オーストラリア国立大学(ANU)見学ガイド|一般旅行者のキャンパス見学・見どころ・歴史・入学難易度
オーストラリアの首都キャンベラ(Canberra)の中心部に広がるオーストラリア国立大学(The Australian National University、ANU)は、1946年に連邦議会の法律によって設立された、オーストラリアを代表する研究型総合大学です。
旅行者が見学する中心となるのは、キャンベラCBDのすぐ西側にあるアクトン・キャンパス(Acton Campus)です。約145ヘクタールの敷地に150棟を超える建物があり、緑の多い大学街のような雰囲気。国会議事堂や国立博物館などとは違い、観光施設として整えられた場所ではありませんが、学生でない人でも平日の通常時間帯ならキャンパスを歩いて見学できます。
キャンパスには、2026年8月に6年ぶりに再開したユニバーシティ・ハウス(University House)、古代ギリシャ・ローマの実物資料を展示するクラシックス・ミュージアム(ANU Classics Museum)、一般来館者も利用できるチフリー図書館、大学の中心広場カンブリなど、旅行者でも見やすい場所があります。
2026年6月発表のQS世界大学ランキング2027では、オーストラリア国立大学は世界29位、オーストラリア国内4位。国際政治、アジア太平洋研究、公共政策、科学、医学、天文学など、首都にある国立大学ならではの分野で存在感を持っています。
この記事では、日本からの旅行者と在豪邦人向けに、2026年9月現在の公式情報をもとに、キャンベラのアクトン・キャンパスを中心として、学生でない人の見学方法、一般公開施設、見るべき場所、見学時の注意、アクセス、大学の歴史、世界ランキング、入学難易度、有名な卒業生まで詳しく紹介します。
- オーストラリア国立大学とは?
- メインキャンパスはアクトン
- 学生でなくても見学できる?
- 観光ならセルフガイドがおすすめ
- 公式キャンパスツアー
- 見学におすすめの曜日・時間
- 旅行者向けおすすめ見学ルート
- カンブリ
- チフリー図書館
- クラシックス・ミュージアム
- ユニバーシティ・アベニュー
- ユニバーシティ・ハウス
- H.C.クームズ・ビルディング
- R.G.メンジーズ図書館
- ドリル・ホール・ギャラリー
- 屋外彫刻とアート
- ヘリテージ・トレイルを歩く
- 旅行者が入らない方がよい場所
- 写真撮影・見学時のマナー
- 大学の歴史
- 1946年、国のための研究大学として誕生
- 1960年から学部教育も開始
- ノーベル賞受賞者との関わり
- 世界ランキング
- 入学難易度
- セレクション・ランクとは?
- 学部別の難易度例
- 日本から出願する場合
- 有名な卒業生
- キャンベラ市内からのアクセス
- 無料ANU・シビック・ループ・バス
- 車で行く場合
- 1~2時間のおすすめ見学プラン
- よくある質問(FAQ)
オーストラリア国立大学とは?


オーストラリア国立大学は1946年に連邦議会によって設立された大学で、名前の通り「国のための大学」として生まれました。
大学公式情報では、現在の学生数は学部生10,252人、大学院生7,128人。2026年の学内広報では「17,000人を超える学生」が在籍していると案内されています。
オーストラリアの研究大学8校で構成されるグループ・オブ・エイト(Group of Eight)の一員で、さらに国際研究大学連盟IARUに参加するオーストラリア唯一の大学でもあります。
| 大学名 | オーストラリア国立大学 |
|---|---|
| 設立 | 1946年 |
| メインキャンパス | アクトン、キャンベラ |
| 敷地 | 約145ヘクタール |
| 学生数 | 17,000人以上 |
| QS世界大学ランキング2027 | 世界29位・オーストラリア4位 |
| Web | オーストラリア国立大学公式サイト |
メインキャンパスはアクトン
旅行者が見学するなら、キャンベラ中心部の西側にあるアクトン・キャンパスが中心です。
キャンパスはCBDと国会議事堂を中心とするパーラメンタリー・トライアングルに隣接し、キャンベラ・センターやシビックから歩いて行ける距離にあります。
敷地は約145ヘクタール。150棟を超える建物に、講義棟、研究所、図書館、学生寮、カフェ、レストラン、スーパー、医療施設などが集まり、大学そのものが一つの小さな街のようになっています。
また、1万本を超える樹木が管理され、サリバンズ・クリーク、ユニバーシティ・アベニュー、芝生広場などが建物の間をつないでいます。近代建築と公園のような景観を一緒に楽しめるのが、アクトン・キャンパスの特徴です。
学生でなくても見学できる?
はい。大学公式のキャンパスツアー案内では、キャンパスは平日のビジネスアワーに一般公開されていると案内されています。
カンブリ、ユニバーシティ・アベニュー、サリバンズ・クリーク沿い、芝生広場などの屋外エリアは、大学活動を妨げない範囲で自由に歩けます。
チフリー図書館をはじめANU図書館は一般来館者を受け入れており、クラシックス・ミュージアムも一般公開されています。
ただし、すべての建物が観光客向けに開放されているわけではありません。研究室、実験室、教室、学生寮、カードアクセス区域などには入れません。
観光ならセルフガイドがおすすめ
純粋な観光目的なら、大学公式のインタラクティブ・キャンパスマップを使い、自分で歩くのが最も気軽です。
キャンパスは広いので、全部を見るのではなく、カンブリ、チフリー図書館、クラシックス・ミュージアム、ユニバーシティ・アベニュー、ユニバーシティ・ハウス周辺を結ぶルートに絞ると1~2時間で回れます。
大学には建築、彫刻、先住民文化、政治史、景観などテーマ別のセルフガイド・ウォークもあり、キャンパスを単なる校舎見学ではなく「キャンベラの歴史を歩く場所」として楽しめます。
公式キャンパスツアー
ANUでは、将来の進学希望者を主な対象とする無料のキャンパスツアーを実施しています。
2026年は通常、隔週土曜日を中心に約1時間の屋外ウォーキングツアーが組まれ、学校休暇中には追加日程も設定されています。
内容はユニバーシティ・アベニュー、カンブリ、学習施設、図書館、学生寮などを学生アンバサダーと歩くものです。参加人数に限りがあり予約制です。
観光だけが目的なら、大学側も公式マップを使ったセルフガイドを案内しています。進学候補として大学を見たい人には公式ツアー、旅行途中で雰囲気を見たい人にはセルフガイド、と考えるとよいでしょう。
見学におすすめの曜日・時間
旅行者が見学するなら、平日の9:00~16:00頃がおすすめです。
この時間帯ならクラシックス・ミュージアムや図書館など一般公開施設へ入りやすく、学生が行き交う普段の大学らしい雰囲気も感じられます。
週末も屋外エリアは歩けますが、図書館はANUカードが必要な時間帯があり、大学の一部施設や飲食店も営業時間が短くなります。
また12月下旬から年始にかけては大学の休業期間に入り、施設の多くが閉まります。年末年始にキャンベラを旅行する場合、屋外見学中心になると考えてください。
旅行者向けおすすめ見学ルート
| 順番 | 場所 | 見どころ |
|---|---|---|
| 1 | カンブリ | 現代のANUの中心。カフェや学生施設が集まる |
| 2 | チフリー図書館 | 一般来館者も利用できる大学図書館 |
| 3 | クラシックス・ミュージアム | 古代ギリシャ・ローマの実物資料 |
| 4 | ユニバーシティ・アベニュー | キャンパスを東西につなぐ代表的な景観軸 |
| 5 | ユニバーシティ・ハウス | 1954年開館、2026年に復元再開した近代建築 |
| 6 | H.C.クームズ・ビルディング | ANUらしい研究キャンパスの雰囲気 |
| 7 | R.G.メンジーズ図書館周辺 | アジア太平洋研究の伝統を感じる |
| 8 | 屋外彫刻・サリバンズ・クリーク | アートと自然の多いキャンパス景観 |
屋外中心なら1時間~1時間半、クラシックス・ミュージアムや図書館まで見るなら2時間ほどあるとゆっくり回れます。
カンブリ
カンブリ(Kambri)は、現在のアクトン・キャンパスの中心となる複合エリアです。
マリー・リー・ティーチング・センター、学生センター、ホール、映画館、カフェ、飲食店などが集まり、大学の日常を最も感じやすい場所の一つです。
「大学の正門から入る」という感覚があまりないANUでは、旅行者はまずカンブリを目印にすると分かりやすいでしょう。公式のセルフガイド見学もカンブリからのスタートを勧めています。
チフリー図書館
チフリー図書館(Chifley Library)は、オーストラリア第16代首相ベン・チフリーにちなんで名付けられた図書館です。
社会科学、人文科学、ビジネス、経済などを中心に所蔵し、ANU学生や研究者だけでなく一般の来館者も利用できます。
旅行者が長時間勉強スペースを占有する場所ではありませんが、大学図書館の雰囲気を短時間見学したり、一般公開資料を閲覧したりできます。
なお、チフリー図書館の24時間アクセスは学生・職員専用です。一般来館者はスタッフ対応のある通常開館時間に訪れるのが安全です。
クラシックス・ミュージアム
学生でない旅行者に特におすすめしたいのがクラシックス・ミュージアムです。
A.D.ホープ・ビルディング(A.D. Hope Building)の地上階にあり、1962年に設立されました。古代ギリシャ、ローマ、エジプト、近東などから集められた美術品や日用品を展示しています。
大学の教育用コレクションですが一般公開されており、観光客でも入館できます。
| 開館 | 月~金曜日 9:00~16:00 |
|---|---|
| 休館 | 土・日曜日、祝日 |
| 場所 | A.D.ホープ・ビルディング地上階 |
| Web | クラシックス・ミュージアム公式案内 |
大規模な国立博物館ではありませんが、「普通の大学キャンパスを見に来たら古代地中海世界の実物コレクションがある」という意外性があります。ANUならではの見学先としておすすめです。
ユニバーシティ・アベニュー
ユニバーシティ・アベニュー(University Avenue)は、アクトン・キャンパスを東西につなぐ代表的な歩行軸です。
キャンベラを設計したウォルター・バーリー・グリフィンの都市計画との関係を持ち、戦後にANUキャンパスが整備される際にも主要な景観軸として位置付けられました。
ニューサウスウェールズ大学のような密度の高い都市型キャンパスとは違い、ANUは建物と芝生、並木、クリークの間に大きな余白があるのが特徴です。建物だけでなく、歩きながらキャンパス全体の景観を楽しんでください。
ユニバーシティ・ハウス
ユニバーシティ・ハウスは、ANUを代表するミッドセンチュリー・モダン建築です。
1954年にエディンバラ公フィリップ殿下によって開館し、長年、研究者、学生、訪問者が集まる大学の社交・儀礼の中心として使われてきました。
2020年1月の激しい雹で屋根と内部が大きな被害を受け、6年以上にわたって閉鎖されましたが、2026年8月14日に修復を終えて正式に再開しました。
修復では建物だけでなく、家具デザイナーのフレッド・ウォード(Fred Ward)が1950年代に設計した家具も復元。グレート・ホールにはレナード・フレンチの大作「リジェネレーション」も再設置されています。
現在は宿泊、レストラン、ワインバー、イベント会場として再び利用されています。館内すべてが自由見学区域ではないため、宿泊者・利用者の邪魔にならないよう、一般営業しているスペースや外観を中心に楽しみましょう。
H.C.クームズ・ビルディング
H.C.クームズ・ビルディング(H.C. Coombs Building)は、ANUの社会科学・アジア太平洋研究の歴史を象徴する建物の一つです。
大学創設に大きく関わった経済学者・官僚ハーバート・クームズの名を持ち、特徴的な中庭型の配置で知られます。
研究者のオフィスや学術施設として使われているため、観光客が内部を歩き回る場所ではありません。外観と周囲のキャンパス景観を見学するだけで十分です。
R.G.メンジーズ図書館
R.G.メンジーズ図書館(R.G. Menzies Library)は、アジア太平洋地域に関する資料で知られるANUの主要図書館の一つです。
建物は20世紀建築としても評価され、大学のヘリテージ研究でも重要な建物として扱われています。
ANU図書館は一般来館者を受け入れていますが、一般利用者のアクセス時間と学生・職員の24時間アクセスは別です。内部を見たい場合は、その日の開館時間を確認してください。
ドリル・ホール・ギャラリー
ドリル・ホール・ギャラリー(Drill Hall Gallery)は、1940年に軍事訓練用施設として建てられた歴史建築を利用する大学美術館です。
1980年代にギャラリーへ改装され、その後ANUの美術コレクションや現代美術展を紹介してきました。通常は水~日曜日10:00~17:00、入場無料です。
ただし2026年9月現在、雹被害と安全対策工事のため一時休館中です。旅行者は現時点では外観見学とし、再開状況は公式サイトを確認してください。
屋外彫刻とアート
ANUキャンパスには50点を超える文化的に重要な屋外彫刻が点在しています。
美術館へ入らなくても、大学を歩いているだけで彫刻やアート作品に出会えるのが魅力です。
カンブリからユニバーシティ・ハウス、メンジーズ図書館、アート&デザイン系施設を歩くルートには作品が多く、建築と一緒に探してみると見学がより面白くなります。
ヘリテージ・トレイルを歩く
ANUには、キャンパスそのものをテーマ別に歩けるセルフガイド・ルートがあります。
- アクトン・ヘリテージ・トレイル
- 建築トレイル
- 彫刻ウォーク
- 景観トレイル
- 政治史トレイル
- サステナビリティ・ウォーク
- アボリジナル&トレス海峡諸島民ヘリテージ・トレイル
特に先住民ヘリテージ・トレイルでは、サリバンズ・クリークが地域の先住民にとって移動、水、食料と深く結びついていたことや、ヨーロッパ人入植以前からこの土地が人の手で管理されてきたことを学べます。
大学の建物だけを見るよりも、「大学が建つ前から続く土地の歴史」まで知ることができ、旅行者にもおすすめです。
旅行者が入らない方がよい場所
キャンパスは一般来訪者にも開かれていますが、大学は観光施設ではありません。次のような場所へ観光目的で入るのは避けましょう。
- 授業中の講義室・演習室
- 研究室・実験室
- 学生証・職員証が必要なカードアクセス区域
- 教職員専用オフィス
- 学生寮の居住区域
- 試験会場
- 工事・研究などで立入制限されている場所
- 「Authorised access only」「Staff only」などの表示がある場所
クラシックス・ミュージアム、図書館の一般利用時間、カンブリなど、大学側が一般利用を明確に認めている場所を中心に回れば安心です。
写真撮影・見学時のマナー
屋外の建物、芝生、彫刻、並木などを個人旅行の記念として撮影する程度なら、通常の観光と同じように楽しめます。
ただし学生や研究者が日常的に学び働く場所です。学生の顔を大きく撮る、授業中の教室を撮影する、建物の入口を長時間ふさぐ、といった行為は避けましょう。
クラシックス・ミュージアム、図書館、ユニバーシティ・ハウスなど建物内部では、それぞれの施設が定める撮影ルールを優先してください。
三脚を使う撮影、モデル撮影、商業撮影、ドローン撮影などは、通常の旅行写真とは扱いが異なります。
大学の歴史
ANUの成り立ちは、ほかのオーストラリアの主要大学と大きく異なります。
シドニー大学やメルボルン大学が19世紀の植民地時代に設立されたのに対し、ANUは第二次世界大戦後、国家レベルの研究を担う大学として連邦政府がつくりました。
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1946年 | 連邦議会がANU設立法案を可決 |
| 1952年 | 最初の恒久的研究施設が開設 |
| 1954年 | ユニバーシティ・ハウス開館 |
| 1957年 | マウント・ストロムロ天文台がANUへ |
| 1960年 | キャンベラ・ユニバーシティ・カレッジと統合、学部教育開始 |
| 1963年 | R.G.メンジーズ・ビルディング開館 |
| 2020年 | 大規模な雹でキャンパス施設が被害 |
| 2026年 | 創立80周年、ユニバーシティ・ハウス再開 |
1946年、国のための研究大学として誕生
1940年代半ば、オーストラリアでは国内に世界水準の研究環境を整え、海外へ流出していた優秀な研究者を呼び戻す必要性が強く意識されるようになりました。
H.C.クームズらが構想を進め、医学者ハワード・フローリー(Howard Florey)、物理学者マーク・オリファント(Mark Oliphant)、歴史家W.K.ハンコック(W.K. Hancock)ら世界的研究者が大学づくりに関わりました。
1946年8月1日に設立法が連邦議会を通過。当初のANUは大学院・研究中心の大学で、医学、物理科学、社会科学、太平洋研究の4研究スクールから発展しました。
1960年から学部教育も開始
現在のANUは学部生も多い総合大学ですが、最初からそうだったわけではありません。
1960年にキャンベラ・ユニバーシティ・カレッジ(Canberra University College)と統合。カレッジはANUのスクール・オブ・ジェネラル・スタディーズとなり、この年から学部生がANUの正式な学生生活に加わりました。
この「研究大学として生まれ、後から学部教育が加わった」という歴史が、今もANUの研究色の強さにつながっています。
ノーベル賞受賞者との関わり
ANUはこれまでに6人のノーベル賞受賞者をスタッフや関係者として迎えてきました。
代表的なのは、2011年ノーベル物理学賞を受賞したブライアン・シュミット(Brian P. Schmidt)教授です。遠方の超新星観測から宇宙膨張が加速していることを発見した研究で受賞し、後にANU副学長も務めました。
1996年には、ANUのジョン・カーティン医学研究所で行った免疫学研究によりピーター・ドハーティ(Peter Doherty)とロルフ・ツィンカーナーゲルがノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
世界ランキング
2026年6月に発表されたQS世界大学ランキング2027で、ANUは世界29位となりました。
前年より3ランク上昇し、オーストラリア国内4位。大学公式は世界上位2%に位置するとしています。
ランキングは評価機関ごとに基準が異なるため、一つの順位だけで大学の優劣を決めることはできません。ただ、国際的な研究大学として高い評価を維持していることは分かります。
入学難易度
日本の大学のように「ANUの偏差値は○○」と一つの数字で表すことはできません。
オーストラリアでは学部・プログラムごとに必要なセレクション・ランク(Selection Rank)が異なります。文学、理学、商学などは比較的広い入口がありますが、法学や研究志向の工学プログラムは非常に高いランクが必要です。
ANU全体としては難関大学ですが、「大学名だけで難易度が決まる」のではなく、コースによって大きく違うと考えるのが正確です。
セレクション・ランクとは?
オーストラリアの高校卒業生は一般にATAR(Australian Tertiary Admission Rank)を使って大学へ出願します。
ANUのセレクション・ランクは、学力結果に大学が認める調整ポイントなどを加えて算出する入学選考用のランクです。
ANUはプログラムごとに「Guaranteed entry」のセレクション・ランクを公開していますが、英語力や科目条件など別の要件を満たす必要があります。
学部別の難易度例
2027年度入学向けに大学が公表しているセレクション・ランクの例を見ると、コースごとの差が分かります。
| コース例 | 2027年セレクション・ランク |
|---|---|
| 文学士 | 80 |
| 理学士 | 80 |
| 商学士 | 80 |
| 国際関係学士 | 85 |
| 工学士(オナーズ) | 85 |
| 法学士(オナーズ) | 97 |
| 工学研究開発士(オナーズ) | 98 |
特に法学や研究志向の工学プログラムは非常に競争的です。一方、文学、理学、商学の基準は80で、大学内でも必要ランクにはかなり幅があります。
入学条件は年度ごとに変更されるため、進学目的で調べる場合は必ず希望プログラムの最新ページを確認してください。
日本から出願する場合
日本の高校や大学から出願する場合、ATARを持っている必要はありません。
ANUは、認められた海外の高校卒業資格、国際バカロレア、大学での学習歴などからANUセレクション・ランク相当を算出し、希望プログラムの基準を満たしているか審査します。
これとは別に英語力条件も必要です。日本の偏差値や評定を自分でATARに換算するのではなく、最新の国際出願要件とプログラム別条件を確認してください。
有名な卒業生
ANUは、政治、外交、法律、研究、文化、ビジネスなど幅広い分野に著名な卒業生を送り出しています。
ケビン・ラッド
ケビン・ラッド(Kevin Rudd)はオーストラリア第26代・第28代首相。ANUでアジア研究を学び、1981年に優等学士を取得しました。中国語を学び、外交官を経て政界入りした経歴でも知られています。
マーシャ・ラングトン
マーシャ・ラングトン(Marcia Langton)は、先住民研究を代表する学者・人類学者の一人です。1984年にANUを卒業し、後に名誉文学博士号も授与されています。
ハンナ・ギャズビー
ハンナ・ギャズビー(Hannah Gadsby)は、タスマニア出身のコメディアン、作家、俳優。2003年にANUで文学士を取得しています。
ピーター・ギャレット
ピーター・ギャレット(Peter Garrett)は、ロックバンド「ミッドナイト・オイル」のボーカリストとして知られ、後に連邦議会議員・環境相を務めました。1976年にANUで文学士を取得しています。
ジェニファー・ロビンソン
ジェニファー・ロビンソン(Jennifer Robinson)は、国際人権法などで知られるオーストラリアの弁護士。ANUでアジア研究と法学を学び、2006年に卒業しました。
デービッド・モリソン
デービッド・モリソン(David Morrison)は元オーストラリア陸軍中将・陸軍参謀長。1979年にANUで文学士を取得しています。
キャンベラ市内からのアクセス
アクトン・キャンパスはキャンベラ中心部のすぐ西側にあり、主要大学の中でも市街地から非常に近い立地です。
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| 徒歩 | キャンベラ・センター、シビックからカンブリ方面へ徒歩約10~20分 |
| ライトレール | アリンガ・ストリート終点から徒歩または無料ループバス |
| ANU・シビック・ループ | 平日運行の無料キャンパスバス |
| 路線バス | バリー・ドライブ、マーカス・クラーク・ストリート周辺など |
| 車 | キャンパス内のPayStay・時間制限駐車区画を利用 |
旅行者なら、天気が良ければシビックから歩くか、無料のANU・シビック・ループ・バスを使うのが分かりやすいでしょう。
無料ANU・シビック・ループ・バス
ANU・シビック・ループ・バス(ANU-Civic Loop Bus)は、アクトン・キャンパスとキャンベラ中心部を結ぶ無料のシャトルバスです。
2026年9月現在、月~金曜日の7:50~19:30頃、約20~25分間隔で時計回りにキャンパスを循環しています。祝日は運休です。
学生や職員だけでなく一般の来訪者も無料で利用でき、チケットやカードは不要です。
アリンガ・ストリート付近から乗車できるため、ライトレールでシビックまで来て、そこからANUへ移動する使い方も便利です。ルートは試験運行のため変更されることがあり、利用当日は最新時刻表を確認してください。
車で行く場合
アクトン・キャンパスには一般来訪者が利用できる有料駐車区画があります。
来訪者用はPayStay対応区画や時間制限区画が中心です。大学の授業期間中、特に平日日中は駐車スペースが混みやすいため、時間に余裕を持ちましょう。
大学公式マップには来訪者用駐車場、アクセシブル駐車場、建物位置が掲載されています。
キャンベラCBDから近いので、観光だけなら車を市内に置いて徒歩かループバスで行く方が簡単な場合もあります。
1~2時間のおすすめ見学プラン
約1時間・キャンパス外観中心
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0~15分 | カンブリ、大学中心部の雰囲気を見る |
| 15~30分 | チフリー図書館外観、ユニバーシティ・アベニュー |
| 30~45分 | ユニバーシティ・ハウス外観と庭園周辺 |
| 45~60分 | サリバンズ・クリーク、屋外彫刻を見ながら戻る |
約2時間・一般公開施設込み
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0~20分 | カンブリ、チフリー図書館 |
| 20~50分 | クラシックス・ミュージアム |
| 50~80分 | ユニバーシティ・アベニュー、屋外彫刻 |
| 80~110分 | ユニバーシティ・ハウス、クームズ、メンジーズ周辺 |
| 110~120分 | サリバンズ・クリーク沿いを歩いて終了 |
観光地として派手な大学ではありませんが、国の研究大学として始まった歴史、近代建築、緑豊かなキャンパス、一般公開の小さな博物館を組み合わせると、キャンベラらしい落ち着いた見学になります。
オーストラリア国立大学の見学に関するよくある質問(FAQ)
はい。アクトン・キャンパスは平日の通常時間帯に一般来訪者も見学できます。屋外エリアのほか、図書館やクラシックス・ミュージアムなど一般公開されている施設もあります。
屋外キャンパスのセルフガイド見学は無料です。クラシックス・ミュージアムも一般公開されています。イベントや飲食、駐車などには別途料金がかかる場合があります。
公式キャンパスツアーがありますが、主に進学希望者向けです。純粋な観光なら公式マップを使ったセルフガイド見学が利用しやすいでしょう。
カンブリ、クラシックス・ミュージアム、ユニバーシティ・アベニュー、2026年に再開したユニバーシティ・ハウス周辺がおすすめです。大学の日常、歴史、建築をバランスよく見られます。
QS世界大学ランキング2027では世界29位、オーストラリア国内4位です。
コースによって大きく異なります。2027年度のセレクション・ランクは文学・理学・商学が80、国際関係・工学が85、法学が97、工学研究開発が98です。
元首相ケビン・ラッド、研究者マーシャ・ラングトン、コメディアンのハンナ・ギャズビー、ミュージシャン・元連邦相ピーター・ギャレット、人権弁護士ジェニファー・ロビンソンなどがいます。
シビックから徒歩で行けます。平日ならアリンガ・ストリートなどから一般来訪者も利用できる無料のANU・シビック・ループ・バスも便利です。
屋外の主要スポットだけなら約1時間、クラシックス・ミュージアムや図書館まで見るなら1時間半~2時間ほど考えておくとよいでしょう。
キャンベラの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリア各都市のオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフが対応しておりますので、正確な情報の提供、的確なアドバイス、到着フライトの遅延・欠航など、緊急時の迅速な対応も可能となっています。
キャンベラを含むオーストラリア旅行をご計画中の方は、是非トラベルドンキーのご利用をご検討ください。きっと素敵な思い出深いオーストラリア旅行になりますよ。
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