オーストラリアのエビ完全ガイド|種類・産地・旬・おすすめの食べ方を紹介

オーストラリアのシーフードを語るうえで、エビは外せません。魚市場やレストランでは「Shrimp」よりもPrawn(プローン)という言葉を目にすることが多く、King Prawn、Tiger Prawn、Banana Prawn、School Prawnなど、日本ではあまり聞かない名前がずらりと並びます。
日本人にとって少しややこしいのが、名前だけでは大きさや種類が分かりにくいことです。例えばKing Prawnには東海岸のEastern King Prawnと、南オーストラリア州や西オーストラリア州などで漁獲されるWestern King Prawnがあります。またTiger Prawnという名前でも、天然漁で重要なBrown Tiger PrawnやGrooved Tiger Prawnと、養殖で知られるBlack Tiger Prawnは別の種類です。
食べ方も日本とは少し違います。クリスマスのランチに冷たい茹でエビを山盛りで食べたり、殻付きのままバーベキューにしたり、ガーリックバター、Salt & Pepper Prawns、Prawn Cocktailなどにしたりと、エビはオーストラリアで最も親しまれているシーフードの一つです。
産地も全国一様ではありません。北部には世界的にも規模の大きいNorthern Prawn Fisheryがあり、Banana Prawn、Tiger Prawn、Endeavour Prawnを漁獲。ニューサウスウェールズ州ではEastern King PrawnやSchool Prawn、南オーストラリア州ではWestern King Prawnが重要です。クイーンズランド州では天然漁に加え、Black Tiger Prawnなどの養殖も盛んです。
この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、代表的なエビの種類、主な産地、味の違い、天然と養殖、旬と漁期、オーストラリアでの食べ方、魚市場やレストランでの注文方法、資源管理までまとめて紹介します。
- オーストラリアのエビとは?
- 旅行者が知っておきたい主なエビ
- オーストラリアのエビ基本情報
- PrawnとShrimpの違い
- 1.キングプローン
- 2.タイガープローン
- 3.バナナプローン
- 4.エンデバープローン
- 5.スクールプローン
- 地域別に見る「食べたいエビ」
- オーストラリアの天然エビ漁
- エビの養殖
- 旬・漁期・出回る時期
- クリスマスとエビ
- オーストラリアでの食べ方
- 魚市場・レストランでの選び方
- Green PrawnとCooked Prawnの違い
- エビのサイズ表示の見方
- 資源管理とサステナビリティ
- 旅行中にエビ捕りをする場合
- 甲殻類アレルギーの伝え方
- 日本人旅行者が知っておきたい実用ポイント
- オーストラリアのエビに関するFAQ
オーストラリアのエビとは?
オーストラリア周辺には熱帯から温帯までさまざまなエビが生息し、北部の外洋、東海岸、湾、河口など地域ごとに代表的な種類が違います。旅行者がスーパーや魚市場で見かけるエビも、産地によってかなり顔ぶれが変わります。
北部ではBanana、Tiger、Endeavour
クイーンズランド州北部、ノーザンテリトリー、西オーストラリア州北部にまたがる海域では、Banana Prawn、Tiger Prawn、Endeavour Prawnが重要です。Northern Prawn Fisheryでは漁獲後すぐ船上で冷凍され、国内市場だけでなく日本や中国などへも出荷されます。
東海岸ではEastern King Prawn
クイーンズランド州からニューサウスウェールズ州にかけてはEastern King Prawnが代表的です。オーストラリア固有種で、成長しながら東海岸を移動する興味深い生態を持っています。
南オーストラリア州ではWestern King Prawn
アデレード周辺ではWestern King Prawnが重要なローカルシーフードです。Spencer GulfやGulf St Vincentなどで漁獲され、冷たいシーフードプラッターからグリルまで幅広く使われます。
旅行者が知っておきたい主なエビ
オーストラリアの魚市場やシーフードレストランで覚えておきたい名前は、King Prawn、Tiger Prawn、Banana Prawn、Endeavour Prawn、School Prawnです。
名前は「味・大きさ・産地」を知る手掛かり
日本では「車エビ」「甘エビ」「ボタンエビ」のように種類名で選ぶことがありますが、オーストラリアでもPrawnの前に付く名前を確認すると、身質や用途、主な産地をある程度想像できます。
同じ名前でも複数種を含む場合がある
Banana PrawnはWhite Banana PrawnとRedleg Banana Prawnのグループ名、天然漁でいうTiger PrawnもBrown Tiger PrawnとGrooved Tiger Prawnなどを含みます。メニューではそこまで細かく書かれないことも多いため、旅行者は一般名を覚えておけば十分です。
オーストラリアのエビ基本情報
| 日本語表記 | 英語名 | 主な地域・特徴 |
|---|---|---|
| キングプローン | King Prawn | 東海岸のEastern、SA・WAなどのWestern。大型で食べ応えがある |
| タイガープローン | Tiger Prawn | 北部中心。縞模様が特徴で大きく、味が濃い |
| ブラックタイガープローン | Black Tiger Prawn | QLDなどで養殖。Penaeus monodon |
| バナナプローン | Banana Prawn | 北部。甘みがあり加熱料理に使いやすい |
| エンデバープローン | Endeavour Prawn | 北部。比較的小ぶりで甘みがある |
| スクールプローン | Eastern School Prawn | QLD、NSW、VIC。河口・入り江と関わりが深い小型種 |
PrawnとShrimpの違い
日本人旅行者がまず覚えておきたいのが、オーストラリアでは食用のエビをPrawnと呼ぶことが非常に多いという点です。
レストランではPrawnが基本
「Grilled Prawns」「King Prawns」「Garlic Prawns」「Prawn Cocktail」などが一般的です。アメリカ英語でよく使うShrimpを言っても意味は通じますが、オーストラリアのメニューを読むならPrawnを覚えておく方が便利です。
生物学上は単純に大きさで分けられない
英語圏ではPrawnとShrimpを大きさで区別するイメージがありますが、日常語と生物分類は必ずしも一致しません。旅行者は「オーストラリアの食卓ではPrawnが一般的」と理解しておけば十分です。
「Prawns on the barbie」は有名な表現
海外向けのオーストラリア観光広告で知られる表現ですが、現地でもエビのバーベキューは定番です。ただし、オーストラリア人がエビをいつもBBQで食べるわけではなく、茹でたエビを冷たいまま食べるスタイルも非常に一般的です。
1.キングプローン
King Prawnは、オーストラリアの魚市場で最も目立つ大型エビの一つです。ただし、一種類だけを指す名前ではありません。
Eastern King Prawn
東海岸を代表するKing Prawnで、学名はMelicertus plebejus。クイーンズランド州からニューサウスウェールズ州を中心に漁獲されます。Status of Australian Fish Stocksでは東海岸を一つのつながった資源として扱い、2023年評価ではSustainableとされています。
Western King Prawn
学名はMelicertus latisulcatus。南オーストラリア州や西オーストラリア州などで漁獲されます。特にSpencer GulfのWestern King Prawnは南オーストラリア州を代表するシーフードの一つです。
プリッとした食感で用途が広い
大きめで身に厚みがあり、冷たいシーフードプラッター、BBQ、グリル、ガーリックプローンなど幅広い料理に向きます。「どれを選べばよいか分からない」という旅行者にも選びやすいエビです。
2.タイガープローン
Tiger Prawnは、殻に入る濃い縞模様が特徴的な大型エビです。見た目に迫力があり、ホテルやシーフードレストランでもよく使われます。
天然のTiger Prawn
オーストラリアの天然漁で重要なのはBrown Tiger Prawn(Penaeus esculentus)やGrooved Tiger Prawn(Penaeus semisulcatus)です。Northern Prawn FisheryやTorres Straitなどで漁獲されます。
Black Tiger Prawnは別種
養殖でよく聞くBlack Tiger PrawnはPenaeus monodonで、上記のBrown/Grooved Tiger Prawnとは別種です。クイーンズランド州の養殖産業では重要なエビで、国内市場にも広く出荷されます。
大ぶりで味がしっかり
身が厚く、エビらしい風味を感じやすいので、殻付きグリルやBBQに向いています。見た目も華やかなため、シーフードプラッターに入っていると存在感があります。
3.バナナプローン
Banana Prawnは、オーストラリア北部を代表するエビです。White Banana PrawnとRedleg Banana Prawnをまとめた一般名として使われます。
北部の大きな天然漁業を支える
Northern Prawn Fisheryでは第1漁期の中心となる種類です。2024年の同漁業ではBanana Prawnが3,875トン漁獲され、Tiger PrawnやEndeavour Prawnを大きく上回りました。
軽い甘みで加熱料理に向く
AFMAはBanana Prawnをlight, sweet flavourと紹介しています。カレー、炒め物、パスタ、ガーリックプローンなど、ソースと合わせる温かい料理に使いやすいエビです。
漁獲量は雨の影響を受ける
Banana Prawnは年ごとの環境条件、特に雨量の影響を受けやすく、漁獲量が大きく変動することがあります。年によって出回り方が違うのも天然物らしい特徴です。
4.エンデバープローン
Endeavour Prawnは、北部オーストラリアで漁獲される比較的小ぶりなエビです。Blue Endeavour PrawnとRed Endeavour Prawnがあります。
小ぶりでも味がある
AFMAはEndeavour Prawnを甘みのあるエビとして紹介しています。King PrawnやTiger Prawnのような大きさはありませんが、料理に使うとエビの旨味を感じやすい種類です。
Northern Prawn Fisheryでも重要
Banana、Tigerに次ぐ対象種で、2024年のNorthern Prawn Fisheryでは428トンのEndeavour Prawnが漁獲されました。
「大きいエビほどおいしい」とは限らない
見栄えならTigerやKingですが、パスタ、炒め物、カレーなどでは小ぶりなエビの方が料理になじみやすいこともあります。サイズだけで選ばないのもオーストラリアのエビを楽しむコツです。
5.スクールプローン
Eastern School Prawnは、学名Metapenaeus macleayi。クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州東部で漁獲される小型のエビです。
河口や入り江との関係が深い
ニューサウスウェールズ州ではSchool Prawn、Eastern King Prawn、Greasyback Prawnなどが河口域を生活史の重要な場所として利用します。大河川の河口や沿岸の湖が生育場所になります。
小型なので丸ごと料理にも
大きなKing Prawnのように一尾ずつ主役にするというより、揚げ物、パスタ、炒め物などで使いやすいサイズです。地元の魚店で見つけたら、東海岸らしいエビとして試してみてもよいでしょう。
NSWとQLDでは2023年評価でSustainable
一方でビクトリア州の資源状態は同じ評価年にUndefinedとされており、同じ種類でも地域によって資源評価が異なります。
地域別に見る「食べたいエビ」
オーストラリアでは、旅行先によって探したいPrawnを変えるとローカル感が出ます。
ダーウィン・ノーザンテリトリー
Banana Prawn、Tiger Prawn、Endeavour Prawnなど北部のエビに注目。Northern Prawn Fisheryの主要な水揚げ港の一つがダーウィンです。
ケアンズ・クイーンズランド州
天然のBanana、Tiger、King Prawnに加え、クイーンズランド州産の養殖Black Tiger Prawnも候補です。魚市場やシーフードレストランでは産地を聞いてみると面白いでしょう。
シドニー・ニューサウスウェールズ州
Eastern King PrawnとSchool Prawnに注目。シドニーには全国からシーフードが集まるため、北部産TigerやBanana Prawnなども手に入ります。
アデレード・南オーストラリア州
Western King Prawnが代表格。Spencer GulfやGulf St Vincent産を見つけたら、南オーストラリア州らしいシーフードとしておすすめです。
パース・西オーストラリア州
Western King Prawnのほか、Shark BayやExmouth GulfのPrawn Fisheriesも有名です。西オーストラリア州の海産物を扱う店では産地表示にも注目してください。
オーストラリアの天然エビ漁
オーストラリアには連邦政府管理と各州管理のPrawn Fisheryがあり、漁期、漁具、漁船数、禁漁区などを組み合わせて資源を管理しています。
Northern Prawn Fishery
北部を代表する漁業で、ケープヨークから西オーストラリア州Kimberley北部にかけての海域が対象です。Banana、Tiger、Endeavour Prawnが主要対象種で、水揚げ港にはCairns、Darwin、Karumbaがあります。
船上ですぐに冷凍
広大な漁場から港まで距離があるため、漁獲物の多くは船上で新鮮なうちに冷凍されます。「冷凍だから品質が低い」というより、鮮度を保つための重要な工程です。
Turtle Excluder Deviceを使用
Northern Prawn Fisheryではトロール網にTurtle Excluder Device(TED)とBycatch Reduction Deviceの使用が義務付けられています。ウミガメや対象外の魚などの混獲を減らすための仕組みです。
エビの養殖
オーストラリアのPrawnはすべて天然ではありません。特にクイーンズランド州では海産エビの養殖が大きな産業になっています。
Black Tiger Prawnが中心
クイーンズランド州ではBlack Tiger PrawnとBanana Prawnが養殖対象です。州政府によると、海産エビ養殖は同州の養殖業で最大の部門となっています。
沿岸の養殖池で育てる
Black Tiger Prawnは熱帯~亜熱帯性で、主に陸上に造られた海水・汽水の養殖池で育てられます。収穫後はサイズ別に分け、茹でた状態、Green(未加熱)、冷凍などさまざまな形で出荷されます。
天然と養殖、どちらが上というものではない
天然物には産地や漁期の魅力があり、養殖物には品質や供給の安定というメリットがあります。旅行中は「Wild Caught」「Farmed」「Australian」などの表示を見ながら選んでみてください。
旬・漁期・出回る時期
エビは冷凍技術と養殖によって一年中流通しています。そのため、旅行者にとっては日本の「旬」のように一つの季節だけを狙う必要はありません。ただし天然漁には明確な漁期があります。
Northern Prawn Fisheryの第1漁期
2026年の管理情報では、主にBanana Prawnを狙うSeason 1は4月1日から6月15日までです。
第2漁期はTiger Prawn中心
Season 2は8月1日から11月末までで、Tiger Prawnを中心に漁獲します。漁獲状況によって予定より早く終了することがあります。
養殖Black Tigerは年初~5月頃に収穫
クイーンズランド州政府は、養殖Black Tiger Prawnについて年初から5月頃を中心に収穫し、需要に合わせた出荷も行うと案内しています。冷凍品もあるため、店頭では季節を問わず見つけられます。
クリスマスとエビ
オーストラリアでエビの需要が一気に高まる時期がクリスマスです。日本のお正月のカニやエビに近い感覚で、夏のクリスマスに冷たいシーフードを囲む家庭が多くあります。
冷たいCooked Prawnsが定番
魚市場やスーパーには、殻付きの茹でエビが山積みにされます。レモンやシーフードソースを添え、手で殻をむきながら食べるシンプルなスタイルが人気です。
クリスマス直前の魚市場は混雑
12月24日前後の大きな魚市場は、普段とは比べものにならないほど混雑することがあります。旅行者がホテルやアパートメントでシーフードを楽しむなら、時間に余裕を持って購入するのがおすすめです。
BBQだけがオーストラリア流ではない
「Prawns on the barbie」のイメージは有名ですが、クリスマスではすでに茹でたエビを冷たいまま食べるスタイルも非常にオーストラリアらしい食べ方です。
オーストラリアでの食べ方
オーストラリアでは、Prawnはカジュアルなパブ料理から高級レストランまで幅広く登場します。
Cooked Prawns
茹でて冷やした殻付きエビ。魚市場やシーフードプラッターの定番で、素材の甘みを一番分かりやすく味わえます。
Grilled / BBQ Prawns
殻付きの大型King PrawnやTiger Prawnをグリルし、レモン、ガーリックバター、ハーブなどを添えます。オーストラリア旅行らしさを感じやすい一皿です。
Garlic Prawns
ニンニクとバター、クリーム、オリーブオイルなどで調理する定番。パブやカジュアルレストランでも見つけやすく、パンやライスを添えることがあります。
Salt & Pepper Prawns
中華・アジア系レストランで人気の料理。殻付きまたは殻をむいたエビを香ばしく揚げ、塩、胡椒、唐辛子などで味付けします。
Prawn Cocktail
冷たいエビをレタスやカクテルソースと合わせる昔ながらの前菜です。レトロな印象もありますが、オーストラリアでは今でもシーフード料理の定番として見かけます。
魚市場・レストランでの選び方
エビは種類、産地、天然・養殖、未加熱・加熱済みで表示が細かく分かれます。
まずAustralianか確認
オーストラリア国内では輸入Prawnも流通しています。現地産を食べたい場合は「Are these Australian prawns?」「Where are these prawns from?」と聞けば十分です。
種類と産地を見る
「Spencer Gulf King Prawns」「Australian Tiger Prawns」のように産地や種類を表示する店もあります。単にPrawnsと書かれた商品より選ぶ楽しみがあります。
殻付きの方が乾燥しにくい
冷たいCooked Prawnsを買うなら、食べる直前に自分で殻をむくスタイルが一般的です。旅行中に手間を減らしたい場合はPeeled Prawnsも便利ですが、用途で選びましょう。
Green PrawnとCooked Prawnの違い
魚市場で日本人が戸惑いやすい言葉の一つがGreen Prawnです。
Green=緑色ではなく「未加熱」
Green Prawnは、基本的に生・未加熱のエビを意味します。必ずしも殻が緑色という意味ではありません。自分でBBQやフライパン調理をするならこちらを選びます。
Cooked=すでに茹でてある
Cooked Prawnsは通常、茹でた状態で冷やして販売されます。そのまま殻をむいて食べられるため、旅行者には手軽です。
色で判断せずラベルを見る
種類によって生の殻色が違い、加熱後は赤~オレンジ色になります。「Green」「Cooked」「Raw」「Peeled」などの商品表示を確認してください。
エビのサイズ表示の見方
魚市場ではSmall、Medium、Large、Jumboなどの表示が使われますが、統一された一つの全国規格だけで表示されるわけではありません。
価格はkg単位が一般的
魚店では「$○○/kg」のように1kg当たりの価格で販売されます。数尾だけ欲しい場合は「Can I have about 500 grams?」など重量を指定できます。
大きいほど必ず高級とは限らない
大型TigerやKing Prawnは見栄えがありますが、小型School PrawnやEndeavour Prawnは料理によって使いやすく、味もしっかりしています。用途と好みで選びましょう。
人数の目安は食べ方次第
殻付きエビをメインに食べる場合と、シーフードプラッターの一部として食べる場合では必要量が違います。魚店で人数と用途を伝えると、購入量を相談できます。
資源管理とサステナビリティ
オーストラリアのエビ漁は、漁業ごとに資源評価、漁期、操業日数、漁具規制、禁漁区などを組み合わせて管理されています。
Banana Prawn
2023年のStatus of Australian Fish Stocksでは、評価されたBanana Prawnの資源は各管轄でSustainableとされました。ただし、雨量などの環境条件で毎年の資源量が大きく変わる種類です。
Tiger Prawn
同じ2023年評価では、連邦、ノーザンテリトリー、西オーストラリア州、クイーンズランド州の主要なTiger Prawn資源はSustainableと評価されています。
Eastern King Prawn
クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州にまたがるEastern Australia資源はSustainableと評価されています。
すべてのPrawnを一括りにはできない
例えばWestern King Prawnでも漁業区域によって資源状態が異なります。「Australian Prawnなら全部同じ」というより、種類と産地、漁業単位を見ることが大切です。
旅行中にエビ捕りをする場合
ニューサウスウェールズ州などでは、河口や沿岸湖でPrawningを楽しむ地域があります。地元では夜間にライトと網を使ってエビを捕ることもあります。
州ごとにルールが違う
採取できる数、使用できる網、時間、場所、ライセンスの有無などが州によって異なります。旅行者でも規則の対象になるため、必ず州政府の最新情報を確認してください。
Marine Parkや禁漁区を確認
一般の水域で採取できる方法でも、Marine ParkやAquatic Reserveでは禁止されている場合があります。地元の人が捕っているから自分も大丈夫、と判断しないようにしましょう。
食べるなら鮮度管理も重要
捕ったエビは傷みやすいため、氷やクーラーボックスを準備し、長時間常温で持ち歩かないことが基本です。
甲殻類アレルギーの伝え方
エビにアレルギーがある場合、旅行中は「Shellfish Allergy」だけでなく、具体的にPrawnを食べられないことを伝える方が確実です。
簡単な伝え方
「I am allergic to prawns and shrimp.」で通じます。カニやロブスターも食べられない場合は「I have a crustacean allergy. I cannot eat prawns, crab or lobster.」と伝えると分かりやすいでしょう。
ソースやスープにも注意
アジア料理ではShrimp Paste、Prawn Stock、海鮮ソースなどにエビが使われることがあります。重いアレルギーがある場合は、単に「エビ料理を注文しない」だけでなく調理場での混入可能性も確認してください。
日本人旅行者が知っておきたい実用ポイント
オーストラリアでエビを楽しむなら、いくつかの現地表現を知っておくと魚市場でもレストランでも困りません。
エビはまず「Prawn」と覚える
メニューを探すときはShrimpよりPrawnを見るのが基本です。King Prawns、Tiger Prawns、Garlic Prawnsなどの表記を探してください。
King Prawnは一種類ではない
東海岸ならEastern King Prawn、南オーストラリア州や西オーストラリア州ならWestern King Prawnなど、Kingの前後に産地や種類が隠れています。
Tiger PrawnとBlack Tiger Prawnを混同しない
天然のBrown/Grooved Tiger Prawnと、養殖で重要なBlack Tiger Prawnは別種です。店頭で「Wild」「Farmed」「Black Tiger」などの表示を見ると違いが分かります。
Green Prawnは未加熱
「緑色のエビ」ではなく、調理前の生のエビという意味で使われます。ホテルでそのまま食べるつもりならCooked Prawnsを選びましょう。
クリスマス時期は特別
12月下旬はエビの需要が非常に高まります。シドニーなどの大きな魚市場を見学するだけでも、夏のオーストラリアらしい食文化を感じられます。
オーストラリアでエビを選ぶポイント:まず「Australian Prawnsか」、次にKing、Tiger、Bananaなど「何のPrawnか」、さらにWild CaughtかFarmedかを確認すると選びやすくなります。ホテルでそのまま食べるならCooked Prawns、自分でBBQや料理をするならGreen Prawnsを選びましょう。
オーストラリアのエビに関するよくある質問(FAQ)
日常の食用エビはPrawnと呼ぶのが一般的です。レストランや魚市場ではKing Prawn、Tiger Prawn、Garlic Prawnsなどの表記をよく見かけます。Shrimpでも意味は通じます。
旅行先によります。シドニーや東海岸ならEastern King Prawn、アデレードならWestern King Prawn、ダーウィンや北部ならBanana PrawnやTiger Prawnが候補です。地元産を選ぶとオーストラリアらしさを感じられます。
大型の食用Prawnに使われる一般名で、オーストラリアではEastern King PrawnやWestern King Prawnなどがあります。一種類だけを指す名前ではありません。
必ずしも同じではありません。オーストラリアの天然漁でTiger Prawnとして重要なのはBrown Tiger PrawnやGrooved Tiger Prawnです。一方、養殖で重要なBlack Tiger PrawnはPenaeus monodonという別種です。
しません。Banana Prawnは種類の呼び名です。味は軽い甘みがあり、カレー、炒め物、パスタなどの加熱料理にもよく合います。
いいえ。オーストラリアの魚市場でGreen Prawnと表示されている場合、基本的には未加熱・生のエビを意味します。自分で調理する商品です。
通常はすでに茹でて冷やしてあるため、そのまま殻をむいて食べられます。購入後は冷蔵し、店の保存・消費に関する案内に従ってください。
BBQ Prawnsは定番料理の一つです。ただし、冷たいCooked Prawns、Garlic Prawns、Salt & Pepper Prawnsなど食べ方は幅広く、特にクリスマスには茹でたエビを冷たいまま食べるスタイルも人気です。
天然物と養殖物の両方があります。北部のNorthern Prawn Fisheryなどでは天然のBanana、Tiger、Endeavour Prawnを漁獲し、クイーンズランド州ではBlack Tiger PrawnやBanana Prawnの養殖も行われています。
はい。Northern Prawn Fisheryの漁獲物はオーストラリア国内だけでなく、日本や中国などの輸出市場にも供給されています。
夏のクリスマスに冷たいシーフードを食べる家庭は多く、Cooked Prawnsは代表的な食材です。12月下旬は魚市場やシーフード売り場が特に混雑します。
オーストラリアのエビに関する参考情報
- Australian Fisheries Management Authority:Northern Prawn Fishery
- Australian Fisheries Management Authority:Prawns
- Status of Australian Fish Stocks:Banana Prawn
- Status of Australian Fish Stocks:Tiger Prawn
- Status of Australian Fish Stocks:Eastern King Prawn
- Status of Australian Fish Stocks:Western King Prawn
- Status of Australian Fish Stocks:Eastern School Prawn
- Business Queensland:Black Tiger Prawn Aquaculture
- Business Queensland:Queensland Aquaculture Industry
- PIRSA:South Australian Seafood
まとめ:オーストラリアでは「何のPrawnか」を知るとエビがもっと面白い
オーストラリアではエビはPrawnと呼ばれ、魚市場やレストランにはKing、Tiger、Banana、Endeavour、Schoolなどさまざまな名前が並びます。どれも単なる「大きいエビ、小さいエビ」の違いではなく、それぞれ産地や味、使われ方に個性があります。
旅行先で選ぶなら、シドニーではEastern King Prawn、アデレードではWestern King Prawn、ダーウィンやクイーンズランド州北部ではBanana PrawnやTiger Prawnに注目すると、その土地らしいシーフードを楽しめます。
また、天然物だけでなくクイーンズランド州ではBlack Tiger Prawnなどの養殖も重要です。魚市場ではAustralian、Wild Caught、Farmed、Green、Cookedといった表示を確認すると、何を買っているのかが一気に分かりやすくなります。
オーストラリアらしい食べ方を試すなら、殻付きのCooked Prawnsをレモンと一緒に食べるのが最も簡単です。大型のKingやTigerをBBQにするのもよく、レストランならGarlic PrawnsやSalt & Pepper Prawnsもおすすめです。
特に12月の旅行なら、クリスマス前の魚市場で大量のPrawnsが並ぶ光景もオーストラリアの食文化そのものです。ロブスターやオイスターだけでなく、その土地で獲れたPrawnにもぜひ注目してみてください。
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