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トラベルドンキー 現地情報
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2020年12月7日(月曜日)
3月23日 16:30pm以降、オアフ島外出自粛制限令の開始から、260日目になりました。
9月24日からは、「在宅勤務、外出制限」は、解除するとのことですが、全面解除ではなく、色々条件付きで段階を踏んでの解除になります。ーTier 1
10月15日、渡航72時間前以内のPCR検査の陰性証明があれば、14日間の隔離免除開始
10月22日(木)12:01amより、Tier 2 に移行。
5人以下なら他人同士でもレストラン内で食事可能。集まりOK!!
11月6日より日本からの観光客も到着72時間以内の陰性証明書があれば、14日間の隔離免除になりました。(その後、色々変更が有るようですので、要注意。)
12月1日にピンクパレス「ロイヤルハワイアンホテル」が営業再開したというので見に行って来ました。
いつもなら、もうこの時期になるとここにクリスマスツリーが飾られているのですが、今年は、まだクリスマスツリーは、飾られていませんでした。
ホテル内のお店は、営業していました。
マイタイバーも営業していました。
ホテルの前の砂浜の一部は、「ロイヤルハワイアンホテル」の宿泊者専用になっていました。
ワイキキもホテルの営業再開が始まって、賑やかになりつつあります。
詳しくは、こちらでどうぞ!!
海外旅行へ出かけ現地の美味いもので一杯、なんて最高ですよね。
オーストラリアと言えばワインが有名ですが、実はひとり当たりのビール消費量が日本の約2倍もあるビール大国でもあります。
街中にも至るところにパブがあり昼夜を問わずビール好きの笑い声に溢れています。
今回はそんなオーストラリアのビールについて徹底解剖してみましょう。
目次:オーストラリアのお勧めビール 15選!(クリックで開閉)
- オーストラリアのビール消費量
- 酒屋でのビールの買い方
- サイズ別ビールグラスの呼び方
- 各州を代表する大手メーカーの有名ブランドたち
- クイーンズランド州代表 XXXX Gold(フォーエックス・ゴールド)
- ヴィクトリア州代表 Victoria Bitter(ヴィクトリア・ビター)
- ニューサウスウェールズ州代表 Tooheys New(トゥーイーズ・ニュー)
- タスマニア州代表 Cascade Premium Light(カスケード・プレミアム・ライト)
- サウスオーストラリア州代表 Coopers Original Pale Ale(クーパーズ・オリジナル・ペール・エール)
- Crown Lager(クラウン・ラガー)
- Little Creatures Pale Ale(リトル・クリーチャーズ・ペール・エール)
- James Squire 150 Lashes Pale Ale(ジェームス・スクワイア・150・ラッシーズ・ペール・エール)
- Carlton Draught(カールトン・ドラフト)
- Great Northern Original(グレート・ノーザン・オリジナル)
- James Boag’s Premium Lager(ジェームス・ボーグス・プレミアム・ラガー)
- Pure Blonde Ultra Low Carb Lager(ピュア・ブロンド・ウルトラ・ロウ・カーブ・ラガー)
- Hahn Super Dry (ハーン・スーパー・ドライ)
- 番外編 Foster’s Lager(フォスターズ・ラガー)
- Hemingway’s Brewery Pitchfork Betty’s Pale Ale(ヘミングウェイ・ブリュワリー・ピッチフォーク・ベティーズ・ペール・エール)
- Sauce Brewing Co.(ソース・ブリューイング・カンパニー)
- ビールの種別(スタイル)
オーストラリアのビール消費量
キリンホールディングスが世界各国のビール協会などに実施したアンケート調査の結果、2018年のビール総消費量で日本は7位でした。
対するオーストラリアは23位。
2018年当時の日本の人口は1億2421万8千人。
対するオーストラリアは2489万8千人。実に五分の一にしか及びません。
しかし一人当たりのビール消費量に換算すると日本は40.2ℓ(大瓶63.4本分)で世界第52位。
対するオーストラリアはなんと76.3ℓ(大瓶120.5本分)で世界18位。
ヨーロッパ諸国には及びませんが、それでもオージーたちがいかにビール好きか分かりますね。
データ:キリンホールディングス
酒屋でのビールの買い方
オーストラリアでは酒屋はbottle shop(ボトルショップ)と呼ばれます。
酒屋ではビールは、缶ビール、瓶ビールとして売られています。
通常、cans=缶ビールの容量は375mlとなっています。
日本のような750mlの缶ビールはあまり見かけません。
瓶ビールはbottles(ボトル)と呼ばれますが、特に小瓶のビールのことをstubby(スタビ―)という愛称で呼びます。
スタビ―は直訳すると短いとかチビっ子という意味になります。
スタビ―の内容量には銘柄で差があり、330mlから375mlほどとなります。
大瓶を出している銘柄もありますが、こちらは種類が少なくあまり一般的ではありません。
ちなみに大瓶の内容量は750mlとなっています。
オーストラリアの瓶ビールのほとんどが栓抜き不要のスクリューキャップとなっています。
サイズ別ビールグラスの呼び方
ビールサーバーから注がれるキンキンに冷えた生ビール。格別ですよね。
日本では「ナマ中」のように大、中、小でジョッキのサイズを指定しますが、オーストラリアではグラスごとに呼び名が違います。
そしてこの呼び方は州や都市によって違いがあります。
今回はシドニー、キャンベラ、メルボルン、ブリスベン、パース、ホバート、ダーウィンなど都市部で共通している呼び名をご紹介します。
(アデレードを含む南オーストラリア州では呼び名が変わりますのでご注意ください)
まず普通サイズのグラス。
日本では小さめ中ジョッキに当たるサイズがschooner(スクーナー)です。
容量は約425mlとなります。
次に大きいのが日本の大きめの中ジョッキに当たるpint(パイント)です。
こちらは約570mlとなります。
これより大きなサイズとなるとjug(ジャグ)と呼ばれるピッチャー型のものとなります。
こちらは何人かでシェアする前提となりますので、「グラスはいくつ必要?」と聞かれます。
ちなみにジャグの容量は1140mlとなり、日本の大ジョッキより大きくなります。
ここまでが一般的なサイズです。
しかしブリュワリーやクラフトビール工場へ行くとスクーナーより小さなサイズも目にします。
スクーナーよりひとつ小さいサイズのグラスはmiddy(ミディ)と呼ばれます。
容量は285mlとなりますので日本の小ジョッキくらいですね。
またクラフトビール工場へ行くといわゆる「飲み比べセット」としていくつかのビールを一度に楽しめるセットがあります。
これに使われる一口サイズのグラスはpony size(ボニーサイズ)と呼ばれることが多いようです。
こちらは140mlとなっています。
注文する際、英語では「Can I have a pint of XXXX Gold(銘柄), please?」などという言い回しになります。
各州を代表する大手メーカーの有名ブランドたち
オーストラリアには大手ビールメーカーの有名ブランドから、地ビールとして地域限定あるいは単体のブリュワリーで製造、そして酒店で販売されるクラフトビールまで無数の銘柄が存在します。
日本と比べて気温の高いオーストラリアのビールは全般的に飲み口がさっぱりしていて苦みが少ないのが特徴です。
これは暑い時にグビッと一気に飲み干せるためです。
オーストラリアでは「ライトビール」「フルボディビール」「プレミアムビール」とアルコール度数と製法によってカテゴリー分けがされています。
ライトビールはアルコール度数3.5%前後、フルボディビールはアルコール度数4.2~4.5%前後、プレミアムビールはアルコール度数4.8~5.0%前後です。
まずはどこのレストランのメニューにも登場するような大手ビールメーカーの人気銘柄からご紹介していきましょう。
クイーンズランド州代表 XXXX Gold(フォーエックス・ゴールド)
ランチの御供やアルコールが強くない方、ビールがそれほど得意でない方向けとしてお勧めしたいのがこのフォーエックス・ゴールドです。
フォーエックスゴールドはアルコール度数3.5%のライトビールでラガー(オーストラリア・ラガー)スタイルになります。
喉ごしが爽やかで苦みが少ないのが特徴です。
ビール好きの方にはちょっと物足りなく感じられるかもしれませんが、夏場の観光で歩き疲れた時などにググっと一気に飲み干すにはちょうど良い軽さかと思います。
もう少しパンチが効いているほうが好みという方には、オリジナルのXXXX Bitter(フォーエックス・ビター)の方をお勧めします。
こちらもやはりラガーになりますが、フルボディビールでアルコール度数4.4%となっています。
XXXX(フォーエックス)というブランドはもともとCastlemaine Breweryキャッスルマイン・ブリュワリーとして1878年に誕生しました。
ニコラスとエドワードのフィッツジェラルド兄弟の、最高に美味いエールを作るという夢が原点です。
現在のXXXXという4つのエックスのブランド名の由来は当時の格付け方法にあります。
当ブリュワリーの最初の商品は「XXXスパークリング・エール」というビールでした。
人気商品ではありましたが、完璧な味わいではありませんでした。
完璧になるのに欠けていたもうひとつの要素=Xを見つけた1893年に、最高のエールのレシピは完成しXXXXフォーエックスとなりました。
フォーエックスの看板商品は1924年に生まれたフォーエックス・ビターです。
しかし1991年に生まれたフォーエックス・ゴールドがクイーンズランド州を飛び出しオーストラリア全国で一番売れたビールになるのにそれほど時間は掛かりませんでした。
ちなみに同年よりフォーエックスはラグビーのクイーンズランド選抜チーム、クイーンズランド・マルーンズのスポンサーを続けています。
尚、XXXXフォーエックスは現在、キリンホールディングス傘下のライオン社のブランドとなっています。
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フルボディのXXXX Bitter(フォーエックス・ビター)
ヴィクトリア州代表 Victoria Bitter(ヴィクトリア・ビター)
フルボディビールでXXXXビターと並ぶ代表格と言えばこのヴィクトリア・ビターです。
アルコール度数は4.9%と高めで、オーストラリアのビールの中では比較的苦みが強いほうです。
日本のビールと比べると苦みが少なく感じてしまいますが、これはオーストラリアのビールに共通するマイルドなフルーティさによるものかと思われます。
オーストラリア国内では略して「VB(ヴィービー)」という愛称で親しまれています。
XXXX フォーエックスと並びオーストラリア全国区のビールです。
ヴィクトリア・ビターの始まりは、1842年にわずか19歳でスコットランドからヴィクトリア州へ移住してきたトーマス・アイトケンというひとりの青年によるものでした。
彼は1851年に最初のブリュワリーを設立。
その後、1854年にイースト・メルボルン地区のヴィクトリア・パレード通りでさらに新しいブリュワリーを始めます。
この年、このブリュワリーで初めてのヴィクトリア・ビターが誕生しました。
ヴィクトリア・パレード・ブリュワリーと名付けられたこのビール工場は成長を続け、1862年にはビールを運ぶために16頭の馬を保有するまでになりました。
その後、1884年にトーマス氏は亡くなり、事業は息子であるアーチボールド氏へ引き継がれます。
当時、このブリュワリーは最も大きく最も恰好言いブリュワリーのひとつと評されていました。
また現在、スタビ―と呼ばれる瓶ビールの中でヴィクトリア・ビターの瓶の形状だけが首の短い「ショートネック型」というこだわりのある形になっています。
これは当時、倒れにくい瓶、混入される空気の量を極力少なくする瓶、を求めて考え出された形状です。
ヴィクトリア・ビターは現在、カールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社のブランドとなっています。
ニューサウスウェールズ州代表 Tooheys New(トゥーイーズ・ニュー)
フルボディビールでありながらキレがあって爽やかな飲み口のこのトゥーイーズ・ニューは万人受けするタイプのビールです。
アルコール度数は4.6%とやや高めで、種別はオーストラリア・ラガーとなっています。
ディナーの際の、「まず一杯目はビールで」なんていう時におススメしたいビールです。
前菜のサラダやスープの味を邪魔しない、控えめな苦みが特徴です。
トゥーイーズはジョンとジェームスのトゥーイーズ兄弟が1860年代にシドニー旧市街、ダーリングハーバーでジュース工場を買い取ったところから始まります。
最初に生まれたのは「トゥーイーズ・ブラックエール」というビールで、これは現在も「トゥーイーズ・オールド・ダーク・エール」という名で残っている銘柄です。
事業が大きくなり、1875年にはサリーヒルズ地区のスタンダード・ブリュワリーに拠点を移します。
ここで1931年に新たに製造されたラガービール、「トゥーイーズ・ニュー・スペシャル」が現在のトゥーイーズ・ニューとなります。
このトゥーイーズ・ニューの大ヒットにより1970年代に現在の強大なビール工場を建設するに至りました。
ビールのカロリーが心配な方には、「トゥーイーズ・エクストラ・ドライ」の方をお勧めします。
こちらはアルコール度数4.4%のフルボディビールですが、通常のビールよりカロリーで25%オフ、炭水化物も30%カットとなっています。
トゥーイーズも現在、キリンホールディングス傘下のライオン社のブランドとなっています。
タスマニア州代表 Cascade Premium Light(カスケード・プレミアム・ライト)
ライトビールとして先述のフォーエックス・ゴールドと人気、売り上げ実績を二分するのがこのカスケード・プレミアム・ライトです。
ラガータイプのビールで、アルコール度数は2.4%ととても低く抑えられています。
これだけ軽いと味わいが心配になるところですが、実はカスケード・プレミアム・ライトの人気の秘密はその味にあります。
ホップの特徴であるスパイシーさとフルーティさを残しつつほのかに香るハニーのような甘さがまるでフルボディビールのような深みのある味わいを作り出しています。
またそのお値段がお手頃な価格に設定されているのも人気を後押ししています。
カスケード・ブリュワリーは1824年にタスマニア州サウス・ホバートに作られました。
これは現在まで続くオーストラリア最古のブリュワリーです。
1824年、イングランドから東インド会社を退職したヒュー・マッキントッシュ氏とその義理の兄弟であるピーター・デグレイブ氏が移住してきます。
二人は共同経営者となりホバートにカスケード地所を作り、ビール醸造と製材所を始めます。
しかし1826年、デグレイブ氏はイングランドにあった借金のため収監され、1832年まで塀の中で過ごすことになります。
1832年の釈放後、彼はビール醸造部門をマッキントッシュ氏から引き継ぎます。
1834年にマッキントッシュ氏が亡くなり、1840年にその息子、ウイリアム・マッキントッシュ氏も亡くなると製材所も引き継ぐことになります。
当時、オーストラリア、特にヴィクトリア州はゴールドラッシュに沸いており、ビールと製材をヴィクトリア州へ出荷することで事業は大きな成功を収めました。
その後、カスケード・ブリュワリーはカールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社の傘下に入ります。
カールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社はその後、ベルギーに本社を置く世界的酒類メーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ社の100%子会社となります。
さらに2020年6月、日本のアサヒグループ・ホールディングスがカールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社をアンハイザー・ブッシュ・インベブ社より買収しました。
よって現在、カスケードはアサヒグループ・ホールディングス傘下のカールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社のブランドとなっています。
ちなみにカスケードのラベルに描かれている動物はタスマニア島の固有種、タスマニア・タイガー(日本名フクロオオカミ)です。
もともとはオーストラリア大陸全体に生息していましたが人間やディンゴに追われ、タスマニア島だけに生き残りました。
しかしその後も家畜を襲う害獣として駆除され続けたため1936年に絶滅してしまいました。
タスマニアのシンボルとしてカスケードのラベルには未だにその姿が描かれています。
サウスオーストラリア州代表 Coopers Original Pale Ale(クーパーズ・オリジナル・ペール・エール)
口当たりは良いけどしっかりしたフルボディタイプのビールを飲みたい、という方には緑のラベルのペール・エールタイプ、このクーパーズ・オリジナル・ペール・エールがおススメです。
ペール・エール特有のフルーティな味わいと華やかな香りがありつつ、アルコール度数は4.5%と決して軽くはありません。
苦みが抑えられているので普段はビールが苦手、という方にも飲みやすいかと思います。
もう少しパンチの効いた苦みのあるビールがお好きという方には赤いラベルのクーパーズ・スパークリング・エールがおススメです。
その名を有名たらしめているのが「クラウディ(曇り空)」と評される不透明なビールです。
濁り酒ならぬ沈殿物のある濁りビールで、モルトとホップの豊かな味わいがあり、且つアルコール度数は5.8%と強めになっています。
クーパーズ・オリジナル・ペール・エールの生みの親、トーマス・クーパー氏が初めてビールを醸造したのは1862年のことでした。
彼はアデレードの郊外、ノーウッドの自宅で醸造を開始します。
彼の家に代々伝えられていたこのビールのレシピは好評を得て、ブリュワリーは成功への道を歩き始めます。
1897年、トーマス氏は亡くなりますが、そのレシピは「Thomas Coopers & Sons」というブリュワリー名と共に4人の息子へ引き継がれます。
その後、不況や戦争、買収の危機に瀕しながら現在まで6世代、150年間、ブリュワリーとレシピは守り続けられています。
国際酒類メーカーに組み込まれることなく、現在ではクーパーズ・ブリュワリーはオーストラリア最大のオーストラリア資本ブリュワリーとなりました。
クーパーズ愛飲家の中には「Australian made, Australian owned」のスピリッツを応援したいという熱いオージーたちもたくさんいます。
ここまで各州を代表するおススメビールたちをご紹介してきましたが、ここからはその他の有名ブランド、変わり種などをご紹介していきましょう。
Crown Lager(クラウン・ラガー)
クラウン・ラガーはプレミアムビールを代表する人気銘柄です。
アルコール度数は4.9%とやや高めです。
その歴史はなぞに包まれた部分がありますが、カールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社によると1919年より醸造されたフォスターズ・クラウン・ラガーがその元になっています。
当時は一般には販売されておらず、海外からの来賓しか口にすることができなかったとされています。
1954年のエリザベス女王の来豪を機に名称を「クラウン・ラガー」へ改め、一般に販売されるようになりました。
但し、1954年よりも前に一般に流通していたという説もあり、真相は謎に包まれています。
そのスマートなボトルの形状とシャンパンゴールドのラベルがスタイリッシュな雰囲気を創り上げています。
Little Creatures Pale Ale(リトル・クリーチャーズ・ペール・エール)
まだ登場していなかった西オーストラリア州の代表ビール、それがこのリトル・クリーチャーズ・ペール・エールです。
実はリトル・クリーチャーズは元々、クラフトビール、いわゆる地ビールでした。
オーストラリア全土に流通するようになったのはここ一年くらいの話です。
このビールは「クラッシック・アメリカン・ペール・エール」というスタイルで醸造されています。
フルーティな味わいは柑橘類やネクタリンを連想させますが、アルコール度数は5.2%としっかりしたフルボディビールとなっています。
リトル・クリーチャーズはもともとマチルダ・ベイ・ブリューイング・カンパニーで働いていたハワード、ニック、フィルの3人の青年の「最高に美味いペール・エールを」という情熱からスタートします。
アメリカでビール開発に携わった醸造家・フィル・セクストンの経験を活かすべくマーケティング専門家・ハワード・シャーンズ、レストラン専門家・ニック・トリンボリが共同でアメリカンスタイルのペール・エールの開発を始めます。
着想から3年の月日を経て、リトル・クリーチャーズ・ペール・エールが完成したのは2000年のことでした。
リトル・クリーチャーズ・ブリュワリーは今もパース郊外の港町・フリーマントルでブリュワリー兼レストランとして高い人気を集めています。
リトル・クリーチャーズも現在、キリンホールディングス傘下のライオン社のブランドとなっています。
James Squire 150 Lashes Pale Ale(ジェームス・スクワイア・150・ラッシーズ・ペール・エール)
豪州最古のクラフトビール(地ビール)の復刻版ともいえるのがこのジェームス・スクワイア・150・ラッシーズです。
パッションフルーツやグレープフルーツを思わせるフルーティな香りのペール・エールタイプで、アルコール度数は4.2%となっています。
華やかな香りとは裏腹にこのビールの誕生の裏には壮大なストーリーが隠されています。
150 ラッシーズとは実は「150回のムチ打ち刑」のこと。
ジェームス・スクワイア氏は1787年に英国からニューサウスウェールズへ流刑に処せられた最初の囚人団のひとりでした。
ジェームスは1754年に英国の貧しい家庭に生まれました。
彼にとって盗みを働くことは生き抜くことと同義でした。
盗みと逮捕を繰り返しついに30歳の時に未開の地、オーストラリアへの島流しの刑を宣告されます。
こうして豪州ニューサウスウェールズのポート・ジャクソンへ流れ着いてからわずか一年。
流刑に懲りることなく今度はさらに薬局で盗みを働き逮捕されます。
盗んだのはコショウ、そしてホアハウンドと呼ばれるホップの味を真似たハーブでした。
実はオーストラリアへ流れ着いてからすぐにジェームスはビールの醸造を始めていたのです。
ジェームスのビールはすでに英国の警官たちにも人気となっていました。
そこで1789年、死刑を宣告される代わりに5ポンドの罰金と300回のムチ打ち刑を言い渡されます。
しかもビールを作ることができるなら、さらに150回のムチ打ちとエールビール2樽に減刑しても良いという手心も加えられました。
無事にビール2樽を納め1795年に晴れて自由の身になったジェームスは30エーカーから農場を始めます。
1805年にはオーストラリアで初めてのホップの栽培に成功します。
翌1806年にはそれをフィリップ・キング知事に献上し、知事より褒美に牛を一頭を授かりました。
こうしてジェームスがオーストラリアで最初のホップ生産者として公式に認めらることになりました。
この時、すでに農地は1000エーカーにまでなっていました。
1806年、ジェームスはパラマッタ川のキッシング・ポイントにモルティング・ショベル・タバーンという酒場を開きます。
船旅で喉を乾かせた乗客たちにジェームスのビールは大好評でした。
順調に成功を重ねたジェームスはついに盗人から地区巡査まで上り詰めます。
さらに貧しい人たちを助ける慈善家になり、1822年に67歳で他界した際にはこの植民地で最大の葬儀が執り行われるほどになりました。
現在のジェームス・スクワイアのビールはライオン社が1999年に始めたモルト・シャベル・ブリュワリーで醸造されたものです。
ジェームス・スクワイア氏の波乱万丈の人生と、150回のムチ打ちと引き換えに誕生しオーストラリアで最初に販売されたビールの栄誉を讃えて復刻されたものです。
今では「150(ワン・フィフティー)」の愛称で親しまれています。
Carlton Draught(カールトン・ドラフト)
実はヴィクトリア州代表で先述のヴィクトリア・ビターと並ぶ人気銘柄がこのカールトン・ドラフトです。
ペール・ラガーと呼ばれるスタイルでアルコール度数は4.6%となっています。
今やオーストラリアを代表するビール大手となったカールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社。
その始まりは醸造経験もないエドワード・レイシャムというひとりの実業家が1864年に醸造場を買い取ったところから始まります。
エドワードは醸造担当にアルフレッド・テリーというひとりの天才を雇い入れます。
アルフレッドは輸入物のヨーロッパの重いビールとは違い、オーストラリアの暑い気候の中ですっと喉へ流れ込んでいくような飲みやすいタイプのビールを作り出します。
この軽さが好評を得て、町中のパブへ出荷されることになります。
これがカールトン・ドラフトの誕生です。
その後、1907年にカールトンはフォスター、ヴィクトリア、シャムロック、キャッスルマイン、マクラッケンらのブリュワリーと共にソサエティ・オブ・メルボルン・ブリュワリーズというカルテルを結成します。
これが後のカールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズとなりました。
Great Northern Original(グレート・ノーザン・オリジナル)
飲み口の軽いビールが暑いオーストラリアに多い中で、さらに苦みを抑えてクリーンで弾けるようなキレを求めたのがこのグレート・ノーザン・オリジナルです。
フルーティな香りのラガータイプとなっており、アルコール度数は4.2%となっています。
ケアンズの酷暑の中でも究極のリフレッシュメントとなる飲み口を追及しています。
1930年代、メルボルンでビールを醸造していたカールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社は北部クイーンズランド地域にもビールを出荷していました。
しかし乱暴な港湾労働者や鉄道労働者によってビール樽に穴を開けられ、中身のビールを盗まれるという被害に悩んでいました。
そこでケアンズで運営に苦しんでいたグレート・ノーザン・ブリュワリーを買収。
グループの一員へ迎え入れることになりました。
グレート・ノーザンのラインナップにはオーストラリアでは珍しいノンアルコールビールのグレート・ノーザン・ゼロという銘柄もあります。
James Boag’s Premium Lager(ジェームス・ボーグス・プレミアム・ラガー)
タスマニアはランセストンの澄んだ軟水とピルスナー・モルトを使ったヨーロピアンスタイルのラガーがこのジェームス・ボーグス・プレミアム・ラガーです。
通常のオーストラリアのビールより低温で熟成させ、成熟するまでゆっくり時間を掛けているのが特徴です。
口に含んだ時のフルーティな香りと後からやってくるキレのあるドライな後味はシーフードとの相性が格別だと言われています。
アルコール度数は4.6%となっています。
ジェームス・ボーグ一世は奥さんと一緒に1853年にスコットランドからヴィクトリア州へ移住してきました。
3か月後にはタスマニアに移っています。
1883年にジェームス・ボーグ一世と息子の二世で買い取ったエスク・ブリュワリーがボーグス・ブリュワリーの前身です。
この年にジェームス・ボーグス・XXXエールという名作が生まれています。
ジェームス・ボーグス&サンズと名付けられたブリュワリーは二世、三世と代々、引き継がれていきます。
そして1994年にヒット商品、ジェームス・ボーグス・プレミアム・ラガーが生まれます。
2000年にスペインのサン・ミゲル・コーポレーションの傘下に入ったブリュワリーはボーグス・ブリュワリーとなります。
ジェームス・ボーグスも現在、キリンホールディングス傘下のライオン社のブランドとなっています。
Pure Blonde Ultra Low Carb Lager(ピュア・ブロンド・ウルトラ・ロウ・カーブ・ラガー)
ビール好きの皆さんの中には男女を問わず、太ってしまうのではと気になって思い切りビールジョッキを傾けられない、という方も多いのではないでしょうか。
今でこそ日本でもカロリーオフや糖質ゼロのビールは当たり前のように見かけるようになりました。
オーストラリアでも健康志向のビールはたくさん見かけるようになりましたが、そのブームを切り開いたのは、ピュア・ブロンド・プレミアム・ラガーというたったひとつのビールの成功でした。
2004年にこの健康志向というまったく新しいコンセプトを持って生まれたこのビールはオーストラリアのビール業界をひっくり返しました。
2015年にマイナーチェンジが施され生まれたこのピュア・ブロンド・ウルトラ・ロウ・カーブ・ラガーは実に80%もカーブ=炭水化物成分をカットしながらアルコール度数は4.2%とフルボディ。
キレがあり喉ごし爽やかなラガータイプとなっており、女性を中心にオーストラリアでは人気の銘柄となっています。
ピュア・ブロンドはカールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社のブランドです。
Hahn Super Dry (ハーン・スーパー・ドライ)
先述のピュア・ブロンドに負けず劣らず健康志向なのがこのハーン・スーパー・ドライです。
実に99.9%糖質カットとなっており、炭水化物成分はわずか0.7%しか含まれていません。
それでいてアルコール度数4.6%の辛口となっています。
1987年に創業したハーン・ブリュワリーはチャールズ・ハーン博士により買収されたシドニー郊外キャンパーダウンの古びた工場が出発点でした。
ハーン・プレミアム、ハーン・プレミアム・ライトとプレミアムシリーズを世に出しますが、1990年代に人気が低迷します。
ブリュワリーはシドニースタイルと呼ばれる健康を意識したビールの醸造へ方向転換を図り、2006年にこのハーン・スーパー・ドライのヒットが生まれます。
ハーン博士は今も現役で新たなビールの開発を続けています。
番外編 Foster’s Lager(フォスターズ・ラガー)
ここまで登場したビールたちの顔ぶれを見てあれ?と思われた方も多いはず。
日本を含む多くの国でオーストラリアのビールと言えば?と聞いて最初に出てくるのがこのフォスターズ・ラガーだと思います。
フォスターズ・ブリュワリーは1886年にウィリアムとラルフというアメリカ人のフォスター兄弟によってメルボルンに設立されます。
1900年代にはオーストラリア全土に流通するような人気ブランドとなります。
1907年にはヴィクトリア、シャムロック、キャッスルマイン、マクラッケンらのブリュワリーと共にソサエティ・オブ・メルボルン・ブリュワリーズというカルテルを結成。
カールトン&ユナイテッド・ブリュワリーズ社となった同社の中でフォスターズ・ラガーはプレミアムビールと位置づけられました。
しかしその後、カールトンブランドの人気と反比例するようにフォスターズの生産量は落ち込んでいきます。
1970年代になり徐々にイギリスやアメリカへ輸出され始めると流れが変わります。
スポーツイベントにも積極的にスポンサーを行うようになり、フォスターズの知名度は高まっていきます。
1980年代にイギリスにフォスターズ・ラガーの醸造所が建てられたのを皮切りに世界中のビールメーカーにライセンスを供与します。
今ではEU圏、アメリカ、カナダ、インドなど多くの国でライセンス生産されている為、オーストラリアを代表するビールと言われることも少なくありません。
しかしオーストラリア国内では輸出用ビールと見られることが多く、人気は決して高くありません。
大手の酒類チェーン店などでもフォスターズを置いていないことのほうが多いのが実情です。
ではおいしくないのかというとそんなことはありません。
炭酸がしっかり効いていて苦みが強めな味わいは日本人の好みに近いので、チャンスがあればぜひお試しください。
オーストラリアは今、空前のクラフトビール(地ビール)ブームで、都市部にはいくつものクラフトビールのビアホールがあります。
さらにそんなブリュワリーやビアホールを飛び出して、ボトルショップチェーン店の店頭に並ぶ銘柄もまた無数にあります。
そんなクラフトビールから今回は、クイーンズランド州ケアンズ郊外のポートダグラス生まれのクラフトビールをひとつご紹介します。
Hemingway’s Brewery Pitchfork Betty’s Pale Ale(ヘミングウェイ・ブリュワリー・ピッチフォーク・ベティーズ・ペール・エール)
ヘミングウェイ・ブリュワリーはポートダグラスの地でスタートしました。
現在はケアンズの客船ターミナルにも大きなブリュワリー兼ビアホールを構えています。
そのビアホールから人気の6銘柄を「フラッグシップ・シリーズ」としてボトルショップで販売しています。
それぞれラガー、ピルスナー、トロピカル・エール、ウェストコーストIPA、ペール・エール、XPAと異なるスタイルのビールが出ており、中でもこのライトブルーの缶のペール・エールタイプが人気となっています。
キャラメルのような甘みとパンチのある苦み、そしてトロピカルフルーツを思わせる香りが特徴で、アルコール度数は5.1%のミディアムボディとなっています。
ここでもうひとつ。
ケアンズ最新のブリュワリーをご紹介しておきましょう。
Sauce Brewing Co.(ソース・ブリューイング・カンパニー)
クイーンズランド州ケアンズの街の中心地レイクストリートにこの10月にオープンしたばかりのブリュワリー、それがこのソース・ブリューイング・カンパニーです。
元はシドニー郊外のマリックビルという場所にバーとブリュワリーを開いており、今回、満を持してケアンズへ進出したというわけです。
ビールとサイダー併せて常時、10種類以上の銘柄をサーバーに備えており、気になる銘柄は無料で試飲もさせてくれます。
またテイスティングセットもあり、あれこれと飲み比べながらいろいろなビールを楽しむこともできます。
飲み比べもビールの醍醐味のひとつ
ビールの種別(スタイル)
ビールを選ぶ際、飲んだこともないビールはその味を想像することが難しいですよね。
ブリュワリーなどでビールの種類が多ければ多いほど悩んでしまうものです。
そこで簡単にスタイルごとの特徴を見てみましょう。
Lager(ラガー)
麦芽と下面発酵のビール酵母を使い、低温でゆっくり時間を掛けて下面発酵で熟成させたビールです。
ドイツのバイエルン地方が発祥で、冬の間に洞窟に貯蔵し発酵させて作ったことから「貯蔵」を意味するドイツ語、ラガーの名が付いています。
苦みにキレがあり、マイルドな味わいが特徴です。
Ale(エール)
先述のラガーとは逆に、大麦麦芽と上面発酵のビール酵母を常温で短時間で上面発酵させて作られるのがこのエールです。
エールの多くはホップを使い苦みと香りを出しています。
ホップはビールを腐敗から守り良い状態で保存するのにも役立っています。
深いコクとフルーティな味わいが特徴です。
Stout(スタウト)
一番、色の濃いスタイルで黒ビールとも呼ばれるのがこのスタウトです。
ローストした大麦を上面発酵させるため香りに香ばしさがあります。
主にヨーロッパなど寒い地方で人気のビールです。
そのためオーストラリアではあまり多くのスタウトは見かけることはありません。
スタウトはアイルランドのギネスビールの創業者、アーサー・ギネス氏によって1778年に考案されました。
当時は麦芽に税金が課せられていたので、麦芽化されていない大麦をローストして原材料にしたと言われています。
コーヒーやキャラメル、あるいはチョコレートのような香りがあります。
また味にスムーズさ、甘さを出すため、別の原料を混ぜて風味を出すこともあります。
アイリッシュスタウト、ミルクスタウト、オートミールスタウト、オイスタースタウトなどが有名です。
Pilsner(ピルスナー)
ピルスナーは下面発酵のラガーの一種です。
色が淡く、ホップの爽やかな苦みとフローラルな香りが特徴です。
日本のビールの多くはこのピルスナーに分類されます。
世界で最も飲まれているのもこのピルスナーです。
チェコ共和国がその発祥の地です。
Pale Ale(ペール・エール)
オーストラリアで一番人気があるのがこのペール・エールというスタイルです。
pale(=淡い)色合いが特徴ですが、味や香りは千差万別です。
ホップを使うためフルーティな味わいのものが多く、鼻に抜ける香りは柑橘系を連想させるものが多いようです。
またアルコール度数も比較的高めです。
シーフード、中でもフィッシュ&チップスなど揚げ物とよく合うとされています。
IPA(アイ・ピー・エー)
IPAとはIndia Pale Aleの略でその昔、英国がインドへ輸出していたペール・エール・スタイルのビールが元になっています。
輸送の際の腐敗を防ぐためホップの比重が大きくなっています。
ホップが強いためトロピカルフルーツや柑橘系、あるいは桃に似た香りが特徴です。
また苦みも比較的強いため飲み応えのあるビールスタイルになっています。
その出自の通り、スパイスの効いたインド料理に合うとされています。
Double IPA(ダブル・アイ・ピー・エー)
Dopplebockドッペルボックというドイツのアルコール度数の高いラガーの製法をIPAに応用したのがこのダブルIPAです。
強いトロピカルまたは柑橘系のホップの香りと際立つ苦みが特徴で、アルコール度数も7.5%またはそれ以上となっています。
ビール上級者に人気のスタイルで香りの強いチーズやスパイシーなサラミによく合うとされています。
Amber Ale(アンバー・エール)
アンバーモルトという琥珀色の麦芽を使ったエールがこのアンバー・エールです。
アメリカ発祥のスタイルです。
ホップが強すぎず、モルトが重すぎず、というバランスの取れたビールです。
キャラメルのような甘さのある香りがあり、ベリー系やメロンのようなほのかな甘みがあります。
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2020年12月6日(日曜日)
3月23日 16:30pm以降、オアフ島外出自粛制限令の開始から、259日目になりました。
9月24日からは、「在宅勤務、外出制限」は、解除するとのことですが、全面解除ではなく、色々条件付きで段階を踏んでの解除になります。ーTier 1
10月15日、渡航72時間前以内のPCR検査の陰性証明があれば、14日間の隔離免除開始
10月22日(木)12:01amより、Tier 2 に移行。
5人以下なら他人同士でもレストラン内で食事可能。集まりOK!!
11月6日より日本からの観光客も到着72時間以内の陰性証明書があれば、14日間の隔離免除になりました。(その後、色々変更が有るようですので、要注意。)
昨日、12月5日(土曜日)の夕方、ロイヤルハワイアンセンターでは、サンタご夫妻と写真撮影ができるというので、行ってみました。
(12月5日、12日、19日、午後4時から7時まで)
いつもだと、この大きなクリスマスツリーのある真ん中のステージ辺りにサンタさんが居るのですが、今年は、ここには居ませんでした。
チーズケーキファクトリーの方に向かって歩いて行くと行列が見えて来ました。
ガラスの向こうにサンタさんご夫妻が居ます!
ここだと自分のカメラか携帯でサンタさんご夫妻と一緒に写真を撮ることができます。
12月12日、19日、午後4時から7時まで、まだチャンスもあります!!
詳しくは、こちらでどうぞ!!
2020年12月5日(土曜日)
3月23日 16:30pm以降、オアフ島外出自粛制限令の開始から、258日目になりました。
9月24日からは、「在宅勤務、外出制限」は、解除するとのことですが、全面解除ではなく、色々条件付きで段階を踏んでの解除になります。ーTier 1
10月15日、渡航72時間前以内のPCR検査の陰性証明があれば、14日間の隔離免除開始
10月22日(木)12:01amより、Tier 2 に移行。
5人以下なら他人同士でもレストラン内で食事可能。集まりOK!!
11月6日より日本からの観光客も到着72時間以内の陰性証明書があれば、14日間の隔離免除になりました。(その後、色々変更が有るようですので、要注意。)
毎週土曜日、朝7時半から11時までKCCでファーマーズマーケットが開催されています。
ちゃんとポリスが交通整理をしてくれているので、安心です。
今日は、いつもより1時間遅い8時半頃に行ったら、かなり混んでいました。
アワビ屋さんで、カリスマドライバーのKAZUさんとテリーさんに遭遇!!
ここで出会えて嬉しかったです。
また早く一緒に仕事ができるようになったら良いですね!
紫のテントは、「アイカネ・コーヒー」
今日は、ホノルルバーガーでテイクアウト
詳しくは、こちらでどうぞ!!
カンタス航空をご存知でしょうか。
カンタス航空はオーストラリアを代表する航空会社で、オーストラリアのナショナルフラッグキャリアです。
尾翼にカンガルーのマークが描かれており、一目でオーストラリアの航空会社であることが判るようになっています。
日本へは東京の羽田空港からシドニーとブリスベン、成田空港よりメルボルンへ就航しています。
本稿では、オーストラリアのカンタス航空について、オーストラリア在住現地スタッフがご案内いたします!
目次:カンタス航空って、どういう会社?!(クリックで開閉)
カンタス航空ってどういう会社?!
シドニーにあるカンタス航空本社.
カンタス航空の正式英語表記はQANTAS AIRWAYSで、エアラインコードはQFです。
QANTASとは、Queensland And Northern Territory Aerial Servicesの略で、日本語では/kɒntɒs/(カンタス)と発音してしまいますが、正確にはQから始まる英単語なので、QueenのQのように/kwɒntəs/(クァワンタスのような感じ)と発音します。
オーストラリアのシドニーキングスフォード国際空港を拠点とするオーストラリアのナショナルフラッグキャリアで、アライアンスはワンワールドに属しています。
名称 | Qantas Airways (カンタス航空) |
---|---|
CEO | Alan Joyce |
創設 | 1920年11月16日 |
本社 | 10 Bourke Rd, Mascot NSW 2020 Australia (Google Map) |
ウェブサイト | https://www.qantas.com/ |
世界第2位の安全な航空会社
順位 | 航空会社名 | 拠点 |
---|---|---|
1 | ニュージーランド航空 | ニュージーランド |
2 | カンタス航空 | オーストラリア |
3 | ヴァージン・オーストラリア航空 | オーストラリア |
4 | エディハド航空 | UAE(アブダビ) |
5 | カタール航空 | カタール |
6 | エミレーツ航空 | UAE(ドバイ) |
7 | 全日空 | 日本 |
8 | フィンエアー | フィンランド |
9 | キャセイパシフィック航空 | 中国(香港) |
10 | アラスカ航空 | アメリカ合衆国 |
安全航空会社ランキング(2024年) *航空会社格付けサイトAirline Ratings.comより
カンタス航空は、航空会社の格付けサイトAirline Ratings.comの統計で、毎年ニュージーランド航空とトップの座を争っています。
同ランキングでは、世界の主要航空会社405社について、政府機関や航空安全当局による監査情報や、墜落などの重大事故に関する記録をもとに安全度を比較しています。
2023年はカンタス航空が第1位でしたが、2024年はその座をニュージーランド航空に譲ることとになりました。ただその差はわずか1.5ポイント差となっています。
その大きな要因の一つとして、ニュージーランド航空に対して機材の刷新に若干の遅れをとっていることです。しかしながら、現在カンタス航空は積極的に機材の更新を図っており、来年度の再度の1位返り咲きが期待されています。
カンタス航空は創業100年を迎えた歴史ある航空会社(*後述します)ですが、設立以来、一度もジェット機の墜落事故を起こしていない航空会社で、安全性については世界で大きな評価を得ています。
因みに、カンタス航空の子会社である、格安航空会社(LCC)のジェットスター航空は、2024年の格安航空会社部門の安全な航空会社の1位にランクされています。
世界の全ての大陸に自社便を飛ばしている航空会社
カンタス航空は、南極大陸を除く全ての大陸に自社の直行便を飛ばしている貴重な航空会社です。もちろん、コードシェア便ではなく自社便でという意味でです。
アフリカ大陸にはシドニー及びパースから南アフリカ共和国のヨハネスブルグへ、ヨーロッパへはパースからイギリスのロンドンヒースローへ、アジアへはシンガポール、香港、東京など主要各都市へ、北米大陸にはサンフランシスコ、ロスアンゼルス、ダラスフォートワースなどへ、南米大陸にはシドニーからチリのサンチアゴへそれぞれダイレクト便を運行しています。
特に、現在計画されているのがシドニー発ニューヨークJFK行きの直行便で、就航すれば世界最長路線となります。現在、ニューヨークJFKへはシドニーからロサンゼルス経由で乗り入れをしています。
ちなみに、南極大陸へも地面(氷面?)には着陸しませんが、シドニーから南極上空まで飛んで行って、窓の外に南極大陸を見て、シドニーに戻ってくる遊覧飛行が毎年行われていますので、南極大陸にも飛んでいると言えば、飛んでいますw これをカウントしていただければ、世界の全ての大陸に自社便をダイレクト便で運行している世界唯一の航空会社ということになります。
ちなみに、大陸と島の違いですが、明確な定義があるわけではありませんが、一般的に、
オーストラリアより小さい→島
グリーンランドよりも大きい→大陸
と整理すると、合理的に判別することができます。
オーストラリア大陸の面積は約860万km²、グリーンランドの面積は約216.6万km²で3倍ほどの差があります。
とにかく長距離路線が多い航空会社
カンタス航空は、人が住んでいる世界の全ての大陸に自社の直行便を運行していますが、オーストラリアは大海の孤島(孤大陸)なので、どこに飛ぶにも目的地までの距離が遠いというのが特徴です。
カンタス航空が運行している最長路線は、パースからロンドンの距離14,500km(所要時間約17時間半)で、次に長いのがシドニーからアメリカ合衆国のダラスフォートワースの距離13,800km(所要時間約16時間)です。
世界の長距離路線ランキングと比較してみると、以下のようになります。
長距離国際線ランキング(2020年).
ちなみに、シンガポール航空のシンガポール/ニューヨーク(EWR)路線が就航した当初は、エコノミークラスの設定のない全席プレミアムエコノミークラスとビジネスクラスだけのシートピッチの広い特別仕様の機材で運行されていましたが、現在では上表の全ての路線にエコノミークラスの設定があります。18時間弱エコノミークラスで移動するのはなかなか大変ですね。。。
創立100周年、世界で3番目に古い歴史ある航空会社
現存する航空会社設立年数ランキング(2020年現在).
カンタス航空は2020年で創立100周年を迎えました。
現存する航空会社としては、世界で3番目の古さを誇る非常に歴史ある航空会社です。
前述の通り、これだけ長い歴史を誇っていながら一度もジェット機を墜落させたことがない点を鑑みると、正に世界一安全な航空会社であると言えるのではないでしょうか。
100周年を記念して、特別記念塗装機も運行されています。
是非、カンタス航空に搭乗する機会がありましたら、機体のペイントにもご注目ください!
オススメの路線
カンタス航空は世界の全ての大陸に飛んでいることから、日本人の方にはなかなか普段ご覧いただけないレアな景色をお楽しみいただいたり、興味深い体験をしていただくことが出来るチャンスがあります。
以下にて筆者のオススメするカンタス航空の路線をご紹介いたします。
ケアンズ発エアーズロック行き
エアーズロック空港着陸前に右側の窓よりエアーズロックを臨む.
カンタス航空のケアンズ発エアーズロック行きにご搭乗いただくと、エアーズロック空港到着前に上空からエアーズロックを俯瞰していただくことが出来ます。
どこまでも果てしなく続く砂漠地帯に、突如として現れる巨大な一枚岩。見え始めた瞬間、機内では前方から歓声が上がります。
オーストラリアの大自然の雄大さを実感する、正にカンタス航空ならではの体験だと思います。
シドニー発サンチアゴ行き
サンチアゴ国際空港着陸前に右側の窓よりアンデス山脈を臨む.
カンタス航空のシドニー発サンチアゴ行きにご搭乗いただくと、サンチアゴ到着前に、右側の窓の外にアンデス山脈の峻厳な山並みをご覧いただくことが出来ます。
4,000m級の山々が連なる迫力は、南米大陸に来たことを実感させてくれます。
日本から南米を訪れる際は、アメリカ乗り換えか中東乗り換えが一般的ですが、実は、シドニー乗り換えという選択肢もありますので、是非、ご検討ください。
ロスアンゼルス/サンフランシスコ発シドニー/メルボルン行き
ロスアンゼルス国際空港LAXでシドニーからの乗客を降ろすカンタス航空のA380型機.
カンタス航空のロスアンゼルス/サンフランシスコ発シドニー/メルボルン行きにご搭乗いただくと、ダイヤによって、貴重な体験をお楽しみいただくことが出来ます。
時期によるのですが、これらの長距離路線にご搭乗いただくとき、そのダイヤが夜遅い時刻での出発の場合、1日ワープする経験をしていただくことが出来ます。
航空ダイヤは時差があっても、原則的には現地時刻で表示されます。
例えば、成田空港を7月15日の20:20に出発するケアンズ行きの飛行機が、翌朝7月16日04:50AMにケアンズに到着する場合、「20:40/04:50+1」と表示されます。この、+1は翌日という意味です。ちなみに、日本とケアンズ(クイーンズランド州)の時差は1時間で、1時間ケアンズの方が進んでいます。したがってフライト時間は7時間30分ということになります。
ロスアンゼルス発シドニー行きなどに搭乗いただくと、時期によって、この+1が+2になることがあります。つまり、15日に出発して17日に到着する、フライト時間は16時間ほどなのに、機内で2日過ぎてしまって、16日を体験することなく17日になってしまっているという、正にタイムマシンに乗ったような錯覚に陥るのです。
これは、日付変更線を跨ぐことによるわけですが、この路線ならではの体験ではないでしょうか。
カンタス航空の沿革
カンタス航空は、1920年11月16日にクイーンズランド州のロングリーチで設立されました。
現存する航空会社としては、KLMオランダ航空、アビアンカ航空に次いで世界で3番目の古さを誇ります。また、ワンワールドの創立メンバーの一社でもあります。
カンタス航空は、カンタスリンク航空の称号を持つ多くのグループ会社と格安航空会社(LCC)のジェットスター航空を子会社として携えています。
また、世界で初めてビジネスクラスを採用した航空会社としても有名です。
1934年になると、イギリスのインペリアル・エアウェイズとともに合弁会社カンタス・エンパイア・エアウェイズ(Qantas Empire Airways)を設立し、ブリスベン/シンガポールの運航を開始しました。
第二次世界大戦後の1947年には、オーストラリア連邦政府が同社株式の100%を保有して非上場の国営企業としました。この頃にシドニー/ロンドンの運行を開始しました。その後、カンタス航空は、1993年から1997年にかけて連邦政府が保有する株の売却により、民営化が逐次行われました。
日本への就航は1952年で、週2便でシドニー/羽田の運行が始まりました。
近年では、2004年にカンタス航空の100%出資により完全子会社ジェットスターオーストラリア航空が誕生しています。
カンタス航空のサービス
カンタス航空の保有機材
カンタス航空の保有機材には特徴があります。ズバリ、先進国のナショナルフラッグキャリアなのに、カンタス航空はBoeing777を持っていないのです!
日本航空、全日空、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、ブリティッシュエアウェイズ、エールフランス、アリタリア航空、ルフトハンザドイツ航空、大韓航空、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空、カタール航空、ニュージーランド航空、世界の主要エアラインを見渡してみれば、どの航空会社でもBoeing777は主力機材であり花形機材、時代の寵児的な存在です。
しかしながらカンタス航空は、Boeing777を保有したことが一度もありません。
2024年現在の保有機材は、下記の通りです。
機材 | 保有機数 |
---|---|
Airbus A330-200 | 16 |
Airbus A330-300 | 10 |
Airbus A380-800 | 10 |
Boeing 737-800 | 75 |
Boeing 787-9 | 14 |
ジャンボジェット機の愛称で知られる大型旅客機Boeing747は、カンタス航空では比較的遅くまで保有、運行していましたが、2020年を持って退役となりました。Boeing747-400は、カンタス航空QF25便としてシドニー/羽田間を長期に渡って結び、その雄姿を最後まで日本で見せてくれました。
*画像出典:Flightrador24より.
アメリカ合衆国への回送フライトでは、カンタス航空のシンボルであるカンガルーをオーストラリアの東海岸沖上空に作り、多くの航空ファンに惜しまれつつ、長い歴史に終止符を打ちました。
カンタス航空エコノミークラスの機材別シートピッチ
エコノミークラスのシートピッチは近年の飛行機移動の際の最大のテーマですね。
カンタス航空のエコノミークラスのシートピッチ(座席の前後の幅、足元の広さ)について、具体的に幾つかの機材を取り上げてご案内いたします。
以下の写真は、身長173cm、体重65kg、座高89cmの筆者が背もたれに背をつけた状態で撮影したものです。
B737-800のシートピッチ
カンタス航空を利用すると、一番搭乗する機会が多いのがB737-800シリーズです。この機材には国際線仕様と国内線仕様の2種類があり、国内線利用の際にも国際線仕様の機材に当たることがあります。
残念ながら、国際線仕様のシートピッチは非常に狭く、筆者個人的にはあまり乗りたいくない機材です。
B737-800国際線仕様のシートピッチ(クライストチャーチ発ブリスベン行き).
国内線仕様のB737-800だと以下の写真の通りです。明らかに国際線仕様の座席よりピッチが広いのがお判りいただけますでしょうか。
B737-800国内線仕様のシートピッチ(メルボルン発ケアンズ行き).
A330-200のシートピッチ
筆者個人としては一番好きなシートがA330シリーズの座席です。
充分な足元の広さを確保出来るとともに、後述しますが、エンターテインメントシステムも充実しています。
2020年現在では、東京/シドニー線以外の日本路線にこのシリーズの機材が充当されています。
B717のシートピッチ
B717のシートピッチは公式発表では79cmとなっており、実際にも非常に広く感じられます。
ただし、機材としては非常に古いもので、座席も一昔前の年季の入ったクッションなので、A330シリーズのような快適性はあまり期待できません。
それでも、前後幅が広いだけでなく、横の幅も広いB717の座席は非常にゆったりとしていて人気があります。
B747-400のシートピッチ
最後に、B747-400ジャンボジェットのエコノミークラスのシートピッチです。
2020年をもって退役してしまいましたので、もう乗ることは出来ませんが、記念にご紹介させていただきます。
古い機材なのでシートも古かったのですが、シートピッチは非常にゆったりとしていました。ただ、リクライニングし過ぎる背面にやや問題があり、全ての乗客が席を倒すと居住性が非常に悪くなってしまうのが難点でした。
この機材が長い間、シドニーと羽田を毎日結んでいたと思うと、感慨深いものがあります。
カンタス航空の機内サービス
カンタス航空の機内サービスは頻繁に内容が変わりますが、2020年現在、エコノミークラスでは下記の通りとなっています。
長距離国際線で提供されるシート周りのサービスは、以下の通りです。
大きめのブランケット、ヘッドフォン、機内食のメニューが置いてあります。搭乗時にはアイマスクや耳栓のサービスはありませんが、離陸後にキャビンアテンダントに尋ねれば無料でいただけます。
長距離国際線のエコノミークラスで提供される機内食は、2つか3つのメニューから選択することが出来ます。
サンチアゴ発シドニー行きの機内食の一例.
羽田発シドニー行きの機内食の一例.
ドリンクについても、アルコールを含むドリンクが無制限で提供されます。
長距離国際線のドリンクメニュー.
特徴的なのは、カンタス航空は世界で初めてワインをペットボトルに入れて提供した航空会社である点です。オーストラリアの新技術で、それまでは難しいとされたワインのペットボトルを実現させ、現在では、カンタス航空オリジナルのオーストラリアワインをサーブしています。
QANTAS WINEのラベル.
長距離国際線でのエコノミークラスの間食サービスには、お菓子やフルーツが提供されています。
2020年に筆者が搭乗した長距離国際際では、オーストラリア名物のティムタム(キットカットみたいなチョコレート菓子)の他に、リンゴかと思いきやなんと桃がセットされていました。桃を齧り付いて食べる、なんともオーストラリアらしい豪快さですw
短距離国際線のエコノミークラスでは、軽食サービスです。
短距離国内線の機内食は軽食(クライストチャーチ発ブリスベン行きの機内食の一例).
ベジタリアンの方のために、フルーツなども用意されています。
国内線ではジャンキーな軽食が多いです。シドニー/パース、ブリスベン/パース、メルボルン/パース線を除いて国内線ではアルコールは有料となります。
エアーズロック発ケアンズ行きのサービス(ワインは有料).
機内エンターテインメントシステムを搭載した機材では、日本語チャンネルもお楽しみいただけます。
国際線仕様の機材が国内線に充当されている時でも、エンタメシステムは解放されています。
A330-200シリーズでは、iPadが用意されていて、お好みのスタイルでエンタメを楽しむことが出来ます。これは数ある航空会社の中でも、カンタス航空ならではのサービスではないでしょうか。
A330-200シリーズのiPadサービス.搭乗時にはシートポケットにiPadが収納されている.
iPadを固定するホルダーが前の席に埋め込まれています。もちろん自分のタブレット端末をセットすることも可能です。
iPadは前の座席のホルダーに固定できる仕様.もちろんUSB電源も完備.自分のタブレット端末も固定することが出来る.
カンタス航空のフリークエントフライヤープログラム
カンタス航空のマイレージサービスは、カンタス・フリークエント・フライヤーと言います。
特徴としては、マイルの有効期限は延長が可能、家族間でのマイルの移行が無料で可能、エミレーツ航空の格安航空券でもマイル加算が可能、ニューギニアエアーとも同条件で提携している点などです。
カンタス航空はワンワールドに加盟していますので、ワンワールド系のエアラインのマイレージは全て加算の対象になります(予約クラスによっては対象外も有り)。また、他のアライアンスでも加算対象になるものがあります。例えば、南アフリカ航空(スターアライアンス)、アエロペリカン航空、エアリンガス、ニューギニアエアー、エアーノース、エアーパシフィック、バヌアツ航空、アラスカ航空、ブリンダベラ航空、エルアルイスラエル航空、エミレーツ航空、ジェットエアウェイズなどです。
特典航空券の発券には、全ての提携航空会社が通常の必要マイル数で利用できますが、空席枠が限られている「カンタス&パートナー・クラシックアワード」と、カンタス航空とジェットスター航空のみ限定で、多めの必要マイル数で空席枠が増える「カンタス(ジェットスター)・エニーシートアワード」の2つのタイプがあります。
カンタス航空のフリークエントフライヤープログラムでは、日本航空の特典航空券をウェブ上で予約出来ることが最大の利点です。
詳しくは、カンタス航空のウェブサイトをご覧ください。
ラウンジサービス
ロンドンヒースロー空港T3のカンタスラウンジ.重厚な木目調のデザインに大人の落ち着きを感じる.
カンタス航空のビジネスクラス/ファーストクラスラウンジはシンプルではありますが、落ち着いた造りになっていて、外国人の方からも支持を集めています。
特にオーストラリア国外の主要空港のラウンジサービスには定評があり、その中でもロンドンヒースロー空港の第3ターミナルにあるカンタスラウンジは、エアラインラウンジのランキングでも上位の常連となっています。
日本では、成田空港にカンタスラウンジがあります。羽田空港と関西空港では何と日本航空のさくらラウンジをご利用いただけます! JALカレー食べたいですね!!
詳細はカンタス航空のウェブサイトをご覧ください;
興味深いセーフティビデオ
カンタス航空の機内で放映される安全に関するセーフティビデオは毎エディションともに作り込まれていて、非常に興味深い内容になっています。
現在はカンタス航空設立100周年を記念した特別版が放映されています。是非、ご覧ください。
カスタマーサービス
カンタス航空の日本支社は接客サービスは行なっておりませんが、東京にオフィスがあります。
住所のみ公表されています。
カンタス航空東京支店 | 〒105-8483 東京都港区虎ノ門 3-5-1 虎ノ門37森ビル9階 |
---|
問い合わせが必要な場合は、カンタス航空のウェブサイトからメールを送信するか、電話を掛けるかになりますが、電話は非常に繋がりにくい状態になっています。
カンタス航空電話番号 | 東京 03-6833-0700 / 0120-207-020 (09:00-16:30 土曜、日曜、祝日を除く) |
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また、カンタスフリークエントフライヤープログラムに関する問い合わせについては、ウェブサイトの専用フォームから問い合わせをすることが出来ます(英語のみ)。筆者の実感としては、比較的早く返信されます。
カンタスフリークエントフライヤー問い合わせフォーム | https://www.qantas.com/au/en/support/contact-us/frequent-flyer-membership.html?int_cam=au%3Acontact-us%3Aarticle%3Afrequent-flyer-members%3Aen%3Ann |
---|
カンタスミュージアム
荒野に突然現れるカンタス航空のB747.
カンタス航空発祥の地ロングリーチには、知る人ぞ知るカンタス博物館(Qantas Founders Museum)があります。
荒野に突然カンタス航空のBoeing747がドーンと現れる光景は度肝を抜かれるインパクトです。
Boeing747の他にカンタス航空初期の塗装が施された機材も展示されており、それぞれ内部を見学することが出来ます。飛行機の隣にある博物館では、カンタス航空の歴史やカンタス航空にまつわる貴重な展示の数々をご覧いただけます。
航空ファンだけに留まらず、親子連れにも人気のカンタス博物館を是非訪れてみてください。
問題はロングリーチへのアクセスですが、超がつくド田舎のロングリーチですが、そこはカンタス航空にとって特別な生誕の地、もちろんカンタス航空の直行便が各都市から、、、、飛んでいません(飛んでないんかーい!)。
従って、ケアンズから10時間、ブリスベンから12時間のドライブとなります。。。
名称 | Qantas Founders Museum (カンタス博物館) |
---|---|
営業時間 | 夏季:08:00-13:00、冬季:08:00-16:00 |
入館料 | 大人:$39 子供(5-15歳):$30 |
電話番号 | 07-4658-3737 |
住所 | 1 Hudson Fysh Drive, Longreach Airport, Longreach QLD 4730 (Google Map) |
ウェブサイト | https://qfom.com.au/ |
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2020年12月4日(金曜日)
3月23日 16:30pm以降、オアフ島外出自粛制限令の開始から、257日目になりました。
9月24日からは、「在宅勤務、外出制限」は、解除するとのことですが、全面解除ではなく、色々条件付きで段階を踏んでの解除になります。ーTier 1
10月15日、渡航72時間前以内のPCR検査の陰性証明があれば、14日間の隔離免除開始
10月22日(木)12:01amより、Tier 2 に移行。
5人以下なら他人同士でもレストラン内で食事可能。集まりOK!!
11月6日より日本からの観光客も到着72時間以内の陰性証明書があれば、14日間の隔離免除になりました。(その後、色々変更が有るようですので、要注意。)
マーケット・シティにある「鍋屋 まいど」
昨日、木曜日は、ここで、「忍飯っ!」のお惣菜がピックアップできるというので、やって来ました!
「今日は有難う。また来てね。」のサインがほっこりして嬉しいです。
厚揚げ大根こんにゃくの煮物 $5-
ゴーヤチャンプル $5-
タイグリーンカレー $10-
どれも、美味しかったです!!
辛いの苦手は私でも、このタイグリーンカレーは、大丈夫でした!!
絶品!!
ずっと、気になってたこのサイン!!
野菜もスープもみんな入ってて、電子レンジでチン!するだけ!!
今回は、醤油ベースの「まいどスープ」に「うどん」を選びました。
美味しい!!
次回、別のスープもTRYしてみたいと思います。
詳しくは、こちらでどうぞ!!
2020年12月3日(木曜日)
3月23日 16:30pm以降、オアフ島外出自粛制限令の開始から、256日目になりました。
9月24日からは、「在宅勤務、外出制限」は、解除するとのことですが、全面解除ではなく、色々条件付きで段階を踏んでの解除になります。ーTier 1
10月15日、渡航72時間前以内のPCR検査の陰性証明があれば、14日間の隔離免除開始
10月22日(木)12:01amより、Tier 2 に移行。
5人以下なら他人同士でもレストラン内で食事可能。集まりOK!!
11月6日より日本からの観光客も到着72時間以内の陰性証明書があれば、14日間の隔離免除になりました。
カイムキ、ワイアラエ通り
信号機のボックスにもアートが!!
セブン・イレブンの駐車場の側の壁にもアートが!!
今流行りの「PUBLIC PARKLET」(駐車スペースを利用した憩いや美化目的の空間)
クリス・ゴトウのアートです!!
詳しくは、こちらでどうぞ!!
2020年12月3日(木曜日)
3月23日 16:30pm以降、オアフ島外出自粛制限令の開始から、256日目になりました。
9月24日からは、「在宅勤務、外出制限」は、解除するとのことですが、全面解除ではなく、色々条件付きで段階を踏んでの解除になります。ーTier 1
10月15日、渡航72時間前以内のPCR検査の陰性証明があれば、14日間の隔離免除開始
10月22日(木)12:01amより、Tier 2 に移行。
5人以下なら他人同士でもレストラン内で食事可能。集まりOK!!
11月6日より日本からの観光客も到着72時間以内の陰性証明書があれば、14日間の隔離免除になりました。
11月24日からは、ハワイ到着時に陰性証明書が無い人は、14日間の隔離必須
昨日のランチは、ここ「ハッピー・デイズ」
珍しく、ワイアラエ通り側からの写真です。
ワイアラエ通り側にも出入口があります。
ここは、飲茶がワゴンで運ばれて来ます。
焼き物は、このワゴンで焼いてくれます。
焼きたて、アツアツが食べれて嬉しい!!
そして、ここのシーフード粥も外せません!!
詳しくは、こちらでどうぞ!!
2020年12月2日(水曜日)
3月23日 16:30pm以降、オアフ島外出自粛制限令の開始から、255日目になりました。
9月24日からは、「在宅勤務、外出制限」は、解除するとのことですが、全面解除ではなく、色々条件付きで段階を踏んでの解除になります。ーTier 1
10月15日、渡航72時間前以内のPCR検査の陰性証明があれば、14日間の隔離免除開始
10月22日(木)12:01amより、Tier 2 に移行。
5人以下なら他人同士でもレストラン内で食事可能。集まりOK!!
11月6日より日本からの観光客も到着72時間以内の陰性証明書があれば、14日間の隔離免除になりました。
11月24日からは、ハワイ到着時に陰性証明書が無い人は、14日間の隔離必須。
「ディーン&デルーカ」のロイヤルハワイアンセンター店も12月1日、11:00AMから営業再開ということで行ってみました。
オープン前から沢山の人が集まっていてびっくり!!
それもそのはず、この早朝から行列ができる人気のトートバッグが今なら個数限定無しで買えます!!
入口の日めくりカレンダーが良いですね!
ここでも、食パンが買えます!!
ファーマーズ・マーケットで売っているサンドイッチやパスタ、サラダも買えます。
これで、土曜日まで待たなくても、いつでも、ここで買うことができます。
詳しくは、こちらでどうぞ!!
海外旅行の醍醐味のひとつに、その国のシステムを覗いてみて一時的にではありますが、実際にそれを体験してみること、とは思いませんか?
ここで言うシステムとは、文化、自然、風俗、地政など様々な骨子がありますが、人間が共同体として生活を営む上で最も重要なプラットフォームになるのが政治であり、それを取り仕切るのが政治制度です。
オーストラリアの根底にはフェア精神があり、全てが平等であるべきだと唱えるオーストラリア人が多いのに、実はオーストラリアは立憲君主制であったりします。多くの日本人の方が抱く一般的なオーストラリア像からすると、これは意外なことではないでしょうか。
なかなか日本の義務教育で取り扱われることのないオーストラリアの政治制度について、オーストラリア在住14年の現地スタッフがレポート致します!
目次:オーストラリアの政治制度(クリックで開閉)
連邦の仕組みについて
オーストラリアの政治制度の基盤となる連邦制の仕組みについて、先ずは整理してみたいと思います。
オーストラリア連邦が誕生したのは1901年1月1日でした。
それまでは、オーストラリアはイギリスの植民地で、大陸は6つのコロニーに分けられ、それぞれが自治政府を持ち、独自の方法でそれぞれの領土が統治されていました。しかし、大陸内での他の植民地との貿易が始まると、関税の問題が顕著になり、19世紀後半になると連邦化が叫ばれるようになりました。ただし、各州それぞれが植民地政府として有していた権限を出来る限り維持することが望まれました。
以来、オーストラリアはイギリス女王を国家元首とする立憲君主制の独立国家となり、その下に連邦と州が対等な関係を維持しつつ、三権分立を実現しています。ここで興味深いのが、エリザベス女王を国家元首としているものの、称号はオーストラリア国王と規定していることです。そして、国家元首の下に、元首の代役として総督(Governor-general)を置き、実際にオーストラリアを代表して、首相の任命や法律の承認、議会の解散などを行なっています。ただし、これらの広範の権限を基にした国事行為は、慣行として閣僚の助言に基づいて行われています。
オーストラリアの憲法は成文憲法となっています。独立国家形成にあたり、アメリカとイギリスを手本としましたが、国の根幹である憲法の制定に際し、アメリカ式の成文憲法を採用したところに、オーストラリアの多様性を感じずにはいられません(イギリスの憲法は非成文です)。
オーストラリアの憲法は、外交、貿易、国防、移民、通貨、租税などを列挙し、連邦政府の責任を規定しています。連邦政府の下に、州、準州、首都特別区が置かれ、それぞれの政府は、連邦政府の管轄以外の全ての事柄に責任を負っています。そして、州、準州、首都特別区の下に、地方自治体を配置した三層構造になっています。連邦政府と州政府の関係はより対等な関係にあり、日本の都道府県と国の関係のような中央集権とは一線を画しています。
オーストラリアが立憲君主制である理由
共和制か立憲君主制かは永遠のテーマです。
アメリカが独立した当時、立憲君主制は前近代的な異物であるとされましたが、日本やイギリスのように社会体制が民主化している限り、立憲君主制は見直され始めました。アメリカ人の中にも立憲君主制が好きでイギリスに帰化する人が多くいると言われています。
オーストラリアの場合、自分の国に居住していない君主に忠誠の誓いを立てるのには、少々の咀嚼を覚える人もいると聞きます。ただ、労働党と自由党の二大政党により国論が二分され(後述)、保革の政権が目まぐるしく交代する一方で、普遍的な王室が君臨し、国の分断を和らげてくれるという効果を享受していることも、彼らに言わせると実感としてあるそうです。
歴史的に見ると、1970年代以降に中東や中南米、アジア各地からの移民や難民が激増すると、イギリス王室への親近感が薄れてきました。政治家たちはこの頃になると、共和制への移行を無視できなくなってきました。1993年に行われたオーストラリア選挙調査によると、自由党系の候補者の34.5%が共和派を訴え、支持者の38%も共和派と答えました。
そこで、1995年に労働党政権のポール・キディング首相が21世紀を持ってオーストラリア連邦は共和制に移行することを宣言しました。その後、紆余曲折はあったものの、1999年11月6日の国民投票で、共和制移行反対という結果が出たのは日本でも大々的に報道された通りで、記憶に新しいところです。具体的には、共和制移行賛成45.16%、反対54.84%でした。
しかしながら、共和派の機運はこの国のどこにでも群がっており、1999年の国民投票のときに出された草案では間接選挙型大統領制を採用していたものを、直接選挙型に変えて民意が問われる日が来るであろうと言われています。
ちなみに、余談ですが、オーストラリア憲法の改正は、下院上院の両議会で承認された改正案が、国民投票で承認された場合にのみ成立することになっています。ただし、投票権を有した全国民の過半数の賛成と同時に、過半数の州での過半数の賛成を得なければならない二重の賛成過半数の制度に縛られています。この二重の賛成過半数の規定が憲法改正を著しく困難にしており、憲政以来、提案された憲法改正案44件のうち、実際に承認されたのは8件だけです。これは、先進国の中では極めて少ない数です。日本の「衆参議院ともに憲法改正案が3分の2以上の賛成で可決され、国民投票で過半数以上の賛成を得なければ憲法改正に至らない」という規定よりは緩そうですが、それでも次から次へと憲法が改正されるドイツやフランスなどと比較すると、極めて厳しい規定となっています。
連邦議会と主要政党
連邦議会
オーストラリアの政治制度は、国民が投票で選出した議員で構成される下院(House of Representatives)と上院(Senate)からなる二院制の国会を基にしています。下院選挙は国民全体の代表の概念から、一票の比重が等しくなるように選挙区が割り当てられ、1選挙区から1議席を選び出す小選挙区制が採用されており、議員の任期は3年となっています。上院選挙は各州の代表の概念より、一票の重みを無視して各州を1選挙区とした大選挙区比例代表制を採用し、任期は6年で、通常3年ごとに半数を選出しています。
行政は両院の議員から任命された閣僚が担当し、閣議で政策の決定を行います。閣僚は、内閣連帯の原則(全閣僚が閣議の決定に連帯責任を持つCabinet Solidarity)に拘束されています。これは、イギリスの責任内閣制度と全く同じ原則となっています。
前項でも触れた通り、オーストラリア連邦形成の礎には、各州(植民地)の権限は可能な限り移譲されることが想起されていたので、上院の第一次的な役割として期待されたのは、州権の擁護でした。しかしながら、今日では、州権擁護の機能は形骸化し、下院および連邦政府に対する監査機能が上院の主な役割となっています。
2023年時点の議席は以下の通りです。
下院: 定数151 [労働党77、自由党*43、国民党*15、緑の党4、・・・]
上院: 定数76 [労働党26、自由党*15、緑の党12、自由党・国民党*11、・・・]
*保守連合
オーストラリアの国会議事堂は、首都特別区(ACT=Australian Captial Territory)キャンベラにあります。
どうしてもオーストラリアというと経済の中心地シドニーが頭に浮かびますが、オーストラリアの首都はキャンベラで、ここに連邦政府の機能が集中しています。
現在の国会議事堂は1988年に竣工し、内部には4,500の部屋があります。廊下の長さはトータル25kmにも及ぶことが有名です。敷地内の庭園には内陸の砂漠をイメージしたアボリジナルアートが施されて、議事堂の屋上には13m x 6.5mのナショナルフラッグが旗めいています。
二大政党
オーストラリアには主要政党は2つあります。
オーストラリア労働党(The Australian Labor Party)は、オーストラリアの労働運動によって結成された社会民主主義の政党です。1891年に労働者階級と労働組合運動の利益を議会において代表することを目的に結党された、オーストラリアで最も長い歴史を持つ政党です。基本的には労働者階級を支持基盤としていますが、知識層や移民からの支持も高まっています。
自由党(The Liberal Party of Australia)は、中道右派の政党です。起源は1909年の保護貿易派と自由貿易派の合同に遡りますが、現在の自由党は1944年にに結党されたものです。自由市場経済に重きを置き、中産階級や中小企業を主な支持基盤とした保守政党です。
その他に、勢力を強めているのが国民党とグリーンズです。
国民党(The Nationals)は、1910年代後半に結党され、1970年代までは地方党(The Country Party)と名乗っており、オーストラリアの農村部に基盤を置く政党で、自由党と肩を並べる存在でした。1980年代以降は人口分布の変化に伴い支持基盤が縮小し、また、自由党との政策の同一化などにより、勢いを落としています。
グリーンズ(Australian Greens)は、保守連合、労働党に次ぐ第三極です。環境問題に関心が高く、1992年にニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、タスマニア州の党代表が全国組織とすることで成立しました。民主主義、経済、国際問題、サービスなどの各分野で明確な政策を打ち出しています。
選挙制度について
オーストラリアの植民地では、限定選挙権や同一の有権者が複数の選挙区で財産をそれぞれ所有していれば、それぞれの選挙区で投票が出来る多重投票権の制度が採用されていました。これは、当時のイギリス本国の伝統が継承されていた表れです。
しかし、贈収賄などの不正が次から次へと発覚し、オーストラリア連邦では選挙制度の改革が一早く叫ばれるようになりました。
現在、オーストラリア連邦と州議会の選挙では、全てのオーストラリア国民に投票が義務付けられています(Compulsory Voting)。
投票を怠ると罰金が科されます。
1924年に義務投票制度が導入されて以来、オーストラリアでの選挙の投票率は常に90%を超えています。
また、世界で有名になった「Australian ballot」と呼ばれる無記名投票方式を最初に導入したのが1855年のビクトリア州でした。一方、南オーストラリア州では1856年から全ての成年男子に選挙権を与え、1892年には成年女子にも選挙権を与え、世界に先駆けて普通選挙を導入しました。日本では、1925年に25歳以上の全ての男子に、1945年に20歳以上の全ての男女に選挙権が与えられて普通選挙が実現したことと比較すると、如何に早期にオーストラリアでは普通選挙が実現されたかが解ります。
連邦政府にフォーカスすると、女性の参政権についても、1893年にニュージーランドが世界初として、1902年に続いてオーストラリア連邦で認められました。これは、大陸の開拓という男性的な仕事ではアルコールが男らしさを強調したのと、力仕事の疲れにもアルコールが欠かせなかったため、男性のアルコール依存が高まり、女性たちが夫や息子たちをその悪弊から守るため、禁酒運動を展開したのが女性参政権運動へと繋がっていったことにもよります。アメリカ合衆国にも禁酒法の時代があったのは、まさに同じ理由です。
政治家サイドも圧倒的な人口の少なさから、早期に女性の投票権を認めざるを得なかったという都合があります。成人男性の票だけではパイの数があまりにも少なく、選挙戦略も手詰まりになるので、女性票の追加を歓迎しました。
日本では足尾銅山鉱毒事件で田中正造が明治天皇に直訴した頃、早稲田大学が1902年に開校したという時間軸を鑑みると、日本人としてはオーストラリア連邦の近代性を相対的に窺い知ることが出来ます。
プリファレンシャル・ボーティング・システム(Preferencial Voting System)
オーストラリアの主な選挙方法は、プリファレンシャル・ボーティング・システム(順位指定連記投票制)を採用しています。投票者は全ての候補者の氏名に優先順位をつけて投票します。そして、優先順位1位の候補者が投票総数の過半数を獲得しなければ当選しないというシステムです。絶対過半数に達さなかった場合は、優先順位1位の票の一番少ない候補者が除かれ、その候補者の優先順位2位の票数が1位と見なされて残りの候補者たちに追加されます。この作業を、絶対過半数を超える候補者が出るまで繰り返すことになります。
メリットとしては、投票者の選択が幅広くなること、少数派の候補を支持する投票者も自分の票が無駄になるという先入観を拭える、候補者は投票総数の絶対数を獲得することが条件となることから、間接民主主義である代議制を可能な限り直接民主主義に近づけることが出来ます。
しかしながら、当然開票には非常に時間が掛かるというデメリットもあります。
行政組織について
2023年1月時点の首相は、労働党の党首であるアンソニー・アルバニージーです。
アルバニージー政権下での行政の組織について、下記にてまとめてみます。
連邦各省について
オーストラリアの政治制度について考察するとき、最も日本との違いを認識するのが、連邦各省の配置規定についてです。
日本の場合は法律に基づいて各省庁が設置されていますが、オーストラリアの場合は憲法上行政権は連邦総督に属しており、連邦総督が連邦各省を設置して、各大臣がそれらを統括することとされているので、すなわち、連邦各省は法律に基づいて設置されているわけではない、ということになります。
従って、政権発足時に各省の統廃合や名称変更が起こるのは日常茶飯事になっています。
現在の政権下では、以下の通り、各省が設置されています。
Department of the Prime Minister and Cabinet | 首相・内閣関連 |
Attorney-General's Department | 司法関連 |
Department of Agriculture, Water and the Environment | 農業・水資源・環境関連 |
Department of Infrastructure, Transport, Regional Development and Communications | インフラ・交通・地域開発・通信関連 |
Department of Climate Change | 気候変動関連 |
Department of Defense | 防衛 |
Department of Education, Skills and Employment | 教育・技術・雇用関連 |
Department of Finance and Deregulation | 財政・規制緩和 |
Department of Foreign Affairs and Trade | 外務・貿易 |
Department of Health and Ageing | 健康・高齢化関連 |
Department of Human Services | 福祉 |
Department of Immigration and Citizenship | 移民・市民権 |
Department of Industry, Science, Energy and Resources | 産業・科学・エネルギー資源関連 |
Department of Treasury | 財務 |
Department of Veterans's Affairs | 退役軍人 |
連邦政府と州政府の関係
上述の通り、国家元首はイギリス女王ですが、その名代となる総督は連邦だけではなく各州にも置かれており、各州の総督の任命については連邦総督や連邦政府の関与は認められていません。オーストラリアの憲法では、限定的な外交、国防、移民、通貨、租税などの40項目の権限以外は、各州政府に委ねられています。つまり、連邦政府と州政府との関係は対等な関係であると認識されています。
各州の州議会について
州政府の責任の範囲は教育、運輸、保健衛生など多岐にわたり連邦憲法に規定されており、州法の規定が連邦法と一致しない場合は、連邦法に優位性があることとされています。また、財源についても各州政府は独自に税金を州民に課すことが認められており、公共サービスの提供に資されています。
ニューサウスウェールズ州は二院制議会で、上院の定数は42で任期は8年、下院は93で4年です。ビクトリア州は二院制議会で、上院の定数は40、下院の定数は88、任期は上院下院ともに4年です。クイーンズランド州は一院制議会で、定数は89で任期は3年(次期選挙から4年)です。サウスオーストラリア州はは二院制議会で、上院の定数は22で任期は8年、下院は47で4年です。ウェスタンオーストラリア州はは二院制議会で、上院の定数は36で任期は4年、下院は59で4年です。タスマニア州はは二院制議会で、上院の定数は15で任期は6年、下院は25で4年です。北部準州は一院制議会で、定数は25で任期は4年です。首都特別区は一院制議会で、首都特別地域立法議会(ACT Legislative Assembly)と呼ばれており、定数は25で任期は4年となっています。
日本人ツーリストの方が実感する連邦制
日本人ツーリストの方がオーストラリア連邦を訪れた時、日本にはないシステムとしての連邦制というものをまざまざと実感されるのは、おそらく道路交通法ではないかと思います。
道路交通法は各州の管轄するところであり、州によってその内容は異なっています。
シドニーのあるニューサウスウェールズ州では制限速度の最高速度は110km/hであるのに対し、ノーザンテリトリー準州に入ると130km/hの標識が出てきて、最終的には無制限という標識が出て来るわけです。
日本で言えば、関東地方では制限速度が100km/hなのに、北陸信越地方に入った瞬間に120km/hになるような感覚です。
海外旅行で垣間見る面白さは、こういうところにあるという好例ではないでしょうか。
主な参考文献
- Australian Politics in the Twenty-First Century: Old Institutions, New Challenges,Cambridge University Press (December 1, 2018)
- Willam.O.Coleman "Only in Australia: The History, Politics, and Economics of Australian Exceptionalism" OUP Oxford; 1st edition (June 16, 2016)
- Bligh Grant and Joseph Drew "Local Government in Australia" Springer; 1st ed. 2017 edition (March 6, 2017)
- 日本貿易振興機構 Jetro
- Pariament of Australia公式サイト
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