フリンダース山脈国立公園’は、アデレードから北約470kmに位置し、南北方向に約300kmにわたって山脈が続いている。先カンブリア時代から古生代の地層が連続的に露出しており、山脈を東西に横切る渓谷ではこれらの地層が容易に観察できる。

この国立公園のハイライトは、何といっても山のてっぺんが侵食され巨大な円形劇場の形をしたウィルピナ・パウンドである。

写真提供:南オーストラリア政府観光局

カンガルー島は南オーストラリア州 の州都アデレードから南西へ112 kmの場所に位置する、オーストラリア国内で3番目に大きい島である。 面積は4405km2なので、東京都の約2倍の大きさだ。

カンガルー島へのアクセス方法は、アデレードから2時間かけてケープ・ジャービスの港まで行き、そこから45分間のフェリーに乗り換える方法と、アデレードの空港から30分、直接飛行機に乗っていく方法がある。

カンガルー島は野生動物の楽園と言われているように、 島の名前にもあるカンガルーをはじめ、オーストラリア・アシカ、ニュージーランド・オットセイ、コアラ、ワラビー、ポッサム、ハリモグラ、フェアリーペンギン、エミュ、タツノオトシゴ、その他様々な野鳥を観察することができる。

カンガルー島の3分の1が国立公園に指定されているカンガルー島のメインの見どころは、以下の3つ。

シール・ベイ自然保護区

カンガルー島には、約1000頭ものオーストラリア・アシカが生息している。自然保護区なので、個人で勝手に歩き回ることはできず、レンジャーの指示に元、ツアーに参加して海辺で寝そべって日向ぼっこをしているアシカに近付くことができる。

1800年代前半、イギリスの植民地だったオーストラリアでは、中国やイギリスへの輸出品としてアシカの皮や脂が高値で売買されていたため、1850年代までアシカは大量捕獲され、絶滅の危機に瀕していた。

しかし、このシール・ベイはオーストラリア本土から離れており、人を寄せ付けない隔絶された場所だったため、ここのオーストラリア・アシカは生き延びることができたそうだ。

シールズベイ

シールズベイ

リマーカブル・ロック

カンガルー島にあるフリンダースチェイス国立公園内のリマーカブル・ロックは、約5億年もの間、南極からの風や波による風化で作られた花崗岩の奇岩である。

波が叩きつける崖っぷちには、いくつものこの自然の造形美を見ることができる。周りにはティーツリーやユーカリの原生林が広がっている。

リマーカブルロック

リマーカブルロック

アドミラルズ・アーチ

同じくカンガルー島のフリンダース・チェイス国立公園内にあり、南極から吹き付ける風や海の波によって風化を受けた奇岩アドミラルズ・アーチ。

その形は、ギザギザしたアーチ状の空洞で、天井からは無数の鍾乳石が垂れさがっている。付近には約4000頭ものニュージーランド・オットセイが生息している。

アドミラルアーチ

アドミラルアーチ

また、ハンソン・ベイ野生動物保護区では、野生のコアラを観察することができる。コアラ自体は、もともとカンガルー島に生息している動物ではなかったが、1920年代、当時オーストラリア・アシカ同様、コアラの毛皮も高値で取引されていたため、大量捕獲により一時絶滅の危機に瀕していた。

その危機から逃れるため、最初18頭のコアラが保護のため本土から連れてこられた。その後、天敵もなく、食料のユーカリも豊富にあったため、コアラの数は3万頭以上に増えてしまい、今度は本来のカンガルー島の生態系に影響を及ぼすという皮肉な結果になってしまった。

カンガルー島に生息する野生動物と言えば、世界で一番小さいペンギン、フェアリー・ペンギンもかんるー島で観察することができる。

ハンソン・ベイ野生動物保護区
ハンソン・ベイ野生動物保護区
ハンソン・ベイ野生動物保護区公園内では野生のコアラも多く生息している。

カンガルー島は、地元で作られている蜂蜜も有名で、 世界最古のミツバチ保護区がある1881年リグリアイタリア)から リグリア蜂が輸入され、現在では世界中でカンガルー島にのみ純種がいる。 カンガルー島を訪れた際は、ぜひローカルの蜂蜜をお土産に買ってみるといいだろう。

バロッサバレーは、南オーストラリア州の州都であるアデレードから約70km、車で1時間の場所にある。1842年からヨーロッパからの移民が開拓したことから始まる、オーストラリア最古のワイン産地であり、またオーストラリア産ワインの約25%もを産出しているワインのメッカだ。

ここで栽培されているブドウは多様性に富んでおり、特に長い日照時間、少ない降雨量、また低湿度で、暖かい低地で造られたバロッサバレーのシラーズは、この地方の代表品種であり、最高級クラスのワインが作られている。

バロッサバレーには、樹齢100年以上のブドウの木があり、大小合わせて50以上のワイナリーがある。それらのワイナリーでは、テイスティングやワイン貯蔵庫見学ツアーを楽しむことができるので、アデレード訪問の際には、ぜひバロッサバレーで足を延ばし、ワイナリー巡りをしてみよう。

 

ユネスコの世界複合遺産に登録されているタスマニア原生地域の一部である、クレイドル・マウンテン=セント・クレア湖国立公園のハイライトともいえるクレイドル・マウンテンは、タスマニア島を訪れる観光客にとって最も人気の目的地である。

タスマニア島の北西に位置するクレイドル・マウンテンは、デボンポートからは車で約1時間半、ロンセストンからは約2時間のアクセスとなる。

国立公園内には、1545メートルのクレイドル・マウンテン、1614メートルのタスマニア最高峰のマウント・オッサや湖の自然をはじめ、ユーカリの森や、色鮮やかな低木の花々などの色彩豊かな植物、ワラビー、ポッサム、カモノハシ、ハリモグラ、ウォンバットなどの野生動物など、大自然の宝庫である。

ウォーキングコースは、所要時間20分程度で、お子様も参加できる初級コースのものから、80㎞もの距離があり、約6日ほどかけて歩くオーバーランド・トラックという難関コースまで、様々なコースが用意されおり、ファミリーから本格的なトレッキングを求める方まで、みながこのクレイドル・マウンテンの大自然を満喫することができる。

天候の変化が激しいクレイドル・マウンテンだが、晴れた日には青空を背景に、ダブ湖に映るクレイドル・マウンテンが息を飲むほど美しいので、ぜひシャッター・チャンスを狙ってみよう。

ベイ・ オブ・ ファイヤーは、タスマニアの北東端、ウィリアム国立公園の先端にあり、 その名は、かつてアボリジニがこの地で焚き火をしていたことから付けられたという。

この国立公園南端から南のビナロング・ベイを結ぶ全長約35キロの海岸線がベイ・オブ・ファイヤーと呼ばれており、良く晴れた日には、真っ青な空、純白の砂浜、そしてオレンジ色の岩という、3色の美しいコントラストを見ることができる。その美しさは、オーストラリアのベスト・ビーチにも毎年ベスト10入りしているほどだ。

ベイ・オブ・ファイヤーで見られる、この随所にあるオレンジ色の岩は花崗岩だが、風化して丸くなった岩塊の表面をオレンジ色の地衣類という、コケよりも原始的な植物が覆っている。ベイ・オブ・ファイヤーと名付けられた本当の理由が、この岩の色から来ているという説もある。

 

 

ホバートからわずか1時間のドライブで行くことができるマウントフィールド国立公園は、「タスマニア原生地域」という世界遺産の一部だ。3つの滝からなるラッセル・フォールズは簡単な散策コースを通って行ける。

散策の道中は、2億年以上前のゴンドワナ時代から生き延びていると言われる深い緑のマンファーン(巨大な木性シダ)や、世界でも最も背の高いユーカリの一種の木スワンプ・ガムの森を鑑賞することができ、まるで古代の森レインフォレストにタイムスリップしたかのようだ。また、川の水が濃い茶色なことに驚くかもしれないが、これは決して汚染されているわけではなく、ボタングラスという植物の根から染み出たタンニンの色に染まったためである。

ラッセル・フォールズの水量はオーストラリアの冬の時期(7-8月)に増えるため、迫力のある滝を、また、秋になる4月から5月の時期は、オーストラリア唯一の落葉樹ファガス(ブナの一種)の赤や黄色、オレンジの美しい紅葉を楽しむことができる。

 

 

フレシネ国立公園は、タスマニア州東部にあり、フレシネ半島の大部分を占める。その国立公園内にあるワイングラス・ベイは、世界の10大ビーチのひとつに数えられ、ピンクとグレーの花崗岩の丘陵地帯を背景に、三日月の形をした純白の砂浜、ターコイズカラーの海が広がり、オーストラリアで最も美しい自然景観の一つとなっている。

その名の通り、きれいに曲線を描いたビーチがワイングラスの底のように見えることから、この名前がつけられた。 国立公園内には野生動物も多種生息しており、ベネットワラビー、ポッサム、ハリモグラなどにハイキング中に遭遇する確率も高い。

この自然の景観を楽しむことができるハイキングコースは、初級から上級まで揃っている。初心者にもお勧めのコースは、往復4km、1時間半で行ける「ワイングラスベイ展望台コース」。展望台から見下ろすワイングラスベイは、まさに息をのむほど美しい。そこからさらに余力があれば、ワイングラス・ベイのビーチに降りて純白の砂浜を散策するのもいいだろう。体力に自信がある方は、往復3時間のアモス山の山頂を目指すコースもある。

 

タスマン半島に位置するポートアーサーは、 2010年、オーストラリアの囚人遺跡群の1つとしてユネスコの世界遺産に登録された、かつてのオーストラリア国内最大の流刑植民地である。

1830年から囚人の収容が始まり、1833年から1850年代には犯罪者の中でも最も極悪な囚人たちが収容され、過酷な労働を強いられた。この収容所は、タスマニア本島とは イーグルホーク・ネック と呼ばれる細い回廊のみで繋がっており、周りは多数のサメが生息する海に囲まれているため、 「脱出不可能な監獄」 と呼ばれていた。

このポートアーサー流刑植民地は、最大1100人の囚人を収容していたが、1870年代になると囚人は激減し、1877年には最後の囚人が移送され、この地はカーナボン(Carnarvon)と改名された。 刑務所が閉鎖されて以降、一帯の施設は少しずつ廃墟と化していき、更に1895年と1897年には壊滅的な火事に襲われ、一帯の古い建物の多くが焼失した。 しかし、1880年には、ポート・アーサーの施設は、観光施設として生まれ変わり、現在ではこの地の歴史に興味を持つ多くの観光客を魅了している。

ガイドブック、旅行情報サイトなどには「エアーズロック(Aers Rock)」と書かれているものと「ウルル(Uluru)」と書かれているものの両方が存在し、どちらが正しいのか、あるいは、エアーズロックとウルルは別物かと混乱している方もいるかもしれません。

エアーズロックとウルルのどちらが正しいか、結論から言えばどちらも正しい名称であり、エアーズロック、あるいはウルルとどちらで呼んでも構いません。

エアーズロック(ウルル)のあるノーザンテリトリー準州では、「デュアル・ネーミング(Dual Naming)」と呼ばれる、この地に古代から住んでいた先住民であるアボリジニの人々による地名と、後からオーストラリア大陸に入植した西洋人によってつけられた地名を、「/(スラッシュ)」によって併記する方法を一部の地名に使用しています。

公式文書ではこのデュアル・ネーミングの通りに2つの地名を併記して記載されていますが、ガイドブック等の非公式の出版物、観光情報サイト等では、その併記された地名のどちらを使ってもよいとされています。




エアーズロックの正式な名前の決定

このエアーズロック、ウルルは、1993年12月15日に、ノーザンテリトリー準州政府により、公式に「Aeyrs Rock/Uluru(エアーズロック/ウルル)」と、デュアル・ネーミング方式により決定されました。

その後、2002年11月6日、アリススプリングス地域観光協会の要請によりその順番を入れ替え、「Uluru/Ayesr Rock(ウルル/エアーズロック)」となりました。

現在の傾向としては、先住民であるアボリジニの人々に対する敬意を表す意図からも、アボリジニによる伝統的な名前で呼ぶことの方が主流となりつつあります。

最近では「エアーズロック」よりも「ウルル」と記載されている出版物、サイトの方が多くなってきているように思えます。

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エアーズロック(ウルル)の観光では、日の出、日の入りの時間が重要になります。

エアーズロック観光でメインになるのは、エアーズロックのサンセット鑑賞、そしてエアーズロックのサンライズ観光になります。

これらを見に行くツアーは、エアーズロックにおける日の入り、日の出時間を元にエアーズロック・リゾートからの出発時間が設定され、年間を通じてその時間は変動しています。

例えばAAT Kings社の催行する、日本語の「ウルルサンライズとふもとめぐりツアー」は、11月の最も早い時期は午前04:30頃のホテル出発、7月の最も遅い時期は午前06:15頃のホテル出発となります。




エアーズロック(ウルル)日の出・日の入り時間表

  1月 2月 3月 4月 5月 6月
日出 日没 日出 日没 日出 日没 日出 日没 日出 日没 日出 日没
1 559 1940 622 1937 640 1916 655 1845 708 1818 724 1803
2 559 1940 622 1936 640 1916 655 1844 709 1817 724 1803
3 600 1940 623 1936 641 1915 655 1843 709 1816 725 1803
4 601 1940 624 1935 641 1914 656 1842 710 1815 725 1803
5 601 1941 625 1935 642 1913 656 1841 710 1815 725 1803
6 602 1941 625 1934 642 1912 657 1840 711 1814 726 1803
7 603 1941 626 1934 643 1911 657 1839 711 1813 726 1803
8 604 1941 627 1933 644 1910 658 1838 712 1813 727 1803
9 604 1941 627 1932 644 1909 658 1837 712 1812 727 1803
10 605 1941 628 1932 645 1908 659 1836 713 1812 727 1803
11 606 1941 629 1931 645 1907 659 1835 713 1811 728 1803
12 606 1941 630 1930 645 1906 659 1834 714 1810 728 1803
13 607 1941 630 1930 646 1905 700 1833 714 1810 728 1803
14 608 1941 631 1929 646 1904 700 1832 715 1809 729 1803
15 609 1941 631 1928 647 1903 701 1831 715 1809 729 1803
16 610 1941 632 1927 647 1902 701 1830 716 1808 729 1803
17 610 1941 633 1927 648 1901 702 1829 716 1808 730 1803
18 611 1941 633 1926 648 1900 702 1828 717 1808 730 1804
19 612 1941 634 1925 649 1858 703 1827 717 1807 730 1804
20 613 1941 635 1924 649 1857 703 1827 718 1807 731 1804
21 613 1940 635 1923 650 1856 703 1826 718 1806 731 1804
22 614 1940 636 1923 650 1855 704 1825 719 1806 731 1804
23 615 1940 636 1922 651 1854 704 1824 719 1806 731 1805
24 616 1940 637 1921 651 1853 705 1823 720 1805 731 1805
25 616 1939 638 1920 651 1852 705 1822 720 1805 731 1805
26 617 1939 638 1919 652 1851 706 1821 721 1805 732 1805
27 618 1939 639 1918 652 1850 706 1821 721 1804 732 1806
28 619 1938 639 1917 653 1849 707 1820 722 1804 732 1806
29 620 1938     653 1848 707 1819 722 1804 732 1806
30 620 1938     654 1847 708 1818 723 1804 732 1807
31 621 1937     654 1846     723 1804    
                         
  7月 8月 9月 10月 11月 12月
日出 日没 日出 日没 日出 日没 日出 日没 日出 日没 日出 日没
1 732 1807 724 1821 658 1834 626 1845 558 1901 547 1922
2 732 1807 723 1821 657 1834 625 1846 557 1902 547 1923
3 732 1808 722 1821 656 1834 624 1846 556 1902 547 1924
4 732 1808 722 1822 655 1835 623 1846 556 1903 547 1924
5 732 1808 721 1822 654 1835 622 1847 555 1904 547 1925
6 732 1809 721 1823 653 1836 621 1847 554 1904 547 1926
7 732 1809 720 1823 652 1836 620 1848 554 1905 548 1927
8 732 1810 719 1824 651 1836 619 1848 553 1906 548 1927
9 732 1810 718 1824 650 1837 618 1849 553 1906 548 1928
10 732 1810 718 1825 649 1837 617 1849 552 1907 548 1929
11 732 1811 717 1825 648 1837 616 1850 552 1908 548 1929
12 731 1811 716 1826 647 1838 615 1850 551 1908 549 1930
13 731 1812 715 1826 645 1838 614 1851 551 1909 549 1931
14 731 1812 715 1826 644 1839 613 1851 550 1910 549 1931
15 731 1813 714 1827 643 1839 612 1852 550 1911 550 1932
16 731 1813 713 1827 642 1839 611 1852 550 1911 550 1932
17 730 1814 712 1828 641 1840 610 1853 549 1912 550 1933
18 730 1814 711 1828 640 1840 609 1853 549 1913 551 1934
19 730 1814 710 1829 639 1840 608 1854 549 1913 551 1934
20 729 1815 710 1829 638 1841 607 1854 548 1914 552 1935
21 729 1815 709 1829 637 1841 606 1855 548 1915 552 1935
22 729 1816 708 1830 636 1842 605 1855 548 1916 553 1936
23 728 1816 707 1830 635 1842 605 1856 548 1916 553 1936
24 728 1817 706 1831 633 1842 604 1856 548 1917 554 1937
25 727 1817 705 1831 632 1843 603 1857 547 1918 554 1937
26 727 1818 704 1831 631 1843 602 1857 547 1919 555 1937
27 726 1818 703 1832 630 1844 601 1858 547 1919 555 1938
28 726 1819 702 1832 629 1844 601 1859 547 1920 556 1938
29 725 1819 701 1833 628 1844 600 1859 547 1921 557 1939
30 725 1820 700 1833 627 1845 559 1900 547 1922 557 1939
31 724 1820 659 1833     558 1900     558 1939

データ出典:オーストラリア政府地球科学局

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