オーストラリア留学のOSHCとは?学生ビザに必要な健康保険の料金・補償内容・加入方法を解説

オーストラリアへ留学する際、授業料や航空券、滞在先とあわせて準備しなければならないのが健康保険です。

学生ビザでオーストラリアに滞在する場合、原則としてOSHCという留学生専用の健康保険に加入する必要があります。

OSHCは、オーバーシーズ・スチューデント・ヘルス・カバー(Overseas Student Health Cover)の略です。

オーストラリアでは、日本の健康保険証を使って病院を受診することはできません。日本人留学生は通常、オーストラリアの公的医療保険であるメディケアも利用できないため、病気やけがをした場合に医療費を自己負担することになります。

その負担を軽減するために設けられているのがOSHCです。

ただし、OSHCは、日本の健康保険とまったく同じ仕組みではありません。

例えば、一般開業医(GP)の診察や入院、手術、緊急時の救急車などには補償がありますが、通常の歯科治療や眼鏡の購入、理学療法などは基本プランでは対象外となることが多くあります。

また、OSHCに加入していても、病院や医師が請求する料金によっては自己負担が発生します。

「OSHCに加入していれば、病院代はすべて無料」と考えていると、実際に診察を受けた際に戸惑うかもしれません。

さらに、保険会社によって保険料や補償内容、医療機関との提携状況、保険金の請求方法などが異なります。

留学先の学校が勧めるOSHCへ必ず加入しなければならないわけではなく、自分で保険会社を比較して選ぶことも可能です。

この記事では、オーストラリアのOSHCについて、学生ビザとの関係、料金の比較方法、主要保険会社、医療費の補償範囲、加入手続き、病院の利用方法、保険会社の変更、帰国時の払い戻しまで詳しく解説します。

2026年10月時点のオーストラリア内務省、保健省、各保険会社の公式情報をもとにしています。

オーストラリアの語学学校へ1年間留学します。学校からOSHCの料金も請求されているのですが、日本で海外留学保険に入れば、OSHCは不要になりますか?
学生ビザ500で留学する場合、日本の一般的な海外留学保険だけでは、通常OSHCの加入義務を満たせません。原則として、オーストラリア政府が認めるOSHCへの加入が必要です。ただし、学校が手配する保険に限定されず、自分で保険会社を選ぶこともできます。




OSHCとは?オーストラリア留学生専用の健康保険

OSHCは、オーストラリアへ留学する外国人学生と、その家族のための健康保険です。

オーストラリアの学生ビザ(Student Visa/Subclass 500)では、原則として滞在期間中の適切な医療保険への加入が求められます。

OSHCは、その学生ビザの健康保険要件を満たすための保険です。

OSHCの主な役割

  • 一般開業医(GP)の診察費用の一部を補償する
  • 専門医の診察費用の一部を補償する
  • 対象となる入院・手術費用を補償する
  • 緊急時の救急車の費用を補償する
  • 血液検査・レントゲンなどの検査費用の一部を補償する
  • 一定の処方薬の費用を補償する

ただし、保険会社やプランによって、具体的な支払額や補償条件は異なります。

日本の健康保険と何が違う?

日本では健康保険に加入している人が病院を受診する場合、一般的には窓口で一定割合を自己負担します。

一方、オーストラリアのOSHCでは、医療サービスごとに決められた基準額をもとに、保険会社が支払う金額を計算します。

病院が請求する料金と保険会社の補償額との差額は、本人が負担する場合があります。

また、医療機関によっては、診察料の全額をいったん支払い、その後に保険会社へ請求することもあります。

この違いを理解しておくと、現地で診察を受ける際に困りにくくなります。

学生ビザでOSHCは必須?加入しなくてもよい人は?

学生ビザ500でオーストラリアに滞在する場合、原則としてOSHCへの加入が必要です。

学生ビザには、適切な健康保険を維持することを求めるビザ条件8501が付けられることがあります。

この条件を満たさない状態が続くと、ビザに関する問題が生じる可能性があります。

OSHCが必要な主な留学生

  • オーストラリアの語学学校へ学生ビザで留学する人
  • 大学・大学院で学ぶ留学生
  • TAFEや専門学校へ留学する人
  • 学生ビザで小学校・中学校・高校へ留学する人
  • 学生ビザに同行する配偶者や扶養家族

コースの種類によって、保険に加入するかどうかを自由に選べるというわけではありません。

日本の海外旅行保険では代用できない?

一般的な日本の海外旅行保険や海外留学保険は、学生ビザのOSHC加入要件を満たすものとは扱われません。

そのため、日本で高額な留学保険に加入していても、原則としてOSHCにも加入する必要があります。

ただし、OSHCとは別に、日本の海外留学保険を追加して利用することは可能です。

OSHCが免除される人もいる

オーストラリア内務省は、一定の条件を満たすノルウェー、スウェーデン、ベルギーの留学生について、OSHCの加入免除を認めています。

これは、それぞれの国の医療保障制度などとの関係による例外です。

日本はこの免除対象に含まれていません。

そのため、日本から学生ビザで留学する場合は、通常OSHCが必要です。

観光ビザで短期留学する場合

観光ビザなどで認められた範囲の短期学習を行う場合、学生ビザ500とは異なる健康保険の条件が適用されます。

学生ビザを取得せずに短期間の語学研修へ参加する場合などは、OSHCではなく、旅行保険や海外渡航者向け保険を検討することがあります。

ただし、実際に認められる学習期間やビザ条件は、利用するビザによって異なります。

公式情報:オーストラリア内務省:学生ビザ500の条件

OSHCはいつからいつまで加入する?

OSHCの加入期間について、よくある間違いが、学校の授業期間だけ保険に加入することです。

学生ビザでは、オーストラリアに滞在する期間を通じて適切な健康保険を維持する必要があります。

保険開始日は入国日に合わせる

例えば、語学学校が4月6日に始まるため、3月28日にシドニー(Sydney)へ到着する場合です。

このとき、OSHCの開始日を4月6日に設定してしまうと、3月28日から4月5日まで保険がありません。

内務省は、国外から学生ビザで渡航する場合、OSHCの補償開始日をオーストラリア入国日に合わせるよう案内しています。

学校が始まる日ではないので注意してください。

保険終了日はコース修了日とは限らない

学生ビザでは、コース終了後も一定期間の滞在が認められる場合があります。

例えば、1年間のコースを修了した後、旅行や帰国準備のために数週間滞在するケースです。

OSHCの補償期間がコース修了日で終わってしまうと、その後の滞在期間に保険がなくなる可能性があります。

さらに、内務省は学生ビザの滞在許可期間を決める際、OSHCの終了日も考慮します。

十分な期間のOSHCを購入していないと、希望していたコース終了後の滞在期間までビザが認められない場合があります。

項目 確認する日付
OSHC開始日 オーストラリアへ入国する日
コース開始日 学校の授業開始日
コース終了日 学校の正式な修了日
OSHC終了日 必要な滞在期間をカバーする日
学生ビザ終了日 内務省が許可した最終日

内務省では、コース期間が10か月以上かどうか、学年末に終了するかどうかなどによって、学生ビザの一般的な滞在許可期間を案内しています。

例えば、10か月以上のコースをオーストラリアの学年末に修了する場合、翌年3月15日までのビザが認められることがありますが、その期間に対応するOSHCなどの条件を満たす必要があります。

実際のビザ期間は個別に決定されるため、必ず内務省の公式案内を確認してください。

内務省:学生ビザの滞在期間とOSHCの必要期間

OSHCの料金はいくら?保険料の比較方法

OSHCの料金は、保険会社、加入期間、契約する人数、補償内容などによって異なります。

また、同じ保険会社でも、基本プランと追加補償付きプランでは料金が異なります。

そのため、OSHCにはすべての留学生に共通する月額料金があるわけではありません。

実際の保険料は公式サイトで見積もる

例えば、メディバンク(Medibank)の公式サイトでは、2026年10月時点で、留学生向けOSHCの一部商品について月A$79.10からという参考料金が表示されています。

ただし、これは特定の商品・条件に基づく参考表示であり、すべての人がこの料金で加入できるという意味ではありません。

加入期間が12か月を超える場合などは、正式な見積もりが必要です。

料金を比べるときの条件を揃える

OSHCの保険料を比較するときは、少なくとも次の条件を揃えましょう。

  • 加入人数:本人のみ、夫婦、家族など
  • 補償開始日
  • 補償終了日
  • 基本プランか追加補償付きプランか
  • 保険料の総額
  • 医療費の補償上限や自己負担額

例えば、A社が12か月分、B社が14か月分の見積もりを出している場合、単純に総額だけ比較しても意味がありません。

学生ビザのために必要な同一期間で比較してください。

保険料の計算例

仮に、次の2つの保険プランがあった場合を考えてみます。

項目 プランA プランB
比較用の月額換算 A$75 A$90
12か月分の単純計算 A$900 A$1,080
12か月の差額 A$180

※これは保険料の比較方法を示す仮定の計算であり、実際の保険会社の見積もりではありません。OSHCは加入期間などに応じて保険料が計算されるため、必ず公式見積額を確認してください。

年間A$180の差なら、補償内容や医療機関の利用しやすさに価値があるかを考えるとよいでしょう。

一方、基本的な補償が十分で、利用する医療機関にも不便がなければ、料金の安いプランを選ぶ方法もあります。

保険料は変更される

OSHCの料金は固定ではありません。

例えば、エーエイチエム(ahm OSHC)の公式見積もりページでは、2026年11月1日から保険料が変更される旨の案内が出ています。

過去のブログ記事や留学エージェントの料金表が、現在の加入料金と一致しない場合もあります。

正式に加入する前に、必ず最新の料金を確認してください。

主要OSHC保険会社5社を比較

オーストラリア政府が2026年8月に公表したOSHCの公式案内では、OSHCを取り扱う保険会社として次の5つが紹介されています。

メディバンクとahmは同じグループですが、別の商品として取り扱われています。

保険会社 主な確認ポイント 公式サイト
アリアンツ・ケア・オーストラリア(Allianz Care Australia) 基本プランと追加補償プラン、医療機関ネットワーク、アプリ 公式サイト
ブーパ(Bupa Australia) 病院・GPネットワーク、オンライン診療、医療費請求 公式サイト
メディバンク(Medibank) 基本・上位プラン、医療相談、病院・処方薬の補償 公式サイト
エーエイチエム(ahm OSHC) 保険料、基本補償、アプリ、サービス内容 公式サイト
ニブ(nib OSHC) 補償内容、提携医療機関、保険金請求方法 公式サイト

アリアンツ・ケア・オーストラリア

アリアンツには、基本補償のOSHC Standardと、追加の補償・サービスを含むOSHC Essentialsがあります。

例えば、Essentialsには、所定の心理カウンセリング費用への追加給付、処方薬の年間補償上限の拡大、一定額までの本国送還費用の補償などが設けられています。

一方、Standardでも学生ビザのための基本的な健康保険要件を満たす商品として提供されています。

ブーパ

ブーパは、医療機関の検索、オンライン診療、保険金請求用の会員サービスなどを提供しています。

同社のOSHCでは、一定の条件でオンライン診療を自己負担なしで利用できるサービスもあります。

ただし、補償される診療の種類や利用方法には条件があるので、加入する商品の案内を確認してください。

メディバンク

メディバンクでは、学生ビザの要件を満たすOSHCの基本商品と、追加のサービスを含む商品などが用意されています。

24時間の医療相談やオンライン診療などが利用できる商品もあります。

また、一部の商品は提携する学校を通じて加入する仕組みとなっており、すべての商品を一般向けサイトから直接購入できるわけではありません。

ahm OSHC

ahmはメディバンクのグループに属するOSHCのブランドです。

専用のアプリやオンラインサービスがあり、加入証明書の確認、保険金請求などに利用できます。

料金や補償条件はメディバンクのほかの商品と同一とは限らないため、個別に比較しましょう。

ニブ

ニブもOSHCを提供する保険会社のひとつです。

商品によって補償内容や病院・医師のネットワーク、保険金請求の条件が異なるため、正式な保険約款や加入条件を確認してください。

どの保険会社が一番おすすめ?

料金だけで一律に決めることはできません。

例えば、シドニーの中心部に住む学生と、地方都市で暮らす学生では、利用しやすい提携医療機関が異なる場合があります。

また、持病がある人、妊娠・出産を予定している人、歯科治療への補償を重視する人などでは、選ぶべき条件が異なります。

まずは同一期間・同一人数で見積もりを取り、補償とサービスの違いを比較しましょう。

OSHCで補償される医療費は?

OSHCでは、一般的な医療機関での診察、検査、入院、手術など、一定の医療費を補償します。

ただし、すべての費用が無条件に全額補償されるわけではありません。

オーストラリア政府は、OSHCの基本補償に含めなければならない最低限の医療サービスと給付水準を定めています。

基本的な補償の概要

医療サービス 基本的なOSHCの補償
一般開業医(GP) 原則MBS料金の85%以上に相当する給付
専門医の診察 原則MBS料金の85%以上に相当する給付
血液検査・レントゲン 原則MBS料金の85%以上に相当する給付
入院中の医師による治療 原則MBS料金の100%に相当する給付
公立病院での入院 所定の公立病院料金について補償
私立病院での入院 提携状況や所定の最低給付額に応じて補償
緊急救急車 条件を満たす緊急搬送費用を補償
処方薬 所定の対象薬について上限付きで補償

MBSとは、メディケア・ベネフィッツ・スケジュール(Medicare Benefits Schedule)の略で、オーストラリア政府が医療サービスごとに設定している基準料金です。

OSHCの保険会社は、このMBSをもとに補償額を計算します。

ただし、上の表は政府の基本補償の概要です。保険会社によっては、GPの診察についてMBS料金の100%を補償するなど、最低基準を上回る商品を提供しています。

入院すればすべて無料になるわけではない

公立病院や私立病院での入院には補償がありますが、実際の請求額と保険会社が支払う金額の間に差が出ることがあります。

特に、私立病院との提携契約の有無、医師の追加請求、個室料金などに注意が必要です。

緊急時を除き、入院や手術を受ける前には、保険会社へ補償額と自己負担額を確認することをおすすめします。

救急外来を受診する場合

病院の救急外来を利用しても、必ず入院するとは限りません。

入院せずに診察・検査だけを受けて帰宅する場合には、医療サービスごとの補償条件や自己負担が関係することがあります。

私立病院の救急外来で別途施設利用料がかかる場合もあるため、病院の料金体系と保険会社の補償範囲を確認してください。

GPの診察料はいくら自己負担する?MBSとGap Fee

オーストラリアで体調を崩した場合、まず受診することが多いのがGPと呼ばれる一般開業医です。

GPは、日常的な病気やけがの診察を行い、必要に応じて専門医への紹介状などを発行します。

OSHCではGPの診察費用が補償されますが、支払額の計算方法を理解しておくことが大切です。

Gap Feeとは?

ギャップ・フィー(Gap Fee)とは、医療機関が請求した料金から保険会社の給付額を差し引いた、本人の自己負担額です。

例えば、病院の診察料金がA$90で、OSHCからA$50が支払われる場合、差額のA$40が自己負担になります。

GPの自己負担額を計算してみよう

ここでは説明のため、次の条件を仮定します。

  • GPの診察料金:A$90
  • 該当する診察のMBS基準料金:A$50
  • 加入しているOSHCの給付率:MBSの85%
項目 金額
GPの診察料金 A$90.00
MBSの基準料金 A$50.00
保険給付:A$50×85% A$42.50
本人の自己負担 A$47.50

※この金額は計算方法を説明するための仮定です。実際のMBS料金や医療機関の診察料を示すものではありません。

もし加入するOSHCがMBS料金の100%を補償するプランなら、この例の保険給付額はA$50となり、自己負担はA$40になります。

つまり、同じ診察料金でも、保険会社や商品によって自己負担額が変わります。

自己負担を少なくする方法

保険会社によっては、提携しているGPや医療機関を案内しています。

提携医療機関では、保険会社へ直接請求する仕組みがあり、患者が診察料全額を立て替える必要がない場合があります。

また、GPによって診察料金が異なるため、予約前に料金を確認するのもよいでしょう。

ただし、提携医療機関だから必ず自己負担がゼロになるというわけではありません。

事前に保険の適用範囲を確認してください。



歯科・眼鏡・処方薬・救急車の補償は?

OSHCの基本プランでは、病院や一般的な医療サービスが中心になります。

一方、日本では保険で対応できる医療サービスでも、OSHCでは補償されないものがあります。

歯科治療

通常の虫歯治療、歯石除去、定期歯科検診などは、OSHCの基本プランに含まれないことが一般的です。

そのため、歯科治療を受けるときは、全額自己負担になる可能性があります。

歯科治療の補償を希望する場合は、Extrasと呼ばれる追加保険の加入を検討できます。

ただし、Extrasに加入すればすべての歯科治療が補償されるわけではなく、年間限度額や待機期間などが設定される場合があります。

眼鏡・コンタクトレンズ

通常の眼鏡やコンタクトレンズの購入費用は、基本OSHCでは一般的に補償対象外です。

ただし、医療上必要な眼科診察や検査については、MBSに対応する医療サービスとして補償される場合があります。

眼鏡代と眼科の診察代は別なので、区別して確認してください。

理学療法・マッサージ

理学療法やカイロプラクティックなども、基本OSHCでは補償が限定的です。

ただし、医療上必要な特定のサービスがMBSの対象となっている場合などは、商品によって異なる取り扱いになることがあります。

処方薬

OSHCでは、一定の処方薬について費用の一部を補償します。

政府が定める基本補償では、所定のPBS対象薬などについて、一般患者の自己負担基準額を超える部分を、1品目当たり最大A$50まで給付します。

年間の基本的な給付限度額は、単身契約でA$500、夫婦・家族契約ではA$1,000です。

保険会社がこれを上回る補償を提供する商品もあります。

例えば、上位プランでは処方薬の年間給付限度額が基本プランより高く設定される場合があります。

なお、市販の風邪薬やサプリメントなどがすべて補償されるわけではありません。

救急車

オーストラリアでは、救急車の利用が有料となる場合があります。

OSHCの基本補償では、医療上必要な緊急治療や入院のため、所定の救急サービスによって行われる搬送について、対象費用を100%補償する仕組みです。

ただし、緊急性のない移送や、すべての救急車関連サービスが無条件に補償されるわけではありません。

補償対象は保険会社の約款で確認してください。

持病・妊娠・出産とWaiting Periodの注意点

OSHCには、ウェイティング・ピリオド(Waiting Period)と呼ばれる待機期間があります。

これは、保険の加入後、一定期間が経過するまで、特定の治療について保険金の支払いを受けられない仕組みです。

持病がある場合

オーストラリアへ渡航する前から治療していた病気や、保険加入前から存在していた症状などについては、既往症(Pre-existing Condition)として扱われる場合があります。

既往症に関する治療には、一定の待機期間が設けられることがあります。

例えば、一般的なOSHCでは、既往症に対して12か月の待機期間が設定される場合があります。

ただし、すべての病気に同じ待機期間が適用されるわけではありません。

精神科関連の治療などは、異なる条件が設定されることがあります。

持病がある方は、加入前に保険会社へ直接確認することをおすすめします。

緊急治療の場合

オーストラリア政府のOSHC公式案内では、緊急治療には待機期間が適用されないと説明しています。

ただし、何が緊急治療に該当するか、どの費用が補償されるかは、保険の条件によって判断されます。

緊急時には治療を優先し、可能になった段階で保険会社へ連絡してください。

2026年から妊娠関連治療の待機期間を見直し

2026年の制度変更として重要なのが、妊娠・出産に関する待機期間の取り扱いです。

オーストラリア保健省の2026年8月版OSHC公式案内では、2026年1月1日から、加入期間が2年以上のOSHC契約について、保険会社が妊娠関連治療の待機期間を撤廃する取り組みを始めると説明しています。

ただし、保険会社ごとに実施時期や具体的な条件が異なるため、すべての契約で一律に待機期間がなくなったという意味ではありません。

例えば、一部の保険会社では、提携する大学を通じた特定のOSHC商品について、妊娠・出産関連の待機期間を免除する制度を設けています。

妊娠・出産を予定している方は、次の点を加入前に確認してください。

  • 妊娠・出産に待機期間があるか
  • 2年以上の契約に特別な取り扱いがあるか
  • 入院・出産費用の補償範囲
  • 産婦人科専門医の診察料金と自己負担
  • 私立病院を利用する場合の追加費用
  • 新生児を保険に追加する手続き

とくに、出産を予定している場合は、保険料の安さだけで選ばず、医療費の自己負担と加入条件を詳しく確認することが重要です。

OSHCの加入手続きと学生ビザ申請

OSHCは、通常、日本にいる間に加入手続きを進めます。

学生ビザ500を申請する際には、適切な期間のOSHCへ加入したことを示す情報が必要です。

STEP 1.学校の入学許可とコース期間を確認する

最初に、学校の入学許可書やCoE(Confirmation of Enrolment)に記載されたコース開始日・終了日を確認します。

CoEは、正式にコースへの入学が認められたことを示す電子的な入学確認書です。

学生ビザの申請にも使用します。

STEP 2.OSHCの必要期間を決める

入国予定日、コース期間、予定している滞在期間を確認し、必要なOSHCの加入期間を決めます。

コース修了後もオーストラリアに滞在する予定がある場合は、その期間も考慮します。

STEP 3.保険会社を選ぶ

学校が指定・推奨する保険会社を利用する方法と、自分で保険会社を選ぶ方法があります。

保険料、補償内容、医療機関ネットワークなどを比較してください。

STEP 4.保険料を支払う

選んだ保険会社や学校の案内に従って、必要な期間の保険料を支払います。

学生ビザのOSHCは、通常、必要な加入期間について保険料を前払いする仕組みです。

STEP 5.保険加入証明書を取得する

保険料の支払いと加入手続きが完了すると、保険会社から加入証明書などが発行されます。

書類には、通常、次の情報が記載されています。

  • 保険会社名
  • 加入者氏名
  • 保険証券番号(Policy Number)
  • 補償開始日
  • 補償終了日
  • 契約の種類

STEP 6.学生ビザの申請情報へ入力する

学生ビザの申請では、OSHCの保険会社名、補償期間、保険証券番号などの情報が必要になります。

学校がOSHCを手配した場合には、CoEなどに保険情報が登録されることがあります。

一方、自分でOSHCを手配した場合は、必要な保険情報を申請書へ正確に入力してください。

内務省は、適切なOSHCの情報が提供されない場合、学生ビザの申請が拒否されることがあると案内しています。

STEP 7.入国前に補償開始日を再確認する

航空券の日付を変更した場合や、学校の開始日が変更された場合は、OSHCの加入期間も確認してください。

実際の入国日より補償開始日が遅くならないようにしましょう。

オーストラリアで病気になったら?病院の利用方法

オーストラリアで発熱や腹痛などの体調不良が起きた場合、どこへ行けばよいのでしょうか。

日本では、症状に応じて内科や耳鼻科などへ直接行くことが多いですが、オーストラリアでは、まずGPを受診するのが一般的です。

通常の体調不良ならGPへ

風邪の症状、胃腸の不調、皮膚の問題などであれば、GPへ相談できます。

必要に応じて、専門医の紹介状を発行してもらうこともあります。

OSHCの保険会社によっては、提携するGPをウェブサイトやアプリで検索できます。

予約前に確認したいこと

  • OSHCを利用できる医療機関か
  • 加入する保険会社と提携しているか
  • 診察料金はいくらか
  • 自己負担額が発生するか
  • 予約が必要か
  • オンライン診療に対応しているか

緊急の場合は000へ

重い呼吸困難、意識障害、重大なけがなど、生命に関わる緊急事態では、オーストラリアの緊急通報番号000へ電話してください。

英語で救急車を呼ぶ場合は、Ambulanceと伝えます。

緊急時には、保険の補償確認よりも、必要な医療を受けることを優先してください。

その後、可能になった段階で保険会社へ連絡し、治療内容や費用の取り扱いを確認します。

救急外来を利用するとき

病院の救急外来は、Emergency Department、略してEDと呼ばれます。

生命に関わる症状や重いけがの場合は、救急外来を利用します。

一方、緊急性が低い症状については、GPやオンライン診療などを利用した方が適切な場合があります。

救急外来では、症状の緊急度によって診察の順番が決まるため、到着した順番に診察されるとは限りません。

また、公立病院であっても、OSHC加入者の診察費用が必ず無料になるわけではありません。

医療費の保険金請求・キャッシュレス診療

OSHCを利用して病院を受診した場合、医療費の支払方法には主に2つのパターンがあります。

1.保険会社が医療機関へ直接支払う方法

保険会社と提携している医療機関では、ダイレクト・ビリング(Direct Billing)という仕組みが使えることがあります。

これは、医療機関が保険会社へ直接請求する方法です。

患者は保険で補償されない差額だけを支払う場合があります。

ただし、提携医療機関であっても、すべての医療費が自己負担なしになるわけではありません。

2.一度全額を支払い、後から請求する方法

医療機関がダイレクト・ビリングに対応していない場合は、診察料などをいったん自分で支払います。

その後、保険会社のアプリやウェブサイトから、保険金の請求(Claim)を行います。

請求時に必要になる主な情報

  • 保険証券番号
  • 医療機関の請求書
  • 支払いを証明する領収書
  • 診察日
  • 診察内容や医療サービスの情報
  • 保険金の振込先銀行口座

保険会社によっては、スマートフォンのアプリで領収書を撮影し、アップロードして請求できます。

保険金の受け取りには豪州銀行口座が必要な場合も

例えば、ブーパの公式案内では、保険金の振込先としてオーストラリア国内の銀行口座情報を求めており、海外の銀行口座には直接振り込めないと説明しています。

保険会社によって取り扱いが異なるため、帰国直前の請求では受取方法も確認してください。

領収書は必ず保管する

病院で診察を受けた後は、請求書や領収書を保管してください。

保険金の請求だけでなく、保険会社から追加確認を求められた際にも必要です。

オンライン診療も選択肢

保険会社によっては、アプリを使ったオンライン診療サービスを提供しています。

症状によっては、外出せずに医師へ相談できるため便利です。

ただし、オンライン診療で対応できない症状や、対面診察が必要な場合もあります。

学校指定のOSHCと自分で選ぶOSHCの違い

オーストラリアの学校へ入学手続きをすると、学校からOSHCの料金を提示されることがあります。

授業料や入学金と一緒に請求される場合もあります。

この場合、学校が手配するOSHCに必ず加入しなければならないのでしょうか。

通常は自分で保険会社を選べる

オーストラリア政府の2026年版OSHC公式案内では、留学生は自分でOSHCの保険会社を選べると明記されています。

学校から勧められた保険会社を必ず利用する必要はありません。

また、留学中に保険会社を変更することもできます。

ただし、変更時に保険の空白期間を作らないことが重要です。

学校手配と自己手配の比較

項目 学校が手配 自分で手配
加入手続き 学校がサポートする場合が多い 自分で手続きする
保険会社の選択 学校の提携先が中心 自分で比較・選択できる
保険料 学校が提示する料金 公式見積もりで比較できる
ビザ用の保険情報 学校がCoEなどへ登録する場合あり 自分で申請情報を確認
補償内容の確認 本人が確認する必要あり 本人が確認する必要あり

学校手配の方が高いとは限らない

学校が保険会社と提携し、特定の料金や商品を提供している場合があります。

そのため、学校手配が必ず割高になるというわけではありません。

一方、同じ補償内容で自己手配の方が安い場合もあります。

学校の見積もりを受け取ったら、まず加入期間と保険会社・商品名を確認し、他社の見積もりと比較してみるとよいでしょう。

保険証券の存在を確認する

学校や留学エージェントへ保険料を支払った場合も、加入手続きが完了したことを確認してください。

保険会社名、保険証券番号、補償開始日・終了日を確認し、必要に応じて保険会社へ直接問い合わせることもできます。

学校からOSHCの料金を請求されたという事実だけでは、実際に保険が有効になっていることの証明にはなりません。

保険会社の変更・延長・帰国時の払い戻し

OSHCは一度加入したら、留学期間中ずっと同じ保険会社を使わなければならないわけではありません。

必要に応じて、保険会社の変更や加入期間の延長ができます。

保険会社を変更する場合

例えば、メディバンクのOSHCへ加入していた人が、別の保険会社へ変更する場合です。

新しい保険会社で加入手続きを行い、現在の保険との切り替え日を調整します。

重要なのは、OSHCの補償に空白期間を作らないことです。

また、持病や特定の治療について待機期間がある場合は、以前の保険会社で経過した期間を新しい保険会社へ引き継げるか確認しましょう。

同等の補償であれば待機期間を引き継げる場合がありますが、追加補償の部分などは取り扱いが異なる場合があります。

留学期間を延長する場合

学校を卒業する予定が延びたり、新しいコースへ進学したりする場合は、OSHCの加入期間も確認してください。

保険が期限切れになる前に、必要な延長手続きを行いましょう。

予定より早く日本へ帰国する場合

留学を途中で終了した場合や、学生ビザの申請が認められなかった場合などは、未使用期間のOSHC保険料が返金される場合があります。

ただし、すべてのケースで自動的に全額返金されるわけではありません。

返金条件は、保険会社の約款と実際の状況によって異なります。

例えば、次のような資料を求められる場合があります。

  • 学生ビザの拒否通知
  • 学校の退学・修了証明
  • オーストラリアからの出国記録
  • 航空券などの帰国確認資料
  • 保険証券番号

卒業後に別のビザへ変更する場合

学生ビザから卒業生ビザ485など、別の滞在資格へ変更する場合は、健康保険の要件も変わる可能性があります。

OSHCをそのまま利用できるとは限らないため、新しいビザに対応する保険へ切り替える必要があるか確認してください。

OSHCとは別に、海外渡航者向け健康保険であるOVHCなどが選択肢になる場合があります。

日本の海外留学保険・ワーホリ保険との違い

OSHCへ加入しているのであれば、日本の海外留学保険は不要なのでしょうか。

これは、どこまでの補償を希望するかによって異なります。

OSHCは、学生ビザの健康保険要件を満たすことを主な目的とした医療保険です。

一方、日本の海外留学保険には、医療費だけでなく、携行品の盗難、賠償責任、救援者費用などが含まれる商品もあります。

補償・機能 基本OSHC 日本の海外留学保険
学生ビザ500のOSHC要件 原則満たす 通常、代用不可
一般的な病気・けがの診療 補償あり・自己負担の場合あり 商品・条件による
入院・手術 所定の補償あり 商品・条件による
緊急救急車 所定の補償あり 商品・条件による
携行品の盗難 通常対象外 補償のある商品もある
日常生活の賠償責任 通常対象外 補償のある商品もある
本国への医療搬送 基本プランでは通常対象外 補償のある商品もある
オーストラリア国外の旅行中の医療費 通常対象外 補償地域・条件による

※日本の海外留学保険は商品によって補償内容が大きく異なります。表は一般的な比較です。

OSHCだけでは不足する可能性がある補償

例えば、留学中にパソコンやスマートフォンを盗まれた場合、基本OSHCでは通常補償されません。

また、他人の物を壊して賠償責任が生じた場合なども、基本OSHCの対象ではありません。

そのため、こうしたリスクに備えたい場合は、日本の海外留学保険や別の保険商品を検討することになります。

ワーキングホリデーの場合は?

ワーキングホリデービザ417や462で滞在する場合、学生ビザ500と同じOSHCの加入義務は、通常ありません。

ただし、医療費に備える必要がないという意味ではありません。

ワーホリ渡航者の場合は、日本の海外旅行保険・ワーキングホリデー保険、オーストラリアのOVHCなどから、自分の滞在条件に合う保険を検討できます。

また、仕事中の事故については、労災保険など別の制度が関係する場合もあります。

学生ビザとワーキングホリデービザでは保険の必要条件が異なるため、混同しないようにしましょう。

OSHCに関するトラブルと相談先

OSHCを利用していると、保険会社から医療費の支払いを拒否されたり、返金手続きが進まなかったりする場合があります。

また、学校や留学エージェントへOSHCの料金を支払ったのに、保険が正しく手配されていなかったというトラブルも報告されています。

まずは保険会社へ確認する

補償額や待機期間、保険金の支払いについて疑問がある場合は、加入している保険会社へ問い合わせてください。

保険金が支払われない理由や、どの約款が適用されているか説明を求めることができます。

必要に応じて、診療明細、領収書、加入証明書などを用意しましょう。

保険会社との問題が解決しない場合

オーストラリアには、民間医療保険に関する苦情を受け付ける制度があります。

連邦オンブズマン(Commonwealth Ombudsman)のプライベート・ヘルス・インシュランス・オンブズマン(Private Health Insurance Ombudsman)は、OSHCについても相談を受け付けています。

例えば、次のような問題が対象になります。

  • 保険金の支払いに関するトラブル
  • 待機期間や既往症の判断
  • 契約の取消しや保険料の返金
  • 保険会社からの説明内容
  • 保険会社・仲介業者との契約に関する問題

オンブズマンへの相談は無料です。

Commonwealth Ombudsman:民間医療保険に関する苦情相談

学校がOSHCを手配していなかった場合

学校へOSHCの料金を支払ったにもかかわらず、保険が手配されていなかった場合は、学校にも確認が必要です。

学校側の対応について問題がある場合には、教育機関の種類に応じた学生向けオンブズマンなどが相談先になります。

また、英語での説明が難しい場合、オーストラリアの通訳サービスであるトランスレーティング・アンド・インタープリーティング・サービス(Translating and Interpreting Service/TIS National)を利用できる場合があります。

電話番号は131 450です。

通訳サービスは、対応する機関や利用方法によって費用負担の取り扱いが異なる場合があります。

オーストラリア留学のOSHCに関するよくある質問

オーストラリアのOSHCとは何ですか?

OSHCはOverseas Student Health Coverの略で、オーストラリアの留学生向け健康保険です。学生ビザ500で滞在する場合、原則として加入が必要です。GPの診察、専門医、入院、手術、救急車など、所定の医療費を補償します。
オーストラリアの学生ビザではOSHCへの加入が必須ですか?

原則として必要です。学生ビザ500では、適切な健康保険を滞在期間中に維持する必要があります。ノルウェー、スウェーデン、ベルギーの一部留学生には例外がありますが、日本人留学生は通常OSHCに加入する必要があります。
日本の海外留学保険に入っていればOSHCは不要ですか?

通常、不要にはなりません。日本の一般的な海外留学保険は、学生ビザ500のOSHC要件を満たすものとして扱われません。原則としてOSHCへの加入が必要ですが、携行品や賠償責任などの補償を追加するために日本の海外留学保険を併用することは可能です。
OSHCの保険料は1年間でいくらですか?

保険会社、加入期間、加入人数、補償内容によって異なります。2026年10月時点では、メディバンク公式サイトに一部商品の月A$79.10からという参考表示がありますが、すべての人に適用される料金ではありません。同じ加入期間と契約条件で、複数の保険会社から見積もりを取って比較してください。
OSHCは学校が指定する保険会社に入る必要がありますか?

いいえ。オーストラリア政府の公式案内では、留学生が自分でOSHCの保険会社を選べると説明しています。学校が勧める保険を利用することも、自分で保険会社を比較して加入することも可能です。ただし、学生ビザの補償条件を満たす必要があります。
OSHCでは病院代がすべて無料になりますか?

必ずしも無料にはなりません。OSHCではMBSという政府の医療基準料金をもとに補償額を計算します。医療機関の請求料金が保険給付額を上回る場合、差額のGap Feeを自己負担する必要があります。補償額は保険会社や商品によって異なります。
OSHCで歯科治療や眼鏡代は補償されますか?

通常、基本OSHCには一般的な歯科治療や眼鏡・コンタクトレンズの購入費用は含まれません。こうした費用に備える場合は、Extrasなどの追加保険を検討できます。ただし、補償上限や待機期間などがあります。
OSHCは学校が始まる日から加入すればよいですか?

いいえ。学生ビザでオーストラリア国外から渡航する場合、OSHCの補償開始日は入国日に合わせる必要があります。また、学生ビザの必要な滞在期間を通じて保険を維持する必要があるため、コース修了日だけでなく、その後の滞在期間も考慮してください。
持病や妊娠・出産もOSHCで補償されますか?

補償される場合がありますが、既往症や妊娠・出産関連の治療には待機期間などの条件が設けられることがあります。2026年から、2年以上のOSHC契約について妊娠関連治療の待機期間を撤廃する取り組みも始まっています。具体的な条件は保険会社へ確認してください。
OSHCの保険会社は留学途中で変更できますか?

はい。留学途中でも保険会社を変更できます。ただし、学生ビザの条件を満たすため、OSHCに空白期間が生じないようにする必要があります。既往症などの待機期間を引き継げるかも確認してください。
留学を途中でやめた場合、OSHCの保険料は返金されますか?

途中帰国や学生ビザの拒否など、所定の条件を満たす場合には未使用期間の保険料が返金されることがあります。返金条件や必要書類は保険会社によって異なります。すべてのケースで全額返金されるわけではありません。
ワーキングホリデーでもOSHCに加入しなければなりませんか?

ワーキングホリデービザ417・462では、学生ビザ500と同じOSHC加入義務は通常ありません。ただし、医療費に備えることは重要です。日本の海外旅行保険、ワーキングホリデー保険、オーストラリアのOVHCなどから、ビザ条件に合う保険を検討してください。



まとめ|OSHCは料金だけでなく補償内容と加入期間を比較しよう

OSHCは、オーストラリアへ学生ビザで留学する人のための健康保険です。

日本人が学生ビザ500で留学する場合、原則としてOSHCへの加入が必要になります。

加入期間は、学校の授業期間だけではなく、オーストラリアへの入国日から必要な滞在期間をカバーするように設定することが大切です。

また、OSHCの保険会社は学校が勧めるものに限定されていません。

自分で保険会社を選び、料金や補償内容を比較することもできます。

主な保険会社には、アリアンツ、ブーパ、メディバンク、ahm、ニブがあります。

いずれも政府が求める基本的な医療補償を備えたOSHCを提供していますが、保険料、医療機関との提携状況、上位プランの補償などは同じではありません。

特に注意したいのが、OSHCに加入していても医療費の自己負担が発生することです。

GPの診察や専門医の診療では、MBSという政府の基準料金をもとに保険給付額が計算されます。

医療機関の請求額が給付額を上回る場合、その差額を本人が負担します。

また、通常の歯科治療や眼鏡の購入、理学療法などは、基本OSHCでは補償対象外になることが多いため、必要に応じて追加保険を検討しましょう。

持病や妊娠・出産に関する治療については、待機期間や補償条件にも注意が必要です。

2026年には、長期のOSHC契約について妊娠関連治療の待機期間を見直す取り組みも始まっていますが、実際の取り扱いは保険会社や商品によって異なります。

留学先の学校がOSHCを手配する場合も、自分で手配する場合も、保険会社名、保険証券番号、補償開始日・終了日を確認し、加入証明書を保存しておきましょう。

OSHCを選ぶ際は、保険料の安さだけでなく、医療費の自己負担、加入期間、提携医療機関、保険金の請求方法まで確認することが大切です。

オーストラリアで安心して勉強や生活を続けるためにも、留学前にOSHCの仕組みを理解しておきましょう。

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