スワンバレー(Swan Valley)は、西オーストラリア州にあるワインの産地であり、州都であるパースから車で約25分と比較的近距離にある。パース市内に流れるスワン川の上流にあるため、一般的なバスツアーだけでなく、パース市内からクルーズ船でスワン川を上り、スワンバレーに到着後バスに乗り換えて周辺おワイナリーをめぐるワインクルーズもある。

スワンバレーは、オーストラリア国全体の中でも古い歴史を持つワイン生産地であり、その中でもホートン(Houghton)は、1836年創業と180年以上の歴史を持ち、オーストラリアでも最も古いワイナリーの1つとなっている。

スワンバレーはパース近郊としては珍しい肥沃な土壌に恵まれ、主にシャルドネなどの白ワイン種の評価が高い。また、西オーストラリア州の州都であるパースから、車で約25分とその他のワイン生産地より大都市に近いことから、多くの観光客がスワンバレーを訪れる。

スワンバレーには、「スワンバレー・フード・アンド・ワイン・トレイル(Swan Valley Food and Wine Trail)」と呼ばれる街道があり、ここには地元産ワインと一緒に食事を楽しめる家族経営のレストラン、カフェ、地元特産品の販売所などがあり、格好のドライブコースになっている。

写真提供:西オーストラリア州観光局

 

コテスロビーチ(Cottesloe Beach)は、西オーストラリア州パースの郊外、車で約30分ほどの距離にある、白い砂浜と深い青色のインド洋の海が印象的な、大変美しいビーチである。

毎年3月にはコテスロビーチにおいて、野外彫刻展が開かれ、ビーチがギャラリーに変わる。

写真提供:西オーストラリア州観光局

 

マルカの洞窟(Mulka's Cave)は、西オーストラリア州の観光名所として知られる、ウェーブロックの近くにある、オーストラリアの先住民であるアボリジニによる壁画と伝説の残る洞窟。ウェーブロックからは距離にして約20キロ、車で20分くらいに位置する。

マルカの洞窟の「マルカ」とは、アボリジニの伝説によれば、この地区に住むアボリジニのコミュニティーから人間の子供を食べる等恐怖の対象として見られていた人物の名前で、彼がこの洞窟に住んでいたことからマルカの洞窟と呼ばれている。

写真提供:西オーストラリア州観光局

ヨークは西オーストラリア州の州都であるパースから東へ約100キロ、車で約1時間半の距離にある内陸部の街。ウェーブロックへの日帰りツアーなどで、途中休憩を兼ねて立ち寄ることが多い。

西オーストラリア州の内陸部では最も古い街となり、パース入植2年後の1831年には定住がはじまり、1835年には街が形成され始めた。ヨークには1850年代から1860年代にかけて重要な建物が多く残っており、オーストラリア連邦の歴史的保存地区に指定さ保護されている。

写真提供:西オーストラリア州観光局

 

カバのあくび岩(Hippo's Yawn)は、ウェーブロックから1キロメートル、徒歩で15分ほどの所にある、その名前の通りカバがあくびをしいるように見える高さ12メートルの岩である。

ウェーブロックの日帰りツアーでは、ほとんどのツアーでウェーブロックとともに、このカバのあくび岩訪問も含まれている。

写真提供:西オーストラリア州観光局

ウェーブロック(Wave Rock)は、西オーストラリア州にある、砕ける海の波のような形状の岩であり、西オーストラリア州の代表的な観光スポットである。西オーストラリア州の州都パースから東へ約340キロ、時間にして約4時間の所にある。

ウェーブロックは、約160ヘクタールのハイデン自然保護区の中にあり、その波の高さは約15メートル、長さは約110メートルとなり、約26億3000万年前の花崗岩が風、雨等により浸食してできた。

この地に住む先住民の人たちにとって、このウェーブロックは文化的な意義を持ち、ウェーブロックは虹色の蛇が陸上の水をすべて飲みつくした後、その巨大な体を地面に擦り付けてできたと語り継がれている。

ウェーブロックには毎年14万人の観光客が訪れ、ピナクルズ、ロットネスト島に次ぐ、パース近郊の観光地として人気がある。周辺にはアボリジニの壁画が残るマルカの洞窟、カバがあくびをしたような形のカバのあくび岩等の見どころがあり、ウェーブロックとともに訪れる人が多い。

パースよりウェーブロックへ日帰りツアーが数社運行しているが、この距離は日本に置き換えると東京・名古屋間とほぼ同じ距離であり、全行程約13時間の強行軍のツアーになる。残念ながらウェーブロックへのツアーは、日本語のツアーを行っている会社はなく、英語のツアーのみ催行されている。

セルバンテス(Cervantes)は、西オーストラリア州の海岸部にある小さな街であり、州都のパースより北方向へ約200キロ、車で約2時間15分程度に位置する。

セルバンテスの人口はおよそ500人、ドン・キホーテの著者であるミゲル・デ・セルバンテスよりこの街の名前はとられた。セルバンテスの主な産業は漁業であり、特にロブスターの産地として知られている。

西オーストラリア州を代表する観光スポットであるピナクルズから、おおよそ車で30分ほどの位置にあるため、パース出発の日帰りピナクルズツアーのランチ休憩地としてよく利用されている。

ツアーの行程で「ロブスター・シャック」というロブスター加工工場の見学、そしてここでロブスターのランチというコースが人気が高い。

写真提供:西オーストラリア州観光局

ニューノルシア(New Norcia)は、西オーストラリア州都のパースから北方向へおよそ130キロ、車で約1時間50分ほどに位置する、オーストラリアで唯一の修道院の街。

ニューノルシアの歴史は1846年3月にスペインより訪れたベネディクト派の宣教師による、先住民であるアボリジニへの布教活動から始まる。翌年の1847年3月には、現在のニューノルシアの修道院の基礎石が築かれ、修道院の建設が開始された。

ニューノルシアは、イタリアにある「ノルシア」からとられて街の名前がつけられた。イタリアでは「ノルチャ」と発音されているが、ここでは「ノルシア」と発音される。

ニューノルシアには、当時のスペイン建築様式の歴史的な建物が数多く残され、オーストラリア国内を中心に、多くの観光客がこのニューノルシアを訪れる。ニューノルシアで作られるパン、ワイン、オリーブオイル等は、その品質の高さから、オーストラリアの料理界より尊敬を集めている。

写真提供:西オーストラリア州観光局

ナンバン国立公園(Numbung National Park)は、西オーストラリア州の海岸部にある国立公園。州都であるパースからはおよそ190キロ、車で約2時間15分ほどの距離となる。ナンバン国立公園は1956年に設立され、先住民の言葉で「曲がりくねった」という意味となる。

このナンバン国立公園のハイライトは、なんといってもピナクルズであろう。ピナクルズの何千もの巨大な石灰岩の柱が限りなく広まる様子は、まるでSF映画に登場するシーンのように思える。パース市内からこのピナクルズを訪れる日帰りツアーは、いくつかのツアー会社により設定され、パースを訪れる観光客の多くが参加する。

ナンバン国立公園、及び周辺では8-10月の春から初夏にかけて、西オーストラリアの州花であるカンガルー・ポー、80種類もあるバンクシアなど、数々のワイルドフラワーを見ることができる。日本からもこのワイルドフラワーの見学を主目的とするツアーが造成されるほどで、毎年キャンセル待ちがでるほどの人気をを集めている。

ヒラリーズ・ボートハーバー(HIlarys Boat Harbour)は、西オーストラリア州の州都パースより西北方向に約25キロ、車で約30分ほどの所にある街、ヒラリーズにあるボートハーバーであり、大小さまざまなボートがここに係留されている。

ヒラリーズ・ボートハーバーには、ショッピングと飲食施設であるソレント・キーが併設されており、パース市内からも30分程度で行けるため、パース在住者だけでなく多くの観光客もヒラリーズ・ボートハーバーを訪れる。