オーストラリアのTFN申請方法|ワーホリ到着後に無料で取得する手順と注意点

オーストラリアへワーキングホリデーで到着したら、仕事探しと並行して早めに済ませておきたい手続きがあります。それが、タックス・ファイル・ナンバー(Tax File Number/TFN)の取得です。
TFNは、オーストラリアで働いたときの税金を管理するために使われる個人の番号です。
日本のマイナンバーと似た役割を持つ部分もありますが、オーストラリアでは給与の源泉徴収やタックスリターン(確定申告)、銀行口座、スーパーアニュエーション(退職年金)など、税金に関するさまざまな手続きで利用されます。
ワーキングホリデーで働く予定がある方は、取得しておきたい番号です。
「日本から申請できる?」「申請料金はいくら?」「オーストラリアの住所がまだ決まっていない場合は?」「TFNが届く前に仕事を始めても大丈夫?」など、初めての方には分かりにくい点もあるでしょう。
実は、日本のパスポートと就労可能なワーキングホリデービザを持っている方なら、通常、オーストラリア到着後に政府の公式サイトから無料で申請できます。
ただし、申請したその場で番号が発行されるわけではありません。TFNの通知書が届くまでには、最長28日程度かかる場合があります。
この記事では、オーストラリアで初めて働く日本人向けに、TFNの申請条件、必要な情報、オンライン申請の手順、届くまでの期間、住所変更、仕事を始める際の注意点などを詳しく解説します。
内容は2026年10月時点のオーストラリア税務局の公式情報をもとにしています。実際の申請画面は変更される場合がありますので、画面上の案内に従って手続きを進めてください。


TFNとは?ワーホリで必要になる理由
TFNは、オーストラリア税務局(Australian Taxation Office/ATO)が発行する個人の税務番号です。
通常9桁の数字で構成され、オーストラリアでの納税や退職年金などの手続きに使用されます。
ワーキングホリデーでレストランやホテル、農場などで働く場合、雇用主は給与から所得税を源泉徴収し、ATOへ納付します。
その際に、誰の給与に対する税金なのかを特定するために使われるのがTFNです。
TFNは、主に次のような場面で利用されます。
- オーストラリアで就職し、雇用主へ税務情報を提出するとき
- 給与から正しい税額を源泉徴収してもらうとき
- タックスリターンを行うとき
- 銀行口座の利息に関する税務情報を登録するとき
- スーパーアニュエーションの口座管理
- ATOのオンラインサービスを利用するとき
TFNがなくても働くこと自体が一律に禁止されるわけではありませんが、雇用主へ番号を提出できないまま所定の期間が経過すると、給与から高い税率で源泉徴収される可能性があります。
そのため、オーストラリアで働く予定がある方は、到着後できるだけ早くTFNを申請することをおすすめします。
TFNと日本のマイナンバーは同じ?
どちらも個人を識別する番号という共通点はありますが、制度の目的や使用範囲は異なります。
オーストラリアのTFNは、主に税金と退職年金に関する手続きのための番号です。
運転免許証やパスポート、ビザの代わりになるものではありません。
また、TFNを取得したからといって、オーストラリアで働く権利が新たに与えられるわけでもありません。就労できるかどうかは、保有するビザの条件によって決まります。
TFNはいつ申請する?日本から取得できる?
日本のパスポートを持つワーキングホリデー渡航者は、通常、外国パスポート保有者・一時滞在者向けのオンライン申請制度を利用します。
この制度は、インディビジュアル・オート・レジストレーション(Individual Auto Registration/IAR)と呼ばれています。
IARを利用する場合、次の条件を満たす必要があります。
- オーストラリア国内にいること
- 有効な外国パスポートなどを持っていること
- 就労可能なビザなど、対象となる有効なビザを持っていること
- ビザの情報がパスポートなどの渡航書類に関連付けられていること
ワーキングホリデービザ417は、対象となる就労可能なビザです。
日本にいる間に申請できる?
原則として、ワーキングホリデー渡航者向けのIAR申請は、オーストラリアに入国してから行います。
日本でワーキングホリデービザの許可を受けていても、それだけではIARを利用してTFNを申請できません。
また、オーストラリア国外にいる人向けのTFN申請制度も別にありますが、これはオーストラリアで不動産収入などを得ている人など、異なる状況を想定した制度です。
これから初めてワーキングホリデーに出発する方は、日本でパスポートやビザの情報を確認し、現地到着後に申請するのが一般的です。
到着したその日に申請できる?
基本的には入国後から申請できます。
ただし、入国情報が税務局のシステムに反映されるまで、少し時間がかかる場合があります。
2026年3月には、到着直後に申請しようとした人について、ATOが入国情報の更新に時間差が生じることがあると案内しています。
到着直後に「オーストラリア国内にいない」といったエラーが出た場合は、数日後に再度試すか、ATOへ相談してください。
また、申請には通知書を受け取るためのオーストラリア国内の住所が必要です。
住所がまだ決まっていない場合は、郵便物を受け取れる場所を確保してから申請しましょう。
TFN申請に必要なもの
TFNを申請する前に、必要な情報を手元に用意しておくと手続きがスムーズです。
外国パスポート保有者向けのオンライン申請では、オーストラリア内務省が持っているビザ情報などを利用して本人確認が行われます。
そのため、通常は日本のパスポートやビザ情報を使ってオンラインで手続きできます。
| 必要なもの・情報 | 内容 |
|---|---|
| 日本のパスポート | 旅券番号、氏名、生年月日など |
| 有効なビザ | ワーキングホリデー417など、対象となるビザ |
| オーストラリア国内の住所 | 現在の居住地と郵送先住所 |
| 電話番号 | 連絡可能な電話番号 |
| メールアドレス | 普段確認できるメールアドレス |
| 過去の税務情報 | 以前のTFNやABNなどがあればその情報 |
| その他の個人情報 | 過去の氏名、配偶者の情報など、該当する場合 |
銀行口座は必要?
TFNを申請するだけであれば、オーストラリアの銀行口座を開設済みである必要はありません。
したがって、銀行口座の開設前でもTFNを申請できます。
逆に、銀行口座の開設時にTFNを持っていなくても、後から銀行へ登録できる場合があります。
雇用主が決まっていない場合は?
仕事が決まっていなくても申請できます。
むしろ仕事が見つかってから初めて申請するより、早めに申請しておく方が給与関係の手続きがスムーズになります。
パスポートのコピーを郵送する必要はある?
通常のIARオンライン申請では、パスポートの原本やコピーを郵送する必要はありません。
ただし、オンラインで本人確認ができず、別の申請方法を案内された場合は、その方法に応じた書類が必要になることがあります。
なお、オーストラリア市民・居住者向けの別のTFN申請方法では、郵便局での本人確認が必要な場合があります。ワーキングホリデー渡航者が利用するIARとは手続きが異なるため、混同しないようにしましょう。
TFNのオンライン申請方法・手順
それでは、実際のオンライン申請の流れを見てみましょう。
申請は、オーストラリア税務局の公式サイトから行います。
TFNの申請は無料です。政府の公式ページから申し込む場合、申請代行業者などを利用する必要はありません。
STEP 1.ATOの公式サイトにアクセスする
まず、次の公式ページへアクセスします。
ページ内の「Apply online for a TFN using the IAR」などの案内から申請画面へ進みます。
申請画面の表示やボタンの名称は変更されることがありますので、現在の画面に従ってください。
STEP 2.申請画面を開始する
申請画面で説明を読み、「Start」を選択します。
続いて、パスポート情報や個人情報を入力する画面へ進みます。
入力する氏名、生年月日、パスポート番号などは、パスポートの記載と一致させてください。
STEP 3.パスポート情報を入力する
パスポート番号、発行国などを入力します。
例えば、日本のパスポートなら、発行国としてJapanを選択します。
ビザの情報は、パスポートに関連付けられた記録を通じて照合されます。
STEP 4.個人情報を入力する
氏名、生年月日、過去に使用した氏名、配偶者の情報など、画面で求められる項目を入力します。
該当しない項目については、画面の案内に従って回答してください。
過去にオーストラリアでTFNを取得したことがある方は、その情報についても正しく申告する必要があります。
STEP 5.住所を入力する
現在の居住地と郵送先住所を入力します。
特に重要なのが、Postal Addressという郵送先住所です。
TFNの通知書は、この住所へ郵送されます。
郵便物を確実に受け取れる住所を使用してください。
STEP 6.連絡先を入力する
電話番号やメールアドレスなどを入力します。
申請後にATOから連絡がある場合に備え、確認できる連絡先を使用しましょう。
STEP 7.内容を確認して送信する
最後に入力内容を確認します。
氏名、パスポート番号、生年月日、住所などに誤りがないか、もう一度確認しましょう。
問題がなければ、申告内容が正しいことを確認する欄にチェックを入れ、「Submit」を選択します。
STEP 8.ATO Receipt IDを保存する
申請を送信すると、受付番号であるATO Receipt IDが表示されます。
この番号は、申請後の問い合わせなどで必要になることがあります。
画面を閉じる前に、受付番号を記録するか、確認画面を保存しておきましょう。
この受付番号はTFNそのものではありません。正式なTFNは、申請処理が完了した後に通知されます。
申請にかかる時間は入力内容にもよりますが、ATOの案内では約20分が目安とされています。
時間に余裕があるときに、落ち着いて手続きを進めるとよいでしょう。
申請フォームの英語項目と入力時の注意点
TFNのオンライン申請は英語なので、初めての方は少し戸惑うかもしれません。
ただし、パスポートに関する基本情報や住所、連絡先などが中心です。
よく使われる英語を確認しておきましょう。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Passport Number | パスポート番号 |
| Country of Origin | パスポートの発行国・国籍に関する項目 |
| Family Name | 姓 |
| Given Name | 名 |
| Date of Birth | 生年月日 |
| Previous Name | 以前使用していた氏名 |
| Residential Address | 現在の居住地住所 |
| Postal Address | 郵便物の送付先住所 |
| Contact Details | 連絡先情報 |
| Spouse | 配偶者・一定のパートナー |
| Declaration | 申告・確認事項 |
| Submit | 送信する |
| Receipt ID | 申請受付番号 |
これらは申請時によく使用される用語であり、現在の画面に表示されるすべての項目を示したものではありません。
姓名を逆に入力しない
日本人の場合、姓と名の順序を間違えないよう注意してください。
Family Nameが姓、Given Nameが名です。
パスポートに記載されているローマ字表記を確認し、正確に入力してください。
また、結婚などによって過去に異なる氏名を使用していた場合は、その項目にも適切に回答します。
生年月日の表示形式に注意
オーストラリアの書類では、日付を日・月・年の順番で表示することがあります。
例えば、1999年4月8日を08/04/1999と表示する形式です。
日本で使う年月日の順序とは異なる場合があるため、画面上の指定された形式に従って入力してください。
オーストラリアの住所の書き方
郵送先住所には、通常、番地、道路名、サバーブ、州、郵便番号などを入力します。
サバーブ(Suburb)は、都市の中の地区名に相当するものです。
例えば、シドニー(Sydney)に滞在する場合でも、実際の宿泊先が市内のどのサバーブにあるのかによって、住所の記載が異なります。
アパートやユニットに住む場合は、部屋番号と建物番号を区別して記載します。
住所を誤るとTFNの通知書が届かない可能性があるため、宿泊先や賃貸契約書に記載された正式な住所を確認してください。
住所が決まっていない場合はどうする?
ワーキングホリデーでは、到着後すぐにシェアハウスが決まるとは限りません。
最初はホステルやホテルに滞在しながら、仕事や住まいを探す方も多いと思います。
しかし、TFNのオンライン申請では、通知書を受け取るためのオーストラリア国内の郵送先住所が必要です。
ホステルやホテルの住所でも申請できる?
宿泊施設が利用者宛ての郵便物を受け取り、保管してくれる場合は、その住所を郵送先として使用できることがあります。
ただし、すべての宿泊施設が郵便物の受け取りに対応しているわけではありません。
申請する前に、フロントなどで確認してください。
また、TFNが届く前にチェックアウトする場合は、郵便物の保管や転送が可能かも確認する必要があります。
知人宅の住所を使用してもよい?
オーストラリアに知人や家族がいて、本人宛ての郵便物を確実に受け取れる場合は、郵送先として使用できることがあります。
ただし、現在の居住地を入力する欄には、実際の状況を正確に記載する必要があります。
郵送先住所と居住地住所は、必ずしも同じである必要はありません。
申請直後に引っ越す予定の場合
TFNの通知書は、申請時に登録されたオーストラリア国内の郵送先住所へ送られます。
引っ越しの予定がある場合、通知書を受け取れなくなる可能性があります。
郵便物を確実に受け取れる住所を使うか、必要に応じてATOへ住所の変更方法を確認してください。
特に、最初の宿泊先に数日しか滞在しない方は注意が必要です。
申請を急ぐことも大切ですが、それ以上に、TFNの通知書を確実に受け取れる郵送先を確保することが重要です。
TFNが届くまで何日?28日を過ぎても来ない場合
TFNのオンライン申請を行った後は、ATOによる処理を待ちます。
ATOの公式案内では、TFNの通知書がオーストラリア国内の郵送先住所へ届くまで、最長28日程度かかる場合があるとされています。
早く届くケースもありますが、必ず数日以内に受け取れるとは限りません。
特に仕事を探している方は、申請から発行までの時間を見込んでおきましょう。
TFNはメールで届く?
外国パスポート保有者向けのIAR申請では、通常、TFNを記載した通知書がオーストラリア国内の郵送先住所へ送られます。
申請時にメールアドレスを登録したからといって、正式な番号が必ずメールで送られてくるわけではありません。
また、申請完了時のReceipt IDは、TFNとは別の番号です。
雇用主へ提出する際には、正式なTFNを使用してください。
28日を過ぎても通知書が届かない場合
ATOは、申請から28日経過しても通知書が届かない場合、受付番号を用意して問い合わせるよう案内しています。
問い合わせの際には、次の情報を手元に用意しておくとよいでしょう。
- 申請時のATO Receipt ID
- パスポート番号
- 氏名・生年月日
- 申請時に使用した郵送先住所
- 申請日
税務局の個人向け問い合わせ窓口は、オーストラリア国内から13 28 61です。
電話の受付時間は変更されることがあるため、利用前に公式サイトで確認してください。
通知が遅いので、もう一度申請してもよい?
これは避けてください。
ATOは、TFNを待っている間に重複申請をすると、かえって処理が遅れる可能性があると案内しています。
番号が届かない場合は、同じ申請を繰り返すのではなく、受付番号を使って問い合わせましょう。
公式情報:ATO:TFNの申請条件と受け取り方法
TFNが届く前に仕事を始められる?
オーストラリアへ到着してすぐに仕事が決まった場合、まだTFNの通知書が届いていないこともあるでしょう。
そんなときに心配になるのが、TFNがなければ仕事を始められないのかという点です。
結論からいうと、TFNがまだ届いていなくても、適切な就労可能ビザを持っていれば、仕事を始めることは可能です。
TFNは税務上の番号であり、就労許可そのものではありません。
ただし、給与の源泉徴収を適切に行うため、雇用主にはTFNの取得状況を知らせる必要があります。
TFN申請中であることを雇用主に伝える
仕事を始める際には、雇用主からタックス・ファイル・ナンバー・デクラレーション(Tax file number declaration)という税務申告の手続きを案内されることがあります。
現在は電子的に手続きする職場もありますが、目的は同じです。
TFNを申請済みで番号を待っている場合は、その旨を正しく申告します。
この申告によって、通常、申請中であることを雇用主へ伝えた後、28日間はTFNの提出を待ってもらえる仕組みがあります。
ただし、雇用主の給与処理や源泉徴収は、申告した内容と適用される税務規則に従って行われます。
仕事が決まったら何を伝える?
英語で説明する場合は、次のように伝えることができます。
I have already applied for a Tax File Number, but I haven’t received it yet.
「すでにTFNを申請していますが、まだ受け取っていません」という意味です。
さらに、
I’ll provide my TFN as soon as I receive it.
「届き次第、TFNを提出します」と伝えればよいでしょう。
TFNが届いたら、雇用主へ速やかに提出してください。
申請前でも仕事を始められる?
仕事を始めるために、TFNを事前取得することが法律上一律に義務付けられているわけではありません。
ただし、TFNを申請していない場合と、すでに申請して番号を待っている場合では、税務上の取り扱いが異なります。
高い源泉徴収税率が適用されることを避けるためにも、到着後早めに申請することをおすすめします。
TFNがないと税金は高くなる?
TFNを申請しておきたい理由のひとつが、給与から源泉徴収される税金です。
オーストラリアのワーキングホリデー渡航者には、通常の居住者とは異なる給与源泉徴収の仕組みがあります。
ワーキングホリデー渡航者を雇用する事業者としてATOへ登録している雇用主は、一般的に、年間A$45,000までの対象給与から15%の税金を源泉徴収します。
ただし、この税率は、すべての状況で必ず適用されるという意味ではありません。
雇用主の登録状況、TFNの申告状況、税務上の居住者判定、租税条約の適用などによって、税務上の取り扱いが異なる場合があります。
TFNを提出していない場合
TFNを提出しておらず、申請中であることや提出免除の条件も申告していない場合、雇用主は通常より高い税率で源泉徴収する必要があります。
ATOの一般的な規則では、外国居住者に該当する従業員がTFNを提出していない場合、45%の源泉徴収が必要になることがあります。
ただし、TFNをすでに申請し、所定の申告を行っている場合には、通常28日間の猶予があります。
| 状況 | 一般的な取り扱い |
|---|---|
| TFNを提出済み | 適用される税務条件に従って源泉徴収 |
| TFN申請中と正しく申告 | 通常28日間の提出猶予 |
| TFN未提出・申請中の申告なし | 高い税率での源泉徴収対象となる場合がある |
| 申請中の申告後28日を超えても未提出 | 高い税率での源泉徴収が必要となる場合がある |
源泉徴収された税金は戻ってくる?
給与から必要以上に税金が差し引かれていた場合、年度終了後のタックスリターンによって精算されることがあります。
ただし、必ず全額が返金されるわけではありません。
年間の所得、源泉徴収額、税務上の居住者区分、租税条約などによって最終的な税額が決まります。
また、雇用主が適切に源泉徴収していても、追加の税金が発生する場合もあります。
TFNを取得し、雇用主へ正しく提出しておけば、給与の税務処理を適切に進めやすくなります。
公式情報:ATO:TFN Declaration
公式情報:ATO:給与源泉徴収の計算ツール
TFNを雇用主へ提出する方法
TFNの通知書が届いたら、次は雇用主へ番号を伝えます。
通常、仕事を始めるときには、給与の支払いに必要な情報を提出するよう求められます。
主なものは、次のような情報です。
- 氏名、住所、生年月日
- 銀行口座情報
- TFN
- 税務上の居住者区分などに関する申告
- スーパーアニュエーションに関する情報
TFNは、雇用主から案内された正式な給与・税務書類、または安全なオンラインシステムを通じて提出してください。
仕事を変えるたびに提出する?
はい。新しい雇用主に対しても、給与の税務処理に必要な情報を提出します。
ただし、転職するたびに新しいTFNを取得する必要はありません。
同じ番号を使用できます。
また、雇用主からTFN Declarationの提出を求められた場合、前職の情報をそのまま使い回すのではなく、新しい雇用関係に応じて手続きを行ってください。
雇用主がTFNを登録しているか確認する
初回の給与が支払われたら、給与明細(Payslip)を確認しましょう。
給与明細には、通常、税引前の給与、源泉徴収された税金、実際の支払額などが記載されています。
TFNを提出したのに予想以上の税金が差し引かれている場合は、雇用主の給与担当者へ確認してください。
なお、税額はTFNの提出だけで決まるものではなく、給与や雇用主の登録状況などによっても変わります。
TFNとABNの違い
オーストラリアの仕事探しでは、TFNのほかにABNという番号を求められることがあります。
この2つは役割が異なります。
ABNは、オーストラリアン・ビジネス・ナンバー(Australian Business Number)の略で、事業者を識別するための番号です。
TFNは個人の税務番号、ABNは事業者の識別番号と考えると分かりやすいでしょう。
| 項目 | TFN | ABN |
|---|---|---|
| 正式名称 | Tax File Number | Australian Business Number |
| 主な目的 | 個人の税務管理 | 事業者の識別 |
| 一般的なアルバイト | 通常使用する | 通常不要 |
| 個人事業主 | 税務申告などで使用 | 事業内容により必要 |
| 番号の桁数 | 通常9桁 | 11桁 |
レストランでアルバイトする場合は?
レストランやホテルなどに従業員として雇用される場合は、通常、TFNを使用して給与の源泉徴収が行われます。
このような一般的な雇用で、ABNを取得する必要はありません。
ABNで働くよう求められた場合
配達、清掃、建設関連など、一部の仕事では、個人事業主としてABNを使って働くケースがあります。
ただし、雇用主が「ABNを取れば税金や退職年金を払わなくてよい」と考えて、実際には従業員に当たる人を個人事業主として扱うことは問題になります。
これは偽装請負(Sham Contracting)と呼ばれる場合があります。
ABNで働く場合は、給与所得者と異なり、自分で税金を管理する必要が生じることもあります。
また、事業者としての責任や保険などについても確認が必要です。
ワーキングホリデーの仕事探しでABNが必要と言われた場合は、本当に独立した事業者として働く契約なのか、事前に確認してください。
参考:フェアワーク・オンブズマン(Fair Work Ombudsman):個人事業主と従業員の違い
セカンドワーホリや転職でも同じTFNを使える?
一度取得したTFNは、基本的に生涯使用する個人の税務番号です。
したがって、オーストラリア国内で転職しても、新しいTFNを取得する必要はありません。
また、シドニーからメルボルン(Melbourne)へ引っ越した場合も、同じ番号を使用します。
セカンド・サードワーホリの場合
初回ワーキングホリデーでTFNを取得し、その後セカンド・サードワーホリへ進む場合も、原則として同じTFNを使用します。
新しいビザを取得するたびに、TFNを申請し直す必要はありません。
いったん日本に帰国した場合
例えば、初回ワーキングホリデーを終えて日本へ帰国し、翌年セカンドワーホリでオーストラリアへ戻る場合も、以前取得したTFNを使用します。
日本へ帰国したからといって、TFNが自動的に失効するわけではありません。
パスポートを更新した場合
TFNは個人に割り当てられる番号なので、パスポートを更新しても新しいTFNが必要になるわけではありません。
ただし、ATOに登録されている氏名や連絡先などが変わった場合には、必要に応じて登録情報を更新してください。
ビザの種類が変わった場合
ワーキングホリデーから学生ビザや別の就労ビザへ変更した場合も、TFNはそのまま使用できます。
ただし、税務上の居住者区分や給与源泉徴収の取り扱いは、状況によって変わる場合があります。
ビザの種類が変わったときには、必要に応じて雇用主へ新しい情報を伝えてください。
TFNを忘れた・紛失した場合の確認方法
以前オーストラリアで働いたことがある方の中には、TFNを取得したものの、番号を忘れてしまったという方もいるでしょう。
その場合は、改めて別の番号を申請するのではなく、以前のTFNを確認します。
過去の書類を確認する
TFNが記載されている可能性のある書類には、次のようなものがあります。
- ATOから届いたTFN通知書
- 以前のタックスリターン関係書類
- ATOの税務通知書
- 税理士が作成した申告書類
- 一部のスーパーアニュエーション関連書類
給与明細などにはTFNの一部しか表示されていない場合や、番号が記載されていない場合もあります。
マイガブ(myGov)で確認する
オーストラリア政府のオンラインサービスであるマイガブに、ATOのサービスを連携している場合は、オンラインでTFNを確認できます。
ATOのオンラインサービスにログインし、番号を確認する機能を利用してください。
ATOへ問い合わせる
オンラインで確認できない場合や、以前の書類が残っていない場合は、ATOへ問い合わせる方法があります。
本人確認が必要になるため、パスポートなどの身分証明情報を用意しておきましょう。
また、TFNを紛失した場合に、自分の判断で新しい申請を繰り返すことは避けてください。
TFNは、転職や帰国、引っ越しによって新しい番号へ変わるものではありません。
TFNの詐欺・個人情報保護に注意
TFNは、税金に関する重要な個人情報です。
申請や仕事探しの際には、番号を安易に第三者へ渡さないようにしましょう。
TFNの取得は無料
ATOの公式申請では、TFNの取得料金はかかりません。
インターネット上にはTFNの申請を代行するサービスもありますが、政府の正式な申請料金が必要というわけではありません。
自分で手続きできる方は、ATOの公式サイトから申請すれば十分です。
仕事に応募する段階でTFNを要求されたら?
TFNは、採用後に雇用主が給与の税務処理を行う際など、正当な必要がある場合に提出するものです。
ATOは、採用される前の求人応募書類にTFNを記載しないよう案内しています。
求人への応募段階でTFNを求められた場合は、その目的や提出先を確認してください。
電話やSMSでTFNを聞かれた場合
ATOや政府機関を名乗る電話、SMS、メールによる詐欺にも注意が必要です。
例えば、「TFNに問題がある」「すぐに支払わなければ逮捕される」「リンクから個人情報を入力するように」といった連絡は、詐欺の可能性があります。
不審な連絡を受けた場合は、メッセージ内のリンクや電話番号をそのまま使用せず、ATOの公式サイトから問い合わせ先を確認してください。
TFNの写真をSNSなどへ公開しない
TFNの通知書には重要な個人情報が含まれています。
通知書をSNSへ投稿したり、知人とのグループチャットに画像を共有したりすることは避けましょう。
また、雇用主へ提出する場合も、必要以上に多くの人が閲覧できる方法は避け、正式な提出方法を利用してください。
公式情報:ATO:税務情報と個人情報の保護
オーストラリアのTFN申請に関するよくある質問
まとめ|TFNはワーホリ到着後、早めに無料申請しておこう
オーストラリアでワーキングホリデーを始める方にとって、TFNは仕事や税金の手続きに欠かせない番号です。
日本国籍者で、就労可能なワーキングホリデービザを持っている場合、通常はオーストラリア到着後にATOの公式サイトから無料で申請できます。
申請に必要なのは、主にパスポート情報、個人情報、オーストラリア国内の住所、連絡先などです。
正式なTFNが郵送されるまでには最長28日程度かかる場合があるため、仕事が決まってからではなく、到着後早めに手続きを進めるとよいでしょう。
ただし、郵送先が決まっていない場合は、通知書を確実に受け取れる住所を確保してから申請してください。
TFNが届く前に仕事が決まった場合も、就労可能なビザがあれば働くことは可能です。雇用主にはTFNを申請中であることを正しく伝え、番号が届き次第提出しましょう。
また、TFNは一度取得すれば、転職、引っ越し、セカンド・サードワーホリなどでも引き続き使用できます。
申請は無料なので、必要のない代行料金を支払う必要はありません。公式サイトを使用し、重要な個人情報であるTFNを安全に管理してください。
オーストラリアへ到着したら、郵送先の確保、TFNの申請、銀行口座の開設を早めに進めておくと、仕事探しから給与の受け取りまでスムーズに準備できます。
これからワーキングホリデーを始める方は、仕事が見つかる前の時間を使って、こうした基本的な手続きを済ませておきましょう。
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