーストラリアに永住移民
    Visitor or temporary entrant / 訪問者または一時的な入国者
    Resident returning to Australia / オーストラリア在住者の帰国
    この回答で一般的な旅行者が該当する「Visitor or temporary entrant」を選択すると、以下3~5の質問項目が追加で表示されます。
  3. Your intended length of stay in Australia
    あなたの予定するオーストラリア滞在期間
  4. Your country of residence
    あなたの居住国
  5. Your main reason for travel
    あなたの主たる旅行目的
    回答選択肢:Convention / conference / コンベンション・会議
    Business / 商用
    Visiting friends or relatives / 友人又は親族訪問
    Employment / 就職
    Ehibition / 展示会
    Holiday / 休暇
    Other / その他
  6. Occupation
    職業
    回答例:Teacher(教師)、IT Engineer(ITエンジニア)、Sales  Person(営業)、 Secretary(秘書)、Housewife(専業主婦)など

回答後、青いボタン「Continue」を押して次の画面へ。

旅行情報の再確認

入力した旅行情報、連絡先などの確認画面になります。

入力した情報は以下の5つに分かれていて、「Complete」、入力完了済と表示されています。

  1. Flight details:フライト情報
  2. Passenger identity:搭乗者識別情報(パスポート情報)
  3. Travel history:旅行履歴
  4. Planned movements:予定する移動
  5. Contact details:連絡先

確認したい行をクリックすると、下の画像のようにその項目が開き、入力した内容を確認できます。

修正を加えたい時は、青いボタン「Amend」を押すと、修正画面に移ることができます。

入力した情報に間違いがない場合は、下部の青色のボタン「Submit trip」をクリックして、この情報をオーストラリア内務省に送信してください。

とりあえずこの情報を保存、以降の入力を後程続けたい場合は、白色のボタン「Save and exit」をクリックしてください。



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オーストラリア入国に際し、新型コロナウィルス・パンデミック以降に追加されていた、陰性証明書、ワクチン接種などの要件は、現在全て撤廃されています。

オーストラリアでは、2020年3月の新型コロナウィルス・パンデミック以前と同じ入国要件に戻っています。

このページは、オーストラリアの新型コロナウィルス規制の記録として残してありますが、既に過去のものとなっておりますので、ご注意ください。

新型コロナウイルス対策の一環として、オーストラリア国外からオーストラリアに入国をしようとする旅行者は、「オーストラリア渡航申告書」(Australia Travel Declaration)の提出が義務付けられました。

このオーストラリア渡航申告書を、オーストラリアに向けて出発する遅くとも72時間前までに、オンラインでオーストラリア政府に対して提出する必要があります。

オーストラリアに入国しようとする海外からの旅行者に対し、コロナ以降に新しく義務付けられたオーストラリア渡航申告書の目的、申告方法などを解説いたします。




オーストラリア渡航申告書とは?

「オーストラリア渡航申告書」(Australia Travel Declaration)は、新型コロナウイルスの感染対策として、2020年12月9日より新たにオーストラリアに入国を希望する旅行者に対し、オーストラリア政府により提出が義務付けられた申告書です。

オーストラリア渡航申告書の英語名である「Australia Travel Declaration」の頭文字をとって、「ATD」と略して呼ばれてることもあります。

オーストラリア渡航申告書の主な内容は、以下の通りです。

  • パスポート情報
  • オーストラリア国内の連絡先電話番号
  • ワクチン接種履歴
  • 過去14日間の旅行履歴
  • オーストラリア到着便情報
  • オーストラリアに来て、着陸する州または準州に適用される検疫とテストの要件、および違反に対する罰則を認識していることを宣言

申告書の提出が必要な人

オーストラリアに国外から入国を希望する全ての人が、オーストラリア渡航申告書の提出が必要になります。

オーストラリアに帰国するオーストラリア市民、永住者もオーストラリア渡航申告書の提出が必要です。

大人だけでなく子供もオーストラリア渡航申告書の提出が必要です。

15歳未満の子供はその両親が子供に代わってオーストラリア渡航申告書を提出してください。15歳以上の人は自身で申告してください。



申告を提出するタイミング

オーストラリア渡航申告書は、オーストラリアに出発する7日前以降、72時間前までに、オンラインで事前に提出する必要があります。

この申告書を事前に提出を行っていない場合、オーストラリアに向かう飛行機に搭乗できない、または、オーストラリア入国審査が長時間かかる等の不利益が生じる可能性があります。

申告する方法と費用

オーストラリア渡航申告書の提出は、、全てオンラインで提出を行う必要があります。

従来の「申告書」のような、紙に書いて提出する申告書とは異なります。

提出の方法は以下の2つの方法がありますが、いずれも現時点では英語のみとなり、日本語のサイト、アプリは提供されていません。

  1. オーストラリア内務省のWEBサイトより提出(https://atd.homeaffairs.gov.au/
  2. スマートフォンのアプリから提出
    1. Google Pay(Android)
    2. App Store(iPhone)

オーストラリア渡航申告書の提出は無料です。

申告を提出した後

オーストラリア渡航申告書をオンラインで提出した後、オーストラリアに向けて出発する飛行機の搭乗前と、オーストラリアに到着した時に、オーストラリア内務省よりメールが届きます。

そのオーストラリア内務省から送られるメールには、以下の何れかの情報が含まれています。

  • 緑色の背景とチェックマークのアイコン:検疫なしで到着できることを示します。
  • 青色の背景と砂時計のアイコン:到着時に検疫が必要な場合を示します。
  • 赤色の背景と✕印のアイコン:航空会社が渡航の可否を決定します。オーストラリアへの渡航が許可された場合、到着時に検疫が必要な場合があります。

申告に虚偽があった場合の罰則

オーストラリアの法律である2015年バイオセキュリティ法のセクション46により、航空機に搭乗する前に、オーストラリア渡航申告書を通じて重要な健康情報の提出を完了したという証拠を提供できなければなりません。

要件に従わなかった人は、30ペナルティユニット(現在$ 6,660 AUD)の民事罰(罰金)の対象となる可能性があります。

また、オーストラリア政府に虚偽または誤解を招く情報を提供することは重大な犯罪となり、有罪判決を受けた場合、最大の罰則は12か月の懲役です。

2022年の1月にメルボルンで行われた、プロテニスの4大大会の1つである、オーストラリア・オープンに出場する予定であった、ノバク・ジョコビッチ選手が提出したこのオーストラリア渡航書申告書の過去の渡航履歴に虚偽があったとされ、オーストラリア政府によって入国を拒否されました。




オーストラリア渡航申告書の入力方法

オーストラリア渡航申告書(ATD、Australia Travel Declaration)の提出方法は、以下の2つの方法があります。

  1. オーストラリア内務省のWEBサイトより提出(https://atd.homeaffairs.gov.au/
  2. スマートフォンのアプリから提出
    1. Google Pay(Android)
    2. App Store(iPhone)

何れの申告方法も現時点では英語のみとなり、日本語のサイト、アプリはありません。

ここでは、オーストラリア内務省のWEBサイトからオーストラリア渡航申告書の提出を行う方法を説明します。

アカウントの作成

  • 画面オレンジ色のボタン、「MAKE A NEW DECLARATION」をクリックします。

アカウント新規作成のフォームへ
  • ログインフォーム右下の「Sign up now」のリンクをクリックします。

メールアドレスの認証
  • メールアドレスの認証を行います。メールアドレスを入力後、「Send veryiication code」のボタンを押してください。

認証コードのメール受信
  • 入力したメールアドレス宛に、認証コード(Verification code)が送られてきます。メール文中「Your code is:)の所に認証コードが記載されています。

認証コードの入力
  • 「Verification Code」の入力ボックスに、メールで送られてきた認証コードを入力、「Verify code」のボタンを押してください。

パスワードの設定
  • 認証されると「E-mail address verified. You can now continue.」というメッセージが表示され、フォーム下段のパスワード等の入力ボックスに進めるようになります。
  • 「New Password」のボックスに任意のパスワードを入力、「Confirm New Password」に確認の為、もう一度入力してください。
  • 「Display Name」は任意の名前を入力してください。
  • 「Create」のボタンを押して、アカウントを作成してください。

新しい申告書の作成

  • アカウントを作成後「Make a new declaration」、新しい申告書の作成ページに遷移します。
  • 手順、注意事項などが記載されています。内容を確認後、一番下の「CONTINUE」の黄色いボタンを押してください。

Step 1 – Your Details(申告者詳細情報)
  • Step 1 では、申請者(オーストラリアに渡航する人)の名前、パスポート情報等を入力します。
  • 情報の入力方法は「手動で入力する」、「既存の情報を利用する」(既に情報を保存済の人)、「パスポートの画像ファイルをアップロードする」
  • ここでは、1番目の「Add your passport / travel document details manually」(パスポート/旅券情報を手動で入力する)の方法で説明します。

  • 「Add your passport / travel document details manually」(パスポート/旅券情報を手動で入力する)を選択すると、下に新たな入力フォームが展開します。
  • 「Travel Document Holder」の項目で、この申告書を入力しているのは申告者本人か、または代理で申告を行っているかの選択を行ってください。
  • 以降の項目は、パスポートに記載されている通り入力してください。年月日の入力は、オーストラリア形式である「DD/MM/YYYY=日/月/年」で入力します。例えば1995年12月31日は、31/12/1995になります。カレンダーで選択すればその通りの形式で自動入力されます。
  • 「Given Name」は下の名前、「Family Name」は姓になります。山田太郎(YAMADA TARO)さんの場合は、Given NameがTARO、Family Nameが「YAMADA」になります。
  • 「Gender」は男性は「Male」、女性は「Female」、その他・回答したくない場合は「Unspecified」を選択してください。
  • 全ての情報を入力した後、最下部の「NEXT」ボタンを押して次のページに移ってください。

Step 2 – Jourmey Details(旅行詳細情報)
  • Step 2では、オーストラリアへの出発地、出発日、便名など旅行詳細情報を入力します。オーストラリア渡航申告書を提出するのは、オーストラリアへ向かう飛行機の出発7日前以降、72時間前までとなります。
  • 「Flight Number」(便名)にオーストラリア到着便を入力しますが、航空会社コード+フライト番号で入力してください。フライト番号は以下のように便名の前に0(ゼロ)を入れないでください。
    例:QF022 → QF22、NH0879→ NH879
    航空会社コード:カンタス航空=QF ジェットスター航空=JQ / 日本航空=JL / 全日空=NH

Step3 – Quranatine(検疫)
  • 渡航者のオーストラリアへ向かう航空機に搭乗する前、オーストラリア国外にいる時の連絡先、新型コロナワクチンのワクチン接種状況等を、質問に回答します。以下質問の項目ごとの翻訳文と注意事項を記載します
  1. あなたは、オーストラリア市民、永住権保持者、またはそれらの直系家族ですか?
    (直系家族とは、両親、配偶者、事実婚パートナー、扶養する子供、扶養される子供の保護者を指します。)
  2. オーストラリアへの航空機に搭乗する前14日以内に旅行した、または旅行する予定がありますか?
    (「旅行」には自国・居住国の旅行は含まず、自国・居住国外の旅行を指します。)
    「Yes」を選択すると追加の質問が開きます。
    2.1.オーストラリアへの渡航前14日間に訪問した国、または訪問する予定の国のリストを提出してください。 Country:国名 / City:都市名 / Arrival Date:到着日 / Departure Date:出発日
    「ADD DETAILS」のボタンを押すと行を追加できます。
  3.  

 

 

注記1:

オーストラリアへの渡航(または通過)前に、オーストラリアへの出発予定便の3日以内に受けたCOVID-19ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)または核酸増幅検査(NAAT)が陰性であることの証明、またはオーストラリアへの出発予定便の24時間以内に医療従事者の監督の下で受けた迅速抗原検査(RAT)の陰性を証明する医師の診断書を提示しなければなりません。あなたが免除されるかどうかの確認、または詳細については、https://www.health.gov.au/health-alerts/covid-19/international-travel/inbound#predeparture-testing。「はい」をクリックして、この要件を理解していることを確認してください。

注記2:

 ワクチン接種の状況をご記入ください。私はオーストラリアで承認または公認されたCOVID-19ワクチンを完全に接種していることを宣言します。[https://www.passports.gov.au/guidance-foreign-vaccination-certificates]。私はこれを裏付ける証拠を持っています。私の最後のワクチン接種は、フライト開始予定日の少なくとも7日前に行われました。

追記)日本で新型コロナワクチンとして接種されている、ファイザー。モデルナ、アストラゼネカのワクチンは、オーストラリアで承認されているワクチンです。

注記3:

オーストラリアに到着したら、どの検疫の取り決めが適用されますか?
この質問に答える前に、到着した州または準州の必要条件を確認してください。詳細な情報は、States [https://www.australia.gov.au/states]に掲載されています。
注:到着後の検査や検疫を含む公衆衛生の要件は、到着した州または準州、および渡航予定の他の州または準州で遵守する必要があります。州や地域によっては、渡航前に承認が必要な場合があります。警告 州・準州の保健所命令に違反した場合、罰則が適用されます。

回答:
Quarantine free arrival (fully vaccinated only. not available in all states):到着時検疫必要なし(ワクチン接種完了者のみ。全ての州で可能ではありません)
Goverment-managed quarantine (state/territory hotel quarantine):政府管理の検疫(州、準州のホテル検疫隔離)
Other quarantine arrangements including home uqranatine:自宅隔離を含むその他の検疫手段

検疫(隔離)の必要のない州からオーストラリアに入国する場合は、「Quarantine free arrival (fully vaccinated only. not available in all states)」を選択。

オーストラリアの入国・出国手続き

オーストラリア入国手続き

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世界のほとんどの国へビザ(入国査証)なしで観光旅行にいける、「世界最強」とも言われる日本のパスポート。

そのような日本のパスポートでも、オーストラリアへの観光旅行には、「ETAS(イータス)」という観光ビザが必要になります。

あまり日本人の行かないような国に旅行に行く場合は、ビザ取得の必要・不要を注意をする人が多いと思いますが、日本人にとって一般的な観光地であるオーストラリアでまさかビザの取得が必要になると思っていない人が多く見受けられます。

実際日本の出発空港でチェックインの段階で入国に必要なETASを取得していなく、飛行機に搭乗できずに出発できなかったという話もよくあります。

そのオーストラリアへの観光旅行に必要となるビザ、ETAS(イータス)の取得条件、有効期間、申請方法などを詳しくご説明いたします。

本情報の注意事項

新型コロナウィルスのパンデミック以後、2020年3月よりオーストラリアは厳格な国境往来の規制を行ってきましたが、2022年3月21日より大幅に出入国規制が緩和され、現在は新型コロナウィルス関連の行動規制はほぼ撤廃され、ほぼインフルエンザ並みの扱いとなっています。

オーストラリア出入国に関する新型コロナウィルスの規制も廃止され、日本からオーストラリア訪問も新型コロナ前と同じように可能となっています。

新型コロナ前と同様に、観光、商用でのオーストラリア訪問には、ETAS(イータス)の取得が必要となりますが、現在はETASの取得は、オーストラリア内務省のスマートフォン・アプリ「AustralianETA」からの申請、取得のみ可能となっています

以前可能だったオーストラリア内務省のETAS申請WEBサイトは停止、旅行代理店、ビザ取得代行業者は代理申請業務の受託を停止しています。

オーストラリアに観光旅行でビザは必要?

はい、オーストラリアへの観光旅行に、短期の滞在の観光であっても、オーストラリア入国の為のビザ(査証)の取得は必要です。

日本のパスポートは「信用度世界1位」「世界最強のパスポート」というようなことを、ニュースなどで目にしたことがあると思います。

日本のパスポートでビザ(入国査証)を取得せずに短期の観光目的で旅行できる国は、2021年現在で193か国、シンガポール、韓国とは僅差でありながらも世界最多となっており、これが「信用度世界1位」「世界最強のパスポート」と言われる所以になっています。

あまり観光では訪れないような国を除き、日本パスポート所持者は世界のほぼ全ての国・地域へ、ビザ取得無しで観光旅行に訪れることができます。

多くの日本人観光客が訪れるポピュラーな国の中で、短期の観光目的の旅行でビザ取得が必要となる数少ない国の1つが、オーストラリアです。

オーストラリアを観光で訪れるのに必要なビザが、「ETAS(イータス)」と呼ばれるビザになります。




オーストラリアの観光ビザ、ETAS(イータス)とは?

オーストラリアを観光目的で訪れる際に、取得が必要となるオーストラリア観光ビザ、「ETAS(イータス」とは、どのようなものでしょうか。

前述の通りほとんどの国・地域に、ビザなしで渡航できる日本人にとって、ビザの取得は大使館・領事館に必要書類をそろえて申請し、取得に手間がかかるうようなイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

オーストラリアの観光ビザであるETAS(イータス)は、「Electric Travel Authority System」の頭文字をとっていますが、この正式名称の名前が示す通り「電子旅行許可システム」となっています。

つまり、ETAS(イータス)の申請、入国の成否結果、ビザの発行は、全てオンラインで処理されます。

このシステム(ETAS)を通じて発行された許可を、ETA(イーティーエー、Electric Travel Authority、電子許可証)と呼びます。

申請者(旅行者)の名前、生年月日、パスポート情報等を、オーストラリア移民局のシステムに登録し、問題がなければETA(イーティーエー)が発給され、その記録がオーストラリア移民局のシステムに保存されます。

オーストラリア内務省、オーストラリア大使館では、この短期旅行者に利用されるビザを、そのビザ(電子許可証)そのものを指すETAを使う場合が多いですが、日本の旅行会社、航空会社等では、そのETAを取得する仕組み全体の呼び名としてETAS(イータス)と呼ぶことが一般的です。

ETAS(イータス)は電子ビザ

一般的に持たれている「ビザ」のイメージは、ビザの発給を受けた後、その証となるスタンプ、またはシールがパスポートに貼られる、だと思います。

オーストラリアの観光ビザであるETAS(イータス)には、そのスタンプ、またはシールがありません。

ETAS(イータス)は前述の通り電子申請から発給まで全てオンラインで完結する「電子ビザ」のため、パスポートへのスタンプやシールがありません。

オーストラリアへ向かう航空機のチェックイン時に、オーストラリアに入国する為の有効なETAS(イータス)または他のビザをもっているか、航空会社職員がチェックしますが、この時航空会社の職員は、名前やパスポート情報等を、オーストラリア移民局にホストコンピューターに接続されているシステムに入力して照会を行います。

オーストラリアに到着した後の入国審査も同様に、名前やパスポート情報を元に、ETAS(イータス)またはその他のビザの確認を行います。

このように従来のパスポートへのスタンプやシール貼付のビザとは違う概念の、新しい「電子ビザ」となっています。

なお、オーストラリア内務省では全てのビザに分類番号をつけていますが、ETAS(ETA)は「Subclass 601」になります。

ETAS(イータス)の取得条件概要

ETAS(イータス)を申請でき、取得できる条件の概要は以下の通りです。

  • 日本など、ETAS対象国のパスポートを所持
  • 訪問目的が「観光」「親族訪問」「商用」であること
  • 3か月間以内の滞在であること
  • 健康であり犯罪歴がないこと
  • 申請時にオーストラリア国外にいること
  • 有効なオーストラリアのビザを所持していないこと

ETAS(イータス)が申請できるパスポート

ETAS(イータス)を申請できるのは、日本を含む以下のパスポート所持者に限られます。

  • アンドラ
  • オーストリア
  • ベルギー
  • ブルネイ
  • カナダ
  • デンマーク
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • ギリシャ
  • 香港
  • アイスランド
  • アイルランド
  • イタリア
  • 日本
  • リヒテンシュタイン
  • ルクセンブルク
  • マレーシア
  • マルタ
  • モナコ
  • ノルウェーポルトガル
  • サンマリノ共和国
  • シンガポール
  • 韓国
  • スペイン
  • スウェーデン
  • スイス
  • 台湾(公式または外交パスポートを除く)
  • オランダ
  • 英国
  • アメリカ合衆国
  • バチカン市

ヨーロッパの多くの国は、ETAS(Subclass 601)と、滞在期間、有効期限、渡航目的がほぼ同じである、eVisitor(Subclass 651)も利用可能です。これらのヨーロッパの国々は、ETASの取得ができないことから、これらの国の訪問者はeVisitor(Subclass 651)が利用されています。



ETAS(イータス)で入国できる渡航目的

ETAS(イータス)でオーストラリアに入国できる渡航目的は、以下の4つになります。オーストラリアでの最大滞在日数は、1回の滞在が3か月以内となります。

  • 観光旅行
  • 家族・知人訪問
  • 商用旅行
  • 勉強・訓練(保育、医療除く)

ETAS(イータス)の資格で行える「商用」の行動範囲は、以下の通りとなります。

  • 一般的なビジネスまたは雇用に関する問い合わせをすること
  • ビジネス契約の調査、交渉、締結または見直し
  • 政府公式訪問の一環として活動を行う
  • 会議、見本市、セミナーに参加

ETASの資格で、できないことは以下の通りです。

  • オーストラリアに拠点を置く企業や組織で働く、またはサービスを提供する。
  • 商品またはサービスを一般大衆に直接販売する

ETAS(イータス)の種類

ETAS(イータス)で発行されるビザには、そのオーストラリアへへの渡航目的により、「観光ETA」と「短期商用ETA」の2種類あります。

  • 観光を目的とする渡航:観光ETA(V VISITOR ETA)
  • 商用を目的とする渡航:短期商用ETA(BS SHORT ETA)

「観光ETA」は、観光、及び家族・知人訪問を主たる目的として、オーストラリアへ渡航する人に発行されます。

「短期商用ETA」は、企業からの出張、展示会・国際会議への出席などを渡航目的とする人に発行されます。このビザではオーストラリア国内で働き、賃金を得ることはできません。

この2つは、申請方法、申請できる資格は同じ、単に申請時に渡航目的を「観光」とするか「商用」にするかの違いとなります。「商用」として申請した場合でも、特に書類を提出したりする必要はありません。

ETAS(イータス)の最大滞在日数

ETAS(イータス)の最大可能滞在日数は、1回の入国につき3か月以内となります。

但し、パスポートの有効期限がこれより前の場合は、パスポートの有効期限までとなります。

ETAS(イータス)の有効期間

ETAS(イータス)の有効期間は、取得した日より12か月間となります。

ETASは数次ビザとなりますので、有効期間内であれば何度でもオーストラリアに出入国することができ、1回の滞在につき最大3か月間滞在することができます。

但し、パスポートの有効期限日がETASを取得した日から12か月未満の場合、そのパスポート有効期限日までとなります。

パスポートを更新した時点で、取得していたETASは失効し、新たにETASを新しいパスポート情報で取得しなおす必要があります。

ETAS(イータス)の申請料金

オーストラリア政府に対するETAS(イータス)の自体の取得料金は無料ですが、スマートフォン・アプリ「AustralianETA」のシステム利用料(A$20、約1800円)が必要となります。

ETASの取得には、スマートフォン・アプリを利用して申請するのが唯一の方法ちなっているため、このシステム利用料$20を回避して、無料でETASを取得することはできません。

ETAS(イータス)の支払方法

ETAS(イータス)の支払は、スマートフォン・アプリ「AustralianETA」を通して申請時に必要になり、クレジットカード(VISA、MASTER、AMEX)、アップルペイが利用できます。JCBクレジットカード、グーグルペイは利用できません。

ETAS(イータス)の登録証明書

ETAS(イータス)電子ビザとなり、従来のビザのようなパスポートに押印されるスタンプ、あるいはシールがなく、登録証明書はありません。

ETASの申請、登録、発行すべてが電子的に処理される、「ペーパーレス」で完結しています。

申請を行ったスマートフォン・アプリ「AustralianETA」より、ETASが取得されているか、有効期限などを確認することができます。




ETAS(イータス)の申請と取得方法

ETAS(イータス)の申請・取得は、在日オーストラリア大使館、領事館で行うことはできません。

ETASは、オーストラリア内務省のスマートフォン・アプリ「AustralianETA」より申請、取得を行います。

以前はオーストラリア内務省のWebサイトから申請ができましたが、現在そのETAS申請システムは停止しています。

旅行会社、ビザ取得代行業者で以前は申請の代行業務を行っていましたが、現在はそのETAS申請代行の業務の受託を停止しています。これはGDSという主に航空会社の予約を行うシステムを通じてETASの代行取得を行っていましたが、このGDSを通してETASの取得もできなくなったためです。

スマートフォン・アプリ「AustralianETA」を利用して旅行会社等が代理申請を行うことも可能ですが、申請者自身のスマートフォン、パスポートを持参して来店いただく必要があり、申請に時間と手間がかかることから採算にあわず、どこの旅行会社、ビザ取得代行業者とも代理申請を請け負っていません。

その為、現在はスマートフォン・アプリ「AustralianETA」を通し、旅行者自身でETASの申請、取得するのが、事実上唯一の方法となっています。

ここで紹介する方法でETASを申請と取得できるのは、以下のパスポートを所持者となります。

  • ブルネイ
  • カナダ
  • 香港
  • 日本
  • マレーシア
  • シンガポール
  • 韓国
  • アメリカ合衆国

スマートフォンのアプリでETASを申請

ETAS(イータス)の申請、登録をオーストラリア内務省のスマートフォン・アプリ「AustralianETA」を通じて行うことができます。

iPhone、Androidのアプリがダウンロード可能です。

ETASの取得料金は前述の通り無料ですが、$20の「システム利用料」がかかります。

アプリの言語は英語のみとなっており、残念ながら日本語のアプリはありません。

 

オーストラリアの観光ビザ、ETAS(イータス)の申請と取得方法 よくある質問(FAQ)

オーストラリアに観光で旅行に行くのには、ビザが必要と聞きました。どのようなビザを取れば良いですか?

はい、オーストラリアを訪問するのには、短期の観光目的であってもビザ(査証)を取る必要があります。

3か月以内の滞在であれば、ETAS(イータス)と呼ばれるビザを取得します。

オーストラリアの観光ビザであるETAS(イータス)は、「Electric Travel Authority System」の頭文字をとっていますが、この正式名称の名前が示す通り「電子旅行許可システム」となっています。

つまり、ETAS(イータス)の申請、入国の成否結果、ビザの発行は、全てオンラインで処理されます。

このシステム(ETAS)を通じて発行された許可を、ETA(イーティーエー、Electric Travel Authority、電子許可証)と呼びます。

申請者(旅行者)の名前、生年月日、パスポート情報等を、オーストラリア移民局のシステムに登録し、問題がなければETA(イーティーエー)が発給され、その記録がオーストラリア移民局のシステムに保存されます。

オーストラリア内務省、オーストラリア大使館では、この短期旅行者に利用されるビザを、そのビザ(電子許可証)そのものを指すETAを使う場合が多いですが、日本の旅行会社、航空会社等では、そのETAを取得する仕組み全体の呼び名としてETAS(イータス)と呼ぶことが一般的です。

オーストラリアの観光ビザであるETASの更に詳しい情報は以下のリンクを参照してください。

オーストラリアの観光ビザ、ETAS(イータス)の申請方法を教えてください。

ETAS(イータス)の申請・取得は、在日オーストラリア大使館、領事館で行うことはできません。

ETASは、WEBサイト等からオンライン、または旅行代理店、ETAS取得代行業者を通して申請、取得を行います。

  • オーストラリア政府内務省のWEBサイトからETASを申請
  • 日本の旅行代理店に依頼してETASを申請
  • ETAS取得代行業者に依頼してETASを申請
  • スマートフォンのアプリでETASを申請

それぞれの申請・取得方法には、メリット・デメリットがあります。

オーストラリア政府に対する申請料金は、どの方法で行っても無料ですが、オンライン申請システム利用料、あるいは申請手配代行料等、一部の旅行会社で自社のオーストラリア・パッケージ旅行を申し込んだ顧客に特典として無料で申請を行う場合を除き、いずれの方法で申請を行っても何かしらの費用がかかるのが一般的です。

ETASの申請・取得方法に関する詳しい情報は、以下のリンクを参照してください。

ETAS申請時に間違ったパスポート番号で申請しましたが、ETASが取得できました。間違ったパスポート番号のままで問題ないでしょうか?

いいえ、このままではオーストラリアへ向かう飛行機のチェックイン時に問題を指摘され、飛行機に搭乗できません。

ETASは「訂正」ができないので、正しいパスポート番号で、再度ETASを取得し直してください。

ETASのシステムは、パスポート番号とパスポートの名義人名、有効性等のチェックを行っていませんので、パスポート番号、有効満了日等、間違ったパスポート情報でもそのまま取得できてしまいます。

誤ったパスポート情報でETASを取得してしまった場合、取得はできるのですが、飛行機のチェックイン時、万が一そのチェックをすり抜けたとしても、オーストラリア到着後の入国時に問題となり、オーストラリア入国を拒まれることになります。

ETAS(イータス)を持っていれば、必ず入国できますか?

ETAS(イータス)があれば、必ずオーストラリアに入国できる、というものはありません。

他のビザ、他の国でも同様で、最終的な入国・滞在の可否は、入国時の入国審査官によって行われます。

但し、ETASで認められている目的、条件、期間内でオーストラリアに滞在し、ETAS取得時の申請内容に虚偽が無ければ、問題なく入国することができます。

例えばETASを所持して到着、入国時にオーストラリアでの就労や3か月を超えて滞在を疑われたり、犯罪歴があった等申請内容に虚偽があった場合等は、入国審査官によって入国が拒否されます。

既にオーストラリアに入国しています。ETAS(イータス)は、オーストラリア国内にいても申請できますか?

いいえ、ETASはオーストラリアに既に入国している場合、申請をすることはできません。

オーストラリアを一度出国して他国に滞在してから申請してください。

現在ワーキングホリデービザを所持していますが、現在日本にいます。ETAS(イータス)の申請は可能ですか?

いいえ、オーストラリアの他の有効なビザを所持している場合、ETAS(イータス)を申請することはできません。

在日本オーストラリア大使館、または領事館に連絡をとり、ワーキングホリデービザをキャンセルしてから、ETASを申請してください。

ETAS(イータス)の有効期間はどのくらいですか?

ETASの有効期間は、ETASを取得した日から1年間です。

ただし、ETAS有効期間満了日前にパスポートが有効期限を迎えた場合、その時点でETASも無効になります。

ETASはパスポート番号に紐づいています。

パスポート番号は、パスポートを更新した際に、新しいパスポート番号が付与され、パスポート番号が変わります。

ETASを新しいパスポート番号で再度申請して、取得し直す必要があります。

オーストラリアに3か月間滞在しようと思いますが、入国日から1か月後に1年間のETASの有効期限を迎えます。この場合ETAS有効期限の1か月間しかオーストラリアに滞在できませんか?

いいえ、3か月間滞在することが可能です。

オーストラリア入国時点でETASが有効であれば、ETASの条件通り、最大3か月間オーストラリアに滞在することが可能です。

パスポートの有効期限が3か月をきっています。ETAS(イータス)はパスポートの残存期間関係なく、申請することは可能ですか?

はい、ETASはパスポートの残存期間関係なく、申請をすることが可能です。

ただし、パスポートの有効期限を迎えた時点で、そのパスポートで取得したETASも失効しますので、ご注意ください。

オーストラリア内務省のWEBサイトからETAS(イータス)を申請すると$20(約1700円)かかるそうですが、ETAS取得代理店だと1000円で済むようです。何故オーストラリア政府に直接申請するより、代理店を経由した方が安いのですか?

ETAS自体のオーストラリア政府に対する申請料金は無料です。

オーストラリア政府内務省からリンクされているETASの申請サイト、スマートフォンのアプリはともに、開発、運営は民間企業に委託されており、その委託された民間企業が、「システム利用料」として$20を申請者に対して請求しています。

一方旅行会社や取得代行業者は、この一般旅行者の申請システムとは異なった、旅行・航空会社向けのネットワーク・システムを経由してETASを取得している為、この費用がかかりません。

旅行会社、ETAS取得会社は自社の取得の為の手間賃として、各社独自のETAS取得代行料金を設定、顧客に請求しています。

以上の理由により、旅行会社やETAS取得代行会社によってETAS取得代行料金が異なったり、オーストラリア政府内務省のサイトやアプリより安価であることがあります。

オーストラリアに商用目的で渡航しますが、ETAS(イータス)を取得すればいいですか?

はい、「商用」が以下のような行動範囲であれば、ETASを取得してオーストラリアに渡航することができます。

  • 一般的なビジネスまたは雇用に関する問い合わせをすること
  • ビジネス契約の調査、交渉、締結または見直し
  • 政府公式訪問の一環として活動を行う
  • 会議、見本市、セミナーに参加

オーストラリアの企業より賃金を受けることはできません。

ETAS(イータス)の有効期間内に複数回、オーストラリアに出入りします。入国する都度ETASを取得する必要はありませんか?

はい、ETASの有効期間のE取得した日から1年間以内であれば、何度でも入国することが可能、都度ETASを取得し直す必要はありません。

商用目的でオーストラリアに渡航、ETAS(イータス)を取得する予定ですが、申請にあたり何か商用を証明する書類は必要になりますか?

いいえ、特に商用目的、内容を証明する書類を求められることはありません。

ETAS(イータス)の取得条件に「犯罪歴がないこと」とあります。交通違反を犯して反則金を納付したことがありますが、これは「犯罪歴」にあたらいますか?

いいえ、一般的に「犯罪歴がある」というのは、刑事裁判を経て罰金、禁固、懲役の刑事罰が下された経歴、いわゆる「前科」のことを指します。

軽微な交通違反である「反則行為」は、その反則行為に関して争わなければ、正式な刑事裁判を経ずに行政上の手続きのみで完結し、「前科」にならず、「犯罪歴がある」には当たりません。

ただし悪質な交通違反、反則金の納付等を怠った場合など、交通違反でも「刑事処分」となり、罰金、懲役、禁固等の刑事罰が下されれば「犯罪歴がある」にあたります。

重い交通違反、その他の犯罪により過去に罰金、懲役、禁固の刑事罰を受けたことのある人は、ETASの申請の前に、在日本のオーストラリア大使館、領事館に相談してください。

ETAS(イータス)は申請してから取得まで、どのくらいの時間がかかりますか?

オーストラリア内務省のWEBサイト、又はスマートフォンのアプリから申請した場合、申請内容に問題がなければ即時にETASは発行されます。

但し稀に何かしらの理由により、数時間から24時間程度時間がかかる場合があります。

旅行会社、ETAS取得業者に依頼した場合、その依頼先会社において申請を処理する時間が必要となり、会社によって異なりますが、概ね申請代行の申込をしの翌営業日以内となります。

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海外旅行の醍醐味のひとつに、その国のシステムを覗いてみて一時的にではありますが、実際にそれを体験してみること、とは思いませんか?

ここで言うシステムとは、文化、自然、風俗、地政など様々な骨子がありますが人間が共同体として生活を営む上で最も重要なプラットフォームになるのが政治であり、それを取り仕切るのが政治制度です。

オーストラリアの根底にはフェア精神があり、全てが平等であるべきだと唱えるオーストラリア人が多いのに、実はオーストラリアは立憲君主制であったりします。多くの日本人の方が抱く一般的なオーストラリア像からすると、これは意外なことではないでしょうか。

なかなか日本の義務教育で取り扱われることのないオーストラリアの政治制度について、オーストラリア在住14年の現地スタッフがレポート致します!




連邦の仕組みについて

オーストラリア 政治制度

オーストラリアの政治制度の基盤となる連邦制の仕組みについて、先ずは整理してみたいと思います。

オーストラリア連邦が誕生したのは1901年1月1日でした。

それまでは、オーストラリアはイギリスの植民地で、大陸は6つのコロニーに分けられ、それぞれが自治政府を持ち、独自の方法でそれぞれの領土が統治されていました。しかし、大陸内での他の植民地との貿易が始まると、関税の問題が顕著になり、19世紀後半になると連邦化が叫ばれるようになりました。ただし、各州それぞれが植民地政府として有していた権限を出来る限り維持することが望まれました。

以来、オーストラリアはイギリス女王を国家元首とする立憲君主制の独立国家となり、その下に連邦と州が対等な関係を維持しつつ、三権分立を実現しています。ここで興味深いのが、エリザベス女王を国家元首としているものの、称号はオーストラリア国王と規定していることです。そして、国家元首の下に、元首の代役として総督(Governor-general)を置き、実際にオーストラリアを代表して、首相の任命や法律の承認、議会の解散などを行なっています。ただし、これらの広範の権限を基にした国事行為は、慣行として閣僚の助言に基づいて行われています。

オーストラリアの憲法は成文憲法となっています。独立国家形成にあたり、アメリカとイギリスを手本としましたが、国の根幹である憲法の制定に際し、アメリカ式の成文憲法を採用したところに、オーストラリアの多様性を感じずにはいられません(イギリスの憲法は非成文です)。

オーストラリアの憲法は、外交、貿易、国防、移民、通貨、租税などを列挙し、連邦政府の責任を規定しています。連邦政府の下に、州、準州、首都特別区が置かれ、それぞれの政府は、連邦政府の管轄以外の全ての事柄に責任を負っています。そして、州、準州、首都特別区の下に、地方自治体を配置した三層構造になっています。連邦政府と州政府の関係はより対等な関係にあり、日本の都道府県と国の関係のような中央集権とは一線を画しています。




オーストラリアが立憲君主制である理由

共和制か立憲君主制かは永遠のテーマです。

アメリカが独立した当時、立憲君主制は前近代的な異物であるとされましたが、日本やイギリスのように社会体制が民主化している限り、立憲君主制は見直され始めました。アメリカ人の中にも立憲君主制が好きでイギリスに帰化する人が多くいると言われています。

オーストラリアの場合、自分の国に居住していない君主に忠誠の誓いを立てるのには、少々の咀嚼を覚える人もいると聞きます。ただ、労働党と自由党の二大政党により国論が二分され(後述)、保革の政権が目まぐるしく交代する一方で、普遍的な王室が君臨し、国の分断を和らげてくれるという効果を享受していることも、彼らに言わせると実感としてあるそうです。

歴史的に見ると、1970年代以降に中東や中南米、アジア各地からの移民や難民が激増すると、イギリス王室への親近感が薄れてきました。政治家たちはこの頃になると、共和制への移行を無視できなくなってきました。1993年に行われたオーストラリア選挙調査によると、自由党系の候補者の34.5%が共和派を訴え、支持者の38%も共和派と答えました。

そこで、1995年に労働党政権のポール・キディング首相が21世紀を持ってオーストラリア連邦は共和制に移行することを宣言しました。その後、紆余曲折はあったものの、1999年11月6日の国民投票で、共和制移行反対という結果が出たのは日本でも大々的に報道された通りで、記憶に新しいところです。具体的には、共和制移行賛成45.16%、反対54.84%でした。

しかしながら、共和派の機運はこの国のどこにでも群がっており、1999年の国民投票のときに出された草案では間接選挙型大統領制を採用していたものを、直接選挙型に変えて民意が問われる日が来るであろうと言われています。

ちなみに、余談ですが、オーストラリア憲法の改正は、下院上院の両議会で承認された改正案が、国民投票で承認された場合にのみ成立することになっています。ただし、投票権を有した全国民の過半数の賛成と同時に、過半数の州での過半数の賛成を得なければならない二重の賛成過半数の制度に縛られています。この二重の賛成過半数の規定が憲法改正を著しく困難にしており、憲政以来、提案された憲法改正案44件のうち、実際に承認されたのは8件だけです。これは、先進国の中では極めて少ない数です。日本の「衆参議院ともに憲法改正案が3分の2以上の賛成で可決され、国民投票で過半数以上の賛成を得なければ憲法改正に至らない」という規定よりは緩そうですが、それでも次から次へと憲法が改正されるドイツやフランスなどと比較すると、極めて厳しい規定となっています。

連邦議会と主要政党

オーストラリア 政治制度

連邦議会

オーストラリアの政治制度は、国民が投票で選出した議員で構成される下院(House of Representatives)と上院(Senate)からなる二院制の国会を基にしています。下院選挙は国民全体の代表の概念から、一票の比重が等しくなるように選挙区が割り当てられ、1選挙区から1議席を選び出す小選挙区制が採用されており、議員の任期は3年となっています。上院選挙は各州の代表の概念より、一票の重みを無視して各州を1選挙区とした大選挙区比例代表制を採用し、任期は6年で、通常3年ごとに半数を選出しています。

行政は両院の議員から任命された閣僚が担当し、閣議で政策の決定を行います。閣僚は、内閣連帯の原則(全閣僚が閣議の決定に連帯責任を持つCabinet Solidarity)に拘束されています。これは、イギリスの責任内閣制度と全く同じ原則となっています。

前項でも触れた通り、オーストラリア連邦形成の礎には、各州(植民地)の権限は可能な限り移譲されることが想起されていたので、上院の第一次的な役割として期待されたのは、州権の擁護でした。しかしながら、今日では、州権擁護の機能は形骸化し、下院および連邦政府に対する監査機能が上院の主な役割となっています。

2023年現在の議席は以下の通りです。

下院: 定数151 [労働党77、自由党*43、国民党*15、緑の党4、・・・]

上院: 定数76 [労働党26、自由党*15、緑の党12、自由党・国民党*11、・・・]

*保守連合

オーストラリアの国会議事堂は、首都特別区(ACT=Australian Captial Territory)キャンベラにあります。

オーストラリア 政治制度

どうしてもオーストラリアというと経済の中心地シドニーが頭に浮かびますが、オーストラリアの首都はキャンベラで、ここに連邦政府の機能が集中しています。

現在の国会議事堂は1988年に竣工し、内部には4,500の部屋があります。廊下の長さはトータル25kmにも及ぶことが有名です。敷地内の庭園には内陸の砂漠をイメージしたアボリジナルアートが施されて、議事堂の屋上には13m x 6.5mのナショナルフラッグが旗めいています。




二大政党

オーストラリアには主要政党は2つあります。

オーストラリア労働党(The Australian Labor Party)は、オーストラリアの労働運動によって結成された社会民主主義の政党です。1891年に労働者階級と労働組合運動の利益を議会において代表することを目的に結党された、オーストラリアで最も長い歴史を持つ政党です。基本的には労働者階級を支持基盤としていますが、知識層や移民からの支持も高まっています。

自由党(The Liberal Party of Australia)は、中道右派の政党です。起源は1909年の保護貿易派と自由貿易派の合同に遡りますが、現在の自由党は1944年にに結党されたものです。自由市場経済に重きを置き、中産階級や中小企業を主な支持基盤とした保守政党です。

その他に、勢力を強めているのが国民党とグリーンズです。

国民党(The Nationals)は、1910年代後半に結党され、1970年代までは地方党(The Country Party)と名乗っており、オーストラリアの農村部に基盤を置く政党で、自由党と肩を並べる存在でした。1980年代以降は人口分布の変化に伴い支持基盤が縮小し、また、自由党との政策の同一化などにより、勢いを落としています。

グリーンズ(Australian Greens)は、保守連合、労働党に次ぐ第三極です。環境問題に関心が高く、1992年にニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、タスマニア州の党代表が全国組織とすることで成立しました。民主主義、経済、国際問題、サービスなどの各分野で明確な政策を打ち出しています。




選挙制度について

オーストラリア 政治制度

オーストラリアの植民地では、限定選挙権や同一の有権者が複数の選挙区で財産をそれぞれ所有していれば、それぞれの選挙区で投票が出来る多重投票権の制度が採用されていました。これは、当時のイギリス本国の伝統が継承されていた表れです。

しかし、贈収賄などの不正が次から次へと発覚し、オーストラリア連邦では選挙制度の改革が一早く叫ばれるようになりました。

現在、オーストラリア連邦と州議会の選挙では、全てのオーストラリア国民に投票が義務付けられています(Compulsory Voting)

投票を怠ると罰金が科されます。

1924年に義務投票制度が導入されて以来、オーストラリアでの選挙の投票率は常に90%を超えています。

また、世界で有名になった「Australian ballot」と呼ばれる無記名投票方式を最初に導入したのが1855年のビクトリア州でした。一方、南オーストラリア州では1856年から全ての成年男子に選挙権を与え、1892年には成年女子にも選挙権を与え、世界に先駆けて普通選挙を導入しました。日本では、1925年に25歳以上の全ての男子に、1945年に20歳以上の全ての男女に選挙権が与えられて普通選挙が実現したことと比較すると、如何に早期にオーストラリアでは普通選挙が実現されたかが解ります。

連邦政府にフォーカスすると、女性の参政権についても、1893年にニュージーランドが世界初として、1902年に続いてオーストラリア連邦で認められました。これは、大陸の開拓という男性的な仕事ではアルコールが男らしさを強調したのと、力仕事の疲れにもアルコールが欠かせなかったため、男性のアルコール依存が高まり、女性たちが夫や息子たちをその悪弊から守るため、禁酒運動を展開したのが女性参政権運動へと繋がっていったことにもよります。アメリカ合衆国にも禁酒法の時代があったのは、まさに同じ理由です。

政治家サイドも圧倒的な人口の少なさから、早期に女性の投票権を認めざるを得なかったという都合があります。成人男性の票だけではパイの数があまりにも少なく、選挙戦略も手詰まりになるので、女性票の追加を歓迎しました。

日本では足尾銅山鉱毒事件で田中正造が明治天皇に直訴した頃、早稲田大学が1902年に開校したという時間軸を鑑みると、日本人としてはオーストラリア連邦の近代性を相対的に窺い知ることが出来ます。




プリファレンシャル・ボーティング・システム(Preferencial Voting System)

オーストラリアの主な選挙方法は、プリファレンシャル・ボーティング・システム(順位指定連記投票制)を採用しています。投票者は全ての候補者の氏名に優先順位をつけて投票します。そして、優先順位1位の候補者が投票総数の過半数を獲得しなければ当選しないというシステムです。絶対過半数に達さなかった場合は、優先順位1位の票の一番少ない候補者が除かれ、その候補者の優先順位2位の票数が1位と見なされて残りの候補者たちに追加されます。この作業を、絶対過半数を超える候補者が出るまで繰り返すことになります。

メリットとしては、投票者の選択が幅広くなること、少数派の候補を支持する投票者も自分の票が無駄になるという先入観を拭える、候補者は投票総数の絶対数を獲得することが条件となることから、間接民主主義である代議制を可能な限り直接民主主義に近づけることが出来ます。

しかしながら、当然開票には非常に時間が掛かるというデメリットもあります。

行政組織について

2023年1月現在の首相は、労働党の党首であるアンソニー・アルバニージーです。

アルバニージー政権下での行政の組織について、下記にてまとめてみます。

連邦各省について

オーストラリアの政治制度について考察するとき、最も日本との違いを認識するのが、連邦各省の配置規定についてです。

日本の場合は法律に基づいて各省庁が設置されていますが、オーストラリアの場合は憲法上行政権は連邦総督に属しており、連邦総督が連邦各省を設置して、各大臣がそれらを統括することとされているので、すなわち、連邦各省は法律に基づいて設置されているわけではない、ということになります。

従って、政権発足時に各省の統廃合や名称変更が起こるのは日常茶飯事になっています。

現在の政権下では、以下の通り、各省が設置されています。

Department of the Prime Minister and Cabinet 首相・内閣関連
Attorney-General's Department 司法関連
Department of Agriculture, Water and the Environment 農業・水資源・環境関連
Department of Infrastructure, Transport, Regional Development and Communications インフラ・交通・地域開発・通信関連
Department of Climate Change 気候変動関連
Department of Defense 防衛
Department of Education, Skills and Employment 教育・技術・雇用関連
Department of Finance and Deregulation 財政・規制緩和
Department of Foreign Affairs and Trade 外務・貿易
Department of Health and Ageing 健康・高齢化関連
Department of Human Services 福祉
Department of Immigration and Citizenship 移民・市民権
Department of Industry, Science, Energy and Resources 産業・科学・エネルギー資源関連
Department of Treasury 財務
Department of Veterans's Affairs 退役軍人




連邦政府と州政府の関係

上述の通り、国家元首はイギリス女王ですが、その名代となる総督は連邦だけではなく各州にも置かれており、各州の総督の任命については連邦総督や連邦政府の関与は認められていません。オーストラリアの憲法では、限定的な外交、国防、移民、通貨、租税などの40項目の権限以外は、各州政府に委ねられています。つまり、連邦政府と州政府との関係は対等な関係であると認識されています。

各州の州議会について

州政府の責任の範囲は教育、運輸、保健衛生など多岐にわたり連邦憲法に規定されており、州法の規定が連邦法と一致しない場合は、連邦法に優位性があることとされています。また、財源についても各州政府は独自に税金を州民に課すことが認められており、公共サービスの提供に資されています。

ニューサウスウェールズ州は二院制議会で、上院の定数は42で任期は8年、下院は93で4年です。ビクトリア州は二院制議会で、上院の定数は40、下院の定数は88、任期は上院下院ともに4年です。クイーンズランド州は一院制議会で、定数は89で任期は3年(次期選挙から4年)です。サウスオーストラリア州はは二院制議会で、上院の定数は22で任期は8年、下院は47で4年です。ウェスタンオーストラリア州はは二院制議会で、上院の定数は36で任期は4年、下院は59で4年です。タスマニア州はは二院制議会で、上院の定数は15で任期は6年、下院は25で4年です。北部準州は一院制議会で、定数は25で任期は4年です。首都特別区は一院制議会で、首都特別地域立法議会(ACT Legislative Assembly)と呼ばれており、定数は25で任期は4年となっています。




日本人ツーリストの方が実感する連邦制

日本人ツーリストの方がオーストラリア連邦を訪れた時、日本にはないシステムとしての連邦制というものをまざまざと実感されるのは、おそらく道路交通法ではないかと思います。

道路交通法は各州の管轄するところであり、州によってその内容は異なっています。

シドニーのあるニューサウスウェールズ州では制限速度の最高速度は110km/hであるのに対し、ノーザンテリトリー準州に入ると130km/hの標識が出てきて、最終的には無制限という標識が出て来るわけです。

日本で言えば、関東地方では制限速度が100km/hなのに、北陸信越地方に入った瞬間に120km/hになるような感覚です。

海外旅行で垣間見る面白さは、こういうところにあるという好例ではないでしょうか。

主な参考文献

  • Australian Politics in the Twenty-First Century: Old Institutions, New Challenges,Cambridge University Press (December 1, 2018)
  • Willam.O.Coleman "Only in Australia: The History, Politics, and Economics of Australian Exceptionalism" OUP Oxford; 1st edition (June 16, 2016)
  • Bligh Grant and Joseph Drew "Local Government in Australia" Springer; 1st ed. 2017 edition (March 6, 2017)
  • 日本貿易振興機構 Jetro
  • Pariament of Australia公式サイト




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海外旅行と言えば、飛行機代、ホテル代、出発前に発生する費用も気になりますが、実際海外に行ってから食事代、交通費など、現地で発生する費用も気になりますよね?

そこで今回はオーストラリアの物価についてまとめてみました。

オーストラリアは日本に比べて物価が高いと言われますが、本稿では経済学部卒、オーストラリア在住の筆者がその実態を考察してみたいと思います。

本稿がオーストラリア旅行の予算のイメージ作りの一助になれば、幸いです。




オーストラリアの消費者物価指数の推移

オーストラリア 物価

*消費者物価指数上昇率の推移 Australian Bureau Statistics Consumer Price Index, Australiaより筆者作成 (縦軸単位:%, 横軸単位:会計年度)

オーストラリアの物価変動要因は、主に住宅価格、家賃、賃金、豪ドル水準の変化や原油価格動向などに影響される輸入物価が挙げられます

概要として、新型コロナウイルス禍前の消費者物価指数(CPI)上昇率のピークは2008年7-9月期(前年比5%増)で、日本の日銀に当たるオーストラリア準備銀行(RBA)が重視する当時の潜在インフレ率は4%台後半で、中期的な2-3%のインフレ目標を上回る水準でした。

その後、2012年後半の炭素税導入による物価上昇や、2013年後半の豪ドル安による輸入物価の上昇など一時的な変動が見られましたが、CPIはインフレ目標値の範囲内で推移してきました。

しかしながら、2015年以降の資源価格の大幅下落と景気減速により、潜在インフレ率は2%を下回る水準になりましたが、近年は、労働需給のタイト化による賃金の上昇や、住宅価格および家賃の上昇が再びオーストラリアの物価を押し上げられていました

2020年に発生した新型コロナウイルス禍の影響により、経済成長率の鈍化局面を迎え、オーストラリア準備銀行(RBA)は政策金利を0.1%まで下げることにより、経済活動の活発化を図るに至りました。

2022年に入ると、不動産価格の急騰、新型コロナウイルス禍からの脱却に伴う高い消費行動、これらによりインフレ率が急速に加速、その伸びは7.0%以上にも及び、過度なインフレを抑えるためにオーストラリア準備銀行(RBA)は、新型コロナウイルス禍の影響により、0.1%まで抑えていた政策金利を2022年5月より上昇へ転換、2024年1月現在の政策金利は4.35%となっております。

インフレ抑制のために取られた政策金利の上昇に伴い、2023年10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年比4.9%まで落ち着きを取り戻した状況です。




オーストラリアの物価高騰についての考察

経済の概要は解りましたが、オーストラリアの物価が高騰する理由について、もう少し構造的なイメージを教えてください。
ズバリ、オーストラリアの物価上昇の仕組みは、人口、人口分布、国土面積、産業構造の絡み合いです。以下にて解説してみたいと思います。

オーストラリアの物価が高い理由は、様々な要因が絡み合った結果ですので、一言で説明するには無理がありますが、日本と比較したときに一番解りやすいの以下の論理かと思います。

  • 人口が少ない
  • 人口密度が都市部では高いのに、地方では極端に低い
  • 国土面積が極端に広い
  • 第一次産業に傾倒している

オーストラリアの人口は約2,600万人で、そのほとんどがシドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードといった一部の都市に集中しており、地方や内陸にはほとんど人が住んでいません。しかも広大な国土面積は日本の21倍弱もあり、結果、物流の効率が極めて悪い状態にあります。

しかも、オーストラリアの産業は農業や鉱業といった第一次産業を主としており、工業は弱いので、この物流コストが物価上昇を牽引します。

例えば、工業製品ならば都市の近くで集約的に生産できますが、オージービーフを集約的に生産するなんてことは物理的にできません。酪農の生産量を増やそうと思えば、どうしても広い土地が必要になり、どんどん郊外へと進まざるを得ません。鉱物も同じで、都市部から離れたところで産出されるなら、そこで産出して都市へ運ぶしかありません。

また、人口が都市部に集中しているために、都市部の物価は上がりやすくなります。さらに、第一次産業が主要産業で人手が必要なのに、地方では人手が集まらず、それがまた人件費の高騰を牽引しています。

地政学的にも物価が上がりやすい、人件費が上がりやすい、工業が弱いなど、物価を押し上げる様々な要素が絡み合い、人件費が上がるから物価が上がる、物価が上がるから人件費が上がるというスパイラルになっています




オーストラリアの物価を具体的に考察

オーストラリア 物価

次に、オーストラリアの物価の高さについて、オーストラリア旅行で観光客の方が具体的に触れる場面を考察してみたいと思います。

上記表に具体的な品目の価格平均値をオーストラリア国内での豪ドル表記と日本国内での円からの豪ドル換算値でまとめました。

日本で$3.52相当のグラスビールがオーストリアでは$6.50ドル、着席しての食事平均は日本で$21.18相当がオーストラリアでは$35、マクドナルドのビックマックセットMサイズは日本で$8.82相当がオーストラリアでは$13.50など、それぞれ倍近くの価格差があり、全ての品目において、日本よりもオーストラリアの方が高いことが分かります。

日本からのツーリストの方が触れる機会が多いであろうこれらの品目を一掬いしただけでもこれだけの差が顕著になりますので、オーストラリアの物価が高いとお感じになることが明らかに想定されます。

オーストラリアの物価がこれほどまでに高い理由は、上項の分析の通りですが、如実に影響を与えるのが、改めて人件費の高さです。

オーストラリア 物価

*OECD加盟国の最低賃金時給換算USドル建て OECD Real Minimum Wage 2019より筆者作成

上記表は、OECD(経済協力開発機構)が作成しているReal Minimum Wage(実質最低賃金)のランキングの2019年のデータから抜粋したものです。

この資料によると、日本の平均時給8USドルで世界第13位なのに対し、オーストラリアの平均時給は12.6USドルで世界第1位となります。

この高騰する人件費が大きなコストとなり、モノの価格に反映されていることがよく分かります。

しかもサービスや製品のクオリティは日本のそれに比べて決して高くないことが、余計にオーストラリアの物価が高いと実感させられるのだと思います。




オーストラリア旅行の予算のイメージ

オーストラリア 物価

*円/豪ドル為替推移 Thomson Reutersより (横軸:年, 縦軸:円)

オーストラリアの物価を実感するのに為替を無視することは出来ません。

円/豪ドル為替はここ10年で上記チャートの通り推移して来ました。

2024年1月現在の円/豪ドル為替: 1豪ドル=約95円(2022年3月以降 90円から96円前後での円安傾向にて推移)

ツーリストの方の目線で言えば、豪ドルは通貨流通量の関係から、円から豪ドルへの両替をする際は、一般的にオーストラリア到着後になさった方がレートはお得になります

筆者が通常期のオーストラリア国内旅行をする時に目安にする予算のイメージは以下のとおりです(豪ドル)。

  • スーペリアクラスホテル朝食付き $250/室
  • レストランでのディナー $70/人
  • カフェでのランチ $30/人
  • 終日現地発着観光ツアー $250/人
  • レンタカー $90/日
  • 都市間移動の航空機 $150/人 ジェットスター航空利用

クリスマスホリデーや年末年始、スクールホリデーなどの繁忙期には更に高額となります。

皆様のご来豪が円高のシーズンと重なることを祈っております!

トラベルドンキーオーストラリアでは、物価の高いオーストラリアでも、皆様のオーストラリア旅行の重要なパーツとなる現地オプショナルツアーを可能な限りお手頃価格に設定してご提供させていただきます。

是非、オーストラリア旅行をご計画の際には、下記弊社ウェブサイトをチェックしてみてください!




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オーストラリアのお金・通貨(紙幣と硬貨)についてまとめました。

オーストラリア準備銀行が発行するオーストラリアドルの銀行券は、薄いプラスチックシートに印刷されたポリマー紙幣となっています。

紙でできた日本銀行券の手触りとは大きく異なり、日本円からオーストラリアドルに両替して豪ドル紙幣(プラスチック幣?)を手にした瞬間から異国感を味わえます

本稿では、そんな興味深いオーストラリアのお金・通貨について解説してみたいと思います。




オーストラリアドルとは?

オーストラリアでは、通貨単位としてオーストラリアドル(AUD)が使用されています。記号では「$」ですが、US$など他の「ドル」と区別するため、「A$」とも表記されます。

オーストラリアドルは、1966年にオーストラリアポンドから置き換えられた、比較的新しい通貨です。

オーストラリアドルは、世界の通貨市場で広く取引されており、特にアジア太平洋地域での取引において重要な役割を果たしています。

オーストラリアドルは、商品価格の変動に特に敏感な通貨として知られています。オーストラリア経済は、鉱物資源や農産物などの輸出に大きく依存しており、これらの商品の世界市場での価格変動がオーストラリアドルの価値に大きな影響を与えることがあります。

オーストラリアドルと日本円は、1ドル=70~80円くらいで推移していましたが、2024年3月現在、日本円の下落により95円~98円くらいとなっています。



オーストラリアドルの紙幣

オーストラリアのお金の紙幣には、$100、$50、$20、$10、$5の5種類があります。

1992年に世界で初めて、オーストラリアは全ての紙幣をポリマー(プラスチック)素材で製造することを決定しました。この変更により、紙幣はより耐久性があり、長持ちするようになりました。また、環境にやさしい素材であるという利点もあります。

ポリマー製なので、水に濡れて破れることはありませんし、手で引き裂いたりすることもできません

サーファーやダイバーが多いオーストラリアでは、彼らがサーフパンツのポケットの中にお札を突っ込んだまま海に入っても大丈夫という利点もあります。もちろん洗濯してしまっても大丈夫ですw

オーストラリアのお札は、高度なセキュリティ機能を備えていることでも知られています。透かしに相当する部分には透明のフィルムが使われており、偽造されにくい利点もあります。

製造コストは掛かりますが、耐用年数は紙製の紙幣の3倍だそうです。

オーストラリアの紙幣は、視覚障害者が使用しやすいように設計されています。異なる長さの紙幣や、触って識別できる特徴が含まれており、全ての人にとって使いやすい通貨を目指しています。

多くのアドバンテージのあるオーストラリアドル紙幣について、それぞれご紹介していきましょう。

$100札

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100ドル紙幣の表側に印刷されている女性はメルボルン出身のオペラ歌手ネリー・メルバです。

彼女はソプラノで3オクターブの声を出すことができたと言われ、1888年以降にロンドンやパリなどの主要歌劇場で歌い、大成功を収めました。

オーストラリアで初めて世界に認められたオペラ歌手の一人です。

100ドル紙幣の裏側に印刷されている人物は第一次世界大戦時のオーストラリア帝国軍の将軍の一人ジョン・モナシュです。

軍人でもありますが、土木工学を専門としており、彼がもたらした大きな功績により、現在では大学の名前に使用されるほどの英雄となっています。



$50札

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50ドル紙幣の表側に印刷されているのははデイビッド・ユナイポンです。

彼はオーストラリアの先住民族であるアボリジニの方で、アボリジニ初の発明家として有名です。

50ドル札の裏側に印刷されている女性はエディス・ディルクセイ・カーワンです。

パースのある西オーストラリア州出身の政治家で、オーストラリア初の女性国会議員です。

女性の教育の権利や子供を社会から守るための活動を遂行したことで有名な政治家です。

$20札

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20ドル紙幣の表側に印刷されている女性はマリー・ライビーです。

オーストラリアに強制送還された囚人のひとりでしたが、植民地で成功しやがて大富豪になった実業家として有名になりました。

裏面に印刷されている男性は航空医療サービスロイヤル・フライング・ドクターの創始者ジョン・フリンです。

広大なオーストラリアでは、最高の腕を持ったパイロットと医者がタッグを組んで、僻地での急病人を救うサービスが確立されていますが、その創始者として有名な人物です。

$10札

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$10紙幣の男性は、詩人、作家、ジャーナリストとして活躍したバンジョー・パターソンです。

代表的な作品に、「ワルツィング マチルダ」があります。

裏側に印刷されている女性は、詩人、作家のダム・マリー・ギルモアです。

社会的立場の弱い人たちの福利厚生のために活動をした社会運動家として有名です。

$5札

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$5紙幣の表側には、元の英連邦の君主エリザベス女王が描かれています。

裏側にはオーストラリアの首都キャンべラにある国会議事堂が描かれています。




オーストラリアドルの硬貨

オーストラリアドルのお金の硬貨には、$2、$1、50¢、20¢、10¢、5¢の6種類があります。

$1=100¢で、国際的には「A$」または「AUD」と表記します。

ドルコインは金色、セントコインは銀色で、それぞれ数字で何ドル/何セントと硬貨に表記されています。

ドルコインは価値が大きくなるほどサイズが小さくなり、セントコインは価値が大きくなるほどサイズが大きくなります。

頻繁に欧州に旅行される方は、豪ドルコインはユーロコインと逆で、価値の大きさにサイズの大きさが反比例するのでくれぐれもお気をつけください。

早速、それぞれご紹介いたします。

$2コイン

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$2コインの表側にはエリザベス女王の肖像が、裏側には2 DOLLARSの文字と、先住民アボリジニ、南十字星が描かれています。

$1コイン

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$1コインの表側にはエリザベス女王の肖像が、裏側には1 DOLLARの文字と5頭のカンガルーがデザインされています。

50¢コイン

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50¢コインの表側には、オーストラリアの国の紋章が描かれています。紋章に登場している動物はカンガルーとエミューです。エミューとはオーストラリアで2番目に大きな飛べない鳥で、国鳥に指定されています。

50¢コインはオーストラリアドルの硬貨で一番大きなサイズで、重量感もたっぷりです!



20¢コイン

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¢20コインの表側にはエリザベス女王が、裏側には20の文字とオーストラリアの固有種である幻の珍獣カモノハシが描かれています。

カモノハシは世界最古の哺乳類で、卵で生まれてお乳を飲んで育つ非常に珍しい単孔目の哺乳類動物です。

10¢コイン

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10¢コインの表側にエリザベス女王が、裏側には10の文字とコトドリ(オーストラリアの鳥)が描かれています。

5¢コイン

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5¢コインの表側にはオリザベス女王の肖像が、裏側にはハリモグラが描かれています。

ハリモグラは、カモノハシと同じく単孔目の哺乳類で、オーストラリアとパプアニューギニアの一部の地域に若干数生息しています。




オーストラリアドルのお得な情報

最後に、オーストラリアドルについて、お得になる情報をご紹介します。

オーストラリアドルお得な両替は日本出発前? オーストラリア到着後?

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通貨流通量が主要通貨の中で相対的に少ないオーストラリアドルは、オーストラリアに到着後のほうがお得なレートで両替できます

空港やホテルの両替所はレートが悪く、手数料も掛かりますので、街中の両替所で両替するほうがお得です。

シドニーやゴールドコースト、パースやケアンズなどの主要都市の街中にはたくさんの両替所があります

切り上げ切り下げのラウンディングで損をしないためにカードとキャッシュを上手く使い分ける

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オーストラリアドルには1¢や2¢コインがなく、最小単位のコインは5¢です。

しかしながら、スーパーマーケットなどでは1ドル99セントの商品などが売られています。

手間を省くために、オーストラリアでは精算の際にラウンディングと呼ばれる切り上げ切り捨ての調整が行われています

ドル表記で、少数第二位の値が3から7の場合は5に、8から2の場合には0にするという決まりがあります。

つまり、1ドル99セントの商品は、2ドルにラウンディングされるということです。

得することもあれば、損することもあるということです。

ただし、クレジットカードやデビットカードで精算する場合は、ラウンディングは行われず、1ドル99セントならば1ドル99セントのまま引き落としされます

そこで、精算時のチャージ額で、少数第二位が3または4および8または9になった場合はカード精算を、6または7および1または2になった場合はキャッシュ精算を、0または5になった場合はどちらでも、と決めておくと、常にお得に精算することができます

レンタカーをして、給油する際も、金額の少数第二位が2または7になるところまで入れてキャッシュで精算すれば2¢分お得になります

オーストラリアでの精算の裏技ということで、ぜひ、覚えておいてください!

チリも積もれば山となる(ものすごく小さな山ですが・・・)!!




オーストラリアでのキャッシュレス決済

オーストラリアでは非常に広くキャッシュレス決済が進んでいます。

筆者はお財布にはもしもの時用で50ドル程度が入っているだけ、ほぼ全ての買い物、食事など、カードで支払っており、最後に現金で支払ったのはいつだったのか、記憶がないほどです。

元々オーストラリアでは、キャッシュレス決済が進んでいましたが、コロナ禍では「現金お断り」の店舗が相次ぎ、更にキャッシュレス決済が進みました。

現金しか使えないという店舗は、もうオーストラリアでは出会うことは、まずないのでしょうか。

オーストラリアを旅行する際には、両替する現金を少なくし、クレジットカードをメインで使用するようにした方が良いと思います。



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オーストラリアにおける電子タバコの概要

オーストラリアにおける電子タバコとは、VAPE(ベイプ)と呼ばれるリキッド式の電子タバコが知られており、リキッド式ではない加熱式電子タバコ(アイコス、ブルームテック、グローなど)は、オーストラリアではあまり知られていません。

リキッド式、加熱式をあわせて、「e-cigarette」(イー・シガレット)として定義され、同じように法律で規制されています。

オーストラリアにおけるニコチンを含むタバコ類は、オーストラリア連邦政府の毒物管理法、及び各州の法律によって規制されています。

2021年10月1日から連邦法も改正され、オーストラリアのすべての州、準州において、国内でのニコチン入りの電子タバコの購入、またはオーストラリア国外からの輸入には、医師の処方箋が必要となりました。

また、2024年1月1日より、非常に限られた例外を除き、電子タバコのオーストラリアへの輸入は禁止されました。




旅行者の電子タバコの持ち込み

2024年1月1日、及び3月1日に法改正が行われ、旅行者の電子タバコ(Vape)の持ち込みは、以下のように規定されました。

オーストラリアに入国する旅行者は少量の電子タバコのみを持ち込むことができます。電子タバコは、同じ船または飛行機でオーストラリアに入国する旅行者、またはその世話をする人が使用する必要があります。

オーストラリアを訪れる旅行者に、持ち込みが許される最大許容数量は次のとおりです。

  • 合計 2 つのベイプ(使い捨てまたは再利用可能) 
  • 20 個のベイプ・アクセサリ (カートリッジ、カプセル、ポッドを含む)、および 
  • 液体状のベイプ物質 200mL。

前述の通り、オーストラリアでは加熱式の電子タバコは知られていません。この規定では「Vape」が規定されていますが、それに日本の加熱式の電子タバコが含まれるのか、明確ではありません

その為、無用なトラベルを避ける為に、入国時の税関検査で申告して、持ち込みの可否を税関職員に判断してもらうようにした方が良いでしょう。ちゃんと申告して持ち込み不可となった場合、その場で所有権を放棄するれば問題ありませんが、無申告で見つかり電子タバコが問題とされた場合は罰則が科せられることになります。

インターネット上の電子タバコ愛好者による情報によれば、特に税関職員に咎められ、持ち込みできなかったという情報は、見つける事ができませんでした。

電子タバコの使用に関しては、通常のたばこの規制と同じ規制が適用され、電子タバコの使用は喫煙できる場所に限られます。



免責事項

弊社で提供するオーストラリアの出入国、税関、航空機の乗継、ツアー帰着時間、その他現地事情などに関する情報は、その正確性を保証いたしかねます。弊社が提供した情報により、お客様または第三者が不利益、損害を被った場合において、弊社は一切の責任を負いかねます。



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オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。

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最新にアップデートされたオーストラリアの税金払戻し制度の概要、適用条件、TRSの手続きの方法を、オーストラリア在住のスタッフが写真入りで詳しく説明いたします。

TRSの手続きは事前のオンラインによる予備申請を済ませQRコードの発行を受けていると、当日の申請手続きもスムーズに行うことができますので、出発当日の空港での手続き方法に加えて、オンラインによる予備申請の手続きも画面図解入りで解説いたしました。

それではTRS – オーストラリアの税金払戻し制度の申請方法を、順番を追って解説させていただきます。




TRSとは?

TRS(ティーアールエス)とは「Tourist Refund Scheme」の頭文字をとった略称のことで、「旅行者税金払戻制度」となります。

オーストラリア出国の際に、オーストラリア国内で購入した物品にかかっていたGST(消費税10%)、WET(ワイン平衡税14.5%)の払い戻しを申請できる制度です。

旅行者が出国時に「手荷物」としてオーストラリア国外に持ち出す場合に限られ、オーストラリア国内で一部、又は全てを消費されたサービス、物品は対象外となります。

つまりオプショナルツアー、ホテル代などは、オーストラリア国内で「消費されてしまう」サービスなので、払い戻しの対象外となります。

洋服、カバンなど、オーストラリア国内で購入し、オーストラリアで使用を開始しても払い戻しの対象となります。

免税店で既にGST、WETを引いた金額で購入している場合は、もちろんこの払戻し制度の対象外となります。



TRSの払戻額

TRSによるGSTの払い戻し金額は購入金額の10%になります。

GTS払戻金額の計算方法は、購入金額を11で割ると簡単にも求めることができます。

例)$550のカバンを買った場合・・$550を11で割った$55が払い戻し金額

ワインを購入した場合はGST+WETの払戻を受けられ、購入金額の23.59%が払戻しになります。

TRSの適用条件

TRSを申請できる適用条件は下記の通りです。

  • オーストラリア出国前60日以内購入されたもの
  • 同じABN番号(オーストラリア事業者番号)を持つ事業者で$300以上(GSTを含む)の物品を購入していること
  • 英語で書かれた有効な紙のTAX INVOICE(タックス・インボイス)が発行されていること
  • 機内持ち込み荷物として持ち出し、係員に見せることができるもの(航空会社チェックイン前に税関事務所で所定の手続きを行って預け荷物に入れたものを除く)
  • 出国までに消費されてしまうサービス、物品でないこと
  • 免税品など、GST非課税の物品でないこと
  • タバコ類、アルコール度数22%未満のワインを除くアルコール類でないこと
  • 別送品でないこと
  • 飛行機の出発予定時刻の30分前まで手続きを終えること(クルーズ船の場合港の出発予定の1~4時間前)




TAX INVOICEとは?

TAX INVOICE(タックスインボイス)とは、簡単に言うと商品を購入時に発行される領収書のことです。

TRSで認められる「有効な」TAX INVOICEの要件は下記の通りです。

  • 「TAX INVOICE」の記載があること
  • 英語で書かれ紙に印刷されていること
  • 発行者の会社名、オーストラリア事業者番号(ABN)、住所が記載されていること
  • 購入した商品の明細
  • GSTまたはWET、税金の支払い額
  • 購入日
  • TAX INVOICEの合計が$1000を超える場合は、購入者のパスポートと一致する名前

TAX INVOICEは基本となる書式がオーストラリア税務当局によって決まっており、最後の$1000を超える場合の購入者名の記載を除き、自動的に上記を満たすものが発行されます。

TAX INVOICEが$1000を超える場合は、支払い時にTRSの手続きを空港で行う旨伝え、名前を正しくパスポート通りに記載してもらうように注意しましょう。

$1000を超えないTAX INVOICEは、名前の記載は不要です。



税金の払戻し方法

TRS手続きによる税金の払戻し方法は次の3つから選択することができます。現金で払戻しをうけることはできません。

  • クレジットカードへ返金
  • オーストラリアの銀行口座に振り込み
  • 小切手の郵送(非推奨)

最も早く返金を受け取れる方法は「オーストラリアの銀行口座に振り込み」になりますが、オーストラリアの銀行にオーストラリアドル口座をもっていなくてはいけません。

小切手の郵送は日本円建て、日本の住所へも郵送可能ですが、到着まで2か月程度かかることもあり、郵送中の紛失も考えられます。

日本を含むオーストラリア国外からの観光客の場合は、1番目の「クレジットカードへ返金」の選択が一番無難と思われ、実際に多くの方がクレジットカードへの返金を選択されています。

「クレジットカードへの返金」は、「クレジットバック(Credit Back)と呼ばれ、通常買い物で使った場合、クレジットカードの信用枠から引かれていきますが、それを逆にプラスで返金する方法です。

クレジットカードへの返金もオーストラリアドル建てで返金は行われますが、日本などオーストラリア国外で発行されているクレジットカードの場合、買い物時と同様に少ない手数料でカード会社が発行国通貨に換算(日本国内発行のカードの場合は日本円に換算)してくれますので問題ありません。

返金を行うクレジットカードは、Amex、Diners、JCB、MasterCard、Visa、Union Payの利用が可能です。




TRS手続きの流れ

TRSによる税金払戻しの手続きは、下記のような流れになります。

Step 1

航空会社チェックイン時、税金払戻しを受ける物品は、預け荷物に入れずに機内持ち込み手荷物とします。

液体物など持ち込み制限により手荷物にできない場合は、チェックインの前に空港内税関事務所で物品を見せて、所定の手続きを行います。

詳しくは液体物のTRS手続きを参照してください。

Step 2

出国審査、機内持ち込みの保安検査を行った後、「TRS」または「Tax Refund」のサインに従い、TRSの受付カウンターへ進んでください。

TRSに受付カウンターの列は「Receipt Only」と「QR Code Only」の2つに分かれています。

後者の「QR Code Only」はTRSのWebサイト、またはスマートフォンのアプリで、TRSのオンライン申請手続きを行い、完了時に発行されるQRコードを持っている方のみ、その他の方は前者の「Receipt Only」の列になります。

詳しくはTRSのオンライン申請を参照してください。

Step 3

カウンターでパスポート、搭乗券、TAX INVOICE、返金先クレジットカードを渡し、指示があれば物品を係員に見せて確認してもらってください。

前述のTRSオンライン申請を済ませている場合は、上記に加えてQRコードを提示してください。

シドニー空港のTRS手続きカウンターの表示

TRS手続きカウンターの入り口。右がQRコード所持者、左がその他の人の列。

TRS手続きカウンターの入り口。右がQRコード所持者、左がその他の人の列。

TRS手続きカウンターの入り口。右がQRコード所持者、左がその他の人の列。

上の写真の列の案内を拡大したもの

上の写真の列の案内を拡大したもの

液体物のTRS手続き

100mlを超える液体物は、国際線の飛行機に手荷物として持ち込むことができず、航空会社のチェックインカウンターで預け荷物の中に入れる必要があります。

TRS手続きでは出国手続きを終えた後にあるTRSカウンターで、係員に税金払戻し手続きを行う物品を目視で確認する決まりになっており、通常の手続きでは液体物は払戻し手続きはできないということになります。

しかしながら、航空会社のチェックイン前に、出国エリア外にある税関カウンター(Australian Border Force)で物品を見せて事前に認証を得ることにより、液体物のTRS税金払戻しの手続きを行うことが可能です。

この手続きを終えた後、払戻しを申請する液体物の物品は、航空会社の預け荷物に入れてチェックインして構いません。

その後、出国審査を終えた後にあるTRS手続きカウンターにて、税金払戻しの手続きを行ってください。

各空港における出国エリア外の税関カウンター(Australian Border Force)の場所は下記の通りです。

  • シドニー空港・・T1国際線ターミナルの到着階(Arrival Level)にあります。(T1ターミナル見取り図
    見取り図上「TRS」の表示のある所になります。
  • ブリスベン空港・・国際線ターミナル1階(Level 1)にあります。
  • ゴールドコースト空港
  • ケアンズ空港・・国際線ターミナル地上階、航空会社チェックインカウンターの並びにあります。
  • メルボルン空港・・T2国際線ターミナルの到着階(Arrival Level)にあります。
  • パース空港・・T1国際線ターミナルの地上階(Ground Floor)にあります。(T1ターミナル見取り図
    見取り図上「Tourist Refund Scheme」の表示のある所になります。



TRSのオンライン手続き

TRSの税金払戻しの手続きは、PC、スマートフォン、タブレットから「My TRS Claim」のWebサイトでオンライン予備手続きを行った方がスムーズに払戻し手続きが完了します。

Webサイトの他、iPhone / iPad などのAppleアプリ、Android 用のGoogleアプリ版もあり、これらからでも同様にオンラインで手続き可能です。

また、シドニー空港のようにオンライン予備申請を行った人専用の列を用意している所では、その列の方が人が少なく短い時間で手続きを終えることができることできます。

ただし注意したいのは、オンラインでできるのはあくまで「予備手続き」であり、オンラインで手続きが完了する訳ではなく、空港での手続きは必要になります。

返金手続きを行う必要な情報を予めオンラインで入力しておけば、手続き時のそれらの必要情報の入力が省け、処理の時間が早くなるということです。

「My TRS Claim」のWebサイトからの手続き方法を順番を追って説明いたします。

Step 1

PC、スマートフォンなど端末から「My TRS Claim」のサイトへアクセスする。 https://trs.border.gov.au/

Step 2

「Your Privacy」、プライバシーに関する取扱いに同意します。チェックボックスにチェックを入れる、右下に次のページに遷移する「Next」のボタンが現れます。

TRS手続き1

Step 3

表示された質問に答えていきます。

① パスポート発行国(日本などオーストラリア、ニュージーランド以外はOtherを選択)
② パスポート番号
③ オーストラリアの住民ですか?
④ オーストラリアを出発する日

入力完了後、右下の「Next」ボタンを押して、次のページへ進んでください。左下の「Previous」ボタンを押すと前の画面に戻ります。

TRS2

Step 4

税金の払戻しを申請する「Tax Invoice」が、下記の要件を満たしているか確認してください。

  • 「Tax Invoice」と記載されているか
  • 販売者のABNナンバー(オーストラリア事業者番号)が記載されているか
  • 販売者の会社名が記載されているか
  • 購入した物のGSTが含まれた金額
  • 購入したものの明細
  • 購入日
  • Tax Invoiceの合計金額が$1000を超える場合は、購入者の名前と住所

問題なければ「Add Invoice」のボタンを押して、Tax Invoiceの登録をしていきます。

TRS3

Step 5

Tax Invoiceを1枚ごと登録していきます。1回のオンライン手続きで最大10枚までのTax Invoiceを登録できます。

① 販売者のABNナンバー(オーストラリア事業者番号)
② 記載があれば、Tax Invoice番号またはレシート番号(空欄可)
③ Tax Invoiceの発行日(購入日)
④ 購入した物の明細。「Goods Type」で当てはまるものを選択し金額を入力
⑤ 同じTax Invoice上に複数の物品が記載されている場合は、「Add Another Item」のボタンを押して行を追加していく
⑥ 「Amount Paid for Claimable Goods, including GST/WET $XXXXX」の金額が、Tax Invoiceの金額と一致しているか確認する
⑦ 金額が一致しているのを確認後「Save This Invoice」のボタンをクリックする

Step 6

入力されたTax Invoiceに間違いがないか確認してください。

「Total Of All Invoices」は登録したTax Invoiceの総合計金額、「Estimated Total GST/WET Refund Being Claimed」は払戻し予定金額の総合計になります。

間違えた場合は右手の鉛筆アイコンをクリックして編集、またはごみ箱アイコンで削除してください。

一度のオンライン申請でTax Invoiceを最大10枚まで申請が可能です。追加する場合は、「Add Invoice」ボタンを押して、Tax Invoiceを追加してください。

問題なければ右下の「Next」ボタンを押して、次のページへ進んでください。左下の「Previous」ボタンを押すと前の画面に戻ります。

Step 7

最後は税金払戻しの受領方法の指定です。下の3つの方法から選択できます。

  • Credit Card(Amex、Diners、JCB、MasterCard、UnionPay、Visa)
    クレジットバックと呼ばれるクレジットカードに対して返金処理で払戻しを受け取ります。クレジットカード番号はここで入力せず、TRSの払戻し手続きカウンターでクレジットカードを係員に提示して行います。
  • Australian Bank Account
    オーストラリア国内の銀行口座に振り込みで払戻しを受け取ります。
  • Cheque
    小切手の郵送で払戻しを受け取ります。日本円、米ドル、ユーロ建てなど、豪ドル以外の通貨も選択でき日本への郵送も可能です。しかしながら、小切手到着まで2か月程度かかります。

選択後、右下の「Next」ボタンを押して、次のページへ進んでください。左下の「Previous」ボタンを押すと前の画面に戻ります。

Step 8

入力した内容の確認画面が現れます。

「Declaration」の項目最後にある、「I declare that the information entered in this TRS claim is true and correct.」(私は、このTRSクレームに入力された情報が真実かつ正しいことを宣言します。)にチェックを入れると「Claim Code」と呼ばれるQRコードが表示されます。

そのQRコードをスクリーンショット、印刷、またはQRコード上で右クリックで保存などして、出発当日のTRS払戻し手続きカウンターで提示できるとうにしてください。

カウンターで係員がこのQRコードをスキャンすると、ここで入力された情報が係員の端末に表示されて、TRS税金H来戻しの手続きがスムーズ、スピーディーに行われます。




オーストラリアの入国・出国手続き

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