オーストラリアのバラマンディ完全ガイド|味・食べ方・生態・釣りまで紹介

オーストラリア北部を旅行していると、レストランでも釣りの広告でも頻繁に目にする魚がバラマンディ(Barramundi)です。ダーウィンでは「Barra」の愛称で呼ばれ、ケアンズやタウンズビルではシーフードレストランの定番。フィッシュ&チップス、グリル、皮をパリッと焼いたPan-fried Barramundiなど、旅行中にも比較的食べる機会の多い魚です。

日本ではあまり一般的ではありませんが、バラマンディはオーストラリアだけの魚ではなく、東南アジアからパプアニューギニア、オーストラリア北部まで広く分布する大型魚です。英語ではAsian Sea Bassと呼ばれることもありますが、オーストラリアではBarramundiという名前が圧倒的に一般的です。

この魚が面白いのは、海の魚とも川の魚とも言い切れないところです。産卵は河口や沿岸の塩水域で行い、幼魚はマングローブや湿地を利用し、その後は川や淡水のビラボンまで移動します。さらに、多くの個体は最初に雄として成熟し、成長すると雌へ性転換するという独特の生態を持っています。

一方、食用として流通するバラマンディには天然物と養殖物の両方があります。クイーンズランド州ではバラマンディ養殖が海産エビに次ぐ大きな養殖分野で、淡水池、海水・汽水、海上ケージ、循環式水槽などさまざまな方法で生産されています。そのため、シドニーやメルボルンなど自然分布域から離れた都市でも、年間を通してメニューに登場します。

この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、バラマンディとはどんな魚なのか、主な生息地、天然と養殖の違い、味と食べ方、ダーウィンなどで人気のバラマンディ釣り、2026年時点の主な釣りルール、資源管理までまとめて紹介します。




オーストラリアのバラマンディとは?

バラマンディの学名はLates calcarifer。大型になる肉食魚で、オーストラリアでは北部を代表する魚として非常に高い知名度があります。特にノーザンテリトリーでは、食材というより「Top Endを象徴する魚」と言った方が近い存在です。

食べても、釣っても人気

白身魚としてレストランや魚市場で流通する一方、ルアーフィッシングの対象魚としても非常に人気があります。NT政府も、身質の良さ、力強いファイト、大きさ、人工ルアーへの反応の良さから、商業・レクリエーション双方で人気の魚と説明しています。

「Barra」で通じる

ダーウィンなど北部ではBarramundiを略して「Barra」と呼ぶのが普通です。「Barra fishing」「Barra burger」「Grilled barra」など、観光案内や飲食店でもこの略称をよく見かけます。

オーストラリア北部の先住民文化とも関係が深い

バラマンディはAboriginal peopleにとっても経済、健康、文化面で重要な魚です。特にTop Endでは川や湿地の文化と深く結び付いており、単なるスポーツフィッシングの対象魚以上の意味を持っています。

バラマンディの基本情報

項目 内容 旅行者向けのポイント
英語名 Barramundi / Barra / Asian Sea Bass オーストラリアではBarramundiが一般的
学名 Lates calcarifer 天然・養殖とも同じ種
主な分布 WA北部、NT、QLD北部~東部 天然物はオーストラリア北部が中心
生息環境 海、河口、マングローブ、川、淡水湖・ビラボン 海水と淡水の両方で暮らせる
最大級 150cm超、45kg超の記録例 大型個体は迫力がある
淡白~ほどよく脂のある白身 クセが少なく日本人にも食べやすい
主な料理 グリル、Pan-fried、Fish & Chips、カレーなど 皮をパリッと焼いた料理が人気
流通 天然・養殖 都市部では養殖物も広く流通

オーストラリアではどこにいる?

天然のバラマンディは主に熱帯・亜熱帯の北部オーストラリアに分布します。Status of Australian Fish Stocksでは、西オーストラリア州、ノーザンテリトリー、クイーンズランド州の複数資源を個別に評価しています。

西オーストラリア州北部

Kimberleyなどの川、河口、沿岸域に生息します。パース周辺の自然河川で普通に釣れる魚というわけではなく、西オーストラリア州でもかなり北へ行く必要があります。

ノーザンテリトリー

オーストラリア国内でも特に個体数が多い地域です。Darwin周辺、Mary River、Daly River、Kakadu周辺などが有名で、バラマンディ釣りを目的に訪れる旅行者も少なくありません。

クイーンズランド州

Gulf of CarpentariaからCape York、北東岸、さらに南東方向へ分布します。南へ行くほど水温が低くなり、自然分布の限界に近付きます。

川と海を行き来する生態

バラマンディは、海水にも淡水にも適応できる魚です。ただし「淡水魚だから川だけで一生を過ごす」というわけではありません。

産卵には塩水が必要

NT政府によると、産卵期は9月~3月で、卵と仔魚が生きるために塩水が必要なため、海の湾や河口で産卵します。

幼魚はマングローブや湿地へ

小さな幼魚は雨季にマングローブや湿地へ入り、外敵から身を守りながら成長します。その後、増水などに伴って川へ戻り、淡水のビラボンまで上る個体もいます。

成長すると再び海へ

淡水域で数年過ごしたバラマンディの多くは、成熟すると再び河口・海側へ移動して産卵します。雨季の水の動きが生活史と強く結び付いている魚です。



1.雄から雌へ性転換する魚

バラマンディの生態で特に面白いのが、多くの個体が雄として成熟し、その後雌へ性転換することです。このような生殖様式をprotandrous hermaphroditeと呼びます。

若い魚は雄が多い

NT政府の解説では、多くのバラマンディは雄として生まれ、年齢とともに雌へ変わります。野生ではおよそ8歳前後で雌になる個体が多く、95cmを超える大型魚は雌である可能性が高いとされています。

大型魚を大切にする理由

大型個体には産卵能力の高い雌が多いため、一部の管理区域では最大サイズを設定して大型魚を保護しています。バラマンディ釣りで「大物を逃がす」文化があるのは、スポーツ性だけでなく資源保護の意味もあります。

養殖では成熟が早まることも

クイーンズランド州政府によると、養殖環境では野生より早く成熟する場合があります。養殖場では光や水温を管理して、年間を通じて採卵できる技術も利用されています。

2.天然のバラマンディ

天然のBarramundiは、北オーストラリアの河口、沿岸、川などで漁獲されます。メニューや魚店では「Wild Barramundi」「Wild-caught Barramundi」と表示されることがあります。

産地によって環境が違う

淡水域、汽水域、沿岸海域を利用するため、同じBarramundiでも育った環境や餌によって身質に違いが出ます。天然物を売りにするレストランでは、Northern TerritoryやQueenslandなど産地を表示することがあります。

天然=いつでも手に入るわけではない

商業漁には漁期、区域、漁具などの規制があり、地域ごとの資源状況によって供給が変わります。そのため、レストランでBarramundiとだけ書かれている場合、必ずしも天然物とは限りません。

「Wild Australian Barramundi」と書いてあれば分かりやすい

天然のオーストラリア産にこだわるなら、メニューや魚市場の表示を確認するか、「Is this wild-caught Australian barramundi?」と聞いてみましょう。

3.養殖バラマンディ

オーストラリアではバラマンディ養殖も重要です。クイーンズランド州政府によると、同州では海産エビ養殖に次ぐ規模の養殖活動となっています。

淡水でも海水でも育てられる

バラマンディは塩分への適応幅が広く、淡水、汽水、海水のいずれでも養殖できます。クイーンズランド州では池、海上ケージ、循環式水槽などが使われています。

温かい水を好む

商業的に良好な成長を得るには25~30℃程度が理想とされます。南部では冬の水温が低いため、加温した循環式の屋内システムを使う場合があります。

都市部で一年中食べられる理由

天然の生息域から遠いシドニーやメルボルンでもBarramundiが定番メニューになっている背景には、国内養殖と安定した流通があります。養殖だから「オーストラリアらしくない」ということはありません。

4.どんな味?日本人にも食べやすい?

バラマンディはクセが少なく、きめのある白身で、日本人にも比較的食べやすい魚です。店や調理法によって脂の感じ方は変わりますが、濃い魚臭さが前面に出るタイプではありません。

皮を香ばしく焼くとおいしい

身だけでなく皮を生かした料理が多く、Pan-fried Barramundiでは皮をパリッと焼き、身をふっくら仕上げます。レモン、ハーブ、バター、白ワイン系ソースとの相性が良い魚です。

日本のスズキに近い感覚で食べやすい

味の方向性は淡白な白身魚で、スズキやタイのような料理が好きな人なら抵抗なく食べやすいでしょう。ただし、バラマンディは日本のスズキと同じ魚ではありません。

養殖物も身質が安定

養殖物はサイズや品質が揃いやすく、フィレで流通しやすいのが特徴です。レストランでは天然・養殖をあえて書かず、単にBarramundiとして提供することもあります。

5.オーストラリアでの食べ方

バラマンディは料理の幅が広く、オーストラリア料理だけでなくアジア系レストランにもよく登場します。

Pan-fried Barramundi

皮付きフィレをフライパンで焼き、皮をカリッと仕上げる定番料理です。ポテト、季節野菜、サラダ、レモンバターなどを添えます。

Grilled Barramundi

シンプルなグリルも人気です。炭火やグリルで焼くと、白身のふっくらした食感と皮の香ばしさを楽しめます。

Barramundi Fish & Chips

カジュアルに食べるならFish & Chipsもおすすめです。店によって使用魚は変わるため、「Barramundi」と明記されたメニューを選びます。

アジア風の蒸し魚・カレー

タイ、ベトナム、中国系レストランでは、蒸したBarramundiに生姜、ネギ、醤油を合わせたり、ココナッツ系カレーに使ったりします。北オーストラリアらしい多文化的な食べ方です。

地域別に見るバラマンディ

天然分布は北部中心ですが、食材としてはオーストラリア各都市で楽しめます。

ダーウィン・ノーザンテリトリー

バラマンディを最も「地元の魚」として感じやすい場所です。レストランで食べるだけでなく、Barramundi Fishing Charterへ参加するのもダーウィン旅行ならではの体験です。

ケアンズ・クイーンズランド州北部

天然・養殖ともに身近な地域。シーフードレストランではBarramundiが定番の白身魚として使われます。ルアーフィッシングを扱うツアーもあります。

ブリスベン・ゴールドコースト

自然分布域の南側に近い地域ですが、飲食店ではBarramundiを普通に見かけます。都市部では養殖物や北部から流通する魚が中心です。

シドニー・メルボルン

天然のバラマンディ釣りを楽しむ場所ではありませんが、レストランやスーパーでは広く流通します。「オーストラリアの白身魚を食べたい」という旅行者には選びやすい魚です。

Barramundi、Barra、Asian Sea Bassの違い

同じLates calcariferでも、地域や市場によって呼び名が変わります。

Barramundi

オーストラリアで最も一般的な名前です。レストラン、魚市場、釣りツアー、政府の漁業情報でもこの名称が使われます。

Barra

Barramundiの愛称・略称です。特にNTや北クイーンズランドでは日常的に使われます。「Barra fishing」はバラマンディ釣りの意味です。

Asian Sea Bass

東南アジアなど国際市場で使われることの多い英語名です。魚としては同じ種ですが、オーストラリア旅行中はBarramundiという言葉を覚えておけば困りません。

日本のスズキとは別種

「Sea Bass」という英語名から日本のスズキを想像しがちですが、同じ魚ではありません。メニューでBarramundiと書いてあれば、オーストラリア北部を代表するLates calcariferのことです。




レストランで注文するときのポイント

オーストラリアでBarramundiを注文するときは、料理法と産地を見ると選びやすくなります。

Skin-onなら皮まで楽しむ

「Crispy-skin Barramundi」「Pan-fried Barramundi」と書かれていれば、皮を香ばしく仕上げた料理であることが多く、Barramundiらしい食感を楽しみやすいメニューです。

Australianか確認する

Barramundiはオーストラリア以外でも養殖・漁獲されています。オーストラリア産を食べたいなら「Is this Australian barramundi?」と聞けば簡単です。

WildかFarmedか聞いてみる

表示がなければ「Is it wild-caught or farmed?」で確認できます。ただし、養殖物もオーストラリア国内で重要な生産品なので、天然だけが正解というわけではありません。

魚市場・スーパーで買う場合

ホテルのアパートメントタイプや長期滞在で自炊するなら、Barramundi filletは扱いやすい魚です。

Filletが便利

切り身なら骨処理の手間が少なく、塩・胡椒をしてフライパンで焼くだけでも十分です。Skin-on filletなら皮を下にしてじっくり焼くと香ばしく仕上がります。

産地表示を見る

Australian、Queensland、Northern Territoryなどの表示があれば産地の参考になります。Farmed、Wild Caughtと書かれている場合もあります。

冷蔵状態を保つ

旅行中は魚を長時間持ち歩かず、購入後は早めに冷蔵してください。特に北部の暑い地域では、魚市場から宿泊先までの移動時間も考えて購入しましょう。

旬・出回る時期

レストランで食べるだけなら、養殖物が安定して流通するためBarramundiは年間を通して見つけやすい魚です。一方、天然魚の行動や釣りには季節性があります。

NTでは暖かい時期に活性が上がる

NT政府によると、Barramundiは水温が上がると活動が活発になり、一般に釣果も上がります。Build-upからWet Seasonは水温が高く、魚の動きも活発になります。

Run-offは有名な釣り時期

3~4月頃のRun-offは、雨季に増えた水が氾濫原や湿地から川へ戻る時期です。餌となる小魚や甲殻類が動くため、Barramundi Fishingでは特に人気のシーズンです。

Dry Seasonは旅行しやすい

5~9月は雨が少なく、気温・湿度も比較的過ごしやすいため、ダーウィン観光と釣りを組み合わせやすい時期です。魚の活性だけでなく旅行全体の快適さで季節を選ぶのもおすすめです。

バラマンディ・フィッシング

バラマンディはオーストラリアを代表するスポーツフィッシュの一つです。ルアーを追って水面から飛び出すこともあり、強い引きとジャンプで人気があります。

初心者はガイド付きツアーが安心

旅行者なら、ボート、釣具、ルアーを用意してくれるFishing Charterを利用するのが簡単です。潮、川の水位、季節によって狙う場所が変わるため、土地勘のあるガイドを利用するメリットが大きい魚です。

Catch & Releaseも一般的

大型魚を写真撮影して放流する釣り人も多くいます。特に大きな雌は産卵に重要なので、必要以上に持ち帰らずリリースする考え方が広く見られます。

人工ルアーで狙うのが人気

ハードルアー、ソフトプラスチック、フライなどさまざまな方法で狙います。橋脚、マングローブの際、倒木、河口、流れ込みなどが代表的なポイントです。

ダーウィン・ノーザンテリトリーで釣る

オーストラリアで「Barramundi Fishing」を旅の目的にするなら、ノーザンテリトリーは第一候補です。

年間を通して狙える

NT政府はBarramundiについて、Wet Season、Run-off、Dry Season、Build-upの四季を通して釣ることができると案内しています。ただし、区域によって季節閉鎖があります。

Mary River・Daly River・Kakadu

ダーウィンからアクセスする代表的なエリアです。場所によってルールが異なり、Traditional Ownersの土地・水域へのアクセス条件もあるため、初めてなら認可・経験のあるガイド利用が安心です。

湖・ダムへの放流も行われる

NT政府はManton Dam、Rum Jungle、Palmerston周辺の湖などへBarramundiを放流し、アクセスしやすいレクリエーション釣り場を整備しています。天然では繁殖できない淡水域もあるため、こうした場所では放流が釣り資源を支えています。

クイーンズランド州で釣る

クイーンズランド州でもBarramundiは非常に人気の高い対象魚です。沿岸河川だけでなく、放流されたダムで大型魚を狙うスタイルもあります。

北部の河川・河口

Cape York、Gulf of Carpentaria、ケアンズより南の熱帯河川などが天然Barramundiのフィールドです。場所によって海水、汽水、淡水を行き来します。

Stocked Impoundmentも人気

Tinaroo Dam、Lake Awoongaなど、Barramundiが放流されたダムが知られています。一部のStocked Impoundmentで釣りをするにはSIPS Permitが必要です。

産卵期のClosed Seasonに注意

クイーンズランド州では自然水域のBarramundiに季節閉鎖があり、閉鎖期間中は一部の例外水域を除いてCatch & Release目的でも狙うことができません。

2026年の主な釣りルール

バラマンディの釣りルールは州・区域によって違い、変更されることもあります。以下は2026年8月時点の代表例です。

ノーザンテリトリー

NT全体ではBarramundiの最低サイズは55cm、個人のPossession Limitは5尾です。Kakadu National Park、Mary River Fish Management Zone、Daly River Fish Management Zoneでは最低55cm・最大90cm、個人3尾など、より厳しい特別規則があります。

Daly Riverの一部には季節閉鎖

Daly River Fish Management ZoneのSeasonal Closure Areaでは10月1日~1月31日、Barramundiを釣ることや、針・ルアー・餌の付いた釣り糸を持つことが禁止されています。

クイーンズランド州

2026年時点で一般的なサイズ規則は58~120cm、Possession Limitは1人5尾です。東海岸側では11月1日~1月31日、Gulf of Carpentariaでは10月7日~1月31日にClosed Seasonが設定されています。一部の指定ダム・水域には例外があります。

必ず出発直前に公式情報を確認

同じ州でも川、ダム、Marine Parkなどで規則が変わります。ツアー参加ならガイドが確認しますが、個人で釣る場合はNT Government、Qld Fishing 2.0、WAの最新Recreational Fishing Rulesなどを確認してください。



北部で釣りをする際の安全

ダーウィンや北クイーンズランドでBarramundi Fishingをする場合、魚そのものより周囲の環境への注意が重要です。

イリエワニの生息域

Top Endや北クイーンズランドの河川・河口はSaltwater Crocodileの生息域です。水際に不用意に近付いたり、同じ場所で魚をさばいたりせず、現地のCrocodile Warningとガイドの指示に従ってください。

川に入って魚を取り込まない

岸釣りでも、掛かった魚を取るために水中へ入るのは避けます。特に濁った河川では水中の状況を確認できません。

暑さと紫外線

北部の釣りは早朝から長時間屋外で過ごすことがあります。帽子、長袖、飲料水、日焼け対策は必須です。

雨季は道路状況も確認

Run-offはBarramundi Fishingには魅力的な時期ですが、洪水や道路冠水が起きることがあります。レンタカーで郊外へ向かう場合は、道路閉鎖や天候も確認しましょう。

資源管理とサステナビリティ

オーストラリアの天然Barramundiは、ひとつの全国資源ではなく、地域ごとの独立性が比較的高い資源として管理されています。

2023年評価では多くの資源がSustainable

Status of Australian Fish Stocksの2023年評価では、WA、NT、QLDで商業漁の対象となる9つのBarramundi資源のうち7つがSustainableとされました。Princess Charlotte Bayは管理変更により評価指標が不足しUndefined、南東クイーンズランドの分布限界付近はNegligibleとされています。

雨の多さが資源量にも影響

Barramundiは降雨量と生産性の関係が強く、雨の多い年は幼魚の成長や加入が良くなり、その後の漁業生産性が高くなる傾向があります。

川ごとに資源が違う

遺伝的な研究では、河川単位または隣接する複数河川単位で集団構造が分かれることが示されています。そのため、一地域で魚が多いからといってオーストラリア北部全体で同じ状態とは限りません。

NTの商業バラマンディ漁の変化

ノーザンテリトリーでは、2026年現在、Barramundi Fisheryの管理制度が大きく変わる途中にあります。

商業Gillnetを廃止する方針

NT政府はBarramundi Fisheryから商業Gillnetを撤廃し、新たな管理制度へ移行する方針を発表しています。2026年は漁業者への調整制度と将来の管理枠組みの検討が進められています。

2027年が最後のGillnetシーズン予定

現在の政府工程では、2027年2月1日~9月30日が最後の商業Barramundi Gillnetシーズンとなる予定で、2028年1月1日から新制度へ移行する計画です。

旅行者にも関係する話題

NTではBarramundiは商業漁だけでなく、レクリエーション釣り、Traditional Owners、観光産業にも重要な魚です。そのため、資源利用をどう配分するかはTop Endの観光・食文化にも関わる話題になっています。

日本人旅行者が知っておきたい実用ポイント

バラマンディは、食べても釣っても「オーストラリア北部らしさ」を感じやすい魚です。

食べるならCrispy-skinがおすすめ

初めてならCrispy-skin BarramundiやPan-fried Barramundiを選ぶと、淡白な白身と香ばしい皮の両方を楽しめます。

天然か養殖かは表示を確認

単にBarramundiと書かれているだけではWildかFarmedか分かりません。気になる場合は産地と合わせて店員に聞いてください。

ダーウィンなら「食べる+釣る」も面白い

Top End旅行では、昼にBarramundi Fishingへ参加し、夜にレストランでBarramundiを食べるという楽しみ方もできます。魚の生態や環境を知った後に食べると印象も変わります。

「Asian Sea Bass」よりBarramundiを覚える

オーストラリア国内でメニューやツアーを探すならBarramundi、会話ならBarraで十分です。

釣りルールは旅行直前に再確認

Closed Season、サイズ、Possession Limit、特別管理区域は変更される可能性があります。特に個人で釣る場合は、旅行当日に州・準州政府の公式情報を確認してください。

オーストラリアでバラマンディを楽しむポイント:食べるならAustralianか、Wild/Farmedかを確認し、初めてならCrispy-skinやGrilledがおすすめ。釣るならダーウィンなど北部でガイド付きツアーを利用すると安心です。Barramundiは河口・川・淡水を行き来する魚なので、同じ「Barra」でも土地によって体験が大きく変わります。



オーストラリアのバラマンディに関するよくある質問(FAQ)

バラマンディとはどんな魚ですか?

学名Lates calcariferの大型肉食魚で、オーストラリアでは西オーストラリア州北部、ノーザンテリトリー、クイーンズランド州などに自然分布します。海水・汽水・淡水のいずれにも適応し、食用とスポーツフィッシングの両方で人気があります。

バラマンディは日本のスズキですか?

同じ魚ではありません。英語ではAsian Sea Bassと呼ばれることがありますが、日本のスズキとは別種です。味は淡白な白身で、日本人にも食べやすい魚です。

バラマンディは海水魚ですか、淡水魚ですか?

両方の環境を利用します。産卵は塩水のある河口・沿岸域で行い、幼魚や成魚は川、湿地、淡水のビラボンなどにも入ります。塩分濃度への適応力が高い魚です。

バラマンディは雄から雌に変わるのですか?

はい。多くの個体は最初に雄として成熟し、成長すると雌へ性転換します。大型個体には雌が多いため、大きな魚の保護は産卵資源を守るうえでも重要です。

バラマンディはどんな味ですか?

クセが少ない白身で、ほどよく脂があり、皮を香ばしく焼く料理によく合います。Crispy-skin、Pan-fried、Grilled、Fish & Chipsなどが食べやすい調理法です。

オーストラリアのバラマンディは天然ですか?

天然物と養殖物の両方があります。北部では天然漁が行われ、クイーンズランド州などでは養殖も盛んです。レストランでは表示がない場合もあるため、気になる場合はWildかFarmedか確認してください。

バラマンディ釣りで有名な場所はどこですか?

ノーザンテリトリーが特に有名で、ダーウィンを拠点にMary River、Daly River、Kakadu周辺などへ向かうFishing Charterがあります。クイーンズランド州北部や放流ダムでも人気があります。

ダーウィンでは一年中バラマンディを釣れますか?

NTでは四季を通してBarramundiを狙えますが、一部の管理区域にはSeasonal Closureがあります。旅行日と釣り場ごとの最新規則を必ず確認してください。

クイーンズランド州のバラマンディClosed Seasonはいつですか?

2026年時点では東海岸側が毎年11月1日~1月31日、Gulf of Carpentariaが10月7日~1月31日です。一部の指定ダム・水域には例外があります。

ダーウィンでバラマンディ釣りをするときにワニは危険ですか?

Top Endの河川・河口はSaltwater Crocodileの生息域です。水際へ不用意に近付かず、川へ入らず、警告表示と現地ガイドの指示を守ってください。旅行者はガイド付きボートツアーを利用するのが安心です。

シドニーやメルボルンでもバラマンディを食べられますか?

食べられます。養殖物や北部から流通するBarramundiがレストラン、魚市場、スーパーで広く販売されています。自然分布域ではなくても、オーストラリアの定番白身魚として一般的です。

オーストラリアのバラマンディに関する参考情報

まとめ:バラマンディは、食べても釣ってもオーストラリア北部らしい魚

バラマンディは、オーストラリア北部の食文化と釣り文化を代表する魚です。海、河口、マングローブ、川、淡水のビラボンまで幅広い環境を利用し、成長すると雄から雌へ性転換するという独特の生態を持っています。

旅行中に食べるなら、Crispy-skin BarramundiやPan-fried Barramundiが最初の一皿におすすめです。クセの少ない白身なので日本人にも食べやすく、シドニーやメルボルンを含むオーストラリア各都市で比較的簡単に見つかります。

天然のBarramundiを最も身近に感じたいなら、やはりダーウィンなどTop Endが本場です。レストランだけでなくFishing Charterも多く、Wet Season、Run-off、Dry Season、Build-upによって川の表情や釣り方が変わります。

一方で、現在のオーストラリアでは養殖Barramundiも重要です。淡水・汽水・海水のいずれでも育てられる特性を生かし、年間を通した安定供給を支えています。店頭ではAustralian、Wild、Farmedなどの表示を見比べてみると、同じBarramundiでも違いが見えてきます。

北部旅行では、食べるだけでなく「どんな川で育ち、なぜ雨季と海が必要なのか」まで知ると、バラマンディという魚がオーストラリアで特別な存在になっている理由がよく分かります。

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