Menu
トラベルドンキー 現地情報
カテゴリー: オーストラリア
カンタス航空・ジェットスター航空「ワクチン・パスポート」の導入を決定
2021年7月30日のオーストラリア現地メディアの報道によると、カンタス・グループ(カンタス航空及びジェットスター航空)は、国際線の運行が再開された際に、搭乗客が新型コロナウイルスに感染していないことを確認するためのワクチン・パスポートとして、国際航空運送協会(International Air Transport Association – IATA)のデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベル・パス)」を導入することを発表しました。
カンタス航空グループによると、この国際航空運送協会(IATA)の「Travel Pass(トラベルパス)」はワクチン・パスポートとして、カンタス航空及びジェットスター航空の国際線で導入されることになり、搭乗客はこのデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」を利用することで、新型コロナウイルスのワクチン接種状況や新型コロナウイルスの検査結果を、入国審査官、健康管理スタッフや航空会社のスタッフに証明することが可能となります。
また、このアプリ「Travel Pass(トラベルパス)」を導入しワクチン・パスポートとして運用することで、カンタス航空グループは、搭乗者の健康状況・ワクチン接種状況を確認し、渡航先の入国条件を事前に確認することで、搭乗許可を出すことが出来、また搭乗者も事前に搭乗許可を得られるかどうかの確認も可能となり、双方にとって大きなメリットになり得ます。
カンタス航空グループのステファニー・タリー顧客サービス責任者は、ワクチン・パスポートとなるこのデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」の導入が国際線運行再開の鍵を握り、既に世界中の多くの国々で入国の際にワクチン接種証明や新型コロナウイルスのテスト陰性結果を要求しており、このデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」がワクチン・パスポートとして旅行者、新型コロナウイルス・検査施設、各国保険当局、そして航空会社を結びつけ、多くの国との往来再開に繋がるとの認識を表明しております。
カンタス航空グループでは、このデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」を利用しない乗客に関しては、搭乗当日に空港でワクチン接種の証明書や陰性検査結果を書面で提出することは可能としていますが、デジタル・ヘルス・アプリの大きなメリットの一つである事前に搭乗が可能か否かの確認をすることは出来ないとしています。
この国際航空運送協会(IATA)のデジタル・ヘルス・アプリ「Travel Pass(トラベルパス)」ですが、現時点でエミレーツ航空、エティハド航空、シンガポール航空やカタール航空など多くの航空会社がワクチン・パスポートとして試験的に導入しています。
オーストラリアの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。
オーストラリアのスポーツと言えばラグビー!
昨今オーストラリアの子供たちの間ではサッカー人気が急上昇中ですが、やっぱりラグビー人気は衰えません。オーストラリアのプロ・サッカー・リーグである「Aリーグ(A-League)」は地上波テレビ中継はされていませんが、ラグビーはシーズン中は毎週テレビ中継があることからもそのラグビー人気は疑いようがありません。
ところで、そのラグビーですが、ラグビーと一言で言っても、実は大きく分けると2つの種類に分けられるのをご存知でしたでしょうか?
日本で良く知られている15人制ラグビーの「ラグビー・ユニオン」、オーストラリアでは一番人気を誇る13人制ラグビーの「ラグビー・リーグ」。また、オーストラリアではこの2つとは別に同じ楕円形のボールを追いかけ回す「オーストラリアン・フットボール」があり、オーストラリアでのラグビーはこの3つの種類に分けられます。
「ラグビー・ユニオン」、「ラグビー・リーグ」、「オーストラリアン・フットボール」、なんのこっちゃ!?という方のために、今回はオーストラリアのゴールドコースト在住、その昔(30年以上前!?)に自身も日本の中学生時代にラグビーをプレイしていた現地スタッフがオーストラリアのラグビー事情、その種類と見どころをご紹介していきます!
目次:オーストラリアのラグビー(クリックで開閉)
オーストラリアのラグビー 13人制「ラグビー・リーグ」
オーストラリアで、世界的にメジャーな15人制ラグビーである「ラグビー・ユニオン」以上の人気を誇るのが、この13人制の「ラグビー・リーグ」です。
日本でも良く知られ、後述する15人制ラグビーである「ラグビー・ユニオン」と比べると、よりスピーディーな試合展開で、「ラグビー・ユニオン」の醍醐味であるモール、ラックやラインアウトなどの要素が省かれ、基本的には試合の流れが止まることが無いため、ラグビーのルールを良く知らない人でも、そのスピーディーな試合展開に釘付け、単純に面白い!と思えるラグビーと言えるかもしれません。
ルールを簡単に説明すると、楕円形のボールを使う点はラグビー・ユニオン同様で、プレイヤーは13人制、モール、ラックやラインアウトなどの密集プレイは除外され、スクラムもお互いに押し合うこと無く、ボールを投入したチームがそのままスクラムからボールを出し、展開していきます。
タックルした守備側はタックル後直ぐに立ち上がりその場を離れ、攻撃側はボールを地面に置きながら後ろに蹴り出し、それを拾った攻撃側が再度攻撃を仕掛けます。この攻撃→タックル、攻撃→タックルが6回成立すると、攻守交代となります。ラグビー・ユニオンのようなタックル後のモールやラックなどの密集プレイが無いため、試合の流れが止まらず、スピーディーな展開ラグビーが繰り広げられることが大きな特徴です。
試合の流れが止まることがほぼ無く、そのスピーディーな試合展開から相当量のランニング量とランニング・スピードを求められるため、ラグビー・ユニオンで良く見かける「あんこ型」の選手は多くなく、ラグビー・リーグの選手は「ガッチリとしつつスリムな体型」の選手が多いことも特徴です。
日本ではあまりメジャーでは無いラグビー・リーグですが、世界的に見ると、オーストラリア、イングランド、ニュージーランドが強豪国とされ、その他ではフランス、ウェールズなどのヨーロッパ、フィジー、パプアニューギニアやサモアなどの南太平洋の国々では特に大きな人気を誇ります。
ラグビー・リーグのワールドカップは1954年第1回大会から2017年まで15回開催され、その内オーストラリアが11回優勝しており、2013年、2017年と2連覇中となっています。
プロ・リーグはオーストラリア(ニュージーランドから1チーム含む)のNRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)とヨーロッパのスーパー・リーグ(イングランド10チーム、フランス1チーム、北米カナダ1チーム)の2つがあり、特にオーストラリアでのラグビー・リーグ「NRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)」人気は絶大で、毎週地上波でのテレビ中継が放映されています。
オーストラリアのプロ・ラグビー・リーグ「NRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)」のチーム(2021年現在)
国 | 州 | チーム名 | NRL優勝回数 |
---|---|---|---|
オーストラリア | ニューサウスウェールズ州 | サウス・シドニー・ラビトーズ(South Sydney Rabbitohs) | 21 |
シドニー・ルースターズ(Sydney Roosters) | 15 | ||
マンリー・ワリンガ・シーイーグルス(Manly-Warringah Sea Eagles) | 8 | ||
カンタベリー・バンクスタウン・ブルドッグス(Canterbury-Bankstown Bulldogs) | 8 | ||
パラマッタ・イールズ(Parramatta Eels) |
4 | ||
ニューキャッスル・ナイツ(Newcastle Knights) | 2 | ||
ペンリス・パンサーズ(Penrith Panthers) | 2 | ||
クロナラ・サザーランド・シャークス(Cronulla-Sutherland Sharks) | 1 | ||
セントジョージ・イラワラ・ドラゴンズ(St. George Illawarra Dragons) | 1 | ||
ウエスツ・タイガース( Wests Tigers) | 1 | ||
クイーンズランド州 | ブリスベン・ブロンコス(Brisbane Broncos) | 6 | |
ノースクイーンズランド・カウボーイズ(North Queensland Cowboys) | 1 | ||
ゴールドコースト・タイタンズ( Gold Coast Titans) |
0 | ||
ビクトリア州 | メルボルン・ストーム(Melbourne Storm) | 4 | |
オーストラリア首都特別地域 | キャンベラ・レイダーズ( Canberra Raiders) | 3 | |
ニュージーランド | オークランド | ニュージーランド・ウォリオーズ(New Zealand Warriors) | 0 |
州対抗試合「ステート・オブ・オリジン」(ニューサウスウェールズ州 vs クイーンズランド州)
オーストラリアのナンバー1・スポーツ・イベントと言っても過言では無いのが、このラグビー・リーグの州対抗試合「ステート・オブ・オリジン」(ニューサウスウェールズ州 vs クイーンズランド州)です。
日本のプロ野球で言うところの「オールスター戦」のようなものですが、選手たちにお祭り気分は一切無く、まさにガチンコ、真剣勝負の舞台!
レギュラー・シーズンのゲーム以上に白熱した戦いが繰り広げられ、大体1試合に1回は喧嘩のような小競り合いが発生します。
それぞれのチームですが、NRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)に所属する選手が現在の所属チームでは無く、最初に所属したラグビー・リーグのチームがどこの州にあったかによって、その選手の所属州チームが決まります。まさに「State of Origin」(出身地)の対抗戦です。
ニューサウスウェールズ州はブルース(NSW Blues)、クイーンズランド州はマルーンズ(QLD Maroons)と呼ばれ、毎年3試合行われ、5月下旬、6月中旬と7月上旬に各1試合ずつが行われます。
オーストラリアのナンバー1・スポーツ・イベントと評されるほどなので、オージーたちは試合当日の昼間から大盛り上がり、この日は学校の先生もそれぞれの出身州のチーム・ジャージを着て出勤、子供たちと「クイーンズランドが勝つ!」、「いやニューサウスウェールズ州が勝つ!」とワイワイ、ギャーギャー大盛り上がりです。
ゴールドコースト在住の筆者ですが、初めてオーストラリアで居住したのはニューサウスウェールズ州・シドニーなので、もちろん応援は「ニューサウスウェールズ州・ブルース」です。
ほんの数年前まで、ゴールドコーストはクイーンズランド州にあるため、マルーンズの応援が9割以上でしたが、最近はニューサウスウェールズ州からの引っ越し組も増えて来て、クイーンズランド・マルーンズ応援7-8割、ニューサウスウェールズ・ブルース応援2-3割の感覚、大分肩身の狭い思いをしなくて済むようになって来ました(笑)。
2006年から2013年まで8年間クイーンズランド・マルーンズがステート・オブ・オリジンを制し、この世の春を謳歌していましたが、ジョナサン・サーストン、ビリー・スレイター、グレッグ・イングリスやキャメロン・スミスなどのクイーンズランド・マルーンズを代表するスター選手たちの引退に伴い、2014年以降は4対4でイーブン、ニューサウスウェールズ・ブルースが盛り返して来ており、直近4年間はニューサウスウェールズ・ブルースが3度制しており、2021年もニューサウスウェールズ・ブルースが圧倒的な(!?)力を発揮し、この先数年はニューサウスウェールズ・ブルースの天下が続きそうです!
「ステート・オブ・オリジン」(ニューサウスウェールズ州 vs クイーンズランド州)(2021年第三戦 観戦記)
2021年ステート・オブ・オリジンの第三戦ですが、本来はニューサウスウェールズ州のオリンピック・パークで開催予定でしたが、ニューサウスウェールズ州における新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、なんと!急遽ゴールドコーストのロビーナ・シーバス・スタジアム(Robina Cbus Stadium)で開催されることとなり、チケット販売開始日・開始時間にコンピューター前にかじり付き、チケットをゲット、在豪歴20年以上にして初めてステート・オブ・オリジンを観戦して来ました!
オーストラリアのラグビー 15人制「ラグビー・ユニオン」
世界的にラグビーと言って良く知られているのが、この15人制ラグビーである「ラグビー・ユニオン」です。
ラグビー・リーグとの大きな違いは、スクラム、モール、ラックやラインアウトなどの密集プレイにあり、選手と選手のハードコンタクトがその見どころと言えます。ラグビー・リーグの選手はそのプレイ・スタイルから相当量のランニング量とランニング・スピードを求められる事から「ガッチリとしつつスリムな体型」の選手が多いですが、ラグビー・ユニオンの特にフォワードの選手は「あんこ型」や「身長2m超えの巨漢選手」などが見受けられ、それらの選手同士のぶつかり合いは生で見ると、「ガツン!」と言う音が聞こえるほどの大迫力です。
日本でもラグビー・ワールドカップでの日本代表の活躍により、「ラグビー人気=ラグビー・ユニオン人気」が高まって来ているようですが、ここオーストラリアでは、ラグビー・ユニオンはラグビー・リーグ人気に押されています。
ただし、ラグビー・ワールドカップなどの国際試合になると、ワラビーズと呼ばれるラグビー・ユニオンのオーストラリア代表チームの人気は高く、「ザ・ラグビー・チャンピオンシップ(旧称トライネイションズ)」と言われる南半球のトップ代表チーム(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチン)が参加する国対抗戦はテレビ中継も放映され、多くのオーストラリアのラグビーファンを熱狂させます。
オーストラリアでのラグビー・ユニオンのプロ・リーグは「スーパー・ラグビー(Super Rugby)」と称され、2021年現在はオーストラリアから5チーム、ニュージーランドから5チームが参戦し、覇権を争っています。以前は南アフリカ、アルゼンチンや日本のチーム「サンウルブズ(Sunwolves)」も参戦し、ラグビーのチームによる国際対抗試合のようであったと言えます。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大等により、南アフリカとアルゼンチンのチームがスーパー・ラグビーから脱退してしまったため(日本のサンウルブスは元々2021年から脱退予定であった)、現在はオーストラリアとニュージーランドのチームのみとなっていますが、新型コロナウイルスの収束と共に、再度世界を股にかけた大きな国際対抗試合のようになることが望まれます。
もちろん、スーパー・ラグビーへの日本のチームの再加入を希望し、いつの日かチャンピオンとなる日を心待ちにしています!
スーパー・ラグビー参加チーム(2021年現在)
オーストラリアにおけるラグビー・ユニオンのプロ・リーグが「スーパー・ラグビー(Super Rugby)」です。
オーストラリアにおけるプロ・リーグと記載しましたが、2020年まではオーストラリアとニュージーランドのチーム以外にも日本、南アフリカ、アルゼンチンのチームが参加しており、ラグビーの国際大会と呼べる大会だと言えます。
前述通り、日本からも「サンウルブズ(Sunwolves)」と言うチームが2016年から2020年まで参加しており、日本のラグビー・ファンにも馴染みの高い大会だと思われます。
日本代表チームでも活躍し、ラグビーで有名な日本の選手として真っ先に名前が上がる「五郎丸歩選手」が2016年シーズンには「クイーンズランド・レッズ」に所属し、オーストラリア在住の日本人を熱狂させ、ゴールドコースト在住の筆者もブリスベンまで試合を観戦に行き、プレース・キックの際の「拝みポーズ」を生で見させて頂きました。
カンファレンス | チーム名 | 本拠地 | 優勝回数 |
---|---|---|---|
オーストラリア | ブランビーズ(The ACT Brumbies) | オーストラリア首都特別地域・キャンベラ | 2 |
ニューサウスウェールズ・ワラターズ(The New South Wales Waratahs) | ニューサウスウェールズ州・シドニー | 1 | |
クイーンズランド・レッズ(The Queensland Reds) | クイーンズランド州・ブリスベン | 1 | |
メルボルン・レベルズ(The Melbourne Rebels) | ビクトリア州・メルボルン | 0 | |
ウエスタン・フォース(Western Force) | 西オーストラリア州・パース | 0 | |
ニュージーランド | ブルース(The Blues) | オークランド地方・オークランド | 3 |
チーフス(The Chiefs) | ワイカト地方・ハミルトン | 2 | |
クルセイダーズ(The Crusaders) | カンタベリー地方・クライストチャーチ | 10 | |
ハイランダーズ(The Highlanders) | オタゴ地方・ダニーデン | 1 | |
ハリケーンズ(The Hurricanes) | ウェリントン地方・ウェリントン | 1 |
オーストラリア発祥「オーストラリアン・フットボール」
「オーストラリアン・フットボール」と言う名の通り、これはフットボールなのか、果たしてこれがラグビーと言えるのか、と言う議論はさておき、身体と身体のハード・コンタクトありという点において「ラグビー」の一種と考えるのであれば、オーストラリアのラグビー、いやオーストラリアのスポーツ・ナンバー1人気を誇るのが、通称「フッティー(Footy)」「オージー・ルール(Aussie Rules)」と言われるこの「オーストラリアン・フットボール」です。
ボールはラグビーと同じ楕円形ですが、ラグビー・ボールと比べて少し小型です。選手は1チーム18人、サブ4人となり、選手交替は試合中いつでも可能です。
ルールを簡単に説明すると、「相手方のゴールのポールとポールに蹴り込む!」です(笑)。
ラグビーのように後ろ方向でも投げるパスは不可、パスはキックかハンドパス(一方の手に持ったボールをもう片方の拳で打つことでボールを飛ばす)に限られ、ボールを持って走る場合は15メートルを超える場合は、都度グラウンドにボールをバウンドさせないとなりません。
このようにして相手陣地に前進し、最終的には相手チームのゴール(ポールとポールの間)にボールを蹴り込むと得点となります。
ディフェンスチームは走ってる選手をタックルする、パスをカットすることで防御し、ボールを奪い次第、攻撃に移ります!
はい、このルールを書いてる方も何書いてるか分かりませんので(笑)、読んでる方はもっと分からないと思います。
百聞は一見に如かず、こちらの動画を!分かりやすくルールが解説されています。
オーストラリアン・フットボールのプロ・リーグは「AFL」と呼ばれ、全部で18チームでその覇権を争います。
ラグビー・リーグのプロ・リーグである「ナショナル・ラグビー・リーグ」がニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州にチームが集中しているのとは対象的に、このオーストラリアン・フットボールはどちらかと言うと南部ビクトリア州や南オーストラリア州、西部の西オーストラリア州に多数のチームが所属しています。
特にビクトリア州には10チームが所属し、ビクトリア州ではオーストラリアン・フットボールが絶大な人気を誇ります。
世界的に見ると、超マイナーなスポーツ「オーストラリアン・フットボール」ですが、プロ・リーグ「AFL」の試合を生で観戦すると、オージーたちの熱狂具合に合点が行くほどの大迫力、試合展開もスピーディーで試合の流れが止まらないので、選手は大変でしょうが、見てる方はたまらなく面白いです。
オーストラリアでスポーツ観戦するなら、ぜひお勧めしたい!です。
オーストラリアン・フットボール「AFL」のチーム(2021年現在)
チーム名 | 州 | 優勝回数 |
---|---|---|
カールトン(Carlton Football Club) | ビクトリア州 | 16 |
コリングウッド(Collingwood Football Club) | 15 | |
エッセンドン(Essendon Football Club) | 16 | |
ジーロング(Geelong Football Club) | 9 | |
ホーソン( Hawthorn Football Club) | 13 | |
メルボルン(Melbourne Football Club) | 12 | |
ノース・メルボルン( North Melbourne Football Club) | 4 | |
リッチモンド(Richmond Football Club) | 13 | |
セイント・キルダ(St Kilda Football Club) | 1 | |
ウェスタン・ブルドッグス(Western Bulldogs) | 2 | |
アデレード(Adelaide Football Club) | 南オーストラリア州 | 2 |
ポート・アデレード(Port Adelaide Football Club) | 1 | |
フリーマントル(Fremantle Football Club) | 西オーストラリア州 | 0 |
ウェストコースト・イーグルス(West Coast Eagles Football Club) | 4 | |
シドニー・スワンズ(Sydney Swans) | ニューサウスウェールズ州 | 5 |
GWSジャイアンツ(Greater Western Sydney Football Club) | 0 | |
ブリスベン・ライオンズ(Brisbane Lions) | クイーンズランド州 | 3 |
ゴールドコースト・サンズ(Gold Coast Suns) | 0 |
オーストラリアのラグビーに関するよくある質問(FAQ)
オーストラリアのラグビーで最も人気のあるラグビーはなんですか?
オーストラリアのラグビーを人気順で順位付けすると、
- オーストラリアン・フットボール
- ラグビー・リーグ
- ラグビー・ユニオン
となります。
特に、オーストラリアン・フットボールは、ラグビーに限らず、オーストラリアのスポーツ・ナンバー1人気と言えるほどの絶大な人気を誇ります。
オーストラリアでは小学生年代からラグビーは盛んですか?
昨今小学生年代ではサッカー人気が非常に高くなって来ていますが、やはりラグビー人気も高いです。ただし、小学生年代では身体と身体のぶつかり合いなどハード・コンタクトは避けるタッチ・ラグビーが人気です。中学生年代(ジュニア・ハイスクール)になると、公立学校でも「ラグビー・エクセレンス・クラス(ラグビー特待生クラス)」を設置する学校もあり、ラグビー・プレイ人口は増えてきます。
オーストラリアのラグビー選手のお給料は幾らぐらいなのでしょうか?
ラグビー・リーグ「ナショナル・ラグビー・リーグ」の選手は、最低給与額が年間$115,000(約1千万円)、最も稼ぐトップ・プレイヤーで約$1M(約8千万円強)
ラグビー・ユニオン「スーパー・ラグビー」所属選手の平均年俸は、約$75,000(約6百万円)から$195,000(約1千7百万円弱)
オーストラリアン・フットボール「AFL」所属選手の平均年俸は、約$363,000(約3千万円強)
人気選手になると、別途副収入(CM出演料やスポーツブランドとの契約料などなど)が加算されます。
オーストラリアの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。
オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ
オリンピックを控えた東京で7月12日から4度目の緊急事態宣言が発令され物議を醸しています。
政府は夏休みやお盆の期間の人流を抑制し感染拡大を防ぎたいとしていますが、緊急事態宣言→宣言解除→感染者増加、が繰り返され世間が「宣言慣れ」してきている現状に、緊急事態宣言の効果を疑問視する声も多くなってきています。
また、「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の違いも一般の人々には分かりづらく、飲食店の営業時間やアルコール類の提供の有無のみがマスコミでクローズアップされているように見受けられます。
では、他の国ではどのような対策が取られているのでしょうか。
今回はオーストラリアの「ロックダウン」について見ていきたいと思います。
目次:オーストラリアのロックダウン状況 日本の行動制限要請との違い(クリックで開閉)
行動規制の違い
ヨーロッパや南米の多くの国で全国封鎖が行われたのに対し、日本では全国封鎖、地域封鎖とも行われず、全国での行動制限要請のみに留まっています。
オーストラリアはパンデミック当初、全国封鎖に次ぐ厳しい対策を取りましたが現在はアメリカと同じく地域封鎖を導入しています。
ちなみにお隣のニュージーランドは2020年3月25日に非常事態宣言を発令。
外出自粛を全国民へ要請し、全土を対象とした完全なロックダウン(全国封鎖)を行いました。
ロックダウンの成果か、ニュージーランドは感染者の発生を劇的に抑えることに成功しています。
(2021年7月12日現在の累計感染者数は2768名。オーストラリアは31323名、日本は822280名)。
オーストラリアで初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されたのは2020年1月25日でした。
3月1日には新型コロナウィルスによる最初の死者が確認され、翌3月2日にはニューサウルウェールズ州で最初の市中感染が確認されました。
そしてついに3月20日に豪州政府は国境閉鎖を宣言、非居住者の入国が原則禁止となりました。
日本で緊急事態宣言を含む新型コロナウイルス対策の特別措置法が成立した3月13日のわずか一週間後のことです。
次いでオーストラリア国内では、以下のように州単位で州境の閉鎖が決定されました。
3月19日 タスマニア州が非常事態を宣言。州境を閉鎖し、州外からの訪問者全員に14日間の自己隔離措置を要請。
3月21日 北部準州(ノーザンテリトリー)も州境を閉鎖。同じく州外からの訪問者全員に14日間の自己隔離措置を要請。
3月22日 政府が豪州全土でカフェ、映画館、バー、カジノ、礼拝所、パブなどの閉鎖を発表。
3月24日 西オーストラリア州も州境を閉鎖。同じく州外からの訪問者全員に14日間の自己隔離措置を要請。
南オーストラリア州も州境を閉鎖。同じく州外からの訪問者全員に14日間の自己隔離措置を要請。
3月25日 クイーンズランド州も州境を閉鎖。同じく州外からの訪問者全員に14日間の自己隔離措置を要請。
オーストラリア 初めてのロックダウン
また、3月21日には豪全土で、生活に不可欠なサービス(病院、スーパーマーケット、コンビニ、薬局等)以外の経済活動および多くの学校の一時閉鎖が要請されました。
これは全国封鎖に次ぐ厳しい対策でしたが、この時点ではクイーンズランド州などの公立学校ではまだ生徒側に登校するか、自宅学習にするかの選択権がありました。
しかしその後、豪政府により第一学期の終了が早められ3月30日には全州で春休みがスタートしました。
これにより基本的にすべての学校は一時閉鎖となり、豪全土でロックダウンが始まりました。
但しヨーロッパ諸国と異なり、休業要請の対象に建設業や製造業が含まれなかったため、いわゆる「全国封鎖」とは定義しない識者もいます。
その後、公立学校は第二学期が始まる予定だった4月20日以降もすべて自宅学習に切り替えられました。
街から人々の姿が消え車通りも少なくなり、スーパーマーケットやコンビニで見かける人々はマスクで顔を覆た姿に変わりました。
ロックダウンの効果もあり、5月8日に豪政府はロックダウン緩和の3段階を発表します。
クイーンズランド州では自宅学習を続けていた準備学級と1年生は5月11日から、その他すべての学年の小中学生、高校生は5月25日から再び学校へ通うことができるようになりました。
5月中旬からは各州で徐々に規制の緩和策が取られ、街には少しずつ人々が戻り始めました。
全国封鎖から地域封鎖へ
そんな矢先、5月中旬ごろからメルボルンの隔離用ホテルより感染が拡大し、ビクトリア州の広域でクラスター(市中感染)が発生する事態が起こりました。
一時は7000人以上の感染者を出す事態に陥ったため、6月20日にビクトリア州は再度、規制の強化を発表しました。
しかしその後もビクトリア州内のクラスター発生地域は増え続け、感染拡大の「第二波」と呼ばれることになります。
6月30日にビクトリア州政府はメルボルン市内の10地域を地域封鎖しました。
前回の全国封鎖と異なり、国や州としては経済活動、社会活動を続けながらも局地的な封鎖により人流を止め、感染拡大を阻止する対策となりました。
7月4日には2地域を地域封鎖に追加、8月2日にはさらにビクトリア州全体に公共の場でのマスク着用の義務化や、学校・会社の一時閉鎖が指示されました。
地域封鎖の成果が表れ始めたのは9月。
9月13日にはビクトリア州政府が「規制緩和への道筋」を発表しました。
そして10月26日、ビクトリア州は6月9日から約4か月ぶりに新規感染者0人を記録。
これにより感染拡大第二波は終焉を迎えました。
オーストラリア全体としても11月1日に新規市中感染者0人を記録します。
地域封鎖が新型コロナウイルスの感染対策として有効だと評価された瞬間でした。
11月16日には南オーストラリア州のアデレードでも小規模なアウトブレイクが報告されました。
南オーストラリア州政府は規制を強化するとともに、州全体を地域封鎖しました。
これを受け、クイーンズランド州、ビクトリア州、西オーストラリア州も南オーストラリア州に対して州境を閉鎖。
感染拡大が制御されたとし、強化された規制はわずか5日後の11月21日に緩和されました。
この該当地域の地域封鎖と、それに対する他州の州境閉鎖がひとつの成功事例として認識され、以後、この対策方法が継承されていくことになります。
12月18日にはニューサウスウェールズ州シドニー郊外で28名のクラスターが発生。
規制強化と州境のコントロールが行われました。
12月24日にはクラスターによる感染者が104名に増えたとして、規制をさらに強化。
クリスマスシーズンのパーティーも規制されることとなりました。
12月31日にはメルボルンで8名の市中感染が確認されたとし、ビクトリア州政府は再度、規制を強化。
外出時のマスク着用を義務化するとともにニューサウスウェールズ州との州境を閉鎖しました。
2021年に入っても地域封鎖と州境封鎖により、感染の拡大は抑えられてきました。
ここへ来て変異株であるデルタ株の市中感染が確認され、地域封鎖の期間や地域は多少、大きくなっていますが、州単位で柔軟かつ迅速な対応が取られています。
現在のロックダウン状況
シドニーではデルタ株の市中感染が確認され、2021年6月26日よりシドニーを含む4地域で一週間の予定で地域封鎖=ロックダウンを始めました。
その後、デルタ株感染者が60名を超え、濃厚接触者の数も14000人まで拡大しました。
これを受け、ロックダウン該当地域はシドニー大都市圏、ブルーマウンテンズ、セントラルコースト、ウーロンゴンまで拡大され、ロックダウン期間も再三に渡り延長され、現在は7月30日までの予定となっています。
お隣のビクトリア州では7月15日にメルボルンを地域封鎖=ロックダウンしましたが、その後、該当地域をビクトリア州全域に広げ、5日間の短期集中地域封鎖を敢行しました。
ビクトリア州ではパンデミック以降、5度目、そして2021年に入って3度目のロックダウンとなりました。
感染者は18名に上りましたが、感染者の足取りは特定されています。
70ほどの施設や建物が日時と共に感染者の立ち寄りポイントとしてリスト化され、濃厚接触者も1500人ほどと推定されています。
またほとんどのケースがニューサウスウェールズ州から来た引っ越し業者の感染者と関係があると見られています。
この引っ越し業者がビクトリア州を横断し、南オーストラリア州まで旅行したとされているため、州全域の地域封鎖となった模様です。
コロナ後への道筋
オーストラリアでは感染者が少なく抑えられている為、新規感染者が発見された場合の足取り追跡調査がきちんと行われています。
これにより感染地域を特定し、有効な地域封鎖を行うことが可能となっています。
地域封鎖を州政府ごとに決定することができる点も対応の迅速化に繋がっています。
また、感染者を出した州以外の州が、感染者を出した州に対して州境を閉鎖することができる点も大きな効果があります。
遡ること7月2日には国家内閣により、ワクチン接種状況に応じた4段階の国家計画が策定されました。
これはコロナ以降の、オーストラリアの正常化への道筋を示したものと言えます。
イギリスでも7月19日から対コロナウイルスの規制全廃、というニュースが話題になりましたが、オーストラリアももうコロナ後の世界を見据えているのです。
日本で「シドニーがロックダウンに」などというニュースの見出しをご覧になられると心配される方も多いようですが、実はオーストラリアは日本より感染がコントロールされた状態にあるのがお分かりいただけたでしょうか。
日本で地方自治体ごとに地域封鎖や県境閉鎖を行うのは難しいかもしれません。
しかし多くの日本人が緊急事態宣言慣れしてしまった今、短期集中でより強い規制を特定のエリアに出す、というオーストラリアの対策には何かしら感じることがあるのではないでしょうか。
そして世界でワクチン接種が進み集団免疫を獲得した折には、皆さんにこんなに安全なオーストラリアへまた旅行していただけるのをお待ち申し上げております。
ニューヨーク・ワクチンツアーが始まりました!
一足早く、ニューヨークで新型コロナウィルスのワクチン接種を受けてみてはいかがでしょうか。
日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されましたが、「高齢の親に感染させる可能性を極小化した上で会いたい」、「対面での商談・出張を無くせないため、自分及び取引先、家族の罹患リスクを減らしたい」等々、日本でのワクチン接種を待てない事情がある方に向けて、ワクチン接種機会を得る支援をするため、当ツアーの販売開始をすることといたしました。
ワクチン接種のリスク等を十分にご説明し、ご同意頂ける成人の方を対象に一日4組に限定し、現地ニューヨークでは日本語係員が安心のサポート。
ニューヨークでは日本語係員による空港・ホテルの専用車による空港送迎、ワクチン接種会場へのご案内とサポート、日本帰国の為のPCR検査サポートが含まれ、急な体調の変化、事故などの緊急時には、現地にて24時間つながる日本語サポートダイヤルにご相談いただくことも可能です。
ツアーの料金、接種するワクチンの情報など、詳細は下記サイトにてご確認が可能です。
オーストラリアの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。
オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ
徹底的な水際対策を施すことにより、事実上の新型コロナウイルス・ゼロ戦略を取るオーストラリアですが、2021年7月に入りシドニーのあるニューサウスウェールズ州では、国際線乗務員の送迎を担当する運転手の新型コロナウイルス感染に端を発したデルタ株の拡散による感染が拡大、その広がりは隣州のビクトリア州まで影響を及ぼし、ここに来て再度ロックダウン等の厳しい措置が取られ、経済活動の停滞を招くと共に、市民生活に暗い影を及ぼしております。
この新型コロナウイルスのパンデミックからの離脱はワクチン接種による集団免疫獲得しか無いと考えられている中、ここオーストラリアはワクチン接種では世界的に大きな遅れを取っておりましたが、2021年7月オーストラリア連邦政府よりファイザー製ワクチンの供給増加の見込みが発表され、ワクチン接種のスピードアップに大きな期待が寄せられています。
そのような状況下のオーストラリアで、オーストラリア・ゴールドコースト在住の現地スタッフが実際に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた体験レポートと共に、オーストラリアの現在の感染状況やワクチン接種の現在地をレポートします。
目次:オーストラリアにおける新型コロナウイルス・ワクチン接種の体験レポート(クリックで開閉)
オーストラリアの現在の感染状況(2021年7月16日現在)
市中感染者(過去7日間) | 帰国者感染者(過去7日間) | 現在感染者 | 累計感染者 | |
---|---|---|---|---|
オーストラリア全体 | 551 | 54 | 979 | 31,516 |
オーストラリア首都特別区 | 0 | 0 | 0 | 124 |
ニューサウスウェールズ州 | 534 | 20 | 875 | 6,618 |
ノーザンテリトリー準州 | 2 | 2 | 7 | 190 |
クイーンズランド州 | 4 | 15 | 47 | 1,752 |
南オーストラリア州 | 0 | 9 | 16 | 825 |
タスマニア州 | 0 | 0 | 0 | 234 |
ビクトリア州 | 11 | 5 | 26 | 20,737 |
西オーストラリア州 | 0 | 0 | 8 | 1,036 |
2021年6月上旬の段階においては、ここオーストラリアでの市中感染の発生は限定的となっており、新規感染者のほとんどは海外からの帰国者となっておりましたが、2021年5月下旬にはビクトリア州において海外帰国者隔離ホテルからのウイルス漏洩による市中感染、6月中旬にはニューサウスウェールズ州において国際線乗務員の送迎を担当したドライバーに端を発した市中感染が発生し、7月中旬現在、市中感染の拡大に歯止めがかからない状況、予断を許さない状況となっております。
特にニューサウスウェールズ州のシドニー近郊で発生した市中感染は、インド由来の感染力の強いデルタ株の蔓延とされ、ニューサウスウェールズ州ではロックダウンを含む厳しい新型コロナウイルス対策が取られており、6月26日に始まったロックダウン措置は、現時点で7月30日までの延長が決定しております。
このニューサウスウェールズ州に端を発したデルタ株の拡散ですが、隣州メルボルンのあるビクトリア州にも広がりを見せ始めております。これはシドニーからメルボルンへ荷物を運んでいた運送業者ドライバーがデルタ株に感染しており、そのウイルスをメルボルンに持ち込んだことに端を発し、ビクトリア州では過去24時間内で10名の市中感染が発生、これによりビクトリア州では7月15日深夜より5日間のロックダウン措置が取られるに至っております。
オーストラリアのワクチン接種進行状況(2021年7月16日現在)
所管地 | 過去24時間ワクチン接種回数 | ワクチン合計接種回数 |
連邦政府 | 97,218 | 5,451,180 |
オーストラリア首都特別区 | 1,430 | 105,644 |
ニューサウスウェールズ州 | 18,165 | 1,112,596 |
ノーザンテリトリー準州 | 1,364 | 74,850 |
クイーンズランド州 | 14,657 | 740,272 |
南オーストラリア州 | 5,648 | 300,065 |
タスマニア州 | 1,304 | 135,589 |
ビクトリア州 | 15,437 | 1,328,544 |
西オーストラリア州 | 7,439 | 383,067 |
総合計 | 162,662 | 9,631,807 |
ワクチン接種回数は全豪で未だ約960万回に留まり、2回の接種を完了した数は全人口の約9%強に留まっております。
当初オーストラリア連邦政府が発表していた接種予測と比較すると、そのワクチン接種回数には大きな遅延が発生しておりますが、その要因としてワクチン到着・供給の遅延、アストラゼネカ製ワクチンの血栓問題等の諸要因が上げられ、特にアストラゼネカ製ワクチンの血栓問題(注)はオーストラリアでは大きな問題となっております。
アストラゼネカ製ワクチンのワクチン接種後、血栓症を発症したというケースがヨーロッパ諸国で広まり、ヨーロッパ数カ国において同社ワクチンの接種を中止するなどの報道が続き、オーストラリアでもメルボルンの男性がアストラゼネカ製ワクチンの接種後、血栓症を発症、集中治療室での治療を受ける事態が発生。
このため、オーストラリア連邦政府は、2021年4月8日「50歳未満の国民はファイザー製ワクチンの接種を推奨する」との発表を行うに至りました。
アストラゼネカ社製新型コロナウイルスワクチンに関する報道発表
ただし、アストラゼネカ製ワクチンのワクチン接種後、血栓症を発症するというケースは非常に稀であり、ワクチンとの正確な因果関係が解明されておらず、アストラゼネカ製ワクチンを全面的に禁止することはない旨も併せて発表される。
2021年6月17日には、ワクチン接種に関するオーストラリア技術諮問グループであるAustralian Technical Advisory Group on Immunisation(ATAGI)の会合が開かれ、アストラゼネカ製ワクチンの接種適用年齢を50歳以上から60歳以上に変更する事を推奨する旨が決まり、発表されました。
オーストラリア連邦政府はこのATAGIからの勧告を受け入れ、50歳から59歳までの年齢層に該当する人はファイザー製ワクチンの接種が推奨及び適用され、アストラゼネカ製ワクチン接種は60歳以上の方に限定される事となる。
これは、アストラゼネカ製ワクチン接種による血栓症の発症が50代でも発生し、40代及び50代の女性各1人の死亡事案が発生している事に起因しております。
このような実際にワクチンを接種した事から発生する要因と共に、ワクチン接種の遅延の一つの要因として、オーストラリア国内での感染者を抑え込んでいる事により、「ワクチン接種をしなくても大丈夫では?」と考えられ、ワクチン接種希望者の減少が発生しているのでは無いかとの危惧もあります。
ただし、現在ニューサウスウェールズ州で発生しているデルタ株の拡散による再度のロックダウン措置を受け、オーストラリア国内でもワクチンを接種しないとこのパンデミックはいつまで経っても終わらないのでは?という世論の傾倒が想定され、またオーストラリア連邦政府よりファイザー製ワクチンの供給増加の見込みが発表され、ワクチン接種のスピードアップに大きな期待が寄せられています。
また、オーストラリア連邦政府は、若年層向けの新型コロナウイルスに対する注意喚起及びワクチン接種推奨のCMを作成、その衝撃的なCM映像は賛否両論の議論を巻き起こしていますが、それぐらい過激なものの方が世間一般への浸透力が高いとの意見が声高に叫ばれております。
オーストラリアにおける新型コロナウイルスのワクチンの種類
オーストラリアにおける新型コロナウイルスのワクチンは、医薬品規制当局である薬品・医薬品行政局(TGA)が、新型コロナウイルス・ワクチン候補を厳格な基準で検査し、承認作業を行っております。
2021年7月現在、オーストラリアで承認されている新型コロナウイルスのワクチンは、
- Pfizer/BioNTech(米製薬大手ファイザーと独ビオンテックの共同開発ワクチン)
- University of Oxford/AstraZeneca(英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカの共同開発ワクチン)
となっています。
先述のアストラゼネカ製ワクチンの血栓問題により、現時点でアストラゼネカ製ワクチンに関しては、60歳以上の方にのみ推奨されておりますが、オーストラリア連邦政府はワクチン接種をより広範に促すため、60歳未満の年齢層も選択次第ではアストラゼネカ製ワクチンを接種出来る旨の発表を行いました。
ただし、これは各州政府の反発を招き、現時点では各州政府によってその対応は別れております。デルタ株蔓延が拡大しているニューサウスウェールズ州では40歳以上の州民の誰もがアストラゼネカ製ワクチンのワクチンを受けられるようになり、ワクチン接種のスピードアップを図っております。
オーストラリアにおける新型コロナウイルスのワクチン接種の体験レポート
筆者が在住しているゴールドコーストのあるクイーンズランド州では、7月現在で40歳以上の住民はワクチン接種が可能となっており、Queensland Health(クイーンズランド州保健局)のホームページよりワクチン接種の予約が可能です。
46歳の筆者は、ファイザー製ワクチンの接種対象となりますが、今回2021年7月15日に受けたファイザー製ワクチン1回目接種の当日の様子をレポート致します。
- ワクチン接種の日時: 2021年7月15日 13時15分予約
- ワクチン接種の場所: ゴールドコースト大学病院(Gold Coast University Hospital)
オーストラリアにおける新型コロナウイルスのワクチン接種後の副反応
本稿執筆はワクチン接種の約22時間後ですが、発熱や体調不良などの大きな副反応は発生していません。
ワクチン接種から約3-4時間は全く何の副反応もありませんでしたが、夕方付近にワクチン接種を行った左腕の上腕部に軽い鈍痛、ずっとやってなかった腕立て伏せを久し振りに行った次の日のような筋肉痛は感じ始めました。また、接種部分付近を右手で押すと軽い痛みを感じますが、一般生活に何の不自由も感じません。
副反応は人それぞれだとは思いますが、「46最男性、大きな病歴等無し、体調万全、健康体」、今のところ大きな副反応は発生しておりません。
【2021年7月19日更新】
ワクチン接種を受けた左上腕部の筋肉痛のような鈍痛ですが、約2日で収まり、土曜日(接種日: 木曜日)にはほとんど痛みは感じなくなりました。
本情報の注意事項
掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの感染状況や水際対策に関しては、日々その感染人数、手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。
提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
海外に行くと「せっかく海外に来たんだから日本食では無く、現地の料理が食べたい!」と思ってはみるものの、3泊、4泊と長くなればなるほど日本食が恋しくなる、そんな経験されたことはありませんか!?
かつてバブル期には多くの日系企業がゴールドコーストへ進出し、ホテルやゴルフ場開発などを手掛け、ゴールドコースト・サーファーズパラダイスの町中は日本企業の看板ばかりと言われた時代もあった名残からか、ここオーストラリアのゴールドコーストには、多くの日本食レストランがあり、日本人だけでは無く、地元のオーストラリア人たちにも愛されています。
「カラオケ」と「スシ」は、もう世界共通語!
そんなゴールドコーストにある数多くの日本食レストランの中から、ゴールドコースト在住のスタッフがちょっとばかり(?)の主観も交えて、ゴールドコーストで美味しい日本食が味わえる、ゴールドコーストでおすすめの日本食レストランをご紹介します!
ゴールドコーストに来たからには「本場のオージービーフ」や「オーストラリアのシーフード」ももちろん味わって頂きたい!ですが、ゴールドコーストで日本食が恋しくなった時はぜひご参考に。
因みに、今回「ラーメン屋」さんは除外させて頂きました。
「えっ、なぜ?」
答えは簡単!ゴールドコーストには美味しいラーメン屋さんがそれはそれで多いから!ゴールドコーストの美味しいラーメン屋さん特集は別の特集でご紹介します。
目次:ゴールドコーストのおすすめ日本食レストラン(クリックで開閉)
いとしん
ゴールドコースト在住の日本人の間で、ゴールドコーストの日本食と言えば真っ先に出て来るのが「Itoshin Japanese Restaurant(いとしん)」。
ただ、場所がゴールドコーストの中心サーファーズパラダイスからは車で約15分、スター・カジノのあるブロードビーチ地区からは車で約5分と、中心部から少し離れているのが観光客の方には難点かも。路面電車(トラム・Glink)の南側の終点「Broadbeach South Station(ブロードビーチ・サウス駅)」からは徒歩で約12分なので、歩くのはちょっと大変ですが、歩けない距離でもない(?)
ゴールドコーストの中心サーファーズパラダイスからタクシーだと片道25ドル前後、Uberだと片道約18ドル前後です。
「いとしん」のおすすめは何と言っても魚!刺身やお寿司の鮮度は申し分無し、もちろん味も絶品です。
ゴールドコースト在住スタッフの我が家も足繁く通う「いとしん」、ゴールドコーストで美味しい刺身やお寿司はどこ?と聞かれたら、自信を持っておすすめ出来るゴールドコーストの日本食レストランです。
店名 | いとしん(Itoshin Japanese Restaurant) |
---|---|
住所 |
Shop 3/2484 Gold Coast Hwy, Mermaid Beach QLD 4218(Google Map) |
営業時間 | 火-木曜 17:30-21:00 / 金-土曜 17:00-21:00 / 日-月曜 休業 |
Web | https://www.itoshin.com.au/ |
居酒屋・うまかもん
ゴールドコーストにいながらにして、日本の居酒屋にいるような雰囲気を楽しめるお店が「居酒屋・うまかもん」です。
場所はゴールドコーストの中心、サーファーズパラダイスのど真ん中に位置し、サーファーズパラダイスにご宿泊であれば帰りの心配をせずに思う存分飲んでも心配なし!?です。
ランチはとんかつセット、カレーや丼ものなどが楽しめ、ディナーはまさに居酒屋メニューがまんさい、枝豆、たこわさ、ポテトサラダ、唐揚げにお刺身とお酒のおつまみには最高のメニューが豊富に揃ってます。
中でもおすすめは「モツ鍋」!ゴールドコーストでこんな美味しいモツ鍋が食べられるなんて最早感動です。
もちろん、お酒メニューも充実、ビール、酎ハイ、焼酎に日本酒などなど。
お酒を飲まない方やちょっとお食事だけと言う方は、とんかつセット、ビビンバやうどんなどがご賞味いただけます。
店名 | 居酒屋・うまかもん(Izakaya Umakamon) |
---|---|
住所 | 40-42 Hanlan St, Surfers Paradise QLD 4217(Google Map) |
営業時間 | 月-金曜: ランチ 12:00-14:00 / ディナー 17:30-21:00 / 土曜: 17:30-21:00(ディナーのみ) / 日曜 休業 |
Web | 無し(facebook, Instagramあり) |
居酒屋・雄
ゴールドコーストで1、2を争う有名老舗日本食レストランが「居酒屋・雄」です。
「居酒屋・雄」のイチオシは、何と言っても焼き鳥!特に「皮」の焼き鳥は絶品、ビールが止まりません。あと、冬の時期のおすすめは「おでん」。
イカ明太やポテサラなどの居酒屋メニューの他、お寿司、うどんやお茶漬けなどのご飯メニューも豊富です。大将と女将さんが大阪ご出身と言うことで、たこ焼き、お好み焼きやどて焼きなんかも。
お酒メニューもビール、焼酎、日本酒やウィスキーなど豊富で、ボトルキープも可能なので、毎晩通ってしまうかも!?
お値段もリーズナブル。
ただ、唯一残念な点は、ビールが日本のビールしか置いてないこと。せっかく来た海外旅行、現地のローカル・ビールを楽しむことが出来ないのは短期滞在の観光客の方には残念かも。
店名 | 居酒屋・雄(You Japanese Restaurant) |
---|---|
住所 | Shop 9/9 Beach Rd, Surfers Paradise QLD 4217(Google Map) |
営業時間 | 火-金曜: ランチ 11:30-14:00 / ディナー 17:30-21:00 / 月曜・土曜: 17:30-21:00(ディナーのみ) / 日曜 休業 |
Web | 無し(facebook, Instagramあり) |
嵯峨野
ゴールドコーストの中心地、サーファーズパラダイスのシェブロン・ルネッサンスにある日本食レストラン「嵯峨野(さがの)」。
以前はサーファーズパラダイスから離れた郊外でローカル客をメインに営業していましたが、場所をサーファーズパラダイス中心地に移転してからは、ローカル客のみならず、短期滞在の観光客らも多く訪れる人気店に。
もちろんお酒の提供があり、居酒屋メニューも充実していますが、「嵯峨野」のおすすめは定食などの食事系。
「鯖の塩焼き定食」、「秋刀魚の塩焼き定食」などの焼き魚系に、うどん又はそば+丼もののセットなど、お酒を飲まない方や肉料理などの西洋料理に飽きてちょっと日本食が食べたいな、と言う方にはもってこいです。
お値段もリーズナブルなので、ちょっとしたご夕食におすすめです。
店名 |
嵯峨野(Sagano Japanese Restaurant) |
---|---|
住所 | Skyline North, 23 Ferny Ave, Surfers Paradise QLD 4217(Google Map) |
営業時間 |
月-土曜: ランチ 11:30-14:30 / ディナー 17:30-22:00 / 日曜 休業 |
Web | https://www.sagano.com.au/ |
和牛屋・オン・シェブロン
ゴールドコーストで焼肉と言えばここ!「和牛屋・オン・シェブロン」。
「和牛屋・オン・シェブロン」の鹿児島和牛A5ランクのお肉は絶品の一言!日本の高級焼肉店に勝るとも劣りません。お値段も最高級(笑)。
もちろん、通常のオージービーフ焼肉メニューも豊富で味も抜群なので、ご安心を。
海外で嬉しい焼肉メニュー「ユッケ」も健在。日本では中々食べられない生肉をゴールドコーストでぜひご賞味ください。
ローカルに人気のお店だけあって、日本のお酒の種類も豊富。ビール、酎ハイ、焼酎に日本酒。焼酎だけでも麦の「いいちこ」に、芋の「黒霧島」など、全部で8種類以上の品揃え。
「和牛屋・オン・シェブロン」を語る上で欠かせないポイントは、焼肉屋さんなのに、刺身が美味いという(笑)。。。
場所はサーファーズパラダイス中心地から少し離れていますが、サーファーズパラダイス中心部から徒歩で約15分前後なので充分歩ける距離、タクシーでも片道約12ドルほど、Uberだと片道約10ドルほどでアクセス可能。
オーストラリアに来たから肉を食べたい!でも、ステーキはちょっと飽きたかも、と言う方は、オージービーフを日本式焼肉スタイルで楽しめる「和牛屋・オン・シェブロン」は絶対おすすめです。
店名 | 和牛屋・オン・シェブロン(Wagyu-Ya on Chevron) |
---|---|
住所 | 42 Thomas Dr, Chevron Island QLD 4217(Google Map) |
営業時間 | 月-土曜: ディナー 17:00-20:30 / 日曜 休業 |
Web | https://www.wagyuyachevron.com.au/ |
ゴールドコーストのおすすめ日本食レストランに関するよくある質問(FAQ)
ゴールドコーストの日本食レストランは、日本のお酒はおいてますか?
はい、多くの日本食レストランが日本のビール、焼酎、日本酒などを取り揃えております。
ビールはオーストラリアのローカルビールと比較して多少高い程度ですが、焼酎や日本酒などは、同じお酒を日本の居酒屋さんで飲むのと比較すると、やはりそのお値段は約2-3倍になります。
ゴールドコースト・サーファーズパラダイス中心地のホテルに宿泊します。サーファーズパラダイス中心地に日本食レストランはありますか?
サーファーズパラダイス中心地には、多くの日本食レストランがあります。日本食レストランに限らず、ラーメン店や日本の有名ハンバーガーチェーン店である「モス・バーガー」もあります。
ゴールドコーストのおすすめ日本食レストランを教えてください。
ゴールドコースト在住スタッフのちょっとばかりの(?)主観を交えたおすすめ日本食レストランは下記です。
ゴールドコーストの旅行手配
トラベルドンキーでは、ゴールドコーストのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
ゴールドコーストを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
ゴールドコースト旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いゴールドコースト旅行になりますよ。
ゴールドコーストのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ
現地メディアによると、7月2日(金曜日)オーストラリア連邦政府のスコット・モリソン首相より、各州・準州・特別地域の各首相との連絡会議であるナショナル・キャビネットにおいて、オーストラリアにおける新型コロナウイルス禍からの脱却・復興のための「4段階の復興計画」に関して合意を得られたとの発表がありました。
2021年7月末までに詳細を詰め、オーストラリアを正常な状態に戻すための再開・復興計画を4段階分け、実行に移されます。また、ロックダウン措置に関しては、今後「最後の手段」として考慮する事とし、ワクチン接種の浸透に力を注いで行く旨の発表が行われました。
オーストラリアにおける新型コロナウイルスからの復興プラン
オーストラリア連邦政府、及び各州・準州・特別地域との間で合意がなされた「4段階の復興計画」は下記のように発表されております。
オーストラリア連邦政府政府発表の「4段階復興計画」(引用元: Prime Minister of Australia)
次フェーズへの移行は、2021年7月末までに詰められる予定の各フェーズの「ワクチン接種者数の基準値」に達した場合に開始される予定となり、次フェーズへの移行はワクチン接種の進行状況に大きく依存するものと思われます。
フェーズ1(第1段階)
「Vaccinate, prepared and pilot(ワクチン接種・準備・案内)」と称される段階です。新型コロナウイルスの抑制を続け、全てのオーストラリア人に出来るだけ早くワクチン接種を提供する。海外からの入国者・帰国者を半減させ、ダーウィンにあるハワード・スプリングスの施設へ誘導する。ワクチン接種済みの帰国者に対し、自宅での自己隔離を含む、強制隔離とは別の隔離方法を試験的に導入する。ロックダウン措置は「最後の手段」として講じることとする。
フェーズ2(第2段階)
次なる段階は、事前に取り決められたワクチン接種の閾値に達した時点で開始されます。このワクチン接種数に関しては、科学的な数値に基づいたものとなります。この段階ではワクチン接種済みの人々に対して、各種規制を緩和します。入国者数の上限制限を撤廃します。また、オーストラリア出国に対して定められている現行のルールを撤廃します。
フェーズ3(第3段階)
「The consolidation phase(統合に向けたフェーズ)」、新型コロナウイルスをその他の感染症と同様に管理します。この段階では新型コロナウイルスによる入院患者率や致死率は、インフルエンザと同じようなものになると想定されます。
フェーズ4(第4段階)
新型コロナウイルス禍以前の正常な状態に完全に戻ります。ワクチン接種完了者は検疫無しで入国が可能となり(人数の上限無し)、ワクチン未接種者に関しては、フライト前及び到着時に新型コロナウイルスの検査を受けた上で入国が許可される予定です。
オーストラリア連邦政府政府発表の「4段階復興計画」(引用元: Prime Minister of Australia)
ワクチン接種目標の明確化
現地メディアによると、上記復興プランの発表を受け、2021年7月3日オーストラリア医師会(AMA)会長のオマール・コーシド博士は、オーストラリアが正常な状態に戻るために必要なワクチン接種の「マジック・ナンバー」は、この四段階に渡る復興プランの計画の中で明確になるだろうと述べたとの事です。
また、前述オマール・コーシド博士は、現地メディアWeekend Todayの取材に対し、オーストラリア連邦政府と各州・準州の政府がこの復興計画に基づいて一致団結することは、新型コロナウイルス禍からの脱却するための「道筋を示す」ものであり、非常に心強く、科学的根拠に基づいて復興計画を進める必要があると述べたとの事です。
また、併せてオマール・コーシド博士は、アストラゼネカ製ワクチンはオーストラリアで製造され、ファイザー製ワクチンの供給は「増強」されており、2021年末までに両方のワクチンを希望するすべての人に完全に接種することは非常に現実的であると述べました。
本情報の注意事項
掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの水際対策に関して、日々手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。
提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
オーストラリアのスポーツと言えばラグビー、クリケットにAFL(オーストラリアン・フットボール)!
と、思い浮かべる方が多数派だと思いますが、今オーストラリアの子供たちに人気のスポーツは実はサッカーなんです。オージーのお父さんたちは声を揃えて「昔俺たちが子供の頃は学校でサッカーなんてやってる奴はいなかった」、「友達とやるスポーツと言えばラグビーだった」、「オーストラリア人の基本は冬はラグビー、夏はクリケットだ!」と声高に叫びますが、ASC(Australian Sports Camps)の調査では6歳から13歳の子供の内、48.7%の子供がサッカーをやっていると言う調査結果が出ています。
日本のお父さんは「ラグビー」を「野球」に置き換えてみると「あぁ、なるほど」と納得されるのでは無いでしょうか(笑)。
今回は人気急上昇中のオーストラリアのサッカー事情を、ゴールドコースト在住で自身の息子(11歳)も毎日サッカーに明け暮れ、勉強が疎かで頭を悩ましている一人の父親がご紹介して行きます。
目次:オーストラリアのサッカー(クリックで開閉)
オーストラリアのプロ・サッカー・リーグ「Aリーグ(A-League)」
オーストラリアのサッカーにおいて、最高レベルのトップに位置するリーグが「Aリーグ(A-League)」と呼ばれるプロ・サッカー・リーグです。
この「Aリーグ(A-League)」の誕生は2005年、2021年現在オーストラリア所属の11チームとニュージーランド所属の1チーム、計12チームが毎年その覇権争いを繰り広げております。
「Aリーグ(A-League)」のシーズンは例年10月から5月まで行われ(2020-2021年度は新型コロナウイルスの影響により12月から6月まででした)、20試合以上に渡るレギュラー・シーズンを経て、上位6チームのファイナルシリーズ、最後はファイナルシリーズ勝ち抜いた2チームにより、グランド・ファイナルが行われ、そのシーズンの優勝チームが決まります。
2021年度のシーズンは、グランド・ファイナルで、ビクトリア州メルボルンに本拠地を置く、メルボルン・シティが過去5回優勝経験のあるニューサウスウェールズ州シドニーを本拠地とするシドニーFCを3-1で下し、初優勝を飾りました。
また、オーストラリア・サッカー協会「Football Federation Australia(FFA)」は、2007年よりアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)に参加、Aリーグからもチームが参加しておりましたが、2021年度は新型コロナウイルスの影響により、グループ・ステージ、プレーオフ及び予選リーグからそれぞれ参加予定であった、シドニーFC、メルボルン・シティ及びブリスベン・ロアの3チームは不参加となりました。
過去には、2014年度シーズンに、日本の有名なサッカー選手である小野伸二選手も所属したことのある、「ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ」がアジア・チャンピオンズ・リーグを制した事もありますが、オーストラリア・Aリーグ勢のアジア・チャンピオンズ・リーグ制覇は今のところ、この1回限りとなっています。
このオーストラリアのプロ・サッカー・リーグであるAリーグですが、過去には日本の有名サッカー選手も多数参加しており、有名なところで言うと「三浦知良・カズ選手(シドニーFC)」、「小野伸二選手(ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ)」、「本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)」などが上げられ、2021年度には高校時代に青森山田高校で全国サッカー選手権の優勝経験があり、将来有望視される「檀崎竜孔(ダンザキ・リク)選手」がコンサドーレ札幌からレンタルでクイーンズランド州ブリスベンに本拠地を置く、ブリスベン・ロアに加入、大きなインパクトを残しました。
日本のプロ・サッカー選手以外にも、イタリアの英雄「アレッサンドロ・デル・ピエロ選手(シドニーFC)」など、世界のスター・プレイヤーが加入し、オーストラリアのサッカーを盛り上げて来ています。
そしてオーストラリアにAリーグ(A-League)ありと世界中に広めたある選手のことを忘れてはなりません。その選手、と言うか本来サッカー選手では無いのですが、陸上短距離の生きる伝説「ウサイン・ボルト選手」がプロのサッカー選手になるという幼少期の夢を叶えるべく、2018年8月ニューサウスウェールズ州のセントラル・コースト・マリナーズに練習生として加入、プリ・シーズンの親善試合に出場し、2得点を挙げるなどしたものの、公式戦への出場は叶わず、加入から3ヶ月後の2018年11月に退団に至りました。
ただ、この一連のウサイン・ボルト選手のプロ・サッカー選手への挑戦が、オーストラリアのプロ・サッカー・リーグであるAリーグ(A-League)の存在を世界中に広める結果となった事に疑いの余地はありません。
ここ数年、オーストラリアのサッカー人気の高まりと共に、オーストラリアの若い世代のレベルが上がり、Aリーグからヨーロッパの各国強豪リーグへステップ・アップする選手も増えて来ており、それに伴いオーストラリア代表チームのレベル・アップに繋がり、32年振りの参加となった2006年W杯ドイツ大会から2018年W杯ロシア大会まで、4大会連続でサッカー・ワールドカップ(W杯)に参加しており、アジア地区では日本、韓国と並び、サッカー・ワールドカップ杯(W杯)参加常連国となりつつあります。
気になるAリーグ所属選手の年俸ですが、Aリーグではサラリーキャップ制度(注)が導入されており、チーム全員の合計年俸を210万豪ドル(日本円で約1億8千万円)以下にしないとなりません。1チームあたり18人から20人のプレイヤーが選手登録されるため、単純な一人あたりの平均年棒で言うと約10万豪ドル強(日本円で約850万円強)となり、プロ・スポーツ選手の給与としては低い水準と言わざるを得ません(因みにJリーグ・J1所属の選手は平均年俸は約2,000万円のようです)。
「えっ、この給料で本田圭佑選手とかアレッサンドロ・デル・ピエロ選手とか呼べるの?」と疑問に思われますよね。その通り!この給料では海外のスター選手を呼ぶことは出来ないため、このサラリーキャップ制度の制限を受けずに青天井で年俸を決めることが出来る選手の獲得が認められており、この免除制度はかなり細かく制定されていますが、簡単に言うと現在の規定では「チームの上位2名の高額報酬選手はサラリーキャップ制度から除外」となっており、各チーム2名までは高額年俸で選手の引き抜きや招聘が可能となっています。
(注)サラリーキャップ制度とは、プロ・スポーツにおいてチームの総年俸額を一定の上限金額以下と規定することで、年俸の高騰を抑え、各チーム間の戦力の不均衡を除外することが目的とされる制度
オーストラリアにおける女子サッカーに関しては、最高レベルにあるのが「Wリーグ(W-League)」と呼ばれるセミ・プロ・リーグとなり、全9チームによりそのリーグ覇権を争っています。
オーストラリアの女子代表サッカーチームは、愛称「Matildas(マチルダス)」と呼ばれ、1995年の女子サッカー・ワールドカップ(W杯)スウェーデン大会から2019年フランス大会まで、7大会連続で出場中、強化が進んでいます。
オーストラリア・プロ・サッカー・リーグ「Aリーグ(A-League)」のチーム(2021年現在)
州 | チーム名 | Aリーグ優勝回数 | |
---|---|---|---|
オーストラリア | ニューサウスウェールズ州 | シドニーFC | 5 |
セントラル・コースト・マリナーズFC | 1 | ||
ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFC | 1 | ||
ウエスタン・シドニー・ワンダラーズFC | - | ||
マッカーサーFC | - | ||
クイーンズランド州 | ブリスベン・ロアFC | 3 | |
ビクトリア州 | メルボルン・ビクトリーFC | 4 | |
メルボルン・シティFC | 1 | ||
ウエスタン・ユナイテッドFC | - | ||
南オーストラリア州 | アデレード・ユナイテッドFC | 1 | |
西オーストラリア州 | パース・グローリーFC | - | |
ニュージーランド | - | ウエリントン・フェニックスFC | - |
Aリーグ(A-League)のレギュラー・シーズンの試合の様子
2018年12月14日、本田圭佑選手擁するメルボルン・ビクトリーがクイーンズランド州ブリスベンを本拠地とするブリスベン・ロアと戦ったレギュラー・シーズン・マッチの様子をご紹介します。
本田圭佑選手が出場予定だった事もあり、我が家を含めブリスベン近郊在住の多数の日本人が観戦に訪れていました。
オーストラリアの2部リーグ「ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)」
Aリーグ(A-League)を日本で言うところの「Jリーグ・J1」に例えるならば、J2に当てはまるのが「ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)」になります。
ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)は、各州のサッカー連盟が運営し、現在は8つの地域に別れ、シーズンを戦っています。
- オーストラリア首都特別地域(全8チーム)
- ニューサウスウェールズ州(全12チーム)
- 北部ニューサウスウェールズ州(全10チーム)
- クイーンズランド州(全14チーム)
- 南オーストラリア州(全12チーム)
- タスマニア州(全8チーム)
- ビクトリア州(全14チーム)
- 西オーストラリア州(全12チーム)
オーストラリアのサッカー界では、日本のJ2に該当するナショナル・プレミア・リーグですが、日本のJ2ほどプロ化はしておらず、給与面で言うとサッカーだけで生活していくだけのレベルには無く、ナショナル・プレミア・リーグの選手はセミ・プロと言う位置づけと言えます。
選手の給料は試合毎の報酬制が一般的で、所属する州やチーム、実力や契約内容等により異なりますが、例えばクイーンズランド州のNPLチームでは大体150豪ドルから500豪ドルほどの報酬となっています。よって、ナショナル・プレミア・リーグに所属する選手の大多数がサッカーとは別にメインの仕事があり、仕事をしながらサッカーを続け、活躍することでAリーグのチームへのステップアップを狙っています。
このナショナル・プレミア・リーグ(NPL)でも日本人選手の活躍は見受けられますが、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)では、オーストラリア国籍以外の外国籍の選手は1チームあたり2名しか登録が出来ないため、非常に狭き門となっています。このナショナル・プレミア・リーグで活躍する日本人選手は、日本の高校サッカーや大学サッカーで活躍、日本ではプロ契約は取れなかったが、ワーキングホリデービザや学生ビザなどでオーストラリアへサッカー留学、オーストラリアに点在する地域リーグからナショナル・プレミア・リーグ(NPL)へステップアップ、最終的にはAリーグへの挑戦、と言う目的を持った選手が多いように思います。
毎年10月から12月の中旬頃にかけて行われるトライアルでは、オーストラリア人に混ざって数少ない外国人枠を狙う日本人選手を見掛けます。
クイーンズランド州のナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のチーム(2021年度)
筆者の在住するクイーンズランド州には、全14のチームがナショナル・プレミア・リーグ(NPL)に所属しています。
ホーム&アウェイ方式でレギュラー・シーズンを戦い、リーグ戦上位4チームがファイナル・シリーズに進出、最終的にクイーンズランド州のナショナル・プレミア・リーグのチャンピオン・チームを決定します。
また、これとは別にレギュラー・シーズンの優勝チームは、他7つの地域の優勝チームとナショナル・プレミア・リーグの頂点を決める、ナショナル・プレミア・リーグのファイナル・シリーズへと駒を進めます。残念ながらクイーンズランド州のチームは今のところ全国ナショナル・プレミア・リーグのチャンピオンに輝いた事はなく、ラインズFCの準優勝2回、ブリスベン・ストライカーズの準優勝1回が最高成績となっています。
チーム名 | 所属地域 |
---|---|
ブリスベン・ロア・ユース(Brisbane Roar Youth) | モートンベイ |
ブリスベン・ストライカーズ(Brisbane Strikers) | ブリスベン |
カパラバFC(Capalaba FC) | レッドランズ |
イースタン・サバーブス(Eastern Suburbs) | ブリスベン |
ゴールドコースト・ナイツ(Gold Coast Knights) | ゴールドコースト |
ゴールドコースト・ユナイテッド(Gold Coast United) | ゴールドコースト |
ライオンズFC(Lions FC) | ブリスベン |
ローガン・ライトニング(Logan Lightning) | ローガン |
マグパイズ・クルセイダーズ・ユナイテッド(Magpies Crusaders United) | マッカイ |
モートンベイ・ユナイテッド(Moreton Bay United) | モートンベイ |
オリンピックFC(Olympic FC) | ブリスベン |
ペニンシュラ・パワー(Peninsula Power) | モートンベイ |
レッドランズ・ユナイテッド(Redlands United) | レッドランズ |
サンシャインコースト・ワンダラーズ(Sunshine Coast Wanderers) | サンシャインコースト |
オーストラリアの子供(小学生)のサッカー事情
筆者の在住するクイーンズランド州を例にオーストラリアにおける小学生(U9-U12)のサッカー事情を解説します(クイーンズランド州を例にと書きましたが、他州の状況も大きく乖離はしません)。
オーストラリアでは、各州・各地域毎にサッカー団体が存在し、その地域サッカー団体に属する形で、ローカル・チームと呼ばれる各チームが存在します。ゴールドコーストで言うと、Football Gold Coastと言う運営団体があり、その団体下に「Robina City SC」、「Southport Warriors」などなどのチームが所属します。ブリスベンにはFootball Brisbaneなど。
そしてそれらのチームを一般的には「ローカル・チーム」、「ローカル・クラブ」と呼び、U6(6歳以下)から試合が始まります。
U6(6歳以下)から1年齢毎にカテゴリーがあり、U6(6歳以下)からU8(8歳以下)まではレベル分けは無く、お友達同士とか親が仲良い同士でチーム分けが行われます。コーチは基本的にはチーム内のお父さんの誰か、俗に言う「お父さんコーチ」です。このお父さんコーチが曲者で、本格的にサッカーやってました、結構上のレベルのコーチライセンス取ってます、というお父さんコーチもいれば、誰も居ないので仕方無くやってますと言うパターンもあったりします。
ただ、基本的にU8(8歳以下)まではレベル分けも無いので、「皆で楽しくサッカーやろう!」と言う感じで、子供も親もワイワイ楽しくと言う雰囲気ですが、やっぱり親は親、中には試合中に良くない言葉で叫んだり、相手の親と言い争いを始めちゃったりする親御さんもチラホラ。
私も息子がU7(7歳以下)の時には、自チームの親御さん(ちょっと気難しい感じの人でした)と相手チームの親御さんが子供の前で罵り合いに発展!と言う事件(?)もあったり。
そしてU9(9歳以下)になると、オーストラリアの子供サッカーでは大きな別れ道が現れます。
ローカル・クラブと言われる地域チームでは、このU9からグレーディングと言われるレベル別けが始まります。トップレベルをカンガルー(Kangaroos)、2ndレベルをワラビー(Wallabies)、3rdレベルをジョーイ(Joeys)と3つのレベル毎のカテゴリーに別け、試合もレベル毎に行われます。各チームは、シーズン前の大体2月から3月に掛けてこのグレーディングを行い、チームの振り分けを行います。
ローカル・クラブでも強いチームは多くの子供が集まるので、そういったチームは前シーズンが9月に終了したら、その直ぐあと11月にはグレーディングを開始するチームもあったりします。
そしてこの地域チームの上に位置する前項のナショナル・プレミア・リーグのクラブには、SAP(Skill Acquisition Phase)と呼ばれる小学生サッカー育成プログラムがあり、このプログラムに参加するためには各チーム毎の厳しいトライアルが待ち受けます。
Aリーグ(A-League)のブリスベン・ロアには、このSAP(Skill Acquisition Phase)と呼ばれる小学生年代のチーム(U9-U12)は無く、U13のジュニアユースからがスタートになるので、ゴールドコーストやブリスベンの子供たちは、このナショナル・プレミア・リーグ(NPL)チームの下部組織である、SAP(Skill Acquisition Phase)プログラムに入るのが小学生年代の大きな目標になります。
ゴールドコーストには、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のチームが2チームあり(Gold Coast Knights、Gold Coast United)、両クラブ共にU9-U12の年代ごとに2チーム編成(U9は1チーム10人、U10-12は1チーム12人編成)、よってゴールドコーストでは大体各年代50人弱の子がSAPチームに加入出来ると言う事になります。
さて、気になる費用ですが、地域チームのローカル・クラブの場合、シーズン前の練習が2月・3月頃から始まり、シーズン終わりの9月中旬頃までのシーズン合計費用で約300豪ドルから500豪ドルほど、これにはクラブ毎に細かくは異なりますが、大体週2回の練習、週末の試合とユニフォームが含まれます。
そして、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)に属するSAPチームの場合、シーズン前の練習が1月には始まり、シーズン終了が9月末頃、このシーズン合計で約1,500豪ドルから2,500豪ドルほど、その額なんと!日本円で20万円超えです!もちろんこの額にはユニフォーム(ホーム着、ビジター着と練習着)、靴下、チーム移動時のポロシャツ・カバンなどが含まれ、練習はカテゴリー上位のコーチライセンスを保有したコーチによる週3-4回の練習と週末の試合が含まれます。
SAPチームの中でもトップレベルの子は、チーム練習とは別にサッカー・トレーニング・スクールに通ったり、個別にマンツーマン・レッスンを受けたりしてる子が多いので、一体年間サッカーにいくら掛ってるの!?と言う感じです。
英連邦王国に属するオーストラリアは、サッカー発祥の地と言われるイギリスからの移民も多く、イギリスの名門クラブでコーチしてました、イギリスの強豪チームでプレイしてました、と言うコーチが個別のサッカースクールを経営していたりします。
そしてこのSAPチームに入っている場合、その殆どが親御さんもかなり一生懸命!
と言う事は、試合の時の親という名の自称コーチによる声援(指示?)が凄いのでは?と思われるかとは思いますが、クラブもそこはちゃーんと把握しており、入団時には誓約書への同意が必要、そこにはちゃんと必要以上の介入、ライン外からの指示禁止などの条項が含まれております(笑)。
日本の強豪チームも同様かとは思いますが、このSAPチームの場合、毎年シーズン後には翌シーズンの選手選考があり、残れる子、落とされる子、新選手選考のトライアルに再度参加を促される子に別れてきます。親も子も悲喜こもごもですが、子供の立場では残れる子に選ばれるのがハッピーだとは思いますが、親としては落とされる子、トライアル再試験に行く子に振り分けられる事で、努力する重要性や悔しい思いなど、スポーツから色んな事を学んで欲しいと思ったり。。。
ここまでが小学生年代(U9-U12)のオーストラリアにおけるサッカー事情、中学生年代(U13以上)になると、ブリスベン・ロアのようなAリーグの下部組織であるアカデミー・チームやナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のジュニアユース・チームなど、ピラミッドの階層がどんどん増えて来る形になります。
オーストラリアのサッカーに関するよくある質問(FAQ)
オーストラリアにはサッカーのプロリーグはありますか?
Aリーグ(A-League)と呼ばれるプロ・サッカー・リーグがあります。
2021年現在オーストラリア所属の11チームとニュージーランド所属の1チーム、計12チームが毎年その覇権争いを繰り広げております。
オーストラリアでプレイした事のある有名サッカー選手はいますか?
最も有名な選手は、元イタリア代表の「アレッサンドロ・デル・ピエロ選手(シドニーFC)」でしょうか。日本の有名サッカー選手も数多くオーストラリアのサッカー界でプレイしており、「三浦知良・カズ選手(シドニーFC)」、「小野伸二選手(ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ)」、「本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)」などが上げられ、2021年度には高校時代に青森山田高校で全国サッカー選手権の優勝経験があり、将来有望視される「檀崎竜孔(ダンザキ・リク)選手」がコンサドーレ札幌からレンタルでクイーンズランド州ブリスベンに本拠地を置く、ブリスベン・ロアに加入し、大きなインパクトを残しました。
オーストラリアはラグビーが盛んなイメージですが、サッカーも人気がありますか?
ラグビーやAFLと呼ばれるオーストラリアン・フットボールは今も非常に人気スポーツですが、こと子供世代、特に小学生年代ではサッカーが絶大な人気を誇ると言っても過言ではありません。
ASC(Australian Sports Camps)と呼ばれる機関の調査では6歳から13歳の子供の内、48.7%の子供がサッカーをやっていると言う調査結果が出ています。
オーストラリアの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。
オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ
オーストラリアと言えば日本の約20倍の面積を持つ国土内に、シドニー、メルボルンなどの主要大都市、ケアンズ、ゴールドコーストなどの観光地、西オーストラリアにはインド洋に面した風光明媚なパースなど、主要都市や有名な観光都市が点在します。
ですが、ふっと「オーストラリアの首都はどこ?」と聞かれると、「あれっ、シドニー?メルボルン?」と答えに窮する人も多いのでは無いでしょうか。
今回は、オーストラリアの首都はどこなのか、どこにあるのか、オーストラリアの首都について掘り下げて行きたいと思います。
目次:オーストラリアの首都はどこ?(クリックで開閉)
オーストラリアの首都はどこ?
6つの州と2つの特別地域から成り立つオーストラリアですが、そのオーストラリアの首都は、最大の人口を誇るシドニー?、それとも人口2位を誇るメルボルン?、いずれも違います。
オーストラリアの首都は、オーストラリア首都特別地域にある「キャンベラ」になります。
シドニーのあるニューサウスウェールズ州とメルボルンのあるビクトリア州の州境あたり、地理上ではニューサウスウェールズ州内にある、オーストラリア首都特別地域に位置します。
後述「オーストラリアの首都「キャンベラ」の歴史と成り立ち」で詳細は述べますが、1901年オーストラリア独立に際し、首都を巡る争いから首都機能を持つ計画都市として誕生したのがキャンベラとなります。
人口は約46万人、主要都市での人口順位では8番目、ニューサウスウェールズ州のニューキャッスル(7番目)より約3万人少なく、クイーンズランド州の有名観光地サンシャインコースト(9番目)より約12万人多い人口となり、人口の80%以上が沿岸部に集中するオーストラリアでは、内陸部では最大の人口を誇ります。
首都機能を持つキャンベラには、オーストラリア国会議事堂、首相官邸、高等裁判所などの政府機関が集中し、在オーストラリア日本国大使館をはじめ、各国の大使館がキャンベラに位置します。
これらの政府機関以外にも、オーストラリア戦争記念館、オーストラリア国立博物館、オーストラリア国立美術館やオーストラリア国立大学など、多くの社会的・文化的施設があります。
毎年春の時期9月から10月には、キャンベラ最大のイベントであるお花の祭典「フロリアード」が開かれ、日本からも多数の観光客の方が訪れます。
オーストラリアの首都の場所
オーストラリアの首都キャンベラは、人口第1位の都市シドニーがあるニューサウスウェールズ州と人口第2位の都市メルボルンがあるビクトリア州の州境あたり、地理上ではニューサウスウェールズ州内にあるオーストラリア首都特別地域に位置します。
シドニーからは約290km、メルボルンからは約670kmの場所にあります。
シドニーからは車で約3時間と言う事で、陸路で行く場合はシドニーから足を伸ばす方が多いですが、カンタス航空はじめ、ヴァージン・オーストラリア航空やジェット・スター航空など多数の国内線フライトがオーストラリア各地から飛んでいます。
残念ながら日本からキャンベラまでの直行便フライトは運行がありませんので、日本からキャンベラを訪れる場合は国内線に乗り継ぎ、またはシドニーから陸路で訪れる必要があります。
計画都市として人工的に造られた都市・キャンベラは、周りをオーストラリアらしい大自然に囲まれています。キャンベラから車で南へ約40分のナマジ国立公園(Namadji National Park)にはカンガルーやワラビーなど多くの野生動物が生息し、またオーストラリア先住民族アボリジニの壁画が残され、国立公園内の森林地帯の大自然と共にオーストラリアの歴史を感じられる場所です。
オーストラリアの首都「キャンベラ」の歴史と成り立ち
前項「オーストラリアの首都はどこ?」で述べた通り、首都のための計画都市として誕生したキャンベラですが、なぜそのような経緯に至ったのかと言うと、オーストラリア人口第一位の都市シドニーと人口第二位の都市メルボルンの首都を巡る争いから、その妥協案として新しく首都機能を持つ新都市建設の計画が持ち上がり、誕生したのが計画都市キャンベラになります。
元々オーストラリアは先住民族アボリジニが暮らす土地でしたが、1770年イギリスのジェームス・クック船長がオーストラリア大陸へ上陸、その後流罪植民地としてイギリス人の移民が始まり、1851年ニューサウスウェールズ及びビクトリア州で金が発掘された事により、ゴールドラッシュに湧いたシドニー、メルボルンは人口が爆発的に増加、工業化が進みました。
1901年イギリスの植民地から独立、オーストラリア連邦が設立されるに際し、既にオーストラリア二大都市であったシドニーとメルボルンの間で、首都誘致を巡る争いが勃発、その妥協案として首都機能を持つ計画都市の建設が決まり、1908年キャンベラがオーストラリアの首都建設地として決まりました。
分かりやすく日本で例えるならば、東京と大阪が首都を争い、その中間名古屋の内陸部の山奥に、計画都市を建設した、そのような感じでしょうか。
このようにキャンベラは、オーストラリアの他の都市とは異なり、当初から首都として設計、建設された歴史を持つ、人口都市という成り立ちを持ちます。
人口都市として計画され、建設されたキャンベラですが、その建設に際しては、国際コンペティションが行われ、アメリカ・シカゴの建築家である、ウォルター・バーリー・グリフィンとマリオン・マホーニー・グリフィンによって提示された建築案が採用され、1913年に首都機能を持つ計画都市キャンベラの建設は始まり、1927年5月9日キャンベラは正式にオーストラリアの首都として制定され、1901年のオーストラリア独立以降暫定的な首都となっていたメルボルンからキャンベラへ首都機能が移されました。
人口の湖バーリー・グリフィン湖の周りに首都機能が配置され、戦争記念館と国会議事堂が一直線になるよう設計されたその様は、まさに人口都市らしい機能美を誇り、自然の美しさとはまた一味違う雰囲気を感じられます。
オーストラリアの首都に関するよくある質問(FAQ)
オーストラリアの首都はどこですか?
オーストラリア首都特別地域にある「キャンベラ」になります。
オーストラリアの首都キャンベラは、人口第1位の都市シドニーがあるニューサウスウェールズ州と人口第2位の都市メルボルンがあるビクトリア州の州境あたり、地理上ではニューサウスウェールズ州内にあるオーストラリア首都特別地域に位置します。
シドニーからは約290km、メルボルンからは約670kmの場所にあります。
オーストラリアの首都へ行くには日本からは直行便がありますか?
残念ながら日本からの直行便はありません。但し、カンタス航空、ヴァージン・オーストラリア航空やジェット・スター航空などの航空会社がオーストラリア各地から国内線のフライトを飛ばしていますので、アクセスは容易です。また、陸路で訪れる場合は、シドニーからのアクセスが一般的で約3時間ほどのドライブになります。
オーストラリアの首都が大都市であるシドニーやメルボルンで無いのはなぜですか?
1901年イギリスの植民地から独立、オーストラリア連邦が設立されるに際し、既にオーストラリア二大都市であったシドニーとメルボルンの間で、首都誘致を巡る争いが勃発、その妥協案として首都機能を持つ計画都市の建設が決まり、1908年キャンベラがオーストラリアの首都建設地として決まったと言う経緯です。
分かりやすく日本で例えるならば、東京と大阪が首都を争い、その中間名古屋の内陸部の山奥に、計画都市を建設した、そのような感じでしょうか。
オーストラリアの首都の見どころトップ5を教えて下さい。
- 国会議事堂
- オーストラリア戦争記念館
- マウント・エインズリー展望台
- クエスタコン(国立科学技術センター)
- オーストラリア国立博物館
- (番外)お花の祭典「フロリアード」(毎年9-10月の春に開催)
オーストラリアの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
オーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。
オーストラリアのオプショナルツアー、アクティビティ、宿泊パッケージ
6月16日にシドニー地域にて発生した国際線乗務員の送迎を担当するドライバーの新型コロナウイルス感染、その後シドニー大都市圏での市中感染の感染防止に歯止めがかからず、6月26日18時から7月9日23時59分までシドニー大都市圏(ブルーマウンテン地域、セントラルコースト地域、ウーロンゴン地域とシェルハーバー地域含む)は、ロックダウン措置が取られ、これによりシドニー大都市圏の人口約500万人が生活必需品の購入、医療サービス等々の州政府により定められた例外を除き、外出が禁止される事態となっています。
この市中感染の広がりに際し、シドニー中心部から南西に約50km弱のウエスト・ホクストンで6月19日に開かれた30人規模の誕生日パーティーがクラスター発生箇所となっており、参加者30人以上の内24人が新型コロナウイルスに感染、感染者の内の1人は陽性が判明する前にビクトリア州へ帰宅、勤務先で同僚を感染させるに至っており、他州への広がりも懸念される事態となっております。
ただ、この新型コロナウイルスのクラスターとなった誕生日パーティー事案から、新型コロナウイルスのワクチン接種の有効性が大きく取り上げられる事になりました。
現地メディアによると、この誕生日パーティーに参加した30人以上の内、24人が新型コロナウイルスに感染、この24人全員が新型コロナウイルスのワクチン接種は受けておりませんでしたが、感染しなかった6人は新型コロナウイルスのワクチン接種を2回受けた医療関係者であったとのこと。また、1回のみ接種済みの高齢者介護施設職員1人も感染しなかったとのことです。
ニューサウスウェールズ州のブラッド・ハザード保健相は、このクラスターとなった誕生日パーティーの影響は未だ「現在進行形」にあり、注意が必要との喚起を行っておりますが、「ワクチン接種を受けることは、新型コロナウイルスに感染しない可能性が高くなる」との発表を行うと共に、ワクチン接種を重要では無いと捉えている人、ワクチン接種を受けないための言い訳を考えている人に対し、「ワクチン接種を受けるべき」とのメッセージを発信しております。
オーストラリアのワクチン接種進行状況
所管地 | 過去24時間ワクチン接種回数 | ワクチン合計接種回数 |
連邦政府 | 51,036 | 4,337,756 |
オーストラリア首都特別区 | 1,202 | 82,091 |
ニューサウスウェールズ州 | 19,526 | 809,848 |
ノーザンテリトリー準州 | 1,204 | 58,766 |
クイーンズランド州 | 13,776 | 535,507 |
南オーストラリア州 | 4,974 | 222,353 |
タスマニア州 | 1,535 | 110,278 |
ビクトリア州 | 26,858 | 1,060,242 |
西オーストラリア州 | 5,923 | 283,859 |
総合計 | 126,034 | 7,500,700 |
本情報の注意事項
掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの感染状況や水際対策に関しては、日々その感染人数、手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。
提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
ゴールドコーストのあるクイーンズランド州南東部では、ブリスベン近郊での新型コロナウイルス市中感染の発生に伴い、2021年6月29日(火曜日)午前1時から2021年7月13日(火曜日)午前0時59分までの2週間に渡り、マスクの着用が義務化されました。
マスク着用義務化となった初日2021年6月29日(火曜日)のゴールドコーストの大型ショッピングセンター「パシフィック・フェア・ショッピングセンター」の様子をゴールドコースト在住のスタッフが写真付きでレポートします。
クイーンズランド州南東部のマスク着用規制
【規制対象地域】
- Noosa
- Sunshine Coast
- Ipswich
- Logan
- Redlands
- Moreton Bay
- Brisbane
- Gold Coast
- Scenic Rim
- Lockyer Valley
- Somerset
マスク着用に関する規制内容
- 常時マスクを携帯し、外出時は必ず着用すること
- 下記の場合においてはマスクを外すことが許可される
・運転者1名、又は同乗者が同居人のみの場合の車中
・飲食中
・他人と社会的距離を保てる通常の職場
・危険だと判断されるような場面
マスク着用義務化、ゴールドコースト「パシフィック・フェア・ショッピングセンター」の様子