ノーザンテリトリー準州の国立公園おすすめ10選|カカドゥ・ウルル・リッチフィールドまで完全ガイド

ノーザンテリトリー準州(Northern Territory)は、オーストラリアの国立公園を語るうえで欠かせない地域です。世界遺産のカカドゥ、ウルルとカタ・ジュタ、ダーウィンから日帰りできるリッチフィールド、巨大な峡谷が続くニトミルクとワタルカ、アリス・スプリングス西部のマクドネル山脈など、オーストラリアを象徴する景観が集まっています。
ただし、ノーザンテリトリー準州の国立公園は、すべて同じ行政機関が管理しているわけではありません。リッチフィールドやニトミルクなどはNT政府の公園・野生生物委員会、カカドゥとウルル=カタ・ジュタはオーストラリア連邦政府のパークス・オーストラリアが管理しています。
そのため、入園パスも別です。NT外からの旅行者は、NT政府管理の多くの国立公園・保護区を訪れる際にNTパークス・ビジター・パスが必要ですが、カカドゥとウルル=カタ・ジュタではこのパスは使えません。両公園はそれぞれ別の連邦政府パスを購入します。
NT政府の公園・野生生物委員会が管理する公園・保護区は2025年11月時点で85か所、約505万ヘクタール。そのうち33か所がアボリジナルのトラディショナル・オーナーとの正式な共同管理対象です。国立公園を観光地としてだけでなく、カントリーと文化を守る場所として理解することが大切です。
この記事では、日本からノーザンテリトリー準州を訪れる旅行者と在豪邦人向けに、管理制度、法律、2026/27年度予算、入園パス、共同管理を解説したうえで、旅行で訪れたい代表的な国立公園10か所を紹介します。
- ノーザンテリトリー準州の国立公園とは?
- 国立公園・保護区はいくつある?
- 誰が管理している?NT政府と連邦政府の違い
- 国立公園を支える法律と管理制度
- 2026/27年度の国立公園関連予算
- 入園パス・キャンプ料金・ウォーキング料金
- 先住民との共同管理
- 旅行しやすい季節と地域差
- 国立公園を訪れる際の基本ルール
- カカドゥ国立公園
- ウルル=カタ・ジュタ国立公園
- リッチフィールド国立公園
- ニトミルク国立公園
- ワタルカ国立公園
- チョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園
- フィンケ・ゴージ国立公園
- ジュドバラ/グレゴリー国立公園
- ガリグ・グナク・バルル国立公園
- エルジー国立公園
- ノーザンテリトリー準州の国立公園FAQ
ノーザンテリトリー準州の国立公園とは?
ノーザンテリトリー準州の国立公園は、熱帯モンスーン林、湿地、サバンナ、砂岩台地、峡谷、砂漠、岩山、永久水場など、北部と中央部で大きく異なる自然環境を保護しています。
トップ・エンドとレッド・センターで別世界
ダーウィン、カカドゥ、リッチフィールド周辺は雨季と乾季がはっきりした熱帯気候。一方、アリス・スプリングス、ウルル、ワタルカ周辺は乾燥した砂漠性気候です。
国立公園そのものがアボリジナル・カントリー
多くの公園が数万年にわたってトラディショナル・オーナーが暮らしてきた土地で、岩絵、聖地、ドリーミング・ストーリーなどが自然景観と一体になっています。
道路アクセスが季節で変わる
乾季は普通車で行ける場所でも、雨季には冠水して閉鎖されることがあります。遠隔地では4WDが必要な公園も少なくありません。
「泳げる場所」は必ず現地表示を確認
トップ・エンドではソルトウォーター・クロコダイルの危険があるため、公式に遊泳可能と案内された場所だけで泳いでください。
国立公園・保護区はいくつある?
NT政府の公園・野生生物委員会が管理する公園・保護区は、2025年11月時点で85か所です。
管理面積は約505万ヘクタール
85か所を合わせた行政上の管理面積は約505万4,698ヘクタールです。
63か所が法律に基づき正式指定
85か所のうち63か所がNTの公園・野生生物保全法などに基づく正式な公園・保護区で、残る22か所は別の管理形態となっています。
33か所が正式な共同管理
85か所のうち33か所、約283万ヘクタールがトラディショナル・オーナーとの共同管理です。
カカドゥとウルルはこの85か所とは別
地理的にはノーザンテリトリー準州内にありますが、カカドゥ国立公園とウルル=カタ・ジュタ国立公園は連邦政府のパークス・オーストラリアが管理するため、NT政府の公園エステートとは別扱いです。
誰が管理している?NT政府と連邦政府の違い
ノーザンテリトリー準州の国立公園を理解するには、NT政府管理と連邦政府管理の2系統に分けて考えると分かりやすいでしょう。
NT政府:公園・野生生物委員会
NT政府の公園・野生生物委員会(Parks and Wildlife Commission of the Northern Territory)は、2026年現在、観光・ホスピタリティ省の公園・野生生物部門として国立公園、自然公園、保護区などを管理しています。
連邦政府:パークス・オーストラリア
カカドゥとウルル=カタ・ジュタは、連邦政府のパークス・オーストラリアとトラディショナル・オーナーによる共同管理です。
パスも予約システムも別
NTパークス・ビジター・パスではカカドゥとウルル=カタ・ジュタへ入園できません。両公園はパークス・オーストラリアの専用パスが必要です。
旅行者は公園ごとの管理者を確認
閉鎖情報、キャンプ予約、ドローン許可、文化的な立入制限などの問い合わせ先も違うため、公式サイトを確認する際は管理者を間違えないようにしてください。
国立公園を支える法律と管理制度
NT政府管理の多くの公園・保護区は、準州公園・野生生物保全法1976(Territory Parks and Wildlife Conservation Act 1976)に基づいて指定・管理されています。
ニトミルクには専用法がある
ニトミルク国立公園はニトミルク(キャサリン・ゴージ)国立公園法1989に基づく特別な共同管理制度を持っています。
コバーグ半島にも専用法
ガリグ・グナク・バルル国立公園は、コバーグ半島アボリジナル土地・サンクチュアリ・海洋公園法1981に基づく管理制度です。
カカドゥとウルルは連邦法
両公園は連邦の環境保護・生物多様性保全法1999(EPBC Act)に基づくコモンウェルス・リザーブとして管理されています。
公園ごとに管理計画を策定
自然、生物多様性、文化、観光利用、道路、火災、外来種などをどのように管理するかは、公園ごとの管理計画や共同管理計画に定められています。
2026/27年度の国立公園関連予算
2026/27年度のNT政府予算では、公園・野生生物部門の支出は5,955万豪ドルです。前年度改定見込みの5,624万8,000豪ドルから増額されています。
公園・保護区の施設更新に1,000万豪ドル
2026年度予算には、北部を中心とした公園・保護区のインフラ更新として新たに1,000万豪ドルが計上されています。
年間運営費を毎年500万豪ドル追加
2026/27年度からは、公園・保護区を持続的に維持するため年間500万豪ドルの追加運営資金も投入されます。
シルクウッド取得地にも投資
リッチフィールド国立公園に隣接する約3万ヘクタールのシルクウッド取得地には、初期整備として120万豪ドルが投じられます。
連邦管理2公園の予算は別
ここでいう5,955万豪ドルはNT政府の公園・野生生物部門の予算です。カカドゥとウルル=カタ・ジュタの管理費は連邦政府の予算から支出されます。
入園パス・キャンプ料金・ウォーキング料金
NT外から訪れる旅行者は、NT政府が管理する多くの国立公園・保護区でNTパークス・ビジター・パスが必要です。NT居住者はこのパスが不要ですが、住所確認を求められる場合があります。
2026年のNTパークス・ビジター・パス
大人は1日10豪ドル、3日20豪ドル、2週間30豪ドル、1か月45豪ドル、年間60豪ドルです。5~17歳の子ども料金、ファミリー料金、対象となるオーストラリア国内のコンセッション料金も設定されています。
カカドゥとウルルでは使えない
カカドゥとウルル=カタ・ジュタは連邦政府管理なので別パスです。2026年7月1日~10月31日のカカドゥ7日券は特別料金で大人25豪ドル。ウルル=カタ・ジュタは大人3日券38豪ドルで、18歳未満は無料です。
キャンプ料金は別
NTパークス・ビジター・パスを持っていてもキャンプは別料金です。NT政府管理キャンプ場では、カテゴリーAが大人1泊15豪ドル、カテゴリーBが10豪ドル、カテゴリーDが20豪ドルなど、設備によって料金が変わります。
長距離トレイルにも別料金
ララピンタ、ジャトブラ、テーブルトップなどの宿泊を伴う指定トレイルには別のウォーキング料金がかかります。2日1泊25豪ドルから、6日以上は125豪ドルで、キャンプ料金はさらに別途必要です。
予約は出発前に
指定キャンプ場と一部の長距離ウォークはオンライン事前予約制です。遠隔地では現地でネット接続できないことも多いため、出発前に予約を完了してください。
先住民との共同管理
ノーザンテリトリー準州の国立公園では、トラディショナル・オーナーとの共同管理(Joint management)が制度の中心にあります。
NT政府管理では33か所
85か所の公園・保護区のうち33か所が正式な共同管理対象で、土地面積では約283万ヘクタールに及びます。
ニトミルクはジャウォインのカントリー
ニトミルク国立公園はジャウォインの人々との共同管理で、観光事業にもトラディショナル・オーナーが深く関わっています。
カカドゥとウルルもアボリジナル所有地
カカドゥとウルル=カタ・ジュタはアボリジナルの人々が土地を所有し、国立公園局長へリースしたうえで共同管理されています。両公園の管理委員会ではトラディショナル・オーナーが中心的な役割を担います。
伝統的知識と科学を組み合わせる
共同管理では文化的火入れ、野生動物管理、文化遺産保護、観光計画などに伝統的知識と西洋科学の両方を取り入れています。
文化的理由による閉鎖もある
Sorry Businessや儀式、聖地保護などのため、公園や一部区域が一時閉鎖されることがあります。旅行者もその意味を理解し、案内に従ってください。
旅行しやすい季節と地域差
ノーザンテリトリー準州では、トップ・エンドとレッド・センターで季節の考え方が大きく違います。
ダーウィン・カカドゥ周辺:5~10月
乾季は道路が開き、湿度も下がるため旅行しやすい時期です。ただし、乾季の後半は気温が高くなります。
雨季:11~4月
滝の水量が増え、緑が濃くなる一方、道路冠水、クロコダイル調査、遊泳禁止、季節閉鎖が多くなります。
アリス・スプリングス・ウルル周辺:4~9月
日中が比較的涼しく、ウォーキングに向きます。ただし冬の早朝と夜は0℃近くまで冷えることがあります。
中央部の夏は早朝行動
10~3月は40℃を超えることがあり、ワタルカやウルルでは高温時に一部ウォークの開始時刻やアクセスが制限されます。
国立公園を訪れる際の基本ルール
公園の開閉状況を当日確認
サイクロン、洪水、山火事、計画燃焼、道路損傷、クロコダイル調査、文化行事によって突然閉鎖されることがあります。
クロコダイル・カントリーではCrocwise
トップ・エンドの川、滝、湿地、海岸ではソルトウォーター・クロコダイルが生息します。「以前泳げた場所」でも当日の遊泳可否を確認してください。
暑さを軽視しない
中央部では日陰が少なく、脱水や熱中症が短時間で進みます。十分な水、帽子、日焼け止めを用意し、長いウォークは早朝に行ってください。
遠隔地は通信圏外が普通
4WDルートでは携帯電話が通じない場所が多く、燃料、水、食料、スペアタイヤ、リカバリー用品、必要に応じてPLBや衛星通信機器を準備します。
ドローンは事前許可が基本
NT政府管理の多くの公園ではドローンに許可が必要です。カカドゥやウルル=カタ・ジュタにも別の厳しい規制があります。
カカドゥ国立公園
ダーウィン東部のカカドゥ国立公園(Kakadu National Park)は、オーストラリア最大級の国立公園で、自然と文化の両方が世界遺産に登録されています。
ウビアとブルンクイの岩絵
数千年にわたる文化の記録が残る岩絵サイトは、カカドゥ観光の大きな魅力です。
イエロー・ウォーターの湿地
クルーズではソルトウォーター・クロコダイル、ワシ、サギ類など多くの野生動物を観察できます。
2026年7~10月はパスが特別料金
2026年7月1日~10月31日の7日券は大人25豪ドル、子ども12.50豪ドル、ファミリー65豪ドルです。通常料金より引き下げられています。
ジム・ジム滝とツイン・フォールズは2026年閉鎖
サイクロン被害後の道路・施設改修のため、ジム・ジム滝、ツイン・フォールズ・ゴージ、エスカープメント・ウォーク、カーナマー・キャンプ場は2026年シーズンを通して閉鎖され、2027年乾季の再開が予定されています。
ウルル=カタ・ジュタ国立公園
オーストラリア中央部のウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluṟu-Kata Tjuṯa National Park)は、ウルルとカタ・ジュタを中心とする世界遺産の国立公園です。
ウルル・ベース・ウォーク
ウルルの周囲約10.6kmを歩くと、遠くから眺めるだけでは分からない岩肌、植物、水場、文化的景観を見ることができます。
カタ・ジュタのバレー・オブ・ザ・ウインズ
巨大な岩のドーム群の間を歩く代表的なハイキングで、暑い日は午前11時以降に一部区間が閉鎖されることがあります。
3日券は大人38豪ドル
18歳未満は無料です。NTパークス・ビジター・パスは利用できません。
2026年8月28日朝は一時閉鎖
2026年8月28日は、シニア・アナング女性の葬儀に伴うSorry Businessのため午前6時~11時まで国立公園全体が閉鎖されます。また、リル・ウォークは2026年4月以降、洪水被害のため期限未定で閉鎖され、代替ルートが設定されています。
リッチフィールド国立公園
ダーウィンから日帰りしやすいリッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)は、滝と天然プールで人気の国立公園です。
フローレンス滝とワンギ滝
乾季には遊泳できることが多く、展望台や短いウォーキングと組み合わせて楽しめます。
ブーリー・ロックホール
段々になった岩の天然プールが続く人気スポットで、ダーウィンからの日帰りツアーでもよく訪れます。
磁気シロアリ塚
南北方向に薄く立つ磁気シロアリ塚と巨大なカテドラル・ターマイト・マウンドを観察できます。
2026年8月は主要観光地が概ねオープン
フローレンス滝、ワンギ滝、ブーリー・ロックホールなどは開いています。一方、レイノルズ・リバー4WDトラックでは深い渡河地点があり、ループ区間は閉鎖されています。
ニトミルク国立公園
キャサリン近郊のニトミルク国立公園(Nitmiluk National Park)は、ジャウォインのカントリーに広がる13の峡谷で知られます。
ニトミルク・ゴージ
ボートクルーズ、カヌー、ウォーキング、展望台など、さまざまな方法で巨大な砂岩峡谷を楽しめます。
レリイン/エディス滝
公園北部にある人気の滝と天然プールで、キャサリンとダーウィンを結ぶスチュアート・ハイウェイからアクセスできます。
ジャトブラ・トレイル
通常6日間かけてニトミルク・ゴージからレリインまで歩く長距離トレイルで、歩行シーズンは基本的に6~9月です。
2026年8月はほぼ再開
ゴージ2以降の遊泳やカヌーは再開していますが、ナインス・ゴージのキャンプ場は洪水で砂地が流失したため、2027年7月まで閉鎖予定です。
ワタルカ国立公園
レッド・センターのワタルカ国立公園(Watarrka National Park)は、キングス・キャニオンを中心とする壮大な峡谷景観で知られます。
キングス・キャニオン・リム・ウォーク
6km、3~4時間、グレード4の人気コースで、100mの断崖上から峡谷を一周します。
ガーデン・オブ・エデン
峡谷上部の乾燥した岩地の中に植物が集まる水場があり、周辺の環境の違いを実感できます。
キャスリーン・スプリングス
舗装された歩道で永久水場まで行けるため、長いリム・ウォークが難しい人にもおすすめです。
暑い季節には入山時間制限
9~3月は高温対策が実施されます。2026年8月現在、主要ウォーキング・トラックは開いていますが、夏の旅行では早朝出発を前提にしてください。
チョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園
アリス・スプリングス西部のチョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園(Tjoritja / West MacDonnell National Park)は、東西161kmに延びるマクドネル山脈を保護する国立公園です。
シンプソンズ・ギャップ
アリス・スプリングスから約20分。短い散策で岩壁と永久水場を楽しめ、早朝や夕方にはクロアシ・ロックワラビーを見られることがあります。
オーミストン・ゴージ
短い展望ウォークから半日サーキット、数日間の本格登山までコースが豊富です。
ララピンタ・トレイル
全長230km以上、12セクションからなるオーストラリア屈指の長距離トレイルが公園を横断します。
2026年8月は主要地点が開園
シンプソンズ・ギャップ、オーミストン・ゴージ、エラリー・クリーク・ビッグ・ホールなど主要地点は利用可能です。一部4WD地点や施設では個別の注意事項があります。
フィンケ・ゴージ国立公園
アリス・スプリングス西部のフィンケ・ゴージ国立公園(Finke Gorge National Park)は、パーム・バレーとフィンケ川の景観で知られます。
パーム・バレー
中央オーストラリアの乾燥地帯に、希少なレッド・キャベッジ・パームが約3,000本残る独特の谷です。
フィンケ川
世界でも非常に古い河川系のひとつとされ、乾燥地の地形と植物を観察できます。
最後の16kmは高車高4WD
ヘルマンズバーグから公園へ入り、最後は砂地のフィンケ川河床を走ります。普通車ではアクセスできません。
2026年8月現在はオープン
パーム・バレー、ボギー・ホール、主要ウォーキング・トラックは開いていますが、高車高4WDが必須です。雨後は突然通行不能になるため道路情報を確認してください。
ジュドバラ/グレゴリー国立公園
キャサリン西部のジュドバラ/グレゴリー国立公園(Judbarra / Gregory National Park)は、ビクトリア川流域の峡谷、岩山、サバンナ、4WDルートを楽しめる広大な国立公園です。
ジョー・クリークの岩絵
短いウォークで砂岩の岩壁とアボリジナルの岩絵を見ることができます。
4WDトラックが豊富
ブルリタ・ストック・ルート、ウィッカム・トラックなど、経験者向けの長い4WDルートがあります。
牧畜と探検の歴史も残る
ブルリタ・ホームステッドやグレゴリーズ・ツリーなど、自然だけでなくヨーロッパ人入植後の歴史も見ることができます。
2026年8月は一部キャンプ場が長期閉鎖
公園自体は開いていますが、ライムストーン・ゴージ・キャンプ場はアクセス不能で閉鎖中。キャメル・ポイント、イースト・ベインズ、エスカープメント・ルックアウトの各キャンプ場も洪水被害のため2027年まで閉鎖予定です。
ガリグ・グナク・バルル国立公園
コバーグ半島のガリグ・グナク・バルル国立公園(Garig Gunak Barlu National Park)は、ノーザンテリトリー最北部の遠隔地にある海岸国立公園です。
陸と海を一体で保護
コバーグ半島のサバンナ、湿地、マングローブ、海岸に加え、周辺の海洋公園まで一体的に守られています。
釣りと野生動物
バラマンディなどの釣り、海鳥、ウミガメ、ジュゴンなどの観察で知られています。
通常の国立公園旅行より準備が必要
遠隔地で道路も季節限定です。通常のNTパークス・ビジター・パスだけではなく、専用のアクセス許可と事前手配が必要です。
2026年8月現在は閉鎖中
サイクロン・フィナとナレルの直撃で公園内とアクセス道路が大きな被害を受け、復旧工事のため閉鎖されています。再開時期は工事と環境条件次第なので、訪問計画前に最新情報を確認してください。
エルジー国立公園
マタランカ周辺のエルジー国立公園(Elsey National Park)は、温泉のように温かい天然プールとローパー川で知られます。
ビター・スプリングス
透明度の高い温水の流れに身を任せて泳げる人気スポットで、熱帯植物に囲まれた独特の景観です。
マタランカ・サーマル・プール
アクセスしやすい温水プールで、長距離ドライブの途中に立ち寄る旅行者にも人気があります。
ローパー川で釣り
指定区域ではバラマンディ釣りやボート利用ができ、自然散策とは違った楽しみがあります。
2026年8月現在は主要施設が開園
ビター・スプリングス、マタランカ・サーマル・プール、ジャルムラルク・キャンプ場など主要エリアは利用可能です。トップ・エンドの水辺なので、必ず当日の遊泳表示に従ってください。
ノーザンテリトリー準州の国立公園に関するよくある質問(FAQ)
NT政府の公園・野生生物委員会が管理する公園・保護区は85か所です。カカドゥとウルル=カタ・ジュタは連邦政府管理なのでこの数字とは別です。
NT政府管理の多くの国立公園ではNTパークス・ビジター・パスが必要です。カカドゥとウルル=カタ・ジュタは別のパークス・オーストラリアのパスが必要です。
NT政府のビジター・パスは不要です。ただし、NT居住者であることを証明できる運転免許証などの提示を求められる場合があります。カカドゥとウルルは別制度です。
最も行きやすいのはリッチフィールド国立公園です。カカドゥも日帰り可能ですが、公園が非常に広いため1泊以上の方が余裕があります。
チョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園がおすすめです。シンプソンズ・ギャップ、オーミストン・ゴージ、エラリー・クリークなどを組み合わせられます。
いいえ。地理的にはノーザンテリトリー準州内ですが、連邦政府のパークス・オーストラリアとトラディショナル・オーナーによる共同管理です。
トップ・エンドではクロコダイルの危険があるため、公式に遊泳可能と案内されている場所だけで泳いでください。遊泳可否は季節や調査結果で変わります。
公園によります。リッチフィールドやワタルカの主要観光地は2WDで行けますが、フィンケ・ゴージやガリグ・グナク・バルル、ジュドバラの奥地などは4WDが必要です。
カカドゥのジム・ジム滝・ツイン・フォールズ地域は2026年シーズン中閉鎖、ガリグ・グナク・バルルもサイクロン被害で閉鎖中です。ウルル=カタ・ジュタは8月28日午前6時~11時に一時閉鎖されます。
公園の開閉状況、Road Report NT、天気、山火事情報、遊泳可否、必要なパス、キャンプ予約を確認してください。カカドゥとウルルはパークス・オーストラリアの公式情報を確認します。
ノーザンテリトリー準州の国立公園に関する参考情報
- NT政府:公園・保護区
- NT政府:公園・保護区エステート
- NT政府:共同管理
- NTパークス・ビジター・パス
- パークス・オーストラリア
- カカドゥ国立公園
- ウルル=カタ・ジュタ国立公園
- リッチフィールド国立公園
- ニトミルク国立公園
- ワタルカ国立公園
- チョリチャ/ウェスト・マクドネル国立公園
- フィンケ・ゴージ国立公園
- ジュドバラ/グレゴリー国立公園
- ガリグ・グナク・バルル国立公園
- エルジー国立公園
まとめ:ノーザンテリトリー準州の国立公園は管理制度と季節を理解して巡りたい
ノーザンテリトリー準州には、カカドゥ、ウルル、リッチフィールド、ニトミルク、ワタルカなど、オーストラリアを代表する国立公園が集まっています。
ただし、カカドゥとウルル=カタ・ジュタは連邦政府管理で、NT政府管理の公園とはパスも予約制度も別です。短期旅行では、この違いを知らずにパスを重複購入しないよう注意してください。
トップ・エンドでは乾季と雨季による道路・遊泳条件の変化、レッド・センターでは高温と長距離移動が旅行計画を左右します。特に遠隔地へ行く場合は、4WD、燃料、水、通信手段まで含めて準備が必要です。
また、NT政府管理の85の公園・保護区のうち33か所が正式な共同管理で、カカドゥとウルルもアボリジナル所有地です。自然景観だけでなく、その土地に今も続く文化とカントリーへの敬意を持って訪れることが、ノーザンテリトリーの国立公園を楽しむうえで大切です。
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